ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年2月27日に発表されたシリーズ最新作『Pokémon LEGENDS Z-A(ポケモン レジェンズ ゼットエー)』の御三家、ポカブ・ワニノコ・チコリータについて、「なぜこの3匹が選ばれたのか」「巷で言われるように本当に人気がないのか」といった点が気になっていると思います。

確かに、過去のシリーズでメガシンカやキョダイマックスといった特別な強化を受けてこなかった彼らが、なぜこのタイミングで大役に抜擢されたのか、疑問に思うのは当然です。
この記事では、彼らが「不人気」や「冷遇」と言われてきた背景を深掘りしつつ、その魅力やポテンシャル、そしてなぜ『レジェンズ Z-A』のパートナーに選ばれたのかを、私なりの視点で徹底的に考察していきます。
この記事を読み終える頃には、ポカブ・ワニノコ・チコリータへの見方が変わり、新作での彼らの活躍に対する期待で胸が膨らんでいるはずです。
- レジェンズZA御三家の選出理由の考察
- ポカブ・ワニノコ・チコリータの不人気説の真相
- 過去のシリーズにおける「冷遇」の実態
- 新作で期待されるメガシンカとリージョンフォーム
それでは解説していきます。

Pokémon LEGENDS Z-Aの御三家が発表!なぜこの3匹?
2025年10月16日に発売が予定されている『Pokémon LEGENDS Z-A』。 その発表は世界中のポケモンファンを熱狂させましたが、同時に大きな議論を巻き起こしたのが、最初のパートナーとなる「御三家」の選出でした。

これまでのシリーズの常識を覆すような、意外な顔ぶれに多くのファンが驚きの声を上げています。
発表された御三家はポカブ・ワニノコ・チコリータ
今回、カロス地方のミアレシティを舞台にした冒険のパートナーとして選ばれたのは、以下の3匹です。
- ほのおタイプ:ポカブ(初登場:『ポケットモンスターブラック・ホワイト』)
- みずタイプ:ワニノコ(初登場:『ポケットモンスター金・銀』)
- くさタイプ:チコリータ(初登場:『ポケットモンスター金・銀』)
出身地方が見事にバラバラ(第5世代のイッシュ地方から1匹、第2世代のジョウト地方から2匹)という、異例の組み合わせです。 この選出は、前作『Pokémon LEGENDS アルセウス』でヒスイ地方の御三家としてモクロー・ヒノアラシ・ミジュマルが選ばれた流れを踏襲していると言えるでしょう。
『レジェンズ』シリーズは、過去のポケモンたちが新たな地で異なる進化を遂げる可能性を示唆しており、今回の3匹もミアレシティで特別な進化を遂げることが期待されています。
過去のレジェンズシリーズとの比較
前作『Pokémon LEGENDS アルセウス』では、アローラ地方のモクロー、ジョウト地方のヒノアラシ、イッシュ地方のミジュマルが選ばれ、それぞれヒスイの姿へと最終進化を遂げました。
作品 | 舞台 | 御三家(くさ) | 御三家(ほのお) | 御三家(みず) |
---|---|---|---|---|
LEGENDS アルセウス | ヒスイ地方 | モクロー(アローラ) | ヒノアラシ(ジョウト) | ミジュマル(イッシュ) |
LEGENDS Z-A | カロス地方 | チコリータ(ジョウト) | ポカブ(イッシュ) | ワニノコ(ジョウト) |
この前例があるため、『Z-A』でも彼らがカロス地方特有のリージョンフォームや、同地方の代名詞である「メガシンカ」を獲得するのではないかと、ファンの間では早くも予測が飛び交っています。
しかし、アルセウスの御三家がそれぞれ異なる地方から選ばれたのに対し、今回はジョウト地方から2匹が選出されている点が、また新たな謎を呼んでいます。 この一貫性のなさそうな選出の裏には、一体どのような意図が隠されているのでしょうか。
ファンの反応は?SNSでの声
この発表に対するファンの反応は、まさに賛否両論、驚きと期待が入り混じったものでした。 SNS上では、以下のような様々な声が見られます。
- 肯定的な意見
- 「今まで日の目を見なかったポケモンにスポットライトが当たるのは嬉しい!」
- 「メガニウムやオーダイルのメガシンкаが見られるかもしれないと思うと胸が熱い」
- 「どんなリージョンフォームになるのか今から楽しみすぎる」
- 「不遇と言われてきた子たちが主役になるなんて、最高のサプライズ」
- 否定的な意見・疑問の声
- 「なぜこの3匹?もっと人気のポケモンがいたのでは…」
- 「正直、ちょっと地味なメンツでモチベーションが上がらない」
- 「ジョウトから2匹ってバランス悪くない?」
- 「売る気あるのか?と心配になってしまう」
このように、今回の人選は多くのファンにとって「予想外」であり、その選出理由について様々な憶測を呼ぶ結果となりました。 では、彼らは本当に「不人気」で「地味」なポケモンなのでしょうか。 次のセクションで、その真相に迫っていきましょう。
ポカブ・ワニノコ・チコリータは本当に不人気?人気を徹底検証
「今回の御三家は不人気だ」「冷遇されてきたポケモンたちだ」という声は、決して少なくありません。 しかし、そのイメージはどこから来ているのでしょうか。 ここでは、彼らがそう言われてしまう理由と、実際の人気について客観的なデータも交えながら検証していきます。
「不人気」「冷遇」と言われる理由とは?
彼らが「不人気」や「冷遇」というレッテルを貼られてしまう最大の理由は、近年のシリーズにおける特別な強化要素の対象外であった点に集約されます。
メガシンカ・キョダイマックス未実装の事実
ポケモンシリーズでは、特定のポケモンがバトル中に特別なパワーアップを遂げるシステムが導入されてきました。
- メガシンカ(第6世代『X・Y』~):カロス地方で発見された現象。一部の最終進化形ポケモンが、メガストーンを持つことで一時的に姿を変え、能力を飛躍的に向上させる。
- キョダイマックス(第8世代『ソード・シールド』):ガラル地方で見られる現象。特定のポケモンがダイマックスする際に巨大化するだけでなく、特別な姿に変化し、専用の「キョダイマックスわざ」を使えるようになる。
これらの強化は、選ばれたポケモンにとって大きな名誉であり、対戦環境での活躍や人気を大きく左右する要素でした。 特に、同じ御三家ポケモンの中では、リザードンやバシャーモ、ジュカイン、ラグラージなどがメガシンカを獲得し、絶大な人気と実力を誇示してきました。 リザードンに至っては、メガシンカ2種類とキョダイマックスの両方を与えられるという破格の待遇を受けています。
一方で、ポカブ、ワニノコ、チコリータの最終進化形であるエンブオー、オーダイル、メガニウムは、これまで一度もメガシンカやキョダイマックスの対象になったことがありません。
この「公式からのプッシュがなかった」という事実が、「冷遇されている」、ひいては「人気がないから強化されないのでは?」というファンの憶測を呼び、今日のイメージに繋がっているのです。
ポケモン総選挙の結果から見る人気度
では、実際の人気はどうなのでしょうか。 ファンの投票によって順位が決まる「ポケモン総選挙」の結果を見てみましょう。 2020年に開催された「ポケモン・オブ・ザ・イヤー」は、全890種類(当時)を対象とした大規模な公式人気投票であり、非常に参考になるデータです。
ポケモン名 | 総合順位 | 世代別順位(地方) |
---|---|---|
ポカブ | 圏外 | 圏外(イッシュ) |
チャオブー | 圏外 | 圏外(イッシュ) |
エンブオー | 圏外 | 圏外(イッシュ) |
チコリータ | 100位 | 10位(ジョウト) |
ベイリーフ | 圏外 | 圏外(ジョウト) |
メガニウム | 圏外 | 圏外(ジョウト) |
ワニノコ | 71位 | 7位(ジョウト) |
アリゲイツ | 圏外 | 圏外(ジョウト) |
オーダイル | 63位 | 6位(ジョウト) |
この結果を見ると、確かに衝撃的な事実が浮かび上がります。
- ポカブ系統は、最終進化形のエンブオーを含め、一匹もTOP30(地方別)にランクインしていません。
- チコリータは未進化形がジョウト地方で10位と健闘していますが、最終進化形のメガニウムは圏外です。
- ワニノコ系統は、オーダイルが63位(ジョウト6位)、ワニノコが71位(ジョウト7位)と、3匹の中では最も高い人気を維持していることがわかります。
とはいえ、ワニノコ系統ですら総合順位ではTOP50圏外であり、リザードン(総合4位)やゲッコウガ(総合1位)といった絶大な人気を誇る御三家と比較すると、人気が高いとは言えないのが実情です。
しかし、この結果だけで彼らを「不人気」と断じるのは早計です。 それぞれのポケモンが持つ固有の魅力に目を向けてみましょう。
ポカブの魅力と人気の実態
ポカブは、イッシュ地方で最初に選べる炎タイプの御三家です。 その愛らしい見た目とは裏腹に、最終進化すると非常にパワフルなエンブオーになります。

ポカブ系統の基本データ
ポカブ | チャオブー | エンブオー | |
---|---|---|---|
タイプ | ほのお | ほのお・かくとう | ほのお・かくとう |
特性 | もうか | もうか | もうか |
隠れ特性 | あついしぼう | あついしぼう | すてみ |
エンブオーは、ほのお・かくとうという複合タイプを持ち、高い攻撃と特攻を誇るアタッカーです。 しかし、このタイプはバシャーモ、ゴウカザルに続いて3体目であり、新鮮味に欠けると見なされがちでした。 さらに、素早さが低いことから、高速アタッカーが主流の対戦環境では活躍させにくいという側面もありました。
一方で、隠れ特性「すてみ」から放たれる「フレアドライブ」や「もろはのずつき」は超強力であり、トリックルームなどのサポートがあればエースとして輝けるポテンシャルを秘めています。
アニメ『ポケットモンスター ベストウイッシュ』では、サトシのポケモンとして登場。 食いしん坊で甘えん坊なポカブが、様々な経験を経てチャオブーへと進化していく姿は、多くの視聴者の心を打ちました。 決して人気がないわけではなく、むしろ特定のファン層から熱い支持を受けているポケモンと言えるでしょう。
ワニノコの魅力と人気の実態
ワニノコは、ジョウト地方で最初に選べる水タイプの御三家です。 やんちゃで元気いっぱいの姿が特徴で、進化するごとにワイルドで頼もしい姿になっていきます。

ワニノコ系統の基本データ
ワニノコ | アリゲイツ | オーダイル | |
---|---|---|---|
タイプ | みず | みず | みず |
特性 | げきりゅう | げきりゅう | げきりゅう |
隠れ特性 | – | – | ちからずく |
最終進化形のオーダイルは、ワニらしいパワフルなデザインで非常に人気があります。 高い攻撃力を持ち、特性「ちからずく」と「いのちのたま」を組み合わせた際の火力は凄まじく、多くの物理受けポケモンを突破できるほどのパワーを秘めています。 「りゅうのまい」を積むことができれば、全抜きも狙える強力な物理アタッカーです。
アニメでは、サトシのポケモンとして登場し、陽気でダンス好きなムードメーカーとして活躍しました。 ボールから出てきては踊り出す姿は、ワニノコのキャラクターを象徴するシーンとしてファンの記憶に深く刻まれています。
総選挙の結果が示す通り、3匹の中では最も安定した人気を誇っており、「不人気」という評価は全く当てはまらないポケモンです。
チコリータの魅力と人気の実態
チコリータは、ジョウト地方で最初に選べる草タイプの御三家です。 頭の葉っぱから甘い香りを放つ、愛らしいポケモンです。

チコリータ系統の基本データ
チコリータ | ベイリーフ | メガニウム | |
---|---|---|---|
タイプ | くさ | くさ | くさ |
特性 | しんりょく | しんりょく | しんりょく |
隠れ特性 | – | – | リーフガード |
最終進化形のメガニウムは、首の周りに花を咲かせた優雅なデザインが特徴です。 しかし、性能面では「不遇」と言われることが多いポケモンでもあります。 草単タイプは弱点が多く、攻撃性能も高くないため、ストーリー攻略では苦戦しがちです。 ジョウト地方には、飛行タイプのジムリーダーや、氷タイプの技を使う四天王など、草タイプにとって相性の悪い相手が多いことも、そのイメージに拍車をかけました。
対戦では、高い耐久力を活かしたサポート役として活躍します。 「やどりぎのタネ」「リフレクター」「ひかりのかべ」などを駆使して味方を補助する戦い方が得意で、決して弱いポケモンではありません。
アニメでは、サトシに対して非常に愛情深いポケモンとして描かれました。 嫉妬深く、甘えん坊な性格は非常に個性的で、その健気な姿に心惹かれたファンも少なくありません。 性能面での不遇さがネタにされることもありますが、その愛らしいルックスとキャラクター性から、根強い人気を持つポケモンです。
なぜこの3匹が選ばれたのか?開発側の意図を考察
彼らが決して単なる「不人気ポケモン」ではないことはご理解いただけたと思います。 では、数多くのポケモンの中から、なぜこの3匹が『レジェンズ Z-A』の御三家という大役に選ばれたのでしょうか。 ここからは、その理由をメタ的な視点と物語上の視点から考察していきます。
メタ的な視点:未強化ポケモンへのテコ入れ説
最も有力視されているのが、これまで強化の機会に恵まれなかったポケモンへの「テコ入れ」という、開発側の意図です。 前述の通り、彼らはメガシンカやキョダイマックスといった特別な強化を受けていません。 これは、見方を変えれば**「今後の伸びしろが最も大きい御三家」**であると言えます。
ここで、特別な強化を受けていない御三家の最終進化形をリストアップしてみましょう。
- 第2世代(ジョウト):メガニウム、バクフーン、オーダイル
- 第4世代(シンオウ):ドダイトス、ゴウカザル、エンペルト
- 第5世代(イッシュ):ジャローダ、エンブオー、ダイケンキ
- 第7世代(アローラ):ジュナイパー、ガオガエン、アシレーヌ
- 第8世代(ガラル):ゴリランダー、エースバーン、インテレオン
このリストから、さらに条件を絞り込んでいきます。
- 『レジェンズ アルセウス』でヒスイの姿を得たポケモンは除外
- バクフーン、ダイケンキ、ジュナイパーが候補から外れます。
- リメイク作品で注目を浴びた世代は除外
- 『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』でリメイクされた第4世代(ドダイトス、ゴウカザル、エンペルト)は、記憶に新しいため除外される可能性が高いです。
- 比較的新しい世代は除外
- 第7世代、第8世代はまだ新しい世代であり、『レジェンズ』シリーズで過去のポケモンとして扱うには時期尚早と考えられます。
こうして消去法で見ていくと、残るのはメガニウム、オーダイル、ジャローダ、エンブオーの4匹となります。 この中から、くさ・ほのお・みずのタイプバランスを考えると、今回の3匹(メガニウム、エンブオー、オーダイル)が選ばれるのは、非常に理にかなった人選だと言えるのです。
開発側としては、人気が固定化しているポケモンにさらなる強化を与えるよりも、まだポテンシャルを秘めたポケモンにスポットライトを当てることで、シリーズ全体を活性化させたいという狙いがあるのかもしれません。 これは、長年彼らを愛用してきたファンにとって、この上ない朗報と言えるでしょう。
物語的な視点:カロス地方(フランス)との関連性
『レジェンズ』シリーズの御三家は、その地方の文化や伝承と関連があるのではないか、という考察もファンの間で楽しまれています。 前作アルセウスでは、アイヌ文化との関連が指摘されていました。 では、今回の3匹とカロス地方(モチーフはフランス)には、どのような繋がりがあるのでしょうか。
チコリータとフランス
チコリータのモチーフの一つとされる植物「チコリ」は、ヨーロッパが原産です。 フランスでは、18世紀頃からコーヒーの代用品や混ぜ物として栽培されてきた歴史があり、食文化に深く根付いています。 エレガントなメガニウムのデザインも、花の都と称されるミアレシティの雰囲気にマッチしていると言えるでしょう。
ワニノコとフランス
一見、フランスとワニには繋がりがなさそうに思えます。 しかし、これには有名な都市伝説が関係しています。 1984年、フランスの首都パリの下水道で、体長1m近いワニが発見され、保護されたという実話があります。 この「パリの下水道のワニ」は、都市開発が進む大都市の地下に潜む未知の存在を象徴するエピソードとして語り継がれています。 『レジェンズ Z-A』のテーマが「都市再開発構想」であることを考えると、都市の地下や水路に関わるワニノコが選ばれたのは、非常に示唆に富んでいます。
ポカブとフランス
ポカブとフランスの関連性を見出すのは、他の2匹に比べて少し難しいかもしれません。 しかし、フランス料理において豚肉は非常にポピュラーな食材です。 また、世界三大珍味の一つである「トリュフ」を探す際に、豚がその優れた嗅覚を活かして活躍することでも知られています。 美食の国フランスを舞台にする上で、食文化に関連の深い豚をモチーフにしたポカブが選ばれた、と考えることもできるでしょう。 最終進化形のエンブオーの恰幅の良い姿は、美食家を彷彿とさせなくもありません。
このように、一見バラバラに見える3匹ですが、舞台となるカロス地方との意外な共通点を見出すことができるのです。
御三家の人気はソフトの売上に影響する?
「御三家の人気が低いと、ソフトの売上が伸びないのではないか」と心配する声もあります。 確かに、最初のパートナー選びはゲームのモチベーションを左右する重要な要素です。 しかし、結論から言えば、御三家の人気だけでソフトの売上が決まることはないでしょう。
過去のポケモンシリーズの売上と御三家の関係
過去のシリーズを振り返っても、御三家の人気とソフトの売上が必ずしも比例しているわけではありません。
例えば、御三家人気が非常に高かったとされる『ダイヤモンド・パール』や、デザインが国内外で高く評価された『X・Y』が大ヒットしたのは事実です。 しかし一方で、御三家の最終進化形に賛否両論があった『ソード・シールド』も、全世界で2,600万本以上を売り上げる歴史的な大ヒット作となっています。
これは、現代のポケモンシリーズが、御三家の魅力だけでなく、ゲームシステム、ストーリー、新しいポケモン、オンライン要素、そして何よりその世界観といった、多様な魅力によって支えられていることを示しています。
レジェンズシリーズの魅力は御三家だけではない
特に『レジェンズ』シリーズは、従来のシリーズとは一線を画す魅力を持っています。 前作『アルセウス』が世界中で高く評価されたのは、
- 広大なフィールドを自由に探索できるアクション性の高いゲームプレイ
- ポケモンの生態を間近に感じられる没入感
- 人とポケモンとの関係性を深く描いた重厚なストーリー
といった要素が、多くのプレイヤーに新鮮な驚きと感動を与えたからです。
『Z-A』もその流れを汲み、「人とポケモンの共存」をテーマに、大都市ミアレシティの再開発を描くという、これまでにない壮大な物語が期待されています。 たとえ今回の御三家が自分の好みでなかったとしても、それを補って余りある魅力が『レジェンズ Z-A』には詰まっているはずです。
新作でどうなる?ポカブ・ワニノコ・チコリータの未来を大胆予測
これまで冷遇されてきた彼らが、ついに脚光を浴びる時が来ました。 舞台は、特別な進化の謎を秘めたカロス地方。 彼らがどのような変貌を遂げるのか、最後にその可能性を大胆に予測してみましょう。
待望のメガシンカ実装の可能性
『Z-A』の「Z」が何を意味するのかはまだ不明ですが、多くのファンは『X・Y』で謎のまま終わった伝説のポケモン「ジガルデ」に関連する物語だと予測しています。 そして、同作の舞台がメガシンカ発祥の地カロスであることを考えれば、メガシンカシステムの復活、そして新たなメガシンカポケモンの登場はほぼ確実と見ていいでしょう。
もし彼らがメガシンカを獲得すれば、デザインも性能も大きく変化するはずです。
- メガエンブオー:低い素早さが補強され、さらに攻撃性能に磨きがかかるかもしれません。タイプに「あく」や「ゴースト」が追加され、より重々しい雰囲気のデザインになる可能性も。
- メガオーダイル:持ち前の物理攻撃力と素早さがさらに強化され、手が付けられないほどの高速物理アタッカーになるかもしれません。タイプに「ドラゴン」や「あく」が追加され、より凶暴なデザインになることが期待されます。
- メガメガニウム:元々の高い耐久力がさらに伸び、特性によって味方を強力にサポートする能力を得るかもしれません。タイプに「フェアリー」が追加され、神々しくも美しい姿になることが予想されます。
全く新しい姿に?リージョンフォームの可能性
『レジェンズ アルセウス』の前例を踏襲するならば、ヒスイの姿のように、ミアレシティの環境に適応した新たなリージョンフォームとして進化する可能性も十分に考えられます。
公開されたティザー映像では、チコリータが「マジカルリーフ」のような技を放つシーンで、ピンク色のエフェクトが確認できます。 これは、フェアリータイプの技を示唆している可能性があり、最終進化で「くさ・フェアリー」タイプになるのではないか、という憶測を呼んでいます。
もしリージョンフォームが実装されるなら、原種とは全く異なるタイプ、特性、そして戦術を持つポケモンとして生まれ変わることになります。 これもまた、ファンにとっては非常に楽しみな展開です。
メガシンカとリージョンフォーム、どちらが実装される?
最も胸が躍る可能性は、「リージョンフォームへの進化」と「そのリージョンフォームのメガシンカ」の両方が実装されるという展開です。 『アルセウス』でヒスイの姿に進化した御三家が、もしカロス地方でメガシンカの力を得たらどうなるか…想像するだけでワクワクが止まりません。
これまで強化の機会がなかった彼らだからこそ、開発陣がこれ以上ないほどのサプライズを用意してくれている可能性は十分にあります。 「冷遇」の時代は終わり、これからは彼らがシリーズの主役として輝く番なのです。
まとめ
今回は、『Pokémon LEGENDS Z-A』の御三家に選ばれたポカブ、ワニノコ、チコリータについて、不人気説の真相から新作での活躍の可能性まで、徹底的に考察してきました。
- 彼らが「不人気」「冷遇」と言われるのは、主にメガシンカなどの特別な強化がなかったため。
- 実際にはそれぞれに根強いファンがおり、決して不人気ポケモンではない。
- 選出理由は、未強化ポケモンへのテコ入れというメタ的な視点と、カロス地方との意外な関連性という物語的な視点の両方から説明できる。
- 御三家の人気が売上を左右する可能性は低く、『レジェンズ』シリーズはゲームシステムそのものに大きな魅力がある。
- 新作では、待望のメガシンカやリージョンフォームによって、彼らが劇的なパワーアップを遂げる可能性が非常に高い。
今回の御三家選出は、一見すると地味で意外な人選に思えるかもしれません。 しかしその裏には、すべてのポケモンに輝く機会を与えたいという、開発陣の深い愛情とメッセージが込められているように私は感じます。
長らく「冷遇」という不名誉なレッテルを貼られてきた彼らが、最新作の舞台でどのような活躍を見せてくれるのか。 その逆襲の物語を、今から楽しみに待ちたいと思います。