ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年に発売が予定されているHD-2D版『ドラゴンクエストⅠ&Ⅱ』、特に『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』の「秘密の場所」とは一体何なのか、そしてその場所がどこにあって何が手に入るのか、網羅的な情報を探していることと思います。
この記事を読み終える頃には、『秘密の場所』に関するあなたの疑問がすべて解決しているはずです。
- ドラクエ2リメイク「秘密の場所」の概要
- 全36箇所の詳細マップとアクセス方法
- 秘密の場所で手に入る全アイテムリスト
- 効率的な探索ルートと知っておくべき注意点
それでは解説していきます。
ドラクエ2リメイクの「秘密の場所」とは?基礎知識を解説
まずは、今回注目されている「秘密の場所」とは何なのか、基本的な情報からおさらいしていきましょう。 これはリメイク版で新たに追加された、あるいはフィーチャーされた探索要素であり、ゲームの攻略において非常に重要な役割を担うことになりそうです。
秘密の場所の概要と特徴
「秘密の場所」とは、その名の通り、フィールドマップ上の特定の地点に隠された特殊なエリアのことを指します。 通常のダンジョンや町とは異なり、マップ上にはアイコンなどで表示されない、まさに「秘密」の空間です。
これらの場所は、一見すると何もない平原や森、海上などに隠されています。 特定のマスを踏むか調べることで、専用の小規模なマップに移動し、そこには宝箱やツボ、キラキラといったオブジェクトが配置されています。 これらを調べることで、貴重なアイテムや強力な装備、そして多くのゴールドを入手することができます。
HD-2Dの美しいグラフィックで描かれた世界を隅々まで探索すること自体が楽しみの一つですが、この「秘密の場所」の存在が、その探索の意欲をさらにかき立ててくれることは間違いないでしょう。
オリジナル版(ファミコン版)との違い
私のようなファミコン版からの古参プレイヤーにとって、『ドラゴンクエストII』といえば、その広大なマップと、理不尽とも思える高難易度が強く記憶に残っています。 オリジナル版にも、特定のマスを調べることで見つかる隠しアイテム(例:デルコンダルの「ちからのたね」)は存在しました。
しかし、今回のリメイク版における「秘密の場所」は、単なる隠しアイテムとは一線を画すシステムとして構築されているようです。 全36箇所というボリューム、そして「メタスラの剣」や「ほしふるうでわ」といった破格のアイテムが配置されている点から見ても、開発陣がプレイヤーに「世界を隅々まで探索してほしい」という明確なメッセージを込めた新要素であると私は分析しています。
オリジナル版ではノーヒントで見つけるのが困難だった要素を、HD-2D版では「秘密の場所」という分かりやすい(とはいえ見つけるのは大変ですが)システムに落とし込み、探索の達成感を高める狙いがあるのでしょう。
秘密の場所を見つけるメリット
では、苦労してこれらの場所を探すメリットは具体的に何でしょうか。 最大のメリットは、やはり「冒険を圧倒的に有利に進められる強力なアイテムの早期入手」にあります。
1. 強力な装備の入手
後述するリストを見ても分かる通り、「メタスラの剣」「ふぶきのつるぎ」「ほしふるうでわ」「黄金の盾」など、本来であれば中盤から終盤にかけて苦労して手に入れるべき強力な装備が、秘密の場所で入手可能となっています。 特に船を手に入れた直後から、これらを回収に回ることで、その後の戦闘バランスが劇的に変化する可能性があります。
2. 貴重な育成アイテムの収集
「ちからのたね」「すばやさのたね」といったステータスアップの種や、「ふしぎなきのみ」など、キャラクターを強化する貴重なアイテムも多数隠されています。 これらを誰に使うかで、パーティーの個性も変わってくるでしょう。
3.「ちいさなメダル」の収集
リメイク版のドラクエといえば、「ちいさなメダル」収集は欠かせないやり込み要素です。 秘密の場所には、合計で10枚以上のちいさなメダルが隠されていることが確認されています。 メダル王の城(あるいはそれに代わる施設)でどのような景品が用意されているかはまだ不明ですが、強力な報酬が期待できるため、秘密の場所の探索はメダル集めにおいても必須と言えます。
4. ゴールドの獲得
序盤から中盤にかけては、何かとゴールドが不足しがちです。 秘密の場所では、一度に数百から数千ゴールドが手に入る場所もあり、装備を整えるための大きな助けとなります。
このように、秘密の場所の探索は単なる寄り道ではなく、HD-2D版ドラクエ2を快適に、そして深く楽しむための重要な攻略ルートの一つとなっているのです。
【完全網羅】ドラクエ2リメイク「秘密の場所」全36箇所の場所と入手アイテム一覧
お待たせしました。 ここからは、現在判明している全36箇所の「秘密の場所」について、推奨される探索時期ごとに分類し、その場所と入手できるアイテムを一覧で徹底的に解説していきます。 取り逃しのないよう、ご自身の冒険の進行度と照らし合わせながらチェックしてみてください。
序盤(船入手前)に行ける秘密の場所
まずは、ローレシアを出発してから、船を入手するまで(主にムーンブルクの王女やサマルトリアの王子を探す道中)に立ち寄れる場所です。 序盤で手に入るアイテムは、冒険の滑り出しを大いに助けてくれます。
| No. | 場所(目印) | 入手アイテム |
|---|---|---|
| 1 | ローレシア周辺 | ちいさなメダル×1, 132ゴールド |
| 2 | リリザ周辺 | (現在情報なし) |
| 3 | サマルトリア周辺 (1) | きのぼうし×1, ちいさなメダル×1 |
| 4 | サマルトリア周辺 (2) | せいなるナイフ×1 |
| 5 | 勇者の泉の洞窟周辺 | 布の服×1, 5ゴールド, まほうのせいすい×1, どくけしそう×1 |
| 6 | 湖の洞窟周辺 (1) | くさりがま×1, 224ゴールド |
| 7 | 湖の洞窟周辺 (2) | ちいさなメダル×1, スライムピアス×1 |
| 8 | ムーンペタ北部 | (現在情報なし) |
| 9 | ムーンペタ南部 (1) | ふくびきけん×2, ふしぎなきのみ×1 |
| 10 | ムーンペタ南部 (2) | 307ゴールド, せいすい×3, マヌーハそう×2 |
| 11 | ムーンブルク周辺 | (現在情報なし) |
| 12 | 風の塔周辺 (1) | 石のぼうし×1, はがねのつるぎ×1 |
| 13 | 風の塔周辺 (2) | ちいさなメダル×1 |
| 14 | オアシス東部 | 544ゴールド, まんげつそう×3, 上やくそう×1 |
序盤探索のポイント
特筆すべきは、風の塔周辺で手に入る「はがねのつるぎ」でしょう。 ローレシアの王子にとって、この段階での「はがねのつるぎ」は破格の攻撃力であり、風の塔の攻略や、その後のムーンブルク周辺での戦いが格段に楽になります。 また、「ふしぎなきのみ」や「スライムピアス」(装備者の見た目が変わる可能性も?)といったユニークなアイテムも見逃せません。 リリザ周辺など、アイテム情報がまだない場所もありますが、おそらくゴールドや薬草など、序盤の助けになるものが入っていると予想されます。 情報が判明次第、このレビューも更新していく予定です。
中盤(船入手後)に行ける秘密の場所
船を手に入れると、行動範囲は一気に全世界へと広がります。 ここからが「秘密の場所」探索の本番と言っても過言ではありません。 強力なアイテムが眠る海上や、遠く離れた大陸の秘境を目指しましょう。
| No. | 場所(目印) | 入手アイテム |
|---|---|---|
| 15 | ルプガナ周辺 | 413ゴールド, まもりのたね×1, 黄金の盾×1 |
| 16 | ドラゴンの角から東の海上 | まもりのたね×1, スタミナのたね×1, 1388ゴールド×1 |
| 17 | 海上 (1) (世界地図南東) | ちいさなメダル×1, ピンクパール×1 |
| 18 | 海上 (2) (世界地図南西) | 626ゴールド×1, 皮のドレス×1, すばやさのたね×1 |
| 19 | 海上 (3) (世界地図南中央) | (現在情報なし) |
| 20 | 海上 (4) (世界地図北東) | ラックのたね×1, まほうのせいすい×1, サンゴのかみかざり×1, ちいさなメダル×1 |
| 21 | 海上 (5) (世界地図北西) | けんじゃのせいすい×1 |
| 22 | 湖の洞窟周辺 (船が必要なエリア) | (現在情報なし) |
| 23 | テパ周辺 (船が必要なエリア) | 219ゴールド, ちいさなメダル×1 |
| 24 | アレフガルド南西部 | かしこさのたね×1, ちからのたね×1, レミラーマの巻物×1 |
| 25 | アレフガルド北部 (1) | 命の石×1, ちいさなメダル×1, 1753ゴールド×1, 命のゆびわ×1 |
| 26 | アレフガルド北部 (2) | (現在情報なし) |
| 27 | アレフガルド南東部 | はでな服×1, 339ゴールド, まだらくもいと×1 |
| 28 | ベラヌール周辺 (月のかけら入手後) | ちいさなメダル×1, 1400ゴールド |
| 29 | ペルポイ周辺 (1) | (現在情報なし) |
| 30 | ペルポイ周辺 (2) | ちいさなメダル×1, スタミナのたね×1 |
| 31 | ローレシア南のほこら周辺 (東の小島) | バニースーツ×1 |
| 32 | デルコンダル周辺 | ちいさなメダル×1, ふくびきけん×6 |
| 33 | テパ南西部 | (現在情報なし) |
| 34 | ロンダルキア北 | ちいさなメダル×1, たびびとの服×1 |
| 35 | ロンダルキア東部 | メタスラの剣×1, ほしふるうでわ×1 |
中盤探索のポイント
船入手後の探索は、まさに宝の山です。 あまりにも重要なアイテムが多いため、いくつかピックアップして解説します。
【最重要】メタスラの剣・ほしふるうでわ(ロンダルキア東部)
本作最大の目玉と言える秘密の場所がここでしょう。 船を手に入れてすぐに向かうことができますが、場所はあの悪名高いロンダルキア大陸の沿岸です。 周辺の敵はとてつもなく強力であるため、上陸せずに船から直接秘密の場所に入ることになると思われます。 「メタスラの剣」はメタル系モンスターに確実にダメージを与えられる(オリジナル版では攻撃力依存でしたが、リメイクでは特効がつく可能性が高い)最強クラスの剣です。 「ほしふるうでわ」は装備者の素早さを2倍にする(SFC版仕様なら)超強力な装飾品。 これらを船入手直後に手に入れられるとすれば、ゲームバランスは激変します。 まさにハイリスク・ハイリターンな探索と言えるでしょう。
黄金の盾(ルプガナ周辺)
ルプガナの町周辺で手に入る「黄金の盾」は、この時点では最高クラスの防御力を誇る盾です。 呪文耐性も付与されている可能性が高く、全員が装備できる(SFC版仕様なら)ため、パーティー全体の耐久力を大幅に引き上げてくれます。 船を手に入れたら、まずはここを目指すのが堅実なルートかもしれません。
レミラーマの巻物(アレフガルド南西部)
オリジナル版ではアイテムの場所を光らせる呪文「レミラーマ」がありましたが、HD-2D版ではこの「レミラーマの巻物」がその役割を担うのかもしれません。 あるいは、秘密の場所のヒントをくれる重要アイテムの可能性もあります。 前作『ドラクエ1』の舞台であるアレフガルドで手に入るというのも、ファンにはたまらない演出です。
バニースーツ(ローレシア南のほこら周辺)
ローレシア南にあるほこらの、さらに東にある小島で手に入ります。 ムーンブルクの王女専用の装備となる可能性が高く、いわゆる「お遊び装備」の一つでしょう。 しかし、HD-2D版ではこうした装備にも特殊な効果や、高い守備力が設定されているかもしれません。 コレクターズアイテムとしても見逃せません。
終盤(ベリアル撃破後など)に行ける秘密の場所
物語が佳境に入り、ロンダルキアへの道が開かれた後にも、探索すべき秘密の場所が残されています。 これらは最後の戦いに向けた、開発陣からの贈り物とも言える強力なアイテムです。
| No. | 場所(目印) | 入手アイテム |
|---|---|---|
| 36 | ロンダルキア西部 | ちからのたね×1, ちいさなメダル×1, ふぶきのつるぎ×1 |
| 37 | (リスト外) ベリアルを倒したあと | いぬぐるみ×1, フリーズウィップ×1 |
※情報ソース①では36箇所とされていますが、リスト上は37個の場所が確認できるため、ここでは番号を分けて記載します。
終盤探索のポイント
ふぶきのつるぎ(ロンダルキア西部)
「ふぶきのつるぎ」は、ローレシアの王子が装備できる最強クラスの武器の一つです。 攻撃力もさることながら、使うと「ヒャダルコ」の効果がある(オリジナル版仕様)ため、道具としても非常に優秀です。 ロンダルキアの過酷な大地を探索し、ベリアルを倒す直前、あるいは倒した後に手に入ることになるでしょう。 ハーゴン神殿に挑むための切り札となります。
フリーズウィップ(ベリアルを倒したあと)
「フリーズウィップ」はムチ系の武器で、ムーンブルクの王女が装備できる最強武器候補です。 攻撃力が高く、敵全体を攻撃できる(SFC版仕様なら)ため、王女の戦闘能力を飛躍的に高めます。 「ベリアルを倒したあと」という条件がついているため、ロンダルキアのほこら周辺、あるいは神殿内で見つかるのかもしれません。
ドラクエ2リメイク「秘密の場所」探索のコツと注意点
全36箇所もの秘密の場所を効率よく、そして取り逃しなく探索するためには、いくつかのコツと注意点があります。 ゲーム評論家としての視点から、効率的な探索法を提案します。
秘密の場所の「キラキラ」を見逃さない方法
情報によれば、秘密の場所があるマスは、フィールド上で「キラキラ」と光るエフェクトが発生しているようです。 HD-2Dの美麗なグラフィックの中では、このキラキラが背景に紛れて見えにくい可能性があります。
探索のコツ
- 視点変更を活用する: もしリメイク版に視点変更機能(回転やズーム)が搭載されていれば、それを活用して怪しい場所を多角的にチェックしましょう。
- 夜間を狙う: HD-2Dのライティング技術により、夜になるとキラキラがより目立つ可能性があります。昼と夜、両方の時間帯でフィールドを歩き回ることが重要です。
- 怪しい地形は徹底的に調べる: 「一マスだけ地形が違う」「行き止まりになっている岬の先端」「不自然な形の森」など、マップを見て直感的に怪しいと感じた場所は、ローラー作戦で歩き回る価値があります。
「レミラーマの巻物」の効果を考察する
中盤で手に入る「レミラーマの巻物」が、これらの場所を探すのに役立つことは間違いないでしょう。 考えられる効果としては、以下の2点が挙げられます。
- 使用すると、今いるマップの秘密の場所(キラキラ)が一定時間強く光る。
- 大事なものとして所持しているだけで、秘密の場所が常時光るようになる。
どちらにせよ、アレフガルドに到達したら最優先で入手し、その効果を確かめたいアイテムです。 これがないと、自力で全36箇所を見つけるのは至難の業かもしれません。
効率的な探索ルートの提案
やみくもに探すのではなく、戦略的に探索ルートを組むことをお勧めします。
ルート案1:船入手直後の安全圏巡り
- 船入手後、まずはルプガナ周辺で「黄金の盾」を入手し、パーティーの守備力を固める。
- そのまま世界の大陸沿岸をぐるりと一周する。海上や、上陸してすぐの場所にある秘密の場所(例:ローレシア南の小島、デルコンダル周辺など)を先に回収します。
- アレフガルドにも立ち寄り、「レミラーマの巻物」や「命のゆびわ」などを確保する。
ルート案2:最速最強装備(ハイリスク)ルート
- 船入手後、他の場所には目もくれず、世界地図北東のロンダルキア東部沿岸を目指す。
- 敵に遭遇したら全て「にげる」。全滅のリスクを覚悟の上で、「メタスラの剣」「ほしふるうでわ」が入った秘密の場所へ直行する。
- 入手後、リレミト(使えるか不明)やルーラで即座に離脱する。
どちらのルートを選ぶかで、中盤のゲーム体験は大きく変わるでしょう。 もちろん、あえてこれらの情報を遮断し、自力で世界を探索するのもRPGの醍醐味です。
敵が強いエリアでの注意点
上記の「ハイリスクルート」にも関連しますが、ロンダルキア周辺のように、船入手直後のレベルでは到底太刀打ちできない敵が出現するエリアの秘密の場所を狙う場合は、細心の注意が必要です。
- セーブを徹底する: 挑戦する直前には必ずセーブしましょう。
- 消耗品を惜しまない: 「せいすい」を使って弱い敵の出現を防いだり、「キメラのつばさ」や「ルーラ」で即座に脱出できる準備を整えておきましょう。
- 全滅は覚悟の上で: HD-2D版のデスペナルティがどうなるか(SFC版準拠なら所持金半分)は不明ですが、ある程度の損失は覚悟の上で挑む必要があるかもしれません。
取り逃しを防ぐためのチェックリスト活用法
全36箇所という数は、プレイしているうちに「どこまで行ったか」を忘れてしまいがちです。 このレビューの表を印刷したり、スクリーンショットを撮ったりして、あなた自身で踏破した場所にチェックを入れていくことを強くお勧めします。 ゲーム内でも、一度訪れた秘密の場所はマップに記録される機能があるかもしれませんが、念には念を入れましょう。 特に「ちいさなメダル」のコンプリートを目指すなら、こうした地道な管理が最終的に大きな差となります。
HD-2D版ドラクエ1&2の更なる魅力と考察
さて、ここまで「秘密の場所」に特化して解説してきましたが、ゲーム評論家としては、今回のHD-2D版『ドラゴンクエストⅠ&Ⅱ』全体の魅力についても触れないわけにはいきません。 ペルソナの関心事である「HD-2D版全体への興味」にもお答えしていきましょう。
HD-2D版『ドラゴンクエストI』の進化
今回のリメイクは『I』と『II』のセットです。 『I』は『II』に比べてマップが狭く、仲間もいませんが、その分「一人で竜王に挑む」という濃密な勇者の物語が体験できます。
グラフィックと演出の進化
HD-2Dで描かれるアレフガルドは、どれほど美しくなっているでしょうか。 ラダトームの城、ガライの町、そして竜王の城。 ファミコンのドット絵をベースに、光と影、水の表現が加わることで、オリジナル版をプレイした時の想像力を遥かに超える世界が広がっているはずです。 特に竜王との対峙、そしてあの「世界の半分」の問いかけが、どのような演出で描かれるのか、今から楽しみでなりません。
システム面の改修
オリジナル版の『I』は、移動や戦闘のテンポが独特でした(例:一歩ずつしか進めない、戦闘も1対1)。 SFC版などで既に改善されていますが、HD-2D版ではさらに快適に、現代のプレイヤーがストレスなく遊べるよう最適化されていることでしょう。 もしかすると、『I』にも『II』の「秘密の場所」に似た、新たな探索要素が追加されているかもしれません。
HD-2D版『ドラゴンクエストII』の難易度は調整されるか?
『ドラクエ2』ファンの間で最も話題になるのが、その「難易度」です。 特に有名なのが、以下の3点でしょう。
- ロンダルキアへの洞窟: 落とし穴と無限ループが待ち受ける、多くのプレイヤーの心を折った難関ダンジョン。
- ロンダルキアの敵の強さ: 洞窟を抜けた先に広がる銀世界で、ブリザードやギガンテスといった強力なモンスターに蹂躙される絶望感。
- ハーゴンの神殿: アトラス、バズズ、ベリアルといった強力なボスとの連戦、そして最終ボス。
私個人の見解としては、HD-2D版では「理不尽な部分は緩和しつつ、歯ごたえは残す」という絶妙なバランス調整が施されると予想しています。
例えば、ロンダルキアへの洞窟は、マップの構造自体は変えずとも、落とし穴のヒントを増やす、あるいは一度通ればショートカットが開通する、といった配慮がなされるかもしれません。 また、敵の強さに関しても、今回の「秘密の場所」で強力な装備を早期に入手できること自体が、実質的な難易度緩和策(プレイヤーの選択による救済措置)として機能するよう設計されているのではないでしょうか。
ファミコン版のあの緊張感をもう一度味わいたい古参ファンも、ドラクエ2未経験の新規プレイヤーも、どちらも楽しめるような調整を期待しています。
『ドラクエ3』HD-2D版との関連性
ご存知の通り、『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』のHD-2D版も開発が進んでいます。 時系列は『III』→『I』→『II』となり、これらは「ロト三部作」として繋がっています。
『I』と『II』がセットで発売されるということは、『III』と合わせて三部作をHD-2Dという統一された高品質なグラフィックで通して遊べることを意味します。 『III』で冒険した世界が、後の『I』でアレフガルドとなり、『II』でさらにその子孫たちが世界を広げていく。 この壮大な「ロトの伝説」を、最新の表現技術で追体験できるというのは、ファンにとってこれ以上ない喜びです。
もしかすると、『III』のセーブデータがあると『I&II』で何か特典がある、あるいはその逆といった、作品間の連携要素も盛り込まれるかもしれません。 ロト三部作の集大成として、このHD-2Dプロジェクトには大きな期待を寄せています。
まとめ
今回は、HD-2D版『ドラゴンクエストII』の大きな注目ポイントである「秘密の場所」について、全36箇所のリストと攻略のコツを徹底的に解説しました。
- 「秘密の場所」は、リメイク版で追加された重要な探索要素である。
- 全36箇所に、ゴールドや貴重な「ちいさなメダル」、そして「メタスラの剣」「ほしふるうでわ」といった強力な装備が隠されている。
- 船入手後、どのルートでこれらの場所を巡るかが、中盤の難易度を大きく左右する。
- 取り逃しを防ぐため、このレビューのようなチェックリストを活用して、計画的に探索を進めることを推奨する。
HD-2D版『ドラゴンクエストⅠ&Ⅱ』は、単なるグラフィックの刷新に留まらず、新たな楽しみ方を加えて現代に蘇る作品となりそうです。 ファミコン版で苦労した思い出も、SFC版で快適に遊んだ記憶も、全てが新しい感動に繋がっていくことでしょう。
発売の暁には、この美しい世界を隅々まで探索し、すべての「秘密の場所」を発見する楽しみを、ぜひご自身で味わってみてください。 私も一人のプレイヤーとして、HD-2Dのアレフガルド、そしてその先の広大な世界に旅立つ日を心待ちにしています。






