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【エアライダー】オレマシンが無法地帯化と言われる理由|やりたい放題な実態を徹底解説

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編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、2025年11月20日に発売されたばかりの『星のカービィ エアライダー(Air Rider)』における新機能、「オレマシン」の市場が荒れに荒れているという噂が気になっていると思います。

「オレマシン市場が無法地帯化している」「著作権ギリギリのキャラが走っている」「不適切なデザインで市場が閉鎖された」といった情報がSNSで飛び交い、実際のところどうなっているのか、その実態と理由、そしてこの機能の本来の楽しさを知りたいと考えているのではないでしょうか。

この記事を読み終える頃には、なぜオレマシン界隈がこれほどまでにカオス化してしまったのか、その背景にあるシステム的な理由と、ユーザーたちの熱意(と暴走)の正体が完全に理解できているはずです。

この記事の要約
  1. 自由度の高すぎるカスタマイズ機能がユーザーの暴走を誘発
  2. 削除必須の不適切マシンと著作権グレーゾーンのキャラ再現が横行
  3. 市場システムによる価格高騰で人気マシンは数十万マイルが必要
  4. 無法地帯の裏にある圧倒的なクリエイティビティと造形愛

 

それでは解説していきます。

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オレマシン機能とは?自由度と市場システムの基礎知識

そもそもオレマシンとは何か

まず、今回の騒動の中心となっている「オレマシン」機能について、基本的な仕様を整理しておきましょう。 2003年に発売された名作『カービィのエアライド』から22年の時を経て登場した完全新作『エアライダー』。 本作の目玉機能の一つが、マシンの見た目を自由にカスタマイズできる「オレマシン」です。

従来のレースゲームによくある単なるカラー変更やステッカー貼り付けレベルではありません。 既存のマシン(ワープスターやウィリーバイク、レックスウィリーなど)をベースにしつつ、装飾パーツの配置、サイズ変更、カラーリングを極めて自由に行うことができます。 この「自由度」こそが、今回紹介する「神作品」と「問題作」の両方を生み出す温床となりました。 プレイヤーは自分のセンスを爆発させ、世界に一台だけのマシンを作り上げ、シティトライアルやレースで実際に走らせることができるのです。

独特すぎる「オレマシン市場」の仕組み

さらに状況を複雑(かつ面白く)しているのが、「オレマシン市場(マーケット)」の存在です。 自分で作ったマシンはサーバーにアップロードし、他のプレイヤーに「販売」することができます。 購入にはゲーム内通貨である「マイル」が必要となりますが、ここには驚くべき経済システムが採用されています。

【オレマシン市場の特徴】

  • 変動相場制:ダウンロード(購入)される回数が増えれば増えるほど、そのマシンの価格が自動的に上昇する。
  • 資産価値:購入しても元のデータが消えるわけではなく、人気マシンは一種のステータスとなる。
  • ランキング:人気順や新着順でソートされ、トレンドが一目でわかる。

このシステムにより、「ウケるマシン」「ネタになるマシン」を作れば市場のトップに掲載され、多くのプレイヤーの目に触れることになります。 これがクリエイター魂に火をつけ、承認欲求と職人芸が入り混じった激しい競争を生み出しているのです。

価格高騰のメカニズム

状態 必要マイル数(目安) 状況
出品直後 数千マイル 誰でも手軽に購入可能
プチブレイク 数万マイル 稼ぎが必要になってくる
トレンド入り 10万マイル以上 ヘビーユーザー向け
伝説級(殿堂入り) 50万マイル以上 超高額。選ばれし者のみ購入可

このように、人気が出れば出るほど価格がインフレを起こします。 実際に私が確認した時点でも、人気キャラクターを模したマシンは57万マイルを超えていました。 これは通常のプレイで貯めるには相当なやり込みが必要な額であり、まさに「市場の過熱」を象徴しています。

無法地帯化と言われる理由|不適切コンテンツの氾濫

削除必至!マイクロビキニ事件の衝撃

「無法地帯」と呼ばれる最大の要因は、やはり倫理的にアウトな不適切コンテンツの投稿です。 特にSNSや動画サイトで大きな話題(というより問題)となったのが、「コックカワサキ」をモチーフにしたあるマシンです。

本来は愛嬌のある敵キャラクターであり、アニメ版でも人気の高いコックカワサキ。 しかし、あるユーザーの手によって作成されたオレマシンは、カワサキが「マイクロビキニ」を着用しているように見える、極めて扇情的なデザインでした。 本来の丸いフォルムや肌色に近いカラーリングを悪用し、パーツを巧みに配置することで、一見すると際どい水着姿に見えてしまうという、悪魔的発想で作られていたのです。

運営とのいたちごっこ

この「マイクロビキニ・カワサキ」は、そのインパクトの強さから瞬く間にダウンロード数を伸ばし、市場価格も高騰しました。 しかし、当然ながら健全なゲーム(CERO A想定)において許容されるものではありません。 私が情報を確認した11月21日の早朝には存在していましたが、その日の夜に再度市場を確認したところ、該当のマシンだけでなく、市場そのものへのアクセスが一時的に不安定になる、あるいは該当データが消滅している現象が確認されました。

これは明らかに運営による「削除対応」です。 しかし、オレマシン機能の自由度が高い以上、システム的にNGワードで弾くといった対策が難しく、目視や通報による事後対応にならざるを得ません。 その隙を突いて、一瞬のウケを狙った不適切マシンが次々と投稿され、運営がそれを消していくという「いたちごっこ」の状態。 これこそが、ユーザーから「無法地帯」と揶揄される第一の理由です。

なぜコックカワサキが狙われたのか?

コックカワサキがネタにされた背景には、ネットミームとしての定着度があります。 「アニメ版でのサイコパスな発言」や「独特のフォルム」が以前からネットのおもちゃにされており、今回のオレマシン機能でも真っ先に「素材」として選ばれてしまったと言えるでしょう。 愛されているがゆえの歪んだ愛情表現とも取れますが、一般プレイヤー、特にお子様も遊ぶタイトルとしては完全にアウトな事案でした。

版権キャラの祭典|著作権グレーゾーンの実態

ポケモンから遊戯王まで何でもあり

不適切コンテンツとは別のベクトルで「無法地帯」化しているのが、他社キャラクターの再現マシンです。 オレマシンのパーツ配置機能を駆使することで、驚くべきクオリティで版権キャラクターを作り出す職人が大量発生しています。 特に目立つのが『ポケットモンスター』シリーズの再現です。

【確認されたポケモン再現マシン】

  • シャンデラ:ウィリーバイクなどをベースに、街灯パーツを腕に見立てて再現。浮遊感とゴーストタイプの雰囲気がエアライドのマシンと絶妙にマッチ。
  • ナマコブシ:『Z』でのランクマ活躍も記憶に新しいポケモン。バンパイアスターなどの形状を活かし、あの独特のフォルムを再現。
  • レジスチル:バンパイアスターの金属的な質感を活かし、伝説の巨人を再現。
  • ガブリアス:サメ肌のレジックスウィリーをベースに、ヒレやカラーリングで再現。

これらは単なる「お絵描き」ではなく、3Dモデルのパーツを組み合わせて造形しているため、立体物としてのクオリティが非常に高いのが特徴です。

「再現」と「権利」の狭間

これらの版権キャラ再現マシンは、プレイヤーからは「神職人」「天才」と称賛され、市場でも数十万マイルの高値で取引されています。 しかし、権利的な観点から見れば非常にデリケートな問題を含んでいます。 個人で楽しむ範囲(ローカル)であれば問題になりにくいですが、オンラインの「市場」で配布し、ゲーム内通貨とはいえ対価が発生している点がこの問題を複雑にしています。

現状では、任天堂法務部が動くような事態にはなっていませんが、あまりに過激なものや、他社の権利を著しく侵害するものは、今後規制の対象になる可能性も否定できません。 この「いつ消されるかわからない」「公式非公認のコラボ状態」が、無法地帯という呼び名に拍車をかけています。

他作品からの参戦例

ポケモン以外にも、以下のようなキャラクターが確認されています。

  • ウマ娘(オグリキャップ):ルインズスターの形状と色合いをベースに、黄色い装飾で「耳カバー」を表現し、尻尾パーツをつけたもの。一見するとただのカッコいいマシンですが、知っている人が見れば「あ!」となる高度な抽象化技術が使われています。
  • 遊戯王(地縛神 Ccarayhua):ナスカの地上絵をモチーフにしたモンスター。スターの平べったい形状をキャンバスに見立てて再現。
  • モナド(ゼノブレイド):ジェットスターをあの赤い剣に見立てたデザイン。

このように、ユーザーの「好き」が暴走した結果、カービィの世界にあらゆる版権キャラが集結するカオスな空間(スマブラ状態)が出来上がっているのです。

クリエイティビティの暴走|「神」と呼ばれる職人たち

既存マシンの概念を壊す発想力

無法地帯と恐れられる一方で、純粋にその造形力に感嘆する声も多いです。 オレマシン機能の真髄は、「既存のマシンの形状をどう見立てるか」という大喜利的な側面にあります。

例えば、前述の「オグリキャップ」仕様のマシン。 ルインズスターという、本来は遺跡の破片のような無機質なマシンを、パーツの配置とカラーリングだけで「ウマ娘」に見せる技術。 これは単に絵を描く能力とは異なる、立体把握能力と発想力が求められます。 「このマシンのこのカーブは、あのキャラの背中に似ている」といった気づきが、神マシンを生み出す原動力となっています。

市場インフレが示す評価

市場価格が57万マイル以上に高騰している事実は、それだけ多くのプレイヤーがそのデザインを「欲しい」と思い、実際に購入したことの証明です。 ネタ的な面白さだけでなく、「単純にかっこいい」「シティトライアルでこれに乗って走りたい」と思わせる魅力がそこにはあります。

高額すぎて手が出ないプレイヤーも多いですが、「いつかあのマシンを買うためにマイルを貯める」という、ゲームプレイの新たなモチベーションにもなっています。 本来はレースゲームですが、このオレマシン市場においては「稼いで、買う」という、一種の人生ゲーム的な楽しみ方が生まれているとも言えるでしょう。

今後の展望とプレイヤーへのアドバイス

規制強化は避けられないか

発売直後の現在が最も「熱く」、そして「危険」な時期であることは間違いありません。 マイクロビキニのような明らかな不適切コンテンツは、今後AIによる画像認識や通報システムの強化により、より迅速に削除されるようになるでしょう。 また、市場機能そのものに制限がかかる(例えば、フレンド間のみの共有になるなど)可能性もゼロではありません。

しかし、この機能が持つ「ユーザーの創造性を刺激する」という点は、ゲームの寿命を長くする強力な武器でもあります。 運営側としては、不適切なものは排除しつつ、健全なクリエイティビティは殺さないという、難しい舵取りを迫られることになります。

これからエアライダーを始める人へ

もしあなたがこれから『エアライダー』を始め、オレマシン市場を楽しみたいと考えているなら、以下の点に注意してください。

  1. 欲しいマシンは即確保:市場のラインナップは流動的です。特に版権ネタや際どいネタのマシンは、運営による削除や、トレンドの移り変わりで見つけられなくなる可能性があります。「後で買おう」と思ったら消えていた、ということが頻繁に起きます。
  2. マイル稼ぎは計画的に:人気マシンはとにかく高額です。シティトライアルや各モードの周回で効率よくマイルを稼ぐ方法を確立しておきましょう。
  3. 見る専でも十分楽しい:自分で作れなくても、市場を眺めているだけで時間は溶けていきます。「今の流行りはこれか」「こんな発想があったか」と驚くだけでも、このゲームを買った価値の一部は回収できます。

まとめ

『エアライダー』のオレマシン市場が「無法地帯」と呼ばれる理由は、単なる荒らし行為だけではなく、ユーザーの溢れんばかりの情熱と創造性が、システムの許容範囲ギリギリ(あるいはアウト)まで爆発しているからです。

不適切なデザインによる削除騒動、版権キャラクターの無許可再現フェスティバル、そして人気マシンのハイパーインフレ。 これら全てが混ざり合い、発売直後の今しか味わえない独特の熱狂を生み出しています。

記事の要点まとめ

  • 自由度の代償:オレマシンの高いカスタマイズ性が、不適切コンテンツ(マイクロビキニなど)を生む温床となった。
  • 著作権の境界線:ポケモンやウマ娘など、他社キャラの再現が横行し、クオリティの高さゆえに人気を博している。
  • 市場の経済圏:人気マシンはダウンロード数に応じて価格が高騰し、入手困難なレアアイテム化している。
  • 職人の熱意:無法地帯の根本にあるのは、既存の形状を活かして新たなものを生み出すユーザーの凄まじい発想力である。

この「無法地帯」が今後どのように整備されていくのか、あるいはこのままのカオスが許容されるのかは神(運営)のみぞ知るところです。 しかし、間違いなく言えるのは、今のオレマシン市場は一見の価値があるということです。 あなたもぜひ、この熱狂の渦に飛び込んで、自分だけの最高の一台(あるいはネタ機)を探してみてはいかがでしょうか。

以上、ゲーム攻略ライターの桐谷シンジがお届けしました。 次回の記事では、シティトライアルにおける「伝説のエアライドマシン」の効率的な集め方について解説する予定です。お楽しみに。

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