編集デスク ゲーム評論担当の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年9月25日にリリースされた『ジョジョの奇妙な冒険 オラオラオーバードライブ』(オラドラ)で、イベントなどで配布された貴重な「オラドラメダル」をどのURユニットに使うべきか、その優先順位に頭を悩ませていることと思います。 どのキャラクターも魅力的ですが、アイテムが有限である以上、最も効率的な使い方を知りたいですよね。
この記事を読み終える頃には、あなたの手持ちの戦力を最大化するためのオラドラメダルの最適な使い道と、交換する際の明確な判断基準についての疑問が解決しているはずです。
- オラドラメダルの基本的仕様と希少価値
- 最重要原則「無凸→1凸」にのみ使用
- 役割別(アタッカー/タンク/サポート)の優先度解説
- 「保留」も有力な戦略的選択肢
それでは解説していきます。
貴重な「オラドラメダル」の基本仕様と交換の前提
オラドラメダルの優先度を語る前に、まずこのアイテムがどれほど貴重で、どのような仕様を持っているのかを正確に把握しておく必要があります。 この前提が曖昧なままでは、最適な判断を下すことはできません。
オラドラメダルとは? 入手方法と希少価値
オラドラメダルは、URユニットの限界突破(凸)に必要な専用素材と交換できる、極めて希少価値の高いアイテムです。 限界突破は通常、ガチャで同じキャラクターを再度引き当てた際に入手できる「ユニットメダル」を使用して行いますが、URユニットの排出率は決して高くありません。 狙ったURユニットをガチャだけで限界突破させようとすれば、相応の覚悟(とスター)が必要になります。
しかし、このオラドラメダルを使えば、ガチャの結果に関わらず、交換所に対象キャラクターがラインナップされている限り、任意のURユニットの限界突破素材(ユニットメダル)と交換が可能です。 まさに、プレイヤーの「あと一歩」を確実に埋めてくれる切り札と言えるでしょう。
現在の主な入手方法は、ゲーム内の特定イベントの報酬や、期間限定で販売される特別な課金パックなどに限られています。
イベント報酬としても、今回のよう(2025年10月現在)にまとまった枚数(5枚)が配布されるのは稀であり、次の入手機会がいつになるかは不透明です。 だからこそ、この5枚を誰に使うかが、今後のゲーム攻略において非常に重要な戦略的判断となるのです。
なぜ「無凸→1凸」が最優先なのか? 限界突破の恩恵を徹底解説
オラドラメダルを使用する上で、絶対に守るべき「鉄の掟」があります。 それは、**「必ず“無凸”から“1凸”にするために使用する」**ということです。 既に1凸しているキャラクターを2凸にするためにメダルを使うのは、現状では推奨できません。
戦力が激変する「オリジナルアビリティ」の開放
なぜこれほど強く推奨するのか。 その理由は、オラドラの限界突破システムにあります。 キャラクターは、無凸から1凸へ限界突破する際に、ステータスが上昇するだけでなく、**「オリジナルアビリティ(オリA)」**と呼ばれる、そのユニット固有の強力なパッシブスキルが開放されます。
このオリジナルアビリティは、戦局を左右するほどの強力な効果を持っていることが多く、これがあるかないかで、ユニットの性能は天と地ほどの差が生まれます。 例えば、耐久力に難のあったアタッカーが1凸で防御的なアビリティを獲得したり、アタッカーの射程が伸びたりと、ユニットの弱点を補ったり、長所を圧倒的に伸ばしたりする効果が得られます。
1凸→2凸以降はステータス上昇のみ
一方で、1凸から2凸、2凸から3凸といったそれ以降の限界突破では、この「オリジナルアビリティ」のような劇的な変化は訪れません。 得られる恩恵は、主にHPや攻撃力といった「基礎ステータスの上昇」のみとなります。
もちろん、ステータスが上がることも重要であり、特に高難易度コンテンツや対人戦(アリーナなど)を突き詰める上では無駄にはなりません。 しかし、ステータスアップの恩恵は、0が1になるオリジナルアビリティの開放に比べれば、はるかに小さいと言わざるを得ません。 貴重なオラドラメダル5枚を使って得られるリターンとしては、あまりにも限定的です。
結論:メダルは必ず「無凸→1凸」のために使う
結論として、オラドラメダルは、あなたの手持ちの中で「強力だが、まだ無凸のURユニット」を「1凸」にし、オリジナルアビリティを開放するために使用すべきです。 1凸のユニットを2凸にするよりも、無凸のユニットを1凸にする方が、チーム全体の戦力は圧倒的に向上します。 この大前提を違えないように注意してください。
優先度決定の大原則:アタッカーを最優先すべき理由
では、どの無凸URユニットを1凸にすべきか。 ここでの大原則は、**「アタッカー(火力役)を最優先する」**ことです。
オラドラはシミュレーションRPG(SRPG)であり、敵を倒す「火力」が何よりも重要です。 特にゲーム序盤から中盤にかけてのストーリー攻略や、素材集めのためのイベント周回では、強力なアタッカーが1体いるだけで効率が劇的に変わります。 タンク(盾役)やサポーター(補助役)ももちろん重要ですが、彼らの真価が問われるのは、ある程度アタッカーが育ちきった後の高難易度コンテンツからです。
現状のゲーム環境において、サポート役の多くは無凸でも「バフをかける」「デバフをかける」といった最低限の役割を遂行できます。 しかし、アタッカーは1凸のオリジナルアビリティによって、火力そのものや、攻撃の使い勝手(射程など)が大きく向上するケースが多いのです。
したがって、オラドラメダルの使用優先度は、まずアタッカー。 その次にタンク、最後にサポーターという順序で考えるのが最も合理的と言えるでしょう。
【最優先】オラドラメダル使用おすすめURユニット(アタッカー)
上記の大前提を踏まえ、私、桐谷が「もし今、無凸で所持しているなら最優先でメダルを使うべき」と判断するURユニットを紹介します。 いずれも1凸による恩恵が絶大で、交換して後悔する可能性が極めて低いキャラクターたちです。
優先度【SS】: 空条承太郎(3部)
オラドラにおける最強アタッカーの一角、3部承太郎。 彼の無凸での性能は、まさに「諸刃の剣」です。 全ユニット中でもトップクラスの圧倒的な火力を誇りますが、その代償として耐久力は非常に脆く、敵の集中攻撃を受けるとあっという間に倒されてしまう危険性をはらんでいます。
1凸アビリティ:「開幕バリア×2(ダメージ30%軽減)」
この承太郎の弱点を完璧に補ってくれるのが、1凸で開放されるオリジナルアビリティ「開幕バリア×2」です。 これは、バトル開始時に「受けるダメージを30%軽減するバリア」を2回分、自身に付与するというもの。 たった2回、されど2回。 このバリアがあるおかげで、敵陣に切り込んだ際の生存率が劇的に向上します。 高難易度クエストでは、このバリアが剥がされるまでに敵の数を減らす、という立ち回りが可能になり、無凸時とは比較にならない安定感で運用できるようになります。 最大HPが+10%される効果も地味ながら耐久力アップに貢献しており、まさに「無敵のスタープラチナ」に近づく一歩と言えるでしょう。
総評
元々の超火力はそのままに、最大の弱点であった「脆さ」を克服できる。 承太郎の1凸は、ユニットの性能を1から10へと引き上げるほどの価値があります。 もしあなたが無凸の承太郎を所持しており、他の主力アタッカーが育っていないのであれば、オラドラメダルを使う最有力候補です。
優先度【SS】: ナルシソ・アナスイ
6部に登場するナルシソ・アナスイも、承太郎と並ぶ最優先候補です。 彼は無凸の状態でも、高低差を無視して移動できるアビリティを持ち、機動力が高く非常に使いやすいアタッカーとして評価されています。
1凸アビリティ:「アビリティ攻撃の射程+1」
アナスイの1凸オリジナルアビリティは、その性能を聞いた誰もが「強力だ」と直感するものです。 それは**「アビリティ攻撃の射程+1」**。 命中精度や会心精度が20%アップする効果も強力ですが、この「射程+1」の価値が群を抜いています。
オラドラのようなSRPGにおいて、「射程」は「火力」や「耐久力」と同等、あるいはそれ以上に重要なステータスです。 射程が1マス伸びるということは、敵の攻撃範囲外から一方的に攻撃できる機会が増えることを意味します。 本来であれば反撃を受けてしまう場面でも、射程+1のおかげで反撃を受けずに敵を倒せる。 このアドバンテージは、ゲームを進めれば進めるほど大きな差となって現れます。 「鬼に金棒」とは、まさにこのことです。
総評
承太郎が「弱点を補う」1凸であるのに対し、アナスイは「長所を圧倒的に伸ばす」1凸です。 どちらも強力無比ですが、SRPGというゲームジャンルへの理解が深いプレイヤーほど、この「射程+1」の恐ろしさが分かるはずです。 承太郎を持っておらず、無凸のアナスイを所持している場合、彼にメダルを捧げることは最良の選択の一つとなるでしょう。
(参考)交換対象外だが最強格:3部ディオ
ここで一体、例外的ながら触れておかねばならないユニットがいます。 それは、現在(2025年10月)ピックアップガチャが開催されている3部ディオです。
彼は今回のオラドラメダルの交換対象外です。 そのため、メダルを持っていても彼を1凸にすることはできません。
しかし、もし仮に彼が交換対象であったなら、承太郎やアナスイを差し置いてでも最優先で交換すべきだったでしょう。 彼の1凸アビリティは「バトル開始後3ターンEP自動回復」というもの。 EP(アビリティを使用するためのコスト)が自動で回復し続けるということは、強力なアビリティを他キャラクターよりも早いサイクルで連発できることを意味します。 ディオ自身が持つ回復能力や高い攻撃性能と合わさり、手がつけられないほどのユニットと化します。
現状はメダル交換できませんが、彼の1凸がいかに強力であるかは覚えておいて損はありません。 もし今後、何らかの形で彼が交換所にラインナップされるようなことがあれば、その時は迷わず交換すべき筆頭候補となります。
【優先度:中】手持ち次第で交換を検討したいURユニット
最優先の2体(承太郎、アナスイ)ほどではありませんが、プレイヤーの手持ちやプレイスタイル次第では、交換の候補となり得るURユニットたちです。 特に「1凸済みのアタッカーを1体も持っていない」という場合には、彼らを1凸にする価値は十分にあります。
ただし、このグループのキャラクターの多くは「恒常ガチャ」のラインナップに含まれています。 つまり、今後のガチャですり抜けなどで自然と1凸できる可能性があるため、最優先の2体と比べると「メダルを使ってまで急ぐか?」という悩みは常につきまといます。
優先度【A】: ウィル・A・ツェペリ(タンク)
原則としてアタッカー優先と述べましたが、唯一の例外がツェペリ男爵です。 彼は現状、オラドラにおいて最も信頼できるURタンク(盾役)としての地位を確立しています。 敵の攻撃を引き受ける「ヘイト」を稼ぐアビリティを持ち、高難易度コンテンツでは彼の存在がクリアの鍵を握ることも少なくありません。
1凸アビリティは「バトル開始から5ターン自身にHP自動回復」。 ただでさえ堅いタンクが、自動でHPを回復し始める。 この相性の良さは言うまでもありません。 物理攻撃+10%や会心回避力+10%も、タンク性能を底上げしてくれます。
ただし、彼を優先度Aに留めたのには理由があります。 それは、彼が「無凸でも強すぎる」からです。 無凸の状態でもタンクとしての役割は十分に果たせるため、貴重なメダルを使い、アタッカーの強化機会を逃してまで1凸を急ぐ必要があるかは、慎重に判断すべきです。 とはいえ、1凸すれば攻略の安定度が格段に上がることは間違いありません。
優先度【B】: 1部ディオ・ブランドー(アタッカー)
ストーリー序盤で加入する配布キャラクターでありながら、強力なアタッカー性能を持つ1部ディオ。 配布ゆえに「ユニットメダル」を入手しやすく、既に1凸済みの方も多いかもしれません。
しかし、もし彼がまだ無凸なのであれば、メダル使用の候補になります。 1凸アビリティは「ガッツ(1回のみHP1で耐える)」と「HP40%以下で体タイプの攻撃力+10%」です。 ガッツによる保険、そしてガッツ発動後には自動的に攻撃力がアップするというシナジーが強力です。 高難易度で敵の痛い一撃を耐え、反撃で倒す、といった運用が可能になります。
優先度【B】: ジョナサン・ジョースター(アタッカー)
1部の主人公ジョナサン。 彼はEPを溜めやすく、耐久力もそこそこあるバランス型のアタッカーです。 1凸アビリティは「全属性耐性+5」「最大HP+5%」「物理防御+10%」と、非常に堅実。 派手さはありませんが、彼の長所である「耐久力と火力の両立」を順当に底上げしてくれます。 アタッカーでありながら前線で粘り強く戦ってくれる、安定感のあるユニットへと成長します。
優先度【B】: モハメド・アヴドゥル(アタッカー)
特殊攻撃を得意とするアタッカー、アヴドゥル。 癖がなく使いやすい性能をしています。 1凸アビリティは「特殊攻撃+20%」と「開幕5ターンEP消費軽減率+30%」。 火力(特殊攻撃)が純粋にアップする点もさることながら、「EP消費軽減」が非常に強力です。 アビリティの回転率が上がるため、実質的な火力(DPS)は数値以上に向上します。 アビリティを多用して戦う彼にとって、理想的な強化と言えるでしょう。
優先度【B】: シーザー・A・ツェペリ(アタッカー)
アヴドゥルと同じく特殊アタッカーのシーザー。 彼の1凸アビリティは「バトル開始5ターン特殊攻撃+40%」と、火力上昇幅だけ見れば破格の性能です。 最大HP+10%や特殊防御+5%も、やや打たれ弱い彼の欠点を補ってくれます。
しかし、彼には大きな欠点があります。 それは、主力アビリティの多くが「直射」(射線上に障害物や味方がいると撃てない)であること。 この使いにくさがネックとなり、+40%という火力を常に最大限に活かすのが難しいのです。 この欠点を許容できるプレイヤーであれば、メダル使用の価値はあります。
【優先度:低】オラドラメダルの使用を推奨しないURユニット
ここからは、現時点ではオラドラメダルの使用を推奨しないURユニットたちです。 彼らが弱いわけでは決してありません。 むしろ、特定の役割においては非常に優秀です。 しかし、「貴重なオラドラメダルを使ってまで1凸を急ぐべきか?」と問われれば、答えは「否」となります。
優先度が低い理由:サポート・デバフ役
このグループに属するのは、主にタンク、サポーター、デバッファーといった、アタッカー以外の役割を持つユニットです。 彼らの優先度が低い最大の理由は、「無凸でも最低限の役割を果たせる」からです。
例えば、岸辺露伴は味方に強力なバフをかけることができますが、そのバフ性能自体は1凸しても変わりません。 プロシュートも敵に強力なデバフ(老化)をかけられますが、その効果は無凸でも十分に機能します。 彼らの1凸は、確かに便利にはなりますが、アタッカーの1凸のように「いないとクリアできない」あるいは「いると効率が激変する」ほどのインパクトはありません。 アタッカーへの投資対効果(ROI)と比較すると、どうしても見劣りしてしまうのが現状です。
対象キャラ一覧と1凸アビリティ
メダルの使用を推奨しない、主なサポート・タンク役の1凸アビリティをまとめます。
| ユニット名 | 役割 | 1凸オリジナルアビリティ(概要) |
|---|---|---|
| プロシュート | デバッファー | 自身が付与した弱体効果のターンを**+1**。物理・特殊防御+6。 |
| ブローノ・ブチャラティ | サポーター | 移動不可・攻撃不可の付与率+10%。物理攻撃+15%、命中+10%。 |
| ウェザー・リポート | タンク(特殊) | 特殊攻撃+10%、会心回避力+10%。バトル開始時、特殊攻撃ダメージ50%軽減バリア×2。 |
| 岸辺露伴 | サポーター | 最大HP+15%、会心回避力+5%。HP70%以上で物理・特殊防御+15%。 |
なぜ推奨しないのか? 詳細な考察
プロシュート
デバフのターンが1伸びるのは確かに強力です。 しかし、現状のコンテンツで「デバフがあと1ターン足りなくて勝てない」という場面は限定的です。 それよりも、アタッカーの火力を上げて1ターン早く敵を倒す方が、結果的に攻略は安定します。
ブローノ・ブチャラティ
移動不可や攻撃不可といった強力な状態異常の「付与率」が10%上がるのは魅力的です。 しかし、これらは元々確率であり、10%上がっても確実になるわけではありません。 不安定な要素にメダルを投資するよりは、承太郎やアナスイの「確実な」強化を選ぶべきです。 物理攻撃が上がっても、彼の役割は妨害であり、火力は期待していません。
ウェザー・リポート
「特殊攻撃」に限定されたバリアというのが、あまりにも限定的すぎます。 承太郎の「全ダメージ30%軽減」と比べると、汎用性で大きく劣ります。 今後、敵の特殊攻撃が極めて強力な高難易度クエストが実装されれば評価は変わるかもしれませんが、「今」使うべきではありません。
岸辺露伴
サポーターである露伴先生の耐久力が上がっても、プレイヤーが受ける恩恵は間接的です。 彼は基本的に敵の攻撃を受けない後方に配置するため、耐久力アップが活きる場面は少ないでしょう。 そもそも彼が頻繁に狙われるような配置をしている場合、戦略そのものを見直す必要があります。
交換非推奨:判断が難しいURユニット
最後に、アタッカーでありながら、メダル使用の判断が非常に難しい、つまり「交換を推奨しにくい」ユニットたちを紹介します。 彼らは1凸の恩恵が特殊であり、プレイヤーの資産やプレイスタイルに大きく依存します。
吉良吉影(4部)
4部のラスボス吉良吉影。 彼の1凸アビリティは「起爆使用時必ずクリティカル」「クリティカル攻撃力+10%」など、クリティカルに特化したものです。 問題は、彼を最大限に活かすには、この1凸アビリティが「前提」であること。 しかし、1凸させたからといって、彼単体で最強アタッカーになれるわけではなく、クリティカル率をさらに高めるアシストユニットなどを組み合わせる必要があります。 「1凸しないとスタートラインに立てないが、1凸してもゴールではない」という、非常に投資コストが重いユニットであり、オラドラメダルで気軽に手を出すべきではありません。
ジョセフ・ジョースター(2部)
2部の主人公ジョセフ。 彼の1凸アビリティは「物理攻撃+20%」と「開幕5ターン回避力+30%」というもの。 「回避力+30%」は唯一無二であり、敵の攻撃をひらりとかわし続けるロマンがあります。 しかし、吉良と同様、この回避性能もアシストなどでさらに数値を上乗せしていかなければ、安定して回避することはできません。 回避はSRPGにおいて最も不安定なステータスの一つであり、外れた時のリスクも大きいです。 確実な強化(承太郎のバリア、アナスイの射程)を捨ててまで、不安定な回避にメダルを投じるのは賢明とは言えません。
オラドラメダル使用の最終判断と注意点
ここまで各ユニットの優先度を解説してきましたが、最終的にどのユニットにメダルを使うかは、あなたの手持ち次第です。 最後に、交換の最終判断を下すための注意点を整理します。
注意点①:恒常ユニットか限定ユニットか
今回優先度SSとした承太郎やアナスイ、優先度Aのツェペリ男爵は、全員「恒常ガチャ」に含まれるユニットです(2025年10月現在)。 つまり、今後ピックアップガチャが終了しても、別のガチャを引いた際の「すり抜け」で入手できる可能性があります。 「いずれは引けるかもしれない」ユニットのために、超希少なメダルを使うことに抵抗があるプレイヤーもいるでしょう。
逆に、3部ディオのような「限定ユニット」は、そのピックアップ期間を逃すと、次の入手機会は(復刻がなければ)ありません。 もし今後、3部ディオのような強力な限定ユニットがオラドラメダルの交換対象になった場合、恒常ユニットよりも優先して交換する価値が生まれます。 メダルを使う前に、そのユニットが「恒常」か「限定」かを確認する癖をつけましょう。
注意点②:自分の手持ちユニットとのバランス
このレビューは、あくまで一般論に基づいています。 もしあなたが既に1凸のアナスイを所持しているが、強力なタンクが一人もいない、という状況であれば、アタッカー優先の原則を曲げてツェペリ男爵を1凸にする、という判断も十分にあり得ます。 自分のチームに今、何が一番足りないのか(アタッカーの火力か、前線を支えるタンクか)を冷静に分析し、最も戦力アップに繋がる穴を埋めるためにメダルを使用してください。
注意点③:「メダル温存(保留)」が最善手となるケース
そして、最も重要な判断がこれです。 **「今回は使わずに温存(保留)する」**という選択肢。
私自身、現状ではアタッカー(ワムー、1部ディオ)が1凸済みであり、3部ディオも無凸ながら強力に運用できているため、戦力的に慌ててメダルを使う必要性を感じていません。 そのため、今回はメダルを温存するつもりです。
なぜ温存が有効なのか。 それは、今後の「インフレ」や「強力な新限定ユニットの登場」に備えるためです。 ソシャゲの常として、今後、承太郎やアナスイを超える性能を持ったアタッカーが実装される可能性は非常に高いです。 その「未来の最強ユニット」を運良く無凸で引けた時、このオラドラメダルが5枚あれば、即座に彼を1凸にし、最強の戦力として迎え入れることができます。
もしあなたが、
- 既に1凸済みのアタッカーを1体以上所持している
- 承太郎やアナスイを持っていない、あるいは持っていても現状の戦力で満足している
- 恒常ユニットに貴重なメダルを使いたくない
のいずれかに該当するなら、無理にメダルを消費せず、来るべき時のために温存しておくことを強く推奨します。
まとめ
今回のレビューを総括します。
オラドラメダルは、URユニットを「無凸→1凸」にし、強力な「オリジナルアビリティ」を開放するために使用すべき、極めて貴重なアイテムです。 1凸→2凸への使用は非推奨です。
交換の優先度は「アタッカー」が最も高く、その中でも1凸の恩恵が絶大な**「空条承太郎(3部)」(耐久力の大幅改善)と「ナルシソ・アナスイ」**(アビリティ射程+1)の2体が、最優先のSSランクとなります。
次点で、強力なタンクである「ウィル・A・ツェペリ」や、その他アタッカー(1部ディオ、ジョナサンなど)が続きます。 サポーターやデバッファー(露伴、プロシュートなど)は、無凸でも役割を果たせるため、優先度は低くなります。
しかし、これらのユニットの多くは恒常ガチャからも排出されます。 手持ちの戦力が十分であったり、将来のインフレに備えたりする場合は、焦ってメダルを消費せず、**「温存(保留)」**することも、非常に賢明な戦略的判断と言えるでしょう。
あなたの貴重なメダルが、最高の形で活かされることを願っています。






