編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、昨日突如解禁された「メガディアンシー」が、ZAバトルクラブ(ランクマッチ)でなぜこれほどまでに猛威を振るっているのか、その強さの秘密が気になっていると思います。
「ゼルネアスとどっちが強いの?」 「対策はどうすればいい?」 「そもそもどうやって入手するの?」
といった疑問も多いでしょう。
この記事を読み終える頃には、メガディアンシーの反則級の性能と、現在のランクマ環境におけるその立ち位置についての疑問が解決しているはずです。
- 環境トップメタへの圧倒的有利性能
- ZA仕様で凶悪化した専用技と「パワージェム」
- ゼルネアスを超える超火力と攻撃範囲
- 明確な弱点と対策ポケモンの存在
それでは解説していきます。
ポケモンZAランクマ環境を席巻!メガディアンシーの基本性能
まずは、ZAバトルクラブの環境を文字通り”破壊”しているメガディアンシーが、どのようなポケモンなのか基本性能からおさらいしていきましょう。 すでに入手済みの方も、そのポテンシャルの高さを再確認してみてください。
メガディアンシーとは?幻のポケモンがZAに降臨
ディアンシーは、原作では「ポケットモンスター X・Y」で初登場した、いわ・フェアリータイプという非常に珍しい組み合わせを持つ幻のポケモンです。 そのディアンシーが、本作「ポケモンレジェンズ Z-A」の舞台であるミアレシティでメガシンカの力を得て、ランクマッチ環境に解禁されました。
まだ入手していない方のために簡単に入手方法を説明しますと、まずインターネットに接続し、「ふしぎなおくりもの」を受け取ってください。
そこで特定のサブミッションを受注できるようになります。 このサブミッションをクリアすることで、ディアンシーと出会うことができます。 ランクマで使いたい方は、まずこのサブミッションをクリアしましょう。
ディアンシーの魅力は、なんといってもその可憐な見た目から放たれる圧倒的な火力です。 メガシンカすることで、その性能はさらに凶悪なものへと変貌します。
メガシンカ前後の種族値を比較考察(原作ベース)
ZAバトルクラブの仕様は従来のシリーズと異なる部分も多いですが、メガシンカによるステータスの変動傾向は原作を踏襲している可能性が非常に高いです。 ここで、原作におけるメガシンカ前後の種族値を見てみましょう。
| ステータス | メガシンカ前(ディアンシー) | メガシンカ後(メガディアンシー) | 変動値 |
|---|---|---|---|
| HP | 50 | 50 | 0 |
| こうげき | 100 | 160 | +60 |
| ぼうぎょ | 150 | 110 | -40 |
| とくこう | 100 | 160 | +60 |
| とくぼう | 150 | 110 | -40 |
| すばやさ | 50 | 110 | +60 |
| 合計 | 600 | 700 | +100 |
注目すべきは、メガシンカによるステータスの極端な変化です。 メガシンカ前は「ぼうぎょ」「とくぼう」がそれぞれ150と非常に高い耐久型の種族値を持っています。 しかし、「ディアンシナイト」を持たせてメガシンカすると、防御と特防が40ずつ下がる代わりに、「こうげき」「とくこう」がそれぞれ60、「すばやさ」が60も上昇します。
合計種族値700という圧倒的なパワーが、超高速・超火力の特殊アタッカー(あるいは物理アタッカー)という、まったく別のポケモンへと変貌させるのです。 すばやさが50から110に跳ね上がるため、メガシンカのタイミング次第で、相手が想定していない上からの攻撃で一気に壊滅させるポテンシャルを秘めています。
専用特性「マジックミラー」がランクマで輝く理由
メガディアンシーのもう一つの強さが、特性「マジックミラー」です。 これは、相手から受けた「ステルスロック」や「キノコのほうし」、「ちょうはつ」といった変化技を、そのまま相手に跳ね返すという強力な特性です。
ZAバトルクラブは、レジェンズアルセウスのバトルシステムを継承した乱戦形式が特徴です。 フィールドには様々なギミックが設置されたり、相手プレイヤーからの妨害が飛び交ったりすることも少なくありません。 こうした環境において、厄介な変化技を一切無効化し、さらにお釣りをくれてやれる「マジックミラー」は、安定したアタッカー性能を発揮する上でこの上なく強力な特性と言えるでしょう。
相手の戦略を根本から崩壊させる可能性を秘めており、特に耐久型ポケモンや起点作りを狙う相手に対して、一方的な有利を取ることができます。
タイプ「いわ・フェアリー」の圧倒的攻撃範囲
ディアンシーのタイプ「いわ・フェアリー」は、攻撃面で非常に優秀です。 いわタイプは、ほのお、ひこう、むし、こおりタイプに抜群を取れます。 フェアリータイプは、かくとう、ドラゴン、あくタイプに抜群が取れます。
この二つを合わせ持つことで、非常に広範囲のポケモンに対して弱点を突くことが可能です。 特に、ZAバトルクラブ環境で多く見かける「カイリュー」や「ガブリアス」(ドラゴン・ひこう/ドラゴン・じめん)、「リザードン」(ほのお・ひこう)といったトップメタのポケモンに対して、一方的に強く出られるのが大きな魅力です。
一方で、弱点も存在します。 最大の弱点は「はがね」タイプで、いわ・フェアリー両方の技が半減されてしまう上に、はがねタイプの技で4倍弱点を突かれてしまいます。 この「はがね4倍弱点」こそが、メガディアンシーを使う上で最も注意すべき点であり、同時に現環境でメガディアンシーが輝く理由にも繋がっています。
TierSSSたる所以!メガディアンシーの反則級の強さ5選
基本性能を理解したところで、なぜ今メガディアンシーが「反則級」「TierSSS(最高ランク)」とまで言われるのか、その具体的な理由を5つのポイントに絞って徹底解説します。
強さ①:環境メタの極致!ほのおタイプキラーとしての性能
現在、ZAバトルクラブのシーズン2環境は、あるポケモンを中心に回っていると言っても過言ではありません。 そう、「ゼルネアス」です。
ゼルネアスは強力なフェアリータイプの特殊アタッカーであり、その対策として「はがね」タイプのポケモン、特に「メタグロス」が爆発的に増加しています。
では、そのメタグロス対策としては何が使われるか? 答えは「ほのお」タイプのポケモンです。 メタグロスを上から高火力で焼くために、「マフォクシー」や「シャンデラ」、「リザードン」(特にメガリザードンY)、「バシャーモ」などが採用率を伸ばしています。
この環境の連鎖こそが、メガディアンシーにとって最大の追い風となっています。 メガディアンシーの「いわ」タイプは、これら環境に多い「ほのお」タイプ(リザードン、バシャーモ、シャンデラ)や、ついでに「ひこう」タイプ(ファイアローなど)の弱点を突くことができます。
- VS マフォクシー(ほのお・エスパー): パワージェム(いわ)で抜群
- VS シャンデラ(ほのお・ゴースト): パワージェム(いわ)で抜群
- VS メガリザードンY(ほのお・ひこう): パワージェム(いわ)で4倍弱点
- VS バシャーモ(ほのお・かくとう): パワージェム(いわ)で等倍だが、相手の技は半減以下
ゼルネアス対策のメタグロス、そのメタグロス対策のほのおタイプ。 その「ほのおタイプ」に対して圧倒的に強いのが、メガディアンシーなのです。 環境に存在する多くのポケモンに対して有利を取れるため、選出段階から相手に強烈なプレッシャーを与えることができます。
強さ②:ZA仕様で超強化!タイプ一致「パワージェム」の凶悪な火力
メガディアンシーの強さを支える最大の要因が、タイプ一致で撃てる特殊いわ技「パワージェム」です。 原作では威力80の平凡な技でしたが、ZAバトルクラブの仕様、あるいはレジェンズシリーズの仕様において、この技がとんでもない性能になっていると話題です。
恐らく、技の発生速度、弾速、硬直時間、そして威力のバランスが非常に高く調整されており、乱戦において遠距離から一方的に相手のHPを削り取る動きが極めて強力です。 メガシンカ後の特攻160から放たれるタイプ一致「パワージェム」は、並の耐久のポケモンでは受けきれません。
特に、前述のほのおタイプやひこうタイプが相手であれば、パワージェムを撃っているだけで戦況が有利になるほどの制圧力を誇ります。 ZAバトルクラブはキルを取る(相手を倒す)ことが重要なルールであり、高火力で使い勝手の良い「パワージェム」は、キル性能・ポイント稼ぎ性能の両面で最強クラスの技と言えるでしょう。
強さ③:サブウェポン最強格「だいちのちから」の存在
メガディアンシーの評価を決定づけているのが、サブウェポンとして習得する「だいちのちから」(じめん・特殊)です。 これが何を意味するか。
前述の通り、メガディアンシーの最大の弱点は「はがね」タイプ、特に環境に多い「メタグロス」です。 しかし、「だいちのちから」を覚えることで、そのメタグロス(はがね・エスパー)に対しても抜群の打点を持つことができるのです。
もちろん、相手のメタグロスも「コメットパンチ」や「バレットパンチ」でメガディアンシーの4倍弱点を突いてくるため、有利な対面とは言えません。 しかし、相手が油断しているところや、他のポケモンを狙っている隙に「だいちのちから」を差し込むことで、致命傷を与えたり、瀕死の相手を刈り取ったりすることが可能になります。
また、メタグロス以外のはがねタイプ、例えば「ヒードラン」(ほのお・はがね)には4倍弱点、「ドリュウズ」(じめん・はがね)や「ジバコイル」(でんき・はがね)にも抜群が取れます。 環境に多い「ほのお」タイプに対しても、「パワージェム」が効かない「ヒードラン」や、等倍の「バシャーモ」「ゴウカザル」に対しても、「だいちのちから」が抜群で通ります。
メインウェポンの「パワージェム」とサブウェポンの「だいちのちから」。 この2つだけで、環境に存在するほとんどのポケモンの弱点を突けてしまう異常な攻撃範囲こそが、メガディアンシーの反則級たる所以です。
強さ④:メガシンカによる圧倒的「C」と「S」の上昇
改めて種族値の変動を見てみましょう。 メガシンカにより、「とくこう(C)」は100から160へ。 「すばやさ(S)」は50から110へ。
この「S110」という数値が非常に重要です。 これは、環境に多い「ガブリアス(S102)」や「ゼルネアス(S99)」、「シャンデラ(S80)」、「メタグロス(S70)」といった多くのポケモンを上から叩けるすばやさラインです。
メガシンカ前はS50と鈍足なため、相手はディアンシーを「遅いポケモン」として認識しがちです。 しかし、相手が攻撃してくるタイミングや、有利な対面でメガシンカを切ることで、一気にS110の高速アタッカーへと変貌します。 相手の行動順の計算を狂わせ、本来なら受けきれるはずだった攻撃で上から縛り、そのまま倒し切る。 この奇襲性能と制圧力の高さが、ZAバトルクラブの乱戦環境と完璧にマッチしています。
強さ⑤:ゼルネアスにはない唯一無二の攻撃範囲
「フェアリータイプの特殊アタッカーなら、ゼルネアスで良いのでは?」 そう思う方もいるでしょう。 確かにゼルネアスも最強クラスのポケモンですが、メガディアンシーにはゼルネアスにはない明確な強みがあります。
それは、やはり「いわ」タイプの攻撃範囲と、「だいちのちから」の存在です。 ゼルネアスは「ほのお」タイプに対して打点がありません(サブウェポン次第ですが、基本はムーンフォース主体)。 環境に多いリザードンやシャンデラ、マフォクシーに対して、ゼルネアスは不利~五分ですが、メガディアンシーは一方的に有利です。
また、ゼルネアスの天敵である「メタグロス」に対しても、ゼルネアスは有効打がほぼありません。 しかしメガディアンシーは「だいちのちから」で弱点を突くことができます。
「ゼルネアスが苦手なポケモン(ほのお、一部のはがね)に強く、ゼルネアスが(本来)得意なドラゴンタイプ(カイリュー、ガブリアス)にも強い」 これが、現環境においてゼルネアス以上にメガディアンシーが評価されている最大の理由です。
メガディアンシーの最適解は?育成論とおすすめ技構成
メガディアンシーの強さを最大限に引き出すための、育成論と立ち回りについて考察します。 現状、最適解はほぼ固まっていると言っていいでしょう。
なぜ特殊型一択なのか?物理型(ダイヤストーム)との比較
メガシンカ後の種族値は「こうげき」も「とくこう」も同じ160です。 そのため、物理型での運用も理論上は可能です。 実際、ディアンシーは専用の物理いわ技「ダイヤストーム」(威力100、命中95、50%で自分のぼうぎょ1段階アップ)を覚えます。
しかし、現状のZAバトルクラブ環境では、圧倒的に「特殊型」が推奨されます。 理由は以下の通りです。
- パワージェムが強すぎる: 前述の通り、ZA仕様の「パワージェム」が非常に強力で使いやすいため、あえて発生が遅く命中不安(95)の可能性がある「ダイヤストーム」を採用する理由が薄いです。
- だいちのちからの存在: 最強のサブウェポンである「だいちのちから」が特殊技であるため、物理型にするとこの技の威力が死んでしまいます。メタグロスやヒードランへの遂行速度が落ちるのは致命的です。
- 他の物理技の乏しさ: 仮に「ダイヤストーム」を採用した場合、サブウェポンが「ギガインパクト」や「からげんき」など、非常に使いにくいものに限られてしまいます。これでは攻撃範囲が狭すぎます。
「ダイヤストーム」の防御アップ効果は魅力的ですが、ZAの乱戦ルールでは悠長に積んでいる暇はなく、それよりも高火力・広範囲の特殊技で相手を素早く殲滅する方が理に適っています。 よって、育成は「とくこう」と「すばやさ」を最優先にした特殊型一択と言えるでしょう。
鉄板!特殊アタッカー型の技構成案
現在の環境を踏まえた、メガディアンシーの鉄板技構成はこちらです。
- パワージェム(いわ/特殊):
確定枠。メインウェポン。 ほのお、ひこう、こおり、むしタイプへの遂行技。ZA環境での主力技です。
- だいちのちから(じめん/特殊): 確定枠。最強サブウェポン。 はがね、ほのお、いわ、でんき、どくタイプへの打点。特にメタグロス、ヒードランピンポイント。
- ムーンフォース(フェアリー/特殊): 確定枠。タイプ一致のメインウェポンその2。 ドラゴン、かくとう、あくタイプへの打点。ガブリアス、カイリュー、サザンドラ(もしZAにいれば)などに。 威力、命中ともに安定しており、Cダウンの追加効果も優秀です。
- めいそう(エスパー/変化): 自由枠。最有力候補。 自分のとくこう・とくぼうを1段階上げる積み技。 メガシンカ前は耐久が高いため、安全に「めいそう」を積み、メガシンカして全抜きを狙う動きが非常に強力です。 ZAバトルクラブの仕様(プラスパワーなど)とも噛み合う可能性があります。
その他の技候補:
- サイコキネシス: 「めいそう」と相性が良い。かくとう、どくタイプへの打点。
- まもる: メガシンカのターンを安全に稼いだり、相手の攻撃をすかしたりするのに使える可能性がありますが、ZAのルール次第では腐りやすいかもしれません。
メガディアンシーのステータス考察(性格・振り方)
ステータスは「とくこう」と「すばやさ」に特化させるのが基本です。
- 性格: ひかえめ(とくこう↑ こうげき↓) or おくびょう(すばやさ↑ こうげき↓)
- ステータス振り: **とくこう(C)とすばやさ(S)**に全振り。
S110というラインを最大限に活かし、ガブリアス(S102)などを確実に抜きたい場合は「おくびょう」。 「おくびょう」でも火力は十分ですが、乱戦での一撃の重さを重視し、C160をさらに高めたい場合は「ひかえめ」。 これは自分のプレイスタイルやパーティとの兼ね合いで決めると良いでしょう。 現状は、S110あれば十分な相手を抜けているため、火力を追求する「ひかえめ」も非常に強力です。
ZAバトルクラブでの基本的な立ち回り術
メガディアンシーは、メガシンカするタイミングが最も重要です。
- 初手はメガシンカしない: メガシンカ前はB150、D150の耐久お化けです。すばやさは遅いですが、相手の攻撃を1〜2発耐えることができます。
- 有利対面で「めいそう」を積む: 相手がほのおタイプやひこうタイプなど、こちらに有効打がないポケモンであれば、メガシンカせずに「めいそう」を積むチャンスです。
- 相手の攻撃に合わせてメガシンカ: 相手がこちらを倒しに来た攻撃に合わせてメガシンカし、S110からの反撃で相手の計算を狂わせます。 あるいは、相手の攻撃を1発耐えた後、次のターンにメガシンカして上から叩きます。
- 乱戦では「パワージェム」で漁夫の利: ZAバトルクラブは乱戦です。 無理に1対1にこだわらず、遠くから高火力の「パワージェム」を撃ち込み、他のプレイヤーが削った相手のキルをかっさらう動き(いわゆるキルパク)が非常に強力です。 ディアンシーは体が小さいため、物陰に隠れて一方的に攻撃することも可能です。
耐久の高いメガシンカ前と、超高速・超火力のメガシンカ後。 この二つの形態を使い分けることが、メガディアンシーを使いこなす鍵となります。
メガディアンシーの弱点とランクマでの対策方法
もちろん、メガディアンシーも無敵ではありません。 明確な弱点が存在し、対策は可能です。 メガディアンシーに勝てずに困っている方は、ここをしっかり読んで対策を練りましょう。
天敵「メタグロス」への対処法
何度か触れていますが、最大の天敵は「メタグロス」です。
- メガディアンシー側:
- タイプ一致技(パワージェム、ムーンフォース)がすべて半減。
- サブウェポンの「だいちのちから」は抜群だが、メタグロスの耐久(H80 B130 D90)では一撃で倒せない可能性が高い。
- メタグロス側:
- タイプ一致のはがね技(コメットパンチ、バレットパンチ)が4倍弱点。
- メガディアンシーがメガシンカしてS110になっても、メタグロスが「バレットパンチ」(先制技)を持っていれば、上から4倍弱点を突いて縛ることができます。
メガディアンシー側が「だいちのちから」を持っていたとしても、メタグロス側もそれを読んで行動してきます。 基本的には「メタグロスを見たら引く」のが安定択です。 逆に対策する側は、メガディアンシーの選出を読んでメタグロスを合わせるのが最も簡単な対策となります。
その他の弱点と苦手なポケモン(はがねタイプ全般)
メタグロス以外にも、「はがね」タイプ全般がメガディアンシーにとって厳しい相手となります。
- ドリュウズ(じめん・はがね): 「だいちのちから」が効かず、「ムーンフォース」も等倍。相手の「アイアンヘッド」で4倍弱点を突かれます。
- エンペルト(みず・はがね): 「だいちのちから」も「パワージェム」も半減。「ムーンフォース」は等倍。相手のはがね技で4倍弱点。
- ハッサム(むし・はがね): 「だいちのちから」は等倍ですが、「パワージェム」「ムーンフォース」は半減。相手の「バレットパンチ」で4倍弱点を突かれます。
- ジバコイル(でんき・はがね): 「だいちのちから」が4倍弱点なのでカモにできますが、相手の「ラスターカノン」などで4倍弱点を突かれるリスクもあります。
とにかく「はがね」タイプ、特に先制技の「バレットパンチ」持ち(メタグロス、ハッサム)には細心の注意が必要です。
メガディアンシー対策ポケモンとパーティ編成
メガディアンシーを対策したい場合、以下のポケモンをパーティに入れておくことをお勧めします。
- メタグロス: 言わずもがな。最強のメガディアンシー対策メタ。
- ハッサム: 「バレットパンチ」で縛れる。メガディアンシー側は「だいちのちから」を持っていない場合、「ほのお」技もないため有効打がない。
- 高耐久みずタイプ(トリトドン、ヌオーなど): 「だいちのちから」を無効化(よびみず、ちょすい)し、「パワージェム」「ムーンフォース」も等倍で受けられる。 ただし、こちらからの有効打も少ないため、倒すのは難しいかもしれません。
- ドリュウズ: 特性「かたやぶり」であれば「マジックミラー」を貫通して「ステルスロック」を撒ける(ZAの仕様次第)可能性があり、対面でも有利。
メガディアンシーを軸にパーティを組む場合は、これらの「はがね」タイプ、特にメタグロスに強いポケモン(ほのおタイプ、じめんタイプ)を裏に控えておくことが必須となります。
ゼルネアス・イベルタルとの比較と編成制限の闇
最後に、同じカロス地方の伝説・幻のポケモンであるゼルネアス、イベルタルとの比較について触れておきましょう。 ここには、ZAバトルクラブ シーズン2の特殊なルールが関係しています。
メガディアンシー vs ゼルネアス 徹底比較
どちらも最強クラスのフェアリー特殊アタッカーですが、明確な違いがあります。
| 比較項目 | メガディアンシー | ゼルネアス |
|---|---|---|
| タイプ | いわ・フェアリー | フェアリー |
| 特性 | マジックミラー | フェアリーオーラ |
| 火力 (C) | 160 (メガ) | 131 |
| 素早さ (S) | 110 (メガ) | 99 |
| 得意な相手 | ほのお、ひこう、こおり、ドラゴン | ドラゴン、かくとう、あく |
| 苦手な相手 | はがね (4倍)、じめん、みず、くさ | はがね、どく |
| 対メタグロス | だいちのちから (抜群) | 有効打なし (不利) |
| 対ほのお | パワージェム (抜群) | 有効打なし (不利) |
火力と素早さ、そして何より攻撃範囲(特に環境に多いほのおタイプやメタグロスへの打点)において、メガディアンシーがゼルネアスを明確に上回っている点が多々あります。 ゼルネアスには特性「フェアリーオーラ」による火力底上げがありますが、メガディアンシーのC160から放たれる弱点攻撃の破壊力は、それを凌駕する場面が多いでしょう。
シーズン2編成制限ルールとイベルタルの悲劇
そして最も重要なのが、ZAバトルクラブ シーズン2の特殊ルールです。 「ディアンシー」「ゼルネアス」「イベルタル」の3体は、パーティに1体しか編成できない という制限が設けられています。
このルールが何を意味するか。 「ゼルネアス」か「メガディアンシー」という、環境トップクラスのポケモンを採用した場合、「イベルタル」は採用できません。
イベルタル(あく・ひこう)自体も決して弱いポケモンではありませんが、単体性能でゼルネアスやメガディアンシーを上回っているとは言い難いです。 あえてこの2体を採用する権利を捨ててまで、イベルタルを採用する理由は、現環境では残念ながら「ほぼ無い」と言わざるを得ません。
このルールのせいで、イベルタルは「世界一弱いポケモン」と揶揄されるほど不遇な立ち位置に追いやられています。 環境は実質、「メガディアンシー」と「ゼルネアス」の二択(あるいはどちらも採用しない)となっているのが現状です。 この強力な2体と枠を争わなければならないイベルタルには、同情を禁じ得ません。
まとめ
今回は、ZAバトルクラブで突如解禁され、環境を席巻しているメガディアンシーの強さについて徹底解説しました。
- メガシンカによるC160、S110の超速攻アタッカー性能
- 環境メタ(ほのおタイプ)に刺さる「パワージェム」
- 天敵のはがねタイプ(メタグロス)にも刺さる「だいちのちから」
- ゼルネアスを凌駕するほどの圧倒的な攻撃範囲
これらの要因が噛み合い、メガディアンシーは現環境のTierSSS、まさに反則級のポケモンとして君臨しています。 もちろん、メタグロスという明確な弱点も存在するため、対策は可能です。
メガディアンシーを使う側も、対策する側も、この記事で解説したポイントをしっかり押さえて、ZAバトルクラブの激戦を勝ち抜きましょう。






