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PS5

【FF9リメイク】25周年記念スペシャルムービーの真意|水面下で開発が進められているか考察

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ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、2025年7月7日に公開された『ファイナルファンタジーIX』25周年記念スペシャルムービーをご覧になり、リメイク版の発表がなかったことに様々な思いを抱いているのではないでしょうか。 本当に開発はされていないのか、それとも水面下で動いているのか、その真実が気になっていることと思います。

この記事を読み終える頃には、FF9リメイクに関する現状と今後の可能性についての疑問が解決しているはずです。

この記事の要約
  • 25周年記念ムービーが意味するもの
  • 過去のリーク情報と公式発表の有無
  • 開発中止の噂とスクエニの現状
  • FF9リメイク実現の可能性を徹底考察

 

それでは解説していきます。

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FF9リメイクを巡る噂の経緯と現状

2000年7月7日にプレイステーションで発売され、「原点回帰」をテーマに多くのゲームファンの心を掴んだ不朽の名作『ファイナルファンタジーIX』(以下、FF9)。 発売から25年という節目を迎えた2025年、ファンはその記念すべき年にリメイク版の発表があるのではないかと、かつてないほどの期待を寄せていました。

しかし、公開されたのは美しいスペシャルムービーのみ。 この一件を発端に、長年くすぶり続けていたリメイクの噂は、開発中止説やファンの賛否両論を巻き込み、大きな渦となっています。 ここでは、まずFF9リメイクに関するこれまでの動きと、現在の状況を整理していきましょう。

FF9 25周年記念スペシャルムービーの内容とファンの反応

2025年7月7日、多くのファンが固唾を飲んで見守る中、スクウェア・エニックス(以下、スクエニ)の公式YouTubeチャンネルで「FINAL FANTASY IX 25th Anniversary Special Movie」が公開されました。 映像は、最新技術で美しく描き直されたFF9の世界とキャラクターたちが織りなす名場面の数々で構成されており、そのクオリティの高さは誰もが認めるところでした。 ジタンがガーネットを抱きかかえる冒頭のシーンから、ビビの切ないモノローグ、そして仲間たちとの冒険の軌跡。 そのどれもが、プレイ当時の感動を鮮明に蘇らせる素晴らしいものでした。

しかし、ファンの期待はさらにその先にありました。 映像の最後に表示される「FINAL FANTASY IX Remake COMING SOON」といった一文を。 ですが、ムービーの最後に映し出されたのは、25周年のロゴと感謝のメッセージだけ。 リメイクに関する情報は、一文字もありませんでした。

この結果を受け、SNSや各種オンラインコミュニティは阿鼻叫喚の様相を呈しました。 「ここまで期待させておいて何もないのか」「ただの高画質PVだったとは…」といった失望の声が溢れかえったのです。 一方で、「このムービー自体がリメイク版のアセットを流用して作られているのでは?」「発表のタイミングをずらしただけだと信じたい」といった、かすかな希望にすがる声も少なくありませんでした。 このスペシャルムービーは、FF9がいかに愛され、そしてそのリメイクがどれほど強く渇望されているかを、改めて浮き彫りにしたのです。

FF9リメイクはなぜこれほどまでに望まれるのか

そもそも、なぜFF9のリメイクはこれほどまでに多くのファンから望まれているのでしょうか。 その理由は、原作が持つ普遍的な魅力にあります。

物語のテーマ「生命讃歌」

FF9が掲げるテーマは「生命讃歌」。 自分が何者で、どこから来て、どこへ行くのか。 何のために生きるのか。 この根源的な問いに、主人公ジタンや、黒魔道士のビビ、王女ガーネットといったキャラクターたちが、それぞれの葛藤を抱えながら答えを見つけ出していく物語は、多くのプレイヤーの胸を打ちました。 特に、自らの短い寿命と向き合うビビの姿は、涙なくしては見られません。 こうした深遠なテーマは、25年経った今でも色褪せることなく、現代を生きる我々の心にも強く響くものがあります。

魅力あふれるキャラクターたち

FF9のキャラクターは、シリーズの中でも屈指の個性を誇ります。 盗賊団の一員でありながら、常に明るく前向きなジタン。 内気で臆病ながら、旅を通して成長していくビビ。 国の未来と自身の使命の間で揺れ動くガーネット。 融通の利かない堅物騎士スタイナー。 彼らが織りなす軽妙なやり取りや、シリアスな場面での絆の深さは、物語に温かい彩りを与えています。 これらのキャラクターたちが、現代のグラフィックとフルボイスでどのように描かれるのか、想像するだけで胸が高鳴るファンは多いでしょう。

「原点回帰」したファンタジー世界

FF7、FF8と続いたSF色の強い世界観から一転、FF9はクリスタルや飛空艇といったシリーズ初期の要素をふんだんに盛り込み、中世ヨーロッパを思わせる温かみのあるファンタジー世界を構築しました。 デフォルメされた3頭身のキャラクターデザインも、この世界観と見事にマッチしています。 この絵本のような美しい世界が、アンリアルエンジン5などの最新技術で再構築されたらどうなるのか。 その期待感も、リメイクを望む大きな要因の一つです。

植松伸夫氏による珠玉の音楽

FFシリーズの音楽を手掛けてきた植松伸夫氏ですが、FF9の楽曲は氏の作品の中でも特に評価が高いことで知られています。 メインテーマである「いつか帰るところ」や、バトル曲「破滅への使者」、そしてエンディングテーマ「Melodies of Life」。 これらの名曲が、フルオーケストラでアレンジされ、ゲーム体験をさらに感動的なものにしてくれるのではないか、という期待も寄せられています。

FF9リメイクの噂の発端となったNVIDIAのリーク情報

FF9リメイクの噂がこれほどまでに信憑性を持って語られるようになったのには、明確な発端が存在します。 それは、2021年9月に起きた、NVIDIA社のクラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」のデータベースがリークされるという事件でした。

このリークされたリストには、当時未発表だった数多くのPCゲームのタイトルが含まれており、その中に『Final Fantasy IX Remake』という一文がはっきりと記載されていたのです。 当初は単なる憶測やデマではないかとも見られていましたが、その後、リストにあった『ゴッド・オブ・ウォー』のPC版や、『クロノ・クロス:ラジカル・ドリーマーズ エディション』、『タクティクスオウガ リボーン』といったスクエニのタイトルが次々と正式に発表されたことで、このリストの信憑性は飛躍的に高まりました。

特に、『クロノ・クロス』のリマスター版は、多くのファンが長年待ち望んでいたものであり、FF9リメイクへの期待感をさらに煽る結果となったのです。 このNVIDIAのリークこそが、「FF9リメイクは水面下で確実に開発が進められている」というファンの確信の根拠となっていたのです。

FF9リメイクに関するスクエニの公式見解

では、開発元であるスクエニから、FF9リメイクに関して何らかの公式な発表や言及はあったのでしょうか。 結論から言うと、2025年10月現在、スクエニからFF9リメイクの開発を正式に認める、あるいは示唆する発表は一切行われていません。

開発スタッフの過去のインタビューなどで、「FF9は思い入れのある作品だ」といった発言が見られることはありますが、それはあくまで個人的な感想の範囲に留まります。 NVIDIAのリーク情報についても、スクエニは肯定も否定もしていません。 25周年記念スペシャルムービーが公開された際にも、リメイクの有無に関する言及はなく、完全に沈黙を貫いている状況です。 この「公式からの情報が何もない」という事実が、ファンの憶測をさらに加速させる一因となっていると言えるでしょう。

FF9リメイク開発中止の噂が広まった背景

期待が最高潮に達していた25周年というタイミングで何の情報もなかったこと、そして後述するスクエニの経営状況が重なり、2025年の夏以降、「FF9リメイクは開発中止になったのではないか」という噂が急速に広まりました。

この噂の主な発信源は、海外のリーカーやゲームジャーナリストを名乗る人物たちのSNS投稿でした。 彼らは「信頼できる情報筋から聞いた」として、「FF9リメイクは計画されていたが、スクエニ内部の方針転換によりキャンセルされた」といった内容の情報を発信。 これが世界中のファンによって拡散され、あたかも事実であるかのように受け止められてしまったのです。

もちろん、これらの情報は公式発表ではなく、その信憑性は定かではありません。 しかし、25周年という絶好の機会を逃したことへの失望感が、こうしたネガティブな噂を受け入れやすい土壌を作ってしまったことは間違いないでしょう。

FF9リメイクとスクエニの221億円の特別損失

開発中止の噂に拍車をかけたのが、スクエニ・ホールディングスが2024年5月に発表した2024年3月期連結決算の内容です。 この決算で、同社は「コンテンツ制作勘定の評価損」として、約221億円もの特別損失を計上したことを明らかにしました。

コンテンツ制作勘定の評価損とは?

これは非常に単純化して説明すると、「開発を進めてきたけれど、このまま完成させても採算が取れない、あるいは市場のニーズと合わないと判断したため、開発を中止したり、方針を大きく転換したりしたゲームタイトルがあり、それまでにかかった開発費を損失として処理した」ということです。

スクエニは、この損失の具体的な内訳、つまりどのタイトルの開発を中止したのかを公表していません。 しかし、221億円という巨額の損失から、複数の大型タイトル、あるいは非常に大規模なプロジェクトが対象になったと推測されています。 この「中止された大型タイトル」の中に、NVIDIAのリストに載っていたFF9リメイクが含まれているのではないか、という憶測が広まるのは、ごく自然な流れでした。 会社の経営方針が「量から質へ」と大きく舵を切る中で、採算が見込めないと判断されたプロジェクトが整理された結果、FF9リメイクがその犠牲になったのではないか、という見方が強まったのです。

FF9リメイクを巡るファンの賛否両論

こうした一連の流れを受けて、ファンの間ではFF9リメイクに対する意見が大きく二つに分かれています。

一つは、当然ながら「何があってもリメイクしてほしい」という熱烈な待望論です。 「名作だからこそ、現代の技術で蘇らせてほしい」「ビビの物語をもう一度最高のクオリティで体験したい」といった声は、今なお根強く存在します。

しかしその一方で、「中途半端なリメイクなら、むしろ開発中止でよかった」という意見も少なくありません。 これは、近年のスクエニがリリースする作品のクオリティに対する不信感の表れです。 「どうせFF7リメイクのように分作になって、完結まで10年以上待たされるのではないか」「原作の良さが理解されず、余計なストーリー改変をされるのではないか」「バグだらけの未完成品を発売されるくらいなら、思い出は綺麗なままにしておきたい」といった、厳しい意見です。

特に、原作のデフォルメされたキャラクターデザインを、FF7リメイクのようなリアルな頭身にすることへの抵抗感は強く、「あのデザインだからこそのFF9だ」と考えるファンは多いようです。 開発中止の噂はファンを悲しませましたが、同時に「名作が汚されずに済んで安堵した」という複雑な感情を抱かせたことも事実なのです。

ゲーム評論家が徹底考察!FF9リメイクは実現するのか?

さて、これまでの情報を踏まえた上で、本題に入りましょう。 ゲーム評論家である私の視点から、FF9リメイクが今後実現する可能性について、多角的に考察していきます。 結論を急ぐのではなく、ポジティブな側面、ネガティブな側面の両方から深く掘り下げていきましょう。

FF9リメイクの可能性があると考えるポジティブな理由

まず、リメイクの実現を後押しするであろう、ポジティブな要素から見ていきます。

圧倒的な人気と商業的ポテンシャル

最大の理由は、FF9という作品が持つ圧倒的な知名度と、根強い人気です。 全世界での累計販売本数は550万本以上(2024年時点のリマスター版などを含む)に達しており、ファンの間で行われる人気投票では、常に上位にランクインするほどの支持を得ています。 これは、リメイク作品を発売した場合、確実なセールスが見込めることを意味します。 企業である以上、スクエニがこの巨大な商業的ポテンシャルを無視し続けるとは考えにくいでしょう。

FF7リメイクプロジェクトで蓄積されたノウハウ

FF7リメイクプロジェクトは、その分作という形式やストーリーの改変で賛否を呼びましたが、商業的には大成功を収めました。 このプロジェクトを通して、スクエニは「過去の超大作を現代に蘇らせる」ための技術的、そしてマーケティング的なノウハウを大量に蓄積したはずです。 Unreal Engineを使った開発ラインの構築や、 nostalgia(郷愁)を刺激しつつ新規ファンを獲得するプロモーション手法など、FF9リメイクに応用できる資産は数多く存在します。

NVIDIAリーク情報の無視できない信憑性

前述の通り、NVIDIAのリーク情報はその後の実績から見て非常に信憑性が高いと言わざるを得ません。 リストにあったということは、少なくとも2021年の時点では、FF9リメイクが何らかの形で計画、あるいはプリプロダクション(企画・試作)の段階にあった可能性が極めて高いことを示唆しています。 プロジェクトが完全に消滅したのではなく、一時的に中断、あるいは再検討のフェーズにあると考えることもできます。

IPの再活性化を目的とした25周年キャンペーン

25周年記念スペシャルムービーは、リメイクの発表こそありませんでしたが、FF9というIP(知的財産)に再びスポットライトを当てるという役割は十分に果たしました。 グッズ展開やコラボレーションなども含め、こうしたキャンペーンはIPの価値を維持・向上させるために行われます。 そして、IP活用の最終的なゴールの一つが、新作ゲームの開発であることは言うまでもありません。 一連のキャンペーンは、数年後に控えたリメイク発表に向けた、壮大な地盤固めの一環である、と捉えることも可能です。

FF9リメイクが難しいと考えるネガティブな理由

一方で、リメイクの実現は困難ではないか、と考えさせるネガティブな要素も確かに存在します。

スクエニの経営方針転換とリソースの集中

221億円の特別損失の発表と同時に、スクエニは今後の開発方針として「量から質へ」の転換を掲げ、開発リソースを大型タイトルに集中させることを明言しました。 これは、これまでのように数多くのタイトルを並行して開発するのではなく、厳選したAAA級タイトルに注力していくことを意味します。 現在、スクエニの最優先プロジェクトは『ファイナルファンタジーVII リバース』の続編や、『キングダム ハーツIV』であると見られています。 こうした超大型タイトルにリソースが割かれる中で、新たにFF9リメイクという大規模プロジェクトを始動させる余裕があるのか、という点は大きな懸念材料です。

特別損失が与える直接的な影響

もし、開発中止の噂通り、221億円の損失の中にFF9リメイクの開発費が含まれていた場合、事態はより深刻です。 一度「採算が取れない」と判断され、中止されたプロジェクトが、数年のうちに復活することは極めて稀です。 復活させるには、市場環境が劇的に変化したり、以前の判断を覆すだけの強力な材料が必要になりますが、現状でそこまでの変化は見られません。

原作デザインの現代化という高いハードル

FF7リメイクが成功した要因の一つは、元々リアルに近い頭身のキャラクターデザインであったため、フォトリアルなグラフィックへの移行が比較的スムーズだった点にあります。 しかし、FF9のキャラクターは意図的にデフォルメされたデザインであり、これを現代のAAA級タイトルとして通用するリアルなグラフィックに落とし込む作業は、非常に高い難易度を伴います。 下手にリアルにすれば原作の持つ温かい雰囲気が失われ、「コレジャナイ」感が生まれてしまう危険性があります。 このデザインの壁が、リメイク企画の進行を妨げている可能性も否定できません。

FF9リメイクはどのような形で実現するのか

もしFF9リメイクが実現するとしたら、どのような形になるのでしょうか。 考えられるいくつかのパターンを比較検討してみましょう。

1. FF7リメイク方式(分作・アクションバトル)

FF7リメイクと同様に、物語を複数に分割し、それぞれを一本のAAA級タイトルとして開発する方式です。 バトルシステムも、原作のATB(アクティブタイムバトル)をベースとしつつ、アクション要素を大幅に加えたものになるでしょう。

  • メリット: ストーリーやキャラクターの掘り下げを深く行える。最新のゲームトレンドに合った、ダイナミックなゲーム体験を提供できる。
  • デメリット: 開発期間とコストが膨大になり、完結までに10年以上かかる可能性がある。原作のテンポ感が損なわれる、アクションが苦手なファンが離れるといった懸念がある。

2. 原作準拠方式(1本完結・コマンドバトル)

物語は一本で完結させ、バトルシステムも原作のATBを忠実に再現、あるいは現代風に洗練させたコマンドバトルを採用する方式です。

  • メリット: 原作ファンが最も安心してプレイできる。開発コストや期間をFF7リメイク方式よりも抑えることができる。
  • デメリット: 新規プレイヤーへのアピールが弱くなる可能性がある。ゲーム体験として、やや古臭い印象を与えてしまうかもしれない。

3. 『聖剣伝説3』リメイク方式(ビジュアルリメイク+α)

私が最も現実的かつ理想的だと考えているのが、この第3の道です。 2020年に発売された『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』は、原作のストーリーを忠実に再現しつつ、グラフィックを完全3D化し、バトルをアクションに一新して大成功を収めました。 FF9もこの方式に倣い、物語は1本にまとめ、グラフィックとUIを一新。 バトルはコマンドをベースにしつつも、より戦略的でテンポの良いシステムに改良する、という形です。 この方式であれば、開発規模をAAA級よりは抑えつつ、原作ファンと新規ファンの両方を満足させられる可能性を秘めています。

FFリマスター・リメイクの歴史から今後の展開を予測

スクエニが過去のFFシリーズをどのように扱ってきたかを見ることも、FF9の未来を占う上で重要です。

作品名 形式 原作からの変更点 ユーザー評価
FF7 リメイク 分作・フルリメイク バトルシステム、ストーリー追加 賛否両論
クライシスコア -FF7- リユニオン リマスター グラフィック向上、システム改善 高評価
FF8 リマスタード リマスター キャラモデル一新、便利機能追加 賛否両論
FF1〜6 ピクセルリマスター 2Dリマスター ドット絵統一、BGMアレンジ 高評価
聖剣伝説3 ToM フルリメイク 3D化、アクションバトル化 高評価

この表から分かるように、スクエニは単純な移植だけでなく、リマスター、フルリメイクと、作品の知名度や特性に合わせて様々な手法を使い分けています。 特に、ピクセルリマスターや聖剣伝説3の成功は、必ずしもFF7のような超大規模プロジェクトでなくとも、過去のIPを現代に蘇らせ、商業的に成功させることが可能であることを証明しました。 FF9がリメイクされる場合、これらの成功事例、特に『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』のモデルケースが参考にされる可能性は非常に高いと私は考えています。

FF9リメイクが発売される場合の対応ハード

もしリメイクが実現するならば、対応ハードはどうなるでしょうか。 これも開発の規模感によりますが、AAA級のフルリメイクであれば、PlayStation 5がメインターゲットになることは間違いないでしょう。 近年のFFナンバリングタイトルと同様に、発売から一定期間はPS5の時限独占となり、その後PC(Steam)版がリリースされるという流れが最も有力です。

一方で、開発規模を抑えた『聖剣伝説3』リメイク方式であれば、PS5/PS4、PCに加えて、Nintendo Switch(あるいはその後継機)でのマルチプラットフォーム展開も十分に考えられます。 FF9の持つファンタジーな世界観は、任天堂ハードのユーザー層とも親和性が高いため、この可能性も大いにあり得るでしょう。

FF9リメイクの開発を担当する可能性のあるチーム

開発チームに関しても憶測が飛び交っています。 FF7リメイクを手掛ける第一開発事業本部(野村哲也氏、北瀬佳範氏らが所属)は、リメイク三部作の完結に全力を注いでおり、FF9まで手がける余裕はないと見るのが妥当です。 となると、考えられるのは社内の別チーム、あるいは外部の開発スタジオとの協業です。 ピクセルリマスターを手掛けたM2や、『聖剣伝説3』リメイクを手掛けたB.B.スタジオなど、過去のIPを丁寧に扱うことに定評のあるスタジオに開発を委託するという選択肢は、スクエニにとっても魅力的でしょう。 社内であれば、『ドラゴンクエストXI』などを手掛けたチームなどが担当する可能性も考えられます。

【結論】ゲーム評論家としてFF9リメイクの可能性を占う

さて、これまでの長い考察をまとめ、私の最終的な見解を述べたいと思います。

FF9リメイクのプロジェクトは、NVIDIAのリーク情報が示す通り、過去に存在した可能性が極めて高い。しかし、スクエニの経営方針の転換と221億円の特別損失という現実を鑑みると、当時計画されていた形での開発は、中断、あるいは白紙に戻されたと考えるのが自然でしょう。 25周年の節目に何のアナウンスもなかったことが、その状況を裏付けているように思えます。

ただし、これでFF9リメイクの可能性が完全に潰えたわけではありません。 私は、むしろ**「形を変えて再始動する可能性は十分に残されている」**と考えています。 スクエニは、FF9というIPが持つ計り知れない価値を理解しているはずです。 FF7リメイクのような超大規模プロジェクトとしてではなく、前述した『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』のような、より現実的でコントロールしやすい規模のフルリメイクとして、数年後にプロジェクトが再始動する。 これが私の予測する最も有力なシナリオです。

その時、25周年記念スペシャルムービーで示されたハイクオリティなビジュアルが、リメイク版の目指すべき方向性として活かされることになるでしょう。 ファンにできることは、開発中止の噂に一喜一憂することなく、公式からの正式な発表を冷静に待つことです。 そして、来るべき日に備え、今一度リマスター版などをプレイし、FF9がなぜこれほどまでに愛されるのかを再確認しておくのも良いかもしれません。 「忘れられるのが一番怖いんだ」というビビの言葉がありますが、ファンがFF9を愛し続ける限り、いつか帰るところ、つまりリメイクという形で我々の前に再び姿を現してくれると、私は信じています。

まとめ

今回のレビューでは、大きな注目を集めているFF9リメイクに関する様々な情報と、その実現可能性について深く考察してきました。

  • 25周年記念スペシャルムービーは、リメイクの発表こそありませんでしたが、ファンの熱量の高さを改めて証明するものでした。
  • リメイクの噂は、信憑性の高いNVIDIAのリーク情報に端を発していますが、スクエニからの公式な発表は一切ありません。
  • 開発中止の噂は、スクエニの経営状況の変化と221億円の特別損失という事実から生まれた憶測ですが、プロジェクトが何らかの見直しを迫られた可能性は否定できません。
  • しかし、FF9というIPの価値を考えれば、プロジェクトが完全に消滅したとは考えにくく、将来的により現実的な規模のフルリメイクとして再始動する可能性は十分にあります。

ファンの期待と、企業の現実。 その狭間で揺れ動くFF9リメイクの運命。 不確かな情報に惑わされることなく、今はただ、スクエニからの吉報を静かに待ちたいところです。 今後も新たな情報が入り次第、レビューを更新していきたいと思います。

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