ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年11月20日にNintendo Switch版の発売が決定した超話題作「HADES II」について、「序盤を効率よく進めたい」「最初の武器でどんな能力(功徳)を組み合わせればいいの?」といった点が気になっていると思います。
前作を凌ぐ評価を受ける本作、スタートダッシュでつまずきたくないという気持ちは、ゲーマーなら誰しもが抱くものですよね。

ご安心ください。 この記事を読み終える頃には、HADES IIの序盤における進め方から、初期武器「魔女の杖」を最大限に活かすためのおすすめ功徳・ビルド構成まで、その全ての疑問が解決しているはずです。
- HADES IIの魅力と初心者が知るべき基本設定
- 膨大な強化要素を無駄なく進める序盤の完全手順
- 生存率と火力を両立するおすすめ魔札(アルカナ)構成
- 初期武器「魔女の杖」を最強にする具体的ビルド解説
それでは解説していきます。

HADES IIの基本|冒険を始める前に
まずは、本作がどのようなゲームなのか、そして快適なプレイのために知っておくべき基本的な情報を確認していきましょう。 すでに早期アクセス版をプレイしている方も、改めて基本に立ち返ることで新たな発見があるかもしれません。
HADES IIとは?圧倒的評価を受ける神ゲーの正体
HADES IIは、ギリシャ神話をモチーフにしたローグライク・ダンジョンクローラーです。 プレイヤーは冥界の王女「メリノエ」となり、時間の巨神「クロノス」に挑むため、入るたびに構造が変化するダンジョンを攻略していきます。

特筆すべきは、その圧倒的な評価の高さです。 世界中のレビューサイトの評価点を集計した「メタスコア」では、前作「HADES」の93点を上回る95点という驚異的な数値を記録しました。 これは「ペルソナ5」や「エルデンリング」といった歴史的傑作に匹敵するスコアであり、インディーゲームとしてはまさに快挙と言えるでしょう。
Steamでのアーリーアクセス(早期アクセス)段階で、すでに最大同時接続者数が10万人を超えるなど、その人気と完成度は折り紙付きです。 Switch版の発売で、さらに多くのプレイヤーを魅了することは間違いないでしょう。
前作「HADES」はプレイすべき?物語の繋がりについて
「続編だけど、前作をやっていないと楽しめない?」という質問は非常によく受けます。

結論から言うと、前作をプレイしていなくても、アクションゲームとして100%楽しめます。 本作の魅力であるハイスピードな戦闘や、無数の功徳を組み合わせてビルドを構築する戦略性の高さは、今作から始めても全く損なわれることはありません。
しかし、ストーリーを最大限に味わいたいのであれば、前作を先にプレイすることを強く推奨します。 本作では前作のキャラクターも多数登場し、彼らの背景や関係性を知っていると、会話の端々から感じられる深みや、思わぬ再会に感動が倍増します。 「あのキャラがここでこんな形で関わってくるのか!」という驚きは、続編ならではの醍醐味です。 物語を重視するプレイヤーなら、ぜひ前作から体験してみてください。
初心者におすすめ!快適なプレイのための設定
HADES IIには、プレイヤーを助ける親切な設定が用意されています。 アクションゲームが苦手な方でも、ストーリーをじっくり楽しみたい方も、まずはここを確認しましょう。
ゴッドモードでストレスフリーに
オプション画面の「ゲームプレイ」タブには、「ゴッドモード」という項目があります。 これをオンにすると、まずダメージ耐性が20%付与されます。 さらに、戦闘で倒されるたびにダメージ耐性が2%ずつ加算されていき、**最大で80%**ものダメージをカットできるようになるのです。
「どうしてもクリアできない」という壁にぶつかった時や、純粋に物語の先が見たい時に非常に有効な機能です。 このモードはいつでもオン・オフの切り替えが可能なので、「慣れるまではオンにして、自信がついたらオフにする」といった柔軟な使い方もできます。 プライドは捨てて、遠慮なく活用しましょう。
操作設定で戦闘力を向上
本作をPCでプレイする方は、キーボード&マウスよりもコントローラーでのプレイを強く推奨します。 360度への移動やダッシュ、精密な攻撃方向の指定など、本作のアクションはコントローラーに最適化されており、操作の快適さが段違いです。
ボタン配置は、デフォルト設定でも問題ありませんが、より快適に操作するためにカスタマイズするのも良いでしょう。 例えば、以下のような設定がおすすめです。
- 魔陣(キャスト):L1ボタン
- 特殊攻撃(スペシャル):R1ボタン
- 攻撃術:△ボタン
通常攻撃(□ボタン)をしながらでも、人差し指で特殊攻撃や魔陣をスムーズに繰り出せるため、指の移動が少なくなり、戦闘中の操作が格段に安定します。 自分にとって一番しっくりくる配置を見つけることが、上達への近道です。
画面表示とアクセシビリティ
ダンジョン内は暗いエリアも多いため、オプションの「画面表示」から**明るさを少し上げておく(60%前後がおすすめ)**と、敵や障害物が見やすくなります。
また、「アクセシビリティ」の項目では、字幕の設定が可能です。 本作は音楽や効果音も非常に素晴らしいので、ぜひ音声を聞きながらプレイしてほしいのですが、戦闘に集中しているとキャラクターのセリフを聞き逃しがちです。 字幕をオンにしておけば、物語の重要なヒントやキャラクターの魅力的な会話を見逃すことなく、ゲームの世界に深く没入できますよ。
序盤の効率的な進め方|最速で強くなるための8つのステップ
HADES IIは、ただ闇雲にダンジョンに潜るだけでは、なかなか先に進めません。 拠点に戻るたびに着実にメリノエを強化していくことが、クロノス打倒への鍵となります。 ここでは、序盤で何を優先すべきか、具体的な8つのステップに分けて解説します。
1. 素材の回収を最優先に
序盤のうちは、ボスを倒すことよりも**「素材を集めて無事に帰還すること」**を目標にしましょう。 各部屋をクリアした際にもらえる報酬や、道中に生えている植物などから、様々な素材が手に入ります。 これらの素材は、後述する永続的な強化要素の全てに使用する重要なリソースです。 死んで拠点に戻ることは失敗ではなく、むしろ強化のためのプロセスと捉え、貪欲に素材を収集しましょう。
2. ネクタルを贈って「賜物(たまもの)」を入手
道中で手に入る「ネクタル」というアイテムは、拠点や道中で出会うキャラクターに贈ることができます。 各キャラクターに初めてネクタルを贈ると、そのキャラクター固有の「賜物」という装備品がもらえます。賜物は、特定の神の功徳が出やすくなったり、戦闘で役立つ特殊な効果を発揮したりと、ビルド構築の根幹を支える重要な装備です。 新しいキャラクターに出会ったら、まずはネクタルを贈ることを習慣にしましょう。
3. 「大釜」の呪文で拠点を強化
拠点にある大きな釜では、集めた素材を消費して「呪文」を詠唱できます。 これにより、新たな施設を解放したり、便利な機能を追加したり、武器強化用の素材を獲得したりと、様々な恩恵が受けられます。 例えば、「収集道具」を解放すれば、ダンジョン内で鉱石や魚といった新たな素材が手に入るようになります。 大釜で実行可能な呪文は、メリノエの強化に直結するものばかりなので、素材が集まり次第、最優先で解放していきましょう。
4. 「魔札(アルカナ)」で永続的な自己強化
魔札(アルカナカード)は、メリノエ自身の基礎能力を底上げする、最も重要な永続強化要素です。 専用の素材を消費してカードを解放し、セットすることで効果が発揮されます。 ダッシュ回数を増やしたり、ライフやマナの上限を上げたり、特殊な能力を付与したりと、その効果は様々です。 こちらも解放できるものから積極的に解放していくのがセオリーです。 おすすめの魔札については、後ほど詳しく解説します。
5. 「賜物」のレベルアップ方法
キャラクターからもらった賜物は、装備した状態で戦闘(部屋のクリア)をこなすことで経験値が溜まり、レベルアップしていきます。
- 25回の戦闘クリアでレアリティ2に上昇
- さらに50回の戦闘クリアで**レアリティ3(エピック)**に上昇
レベルが上がると賜物の効果も強化されます。 特に強力な効果を持つ賜物や、自分の目指すビルドに合った賜物は、優先的に装備してレベルを上げておきましょう。
6. 新しい「武器」の解放
初期武器の「魔女の杖」以外にも、素材を消費することで新たな武器を解放できます。 近接戦闘が得意な斧、遠距離から攻撃できる松明など、それぞれ全く異なる立ち回りが要求されます。 色々な武器を試すことで、自分に合ったプレイスタイルが見つかるかもしれませんし、武器を変えることで気分転換にもなります。 素材に余裕が出てきたら、新しい武器を解放してみましょう。
7. 頼れる相棒「使い魔」の解放条件
特定の条件を満たすことで、メリノエの冒険に同行してくれる「使い魔」を解放できます。 使い魔は、素材を拾ってきてくれたり、戦闘を補助してくれたりと、いるだけで攻略の安定感が格段に増します。 解放条件は少し複雑ですが、以下の手順で進めます。
- ボス「ヘカテ」を5回倒す
- 「銀の鋤(シャベル)」で「睡蓮」を2個採取する
- 「三叉路の釜」で「使い魔のオヤツ」の呪文を詠唱する
この手順で作成した「使い魔のオヤツ」を、拠点にいる動物(カエルのフランソワなど)に与えることで、使い魔として連れて行けるようになります。 少し手間はかかりますが、その価値は絶大なので、早めの解放を目指しましょう。
8. 「畑」を解放して素材を安定供給
道中で手に入る「モリー(黄色い花)」を6個集めると、大釜で「繁茂する土壌」という呪文が解放され、拠点で畑仕事ができるようになります。 畑では、ダンジョンで拾った種を植えて植物を育て、収穫することができます。 収穫した植物は、「悲嘆の仲買人」という拠点の商人に渡すことで、**「異骨」**という貴重な通貨と交換してもらえます。 この異骨は、他の素材を購入するのに使えるため、間接的にメリノエの強化を加速させてくれます。 拠点に戻るたびに、種植えと収穫を忘れずに行う「農家ムーブ」が、地味ながら非常に重要です。
生存と火力の鍵!おすすめの魔札(アルカナ)構成
数ある魔札の中から何を選べばいいか、序盤は特に迷ってしまいますよね。 ここでは、最終的に目指したい強力な構成と、そこに至るまで優先的に解放すべきカードを紹介します。
魔札(アルカナ)の重要性
魔札は、その周回限りの強化である「功徳」とは異なり、一度解放すれば永続的に効果を発揮する自己強化です。 これをどれだけ解放できているかが、ダンジョン攻略の安定度に直結します。 各カードにはコスト(意識)が設定されており、メリノエの「意識」の上限値までしかカードをセットできません。 「意識」の上限は特定の素材で強化できるので、カードの解放と並行して意識の強化も進めましょう。
序盤におすすめの魔札(アルカナ)
まずは以下のカードの解放を目指すと、序盤の攻略がぐっと楽になります。
カード番号 | 名称 | 効果 | 優先度 |
---|---|---|---|
VI | 永遠 | 「死神騙し」の使用回数を1増やす | 高 |
I | 魔女 | Ωアクション(長押し技)の詠唱時間を短縮 | 中 |
IV | 狩人 | 弱点(背後)へのダメージを増加 | 中 |
V | 使者 | 部屋クリア後、一定確率で賜物の経験値が2倍になる | 高 |
XII | 死神 | 「死神騙し」1つにつき、与えるダメージが増加 | 高 |
特に「永遠」で復活回数を増やし、「使者」で賜物のレベルアップを早めるのは、序盤の安定化に大きく貢献します。
【最重要】「減少」の解放を目指そう
数ある魔札の中でも、特に強力でビルド構築の核となりうるのが**XIV番の「減少」**です。
- 減少(XIV):敵に2種類以上の状態異常(呪い)を与えると、短時間、その敵が受ける全ダメージが増加する
このカードを解放すると、戦闘の考え方が一変します。 例えば、アフロディーテの功徳で「心砕(弱体化)」を付与し、さらにゼウスの功徳で「電刃(帯電)」を付与すると、条件達成となり、敵の防御力を無視するかのような大ダメージを与えられるようになります。 異なる神々の功徳を2種類組み合わせるだけで火力が爆発的に伸びるため、功徳選びの明確な指針が生まれます。 まずはこの「減少」の解放を一つの目標として進めるのが非常におすすめです。
「死神騙し」より「力」が安定する理由
「死神騙し」は、ライフがゼロになった時にその場で復活できる強力な効果です。 そのため、魔札で復活回数を増やせるだけ増やしたくなりますよね。 しかし、ある程度ゲームに慣れてきたら、**XXIII番の「力」**を採用することをおすすめします。
- 力(XXIII):「死神騙し」がない時、受けるダメージが-40%、与えるダメージが+20%される
これは、復活を捨てる代わりに、戦闘そのものを有利に進めるカードです。 被ダメージが4割も減るため、そもそも死ににくくなります。 さらに与ダメージも2割上がるため、敵を素早く倒せるようになり、結果的に被弾のリスクも減ります。 復活回数に頼る「保険」型の戦い方から、戦闘自体を安定させる「地力」型の戦い方へシフトすることで、より高難易度のエリアでも安定して戦えるようになります。
初期武器「魔女の杖」徹底解説!おすすめ功徳・ビルド
ここからは、本題である初期武器「魔女の杖(メリノエの杖)」に特化したおすすめの功徳とビルド構成を、ゲーム評論家の視点から徹底的に解説していきます。 この武器を使いこなせれば、序盤のボスであるヘカテの突破も目前です。
武器の特徴と基本的な立ち回り
魔女の杖は、通常攻撃、特殊攻撃ともに遠距離から攻撃できる、非常にバランスの取れた武器です。 特に注目すべきは**特殊攻撃(スペシャル)**です。 ボタンを押すと前方に魔法弾を発射し、着弾点に小規模な爆発を起こします。 この爆発は範囲攻撃となっているため、複数の敵をまとめて攻撃できるのが最大の強みです。
基本的な立ち回りは以下の通りです。
- 敵と距離を取り、まずは特殊攻撃で範囲ダメージを与える。
- 近づいてきた敵や、体力の残りが少ない敵を通常攻撃で処理する。
- 敵に囲まれたら、ダッシュで距離を取り、再び特殊攻撃を狙う。
- マナに余裕があれば、Ω特殊攻撃(長押し)で敵を貫通する強力な弾を発射する。
この**「特殊攻撃を主軸に立ち回る」**という意識を持つことが、杖を使いこなす第一歩です。
おすすめ功徳①:通常攻撃(アタック)
通常攻撃は、主に特殊攻撃のクールタイム中や、単体の敵を処理する際に使用します。 前述の魔札「減少」を発動させるための**「状態異常を付与する手段」**として功徳を選ぶのが最も効果的です。
神 | おすすめ功徳 | 理由 |
---|---|---|
ヘラ | 色香の一撃 | 敵に「夢心地」状態を付与。敵の移動速度と攻撃速度を低下させるため、安全に立ち回りやすくなる。 |
ゼウス | 天雷の一撃 | 攻撃ヒット時に追加で雷が落ちる。「帯電」状態を付与しやすく、手数の多さでダメージを稼げる。 |
ポセイドン | 海神の一撃 | 敵をノックバックさせる効果が強力。敵を壁に叩きつけると追加ダメージも発生し、安全な距離を保ちやすい。 |
おすすめ功徳②:特殊攻撃(スペシャル)
杖の主力となる特殊攻撃には、純粋なダメージアップに繋がる功徳を選びましょう。 一撃の重さを高めることで、雑魚敵の集団を一掃する爽快感が格段に上がります。
神 | おすすめ功徳 | 理由 |
---|---|---|
アフロディーテ | 心砕の特殊攻撃 | 基礎ダメージの上昇量が全功徳の中でもトップクラス。敵に「心砕」を付与し、被ダメージを軽減する効果も非常に強力。最優先で取りたい功徳の一つ。 |
ポセイドン | 海神の特殊攻撃 | 特殊攻撃の爆発範囲にノックバック効果を付与。敵を一箇所にまとめたり、危険な敵を遠ざけたりと、戦略の幅が広がる。 |
アポロン | 新星の特殊攻撃 | 特殊攻撃の爆発範囲が大幅に広がる。画面の広範囲を制圧でき、雑魚処理能力が飛躍的に向上する。 |
おすすめ功徳③:魔陣(キャスト)
魔陣は、敵の足止めや行動阻害に特化した功徳を選ぶと、戦闘の安定性が大きく向上します。 ダメージ源としてではなく、安全地帯を作り出すための設置物として活用しましょう。
神 | おすすめ功徳 | 理由 |
---|---|---|
デメテル | 氷結の魔陣 | 踏んだ敵に「冷気」を付与し、移動速度を大幅に低下させる。敵の突進を防いだり、安全に攻撃する時間を作ったりできる。 |
アポロン | 太陽の魔陣 | 広範囲に光のエリアを展開し、敵に継続ダメージと「眩暈」状態を付与。「眩暈」状態の敵は一定確率で攻撃をミスするため、被弾リスクを減らせる。 |
アフロディーテ | 情熱の魔陣 | 範囲内の敵に継続的に「心砕」を付与する。ボスのよう動き回らない敵に対して非常に有効で、被ダメージを大幅に抑えられる。 |
おすすめ功徳④:ダッシュ
ダッシュは、緊急回避の手段であると同時に、追加効果をばらまく絶好の機会です。 攻撃的な功徳よりも、移動しつつ状態異常を付与できるものが便利です。
神 | おすすめ功徳 | 理由 |
---|---|---|
デメテル | 氷結の疾走 | ダッシュ後に冷気の渦を残し、敵に「冷気」を付与する。敵の群れの中を駆け抜けるだけで、敵全体の動きを鈍らせることができる。 |
アポロン | 閃光の疾走 | ダッシュした軌跡が光り輝き、敵にダメージと「眩暈」を与える。回避と攻撃を両立できる優秀な功徳。 |
おすすめ功徳⑤:マナ回復手段
Ωアクションを多用するため、マナは枯渇しがちです。 戦闘中にマナを回復できる手段を一つは確保しておくと、立ち回りの幅が大きく広がります。
神 | おすすめ功徳 | 理由 |
---|---|---|
ヘラ | 交わりの指輪 | 魔陣が敵にダメージを与えるとマナが回復する。敵の多い部屋では、魔陣を置くだけでマナが尽きなくなることも。 |
アポロン | 光の輝き | ダメージを受けるとマナが回復する。被弾が前提となるが、保険として持っておくと安心。 |
カオス | – | ゲートから入れるカオスの領域では、マナ回復に特化した功徳が出現することがある。デメリットもあるが、リターンは大きい。 |
その他のおすすめ功徳
上記の功徳以外にも、見かけたら優先的に確保したい強力な功徳が存在します。
- ヘパイストス全般: 彼の功徳は、武器を強化してアーマー(敵の攻撃を一度だけ無効化)を付与するなど、防御面を大幅に強化してくれます。火力が十分なら、生存力を高めるために彼の功聞を選ぶのがおすすめです。
- アルテミス(クリティカル系): どんなビルドでも、クリティカル率とクリティカルダメージを上げる功徳は腐りません。火力を底上げしたい場合に最適です。
ビルド構築例:状態異常特化型ビルド
これまで紹介した功徳を組み合わせた、序盤で特に強力なビルドの一例を紹介します。 これは魔札「減少」の効果を最大限に引き出すことを目的としています。
- 賜物: アフロディーテの「永遠の薔薇」を装備し、特殊攻撃の功徳を狙う。
- 特殊攻撃: アフロディーテの「心砕の特殊攻撃」を取得。これで状態異常の一つ目(心砕)を付与する手段を確保。
- 通常攻撃: ゼウスの「天雷の一撃」を取得。これで状態異常の二つ目(帯電)を付与する手段を確保。
- 魔札: 「減少」をセットしておく。
- 立ち回り: 遠くの敵には特殊攻撃で「心砕」を、近づいてきた敵には通常攻撃で「帯電」を付与する。これで「減少」が発動し、全ての攻撃のダメージが大幅にアップする。
この形を目指すだけで、功徳選びに明確な目的が生まれ、悩む時間がぐっと減るはずです。
知っておくと差がつく!TIPS・注意点
最後に、知っていると少しだけ有利になる、あるいは知らないと損をするかもしれない小技や注意点を紹介します。
魔力回復ポイントは序盤のみ
拠点の訓練場や、最初のエリア(エレボス)には、触れるとマナが全回復する泉があります。 しかし、この泉はそれ以降のエリアには基本的に出現しません。 Ωアクションを積極的に使いたい場合は、必ず功徳などでマナ回復手段を確保しておくようにしましょう。
ボスが出現する区画の法則
「次の部屋がボス戦だと知っていたら、もっと準備したのに…」と思ったことはありませんか? 実は、ボスが出現する部屋はある程度決まっています。
- 1番目のエリア:13区画目
- 2番目のエリア:24区画目
- 3番目のエリア:31区画目
これが基本の区画数です。 イベントなどによって多少前後することはありますが、ボス戦の前には必ずカロンの店(アイテム購入)か、回復・功徳強化ができる部屋の選択肢が出現します。 これらが見えたら「次がボス戦だな」と身構え、ライフの回復や所持金の使い道を考えましょう。
威力とダメージの計算式を理解する
功徳の中には、「威力を+〇〇する」ものと、「ダメージボーナスを+〇〇%する」ものがあります。 これらは最終的なダメージ計算において、以下のように処理されます。
最終ダメージ = (武器の基本ダメージ + 威力) × (1 + ダメージボーナス%)
つまり、「威力」は足し算、「ダメージボーナス」は掛け算で計算されます。 このことから、以下のことが言えます。
- 杖のように一発の基本ダメージが低い武器は、「威力」を加算する強化の恩恵が大きい。
- すでに功徳で「ダメージボーナス」をたくさん積んでいる状態なら、さらに「威力」を上げた方がダメージの伸びが良い場合がある。
少し複雑ですが、この計算式を頭の片隅に置いておくと、より最適な功徳選びができるようになります。
クリティカルの重要性
どんなゲームでもクリティカルは強力ですが、本作では特にその恩恵が大きいです。 クリティカルが発生すると、ダメージが3倍になります。 アルテミスの功徳などでクリティカル率を上げれば、ダメージ効率は飛躍的に向上します。 功徳の選択肢に迷ったら、クリティカル関連を選んでおけば間違いありません。
重複しない功徳効果に注意
一部の功徳は、どちらか一方しか取得できない排他的な関係にあります。 例えば、ポセイドンの「間欠泉」とアポロンの「フレア」は、どちらも魔弾(弾数制限のある強力な攻撃)を変化させる功徳ですが、片方を取得すると、もう片方はその周回では出現しなくなります。 ビルドの方向性を決める重要な功徳を選ぶ際は、他の功徳との兼ね合いも考慮する必要があります。
まとめ
今回は、2025年11月20日にSwitch版が発売される「HADES II」の序盤をスムーズに進めるための完全スタートガイドとして、基本的な情報から初期武器「魔女の杖」のおすすめビルドまで、詳細にレビューしてきました。
- まずは「ゴッドモード」などを活用し、ゲームに慣れることが最優先
- 拠点に戻るたびに「大釜」「魔札」で永続強化を着実に進める
- 魔札「減少」を解放すれば、ビルド構築の楽しさが飛躍的に向上する
- 杖は特殊攻撃を主軸に、状態異常を付与する功徳を組み合わせるのが強力
紹介した内容はあくまで一例であり、このゲームの最大の魅力は、プレイヤー自身が何度も挑戦する中で、自分だけの最強ビルドや最適な立ち回りを発見していく過程にあります。 今回紹介した知識をベースに、ぜひあなただけのメリノエを育て上げ、巨神クロノスに挑んでみてください。
もし、あなたがプレイする中で発見した面白いビルドや強力な功徳の組み合わせがあれば、ぜひコメントで教えてください。 私も参考にさせていただきます。 それでは、良き冥界ライフを!