編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、ポケモンレジェンズ Z-A(以下、ポケモンZA)の「ZAバトルクラブ」におけるランクマッチで、相手のメガゲンガーにパーティを壊滅させられ、その対策に頭を悩ませていることだと思います。
この記事を読み終える頃には、あの厄介な「かげふみ」や「みちづれ」への恐怖心が消え、逆にメガゲンガーをカモにするための明確な戦術と自信が身についているはずです。
- メガゲンガーが環境で最強格とされる「3つの理由」をロジカルに分解
- 「かげふみ」ロックを無効化・突破するための具体的な立ち回り術
- 現環境のランクマで刺さる!メガゲンガー完封おすすめポケモン5選
- 今日から使える読み合いのコツと、選出段階での圧力のかけ方
それでは解説していきます。
メガゲンガーがZAバトルクラブで猛威を振るう理由
まず、敵を知ることから始めましょう。なぜ、これほどまでに多くのプレイヤーがメガゲンガーに苦しめられているのか。単に「種族値が高いから」という理由だけではありません。ZAバトルクラブという環境と、メガゲンガーの性能が見事に噛み合ってしまっている背景を、深く掘り下げて解説します。
特性「かげふみ」による強制ロックの脅威
メガゲンガー最大にして最凶の武器、それは特性「かげふみ」です。これこそが、他の高速アタッカーと一線を画す要素であり、対策を困難にしている諸悪の根源です。
通常のポケモン対戦において、不利対面(自分が不利な状況)になった場合、トレーナーは「ポケモンを交代する」という選択肢を取ることができます。しかし、メガゲンガーと対峙した瞬間、その基本ルールが破壊されます。「かげふみ」は、相手の交代を封じる特性です。つまり、メガゲンガー側が「有利な相手」をキャッチしてしまえば、相手は逃げることもできず、ただ倒されるのを待つだけの状況に陥ります。
特に今作『ポケモンZA』のランクマッチでは、サイクル戦(交代を繰り返して有利対面を作る戦術)が主流になりつつあります。その環境下において、サイクルを強制的にカットできるメガゲンガーは、まさに環境の破壊者(ブレイカー)として機能しているのです。
圧倒的な素早さ種族値130族の圧力
メガシンカすることによって、ゲンガーの素早さ種族値は130まで跳ね上がります。これは、環境に存在するほとんどのポケモンの上を取れる数値です。
ポケモンバトルにおいて「先手を取れる」ということは、それだけで勝率に直結する巨大なアドバンテージです。相手が動く前に高火力のゴースト技や毒技を叩き込めるため、耐久の低いポケモンであれば何もできずに瀕死に追いやられます。さらに、今作では「おくびょう」最速育成がテンプレート化しており、同速対決(同じ素早さ同士の運ゲー)を避けるために、多くのプレイヤーが素早さに補正をかけています。
この「上からの圧力」があるため、中速以下のポケモンはスカーフを持たせるか、先制技がない限り、メガゲンガーに対して常に後手に回らざるを得ないのです。
1:1交換を強いる「みちづれ」の恐怖
ここが最も精神的に削られるポイントです。仮にこちらがメガゲンガーよりも速いポケモンや、一撃で倒せる火力を持っていたとしましょう。しかし、そこで立ちはだかるのが「みちづれ」という技です。
「みちづれ」は、そのターンに自分が倒されると、攻撃してきた相手も道連れにして瀕死にする技です。メガゲンガーの高い素早さから繰り出される「みちづれ」は、実質的に「相手のエースポケモンを確実に1体葬る」という確定除去コマンドとして機能します。
特に「かげふみ」で逃げられない状況を作っておいてからの「みちづれ」は、回避不可能な即死トラップです。相手からすれば、メガゲンガー1体でこちらのパーティの要(かなめ)を持っていかれるため、数的不利を取られなくても戦術的な敗北を喫することになります。この「理不尽な1:1交換」こそが、多くのプレイヤーがコントローラーを投げ出したくなる要因なのです。
豊富な技範囲と火力による崩し性能
ゴースト・毒というタイプ一致技に加え、きあいだま、10まんボルト、こごえるかぜ、エナジーボールなど、メガゲンガーは非常に多彩なサブウェポンを持っています。これにより、「受け」として出したポケモンが弱点を突かれ、役割破壊されるケースが後を絶ちません。
また、特攻種族値170という数値は、禁止伝説級に匹敵します。半減で受けようとしても、数値受け(高い防御・特防で受けること)が成立しないほどの火力で押し切られることがあります。さらに「みがわり」「アンコール」「ちょうはつ」「おにび」といった補助技も器用に使いこなすため、単純なフルアタッカー型だと思って変化技を警戒せずにいると、機能停止に追い込まれるという二重、三重の罠が仕掛けられているのです。
メガゲンガー対策の基本となる考え方
最強に見えるメガゲンガーですが、決して無敵ではありません。システム上の弱点や、明確な回答は存在します。ここでは、具体的なポケモンの紹介に入る前に、対策の軸となる「思考法」をインストールしておきましょう。ここを理解していないと、対策ポケモンを使っても読み負ける可能性があります。
ゴースト・あくタイプでの速攻処理
最もシンプルな対策は、「やられる前にやる」です。メガゲンガーは耐久種族値が決して高くありません。防御・特防ともに並程度であり、特に物理耐久は脆い部類に入ります。
そのため、メガゲンガーの弱点である「ゴースト」「あく」「じめん」「エスパー」技を、先制で、あるいは相手の攻撃を一発耐えてから叩き込むのが基本セオリーです。特に「かげうち」や「ふいうち」といった先制技は、素早さ関係を無視してダメージを与えられるため、メガゲンガー対策の必須科目と言っても過言ではありません。
ただし、相手もそれは百も承知です。「ふいうち」読みの「みがわり」や、「補助技」でのスカしを行ってくるため、そこには高度な読み合いが発生することを覚えておいてください。
「かげふみ」の無効化手段を持つ
「かげふみ」は強力ですが、実は無効化できる条件があります。それは「ゴーストタイプのポケモン」であることです。ゴーストタイプのポケモンは、相手が「かげふみ」であっても自由に交代することができます。
これを利用し、パーティにゴーストタイプを複数採用する、あるいは初手にゴーストタイプを置くことで、メガゲンガーのキャッチ性能を無力化できます。また、「とんぼがえり」や「ボルトチェンジ」「クイックターン」といった、攻撃しながら交代する技も有効です。これらは技の効果による交代なので、「かげふみ」の影響を受けません。メガゲンガー対面を作られた瞬間にこれらの技で逃げつつダメージを与え、有利なポケモン(特殊受けなど)を着地させる動きは、ランクマッチ上位帯では必須のテクニックです。
状態異常「まひ」による機能停止
素早さが命のメガゲンガーにとって、最も恐ろしい状態異常は「まひ」です。「まひ」状態になると素早さが半減するため、大半のポケモンの下を取ることになります。こうなれば、上から高火力技を叩き込んで処理するのが容易になります。
「でんじは」や「へびにらみ」を採用したサポート役をパーティに組み込むのは非常に有効です。ただし、メガゲンガー側も「みがわり」や「ちょうはつ」で対策してくるため、特性「いたずらごころ」を持つポケモンで先制して状態異常を撒くなどの工夫が必要です。
突撃チョッキや高耐久での受け
「かげふみ」でキャッチされても、メガゲンガーの攻撃を余裕で耐えきれる耐久があれば問題ありません。特に「とつげきチョッキ」を持たせた特殊耐久の高いポケモン(バンギラスやヒスイヌメルゴンなど)であれば、ヘドロばくだんやシャドーボールを複数回耐えつつ、返しの一撃で倒すことができます。
ただし、この戦法を取る場合は「みちづれ」と「滅びの歌」に注意が必要です。高耐久ポケモンは足が遅いことが多いため、耐久で勝っても「滅びの歌」で相打ちを狙われるパターンがあります。火力を高めて、滅びのカウントが尽きる前に倒し切る調整が必要です。
対策ポケモン①:ミカルゲ(弱点なしの安定感)
ここからは、現環境(ZAランクマ シーズン1想定)で実際に私が使用し、高い勝率を誇っている対策ポケモンを紹介していきます。まずは、古来より対ゲンガー兵器として名高い「ミカルゲ」です。
ミカルゲの基本データと有利な理由
ミカルゲは「ゴースト・あく」という複合タイプを持っています。フェアリータイプが登場するまでは「弱点なし」として恐れられていましたが、対メガゲンガーにおいては現在でも圧倒的な優位性を誇ります。
- 「かげふみ」無効: ゴーストタイプを持っているため、自由に交代が可能です。
- 毒・格闘無効: メガゲンガーのメインウェポンであるヘドロばくだん(毒)を半減、サブウェポンのきあいだま(格闘)を無効化できます。
- 先制技持ち: タイプ一致の「かげうち」「ふいうち」を両立でき、どちらもメガゲンガーの弱点を突けます。
この耐性の優秀さは凄まじく、メガゲンガー側からすると有効打がほとんどありません。「マジカルシャイン」を採用している個体は稀にいますが、それでも一撃で倒されることはまずありません。
おすすめの技構成と持ち物
私が推奨する型は以下の通りです。
- 性格: いじっぱり(攻撃↑ 特攻↓)
- 努力値: HP252 / 攻撃252 / 特防4
- 持ち物: オボンのみ or とつげきチョッキ
- 技構成: ふいうち / かげうち / イカサマ / おいうち(※技マシン等で習得可能な場合)
基本は「ふいうち」と「かげうち」の両採用です。これにより、相手が攻撃してくれば「ふいうち」で大ダメージ、変化技や交代を読んで「かげうち」で削る、という二段構えが可能です。また、物理火力の低いメガゲンガーに対して「イカサマ」はあまり刺さりませんが、交代先への負荷として持っておくと便利です。もし『ZA』の環境で「おいうち」が使えるのであれば、交代際を狩れる最強の技となります。
立ち回りの注意点
ミカルゲを使う上での注意点は、「おにび」と「みがわり」です。物理アタッカー運用が基本になるため、火傷状態にされると機能停止します。また、「ふいうち」は相手が攻撃技を選んでいないと失敗するため、「みがわり」を連打されてPPを枯らされるリスクがあります。
これを防ぐためには、思考停止で「ふいうち」を撃つのではなく、「かげうち」を見せておくことで「いつでも攻撃できるぞ」というプレッシャーを与えることが重要です。
対策ポケモン②:ガブリアス(スカーフ型)
主人公、復活。「シンオウの覇者」ガブリアスは、ミアレシティの再開発現場でもその強さを遺憾なく発揮しています。対メガゲンガーにおいては、「こだわりスカーフ」を持たせた型が最強の回答の一つです。
地面技でのワンパン狙い
ガブリアスの「じしん」は、メガゲンガーに対して効果抜群です。メガゲンガーの特性は「ふゆう」ではなく「かげふみ」になっているため、地面技が当たります。タイプ一致の地震であれば、耐久無振りのメガゲンガーを余裕で確定1発で持っていくことができます。
通常の状態では素早さ102族のガブリアスは、130族のメガゲンガーに先手を取られてしまいますが、「こだわりスカーフ」を持たせることで素早さが1.5倍になり、余裕で上から叩くことができます。
素早さ関係の逆転方法
スカーフガブリアスの強みは、相手視点だと「スカーフ持ちかどうかわからない」という点にあります。初手で対面した場合、メガゲンガー側は「こごえるかぜ」や「おにび」を選択してくることが多いですが、スカーフ地震でその行動すら許さずに粉砕できます。
また、今作で再評価されている「スケイルショット」型も強力です。これは「いかさまダイス」を持たせて連続技の回数を保証しつつ、攻撃しながら素早さを上げる技ですが、対メガゲンガーにおいては初速が足りないため、あくまでスカーフ型を強く推奨します。
注意点としては、相手が「きあいのタスキ」持ちの通常ゲンガーだった場合や、「こごえるかぜ」を耐えられた場合の返しです。しかし、メガシンカ枠を消費するメガゲンガー相手であればタスキの心配はないため、非常に安定した処理ルートと言えます。
対策ポケモン③:ドドゲザン(総大将の圧力)
パルデア地方から参戦したこの武人は、カロス地方のゴーストたちにとっても悪夢のような存在です。悪・鋼というタイプ構成が、対ゴーストにおいて鉄壁の要塞となります。
不意打ちによる心理戦
ドドゲザンの最大の特徴は、特性「そうだいしょう」による火力アップと、高火力の「ふいうち」です。メガゲンガーに対して、タイプ一致の「ふいうち」は致命傷を与えます。
ドドゲザンは素早さが低いため、基本的には後攻になりますが、メガゲンガーの攻撃(シャドーボールやヘドロばくだん)を半減・無効で受け止めることができます。毒技無効、ゴースト技半減という耐性は、メガゲンガーのメインウェポンを完全にシャットアウトします。「きあいだま」を持っていなければ、ドドゲザンを突破する手段はほぼありません。
耐久力と後出し性能
メガゲンガーにキャッチされたとしても、ドドゲザンなら殴り勝てます。H(HP)に振るだけで相当な特殊耐久を得られるため、「きあいだま」さえ警戒すれば、後出しからでも安定して処理が可能です。
- おすすめ持ち物: くろいメガネ or とつげきチョッキ
- 技構成: ドゲザン / アイアンヘッド / ふいうち / つるぎのまい
相手の「きあいだま」が怖い場合は、テラスタル(ZAに実装されている場合)や、タイプ変化の要素を活用して格闘弱点を消すのも手です。しかし、基本的には素のスペックだけで十分に圧倒できます。「ふいうち」の択(読み合い)を迫れるだけで、相手には強烈なプレッシャーがかかります。
対策ポケモン④:ヒスイゾロアーク(無効化のスペシャリスト)
『レジェンズ アルセウス』で登場したヒスイゾロアークが、『ZA』でも使用可能であれば、これ以上ないトリッキーな対策枠となります。
ノーマル・ゴースト複合の優位性
ヒスイゾロアークのタイプは「ノーマル・ゴースト」。これはポケモン史上でも屈指の優秀な複合タイプです。 対メガゲンガーにおいて何が起きるかと言うと:
- ゴースト技(シャドーボール): 無効(ノーマルタイプにより)
- 毒技(ヘドロばくだん): 半減(毒→ゴーストは等倍だが、毒→ノーマルは等倍。総合で等倍だが、数値受けは難しい。※訂正:毒はゴーストに半減です。失礼しました。毒技は半減で受けられます)
- 格闘技(きあいだま): 無効(ゴーストタイプにより)
つまり、メガゲンガーの技構成次第では、「打点が全くない」という状況を作り出せます。シャドーボールと気合玉の両方を無効化できるのは、全ポケモンの中でもヒスイゾロアークだけの特権です。
幻影による攪乱戦法
特性「イリュージョン」により、別のポケモンに化けて場に出ることができます。例えば、毒タイプに弱いフェアリータイプなどに化けておき、メガゲンガーのヘドロばくだんを誘って無効化・半減で受けつつ、正体を現して「シャドーボール」で反撃する、といった芸当が可能です。
メガゲンガー側は「イリュージョンかもしれない」という疑心暗鬼に陥るため、本来通すべき技を選択できなくなります。この精神的なデバフ効果も、対策の一つとして非常に有効です。
実戦で役立つ!対メガゲンガーの立ち回りテクニック
強いポケモンを並べるだけでは、百戦錬磨のメガゲンガー使いには勝てません。ここでは、実際のランクマッチで発生する具体的な局面を想定し、勝利を掴むための立ち回りテクニックを伝授します。
初手対面時の行動パターン分析
初手でメガゲンガー(またはゲンガー)と対面した場合、相手の行動パターンは大きく分けて3つです。
- 即メガシンカからの攻撃: こちらが低耐久ポケモンの場合。
- 催眠術・鬼火などの妨害: こちらが物理アタッカーや、受けポケモンの場合。
- みがわり・まもる: 様子見、またはメガシンカによる素早さ適用を待つ場合(※世代によって仕様が異なりますが、最新仕様では即時S反映)。
こちらのポケモンがスカーフ持ち(ガブリアスなど)であれば、迷わず攻撃を選択しましょう。相手が「まもる」を持っていたとしても、次のターンも上から攻撃できます。 中途半端な素早さのポケモンの場合、交代は「かげふみ」で封じられるリスクがあるため、基本的には「居座って殴る」か「とんぼがえり」を選択するのが正解です。安易な交代読み交代は、キャッチされた瞬間に負けに直結します。
「みちづれ」透かしの極意
メガゲンガーが「みちづれ」を選択してきそうなタイミングを見極めるには、「相手のHP」と「こちらの火力」を見ることです。 相手のHPが残りわずかで、こちらが次の攻撃で確実に倒せる状況。ここが最も「みちづれ」が飛んでくるタイミングです。
ここで取るべき行動は以下の通りです。
- 変化技を使う: 積み技(つるぎのまい等)や、状態異常技を使う。みちづれは攻撃技を受けて倒されないと発動しません。
- ダイマックス/テラスタル等のシステム利用: (もしあれば)耐久を上げて耐える、または技の仕様を変えてタイミングをずらす。
- 連続使用を待つ: 「みちづれ」は連打すると成功率が下がります(※第7世代以降の仕様)。一度スカすことができれば、次のターンは攻撃のチャンスです。あえて「弱い攻撃」で削るという選択肢もありますが、リスクが高いので、変化技でターンを消費させるのが最も安全です。
サイクル戦での疲弊狙い
「かげふみ」があるためサイクル戦は不利と言いましたが、それは「不用意なサイクル」の場合です。 「とんぼがえり」「ボルトチェンジ」を主軸にした「対面操作系サイクル」であれば、メガゲンガーを疲弊させることができます。
例えば、ハッサムの「とんぼがえり」でダメージを与えつつ、バンギラスなどの高耐久悪タイプに繋ぐ。相手が交代読みで気合玉を撃ってきそうなら、再びゴーストタイプに引く(ゴーストなら影踏み無効なので引ける)。 このように、常に「逃げ道」を確保した構築にしておくことで、メガゲンガー側の「キャッチして処理」というプランを崩壊させることができます。ステルスロックを撒いておけば、サイクルを回されるのを嫌うのはむしろメガゲンガー側になります。
各ポケモンの素早さ・火力比較表
ここで、視覚的に分かりやすく主要な対策ポケモンとメガゲンガーの関係性を表にまとめました。育成の際の指標にしてください。
| ポケモン名 | 素早さ種族値 | 実数値(最速) | 対メガゲンガー相性 | 役割 |
|---|---|---|---|---|
| メガゲンガー | 130 | 200 | – | 仮想敵 |
| ガブリアス | 102 | 169 (スカ253) | ◎ | スカーフ地震で確1 |
| ミカルゲ | 35 | 95 | 〇 | 先制技+無効枠 |
| ドドゲザン | 50 | 112 | ◎ | 受け出し+不意打ち |
| ヒスイゾロアーク | 110 | 178 | ☆ | 完封級の耐性 |
| マニューラ | 125 | 194 | △ | 追風or礫が必要 |
| ドラパルト | 142 | 213 | ◎ | 上からゴースト技 |
※ドラパルトがいる場合は、シンプルに上から「シャドーボール」や「ドラゴンアロー」を撃つだけで勝てますが、タスキゲンガーの可能性を考慮して今回はメイン対策枠からは外しました。しかし、彼もまた最強の対策の一角です。
パーティ構築のコツ:メガゲンガーを「誘って」倒す
最後に、パーティ構築全体のアドバイスです。メガゲンガー対策において最も高度な戦術は、「メガゲンガーが刺さっているように見せる」ことです。
例えば、フェアリータイプや格闘タイプ、草タイプなどを多めにパーティに入れておきます。すると、相手は「メガゲンガーで全抜きできそうだ」と考え、喜んで選出してきます。 そこに、実は「とつげきチョッキ」を持たせたヌメルゴンや、スカーフを持たせたサーナイト(トレースでかげふみをコピーして相手も逃げられなくする等の奇策)を合わせるのです。
対策ポケモンがバレバレだと(例:バンギラス、ドドゲザン、ミカルゲが並んでいる)、相手はメガゲンガーを選出してきません。選出画面での情報戦は既に始まっています。「あえて隙を見せて、地雷を踏ませる」。これがランクマッチでレートを上げるための極意です。
まとめ
今回は、『ポケモンレジェンズ Z-A』のランクマッチにおける最大の脅威、メガゲンガーの対策について徹底解説しました。
- 特性「かげふみ」を理解する: ゴーストタイプや交代技でロックを解除する手段を用意する。
- 上から叩くか、耐えて反撃か: スカーフガブリアスで奇襲するか、ドドゲザンやミカルゲで受けて先制技で縛るか、自分のパーティに合ったスタイルを選ぶ。
- 「みちづれ」対策: 変化技を挟む、あるいはダイレクトに攻撃しないターンを作る勇気を持つ。
- 選出誘導: メガゲンガーを呼び込んで狩る構築を意識する。
メガゲンガーは確かに強力ですが、その強さは「初見殺し」や「わからん殺し」の要素が強いのも事実です。今回紹介した知識と対策ポケモンを持っていれば、相手のメガゲンガーはもはや「恐怖の対象」ではなく、「勝ち星を運んでくれるカモ」に見えてくるはずです。
都市開発が進むミアレシティの夜に潜む影を、






