ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年10月16日に発売された「ポケモン レジェンズ Z-A」(以下、レジェンズZA)のクリア後コンテンツ、特に「AZフラエッテ」の厳選方法について気になっていると思います。

AZフラエッテは、今作のストーリーの根幹に関わる非常に特別なポケモンであり、残念ながら作中で1体しか入手できません。 「1体限定なのに個体値で後悔したくない」 「どうせなら理想個体を粘りたい」 「でも、レジェンズZAはオートセーブが厄介で厳選が難しい……」 このような悩みを抱えているプレイヤーは非常に多いでしょう。
ご安心ください。 私自身、すでにAZフラエッテの厳選を終え、その最適解を確立しました。 この記事を読み終える頃には、レジェンズZA特有の仕様を逆手に取った「最高効率の厳選方法」の疑問が解決しているはずです。
- AZフラエッテは特殊アタッカーのため「A0厳選」がゴール
- 厳選の最高効率は「ボックスパンパン法」によるイベントスキップ
- オートセーブ対策の「バックアップ」機能が厳選の生命線
- 厳選手順から妥協ライン、育成論まで網羅的に徹底解説
それでは解説していきます。


AZフラエッテ厳選の基礎知識と重要性
まずは、なぜAZフラエッテを厳選する必要があるのか、その基礎知識からおさらいしていきましょう。 このポケモンが持つ特別な背景と、レジェンズZAのゲームシステムが、厳選を(ある意味で)必須のものにしています。
なぜAZフラエッテの厳選が必要なのか?
最大の理由は、先ほども述べた通り「作中で1体しか手に入らない」という唯一性にあります。 通常のポケモンのように野生で捕獲したり、タマゴから孵化させたりすることができないため、最初に受け取る個体がそのままあなたの相棒となります。

カロス地方3000年の歴史を背負う個体
AZフラエッテは、ただのフラエッテではありません。 原作『ポケットモンスター X・Y』をプレイした方ならご存知の通り、かつてカロス地方に存在した巨人「AZ」のパートナーであった特別な個体です。
AZは、カロス戦争で失ったこのフラエッテを蘇らせるために「最終兵器」を起動させました。 その結果、フラエッテは「えいえんのはな」と呼ばれる特別な花を持つ姿で蘇生し、同時に「永遠の命」を得ることになります。 しかし、多くの命を犠牲にしたAZを許せず、フラエッテは彼のもとを去り、3000年もの間、世界をさまよっていました。
レジェンズZAのストーリーは、このAZとフラエッテの物語に深く関わっており、プレイヤーはクリア後のメインミッションを経て、ついにこの「えいえんのはな」のフラエッテをパートナーとして迎え入れることになります。 通常のフラージェスには進化できない代わりに、非常に高い種族値と専用技「はめつのひかり」を持つ、まさに伝説級のポケモンです。 こんなにも背景が重く、特別なポケモンだからこそ、ステータスにもこだわりたいと思うのがトレーナーの性(さが)でしょう。
将来の「ポケモンチャンピオンズ」への備え
もう一つの大きな理由が、将来の作品、特に「ポケモンチャンピオンズ」への連動を見据えている点です。
レジェンズZAで育成したポケモンたちは、今後サービス開始が予定されている「ポケモンチャンピオンズ」へ連れていけることが示唆されています。 現状、レジェンズZAで個体値を後から最大にする「すごいとっくん」(ぎんのおうかん・きんのおうかん)がどの程度利用しやすいかは未知数です。 また、「チャンピオンズ」側でどのような育成システムが採用されるかも不明です。
もし、将来的に「元の個体値」が何らかの形で重要になる仕様が導入された場合、あるいはレジェンズZA内で「おうかん」の入手が非常に困難だった場合、「あの時ちゃんと厳選しておけば……」と後悔する可能性があります。 だからこそ、入手タイミングで可能な限りの厳選をしておく価値が非常にあるのです。
厳選のゴールは? なぜ「A0厳選」が推奨されるのか
では、厳選のゴールはどこに設定すべきでしょうか。 多くのプレイヤーにとっての最適解は「攻撃の個体値が0(ゼロ)」、通称「A0厳選」です。
AZフラエッテは特殊アタッカー
AZフラエッテの種族値は、『X・Y』の内部データ(当時はフォルム違いとして存在)を参考にすると、以下のようになっています。 (※レジェンズZAでの正式な数値と異なる場合がありますが、傾向は同じはずです)
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
74 | 65 | 67 | 125 | 128 | 92 | 551 |
これを見てわかる通り、「とくこう」と「とくぼう」が突出して高い、特殊アタッカー兼特殊受けの能力を持っています。 物理の「こうげき」は65と低く、専用技の「はめつのひかり」(威力140・特殊技)を筆頭に、タイプ一致の「ムーンフォース」などもすべて特殊技です。
つまり、戦闘において「こうげき」のステータスを使う場面は一切ありません。 むしろ、この「こうげき」のステータスは、高ければ高いほどデメリットになる場面が存在します。
A0厳選のメリット(デメリットの回避)
- 「イカサマ」のダメージ軽減 「イカサマ」は、相手の「こうげき」のステータスを参照してダメージ計算を行うあくタイプの物理技です。 AZフラエッテはフェアリータイプなので、あくタイプは等倍ですが、使ってくる相手はそこそこいます。 こちらの「こうげき」が高ければ高いほど、「イカサマ」で受けるダメージが増加してしまいます。
- 「こんらん」の自傷ダメージ軽減 ポケモンが「こんらん」状態になると、一定確率で自分自身を攻撃してしまいます。 この自傷ダメージは、自分自身の「こうげき」と「ぼうぎょ」で計算される物理ダメージ扱いです。 「こうげき」が低ければ低いほど、自傷ダメージを最小限に抑えることができます。
AZフラエッテのような特殊アタッカーにとって、「こうげき」の個体値は「0」が理想であり、高ければ高いほど(特にV=31)不利になるのです。 これが、A0厳選が必須と言われる理由です。
色違いは出現する?(ブロックルーチンについて)
結論から言うと、AZフラエッテの色違いは出現しません。
これは、ジガルデ、ゼルネアス、イベルタルといったカロス地方の伝説のポケモンたちと同様に、ストーリー上で必ず入手するポケモンにかけられる「ブロックルーチン」というプログラム処理によるものです。 AZフラエッテは「えいえんのはな」という固定された姿・色を持っており、設定上も色違いが存在しないと考えるのが妥当でしょう。
したがって、厳選の目的は「個体値」と、可能であれば「性格」の2点に絞られます。 リセットの際に色違いかどうかを確認する必要は一切ありません。
レジェンズZAのセーブ仕様と厳選の難しさ
今回の厳選における最大の障害が、レジェンズZA特有のセーブ仕様です。 本作では、プレイヤーの任意のタイミングでの「レポート」が存在せず、基本的に「オートセーブ(オートレポート)」で進行が記録されていきます。
イベントが終了し、ポケモンを受け取った瞬間、ほぼ強制的にオートセーブが実行されてしまいます。 もし、受け取ったAZフラエッテの個体値が理想的でなかった場合、普通にゲームを終了して再開しても、時すでに遅し。 理想的でない個体を受け取ったデータから再開するしかなくなってしまいます。
これを回避するために、本作には「バックアップ」機能が搭載されています。 この機能こそが、今回の厳選における唯一にして最大の鍵となります。
AZフラエッテ厳選の具体的な手順(最適解)
お待たせしました。 ここからは、AZフラエッテの個体値を最高効率で厳選するための具体的な手順を、ステップバイステップで徹底的に解説します。 この手順を知っているかどうかで、厳選にかかる時間が数倍、いえ数十倍変わってくる可能性があります。

厳選開始までの前提条件(ZLロワイヤルインフィニティ15勝)
まず、AZフラエッテに出会うための前提条件です。
- レジェンズZAのメインストーリーをクリアする。
- クリア後に追加されるメインミッション「ZLロワイヤルインフィニティ」に挑戦する。
- 「ZLロワイヤルインフィニティ」で合計15勝する。
この「15勝」が、AZフラエッテ厳選の最初の関門です。 「ZLロワイヤルインフィニティ」は、ミアレシティの中心施設で行われる特殊なバトルコンテンツで、連勝ではなく「累計15勝」でイベントが進行します。
とはいえ、クリア後のコンテンツだけあって、相手もなかなか手強いです。 効率よく勝利を重ねるには、しっかり育成したポケモンが必要になります。
(余談)ZLロワイヤルインフィニティ攻略のヒント
このレビューの趣旨とは少し外れますが、15勝で詰まっている方のために簡単なヒントを。 このバトルはテンポが早いため、高火力・高スピードの物理アタッカーで速攻を仕掛けるのが有効です。 情報ソースにもありましたが、過去作でも猛威を振るった「しんそくカイリュー」などは、本作でも非常に強力な選択肢となります。 レジェンズZAの育成システム(「がんばレベル」のような新システム)で攻撃と素早さを最大まで鍛え上げ、タイプ一致の高火力技で押し切る戦術をおすすめします。
手順①:厳選前の準備(最重要:バックアップ作成)
ZLロワイヤルインフィニティで累計15勝を達成すると、新たなストーリーミッションが発生し、「クエーサー社に向かえ」という指示が出ます。
ここが運命の分岐点です。
絶対に、クエーサー社に直行してはいけません。
まず、ミアレシティ内の最寄りにある「ポケモンセンター」に向かい、NPCのお姉さんに話しかけてください。 お姉さんに話しかけると、会話の選択肢や明示的なメッセージは出ませんが、この瞬間に「バックアップデータ」が作成(上書き保存)されます。
この「ポケモンセンターのお姉さんに話しかけた瞬間」のデータが、我々が厳選リセットの際に戻ってくるポイントになります。 これを忘れてイベントに突入し、オートセーブされてしまうと、そのデータでは二度とAZフラエッテの厳選ができなくなります。 最悪の場合、ゲームを最初からやり直す羽目になるので、絶対に忘れないでください。
要約:15勝したら、まずポケセンのお姉さんに話しかける。
手順②-A:通常の厳選手順(非推奨・時間がかかる)
バックアップさえ取ってしまえば、厳選自体は可能です。 最も単純な方法は以下の通りです。
- (ポケセンでバックアップ作成済み)
- クエーサー社に向かい、イベントを開始する。
- 非常に長いストーリーイベント(ムービー)を見る。
- イベントの最後にAZフラエッテを受け取る。
- 即座にオートセーブが入る。
- ボックスや手持ちからAZフラエッテの「つよさ」を確認し、ジャッジ機能で個体値をチェックする。
- 個体値がダメ(A0でない)だった場合、タイトル画面に戻る。
- タイトル画面で**「十字キーの上 + Xボタン + Bボタン」を同時押し**する。
- 「バックアップデータから始めますか?」と聞かれるので「はい」を選択。
- 手順①の「ポケセンのお姉さんに話しかけた」時点に戻る。
- 再び手順②の「クエーサー社に向かう」からやり直す。
この方法の最大の欠点は、手順③の「非常に長いストーリーイベント」をリセットのたびに毎回見直さなければならないことです。 このイベントは感動的である一方、厳選作業としては非常に時間がかかり、精神的な苦痛が伴います。 確率1/32(Aが「ダメかも」になる確率)を引くまで、これを繰り返すのは現実的ではありません。
手順②-B:【最高効率】ボックスパンパン法の手順
そこで登場するのが、レジェンズZAの仕様を利用した「ボックスパンパン法」です。 これにより、最も時間のかかる手順③のイベントムービーを完全にスキップし、AZフラエッテを受け取る直前から厳選をスタートできます。
1. ボックスと手持ちをすべて埋める
この方法の核となる準備です。 ポケモンセンターでバックアップを取った後、手持ちの6匹、そしてポケモンボックスの全スペース(レジェンズZAでは最大32ボックスまで増えます)を、他のポケモンで完全に埋め尽くしてください。 1匹たりとも空きがない状態にします。
- ボックス一覧を開き、モンスターボールのマーク(空きスペース)が一つもない状態にしてください。
- この作業は時間がかかりますが、厳選全体の時間を考えれば圧倒的に効率的です。ミアレシティ周辺の野生ポケモンを捕獲しまくるか、すでに捕獲済みのポケモンを移動させて全ボックスを埋めましょう。
2. イベントを開始し、意図的に受け取りを失敗する
ボックスと手持ちがパンパンの状態で、クエーサー社に向かい、イベントを開始します。 すると、通常通り長いイベントムービーが流れます。 しかし、最後のAZフラエッテを受け取る場面で、ゲームシステムが「プレイヤーの手持ちもボックスもいっぱいでポケモンを受け取れない」と判断します。
結果として、AZフラエッテを受け取れないままイベントが強制的に終了し、プレイヤーはクエーサー社の外(イベント開始地点)に追い出されます。
3. 「受け取り直前」のバックアップを作成する
この「追い出された」状態が、我々が作りたかった「イベントスキップ後の厳選ポイント」です。 この時点ではまだAZフラエッテは受け取っていませんし、オートセーブも「イベントを見た」というフラグが立っただけで、個体は決定していません。
この状態で、以下の行動を取ります。
- ポケモンボックスを開き、どれか1匹のポケモンを「逃す」。(※手持ちから逃してもOK) これで、AZフラエッテを受け取るための「1匹分の空き」ができます。
- 再び、ポケモンセンターのお姉さんに話しかけます。
- これにより、「バックアップデータ」が「イベントムービーをすべて見終わり、ボックスに1匹空きがある状態」で上書き保存されます。
4. 高効率リセマラを開始する
これで準備は完璧です。
- クエーサー社に(再度)入る。
- すでにイベントは終了済みと判定されているため、即座にAZフラエッテを受け取る流れになる。
- AZフラエッテを受け取る。(この瞬間に個体値・性格が決定)
- オートセーブが入る。
- ジャッジ機能で個体値を確認する。
- 【厳選成功(A0)の場合】 → 厳選終了!
- 【厳選失敗の場合】 → タイトル画面に戻り、「十字キーの上 + X + B」同時押しでバックアップから再開。
- 手順③で作成した「イベントムービーをすべて見終わった状態」からリスタートできる。
- 手順1(クエーサー社に入る)に戻る。
お分かりいただけたでしょうか。 この「ボックスパンパン法」を使えば、リセットのたびにあの長いイベントムービーを見る必要がなくなり、「受け取り → 確認 → リセット」のサイクルをわずか1〜2分で回せるようになります。 最初のボックスを埋める作業(1〜2時間)の手間を考えても、トータルで見ればこちらが「最適解」であることは間違いありません。
厳選中の個体値確認方法(ジャッジ機能)
厳選効率が上がっても、個体値の確認が遅くては意味がありません。 ジャッジ機能(クリア後、おそらく自動解放されています)で個体値を確認する際のポイントを解説します。
- スティック押し込み(または特定のボタン)でジャッジ機能に切り替えます。
- 我々が探しているA0個体は、**「こうげき」の評価が「ダメかも」**になっているものです。
- 「ダメかも」が個体値0を意味します。
- 参考までに、個体値の評価は以下の通りです。
- さいこう (V / 31)
- すばらしい (U / 30)
- すごくいい (26-29)
- かなりいい (16-25)
- まぁまぁ (1-15)
- ダメかも (0)
数値で確認したい場合、「ダメかも」の時の攻撃力のステータス(レベル70で計算)は、性格補正なしの場合「88」か「89」あたりになるはずです。(※詳細な計算式によりますが、最も低い数値が出ればOKです)
A0以外の個体値は?(V箇所と性格について)
A0厳選が最優先ですが、もちろん他のステータスも重要です。
V箇所(さいこう)について
理想を言えば「こうげき以外の5箇所(HP・ぼうぎょ・とくこう・とくぼう・すばやさ)がすべて『さいこう』」(いわゆる5V)です。 しかし、A0(1/32)と5V(伝説系は3V確定だとしても、残り2箇所がVである確率)を同時に狙うのは、途方もない時間がかかります。
現実的な妥協ラインとして、「A0」が確保できていれば、他の箇所は「すごいとっくん」で後からVにする(王冠を使う)のが賢明です。
レジェンズZAでも「おうかん」は入手できるはずです。 「A」の個体値だけは、「ダメかも」から「さいこう」に上げることはできても、「さいこう」から「ダメかも」に下げる手段が存在しません。 だからこそ、A0だけは厳選で粘る価値があるのです。
性格の厳選について
AZフラエッテは特殊アタッカーなので、理想の性格は以下の2択です。
- ひかえめ(とくこう↑, こうげき↓)
- おくびょう(すばやさ↑, こうげき↓)
どちらも不要な「こうげき」が下がる補正であり、A0厳選と非常に相性が良いです。 火力を最大にするなら「ひかえめ」、すばやさ(92族)を活かして多くの相手に先手を取りたいなら「おくびょう」がおすすめです。 これは好みや、将来の対戦環境(ポケモンチャンピオンズ)のトレンドによっても変わってくるでしょう。
問題は、「性格」も厳選で粘る必要があるか、です。
もし、レジェンズZAで特性「シンクロ」のポケモン(例:ラルトス、ケーシィなど)を手持ちの先頭に置くことで、出現するポケモンの性格を固定できる仕様が復活していれば、性格厳選は非常に楽になります。 「ひかえめ」または「おくびょう」のシンクロ要員を先頭にして、A0が出るまで粘れば良いだけです。
しかし、前作『レジェンズ アルセウス』ではシンクロの性格固定効果は機能しませんでした。 もしレジェンズZAも同様の仕様だった場合、性格は完全にランダム(1/25)となります。 「A0(1/32)」と「理想の性格(2/25)」を同時に粘るのは、かなりの苦行となるでしょう。
幸い、『スカーレット・バイオレット』では「ミント」系のアイテムで性格補正を後から変更できました。レジェンズZAでも「ミント」が容易に入手できるのであれば、厳選は「A0」一点狙いに絞り、性格は後からミントで変更するのが最も効率的です。
まずは「A0」を確保することを最優先としましょう。
厳選が終わったら(育成論と将来性)
無事に理想のA0個体(とできれば良い性格)のAZフラエッテをゲットできたあとの話についても、少し考察しておきましょう。
厳選の妥協ラインと「すごいとっくん」
もし「A0(ダメかも)」が本当に出ない場合、どこで妥協すべきでしょうか。 個人的には、「こうげき」の評価が「まぁまぁ」(個体値1〜15)であれば、妥協しても良いかもしれません。 「ダメかも」に比べればイカサマや自傷のダメージは増えますが、「さいこう」や「すばらしい」に比べれば遥かにマシです。

厳選は沼です。 どこかで区切りをつけ、「ぎんのおうかん」や「きんのおうかん」による「すごいとっくん」で他のステータスを補強する方が、ゲームを楽しく進める上では重要かもしれません。 (ただし、私のような評論家気質の人間は、A0が出るまで数日粘ってしまいましたが……)
AZフラエッテのおすすめ育成論(考察)
厳選した個体をどう育成するか。 種族値(仮:74-65-67-125-128-92)と専用技「はめつのひかり」をベースに考察します。
「はめつのひかり」の性能
- 威力140 / 命中90 / 特殊 / フェアリー
- 効果:使用後、与えたダメージの1/2(※過去作データ)の反動ダメージを自分が受ける。
『X・Y』のAZのセリフから、「最終兵器」のエネルギーを使った技であることが示唆されています。 威力140は凄まじいですが、反動が非常に大きい諸刃の剣です。 連発はできず、ここぞという場面での切り札、あるいは「いのちのたま」のような感覚で使うことになるでしょう。
育成の型(努力値・技構成)
レジェンズZAの努力値システムが過去作(SVなど)と同じ基礎ポイント制か、レジェンズアルセウスのがんばレベル制かによりますが、ここでは基礎ポイント制(合計510)と仮定して考察します。
1. おくびょうCSアタッカー型(最速)
- 性格:おくびょう(すばやさ↑, こうげき↓)
- 努力値:とくこう252, すばやさ252, HP4
- 技構成:
- はめつのひかり(専用技)
- ムーンフォース(メインウェポン)
- サイコキネシス / シャドーボール / 10まんボルト(サブウェポン)
- めいそう / みがわり / まもる(補助技)
- 解説: すばやさ92族(ガブリアスより遅く、シャンデラなどより速い)を最大限に活かす型。 高い特攻からの「はめつのひかり」は、半減相手でもかなりの負担をかけられます。 反動を嫌うなら、安定した「ムーンフォース」を主軸に戦います。
2. ひかえめHCベース特殊受け型
- 性格:ひかえめ(とくこう↑, こうげき↓)
- 努力値:HP252, とくこう252, ぼうぎょ4 (または特防調整)
- 技構成:
- はめつのひかり
- ムーンフォース
- めいそう
- ねがいごと / アロマセラピー / こうごうせい(※覚えるか不明)
- 解説: とくぼう128という非常に高い数値を活かし、特殊アタッカー相手に繰り出し、「めいそう」を積んで要塞化する型。 HPに振ることで、「はめつのひかり」の反動ダメージを受けても耐えやすくする狙いもあります。 もし「ねがいごと」や回復技を覚えるなら、サポート役としても優秀でしょう。
ポケモンチャンピオンズへの影響
繰り返しになりますが、この厳選は未来への投資です。 「ポケモンチャンピオンズ」がどのような対戦環境になるかは未知数ですが、1体限定のポケモン、それもA0厳選済みの個体は、間違いなくプレイヤーの資産となります。
過去の『ポケモンGO』から『ポケモンHOME』への転送のように、転送時に個体値が再計算される可能性もゼロではありませんが、近年の本編作品(レジェンズ含む)からの転送は個体値が維持されるのが通例です。 苦労して厳選したA0のAZフラエッテは、レジェンズZAの枠を超えて、長く活躍してくれるパートナーになるはずです。
まとめ
今回は、レジェンズZAにおける最大の厳選対象「AZフラエッテ」について、その重要性から最高効率の厳選手順、育成論までを徹底的にレビューしました。
最後に、重要なポイントをもう一度おさらいします。
- 厳選ゴールは「A0」:特殊アタッカーであるため、攻撃は「ダメかも」が理想。
- 前提条件:「ZLロワイヤルインフィニティ」で15勝する。
- 厳選準備:15勝したら、イベント突入前に必ず「ポケモンセンターのお姉さん」に話しかけ、バックアップを作成する。
- 最高効率の手順:「ボックスパンパン法」で意図的に受け取りを失敗し、イベントスキップ後の「受け取り直前」のバックアップデータを作成する。
- リセット方法:失敗したらタイトルに戻り「十字キー上 + X + B」同時押し。
3000年という長過ぎる時を経て、ようやくトレーナーの元に戻ってきたAZフラエッテ。
その特別な背景を持つ唯一無二のパートナーだからこそ、ステータスにもこだわり抜きたいものです。 ボックスを埋める作業は骨が折れますが、その価値は十分にあります。
このレビューを参考に、皆さんが最高のAZフラエッテと出会えることを願っています。