ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、「Ghost of Yōtei(ゴースト・オブ・ヨウテイ)」の戦闘、特に強敵との立ち合いが難しくてなかなか勝てない…と感じているのではないでしょうか。 美しい世界観とは裏腹に、本作の戦闘は歯応えがあり、何も考えずに刀を振っているだけでは、すぐに返り討ちにあってしまいます。

ご安心ください。 本作の戦闘には、知っているだけで格段に有利になる「コツ」が数多く存在します。 このレビューでは、戦闘の基本から応用テクニック、さらにはキャラクター強化のおすすめ要素まで、私が実際にプレイして培った知識を余すところなく徹底的に解説していきます。
この記事を読み終える頃には、強敵との立ち合いを制するための具体的な戦術が身につき、蝦夷の地を生き抜く自信がついているはずです。
- 勝敗を分ける防御と受け流しの極意
- 敵の弱点を突く特攻武器の戦略的活用
- 戦闘を有利にする暗具とおすすめスキル
- 強敵との立ち合いを制する具体的な戦術
それでは解説していきます。

「Ghost of Yōtei」戦闘の基本|まずはここから押さえよう
『Ghost of Yōtei』の戦闘は、ただ闇雲に攻撃ボタンを押すだけでは勝てません。 まずは基本となる「防御」「気力管理」「敵との相性」を理解することが、強者への第一歩です。 これらの基礎をしっかりと固めることで、これまで苦戦していた敵とも互角以上に渡り合えるようになります。

戦闘の最重要項目!防御と受け流しの極意をマスターする
本作の戦闘において、攻撃以上に重要なのが「防御」と「受け流し」です。 敵の猛攻をいかに凌ぎ、反撃のチャンスを生み出すかが勝敗を大きく左右します。
基本はL1ボタンでの防御
敵の攻撃が見えたら、まずは慌てずにL1ボタンを長押しして防御の構えを取りましょう。 ほとんどの通常攻撃は防御でダメージを無効化できます。 特に複数の敵に囲まれた際は、常に防御を意識することで、無用なダメージを大幅に減らすことが可能です。 焦って攻撃を仕掛けるのではなく、まずは敵の動きを観察し、防御で堅実に立ち回ることが基本となります。
戦局を変える「受け流し(パリィ)」
防御に慣れてきたら、次のステップとして「受け流し」を狙いましょう。 受け流しは、敵の攻撃が当たる瞬間にタイミングよくL1ボタンを押すことで成立します。 成功すると、敵の体勢を大きく崩し、絶好の反撃チャンスが生まれます。
さらに、受け流しは敵の「よろめきゲージ」(体力ゲージの下にある白いゲージ)を大きく削ることができます。 このゲージを削り切ると、敵は完全に無防備になり、強力な一撃を叩き込むことが可能です。 強敵との立ち合いでは、この受け流しをいかに成功させるかが勝利への鍵となります。
覚えておくべき攻撃の種類と対処法
敵の攻撃には、色やエフェクトによっていくつかの種類が存在します。 それぞれ対処法が異なるため、瞬時に見極めて的確に対応することが重要です。
攻撃の種類 | 特徴 | 有効な対処法 | やってはいけないこと |
---|---|---|---|
通常攻撃 | 特殊なエフェクトがない攻撃 | 防御、受け流し、回避 | – |
青い光の攻撃 | 武器が青く光る攻撃 | 受け流しのみ | 防御(ガード不能)、回避 |
赤い光の攻撃 | 危険を示す赤いエフェクトが発生 | 回避のみ | 防御、受け流し(ともに不能) |
黄色い光の攻撃 | 武器が黄色く光る攻撃 | 回避、または三角ボタンの強攻撃で潰す | 防御、受け流し(ともに不能) |
特に注意すべきは「青い光」と「赤い光」の攻撃です。 青い光の攻撃は、防御ができない代わりに、受け流しを成功させれば大きなチャンスが生まれるハイリスク・ハイリターンな攻撃です。 一方、赤い光の攻撃は防御も受け流しもできないため、必ず回避(丸ボタン)で避けなければなりません。 この2つの違いを常に意識し、冷静に対処できるよう練習しましょう。
気力管理が勝敗を分ける!回復と消費のバランスを知る
体力ゲージの上にある円形のゲージが「気力」です。 気力は、回復アイテムの使用や強力な技(スキル)の発動に必要不可欠なリソースであり、その管理は戦闘の生命線と言っても過言ではありません。
気力の主な使い道
- 回復(十字キー下): 傷ついた体力を回復するために気力を消費します。
- 技(スキル)の発動: ボタン同時押しなどで繰り出す強力な技は、気力を消費します。
気力が尽きると、回復ができなくなり、一気に窮地に陥ります。 特に強敵との長期戦では、技の使いすぎで気力が枯渇しないよう、常に残量を意識して戦う必要があります。
気力を回復する方法
気力は戦闘中に能動的に回復させることができます。 主な回復方法は以下の通りです。
- 敵を倒す: 敵を一人倒すごとに気力が少し回復します。
- 受け流しを成功させる: 完璧なタイミングでの受け流しは気力を回復させます。
- 一騎討ち・闇討ち: これらの特殊な方法で敵を倒すと、気力が大幅に回復します。
- お酒を飲む(四角ボタン長押し): 気力を一気に回復できるアイテムです。
- 特定の護符を装備する: 「斬心の勾玉」など、特定の条件で気力が回復する護符が存在します。
戦闘が始まる前にお酒を飲んで気力を最大にしておく、囲まれたら闇討ちで数を減らしつつ気力を確保するなど、計画的な気力管理を心がけましょう。
敵を知ることが勝利への近道!特攻武器システムを理解する
本作には前作の「型」に似た「特攻」というシステムが存在します。 これは、特定の敵タイプに対して有利に戦える武器種が設定されているというものです。 敵に合わせて適切な武器を選択することで、戦闘を格段に有利に進めることができます。
武器の相性(特攻)一覧
各武器は、特定の敵に対して「特攻」効果を発揮し、よろめきゲージを効率的に削ることができます。 戦闘中は十字キーで瞬時に武器を切り替えられるため、敵の構成を見て柔軟に対応しましょう。
使用武器 | 有利な敵(特攻対象) | 特徴 |
---|---|---|
刀 | 刀を持つ敵 | 最もバランスの取れた標準的な武器。一対一の立ち合いで真価を発揮する。 |
二刀 | 槍を持つ敵 | 素早い連続攻撃が持ち味。槍兵のリーチの外から懐に潜り込みやすい。 |
槍 | 鎖鎌を持つ敵 | リーチが長く、間合いを取って戦える。素早い敵との距離を保つのに有効。 |
鎖鎌 | 盾を持つ敵 | 盾を無視してダメージを与えやすい。変幻自在の攻撃で敵を翻弄する。 |
大太刀 | 体格の大きい敵 | 一撃の威力が非常に高い。大型の敵の強靭な体勢を崩すのに特化している。 |
例えば、槍を持った敵に対して刀で戦うと、よろめきゲージがなかなか削れず、苦戦を強いられます。 しかし、ここで二刀に切り替えれば、面白いように敵がひるみ、簡単に体勢を崩すことができます。 強敵と対峙した際は、まず相手の武器を確認し、特攻となる武器を構える癖をつけましょう。
基本的な立ち回り|間合いと回避の重要性
これまでの要素に加え、敵との「間合い(距離感)」を意識することも重要です。 常に敵の攻撃が届くギリギリの距離を保ち、相手の攻撃を誘い、その隙を突くのが基本的な立ち回りとなります。
回避アクションの種類と使い分け
回避には、丸ボタン1回押しの「ステップ」と、2回連続押しの「回転(ローリング)」があります(回転はスキル習得が必要)。
- ステップ: 小さく素早い動きで攻撃を避ける。回避後の反撃に繋がりやすい。
- 回転(ローリング): 大きく距離を取ることができる。敵の範囲攻撃から逃れたり、囲まれた状況から脱出するのに有効。
敵の薙ぎ払いのような広範囲の攻撃にはローリング、突きのような直線的な攻撃にはステップ、といったように、敵のモーションに応じて使い分けるのが理想です。 受け流しが苦手な方は、まず回避を主体に立ち回り、安全に距離を取りながら戦うことに専念するのも良いでしょう。
戦闘を有利に進める応用テクニックとおすすめ要素
基本をマスターしたら、次はより実践的なテクニックを身につけていきましょう。 フィールドのオブジェクトを利用したり、ステルスで敵を翻弄したりすることで、戦闘の幅は大きく広がります。 また、キャラクターを適切に強化することも、高難易度の戦闘を乗り越えるためには不可欠です。

環境を武器にせよ!「獲物投げ」の圧倒的な威力
フィールドに落ちている刀や槍、さらには酒瓶などを拾い(R2ボタン)、敵に投げつける(四角ボタン)ことができる「獲物投げ」は、本作屈指の強力なアクションです。
その威力は絶大で、難易度「普通」であれば、ほとんどの雑魚兵士を一撃で葬り去ることができます。 射程も長く、照準は自動で敵を追ってくれるため、非常に扱いやすいのも特徴です。 拠点を攻める際は、まず周囲を見渡し、投げられる物がないか確認する癖をつけましょう。 敵が落とした武器も拾って投げられるため、一人倒してはその武器を拾い、次の敵に投げつける…という流れを作れると、集団戦も楽に乗り切れます。
闇討ちで先手必勝!ステルスで敵の頭数を減らす
敵の拠点に真正面から乗り込むのは得策ではありません。 特に集団との戦闘はリスクが高いため、可能な限り「闇討ち」で事前に敵の数を減らしておくことが重要です。
R3スティックを押し込んでしゃがみ、物陰や草むらに隠れながら敵に近づき、三角ボタンで闇討ちを決めましょう。 これにより、気づかれることなく敵を一体ずつ確実に仕留めることができます。 見張り台の上にいる弓兵など、厄介な敵を優先的に排除していくのがセオリーです。 また、弓によるヘッドショットや、遠くからの獲物投げも、気づかれずに敵を減らす有効な手段となります。 戦闘が始まる前にどれだけ有利な状況を作れるかが、拠点攻略の鍵を握ります。
遠距離攻撃を使いこなす!弓と暗具(飛び道具)の活用術
接近戦だけでなく、遠距離武器を有効活用することで、より安全かつ戦略的に戦うことができます。
弓の強力な使い方
弓は、遠くの敵を安全に処理できるだけでなく、ヘッドショットを決めれば兜を装備していない敵を一撃で倒せる強力な武器です。 スキル「集中」を習得すれば、弓を構えている間に時間の流れが遅くなり、より精密な射撃が可能になります。 戦闘中に距離が空いた瞬間に弓を構え、ヘッドショットで敵の数を減らす動きは非常に強力です。
戦況を覆す暗具(飛び道具)
序盤で手に入る「ほうろく玉」は、投擲すると爆発し、広範囲の敵に大ダメージと炎上効果を与える非常に強力な暗具です。 盾を構えた防御の硬い敵や、密集している敵集団に対して絶大な効果を発揮します。 戦闘で苦戦するようなら、これらの暗具を惜しまず使っていきましょう。 暗具は野営地で素材を使って作成できるので、素材は日頃からこまめに集めておくことが大切です。
これで勝てる!強敵との立ち合い(一対一)を制する戦術
ストーリーの要所で登場する強敵や、賞金首との戦いは、まさに真剣勝負の「立ち合い」となります。 ここでの立ち回りは、これまでの基本と応用をすべて注ぎ込む総力戦です。
- まずは観察に徹する: いきなり攻撃を仕掛けるのは禁物です。まずは防御と回避に専念し、相手がどのような攻撃パターンを持っているのかをじっくり観察しましょう。
- 受け流しを狙う: 相手の攻撃パターンを覚えたら、積極的に受け流しを狙っていきます。特に隙の大きい攻撃の後や、コンボの最終段は受け流しのチャンスです。
- よろめきゲージを削る: 特攻武器を装備し、強攻撃(三角ボタン)や受け流しで、よろめきゲージを着実に削っていきます。ゲージを削り切るまでは、大きなダメージを狙う必要はありません。
- 無理をしない: 体力が減ったり、気力が少なくなったりしたら、無理に攻めず、一旦大きく距離を取って態勢を立て直しましょう。回復や、お酒を飲む隙は自分で作るものです。
- 暗具も活用する: 立ち合いだからといって、刀だけで戦う必要はありません。「ほうろく玉」で体勢を崩したり、「煙玉」で目くらましをしたりと、使えるものは全て使い、勝利を掴み取りましょう。
さらなる高みへ!優先的に習得したいおすすめスキル
各地にある「地蔵」を拝むことで、新たな技(スキル)を習得できます。 どれも強力ですが、特に戦闘スタイルを大きく変え、攻略を楽にしてくれるおすすめのスキルを紹介します。
- 音量の攻め(受け流しの極意): ジャストタイミングで受け流しを成功させると、時間の流れが遅くなり、強力な反撃を繰り出せます。気力も回復するため、最優先で習得したいスキルです。
- 回転: 回避アクションがローリングに変化し、移動距離が大幅に伸びます。敵との間合い調整や、緊急離脱に非常に役立ちます。
- 集中: 弓を構えている時にR3スティックを押し込むと、スローモーションになります。ヘッドショットが格段に狙いやすくなるため、弓を多用するなら必須のスキルです。
- 紫電一閃: 気力を消費して、防御不能の突きを繰り出します。敵の防御を崩す手段として非常に有効で、ダメージソースとしても優秀です。
装備を見直して戦闘を有利に!おすすめの防具
防具(鎧)は、それぞれ特殊な効果を持っており、戦闘を有利に進める上で重要な役割を果たします。
序盤におすすめ「太郎の墓」
仲間になるNPC「太郎」を助けることで入手できる鎧です。 「体力の最大値が増加」というシンプルながらも強力な効果があり、序盤の生存率を大きく高めてくれます。 また、「調理ボーナスを得ている時に気力の回復量が増加」する効果もあるため、野営での調理と組み合わせることで、気力管理が楽になります。
戦闘特化の決定版「常盤色の鎧」
サブクエスト「伝承『常盤色の武士』」をクリアすることで手に入る、戦闘において最強クラスの性能を誇る鎧です。
- 特攻武器で敵をよろめかせると体力が回復
- 特攻武器を装備すると受け流しの判定時間が長くなる
- 特攻武器を装備すると溜めの一撃によるよろめきダメージが増加
まさに特攻武器システムを最大限に活かすための鎧であり、これを装備するだけで戦闘の難易度が劇的に変わります。 入手クエストのボスは強敵ですが、それに見合うだけの価値は十分にあります。 素材が集まり次第、最優先で強化していきましょう。
護符の力で能力を底上げ!戦闘で役立つおすすめ護符
神社や祠を巡ることで入手できる「護符」は、装備することで様々なパッシブ効果を得られる重要なアイテムです。 大護符1つと、小護符を複数装備できます。
おすすめ大護符
- 父の護符: 受け流しで体力が回復するようになります。受け流しが得意なプレイヤーにとっては、回復アイテムの節約に繋がり非常に強力です。
- 母の護符: 弓矢のダメージが上昇します。遠距離からの狙撃を主体とするスタイルと相性抜群です。
おすすめ小護符
- 斬心の勾玉: 刀で敵をよろめかせると気力が回復します。刀をメイン武器として使うなら、ぜひ装備したい護符です。
- 猛りの二刀: 二刀の技「風刃」に追加ダメージを付与します。二刀の火力を大幅に引き上げてくれます。
- 恵愛の護符: 気力を消費する技を使うと、一定確率で気力が1回復します。実質的な消費気力を抑えられるため、技を多用するスタイルで輝きます。
これらの護符は、強化することでさらに効果が高まります。 自分のプレイスタイルに合った護符を見つけ、積極的に強化していきましょう。
まとめ
今回は、『Ghost of Yōtei』の戦闘のコツについて、基本的な立ち回りから応用テクニック、おすすめの強化要素まで詳しく解説しました。
本作の戦闘は、決して簡単ではありません。 しかし、一つ一つのシステムを正しく理解し、状況に応じて適切な行動を選択できるようになれば、どんな強敵とも渡り合えるようになります。
もし、あなたが敵との立ち合いで再び壁にぶつかった時は、ぜひこのレビューを思い出してください。 基本に立ち返り、防御と受け流しを意識する。 敵に合わせて特攻武器を切り替える。 そして、使えるものは何でも使う。 焦らず、冷静に敵を観察し、学んだ戦術を一つずつ試していけば、必ず道は開けるはずです。
このレビューが、あなたの蝦夷での戦いの助けとなれば幸いです。 健闘を祈ります。