編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、先日発表された『ポケモンレジェンズ Z-A』の追加DLC「M次元ラッシュ」先行2ndトレーラーに登場した謎の少女「アンシャ」について、その正体や詳細が気になっていると思います。
特に、ネット上では「あのチャンピオンにそっくりじゃないか」と騒がれていますよね。
この記事を読み終える頃には、アンシャに関する謎や、ファンの間で飛び交う熱い考察についての疑問が解決しているはずです。
- DLC「M次元ラッシュ」新キャラ「アンシャ」登場
- 現カロスチャンピオン「カルネ」との驚くべき酷似
- 名前に隠された「カーネーション」の繋がり
- ファンの間で飛び交うアンシャの正体に関する多様な考察
それでは解説していきます。
謎の少女「アンシャ」とは? DLC「M次元ラッシュ」のキーパーソンか
先行2ndトレーラーで判明した「アンシャ」の姿
まず、我々の前に姿を現した「アンシャ」について、トレーラーから得られる情報を整理しましょう。 2025年秋配信予定の追加DLC「M次元ラッシュ」の先行2ndトレーラーで、アンシャは初登場しました。
映像では、何やら不思議な空間で、あの幻のポケモン「フーパ」と一緒に出てくるという、非常に意味深な登場の仕方をしています。 黒を基調としたシックなドレス風の衣装に、特徴的な帽子をかぶった幼い少女。 それがアンシャの第一印象です。
しかし、ただ可愛いだけの新キャラクターというわけではなさそうです。 DLCのタイトルが「M次元ラッシュ」。 そして、フーパの能力といえば「リングを使ってあらゆる場所や、もしかすると別次元からモノや人を呼び出せる」こと。 この組み合わせは、アンシャが今回のDLCの物語において、単なる登場人物以上の、非常に重要な役割を担っていることを強く示唆しています。 ミアレシティを舞台にした「都市再開発」が進む裏で、この「M次元」なるものがどのように絡んでくるのか。 アンシャはその鍵を握る存在、あるいは「M次元」からの来訪者なのかもしれません。
アンシャの魅力的な外観とデザイン的特徴
アンシャのデザインは、多くのプレイヤーを瞬時に魅了しました。 小柄な体躯に、少しミステリアスな雰囲気を漂わせる表情。 大きな帽子と、まるで小さな貴婦人のような凝ったデザインの衣装は、カロス地方の「美」を追求する文化を感じさせます。
特に注目を集めているのが、そのディテールです。 幼い外見に反して、どこか大人びた雰囲気も感じさせるアンシャ。 そのアンバランスな魅力が、キャラクターの謎めいた背景を一層引き立てています。 一部の熱心なファンからは、その発育の良さ、スタイルの良さにも視線が注がれており、少女ながらも目を引く豊かな造形は、キャラクターデザインの秀逸さを示していると言えるでしょう。 この年齢でこの存在感は、ただ者ではありません。
また、衣装が「黒」である点も考察の対象となっています。 『レジェンズ アルセウス』では、「みにくいシノビ」として黒装束のキャラクターが登場し、物語の重要な側面を担いました。 アンシャの黒い服も、何らかの秘密や、あるいは特定の組織、役職を示している可能性が考えられます。 光り輝くミアレシティの「影」の部分に関わる存在なのでしょうか。
アンシャの「名前」の由来と隠された意味
キャラクターの正体を考察する上で、名前は最大のヒントとなります。 「アンシャ」という響き、そして一部で「暗者」という漢字が当てられている点も気になりますが、最も有力視されている説があります。 それは、「アンシャ」という名前が、植物の学名「Dianthus(ダイアンサス)」に由来するという説です。
「ダイアンサス」と聞いてもピンと来ないかもしれませんが、これは「ナデシコ属」を指す言葉です。 そして、このナデシコ属に分類される代表的な花こそが、**「カーネーション」**なのです。
なぜこれが重要なのか。 それは、カロス地方の現チャンピオンであり、大女優でもある人物、「カルネ」の名前の由来が「カーネーション」であるとされているからです。 もしアンシャの名前の由来も「カーネーション(ダイアンサス)」であるならば、これは偶然の一致とは到底思えません。 開発陣が意図的に、この二人を「花」の名前で関連付けようとしている、強力な証拠と言えるでしょう。 「カルネ」と「アンシャ(ダイアンサス)」。 この繋がりが判明したことで、ファンの考察は一気に「カルネとの関連」へと収束していくことになります。
「M次元ラッシュ」の舞台とアンシャの役割予想
DLCのタイトル「M次元ラッシュ」。 この「M」が何を意味するのか、現時点では不明です。 「メガシンカ(Mega)」のMか、 「ミアレシティ(Miare)」のMか、 あるいは「マルチバース(Multi-verse)」のMか。
フーパの存在を考えると、「マルチバース(多次元宇宙)」、つまりパラレルワールドの可能性は非常に高いと見ています。 アンシャは、その「M次元」からフーパによって呼び出された存在、あるいは「M次元」への案内人としての役割を担うのではないでしょうか。 「M次元ラッシュ」という言葉通り、様々な次元がミアレシティに流れ込み、混乱が起きる。 アンシャはその事態の中心人物として、主人公と共に行動する、あるいは対峙することになるのかもしれません。
彼女のミステリアスな雰囲気は、単なるガイド役以上の、何か重大な秘密を抱えていることを伺わせます。 もしかすると、彼女自身が「M次元」の存在そのものに深く関わる、特別な力を持っている可能性も否定できません。
ファーストインプレッションとプレイヤーの反応
トレーラー公開直後、SNS上では「アンシャ可愛い!」という声が爆発的に広まりました。 その愛らしいルックスと、ミステリアスな魅力は、瞬く間に多くのプレイヤーの心を掴みました。 しかし、その熱狂と同時に、「あれ…?」「この子、誰かに似てないか?」という疑問の声が上がり始めます。
「髪の色、目の色、そして何より眉毛!」 「この既視感はなんだ…そうだ、カルネさんだ!」
この気づきが、アンシャの正体考察を一気に加速させました。 可愛さだけでなく、その「謎」がプレイヤーの探究心を強く刺激したのです。 もちろん、その魅力的なルックス、特に少女らしい華奢な体つきと、それに反するような豊かな胸元の造形に注目する声も多く、キャラクターデザインの完成度の高さが伺えます。 (桐谷シンジとしても、このデザインにはゲームクリエイターの強いこだわりを感じざるを得ません)。 「もしこの子がカルネさんの関係者だったら…」という期待と興奮が、コミュニティ全体を包み込んでいます。
アンシャのパートナーポケモンは?
トレーラーではフーパと共に登場したアンシャですが、彼女自身のパートナーポケモンはまだ判明していません。 これも考察のしがいがあるポイントです。
もし、カルネとの関連性が強いのであれば、やはり連想されるのは「サーナイト」系統です。 カルネのエースポケモンであり、メガシンカもするサーナイト。 アンシャが、カルネのサーナイトとは異なる個体、例えば「色違いのサーナイト」を使っていたら…? アンシャの衣装が黒基調であることから、ウェディングドレスのような通常色のサーナイトに対し、黒いドレスをまとった色違いのメガサーナイトは、ビジュアル的にも完璧にマッチします。
あるいは、カルネがXYで主人公にメガシンカできるサーナイト(正確にはラルトス)を交換で譲ってくれたように、アンシャもまた、サーナイトやメガシンカに関連する特別なポケモンをプレイヤーに託す役割を持つのかもしれません。 「M次元」というからには、ディアンシーやボルケニオンといった、カロス地方の他の幻のポケモンとの関連も気になるところです。
アンシャの声優は誰? 予想と期待
現時点では、アンシャにボイスが付くかどうかは不明です。 しかし、『ポケモンマスターズ EX』や近年のスピンオフ作品では、キャラクターにボイスが実装されることが増えています。 もしZAやM次元ラッシュでボイスが付くのであれば、そのキャスティングも大きな注目ポイントです。
アニメ版『ポケットモンスター XY』でカルネを演じたのは、声優の折笠富美子さんでした。 もしアンシャがカルネと深い関係(例えば幼少期や娘)であるならば、声質が似た系統の声優さんが起用される可能性も考えられます。 あるいは、まったく異なるイメージの声で、そのギャップがまた新たな考察を生むかもしれません。 個人的には、彼女のミステリアスな雰囲気を表現できる、透明感のある声質が合うのではないかと予想しています。
アンシャとカルネの共通点徹底比較! 同一人物説から親族説まで
さて、ここからは本題であるアンシャとカルネの共通点、そしてそこから導き出される正体考察を、ネット上のファンの声も交えながら徹底的に深掘りしていきます。 情報ソースにあるように、あまりにも共通点が多すぎます。
外見の酷似①:髪の色と目の色の一致
まず、最も分かりやすいのが、髪と目の色です。 アンシャの髪色は、光の加減によっては暗い青や緑にも見えますが、基本的にはカルネの髪色(黒に近いダークブルー)と酷似しています。 そして、目の色もカルネと同じ青系で描かれているように見えます。
さらに注目すべきは「髪留め」です。 アンシャの髪を留めている赤いリボンのような髪留め。 これも、カルネが髪を留めているアクセサリーの色と一致するという指摘があります。 ゲーム開発において、新キャラクターのデザイン、特に配色は慎重に決定されます。 既存の重要キャラクターとここまで配色を似せるのは、明確な「意図」があると考えるのが自然です。 単なる偶然とは考えにくいレベルの一致です。
外見の酷似②:特徴的な「眉毛」と「後頭部」
「これもう本人だろ」と多くのファンを確信させたのが、顔のパーツ、特に「眉毛」です。 アンシャの眉毛は、幼い少女にしてはやや太めで、特徴的な形をしています。 これが、カルネの眉毛の形と寸分違わずそっくりなのです。 並べた比較画像を見ると、遺伝子レベル、あるいは同一人物レベルでの一致を感じさせます。
そして、さらに決定的なのが「後頭部」の髪型です。 アンシャの髪型は、後ろで三つ編みかツイストにした髪を、リング状に繋げた独特なものです。 ファンからは「ポンデリングみたい」とも言われていますが、この髪型、実はカルネの後頭部の髪型と完全に一致するのです。 正面からでは分かりにくい部分ですが、この「見えない部分」までデザインを共通させている点に、開発陣の強いメッセージを感じずにはいられません。 「気づいてくれ」と言わんばかりのヒントです。
外見の酷似③:衣装デザインの共通項
一見、黒いドレスのアンシャと、白やピンクを基調とした女優ドレスのカルネでは、衣装の方向性は違うように見えます。 しかし、ここにも共通項が隠されていました。
アンシャがかぶっている帽子の横には、大きな羽飾りのようなものが付いています。 このデザインが、カルネが(おそらくメガシンカ時や特定の衣装で)背中にまとう、翼のような、あるいはリボンのような衣装パーツのデザインと酷似している、という考察です。 確かに、シルエットやラインの取り方に共通する美学を感じます。
カルネは「光」のチャンピオン、大女優。 アンシャは「影」の「暗者」? 対比的なデザインの中に、意図的に共通のモチーフを忍ばせる。 これは、二人が表裏一体の存在、あるいは深い繋がりを持つことを示す、高度なデザインテクニックと言えるかもしれません。
考察①:アンシャ=「カルネの親族」説(娘・妹)
ここから、具体的な正体考察に入ります。 最もシンプルで、多くの人が最初に思い浮かべるのが「親族説」です。
娘説
『ポケモン XY』の物語から、ZAがどの程度の時間が経過しているのか不明ですが、仮に数年〜十数年が経過している(ミアレシティが再開発されている)のであれば、カルネにアンシャくらいの年齢の娘がいても不思議ではありません。 大女優カルネが、いつの間にか結婚・出産していた…。 ファンとしては少し驚きですが、可能性としては十分にあり得ます。 この場合、父親は誰なのか…という新たな謎も生まれますが。
妹説
XYの時点でもカルネは「円熟の女優感」があったため、今から妹が生まれるとなると、相当な年齢差になります。 例えば、カルネが30代だとして、アンシャが10歳前後なら、20歳以上の年の差。 あり得なくはないですが、やや不自然さも残ります。 ただ、カルネが芸名で、本名や実年齢を隠している可能性もゼロではありません。
この親族説は、二人が別人格であることを前提としており、物語としても受け入れやすい着地点と言えます。 「大女優の娘(あるいは妹)が、ミアレシティの裏側で暗躍?」というストーリーは非常にドラマチックです。
考察②:アンシャ=「カルネ本人」説(幼少期・若返り)
次に、非常にロマンのある「本人説」です。 あまりの酷似っぷりに、「これはもう親族とかじゃなくて本人だ」と考えるファンも少なくありません。
幼少期説
フーパの能力を考えれば、これが最も有力かもしれません。 フーパが「おでましー!」の力で、時間軸を超えて「幼少期のカルネ」を現代のミアレシティに連れてきてしまった、という可能性です。 後述するフラダリの伏線とも絡んできますが、カルネの「小役時代」の姿がアンシャである、という考察です。 なぜフーパがそんなことをしたのか? それが「M次元ラッシュ」の引き金になるのでしょうか。
若返り説
何らかの事故や、ポケモンの力(例えばティラティナの時空の歪みなど)によって、カルネ本人が若返って(縮んで)しまった、という可能性。 『レジェンズ アルセウス』で、異世界から飛ばされてきたノボリが記憶を失い、風貌も変わっていた(ファンからは「ジジイになった」と言われた)例があります。 その逆パターンで、カルネが幼女化してしまった、というのも『レジェンズ』シリーズならあり得そうです。 この場合、アンシャは記憶を失っている可能性もあり、物語は「アンシャを元の姿(カルネ)に戻す」という軸で進むかもしれません。
ちなみに、アニメ版ではカルネの幼少期の姿が描かれたことがありますが、髪型などがアンシャとは異なります。 しかし、ゲームとアニメは設定が異なる(パラレルワールドである)ことが多いため、これは本人説を否定する材料にはなりません。
考察③:アンシャ=「別次元のカルネ」説
「M次元ラッシュ」というタイトルとフーパの存在から、最も整合性が取れそうなのが、この「パラレルワールド説」です。 アンシャは、我々の知るカロス地方のカルネではなく、「M次元」に存在する「別のカルネ」である、という説です。
こちらの世界では大女優として光り輝くカルネですが、M次元では何らかの理由で幼い姿のまま、あるいは「暗者」として影の道を歩んでいる…。 そんな対照的な存在がミアレシティに現れ、主人公や「こちらの世界」のカルネと出会うとしたら…? 物語は一気に深みを増します。 『ポケモン ORAS』のエピソードデルタのように、別世界の存在が絡む壮大なストーリーが展開されるのかもしれません。
考察④:その他の説(祖先・カルネとフラダリの子)
他にも、ファンからは様々な説が飛び出しています。
祖先説
『レジェンズ』シリーズは過去の時代を舞台にすることが多いため、アンシャはカルネの「遠い祖先」ではないか、という説です。 ZAの時代設定がまだ不明瞭(ミアレシティの「再開発」がいつの時代なのか)ですが、もしAZが関わった3000年前の出来事にも触れるなら、その時代に関連する人物の可能性もあります。 ただ、外見が似すぎているため、数世代を隔てた祖先というよりは、もっと直接的な関係(親族・本人)の方が有力に見えます。
カルネとフラダリの子説
これはネットのネタ的な側面が強い考察ですが、一部で真剣に(?)囁かれています。 後述する通り、フラダリはカルネに強い関心(執着?)を抱いていました。 その二人の間に子供がいた…となると、超弩級のスキャンダルですが、物語としては非常に衝撃的です。 アンシャのミステリアスな雰囲気や黒い衣装が、父・フラダリの影響だとすれば…? まあ、これはさすがに飛躍しすぎかもしれませんが、妄想が膨らむ説ではあります。
なぜカルネと関連付けられる? XYの伏線とフラダリの野望
アンシャの正体考察がこれほどまでにカルネと結びつくのは、単に外見が似ているからだけではありません。 『ポケモン XY』の本編に、今になって「伏線だったのでは?」と再注目される要素がいくつも存在したからです。
カルネの人物像とカロス地方での立ち位置
まず、カルネというキャラクターの立ち位置です。 彼女はカロス地方のポケモンリーグチャンピオンであると同時に、世界的な大女優でもあります。 まさにカロス地方の「美」と「強さ」を象徴する存在です。
しかし、正直なところ、『XY』のストーリー本編での彼女の出番は、他のチャンピオンと比べるとやや控えめでした。 「影が薄い」と揶揄されることさえあったほどです。 (もちろん、兄ポケやポケマスでの活躍で、その魅力は再評価されていますが!)
スイーツが好きで、お忍びでカフェにいたり、主人公にポケモンを交換してくれたりと、印象的なシーンはあるものの、物語の核心(フレア団の陰謀)には深く関わってきませんでした。 だからこそ、「ZA」でその掘り下げが行われるのではないか、という期待が高まるのです。 ミアレシティが舞台である以上、カロスを象徴する彼女にスポットライトが当たるのは必然とも言えます。
フラダリが求めた「永遠の若さ」とカルネ
アンシャとカルネの関連性を語る上で、絶対に外せないのが「フラダリ」の存在です。 フレア団のボスであるフラダリは、『XY』の中でカルネと対面した際、非常に印象的な言葉を投げかけます。
「美しき女優 カルネよ キミの若さも いつかは失われる」 「永遠の若さ… 美しさ それを保ちたいとは 思わないかね?」
彼は、最終兵器を使って世界を一新しようとしながら、同時に「美しさ」の保持、特にカルネの美しさが失われることを嘆き、それに執着していました。 このセリフは、当時からプレイヤーに強い印象を与えていましたが、アンシャの登場によって、まったく新しい意味を帯びてきました。
フラダリはロリコンだったのか?
情報ソースにもあるように、ネット上では「フラダリは実はロリコンだったのでは?」という衝撃的な(?)再評価が進んでいます。 つまり、フラダリが執着していた「美しさ」とは、成熟した大女優カルネの美しさではなく、「失われてしまった(あるいは、これから失われる)幼少期のカルネの美しさ」だったのではないか、という考察です。
もしアンシャが「幼少期のカルネ」の姿なのだとしたら。 フラダリが守りたかった「永遠の美」とは、まさにアンシャの姿だったのではないか。 そう考えると、彼の歪んだ美学と、カルネへの執着的な言動に、一本の筋が通るような気がします。 3000年の時を経て、フラダリの歪んだ願いが、フーパやM次元の力によって、アンシャという形で具現化してしまった…? これは非常に深読みですが、物語の核心に迫る考察かもしれません。
カルネの小役時代のエピソード
この「フラダリ=幼少期カルネ執着説」を補強するのが、XYのモブNPCが語る「カルネの小役時代」のエピソードです。 ミアレシティのNPCの中には、「カルネさんは小役時代にデビュー作で一世を風靡した」「昔から演技がうまかった」といった噂話をする人がいます。
フラダリが心奪われたのが、大人のカルネではなく、その「デビュー作の少女」の姿だったとしたら? そして、アンシャこそが、その「デビュー作の少女カルネ」にそっくり、あるいはそのものの姿だとしたら? フラダリの行動原理が、単なる世界の破壊ではなく、「失われた美の再生」という、より個人的で歪んだ願望に基づいていた可能性が見えてきます。 アンシャの登場は、フラダリというキャラクターの解像度を、数年の時を経て一気に上げることになるかもしれません。
色違いメガサーナイトとの関連
前述の通り、アンシャの黒い衣装は、カルネのエースポケモンであるサーナイトの「色違い(メガサーナイト)」を連想させます。 色違いメガサーナイトは、その黒いドレスのような姿から非常に人気が高いポケモンです。
アンシャがもし「M次元のカルネ」あるいは「カルネの影」のような存在だとしたら、パートナーとして色違いメガサーナイトを繰り出してくる展開は、ファンにとって最も「エモい」展開の一つでしょう。 光のチャンピオン・カルネと、通常のメガサーナイト。 影の少女・アンシャと、色違いのメガサーナイト。 この対比は、ビジュアル的にも物語的にも最高に盛り上がるはずです。 『XY』でカルネ自身がメガサーナイトを配布していたことも、何らかの伏線だったのかもしれません。
前作『アルセウス』の伏線(ボルと白)の例
『レジェンズ』シリーズは、過去作のキャラクターの子孫や先祖を登場させ、世界の繋がりを感じさせる手法を得意としています。 『レジェンズ アルセウス』に登場した、ギンガ団警備隊の「ボル」は、その外見やポケモンの好み(ドサイドンなど)から、『ブラック・ホワイト』のジムリーダー「ヤーコン」の先祖(あるいは子孫)ではないかと強く示唆されました。
しかし、ゲーム内でその関係性が「明言」されることはありませんでした。 あくまでプレイヤーの想像に委ねる、という形を取ったのです。 この前例を踏まえると、アンシャとカルネの関係も、同様に「ぼかされる」可能性は十分にあります。 「彼女はカルネの娘なのか? 幼い頃の姿なのか?」 その答えは直接的には示されず、プレイヤーがM次元ラッシュの物語を通して、自分なりの答えを見つけていく…という形になるかもしれません。 それもまた、『レジェンズ』らしい奥深さと言えるでしょう。
なぜ今カルネが注目されるのか?
『ポケモン XY』は、メガシンカの登場や美麗な3Dグラフィックなど、非常に意欲的な作品でしたが、一方で「Z」のバージョンが出なかったことや、一部のストーリー(3000年前の話、AZの話など)が中途半端に終わった、という印象を持つファンも少なくありませんでした。 情報ソースの言葉を借りれば「中途半端に放り投げた味噌」のような面があったことも事実です。
『ポケモンレジェンズ Z-A』は、その「放り投げられた伏線」を回収し、カロス地方の物語を完成させる作品になるのではないか、という熱い期待が寄せられています。 その期待の中で、カロス地方を象徴するチャンピオンであるカルネに、改めてスポットライトが当たるのは当然の流れです。 アンシャという「カルネの写し鏡」のような存在は、まさに『XY』で描ききれなかったカルネ自身の内面や、フラダリとの関係性を深掘りするために用意された、最高の舞台装置なのかもしれません。
ネット上の反応と期待(ネタ考察含む)
アンシャの登場に対するネット上の反応は、まさに熱狂的です。 「娘であってほしい」「いや、本人(ロリ化)がいい」「別次元の本人で、元のカルネさんと共闘してほしい」など、プレイヤーそれぞれが自分の理想の展開を語り合っています。
フラダリに対して「3000年ロリコンの名を背負うことになる」と同情(?)する声や、カルネさんに対して「影が薄いなんて言ってすみません」と謝罪する声など、過去作のキャラクターの印象まで塗り替えるほどのインパクトを与えています。
中には、話が飛躍して「つまりアンシャとクラベル(『スカーレット・バイオレット』の校長)も関連性がある」「いや、クラベルとネルケ(『SV』DLCの登場人物)は兄弟だ」といった、お馴染みの(?)ネタ考察に発展している流れもあり、コミュニティ全体がこの「アンシャ謎解き」を楽しんでいる様子が伝わってきます。 (※もちろん、クラベル校長とネルケ氏に関連性があるという公式情報はありません、念のため)。
まとめ
今回は、『ポケモンレジェンズ Z-A』の追加DLC「M次元ラッシュ」で登場が発表された謎の少女「アンシャ」について、その正体考察を徹底的に深掘りしてきました。
現時点での情報をまとめると、
- アンシャは、カロスチャンピオン「カルネ」と、外見(髪、目、眉、後頭部の髪型、衣装モチーフ)が驚くほど酷似している。
- 「アンシャ」という名前の由来が、カルネ(カーネーション)と同じナデシコ属の学名「ダイアンサス」である可能性が極めて高い。
- これらの点から、アンシャの正体は「カルネの親族(娘・妹)」「カルネ本人(幼少期・若返り)」「別次元のカルネ」のいずれかである可能性が非常に濃厚。
- この設定は、『XY』で描かれたフラダリの「永遠の美への執着」や、カルネの「小役時代」といった伏線を回収するものになる可能性がある。
ということです。 DLCのタイトル「M次元ラッシュ」と、共に登場するフーパの存在が、これらの考察の信憑性を高めています。
果たして、アンシャの衝撃の正体とは何なのか。 彼女は、ミアレシティの再開発と、我々プレイヤーに何をもたらすのか。 2025年秋のDLC配信が、今から待ちきれませんね。
今後も新たな情報が入り次第、最速で考察レビューをお届けします。 ゲーム攻略ライターの桐谷シンジでした。






