ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、待望のHD-2D版『ドラクエ2』の新要素「巻物」について、誰に何を使わせるべきか悩んでいることでしょう。 原作の固定化された役割を覆すこの新システムですが、巻物は入手数が限られている可能性が濃厚です。 誰にどの特技を託すのか、この選択こそが攻略の最大の鍵となります。
この記事を読み終える頃には、その最大の疑問が解決し、明確な指針が手に入っているはずです。
- 最重要新要素「巻物」システムの全貌と戦略への影響
- ローレシア、サマルトリア、ムーンブルク、各キャラの役割と巻物の適性
- 勝敗を分ける「超絶技」の派生条件と必須巻物の完全リスト
- 特技ごとにおすすめ習得キャラと、その戦略的理由を徹底分析
それでは解説していきます。
ドラクエ2リメイクの最重要新要素「巻物」とは?
HD-2D版『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』は、単なるグラフィックのリマスター作品ではありません。 ゲームバランスの根幹に関わる新要素として「巻物」システムが導入されました。 これは、原作を知るプレイヤーであればあるほど、その戦略的な深さに驚かされることになるでしょう。
巻物システムで何が変わるのか? 原作との決定的な違い
オリジナルのファミコン版『ドラクエ2』をプレイした方ならご存知の通り、各キャラクターの役割は完全に固定されていました。
- ローレシアの王子: 攻撃呪文・回復呪文一切不可。ひたすら「こうげき」のみを担う物理アタッカー。
- サマルトリアの王子: 攻撃と回復の両方を中途半端にこなし、「器用貧乏」と評されがちな中衛。
- ムーンブルクの王女: 回復・補助・攻撃呪文のエキスパート。パーティの生命線である反面、打たれ弱い後衛。
この固定化された役割が、『ドラクエ2』の良くも悪くもピーキーな難易度を生み出していました。
しかし、「巻物」システムは、この固定観念を打ち破ります。 巻物を使用することで、キャラクターは本来覚えないはずの「特技」や「呪文」を習得できるのです。 例えば、ローレシアの王子が回復特技を使えるようになったり、ムーンブルクの王女が原作にはない強力な攻撃手段を持てたりと、育成の自由度が飛躍的に向上しています。
特技(呪文)の追加と戦略の深化
巻物によって習得できるのは、単なる呪文だけではありません。 「ゾンビ斬り」や「メタル斬り」といった特定の敵に有効な物理特技、「しのびあし」のような探索を快適にする特技、さらには「せいしんの巻物」によるMP自動回復といったパッシブ能力まで、多岐にわたります。
そして、最も重要なのが「超絶技」の存在です。 特定の巻物で覚える特技は、さらに強力な「超絶技」を閃くための「派生元」や「発動条件」となっています。 つまり、どの巻物を誰に使うかは、パーティの最終的な切り札を決定づける重要な選択となるのです。
巻物の入手方法と個数制限の注意点
ここで最大の注意点です。 これらの強力な巻物は、ゲーム中に入手できる数がおそらく「限られています」。 宝箱から1つだけ、あるいはメダル王の景品として交換可能など、全員に覚えさせることは不可能でしょう。
だからこそ、「誰にどの巻物を使うか」という選択が、クリアの難易度、ひいてはパーティの個性そのものを左右するのです。 「なんとなくサマルトリアに回復技を増やしておこう」といった安易な選択は、後々「ローレシアにあの巻物を使っていれば、あの超絶技が使えたのに……」という後悔に繋がりかねません。 本レビューでは、そうした後悔をしないための最適解を徹底的に考察していきます。
キャラ別!巻物習得のおすすめ方針と優先度
原作の役割を踏まえつつ、巻物によって各キャラをどう強化すべきか。 私、桐谷シンジが推奨する育成方針を解説します。
【ローレシアの王子】物理アタッカーの強化方針 (超絶技派生重視)
原作通り、パーティ最強の物理アタッカーであることは揺るがないでしょう。 彼の育成方針は「長所をさらに伸ばす」ことに尽きます。 中途半端に補助呪文を覚えさせるよりも、その圧倒的な攻撃力をさらに高める巻物を優先すべきです。
注目ポイント:MP問題と「せいしんの巻物」
ローレシアの王子は原作ではMPゼロでした。 リメイクでMPが設定されるか、あるいは特技専用のポイント(TP)のようなものが導入されるかは不明ですが、いずれにせよ特技の連発は難しいと予想されます。 ここで注目すべきが「せいしんの巻物」です。 これはローレシアの王子の超絶技の発動条件であり、かつ「自分のMPを毎ターン回復」という効果を持っています。 これは、彼に強力な特技を使わせるための「必須パーツ」と言えるでしょう。 最優先でローレシアの王子に使うべき巻物の一つです。
習得させたい巻物
- せいしんの巻物: 超絶技の条件。MP問題の解決。最優先。
- ゾンビ斬りの巻物: 超絶技「グランドクロス」の派生元。
- あくま斬りの巻物: 超絶技「覇王斬」の派生元。
- かいしんの巻物: (クリア後入手)ロマン砲。
ローレシアの王子は、超絶技の派生元となる巻物を中心に習得させ、フィニッシャーとしての性能を極限まで高めるのが王道です。
【サマルトリアの王子】中衛のバランス強化方針 (カスタマイズ性No.1)
原作で「器用貧乏」と呼ばれた彼こそ、HD-2Dリメイクにおける「巻物システムの主役」です。 元々がバランス型であるため、巻物によるカスタマイズの幅が最も広いと言えます。 プレイヤーの戦略次第で、彼は攻撃特化型にも、一流のサポーターにも、堅実なヒーラーにもなれます。
注目ポイント:「器用貧乏」から「万能のエース」へ
情報によれば、サマルトリアの王子は「メタル斬り」「ビーストの巻物」「マヒャドの巻物」「リホイミの巻物」など、多岐にわたる超絶技の派生元を持っています。 これは開発陣からの「サマルトリアを自由に育ててくれ」というメッセージでしょう。 彼にどの巻物を与えるかで、冒険の難易度は大きく変わります。
習得させたい巻物(育成方針別)
- 攻撃・メタル狩り特化型:
- メタル斬りの巻物: 超絶技「アルテマソード」派生元。レベル上げ効率が激変。
- マヒャド斬りの巻物: 高火力の物理技。
- 補助・サポート型:
- リホイミの巻物: (超絶技条件)ムーンブルクの負担を減らす回復手段。
- アストロンの巻物: 強敵の必殺技をやり過ごす戦略的切り札。
- ルカニの巻物: (※サマルトリア王女と競合)ボス戦での必須デバフ。
- バランス・超絶技狙い型:
- ビーストの巻物: 超絶技「分身」の派生元。2回行動は強力無比。
- マヒャドの巻物: 攻撃呪文の選択肢。
サマルトリアの王子は、パーティに足りない部分を補う「万能キーパーソン」として育成するのが最も輝く道だと私は考えます。
【ムーンブルクの王女】魔法アタッカー&ヒーラーの強化方針
原作でも最強の呪文の使い手。 リメイクでもその立ち位置は変わらず、パーティの生命線です。 彼女の強化方針は「盤石な魔法能力のさらなる強化」と「弱点である打たれ弱さのカバー」です。
注目ポイント:デバフと新・攻撃手段
情報ソースによれば、「ぶきみな巻物(呪文耐性ダウン)」が彼女の超絶技の発動条件となっています。 これは、彼女の攻撃呪文の火力をさらに引き上げるための重要な一手です。 また、「らせんうち(グループ攻撃+混乱)」といった、原作にはなかった物理系の特技も習得可能リストに入っています。 MPが切れた際のサブウェポンとして、あるいは状態異常を狙う選択肢として非常に興味深いところです。
習得させたい巻物
- ぶきみな巻物: 超絶技の発動条件。ボス戦での火力アップに必須。
- らせんうちの巻物: 超絶技「断空なぎはらい」の派生元。雑魚散らしと混乱狙い。
- メラゾーマの巻物: 単体への最大火力。
- マホリーの巻物: 呪文封じ対策。ヒーラーである彼女が沈黙するとパーティが崩壊するため、保険として重要。
- マホステの巻物: 強力な呪文を使うボスへの対抗策。
ムーンブルクの王女は、デバフで敵を弱らせ、最強の呪文で仕留める、まさしく「魔導士」としての役割を極めるのが最適でしょう。
【サマルトリアの王女】第4の仲間?の強化方針
これはリメイク版の大きなサプライズの一つですが、どうやら本作には(原作のサマルトリア王子の妹である)「サマルトリアの王女」が第4の仲間として加わるようです。 彼女の性能は未知数な部分が多いですが、公開されている情報からは「トリッキーなサポーター兼サブアタッカー」としての側面が見えてきます。
注目ポイント:デバフとトリッキーな超絶技
彼女の超絶技派生元には「いなずまの巻物」「バシルーラの巻物」「ひっちゅうげき」「ちからため」「ふきみなひかり」などがあります。 「バシルーラ(敵を消滅)」や「ふきみなひかり(呪文耐性ダウン?)」など、戦局をかき乱す特技が多いのが特徴です。 特に「いなずまの巻物」は超絶技「雷神むそう」に繋がり、彼女の主力攻撃手段になる可能性があります。
習得させたい巻物
- いなずまの巻物: 超絶技「雷神むそう」派生元。貴重な全体攻撃手段。
- バシルーラの巻物: 超絶技「心機一転」派生元。
- ルカニの巻物: ボス戦のデバフ役として。
- レミラーマの巻物: アイテム探索のサポート役として。
ムーンブルクが「回復と攻撃呪文」のスペシャリストなら、サマルトリア王女は「妨害と補助」のスペシャリストとして、パーティの戦略に新たな層を加える存在になりそうです。
【超重要】超絶技の派生条件と必須巻物まとめ
HD-2D版『ドラクエ2』の戦闘において、勝敗を分ける鍵となる「超絶技」。 これは、特定の巻物で覚える特技を習得していること(または発動条件を満たすこと)で閃く、最強の必殺技です。 どの超絶技を使いたいかで、どの巻物を誰に使うかが決まります。 現時点で判明している情報を表にまとめました。
| キャラクター | 超絶技 (予想含む) | 必要な巻物・特技 (派生元・条件) |
|---|---|---|
| ローレシアの王子 | グランドクロス | ゾンビ斬りの巻物 |
| 覇王斬 | あくま斬りの巻物 | |
| (不明の超絶技) | せいしんの巻物 (発動条件) | |
| サマルトリアの王子 | アルテマソード | メタル斬りの巻物 |
| 竜王斬り | ドラゴン斬り (巻物?) | |
| 分身 | ビーストの巻物 | |
| (不明の超絶技) | リホイミの巻物 (発動条件) | |
| (不明の超絶技) | マヒャドの巻物 (派生元?) | |
| ムーンブルクの王女 | 断空なぎはらい | らせんうちの巻物 |
| ダークデイン | いなずまの巻物 (※) | |
| (不明の超絶技) | ぶきみなひかり (ぶきみな巻物) (発動条件) | |
| サマルトリアの王女 | 雷神むそう | いなずまの巻物 |
| 心機一転 | バシルーラの巻物 | |
| ラッシュバーン | ひっちゅうげき (巻物?) | |
| 戦陣の凱歌 | ちからため (巻物?) | |
| マホヤズン | ふきみなひかり (ぶきみな巻物?) |
(※) ムーンブルクの王女の「ダークデイン」の派生元が「いなずま」となっています。 しかし、サマルトリアの王女も「いなずま」を「雷神むそう」の派生元としています。 もし「いなずまの巻物」が1つしか手に入らない場合、どちらの超絶技を選ぶか、という究極の選択を迫られることになります。 これは非常に重要なポイントです。
【特技別】この巻物は誰に使うべき?徹底考察
ここからは、個別の巻物に焦点を当て、「結局、これは誰に使うのがベストなのか?」を、私なりに徹底考察します。
攻撃系のおすすめ巻物
いなずまの巻物
- 効果: 敵全体に約45~65ダメージ (MP9)
- 入手: メダル王の館の宝箱
- 考察: 中盤の雑魚散らしとして非常に優秀な全体攻撃です。 問題は、これがムーンブルクの王女の「ダークデイン」と、サマルトリアの王女の「雷神むそう」という、二人の超絶技の派生元になっている点です。 仮に巻物が1つしかない場合、どちらの超絶技を優先するかで決めるべきです。
- ムーンブルク王女 (推奨): 彼女の攻撃手段を増やすのは合理的。「ダークデイン」という名前から、単体高火力の呪文である可能性が高く、対ボス戦での切り札になり得ます。
- サマルトリアの王女: 「雷神むそう」が全体攻撃なのか連続攻撃なのか不明ですが、彼女のメインウェポンになる可能性が高いです。 もし巻物が複数手に入るなら、両者に覚えさせるのが理想です。
メタル斬りの巻物
- 効果: 敵1体にダメージ (メタル系に約1.5倍) (MP6)
- 入手: ローレシアの井戸の中
- 考察: サマルトリアの王子、一択です。 これは彼の超絶技「アルテマソード」の派生元であり、何より『ドラクエ2』の過酷なレベル上げ(特にはぐれメタル狩り)において必須の特技となります。 ローレシアの井戸という序盤で手に入るのもポイント。 最優先でサマルトリアに習得させ、レベル上げの効率を劇的に改善しましょう。
ゾンビ斬りの巻物 / あくま斬りの巻物
- 効果: 敵1体に約1.2倍ダメージ (特定系統に約1.4倍) (MP7)
- 入手: ムーンブルク城 / ドムドーラ
- 考察: 両方ともローレシアの王子、一択です。 それぞれ超絶技「グランドクロス」「覇王斬」の派生元となっています。 ローレシアの最強アタッカーへの道筋として、これらを入手次第すぐに使うべきです。 『ドラクエ2』の終盤、ロンダルキアへの洞窟やハーゴンの神殿には、アークデーモン、ギガンテス、ブリザード、デビルロードなど、あくま系・ゾンビ系の強敵がひしめいています。 これらの特技と超絶技は、間違いなく攻略の切り札となります。
メラゾーマの巻物
- 効果: 敵1体に約160~190ダメージ (MP20)
- 入手: 岩山の洞窟
- 考察: ムーンブルクの王女が最有力候補です。 原作では彼女の最強呪文はイオナズン(全体)であり、単体への最大火力はベギラマでした。 メラゾーマの追加により、ボス戦での彼女の火力が飛躍的に向上します。 消費MP20は重いですが、その価値は十分にあります。 サマルトリアの王子に覚えさせて魔法戦士化するロマンもありますが、まずはムーンブルクの火力を盤石にするのが定石でしょう。
マヒャドの巻物
- 効果: 敵全体に約90〜125ダメージ (MP18)
- 入手: ロンダルキアへの洞窟
- 考察: これはサマルトリアの王子への使用が推奨されます。 情報によれば、彼の超絶技の派生元の一つとなっているようです。 原作の彼が覚える最強攻撃呪文はベギラマでしたので、マヒャドを習得することで雑魚散らしの性能が格段に上がります。 入手時期がロンダルキアへの洞窟と遅めですが、そこから先の過酷な戦いでは主力となるでしょう。
回復・補助系のおすすめ巻物
リホイミの巻物
- 効果: 味方1体のHPを少しずつ回復 (MP6)
- 入手: 雨のほこら
- 考察: サマルトリアの王子、一択です。 これは彼の超絶技の発動条件の一つとなっています。 原作でもベホイミを習得する彼ですが、リホイミ(リジェネ効果)を持つことで、戦闘中の回復の選択肢が広がります。 ムーンブルクの王女が攻撃や補助で手一杯の時、彼がサブヒーラーとして機能することで、パーティの安定性は劇的に増します。
せいしんの巻物
- 効果: 自分のMPを毎ターン回復 (MP8)
- 入手: メダル王の島 (メダル40枚)
- 考察: ローレシアの王子、一択です。 彼の超絶技の発動条件であると同時に、彼のMP問題を解決する唯一無二の巻物です。 超絶技が強力であればあるほど、その燃費(MP消費)は悪いはず。 この巻物なしでは、ローレシアの王子は「宝の持ち腐れ」になりかねません。 メダル40枚は重いですが、最優先で交換する価値があります。
ぶきみな巻物
- 効果: 敵1体の呪文耐性を下げる (MP6)
- 入手: 満月の塔
- 考察: ムーンブルクの王女が最有力候補です。 彼女の超絶技の発動条件となっています。 『ドラクエ2』のボス敵は呪文耐性が高いことが多く、イオナズンやベギラマが効きにくい場面も多々ありました。 この特技で耐性を下げることができれば、彼女の魔法が決定打となり得ます。 サマルトリア王女も「ふきみなひかり」で「マホヤズン」を派生するようなので、もし「ぶきみな巻物」が複数手に入るなら、サマルトリア王女に使うのも面白い選択肢です。
ルカニの巻物
- 効果: 敵1体の守備力をかなりダウン (MP3)
- 入手: リムルダールの町
- 考察: これは非常に悩ましい巻物です。 原作ではムーンブルクの王女が自力で習得しました。 リメイクでも彼女が自力習得する可能性は高いですが、もししない場合、あるいは早期にボス戦で使いたい場合、誰に覚えさせるか。
- サマルトリアの王女 (推奨): 彼女がデバフ役を担うなら、ルカニは最適です。
- サマルトリアの王子: 彼が補助役に回るならアリ。
- ムーンブルクの王女: 原作通り彼女が使うのが一番しっくりきます。 ローレシアの王子の火力を最大限に活かすため、パーティの誰か一人は必ず使えるようにしておきたい特技です。
アストロンの巻物
- 効果: 味方全体がすべての攻撃が効かなくなる (MP6)
- 入手: ロトの洞窟
- 考察: サマルトリアの王子がおすすめです。 原作では使えない呪文でしたが、その効果は絶大。 ハーゴンやシドーが放つであろう、強力な全体攻撃を確実にやり過ごすことができます。 パーティの「保険」として、サマルトリアの王子か、あるいはムーンブルクの王女に持たせておくと、終盤のボス戦での安定感がまるで違います。
探索・その他のおすすめ巻物
しのびあしの巻物
- 効果: 移動中のエンカウント率ダウン (MP4)
- 入手: 盗賊の闇市
- 考察: 快適な探索に必須の特技。 MP消費も4と軽めです。
- サマルトリアの王子 (推奨): MPにそこそこ余裕があり、探索中も呪文を使う彼が最適任でしょう。
- ムーンブルクの王女: 彼女でも良いですが、ボス戦に備えてMPは温存したいところ。 ローレシアの王子が覚えられれば最高ですが、MPがない(あるいは極端に低い)場合は宝の持ち腐れになります。
ぬすっと刈りの巻物
- 効果: 敵1体にダメージ+たまにアイテムを盗む (MP7)
- 入手: 盗賊の闇市
- 考察: やり込み派には必須の巻物。 特定の敵から「ふくびきけん」や「いのちのきのみ」などの貴重品を盗むために使います。 火力は期待できないため、手が空きやすいキャラが持つべきです。
- サマルトリアの王子 (推奨): アイテム収集の旅のお供として。
- サマルトリアの王女: 彼女もサポート役として適任かもしれません。
レミラーマの巻物
- 効果: 未入手のアイテムの場所が光る (MP2)
- 入手: テパ 東 森の中
- 考察: アイテムコンプリートを目指すなら必須。 消費MPも軽いので、誰が覚えても良いですが、サマルトリアの王女が探索サポート役として持つとしっくりくるかもしれません。
攻略ライターが伝授する「巻物」活用の独自戦略
ここまでは各論を解説してきましたが、最後に私なりの「巻物」を活用した戦略論をご紹介します。 これを意識するだけで、あなたの『ドラクエ2』攻略は格段に楽になるはずです。
序盤~中盤のおすすめ巻物習得順
- メタル斬りの巻物 (サマルトリア): 最優先。ローレシアの井戸で入手後、即使用。レベル上げ効率を即座に改善します。
- しのびあし (サマルトリア): 盗賊の闇市で入手。広大な海や大陸を探索する際のストレスを軽減します。
- ゾンビ斬り / あくま斬り (ローレシア): ムーンブルク城、ドムドーラで入手次第、即使用。中盤以降のボスの多くは悪魔系やゾンビ系であり、彼の火力が一気に上がります。
- ぬすっと刈り (サマルトリア): 余裕があれば。ふくびきけんを集めて、強力な装備を早期に入手する「沼」にハマるのも一興です。
終盤~ロンダルキア突破のための最強構成案
原作最大の難所、ロンダルキアへの洞窟。 ブリザードのザラキ、デビルロードのマホトーン、アークデーモンのイオナズンが牙を剥きます。 ここを突破するための巻物構成です。
- ローレシア: 「せいしんの巻物」でMPを確保し、「グランドクロス」「覇王斬」を習得済みにしておく。物理で押し切る火力を。
- サマルトリア: 「リホイミ」「マヒャド」を習得。サブヒーラー兼サブアタッカーとして立ち回る。「アストロン」も保険として必須。
- ムーンブルク: 「マホリー」は必須。彼女が封じられると詰みます。「ぶきみな巻物」と「メラゾーマ」で、単体火力を最大化。
- サマルトリア王女: 「ルカニ」で敵の守備力を下げ、ローレシアの攻撃をサポート。「いなずま」による全体攻撃も雑魚戦で役立ちます。
この構成なら、原作の悪夢のような難所も、戦略的に突破できるはずです。
原作プレイヤーが陥りがちな「巻物」使用の罠
最後に、原作を知っているからこその「罠」について触れておきます。 それは、「サマルトリアの王子はどうせ役に立たない」という固定観念です。
原作の彼は、確かに中途半端な性能でした。 しかし、HD-2Dリメイクの彼は違います。 「アルテマソード」「分身」「リホイミによるサポート」「マヒャドによる全体攻撃」…… これら全てが巻物によって解放される彼のポテンシャルです。 彼にどの巻物を投資するかで、パーティの総合力は天と地ほどの差が出ます。
「どうせローレシアとムーンブルクがいれば勝てる」と侮り、サマルトリアへの巻物投資を怠ること。 それこそが、リメイク版『ドラクエ2』における最大の「罠」だと、私は断言します。 彼をいかに育てるか、その一点にプレイヤーの戦略眼が試されているのです。
まとめ
HD-2D版『ドラゴンクエストII』の新要素「巻物」は、原作のゲームバランスを良い意味で破壊し、戦略の幅を無限に広げる素晴らしいシステムです。
- ローレシアの王子は、「せいしん」「ゾンビ斬り」「あくま斬り」で超絶技を習得し、最強のフィニッシャーへ。
- サマルトリアの王子は、「メタル斬り」「リホイミ」「ビースト」など、プレイヤーの戦略に合わせて巻物を選び、最強の万能戦士へ。
- ムーンブルクの王女は、「ぶきみな巻物」「メラゾーマ」で、魔法のスペシャリストとしてさらに先鋭化。
- サマルトリアの王女は、「いなずま」「ルカニ」で、新たなデバフ・サポート役としてパーティを支える。
入手個数が限られているからこそ、誰に何を使うかの選択が楽しい。 この記事で解説した方針と考察を参考に、あなただけの最強のパーティを編成し、ハーゴン、そしてシドーの打倒を目指してください。






