ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年9月30日に発売される待望のリメイク作「ファイナルファンタジータクティクス イヴァリースクロニクルズ」で、どのような育成をすれば良いのか、特に「おすすめのジョブチェンジルート」が気になっていると思います。

FFTの魅力は、その重厚なストーリーと、戦略性の高いバトルシステム、そして何より自由度の高いキャラクター育成にあります。 しかし、その自由度の高さゆえに「どのジョブを経由すればいいの?」「どのアビリティを覚えさせれば後悔しない?」といった悩みは尽きません。
この記事を読み終える頃には、FFTリメイクを始めるにあたっての育成方針や、最強キャラクターを目指すための具体的なジョブチェンジルートに関する疑問が解決しているはずです。
- 後悔しないための育成の基礎知識
- 物理アタッカーのおすすめ育成ルート
- 魔法アタッカーのおすすめ育成ルート
- 知っておくべき取り返しのつかない要素
それでは解説していきます。

FFTリメイクを始める前に知っておきたい育成の基礎知識
まずは、本格的なジョブチェンジルートの話に入る前に、全ての育成の土台となる基礎知識から解説していきます。 ここで紹介するポイントを押さえておくだけで、序盤の進めやすさが格段に変わりますし、後々の育成が非常にスムーズになります。 特にFFTが初見プレイとなる方は、必ず目を通しておいてください。

主人公ラムザの誕生日と星座の重要性
ゲーム開始直後に設定するラムザの誕生日。 これは単なるフレーバーテキストではなく、「星座」を決定する重要な要素です。 一度決めると後から変更できないため、いわゆる「取り返しのつかない要素」の一つと言えます。

星座はキャラクター間の「相性」に影響を与えます。 相性は「最高」「良い」「悪い」「最悪」の4段階あり、それぞれ与えるダメージや回復量、さらには「盗む」などの成功率に以下のような補正がかかります。
相性 | ダメージ/回復量 |
---|---|
最高 | 1.5倍 |
良い | 1.25倍 |
悪い | 0.75倍 |
最悪 | 0.5倍 |
基本的には、味方同士の相性は良い方が有利です。 特に回復魔法をかける際、相性が最高なら回復量が1.5倍になるため、ヒーラー役のキャラクターと主人公ラムザの相性は重要になってきます。
では、どの星座を選ぶべきか。 私のおすすめは**「処女宮」**です。 理由は、ストーリー上で仲間になる強力な固有キャラクターたちと良好な相性を築けるからです。
- 処女宮を選んだ場合の主要キャラとの相性
- 相性最高: レーゼ、アリシア
- 相性良い: オルランドゥ(天秤宮)、アグリアス(巨蟹宮)
特に最強の剣聖オルランドゥや、ヒロイン格のアグリアスと相性が良くなるのは大きなメリットです。 逆に相性が悪くなるのはディリータやエルムドアといった敵対キャラクターが中心なので、攻略上のデメリットはほとんどありません。 迷ったら「処女宮」を選んでおけば、まず後悔することはないでしょう。
汎用ユニットの星座厳選も忘れずに
ラムザの星座を決めたら、次に仲間になる汎用ユニットの星座も意識すると、より戦略的にパーティを組めます。 序盤に厳選するなら**「ラムザと相性が最高の星座で、Faithが高い女性ユニット」**がおすすめです。 FFTでは強力な物理アタッカーはストーリー上で仲間になりますが、純粋な魔法アタッカーやヒーラー系の固有キャラは少ないため、汎用ユニットが最後まで活躍しやすいです。 魔法系ユニットは回復や補助でラムザと連携することが多いため、相性の良さが直接的に戦闘の安定化に繋がります。
最優先で習得すべきアビリティ「獲得JPアップ」
FFTの育成システムを語る上で、絶対に外せない最重要アビリティがあります。 それが、初期ジョブである**「見習い戦士」が習得できるサポートアビリティ「獲得JPアップ」**です。
これは、セットしているだけで戦闘中に得られるJP(ジョブポイント)が1.5倍になるという、まさに破格の性能を誇ります。 JPはアビリティを習得するために必要なポイントなので、これが1.5倍になるということは、育成スピードが1.5倍になるのと同義です。 ゲーム開始後、真っ先に全キャラクターに習得させることを目指しましょう。 これを覚えるか覚えないかで、中盤以降の育成効率に天と地ほどの差が生まれます。
また、リメイク版のデラックスエディション特典には、同様の効果を持つアクセサリー「ジョブリング」が付属します。 「獲得JPアップ」と「ジョブリング」の効果は重複しませんが、これにより1人だけ「獲得JPアップ」を外して他の強力なサポートアビリティ(例えば「攻撃力UP」など)をセットできるようになるため、戦術の幅が広がります。 この特典だけでも、デラックスエディションを選ぶ価値は十分にあると言えるでしょう。
効率的な経験値とJPの稼ぎ方
FFTでは、敵を攻撃したり、アビリティを使用したりすることで経験値(Exp)とJPが得られます。 逆に、ただ移動したり待機したりするだけでは、何も得られません。 つまり、効率的にキャラクターを育てるには、**「1ターンでも無駄にせず、何かしらの行動を起こす」**ことが重要になります。
しかし、敵が遠くにいて攻撃が届かない場面も多々あります。 そんな時に役立つのが、敵をターゲットにしなくても使える自己完結型のアビリティです。 これらを覚えておけば、どんな状況でも経験値とJPを稼ぎ続けることができます。
序盤で役立つ稼ぎ用アビリティ
- エール(見習い戦士): 味方単体のSpeedを1上昇させます。ラムザの固有アビリティで、自分自身にも使用可能。Speedが上がれば行動回数が増え、結果的に獲得できる経験値も増えるという、最強クラスの自己強化アビリティです。重ねがけも可能なので、やることがなければ自分に「エール」を連打しているだけで高速で成長できます。
- ためる(見習い戦士): 自身の物理攻撃力(PA)を1上昇させます。これも自分自身に使えるため、敵がいない場所でも経験値稼ぎが可能です。物理アタッカーにとっては攻撃力アップも無駄にならず、一石二鳥です。
- 投石(見習い戦士): 遠くの相手に小ダメージを与えるアビリティ。ダメージが非常に小さいため、味方に投げて経験値とJPを稼ぐという使い方ができます。特にリアクションアビリティ「オートポーション」をセットした味方に投げれば、ポーションを発動させつつ安全に稼ぐことが可能です。
- チャクラ(モンク): 自身の周囲1マスの味方のHPとMPを回復します。自分自身も回復できるため、ダメージを受けていれば無限に使い続けることができます。特にMPを消費せずにMPを回復できる唯一無二の性能で、魔法系ユニットの育成にも貢献します。
これらのアビリティを使い、敵を1体だけ残して無力化(ドンムブやカエルなど)すれば、安全かつ無限に経験値とJPを稼ぐ「育成タイム」を作り出すことができます。
序盤で覚えておきたい必須アビリティ
稼ぎ用のアビリティとは別に、序盤の攻略を安定させるために覚えておきたいアビリティがいくつかあります。

- Move+1(見習い戦士): 移動力(Move)が1増えるムーブアビリティ。たった1マスですが、この差が敵への接近や有利なポジションの確保に大きく影響します。何よりも先に習得を目指したいアビリティの一つです。
- フェニックスの尾(アイテム士): 戦闘不能の味方を蘇生させるアイテム「フェニックスの尾」を使えるようにするアクションアビリティ。FFTでは、ショップでアイテムを買っただけでは使えず、対応するアビリティを習得する必要があります。これを誰も覚えていないと、仲間が戦闘不能になった際に蘇生手段がなくなり、キャラクターロストの危険性が高まります。最低でも1人は必ず習得させておきましょう。
- オートポーション(薬師/アイテム士): ダメージを受けた際に、所持しているポーション類を自動で使用するリアクションアビリティ。Braveの値に応じて発動確率が変動します。発動させたくない場合はポーション類を所持しなければ良いだけなので、非常に便利な生存アビリティです。
アビリティ継承システム「クリスタル」を使いこなす
FFTでは、戦闘不能になってから一定ターンが経過したユニットは、クリスタルか宝箱に変化します。 このクリスタルを味方ユニットが拾うと、そのユニットが覚えていたアビリティの一部を継承することができます。
これは敵ユニットのクリスタルでも同様です。 強力なアビリティを持つ敵を倒し、そのクリスタルを拾うことで、自力でJPを稼ぐ手間を大幅にショートカットできます。 例えば、モンクの「チャクラ」や侍の「白刃取り」といった強力なアビリティを序盤で継承できれば、攻略が非常に楽になります。
リメイク版では、敵ユニットの情報(習得済みアビリティ)を簡単に確認できるようになるため、どの敵のクリスタルを狙うべきか、という戦略も立てやすくなるでしょう。 戦闘を長引かせる必要はありますが、時には敵のクリスタル化を狙ってみるのも、効率的な育成テクニックの一つです。
【FFTリメイク】後悔しないためのおすすめジョブチェンジルート
さて、いよいよ本題であるジョブチェンジルートの解説です。 FFTのジョブシステムは非常に多彩で、どのジョブを経由するかでキャラクターの性能が大きく変わります。 ここでは、最終的な強力なジョブを見据え、そこから逆算する形で効率的な育成ルートを「物理アタッカー」「魔法アタッカー」「サポート役」の3つに分けて紹介します。
ジョブチェンジの基本とルート設計の考え方
FFTのジョブチェンジは、特定のジョブのレベル(JLv)を上げることで、新たなジョブが解放される仕組みになっています。 例えば、「ナイト」になるには「見習い戦士Lv2」が必要、といった形です。

ルートを考える上で最も重要なのは、**「最終的にどのジョブになり、どのアビリティを組み合わせたいか」**というゴールを設定することです。 例えば、「最強の物理アタッカーを作りたい」という目標があるなら、攻撃性能が高い「忍者」や「侍」などをゴールに設定し、そこに至るまでに必要なジョブレベルと、道中で習得しておきたい強力なアビリティをリストアップしていく、という逆算的な思考が有効です。
物理アタッカーのおすすめジョブチェンジルート
物理アタッカーはパーティの主軸となる花形です。 高い攻撃力で敵を殲滅する爽快感は、このゲームの醍醐味の一つと言えるでしょう。
最終目標:忍者(二刀流アタッカー)
「忍者」はSpeedの成長率が全ジョブ中トップクラスで、サポートアビリティ「二刀流」を習得できる最強の物理ジョブの一つです。 武器を二つ装備することで、実質的に攻撃回数が2倍になる「二刀流」は、他のどんな攻撃系アビリティよりも強力です。
▼忍者への最短ルート 見習い戦士 Lv.2 → 弓使い Lv.3 → シーフ Lv.4 → 忍者
▼おすすめ育成ルート(アビリティ習得経由型)
- 見習い戦士: まずは「獲得JPアップ」「Move+1」「ためる」を習得。育成の基本です。
- ナイト (JLv.3): 見習い戦士 JLv.2で解放。装備可能な武器・防具が優秀で、序盤の壁役として活躍できます。ここで重要なのはアビリティよりも、次の「モンク」を解放するための経由点と割り切ることです。
- モンク (JLv.4): ナイト JLv.3で解放。序盤最強の物理ジョブです。素手でも高い攻撃力を誇り、自己回復の「チャクラ」、遠距離攻撃の「波動撃」など、攻守に優れたアビリティが揃っています。リアクションアビリティ「瀕死HP回復」も非常に強力。ここで物理アタッカーとしての基礎を固めます。
- シーフ (JLv.5): 弓使い JLv.3で解放。「忍者」への必須ジョブですが、Speedの成長率が高く、ムーブアビリティ「Move+2」を習得できるのが魅力です。
- 侍 (JLv.2): ナイト JLv.4、モンク JLv.5、竜騎士 JLv.2で解放。少し遠回りになりますが、最強のリアクションアビリティ**「白刃取り」**を習得するために必ず経由したいジョブです。Braveの値に応じた確率で敵の物理攻撃を完全に無効化するため、これを習得するだけで生存率が劇的に向上します。
- 忍者: 全ての準備が整ったら、いよいよ忍者へ。
このルートの最終的なアビリティ構成例は以下のようになります。
- アクション: 基本技(見習い戦士) or 盗む(シーフ)
- リアクション: 白刃取り(侍)
- サポート: 二刀流(忍者)
- ムーブ: Move+2(シーフ)
忍者のジョブコマンド「投げる」も強力ですが、常用するには財力が必要になるため、普段は「基本技」の「ためる」や「エール」で自己強化するスタイルが安定します。 この構成は、FFTにおける物理アタッカーの一つの完成形と言えるでしょう。
魔法アタッカーのおすすめジョブチェンジルート
魔法は詠唱時間が必要なものの、範囲攻撃や必中の属性攻撃で物理アタッカーにはない強みを発揮します。 特に女性ユニットは魔法攻撃力(MA)の成長率が高いため、魔法系のジョブに向いています。
最終目標:算術士(究極の魔法詠唱者)
「算術士」は、レベルや経験値などを条件に、MP消費なし、詠唱時間なしで魔法をフィールド全体に発動できる、まさにゲームバランスを崩壊させるほどのポテンシャルを秘めたジョブです。 算術士になるまでの道のりは長いですが、その労力に見合うだけの絶大なリターンがあります。
▼算術士への最短ルート 見習い戦士 Lv.2 → アイテム士 Lv.2 → 白魔道士 Lv.5 & 黒魔道士 Lv.5 → 時魔道士 Lv.4 & 陰陽士 Lv.4 → 算術士
▼おすすめ育成ルート(魔法習得重視型)
- 見習い戦士・アイテム士: まずは育成の基本となる「獲得JPアップ」や、蘇生手段である「フェニックスの尾」を習得します。
- 黒魔道士: アイテム士 JLv.2で解放。序盤の主力となる攻撃魔法「ファイア」「サンダー」「ブリザド」系を習得します。店で売っている属性強化ロッドを装備することで、絶大なダメージを叩き出せます。まずはここから魔法のバリエーションを増やしていくのが定石です。
- 白魔道士: アイテム士 JLv.2で解放。回復魔法「ケアル」系や蘇生魔法「レイズ」を習得。そして、このジョブで最も重要なのが、最強の攻撃魔法と名高い**「ホーリー」**です。聖属性のため強化手段は少ないですが、威力・詠唱速度ともに優秀で、終盤まで主力であり続けます。
- 時魔道士: 黒魔道士 JLv.3で解放。味方を加速させる「ヘイスト」や、敵を無力化する「ストップ」、そして強力な無属性魔法「メテオ」を習得できます。サポートアビリティ「ショートチャージ」は、魔法の詠唱時間を半減させるため、全ての魔道士にとって必須級のアビリティです。
- 召喚士: 時魔道士 JLv.3で解放。広範囲・敵味方識別可能という高性能な召喚魔法が魅力です。「ゴーレム」は物理攻撃を一定量無効化するバリアを張り、パーティの生存に大きく貢献します。
- 算術士: 全ての魔道士をマスターしたら、いよいよ算術士へ。
算術士になったら、あとはこれまで習得した魔法(ホーリー、フレア、各種ガ系魔法など)を「CT」「レベル」「Exp」といった条件で敵全体に放つだけです。 「レベル4」「ホーリー」と設定すれば、レベルが4の倍数の敵ユニット全てにノーコスト・ノーターンでホーリーが降り注ぎます。 この圧倒的な殲滅力は、一度体験するとやみつきになるでしょう。
サポート・補助役のおすすめジョブチェンジルート
直接的な攻撃力はなくても、味方を強化したり、敵を弱体化させたりすることで戦闘を有利に進めるサポート役も、高難易度ステージでは非常に重要になります。
最終目標:話術士(戦場を操る交渉人)
「話術士」は、敵のBraveを下げて無力化したり、Faithを上げて魔法の的になりやすくしたりと、ステータスを直接操作するアビリティが揃っています。 さらに、敵を勧誘して仲間にすることも可能です。
▼おすすめ育成ルート(デバッファー特化型)
- 見習い戦士・アイテム士: 基本アビリティを習得。
- 陰陽士: 白魔道士 JLv.3で解放。「不言」「不動」「不信」といった状態異常魔法が強力です。特に魔法を多用する敵を「不言(沈黙)」状態にできれば、大幅に被ダメージを減らせます。
- 話術士: 陰陽士 JLv.3で解放。「ほめる」で味方のBraveを上げ、「説法」でFaithを上げることができます。逆に敵には「脅す」「説得」でBraveやFaithを下げ、戦闘能力を奪います。Braveが10以下になったユニットは「チキン」状態となり、戦場から逃げ出すようになります。
- 時魔道士: 経由しておくと、「ショートチャージ」で話術の成功率を上げるための詠唱時間を短縮できます。また、「ドンムブ」で敵の動きを止めてから、安全に話術を仕掛けるといった戦法も有効です。
特にBraveを操作する能力は、物理攻撃が主体の敵に対して絶大な効果を発揮します。 高難易度ボスなど、正攻法では勝てない相手に対して、話術士による弱体化が唯一の攻略法となる場面も少なくありません。 一人は育てておくと、戦略の幅が大きく広がるジョブです。
各ジョブの組み合わせで生まれるシナジー
FFTの育成の真骨頂は、異なるジョブのアビリティを組み合わせることで生まれる強力なシナジー(相乗効果)にあります。 ここでは、特に強力で有名な組み合わせをいくつか紹介します。
- 二刀流(忍者) + 剛剣(聖騎士): 聖騎士アグリアスの代名詞である「剛剣」は、剣の性能に依存した遠距離攻撃です。これに「二刀流」を組み合わせることで、本来は片手剣でしか放てない剛剣を、騎士剣などの強力な両手剣を装備した状態で使用できます(バグを利用したテクニックの可能性あり、リメイク版で修正される可能性も)。
- 攻撃力UP(侍) + ためる(見習い戦士): シンプルながら強力な組み合わせ。「攻撃力UP」は物理攻撃のダメージを1/3増加させます。「ためる」で物理攻撃力を上げた上で攻撃すれば、通常では考えられないほどのダメージを叩き出せます。
- 白刃取り(侍) + マント装備: 「白刃取り」は物理攻撃を回避するアビリティですが、マント系の装備にも物理回避率を上げる効果があります。「白刃取り」が発動しなかった場合の保険として機能し、物理攻撃に対して鉄壁の防御を誇ります。
- ショートチャージ(時魔道士) + 算術: 算術は本来詠唱時間が必要ありませんが、一部の魔法(メテオなど)は算術で使っても詠唱が発生します。「ショートチャージ」をセットしておくことで、そうした魔法も高速で発動できるようになります。
これらの組み合わせを参考に、あなただけの最強のキャラクタービルドを考えるのも、FFTの大きな楽しみの一つです。
その他|知っておくと得するFFTリメイクの知識
最後に、ジョブチェンジルート以外で、プレイヤーが知っておくと得をする情報や、注意すべき点をまとめました。 特に原作をプレイしたことがない方は、これらの要素が冒険の助けになるはずです。

序盤で注意すべき「取り返しのつかない要素」
FFTには、一度選択したり、見逃したりすると、二度と元に戻せない・入手できない要素がいくつか存在します。 これらを事前に知っておくことで、後悔のないプレイができます。
- ラムザの誕生日: 記事の冒頭で解説した通り、星座を決定し、後から変更はできません。
- 固有ユニットの除名: ストーリー上で仲間になる固有ユニットは、一度除名(パーティから追放)すると二度と仲間になりません。特に注意したいのが、ラヴィアンとアリシアという女性の汎用ユニット風のキャラクターです。彼女たちは特定のサブイベントの発生条件に関わっているため、むやみに除名しないようにしましょう。
- クラウドのイベント: FF7からのゲストキャラクターであるクラウドを仲間にするイベントでは、道中で「花売り」から花を買う選択肢が出現します。ここで花を買わないと、イベントが進行しなくなり、クラウドを仲間にできなくなってしまいます。必ず購入しましょう。
- 一度しか戦えないマップの「埋もれたアイテム」や「盗む」: 特定のマップには、ムーブアビリティ「アイテム発見移動」でしか入手できない「埋もれたアイテム」が存在します。また、特定のボスキャラクターしか装備していないレアアイテムは、「盗む」でしか入手できません。これらのマップや敵がイベント戦闘限定で、一度クリアすると二度と戦えない場合、取り逃がすとその周回では入手不可能になります。とはいえ、最序盤に重要な限定品は少ないため、序盤はあまり神経質になる必要はありません。
BraveとFaithの仕様と管理方法
キャラクターのステータスには、HPやMPの他に「Brave(ブレイブ)」と「Faith(フェイス)」という特殊なパラメータがあります。 これらは戦闘中に変動し、キャラクターの性能に大きな影響を与えます。
- Brave:
- 高いほど、物理攻撃の与ダメージが増加します。
- 高いほど、「白刃取り」や「オートポーション」などのリアクションアビリティの発動率が上がります。
- 戦闘終了後、戦闘中に増減したBraveの1/4が恒久的に反映されます。
- 注意点: Braveが低すぎると(10未満)、戦闘中に「チキン」状態になり操作不能になります。また、Braveが極端に低いとパーティから永久に離脱してしまうことがあります。
- Faith:
- 高いほど、自身が使う魔法の威力・回復量・成功率が上がります。
- 高いほど、自身が受ける魔法のダメージ・回復量も増えてしまいます。
- 戦闘終了後、戦闘中に増減したFaithの1/4が恒久的に反映されます。
- 注意点: Faithが高すぎると(95以上)、「神にすがる」としてパーティから永久に離脱してしまいます。逆にFaithが低すぎると(5未満)、魔法の影響をほとんど受けなくなります。
これらのステータスは、話術士の「ほめる」「脅す」や、ラムザの「エール」などで調整が可能です。 物理アタッカーはBraveを高く(上限97)、Faithを低く(魔法ダメージを軽減するため)。 魔法アタッカーはFaithを高く(上限94、離脱防止)、Braveは任意に、といった形で管理するのが基本セオリーとなります。
まとめ
今回は、FFTリメイク「イヴァリースクロニクルズ」の発売に先駆けて、後悔しないための育成方法と、おすすめのジョブチェンジルートについて詳しく解説しました。
- 育成の基礎として「獲得JPアップ」を最優先で習得する。
- 物理アタッカーは「忍者」を目指し、道中で「侍」の「白刃取り」を習得するルートが鉄板。
- 魔法アタッカーは最終的に「算術士」を目指し、道中で「白魔道士」の「ホーリー」や「時魔道士」の「ショートチャージ」を習得する。
- BraveとFaithの管理を意識し、キャラクターの特性に合った育成を心がける。
FFTのキャラクター育成は奥が深く、今回紹介したルート以外にも無数の可能性があります。 この記事を一つの指針としつつ、ぜひあなただけの最強の騎士団を作り上げて、イヴァリースの世界を冒険してみてください。
今後もFFTリメイクに関する新たな情報や、より深い攻略情報などをレビューしていく予定です。 それでは、また次回のレビューでお会いしましょう。