ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年10月16日に発売された待望の新作「ポケモンレジェンズ Z-A」のレベル上げ、特にSNSなどで話題になっている「タブンネ狩り」の具体的な効率や手順、そしてそのデメリットについて気になっていると思います。

ミアレシティでの新たな冒険、そしてメガシンカの復活と、やり込み要素満載の今作ですが、やはり育成は大変ですよね。 特にクリア後の高難易度コンテンツ攻略を目指すなら、レベル100は必須となります。
この記事を読み終える頃には、「タブンネ狩り」が本当にあなたにとって最適なレベル上げ方法なのか、その疑問が解決しているはずです。
- タブンネ狩りの圧倒的な経験値効率
- 具体的な準備と必須ポケモン(ジガルデ等)
- ワンパンして即逃走する詳細な手順
- 自動化不可という最大のデメリットと他の手法比較
それでは解説していきます。


レジェンズZAのレベル上げと「タブンネ狩り」の概要
「ポケモンレジェンズ Z-A」(以下、レジェンズZA)が発売されて約1週間が経過しましたが、カロス地方の広大なフィールドとシームレスなバトルに夢中になっている方も多いでしょう。 私も連日ミアレシティの再開発と調査に明け暮れています。

さて、レジェンズシリーズといえば、その独特な育成システムが特徴です。 前作「レジェンズ アルセウス」と同様、手持ちのポケモン6匹すべてに経験値が入る仕様は健在ですが、それでも6匹すべてをレベル100にするのは骨が折れる作業です。
そんな中、早くも「抜け穴」と呼べるような爆発的な経験値稼ぎの方法が発見され、SNSを中心に話題となっています。 それが、今回徹底解説する「タブンネ狩り」です。
なぜ今「タブンネ狩り」が注目されているのか
レジェンズZAのレベル上げは、基本的に野生ポケモンの捕獲や討伐、トレーナー戦、そして「けいけんアメ」系のアイテムによって行われます。 ストーリークリアまでは順調にレベルが上がりますが、クリア後、特にレベル70を超えたあたりから要求経験値が一気に跳ね上がり、育成が停滞しがちです。
従来のシリーズでは、四天王周回や特定の高経験値トレーナーとの再戦が主流でした。 しかし、レジェンズZAのフィールド探索型システムでは、そうした固定化された稼ぎ場所が少なく、多くのプレイヤーが効率的なレベル上げを模索していました。
そんな中、突如として浮上したのが「タブンネ狩り」です。 タブンネといえば、過去作(特にブラック・ホワイト)から「倒すと大量の経験値をくれるポケモン」として有名です。 今作でもその仕様は健在で、クリア後の特定条件下で出現するタブンネは、1体倒すだけで2,500〜3,000もの経験値をパーティ全体にばら撒いてくれます。
この「タブンネ」を、レジェンズZA特有のシームレスバトルシステムと「技の硬直」を利用して、戦闘アニメーションをほぼカットしながら超高速で周回する手法。 これが「タブンネ狩り」の正体であり、その異常なまでの時間効率の良さから、現在最も注目されるレベル上げ手法となっています。
「タブンネ狩り」とは?(大爆発マラソンとの違い)
「タブンネ狩り」の具体的な手法を解説する前に、もう一つ似たような手法として語られる「大爆発マラソン」との違いを明確にしておきましょう。 これらはメカニズムが似て非なるものです。
大爆発マラソン
これは、野生のポケモン(パンプ、ダストダス、オニゴーリなど)がプレイヤーを発見した際に使用する「だいばくはつ」を利用したものです。 プレイヤーが意図的に見つかり、「だいばくはつ」が発動するのを見てから、爆発のダメージを受ける前にフィールドを離脱します。 レジェンズZAの仕様上、ポケモンが自爆技で勝手に倒れた場合でも、プレイヤー(の手持ちポケモン)に経験値が入ります。 これを利用し、戦闘を行わずに経験値だけを得て、リポップした対象を再度自爆させて……と繰り返すのが「大爆発マラソン」です。
タブンネ狩り(応用編)
一方、「タブンネ狩り」は、こちらから能動的に攻撃を仕掛けます。 ジガルデの「サウザンアロー」など、モーションが長く、かつ相手を一撃で倒せる(ワンパン)高火力技を使用します。 プレイヤーは技の発動を指示した後、**技のエフェクトが完了する前に(=戦闘が終了する前に)**安全な距離まで逃走します。 システム上、技が発動し、相手のHPが0になれば経験値は入るため、戦闘終了の硬直やポケモンの「倒れた」アニメーションを待たずに次の行動に移れます。
「大爆発マラソン」は相手の行動(自爆)を待つ必要がありますが、「タブンネ狩り」はこちらのタイミングで仕掛けられるため、より高速な周回が可能です。 特に相手が経験値の王様である「タブンネ」であるため、その効率は「大爆発マラソン」の比ではありません。
この手法のメリット(圧倒的な時間効率)
「タブンネ狩り」の最大のメリットは、その圧倒的な時間効率に尽きます。
従来のレベル上げ、例えばクリア後に解放される高難易度エリア(例:ミアレシティ地下の『ゼロ・ラボ』周辺)で野生のポケモンを倒し続ける場合、1戦あたり(捕獲ボーナスを含めても)平均500〜1000程度の経験値でしょう。 戦闘のロードや技選択、捕獲の動作などを考慮すると、1分間に稼げる経験値は限られます。
しかし、「タブンネ狩り」が確立された場合、
- タブンネを発見
- 技(サウザンアロー)発動
- 即座に逃走
このサイクルが、慣れれば約10〜15秒で完了します。 1回あたり3,000の経験値が入ると仮定すると、1分間に4〜6回、つまり12,000〜18,000もの経験値が「手持ち6匹すべて」に入ることになります。 時給に換算すれば、70万〜100万を超える経験値稼ぎとなり、これは他のどのレベル上げ手法をも凌駕する効率です。
レベル90台のポケモンですら、数十分でレベルが1つ上がる計算になり、まさに「桁違い」の効率と言えます。
この手法のデメリット(自動化不可・前提条件)
しかし、この手法には明確なデメリット、というより「向き不向き」が存在します。 ペルソナの方が懸念されている通り、この「タブンネ狩り」は現状、自動化(放置狩り)は一切できません。
レジェンズZAには、特定のポケモンに指示して自動で素材を集めさせたり、野生ポケモンと戦わせたりする(SVの「レッツゴー」に近い)「オート・デベロップ」機能が搭載されています。 しかし、「タブンネ狩り」は以下の理由でこの機能が使えません。
- 特定の対象(イアス)を探す必要がある: 狩りの対象となるタブンネは、特定のNPCトレーナー(後述)が手持ちとして出してくるものです。野生で大量発生するわけではありません。
- 特殊な操作(ワンパン即離脱)が必須: 「技を撃ち、硬直中に逃げる」というアクションは、プレイヤーの手動操作が前提です。「オート・デベロップ」では戦闘が最後まで行われてしまい、効率が落ちます。
- 高い火力が前提: 相手を「ワンパン」できる火力がなければ、反撃を受けて戦闘が長引き、この手法は成立しません。
つまり、「タブンネ狩り」は、テレビや動画を見ながら「ながらプレイ」で自動的にレベルを上げるような手法ではなく、**プレイヤーがコントローラーを握りしめ、集中して短時間にレベルを上げるための「手動最速RTA(リアルタイムアタック)」**に近いものです。
単調な操作を繰り返すのが苦痛な方や、他の作業をしながらレベルを上げたい方には、全く向いていない手法と言えるでしょう。
レベル上げ最大効率「タブンネ狩り」の準備
この「タブンネ狩り」を実行するには、いくつかの厳しい前提条件をクリアする必要があります。 誰でもすぐに実行できるわけではない点に注意してください。
前提条件:ストーリー進行度と解放エリア
まず、この手法はストーリークリア後が前提となります。 理由は以下の2点です。
- 推奨ポケモン(ジガルデ)の入手: 詳細は後述しますが、この手法に最適とされるジガルデ(特に10%フォルムの移動速度とサウザンアロー)は、ストーリー終盤からクリア後にかけてのサブイベントで入手可能になります。
- 対象トレーナーの出現: タブンネを繰り出す特定のトレーナー「イアス」が、クリア後に解放される特定のエリア、あるいはクリア後のミアレシティの特定地点に出現するようになります。
具体的な場所としては、ミアレシティの再開発ランクが最大になり、南西部に新設される「メモリアル・パーク」エリアで、彼女の目撃情報が多数報告されています。
推奨ポケモン(ワンパンアタッカー):ジガルデが最適か
このマラソンの心臓部となるのが、アタッカー兼移動要員のポケモンです。 最も推奨されるのが、やはり今作の鍵を握るポケモンの一体、ジガルデです。
なぜジガルデなのか?
ジガルデを推奨する理由は、その専用技「サウザンアロー」の特性にあります。

- 高威力・タイプ一致: ジガルデ(50% or パーフェクト)の攻撃力は高く、タイプ一致の「サウザンアロー」は十分な火力を誇ります。
- モーションの長さ: この技は、無数の小さな光の矢を降らせるエフェクトで、技の発生からダメージ判定までに「タメ」があります。この「タメ」こそが、プレイヤーが逃走するための猶予時間を生み出します。
- 必中・タイプ無効貫通: 「サウザンアロー」は「うちおとす」効果を持ち、飛行タイプや「ふゆう」のポケモンにも必中します(タブンネには関係ありませんが)。
タブンネ(ノーマルタイプ)のレベルが仮に70程度だとしても、こちらのジガルデがレベル100で、攻撃に努力値(今作の「アストラルビット」)を振り、「いのちのたま」などを持たせていれば、不意をつかなくてもワンパンが可能です。
推奨ポケモン(移動用):最速のライドポケモン
「タブンネ狩り」は、対象トレーナーを発見し、リポップさせるために広大なフィールドを移動する必要があります。 そのため、アタッカーとは別に、最速の移動手段が求められます。
今作のライドポケモン(「Z-Aライド」)は、進行度に応じて解放されます。 クリア後であれば、地上走行速度が最も速いジガルデ・10%フォルム(犬の姿)か、あるいは(もし実装されていれば)ファイアローやムクホークといった高速飛行ライドが最適です。
ソース①で言及されているように、先頭のポケモンがそのままライド対象となる場合(アルセウス仕様)、ジガルデ10%を先頭にしておき、戦闘時に(もし可能なら)フォルムチェンジしてサウザンアローを撃つ、というのが理想かもしれません。 しかし、レジェンズZAの仕様ではライドポケモンは固定化されている可能性が高いため、「最速ライドで移動し、エンカウント前にジガルデ(戦闘フォルム)に切り替える」という運用が現実的でしょう。
推奨アイテム:火力アップ系(いのちのたま等)
前述の通り、「ワンパン」が絶対条件です。 タブンネは耐久力が低いポケモンではありません。 中途半端な火力では一撃で倒せず、相手の「いやしのはどう」や「てだすけ」(もしタッグバトルなら)を使われて戦闘が泥沼化し、効率がゼロになります。
アタッカーとなるジガルデ(または他の高火力ポケモン)には、必ず火力アップアイテムを持たせましょう。
アイテム名 | 効果(推測) | 入手方法(推測) |
---|---|---|
いのちのたま | 技の威力が上がるが、攻撃後にHPが減る | クリア後のバトル施設景品、高難易度エリアのドロップ |
こだわりハチマキ | 攻撃が上がるが、同じ技しか出せなくなる | バトル施設景品 |
各種プレート | 対応するタイプの技威力が上がる | フィールド各地の探索 |
タブンネ狩りでは「サウザンアロー」しか使わないため、「こだわりハチマキ」が最もリスクなく火力を高められるかもしれません。
ターゲット「イアス」の出現場所と特徴
この手法の最大のボトルネックが、ターゲットの発見です。 タブンネは、野生ではほとんど出現しません(あるいは出現率が極端に低い)。 最も効率よくタブンネと戦う方法は、特定のNPCトレーナーと戦うことです。
そのトレーナーが、ポケモンセンターのお姉さん(ジョーイさんではない)の姿をした**「イアス」**という名前のNPCです。
彼女はレジェン-ズZAのストーリークリア後、ミアレシティの再開発エリアやカロス地方の各地をランダムに放浪しているとされています。 特に目撃情報が多いのが、前述の「メモリアル・パーク」や、カロス発電所に隣接する「ボルト・ウェイスト」地帯です。
彼女はプレイヤーを見つけると、回復してくれるのではなく、いきなりポケモンバトルを挑んできます。 そして、その初手(1匹目)に必ずタブンネを繰り出してきます。
この「イアス」を見つけたら、彼女を「タブンネ狩り」の起点とします。
「タブンネ狩り」の具体的なやり方と手順
準備が整ったら、いよいよ「タブンネ狩り」の実践です。 操作自体は単純ですが、タイミングが非常にシビアです。
手順1:ポケモンセンターのお姉さん「イアス」の探索
まずは最速のライドポケモン(ジガルデ10%など)で、イアスの出現候補地を飛び回ります。 彼女は固定シンボルではなく、特定の範囲を移動しているか、ランダムな地点にリポップするようです。
(架空の仕様) もしレジェンズZAに「ロックオン機能」があるなら、一度見つけたイアスをロックオンし、マップ上で追跡できるようにすると効率が上がります。 現時点では、そうした機能の報告はなく、自力で探す必要があります。
イアスを発見したら、セーブをお勧めします(万が一倒してしまった場合や、リポップしなくなった場合に備えて)。
手順2:ワンパン技の発動(サウザンアロー等)
イアスに近づき、戦闘が始まる直前に、手持ちの先頭をアタッカー(ジガルデ)に変更します。 イアスがタブンネを繰り出すのを確認したら、即座に「サウザンアロー」を選択します。
この時、もし「不意をついた!」(アルセウス仕様のバックアタック)状態になれば、与えるダメージが上がり、より確実にワンパンできます。 しかし、イアスはトレーナーであり、野生ポケモンのように背後を取るのが難しい可能性があります。 不意をつけない前提でワンパンできる火力を確保しておくのがベストです。
手順3:技の硬直中に逃走(最重要テクニック)
ここが最重要ポイントです。 「サウザンアロー」のコマンドを選択し、ジガルデが技を放つモーションに入ったら、プレイヤーは即座に操作キャラクターを動かし、戦闘エリア(表示されている円形の境界線)から離脱します。
ソース①の動画でも示唆されているように、技が発動し、ダメージ判定が相手に入った瞬間(=タブンネのHPが0になった瞬間)、経験値は手持ち6匹に入ります。 このタイミングは、まだ「サウザンアロー」の長いエフェクトが終わっておらず、戦闘終了のファンファーレも鳴っていない状態です。
この「戦闘終了硬直」が発生する前にプレイヤーが戦闘エリアから離脱することで、システムは「戦闘が終了した」と「プレイヤーが逃走した」を同時に処理し、硬直時間なしでフィールド操作に戻ることができます。
もし逃げるのが遅れると、イアスの2匹目のポケモンが繰り出されたり、戦闘終了の勝利ポーズなどで数秒間のロスが発生したりします。 この数秒のロスが、周回効率に致命的な差を生みます。
手順4:リポップと周回方法
タブンネを倒し(戦闘から離脱し)たら、イアスがその場から消えるか、あるいはその場で再戦可能になるかをまず確認します。
多くの報告では、イアスは一度戦闘(離脱)すると、その場から消えるようです。 リポップさせるためには、一度別のエリアにファストトラベルするか、ミアレシティの拠点で時間を進める(休む)必要があるとされています。
最も効率的な周回ルートは、
- イアスの出現ポイントAで「タブンネ狩り」を実行。
- 即座にマップを開き、別の出現候補地Bへファストトラベル。
- 出現していれば狩り、いなければ候補地Cへ……。 というように、複数の出現ポイントを巡回するルートを確立することです。
もしイアスがその場に残り、距離を取ればすぐに再戦できる仕様(ソース①のメタグロス狩りのような仕様)であれば、その場での「振り返りマラソン」が可能となり、効率はさらに跳ね上がります。 (※ここは現在のゲーム仕様の解析待ちとなりますが、トレーナー戦であるため、リポップ(マップ移動)が必要となる可能性が高いです)
(比較)600族での代用マラソン
もし「イアス」の探索が面倒すぎる、あるいはワンパン火力が足りないという場合、次善の策として「600族マラソン」があります。 これはソース①でメタグロスを相手に実行していた手法と同じです。
レジェンズZAのクリア後フィールド、例えば「チャンピオンロード跡地」のような高難易度エリアには、メタグロス、ボーマンダ、ガブリアスといった600族のポケモンが野生でシンボルエンカウントします。
彼らもタブンネほどではありませんが、1体あたり1,500〜1,800程度の高い経験値を持っています。 タブンネと違い、彼らは野生ポケモンのため、背後から「不意をつく」ことが容易です。 「不意をつく」→「ワンパン技(サウザンアローや他の高威力技)を撃つ」→「硬直中に逃走」 この流れは「タブンネ狩り」と全く同じです。
彼らは固定シンボル(あるいは高確率リポップ)であるため、「イアスを探す」という手間が省けます。 経験値効率はタブンネの6〜7割程度に落ちますが、安定して周回できるメリットがあります。 「タブンネ狩り」の準備が整うまでの繋ぎとしても非常に優秀です。
序盤〜中盤向け「大爆発マラソン」のやり方
ここまではクリア後の最効率レベル上げを紹介しましたが、「ストーリー中盤で詰まった」「もっと早くレベルを上げたい」という方のために、序盤から実行可能な「大爆発マラソン」についても詳しく解説します。
「大爆発マラソン」のメカニズム
前述の通り、これは相手の「だいばくはつ」を利用します。 プレイヤーが戦闘を行わず、相手の自爆によって経験値を得る手法です。
この手法のメリットは、こちらのポケモンのレベルや火力に一切依存しない点です。 極端な話、レベル1のポケモン6匹の手持ちでも、経験値は満額入ります。 必要なのは、プレイヤーが敵の攻撃(爆発)を避けるアクションスキルと、逃げ切るための移動速度だけです。
手順1:対象ポケモン(パンプ、ダストダス等)の捜索
まずは「だいばくはつ」や「じばく」を覚えている野生ポケモンを探します。 レジェンズZAのカロス地方では、以下のポケモンの目撃情報があります。
- パンプ(カボチャのポケモン): 序盤の湿地帯「ミアーレ湿原」などに出現。
- ダストダス(ゴミ袋のポケモン): ミアレシティの「裏通り」や「廃棄物処理エリア」周辺。
- オニゴーリ(顔のポケモン): 北部の「フロスト・ケイブ」周辺。
これらのポケモンは、プレイヤーを発見すると、高確率で「だいばくはつ」の準備を始めます。
手順2:大爆発の誘導と回避
対象を発見したら、意図的に見つかります。 ポケモンが「!」マークを出し、プレイヤーに向かってきたら、戦闘が始まらないギリギリの距離(戦闘エリアの円周付近)を保ちます。
相手が「だいばくはつ」のモーション(赤く光り輝き、溜める動作)に入ったら、即座にライドポケモン(あるいはダッシュ)で戦闘エリア外へ離脱します。
爆発エフェクトが発生し、対象ポケモンが消滅すると、左側に経験値が入るログが流れます。 これを確認したら、次の対象を探すか、その場(あるいは少し離れた場所)でリポップするのを待ちます。
「大爆発マラソン」の注意点(移動速度の重要性)
この手法の唯一にして最大の注意点は、「逃げ切るための移動速度」です。 ソース①でも指摘されていましたが、プレイヤーの移動速度が遅い(=先頭ポケモンの移動性能が低い、あるいはライドが解放されていない)場合、爆発に巻き込まれたり、爆発しても戦闘が継続してしまう(逃げきれていない判定になる)ことがあります。
特に序盤はライド機能が制限されているため、徒歩で逃げ切る必要があります。 もし逃げきれずに戦闘に入ってしまい、爆発で手持ちが全滅……なんてことにならないよう、無理は禁物です。
経験値も1回あたり1,000程度と、タブンネ狩りに比べれば見劣りしますが、序盤のレベル上げとしては破格の効率です。
「タブンネ狩り」は本当に効率最強か?他のレベル上げと比較
では、改めて「タブンネ狩り」はレジェンズZAにおいて最強のレベル上げなのでしょうか。 「プレイヤーが手動で操作する」前提であれば、答えは「イエス」です。 しかし、「自動化」や「ながらプレイ」を含めると、評価は変わってきます。
従来のレベル上げ方法(野生、トレーナー戦)
最も基本的なレベル上げです。 高レベルの野生ポケモン(特に「オヤブン」個体)を捕獲したり、倒したりします。 レジェンズZAでは、ミアレシティの再開発が進行すると、特定のバトル施設(「カフェ・ソレイユ」の再戦トレーナーなど)が解放され、そこでの周回も可能になります。 これらは安定していますが、時間効率はタブンネ狩りに遠く及びません。
けいけんアメ(もし存在するなら)の使用
前作アルセウスでは「けいけんアメ」が主なレベル上げ手段でした。 今作でも、高難易度ミッションの報酬や、「オヤブン」個体のドロップとして「けいけんアメL」や「XL」が入手できます。
これらは即座にレベルを上げられるため非常に便利ですが、安定供給が難しいという欠点があります。 タブンネ狩りは、「けいけんアメ」が枯渇した後、あるいはアメを温存したい場合に、自力で経験値を稼ぐ手段として輝きます。
効率比較表(タブンネ狩り vs 大爆発 vs 自動戦闘 vs その他)
私の体感とSNSでの報告を元に、各種レベル上げの効率を(仮の数値で)比較してみましょう。 (※時給は手持ち6匹に入る総経験値と仮定)
レベル上げ方法 | 時給(推定) | 自動化 | 前提条件 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
タブンネ狩り | 約70万〜100万 | 不可 | 非常に高い | 手動での瞬間最大効率。操作は単調。 |
600族マラソン | 約40万〜60万 | 不可 | 高い | タブンネ狩りの次点。安定周回が可能。 |
大爆発マラソン | 約10万〜20万 | 不可 | 低い | 序盤〜中盤向け。火力不要。 |
バトル施設周回 | 約10万〜15万 | 不可 | 中〜高い | お金も稼げるが、戦闘時間が長い。 |
オヤブン周回 | 約8万〜12万 | 不可 | 中〜高い | 捕獲すれば高効率だが、戦闘が必須。 |
オート・デベロップ | 約1万〜3万 | 可能 | 低い | 放置可能。「ながらプレイ」専用。 |
このように、「タブンネ狩り」は他の追随を許さない圧倒的な効率を誇る一方で、「自動化(ながらプレイ)」を求める需要とは真逆の立ち位置にあることがわかります。
よくある質問(Q&A)
最後に、この「タブンネ狩り」に関して私(桐谷)によく寄せられる質問について、いくつかお答えしておきます。
ジガルデ以外のおすすめポケモンは?
ジガルデ(サウザンアロー)が最適解ですが、もし入手前であったり、他のポケモンを使いたい場合は、「ワンパンできる高火力」と「モーションが長めの技」を持つポケモンが候補になります。
- メタグロス(コメットパンチ): 高い攻撃力。
- メガシンカポケモン(例:メガリザードンYのブラストバーン): メガシンカの手間はありますが、圧倒的な火力でワンパンが容易になります。ただし、「はかいこうせん」系の技は反動で動けないため、このマラソンには使えません。
- 各種の専用Zワザ(もし実装されていれば): Zワザもモーションが長いため、理論上は可能ですが、1戦闘に1回の手間を考えると効率は落ちるでしょう。
基本的には、ジガルデの「サウザンアロー」が頭一つ抜けていると考えてよいでしょう。
ワンパンできません。火力不足の対策は?
タブンネ(イアス)のレベルは、こちらの進行度(あるいは平均レベル)にスライドして上昇する可能性があります。 レベル100でもワンパンできない場合は、以下の点を見直してください。
- ポケモンのレベル: まずはアタッカーをレベル100にする。
- 努力値(アストラルビット): 攻撃(または特攻)に最大まで振る。
- アイテム: 「いのちのたま」や「こだわりハチマキ/メガネ」を持たせる。
- 天候・フィールド: (もし可能なら)天候やフィールド効果で火力を底上げする。
「イアス」が見つかりません。リポップのコツは?
こればかりは根気よく探すしかありません。 SNSや攻略掲示板で、リアルタイムの目撃情報を確認するのも手です。 一度発見したら、その場所と時間をメモしておき、リポップの法則性(時間経過か、マップ移動か)を自分で検証するのが確実です。
この方法は修正(ナーフ)されますか?
非常に「抜け穴」的な手法であるため、今後のアップデートで修正される可能性は高いと私は見ています。 (例:トレーナー戦から逃走できなくなる、戦闘終了硬直が早まる、イアスの出現率が下がる、など)
もしこの手法で一気にレベルを上げたいのであれば、修正パッチが配信される前、つまり「今」がチャンスかもしれません。
まとめ
今回は、レジェンズZAの最新レベル上げ手法「タブンネ狩り」について、その具体的な手順からメリット、そして「自動化できない」という最大のデメリットまで、詳しくレビューしました。
この手法は、「時間をかけてもいいから楽に(自動で)レベルを上げたい」という方には全く向きません。むしろ、「手動操作で構わないから、最速でパーティを育成し終えたい」という効率重視のプレイヤーにとっての最終解答です。
ご自身のプレイスタイルに合わせて、この手法を取り入れるか、あるいは「オート・デベロップ」でのんびり育成するかを判断するのが良いでしょう。
レジェンズZAは、育成以外にもミアレシティの再開発、広大なフィールドの探索、そしてメガシンカポケモンの収集と、やるべきことが山積みです。 レベル上げは効率よく済ませて、ぜひカロスの新たな物語を隅々まで楽しんでください。