ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年6月12日に発売が迫ったHD-2D版『ドラゴンクエストI&II』、特に『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』のヒロインたち、ムーンブルクの王女と新キャラクターであるサマルトリアの王女について、非常に深い関心を抱いていることでしょう。 中でも、「彼女たちのプロポーション、ぶっちゃけどうなってるの?」という、実に人間味あふれる疑問が私のもとにも多数届いています。
わかります。 新しく描き起こされた彼女たちのデザインは、我々の想像力をかき立てるに十分すぎる魅力を持っています。 ゲーム評論家として、その疑問に真正面から向き合うのもまた一つの使命。 公式イラストや情報を基に、徹底的に彼女たちのスリーサイズを考察・推定していきます。
この記事を読み終える頃には、HD-2D版『ドラクエII』のヒロインたちに対するあなたの解像度が格段に上がり、発売日がさらに待ち遠しくなっているはずです。
- HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』の概要と魅力
- ムーンブルクの王女(HD-2D版)の徹底分析とスリーサイズ推定
- サマルトリアの王女(新キャラ)の徹底分析とスリーサイズ推定
- 二人の王女の比較とリメイク版『ドラクエII』への期待
それでは解説していきます。
注目ヒロイン①:ムーンブルクの王女 スリーサイズ徹底考察
お待たせしました。 ここからが本題です。 まずは、原作からデザインが一新された「ムーンブルクの王女」について、そのプロポーションを徹底的に考察していきます。
考察の主な資料は、公式から提供された立ち絵と、キービジュアルです。
HD-2D版デザイン分析:鳥山明デザインの系譜
まず、立ち絵を見てみましょう。 原作のファミコン版ドット絵や、それ以降のリメイク(SFC版など)のデザインと比べ、今回のHD-2D版のデザインは、より鳥山明氏の原画に近い、柔らかなタッチで描かれています。 紫色のウェーブがかった髪、大きな瞳、そして特徴的な頭巾と、白を基調としたローブ。 原作のイメージを踏襲しつつ、より表情豊かに、キャラクター性が強調されています。
注目すべきは、その衣装です。 修道女を思わせるゆったりとしたローブは、体のラインをほとんど拾いません。 これは、彼女の「王女」としての高貴さや、魔法使いとしての「神秘性」を表現すると同時に、悲劇に見舞われた彼女の「儚さ」や「控えめな性格」をも示唆しているようです。 しかし、我々はこのローブの下に隠された真実を追求せねばなりません。
キービジュアルから読み解く身長と体格
次に、キービジュアルを見てみます。 ここには、ローレシアの王子、サマルトリアの王女(新)、そしてムーンブルクの王女が描かれています(奥にはサマルトリアの王子の姿も!)。
リンゴのサイズから推定する身長 (155cm前後)
ムーンブルクの王女は、胸元でリンゴを一つ持っています。 このリンゴが、我々にとって重要な手がかりとなります。 一般的なリンゴ(ふじなど)の直径を約8cm~9cmと仮定します。 彼女がそれを持っている手の大きさ、指の細さ。 非常に華奢であることがわかります。
キービジュアルでの対比を見ると、ローレシアの王子(兜を被っていますが、一般的なRPG主人公の身長として175cm前後と仮定)と比べ、ムーンブルクの王女はかなり小柄です。 頭巾を含めても、王子の肩を少し超える程度。 これらの情報と、全体的なバランスから、彼女の身長は推定155cm前後と考察します。 日本人女性の平均身長(16-17歳で約158cm)よりやや低い程度で、ヒロインとしては非常にスタンダードな身長と言えるでしょう。
華奢な手とローブのデザイン
立ち絵で杖を持つ手も、キービジュアルでリンゴを持つ手も、非常に細く、指が長いことがわかります。 この「華奢さ」は、彼女の体型全体に共通すると考えるのが自然です。 ゆったりしたローブは、その細い体をあえて隠すためのデザインかもしれません。 しかし、袖口から覗く手首の細さ、足元のブーツの小ささ(22.5cm~23.0cm程度か)から、全体的にスレンダーな体型であると推測されます。
魔法使い系ヒロインとしてのプロポーション推定
身長155cm、スレンダーな体型。 これらの仮定を基に、いよいよ核心であるスリーサイズを推定していきます。
バストサイズの考察:控えめながらも存在する丸み (B80)
最も難解なのがバストです。 ローブは胸のラインを一切拾いません。 しかし、諦めるのは早計です。 キービジュアルでリンゴを胸元で持っている姿。 立ち絵での、首元から胸にかけてのローブの自然なたわみ。 これらは、胸部に「全く何もない」のではなく、女性としての「自然な丸み」が存在することを示唆しています。
彼女は魔法使い系であり、過度な肉体派ではありません。 性格も控えめ。 これらのキャラクター性を考慮すると、過度に豊満であるとは考えにくい。 しかし、ロトの血を引く王女としての気品、ヒロインとしての魅力を備えているはずです。 身長155cmに対するアンダーバストを、華奢な体型から「65cm」と仮定します。 カップサイズは、控えめでありつつも存在感のあるBカップ、あるいはCカップ。 間を取って、Bカップ(トップ80cm)~Cカップ(トップ82.5cm)と推定します。 ここでは、彼女の奥ゆかしさを尊重し、B80(アンダー65のBカップ)と推定します。
ウエストサイズの考察:ローブの下の秘密 (W58)
ウエストに至っては、情報が皆無です。 ローブはウエストを一切絞っていません。 これはもう、想像で補うしかありません。 身長155cmでスレンダーな体型。 魔法使いであり、過度な筋力は不要。 しかし、ロンダルキアへの過酷な旅を乗り越えるだけの体力(体幹)は必要です。 日本人女性の標準ウエスト(身長x0.38)で計算すると、155 x 0.38 = 58.9cm。 彼女の華奢さを考慮し、W58と推定します。 これは非常に現実的かつ魅力的な数値です。
ヒップサイズの考察:全体のバランス (H83)
ヒップもまた、ローブの向こう側です。 立ち絵では、ローブがAラインに広がっており、全く手がかりがありません。 こうなれば、全体のバランスから推定するのみです。 一般的に、ヒップサイズはバストサイズと同等か、やや大きい場合(B80, H83など)が、バランスの取れた美しいシルエットとされます。 彼女の華奢さ、そして魔法使いとしてのキャラクター性を鑑み、バスト+3cmのH83と推定します。
結論:ムーンブルクの王女の推定スリーサイズ
- 身長:155cm
- スリーサイズ:B80 / W58 / H83
- (推定カップ:B65)
これが、私、桐谷シンジが導き出したムーンブルクの王女(HD-2D版)の推定プロポーションです。 控えめながらも、女性としての確かな魅力と気品を秘めた、まさに王女と呼ぶにふさわしい数値ではないでしょうか。
考察:「ぱふぱふ改」と彼女の魅力
ここで、提供された情報ソース①「ぱふぱふ改の巻物」について触れておきましょう。 HD-2D版では、クリア後のやりこみ要素として「ギャルの巻物」を入手することで、ムーンブルクの王女が「ぱふぱふ改」を習得できるようです。 その効果は「敵全体をたまに1ターン行動不能にする」。
これは非常に興味深い。 原作の「ぱふぱふ」が(主に『ドラクエIII』以降)一種のギャグ、あるいは男性を魅了する技であったのに対し、彼女の「ぱふぱふ改」は敵全体を行動不能にする、という強力なデバフ技になっています。 これが、我々が推定したスリーサイズ(B80)による物理的な魅力(?)によるものなのか、それとも王女の持つ神秘的なオーラや魔力によるものなのか。 おそらく後者でしょう。 彼女の魅力は、単なるスリーサイズでは測れない、内面から溢れ出る気品や魔力の高さにある。 「ぱふぱふ改」の情報は、逆説的に、彼女の魅力が外見だけではないことを示唆しているのです。
注目ヒロイン②:サマルトリアの王女 スリーサイズ徹底考察
さて、次はもう一人の注目ヒロイン、HD-2D版で我々の前に突如姿を現した「サマルトリアの王女」です。 彼女の存在は、原作プレイヤーにとって最大のサプライズでした。 サマルトリアの王子はどうなったのか? 彼女が代わりに仲間になるのか? その謎はさておき、まずは彼女のプロポーションを徹底的に考察します。
資料は、立ち絵と、キービジュアルです。
HD-2D版の新キャラクター:なぜ「王女」なのか?
サマルトリアといえば、前述の通り「王子」の国でした。 そこに「王女」が登場する。 キービジュアルの奥にはサマルトリアの王子らしき姿も見えるため、彼が登場しないわけではなさそうです。 考えられるのは、
- 王子か王女を選べる(主人公の性別選択のように)
- 王子も王女も仲間になる(4人パーティ?)
- 王子に何かがあり、代わりに王女が旅に出る といったシナリオです。 いずれにせよ、この「おてんば」を思わせる活発な王女が、物語に新しい風を吹き込むことは間違いありません。
デザイン分析:活発なおてんば姫
立ち絵を見てみましょう。 オレンジ色の癖っ毛をポニーテール(ツインテール?)に結び、緑色のケープと黄色のチュニック、黒いタイツ(スパッツ?)にブーツという、非常に活動的な服装です。 腰には剣を帯びており、ムーンブルクの王女とは対照的に、物理攻撃もこなしそうな「戦士」あるいは「勇者」タイプに近い印象を受けます。 この快活な笑顔とポーズ。 まさに「おてんば姫」という言葉がぴったりです。
剣とマント、活動的な衣装
ムーンブルクの王女の衣装が「静」だとしたら、彼女の衣装は「動」です。 短いチュニックとタイツは、動きやすさを最優先したもの。 マントも短く、戦闘の邪魔にならないようになっています。 この衣装は、ムーンブルクの王女のローブとは違い、体のラインが比較的わかりやすいという、我々考察班にとっては非常にありがたいデザインです。
体のラインが出るチュニックとタイツ
注目すべきは、チュニックとタイツです。 チュニックは腰のベルトで絞られており、ウエストラインが明確です。 また、タイツを履いているということは、脚のラインも(ブーツの上までですが)はっきりとわかります。 立ち絵のポーズからも、引き締まった健康的な肉体であることが伺えます。
アスリート系ヒロインとしてのプロポーション推定
彼女は剣を振るい、活発に動き回るキャラクターでしょう。 つまり、その体型は「アスリート系」に近いと推測されます。
身長と体格:ムーンブルクの王女との対比 (150cm前後)
キービジュアルで、彼女は飛び跳ねるような躍動的なポーズを取っています。 ムーンブルクの王女(推定155cm)と比べると、やや小柄に見えます。 活発なキャラクターは小柄に描かれることが多い(例:『ドラクエIV』のアリーナ姫)というRPGのセオリーも考慮し、彼女の身長は推定150cmと考察します。 小柄ながらも、全身がバネのようなエネルギーに満ちているイメージです。
バストサイズの考察:健康的な魅力 (B83)
立ち絵の胸元。 黄色のチュニックが、胸の膨らみによって自然な影を作っています。 決して巨乳ではありませんが、明らかに「ある」ことがわかります。 活発なアスリート系体型は、筋肉質でありながらも、女性らしい丸みを帯びているものです。 身長150cm、アンダーバストを「65cm」と仮定(ムーンブルクの王女と同じアンダーですが、こちらの方がより筋肉質で引き締まっていると想定)。 カップサイズは、健康的な魅力を感じさせるCカップと推定します。 よって、トップはB83(アンダー65のCカップ強)と推定します。 ムーンブルクの王女(B80)よりも数値上は大きいですが、これは身長が低いために、よりメリハリが強調される結果とも言えます。
ウエストサイズの考察:引き締まった体幹 (W56)
彼女のウエストは、立ち絵のベルトによって位置が明確です。 チュニックの上からでも、かなり引き締まっていることがわかります。 剣を振り回し、戦場を駆け回るためには、強靭な体幹が必要です。 身長150cmの標準ウエスト(150 x 0.38 = 57cm)よりも、さらに引き締まっていると考えるのが妥当でしょう。 W56と推定します。 この細いウエストが、バストとヒップのラインをより際立たせているはずです。
ヒップサイズの考察:躍動感の源 (H82)
タイツとブーツに覆われていますが、立ち絵のポーズやキービジュアルの躍動感から、彼女のヒップラインを推測します。 アスリート系として、ヒップは小さすぎず、かといって大きすぎず、引き締まった筋肉質な形状であると想像されます。 バスト(B83)とのバランスを考慮し、ウエスト(W56)からのギャップを美しく見せる数値として、H82と推定します。
結論:サマルトリアの王女の推定スリーサイズ
- 身長:150cm
- スリーサイズ:B83 / W56 / H82
- (推定カップ:C65)
これが、私、桐谷シンジが導き出したサマルトリアの王女(新キャラ)の推定プロポーションです。 小柄ながらもメリハリの効いた、健康的で活動的な魅力に溢れる数値となりました。
二人の王女とHD-2D版『ドラクエII』の未来
さて、二人のヒロインの推定スリーサイズが出揃いました。 改めて比較してみましょう。
推定スリーサイズ比較表
| 項目 | ムーンブルクの王女 (推定) | サマルトリアの王女 (推定) |
|---|---|---|
| 身長 | 155cm | 150cm |
| バスト | 80cm | 83cm |
| ウエスト | 58cm | 56cm |
| ヒップ | 83cm | 82cm |
| 推定カップ | B65 | C65 |
| タイプ | 魔法使い・スレンダー系 | 戦士(?)・アスリート系 |
こうして見ると、非常に興味深い対比となっています。 身長はムーンブルクの王女の方が高いですが、スリーサイズの数値(特にバストとウエスト)はサマルトリアの王女の方がメリハリが効いている、という推定結果になりました。 まさに「静」と「動」、「魔」と「武」のヒロイン対決です。 どちらのタイプが好みかは、プレイヤーによって大きく分かれるところでしょう。 (もちろん、私はゲーム評論家として、両名の活躍を平等に期待しています)
パーティ構成はどう変わる? サマルトリアの王子の行方
最大の謎は、パーティ構成です。 原作『II』は、ローレシアの王子(戦士)、サマルトリアの王子(戦士+魔法)、ムーンブルクの王女(魔法使い)という、絶妙な3人パーティでした。 ここにサマルトリアの王女が加わるとどうなるのか。
キービジュアルの奥にサマルトリアの王子がいることから、彼が登場しないとは考えにくい。 もし、サマルトリアの「王子」か「王女」を選べる仕様だとしたら、ゲームの難易度や展開が大きく変わる可能性があります。 王子は「ザオリク」を覚えない(リメイク版では覚えるものもあるが、遅い)のに対し、王女がもし「ザオリク」や「ベホマ」を早期に覚えるなら、ムーンブルクの王女の負担が減り、難易度は下がるかもしれません。 逆に、王女が物理攻撃特化なら、中盤の火力が上がります。
あるいは、シリーズ初の「4人パーティ」になる可能性もゼロではありません。 (『ドラクエIII』以降は4人パーティが基本) もしそうなれば、『ドラクエII』のゲームバランスは根本から再構築されることになり、もはやリメイクの域を超えた「新作」と呼べるものになるでしょう。 このパーティ構成の謎こそが、HD-2D版『ドラクエII』の最大の注目点かもしれません。
HD-2Dで描かれる彼女たちのドラマ
いずれにせよ、これほど魅力的な二人のヒロインが、あのHD-2Dの美しい世界で動き、喋り(ボイスの有無は未確定ですが、近年の傾向からすると期待したい)、戦うのです。 ムーンブルクの王女が呪いから解放されるシーン。 サマルトリアの王女が(おそらく)快活にパーティに参加するシーン。 そして、ローレシアの王子を巡る(かもしれない)ほのかな恋模様。 原作では描かれなかった、あるいはドット絵では表現しきれなかったキャラクターたちの細やかな感情が、HD-2D版では描かれることになるでしょう。 それこそが、我々がリメイクに最も期待していることなのですから。
HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』緊急レビュー! なぜ今、リメイクなのか
まずは本題に入る前に、今回の考察の舞台となるHD-2D版『ドラゴンクエストI&II』について、その全貌と意義を整理しておきましょう。 単なるリメイクと侮ってはいけません。 これは、日本のRPGの「原点」を、現代の技術で「再創造」する試みです。
HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』の発売日と対応機種
待ちに待ったHD-2D版『ドラゴンクエストI&II』は、2025年6月12日(木)に発売が決定しています。 対応プラットフォームは、Nintendo Switch、PlayStation 5、PlayStation 4、Xbox Series X|S、PC(Steam、Windows)と、現行の主要なハードを網羅しています。 (※『I』と『II』は別売りです。『I』が2025年6月12日、『II』も2025年内に発売予定と発表されていますが、本記事では便宜上『I&II』として扱います。読者の関心は『II』の王女たちにあるため、そちらにフォーカスします。)
このマルチプラットフォーム展開からも、スクウェア・エニックスが本作をいかに重要視しているかが伺えます。 かつてファミコンで夢中になった世代も、本作で初めて「ロトの伝説」に触れる世代も、誰もが最適な環境でプレイできるというのは素晴らしいことです。
「HD-2D」技術とは何か? 『オクトラ』から進化したグラフィック
本作の最大の目玉は、その名の通り「HD-2D」技術の採用です。 この技術は、スクウェア・エニックスの『オクトパストラベラー』で初めて世に出て、そのドット絵と3DCGを融合させた独特の映像美で世界中のゲーマーを驚かせました。 『トライアングルストラテジー』や『ライブアライブ』のリメイクでも採用され、今やスクエニの「お家芸」とも言える表現技法です。
HD-2D版『ドラクエ』では、この技術がさらに進化しています。 ファミコン時代のドット絵の温かみを残しつつ、背景の奥行き、光の表現、水の揺らぎ、雲の流れなどが、現代の技術で緻密に描かれています。 特に戦闘シーンの背景やモンスターのモーションは、原作のイメージを損なうことなく、劇的にリッチになっています。 単なる「懐かしさ」に留まらない、「新しい感動」を与えてくれるビジュアルと言えるでしょう。
音楽とサウンド:すぎやまこういち氏の遺産はどう蘇るか
『ドラゴンクエスト』を語る上で欠かせないのが、故すぎやまこういち氏による珠玉の楽曲群です。 今回のHD-2D版でも、もちろんそれらの名曲が使用されます。 オーケストラによる壮大な演奏が、HD-2Dの美しいグラフィックと組み合わさることで、どのような相乗効果を生むのか。
『II』のフィールド曲「果てしなき世界」や、戦闘曲「戦い」、そしてあの難所ロンダルキアの「遥かなる旅路」。 これらの曲が新たなアレンジで蘇る(あるいは、既存のオーケストラ音源が高品質で収録される)ことは、想像しただけでも胸が熱くなります。 音楽はゲーム体験の核です。 その点においても、本作への期待は尽きません。
『I』と『II』セット発売の意義:ロトの伝説を辿る旅
今回、『I』と『II』が(時期をずらしつつも)セットでリメイクされることには大きな意義があります。 『ドラゴンクエストI』は、「ロトの勇者」が「竜王」を倒し、アレフガルドに光を取り戻す物語。 そして『II』は、その100年後、ロトの子孫たちが、大神官ハーゴンと破壊神シドーの脅威に立ち向かう物語です。 この二つを連続してプレイすることで、「ロトの伝説」がいかにして紡Gてきたのかを、プレイヤーは改めて体験できます。
『I』で訪れた町が『II』ではどうなっているのか。 『I』の主人公の子孫たちが、どのように世界に広がっていったのか。 HD-2Dという統一された美しいグラフィックでこの壮大な歴史を追体験できるのは、このリメイクならではの贅沢と言えるでしょう。
激動の『ドラゴンクエストII』:原作の記憶とリメイクへの期待
さて、いよいよ本題である『ドラゴンクエストII』に焦点を当てていきましょう。 スリーサイズ考察の前に、我々が愛した原作『II』がどのようなゲームであったか、そしてリメイクで何が期待されるのかを振り返ります。
仲間探しの旅:ローレシア・サマルトリア・ムーンブルク
『ドラゴンクエストII』は、シリーズで初めて「パーティシステム」を導入した作品です。 ローレシアの王子(主人公)、サマルトリアの王子、ムーンブルクの王女。 ロトの血を引く三人の子孫が、それぞれの国から旅立ち、出会い、強大な悪に立ち向かいます。 この「仲間を探す」というプロセスそのものが、壮大なドラマでした。
主人公はまず、サマルトリアの王子を探しますが、これがなかな出会えない。 「いもうとを さがしに ゆうしゃのいずみへ」 「〇〇〇〇(主人公名)というひとを おさがしなのですが」 と、常に入れ違い。 この「もどかしさ」こそが、『ドラクエII』の序盤の醍醐味でした。
伝説の難所「ロンダルキアへの洞窟」はHD-2Dでどうなる?
『ドラクエII』といえば、多くのプレイヤーの記憶にトラウマとして刻まれているのが、「ロンダルキアへの洞窟」です。 複雑なダンジョン構造、無限ループ、そして落とし穴。 そこを抜けた先には、ブリザードの「ザラキ」や、デビルロードの「バシルーラ」といった、理不尽とも思える強敵たちが待ち構えていました。 ファミコン時代の絶妙な(あるいは過酷な)ゲームバランスの象徴とも言える場所です。
HD-2D版では、この難所がどう表現されるのか。 グラフィックが美麗になることで、ダンジョンの構造が分かりやすくなるのか、それとも逆に雰囲気が増して恐怖が増すのか。 ゲームバランスの調整(昨今のゲームらしく、理不尽さは緩和される可能性が高い)も含め、非常に注目されるポイントです。
原作のムーンブルク王女:犬の姿から最強の魔法使いへ
我らがヒロイン、ムーンブルクの王女。 彼女との出会いは衝撃的でした。 ハーゴンによって国を滅ぼされ、自身は「犬」の姿に変えられていたのです。 ラーの鏡によって呪いを解かれた彼女は、パーティに加わり、やがて「ベギラマ」や「イオナズン」といった最強クラスの攻撃呪文、そして「ザオリク」という必須の蘇生呪文を操る、パーティの生命線となります。 その可憐な見た目(ドット絵ですが)と裏腹の強さ、そして悲劇的な背景が、彼女の魅力を不動のものにしました。
サマルトリアの王子「いやー さがしましたよ」は健在か?
そして、忘れてはならないのがサマルトリアの王子。 彼は攻撃も呪文も中途半端(「ベギラマ」を覚えて喜んでいたら、王女が「イオナズン」を覚えてしまう、など)と、ややネタキャラ扱いされることもありますが、その明るい性格と「いやー さがしましたよ」のセリフは、多くのプレイヤーに愛されています。 HD-2D版では、彼がどのようなキャラクターとして描かれるのか。 ……と、思っていたら。
なんと、HD-2D版では「サマルトリアの王女」なる新キャラクターが登場するという情報が飛び込んできました。 これは一体どういうことなのか? サマルトリアの王子はどこへ行ったのか? それとも、王子か王女かを選べる「if」の物語になるのか? この新情報こそが、今回の「スリーサイズ考察」の引き金となったのです。
まとめ
今回は、HD-2D版『ドラゴンクエストII』の二人のヒロイン、ムーンブルクの王女とサマルトリアの王女のスリーサイズを、公式イラストから徹底的に考察・推定してみました。
- ムーンブルクの王女:B80 / W58 / H83 (推定)
- サマルトリアの王女:B83 / W56 / H82 (推定)
もちろん、これは私、桐谷シンジによる一個人の「推定」に過ぎません。 公式から設定が発表されることは(おそらく)永遠にないでしょう。 しかし、こうしてイラスト一枚からキャラクターの背景や性格、そしてプロポーションに至るまでを想像し、議論することは、ゲーム発売前の最も楽しい時間の一つです。
HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』は、単なる懐かしのリメイクに留まらず、新たなキャラクター、新たな解釈、そして新たなゲーム体験を我々に提供してくれそうです。 スリーサイズの答え合わせはゲーム本編ではできませんが、彼女たちがいかに魅力的か、いかに生き生きと冒険を繰り広げるのか。 それをその目で確かめる日が、今から待ち遠しくてなりません。






