編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、待望のSwitch 2版『カービィのエアライダー』で、追加キャラクターとして実装された「リック」のポテンシャルを最大限に引き出すマシン選びや、最強と言われる理由、そして具体的な運用方法が気になっていると思います。 原作ファン待望の参戦となったリックですが、その性能は非常にピーキーであり、乗るマシンによって強さが劇的に変化するため、正しい知識が必要です。
この記事を読み終える頃には、リックの特性を活かした最強の組み合わせについての疑問が解決しているはずです。
- リックの圧倒的な地上性能と滑らない特性
- 相性抜群のワゴンスターとルインズスター
- 各マシンの火力と耐久値の徹底比較
- シティトライアルとエアライドでの運用差
それでは解説していきます。
リックの基本性能とエアライダーにおける立ち位置
まずは、今回追加されたリックというキャラクターが、エアライダーというゲームにおいてどのような立ち位置にいるのか、その基本性能を深掘りしていきましょう。 単純にかわいいだけではなく、環境トップクラスと言われるには明確な理由が存在します。 彼を知ることは、勝利への第一歩です。
リックが「最強」と言われる理由
リックが最強候補の一角として挙げられる最大の要因は、その「接地判定の強さ」と「スリップ無効」という固有スキルにあります。 通常のカービィやメタナイトであれば、氷の床やオイルの上では慣性が働き、制御が難しくなりますが、リックはハムスター特有の足腰の強さで、どのような悪路であっても通常の地面と同じようにグリップを効かせることが可能です。
これは、コルダのような氷ステージや、アイルーンの光る床において、他のライバルたちが減速や制御不能に陥る中、一人だけ最適なライン取りで加速し続けられるという圧倒的なアドバンテージを生み出します。 また、体力(HP)設定がデデデ大王並みに高く設定されているため、乱戦においても撃墜されにくいというタフネスも兼ね備えています。
独特な操作感と弱点について
一方で、リックには明確な弱点も存在します。 それは「空中性能の低さ」と「体の大きさ」です。 リックはジャンプ力こそありますが、滑空能力が著しく低く設定されており、ウィングスターのような滑空特化のマシンに乗せても、すぐに地面に落ちてしまいます。
「飛ぶ」というよりは「跳ねる」という挙動に近いため、ショートカットルートの開拓には高度なテクニックを要します。 また、ヒットボックス(当たり判定)がカービィよりも大きいため、敵の攻撃やギミックに当たりやすいというデメリットも抱えています。 これらの弱点を補いつつ、長所である地上性能を伸ばせるマシンを選ぶことが、リック使いには求められるのです。
Switch 2版での調整点
Switch 2版では、ゲームキューブ版の物理演算をベースにしつつ、キャラクターごとの重さがより挙動に影響するよう調整されています。 リックは「重量級」に分類されるため、敵と接触した際に相手を弾き飛ばす力が強くなっています。 特にシティトライアルのバトルロイヤルでは、ただ走っているだけで軽量級のマシンを弾き飛ばし、アイテムを奪取するといった荒技も可能です。 この「重さ」と「グリップ力」をどう活かすかが、マシン選びの核心となります。
リックと相性が良いマシン:ワゴンスター
リックの相棒として、まず間違いなく候補に挙がるのが「ワゴンスター」です。 この組み合わせは、初心者から上級者まで幅広くおすすめできる、まさに「鉄板」とも言えるセットアップです。 なぜこれほどまでに相性が良いのか、そのメカニズムを解説します。
ワゴンスターの基本性能
ワゴンスターは「チャージができない」代わりに、常に高い最高速度と安定した走行性能を持つマシンです。 プッシュ(Aボタン)を行ってもチャージが溜まらないため、ブースト加速による爆発力はありませんが、減速もしにくいという特徴があります。 通常はハンドリングに少し癖があり、曲がりにくいと感じるプレイヤーも多いマシンですが、地上を滑るように走る独特の挙動が持ち味です。 耐久力も高く、乱戦に強い設計となっています。
リック×ワゴンスターのメリット
この組み合わせ最大のメリットは、「スリップ無効」と「減速知らず」のシナジーです。 ワゴンスターはチャージダッシュができないため、コーナーでの減速をいかに抑えるかが勝負の鍵となります。 通常キャラであればドリフト時に多少外側に膨らんでしまいますが、リックの強力なグリップ力が合わさることで、ワゴンスターとは思えないほど鋭角なコーナリングが可能になります。 特に「ギャラックス」や「マグマ」のような複雑な地形で、壁に激突することなく最高速を維持したまま走り抜けられるのは、この組み合わせだけの特権です。 また、リックの重量がワゴンの安定性を高め、敵の攻撃を受けても軌道がズレにくくなります。
リック×ワゴンスターのデメリット
デメリットとしては、やはり「復帰力の低さ」が挙げられます。 ワゴンスター自体が滑空を得意としないマシンであり、それに加えてリックの滑空性能の低さが合わさるため、一度コースアウトして落下すると、復帰が絶望的になる場面があります。 「ヴァレリオン」のような高低差の激しいコースや、空中の足場を渡り歩くようなセクションでは、繊細な操作が要求されます。 また、チャージダッシュによる瞬間的な加速がないため、直線でロケットスターなどに一気に離されると、追いつくのに時間がかかります。
実戦での立ち回り
シティトライアルでは、まずは「カソク」と「センカイ」のパッチを集めることに集中しましょう。 元々「サイコウソク」は高い水準にあるため、弱点である加速の遅さと旋回性能を補強することで、隙のないモンスターマシンが完成します。 対人戦では、無理に空を飛ぼうとせず、徹底して地上ルートを選びます。 敵が空中戦を仕掛けてきた場合は、着地狩りを狙うか、高耐久を活かして強引に体当たりを仕掛けるのが有効です。 エアライドモードでは、ダッシュプレートを確実に踏むことが勝利への鍵です。 チャージ加速がない分、ギミックによる加速を逃すと致命的だからです。
リックと相性が良いマシン:レックスウィリー
次におすすめするのが、重量級バイクである「レックスウィリー」との組み合わせです。 見た目のインパクトもさることながら、その破壊力は全マシン中トップクラスと言っても過言ではありません。 男心をくすぐるパワープレイを好む方には、最適な選択肢となるでしょう。
レックスウィリーの基本性能
レックスウィリーは、非常に高い攻撃力と耐久力を誇るバイク型のマシンです。 最高速度も高めですが、加速が悪く、一度止まると再発進に時間がかかります。 特筆すべきは、チャージを溜めることで発動する体当たり攻撃の威力です。 このマシンに乗っているだけで、接触した敵マシンに大ダメージを与え、時には一撃でクラッシュさせることも可能です。 まさに「走る要塞」といった性能をしています。
リック×レックスウィリーのメリット
リックがレックスウィリーに乗るメリットは、「重量級×重量級」による物理演算の暴力です。 Switch 2版の物理エンジンでは、重量差が接触時の挙動に大きく影響します。 リックを乗せたレックスウィリーは、全キャラクター・全マシンの中で最も重い部類に入ります。 これにより、デスマッチや狭い通路での競り合いにおいて、相手を一方的に弾き飛ばし、コースアウトさせることが容易になります。 また、リックのグリップ力が、レックスウィリーの重たいハンドリングを地面に縫い付けるように安定させ、不意の横転や制御不能を防いでくれます。
リック×レックスウィリーのデメリット
最大のデメリットは「加速の悪さ」です。 リック自身も加速ステータスが良いわけではないため、スタート直後や、攻撃を受けて停止してしまった後のリカバリーには相当なストレスを感じることになります。 一度のミスが命取りになりやすく、テクニカルなコースでは壁にぶつかり続けて最下位に転落するリスクも孕んでいます。 また、的が大きくなるため、コピー能力「プラズマ」や「ミサイル」の集中砲火を浴びやすいという点も注意が必要です。
実戦での立ち回り
この組み合わせを選ぶ場合、プレイスタイルは「攻撃的」であるべきです。 レースゲームとして速く走ることよりも、ライバルを妨害し、破壊することに重きを置きます。 特にカーブの手前などで、インコースを狙ってくる敵に対して強引に幅寄せを行い、壁に押し付ける戦法が凶悪です。 シティトライアルのスタジアム「デスマッチ」では、無類の強さを発揮します。 アイテム回収時は「カソク」を最優先で集め、次点で「ボウギョ」と「コウゲキ」を強化しましょう。 最高速は元々高いため、加速さえ補えば手がつけられない存在になります。
リックと相性が良いマシン:ルインズスター
テクニカルな走りを極めたいプレイヤーにおすすめなのが「ルインズスター」です。 このマシンは乗り手を選びますが、リックとの相性は意外なほど良く、理論値最強を目指すなら避けては通れない道です。 スピード狂の貴方に贈る、至高の組み合わせについて解説します。
ルインズスターの基本性能
ルインズスターは、通常走行時は非常に遅いものの、チャージして離した瞬間に爆発的な加速を見せる「シャトルループ」のような特性を持つマシンです。 移動は基本的に「止まる→チャージ→超加速」の繰り返しで行います。 この独特な挙動(ストップ&ゴー)により、直角コーナーすらも最速で曲がることができる、ある種チート級のポテンシャルを秘めています。 しかし、操作難易度は極めて高く、慣れないうちはまともに走ることすらままなりません。
リック×ルインズスターのメリット
なぜ重量級のリックが、スピードタイプのルインズスターと相性が良いのでしょうか。 それは、リックの「スリップ無効」が、ルインズスターの「急停止」動作を完璧にサポートするからです。 ルインズスターはプッシュ(Aボタン)で急ブレーキがかかりますが、滑りやすい路面では制動距離が伸びてしまい、思うようなライン取りができないことがあります。 しかし、リックが搭乗することで、どのような路面状況でも「ピタッ」と止まることが可能になります。 これにより、チャージ開始のタイミングを極限まで遅らせることができ、結果としてタイム短縮に繋がります。 また、加速時の反動制御もリックの重さで安定するため、操作の確実性が増します。
リック×ルインズスターのデメリット
デメリットは、操作の忙しさと指への負担です。 常にAボタンを連打し、リズムよくチャージ解放を繰り返す必要があるため、長時間のプレイは集中力を削ぎます。 また、リックの空中性能の低さはここでもネックとなり、ルインズスターの長所である「加速を利用した大ジャンプ」の飛距離が若干落ちてしまいます。 「アイルーン」のような空中のショートカットが多いコースでは、飛距離不足で落下するリスクが常に付きまといます。
実戦での立ち回り
この組み合わせで勝つためには、コースの完全な暗記が必須です。 どこで止まり、どの角度で発射すれば次のコーナーへ最適にアプローチできるか、全てを計算して走る必要があります。 シティトライアルでは、「センカイ」のパッチは不要です。 代わりに「チャージ」と「カソク」を限界まで集めてください。 チャージ速度が上がれば、それだけストップ&ゴーのサイクルが早くなり、平均速度が向上します。 リック×ルインズスターは、使いこなせれば「サンドーラ」や「コルダ」といった難関コースで驚異的なレコードを叩き出すことができるでしょう。
リックと相性が良いマシン:デビルスター
ハイリスク・ハイリターンを体現する「デビルスター」も、リックにとっては強力な選択肢の一つです。 攻撃力とスピードを兼ね備えたこのマシンは、リックの攻撃的な性格と非常にマッチしています。 まさに「悪魔的」な強さを手に入れたい方は必見です。
デビルスターの基本性能
デビルスターは、全マシン中でトップクラスの最高速度と攻撃力を持っていますが、代償として耐久力(HP)が極端に低く設定されています。 また、滑空中に翼が変化し、スピードが上がるという特性も持っています。 しかし、操作性は非常にピーキーで、少しの操作ミスが壁への激突やコースアウトに直結します。 まさに上級者向けのマシンと言えるでしょう。
リック×デビルスターのメリット
リックを乗せる最大のメリットは、デビルスターの致命的な弱点である「耐久力の低さ」を、リック自身の高いHPでカバーできる点にあります。 マシン自体の防御力は紙ですが、搭乗者のHP補正が入ることで、即死のリスクを大幅に軽減できます。 これにより、多少の被弾を恐れずに強気な攻めが可能になります。 また、デビルスターの高い攻撃力とリックの接触判定の強さが合わさることで、すれ違いざまに敵を撃墜する「アサシン」のような立ち回りが可能です。
リック×デビルスターのデメリット
相性が良いとはいえ、制御の難しさは変わりません。 特にリックの重量が加わることで、コーナリング時の慣性が大きくなり、一度外側に膨らむと立て直しが困難になります。 また、デビルスター特有の「加速時の視界の悪さ(エフェクト)」とリックの体の大きさが相まって、前方の視認性が悪くなるという地味ながら深刻なデメリットもあります。 精密な操作が求められる狭いコースでは、自滅する可能性が高くなります。
実戦での立ち回り
直線番長としての性能を活かし、「チェックナイト」や「ギャラックス」のような直線が多いコースで選択しましょう。 コーナーでは無理にインを攻めすぎず、安全マージンを取って減速し、直線の加速で勝負を決める走りが求められます。 シティトライアルのドラッグレースにおいては、ほぼ敵なしの強さを発揮します。 強化方針としては、「ボウギョ」を最優先で集め、事故死を防ぐことが安定勝利への近道です。 「HP」パッチも積極的に取得し、リックのタフネスをさらに盤石なものにしましょう。
リックと相性が良いマシン:ジェットスター
ここまで極端な性能のマシンを紹介してきましたが、バランス重視で戦いたい場合の最適解が「ジェットスター」です。 加速力とスピードのバランスが良く、空中戦もこなせる万能機です。 普段使いにおいて、最もストレスなくリックを動かせるのがこのマシンかもしれません。
ジェットスターの基本性能
ジェットスターは、地上走行時の加速性能に優れ、空中に飛び出すと急加速するという特性を持っています。 ハンドリングも素直で扱いやすく、初心者から上級者まで愛用者が多いマシンです。 チャージダッシュの伸びも良く、キビキビとした動作が可能です。 特出したステータスはないものの、欠点らしい欠点も見当たらない優等生です。
リック×ジェットスターのメリット
この組み合わせのメリットは「弱点の補完」です。 リックの最大の弱点である「加速の悪さ」と「空中性能の低さ」を、ジェットスターの特性が完璧にカバーしてくれます。 特に空中での急加速能力は、リックが苦手とする滞空時間の短さを補い、必要な飛距離を稼ぐ助けとなります。 また、地上でのグリップ力はリックの能力で強化されるため、「地上では安定、空中では加速」という、隙のない走りが実現します。
リック×ジェットスターのデメリット
大きなデメリットはありませんが、強いて言えば「器用貧乏」になりがちです。 特化した強みを持つワゴンスターやルインズスターに比べると、特定のコースでの爆発力には欠けます。 また、ジェットスターは着地時の減速が大きめなマシンですが、リックの重量によってその減速感がさらに強調される場合があります。 着地直後にいかに素早くリカバリーできるかが、タイムを縮めるポイントになります。
実戦での立ち回り
どのコースが来ても対応できるオールラウンダーとして運用します。 特に「エアライド」モードで、コースがランダム選出される場合などは、この組み合わせが最も安定した勝率を叩き出します。 立ち回りとしては、ダッシュプレートやジャンプ台を積極的に利用し、ジェットスターの特性である「空中加速」を何度も発動させることを意識しましょう。 空中にいる時間を意図的に増やすことで、リックの地上特化というイメージを覆すような立体的なレース展開が可能になります。
リックのマシン選びにおける注意点と総評
ここまで相性の良いマシンを紹介してきましたが、逆に「これだけはやめておけ」という組み合わせも存在します。 それは「ウィングスター」や「ロケットスター」のような、滞空時間やチャージ時間に依存するマシンです。 リックの重さと滑空能力の低さは、これらのマシンの長所を完全に殺してしまいます。 特にウィングスターに乗せた場合、飛べない鳥のような状態になり、本来行けるはずのルートに行けなくなるため、ストレスが溜まるだけです。
マシン別ステータス比較表
ここで、紹介したマシンとリックを組み合わせた際の、実戦的なステータス評価をまとめました。 マシン選びの参考にしてください。
| マシン名 | 加速性能 | 最高速度 | コーナー | 攻撃・耐久 | 空中性能 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ワゴンスター | C | A | SS | A | D | ★★★★★ |
| レックスウィリー | D | B+ | B | SS | E | ★★★★☆ |
| ルインズスター | SS(特殊) | A | S | C | C | ★★★★★ |
| デビルスター | A | SS | C | S | B | ★★★★☆ |
| ジェットスター | A | B+ | A | B | B | ★★★★☆ |
| ウィングスター | B | B | A | C | E(激減) | ★☆☆☆☆ |
※評価はSwitch 2版の環境を想定した独自基準です。
おすすめのカスタマイズ(カラー変更)
余談ですが、Switch 2版ではリックスキンのカラー変更が可能です。 デフォルトの茶色も愛らしいですが、ピンク色の「カービィカラー」に変更することで、敵プレイヤーに「カービィだと思って近づいたらリックだった」という視覚的な錯覚を与えることができるかもしれません。 マルチプレイではこうした細かい心理戦も重要になってきます。
まとめ
リックは、その愛くるしい見た目とは裏腹に、非常にパワフルでテクニカルなキャラクターです。 彼の「滑らない足」と「重量」を理解し、適切なマシンを選ぶことで、これまでのエアライダーとは全く異なる走行体験が得られます。
- 安定感と地上最速を求めるなら**「ワゴンスター」**
- 理論値最強のタイムアタックを目指すなら**「ルインズスター」**
- 敵を破壊し尽くす爽快感を求めるなら**「レックスウィリー」**
- どんな状況でも対応できる安定感が欲しいなら**「ジェットスター」**
まずは扱いやすいワゴンスターから始めて、リック特有のグリップ感に慣れていくことを強くおすすめします。 そして、慣れてきたらルインズスターでの超絶技巧に挑戦してみてください。 きっと、あなたもリックの虜になるはずです。
今回の記事が、あなたのエアライダーライフをより充実させる一助になれば幸いです。 それでは、また次回の記事でお会いしましょう。






