編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、発表されて話題沸騰中のHD-2D版『ドラゴンクエストI & II』、特に『ドラクエ2』の攻略情報が気になっていると思います。 中でも「最強の剣はどこで手に入るの?」「リメイク版で性能は変わった?」という質問が非常に多く寄せられています。
しかし、皆さん。 衝撃の事実をお伝えしなければなりません。 HD-2Dリメイク版において、我々が知る「最強の2回攻撃武器」は、その名称、入手法、そして性能、その全てが別物へと変貌を遂げていたのです。 さらに、その入手法は従来のイベント交換などという生易しいものではありませんでした。
この記事を読み終える頃には、HD-2D版『ドラクエ2』における「幻の最強武器」の2つの入手ルート、そしてその驚くべき性能についての疑問が解決しているはずです。
- 衝撃の名称「はかぶさの剣」の謎
- 入手法①:最終ボス「シドー」からの超低確率ドロップ
- 入手法②:「はぐれメタル」から「盗む」という修羅の道
- 攻撃力135・2回攻撃という驚愕の性能
それでは解説していきます。
衝撃の真実!ドラクエ2リメイクの最強剣は「はかぶさの剣」
旧作の知識があればあるほど、今回のリメイク版『ドラクエ2』の仕様変更には驚かされることになります。 その最大の衝撃が、この「はかぶさの剣」の存在です。
名称は「はやぶさの剣」ではなく「はかぶさの剣」
我々が長年親しんできた「はやぶさの剣」。 あの2回攻撃の代名詞とも言える武器が、本作では「はかぶさの剣」という名称で登場します。
「はやぶさ」ではなく「はかぶさ」。 これは単なる誤植や愛称などではありません。 インパス(アイテム詳細)で確認できる正式名称が「はかぶさの剣」なのです。
その説明文には「神のいたずらによって生み出された幻の剣」とあり、非常に意味深です。 先行プレイ動画などでは、投稿者が「墓(はか)の剣」と呼んでいるシーンがありましたが、これは「隼(はやぶさ)」の字の見間違いではなく、この「はかぶさ」という名称、あるいは「神のいたずら=死を超越した」といった設定を示唆していたのかもしれません。
いずれにせよ、この名称変更は、本作が単なるリメイクではなく、新たな解釈を加えた「再構築」であることを強く印象付けます。
従来の入手ルート「ラゴスの店」は廃止か?
旧作プレイヤーが「はやぶさの剣」と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、テパの村の「ラゴスの店」でしょう。
旧作(SFC・スマホ版)の入手方法
従来のSFC版やスマホ版では、以下の手順で入手するのが正規ルートでした。
- 「あまつゆのいと」「せいなるおりき」を入手する。
- テパの村のドン・モハメに渡し、「みずのはごろも」を織ってもらう。
- ラゴスに「みずのはごろも」を渡し、「はやぶさの剣」と交換してもらう。
このイベントは、「みずのはごろも」(王女の最強防具)と「はやぶさの剣」(サマルトリア王子の最強武器)のどちらかを選ぶ、というジレンマを生むものでした。
リメイク版では「はかぶさの剣」は交換できない
しかし、HD-2Dリメイク版において、この「ラゴスの店」での交換ルートは存在しないことが明らかになりました。 「はかぶさの剣」は、このイベントでは絶対に入手できません。
テパの村のイベント自体がどう変更されたのか(例えば、ドン・モハメが純粋に「みずのはごろも」を作ってくれるだけのイベントになったのか、ラゴスが別のアイテムをくれるのか)は、さらなる検証が必要です。 しかし、少なくとも「はかぶさの剣」の入手は、全く別の、そして遥かに過酷なルートに切り替わったのです。
【ドラクE2リメイク】「はかぶさの剣」の入手法2ルートを徹底解説
では、その「はかぶさの剣」は、一体どうすれば手に入るのか。 判明している入手法は2つ。 どちらも、ゲームクリア後の「やりこみ要素」として用意された、超高難易度のルートです。
入手法①:最終ボス「シドー」からの低確率ドロップ
一つ目の方法は、なんと最終ボスである「シドー」を倒した際のドロップアイテムとして入手する方法です。
「盗む」では入手不可!純粋なドロップ狙い
HD-2Dリメイク版には、どうやら「盗む」コマンドが実装されているようです。 しかし、シドーに対して「盗む」を使用した場合、盗めるアイテムは「死の首飾り」であり、「はかぶさの剣」ではありません。
つまり、シドーから入手するには、純粋に「倒した後のドロップ判定」に勝利するしかないのです。 これは、ドラクエシリーズのやりこみでよく見られる「通常ドロップ(シドーの場合はこれ?)」と「レアドロップ(盗む)」のテーブルが別々に設定されているパターンと考えられます。
ドロップ率アップ装備「海賊王の首飾り」は必須か
リメイク版では、アイテムのドロップ率を上昇させる装備(「海賊王の首飾り」といった名称のアクセサリー)が存在するようです。 この「シドードロップ」を狙うのであれば、当然、この装備を入手し、装備した上で挑戦することが推奨されます。
しかし、情報提供者によれば、このドロップ率アップ装備を付けていても、ドロップは容易ではありません。
1周6分のリタマラ地獄。覚悟必須の超低確率
シドーを倒すには、当然ながらその前にハーゴンも倒さねばなりません。 ハーゴン撃破、シドー撃破、そして長いエンディングロール…。 この一連の流れ(リセットマラソン、通称リタマラ)には、約6分ほどの時間がかかるようです。
情報提供者は、このリタマラを20回以上繰り返しても、「はかぶさの剣」がドロップすることは一度もなかった、と報告しています。 これは、ドロップ率が1%未満、あるいは0.5%以下といった、天文学的な数値に設定されている可能性が高いことを示しています。
通常プレイでの入手はまず不可能。 全てを極めたプレイヤーが、最後に「運」を試すためのコンテンツと言えるでしょう。
入手法②:「はぐれメタル」から「盗む」
シドードロップがあまりにも現実的でないため、多くのプレイヤーが挑戦することになるのが、こちらのルートでしょう。 「はぐれメタル」から「盗む」方法です。 運否天賦のドロップ狙いとは異なり、こちらは「試行回数」と「根気」で勝負するルートです。
狙い目の狩場は「ロンダルキアへの洞窟」か「謎の塔」
まずは、効率よくはぐれメタルに遭遇する必要があります。 幸いなことに、リメイク版でははぐれメタルの出現率が調整されているようで、特定の場所では高確率で遭遇できるようです。
- ロンダルキアへの洞窟: 旧作でも出現ポイントでしたが、リメイク版でも特定のフロアで出現しやすい模様です。
- 謎の塔(仮称): 海底の洞窟の先など、クリア後に行けるダンジョンでしょうか。ここでは、はぐれメタルが4体同時に出現するポイントもあるとの情報が。
レベル上げと並行して「盗む」を狙えるため、精神的にはシドールートより遥かにマシかもしれません。
「盗む」の仕様と難易度
しかし、相手はあの「はぐれメタル」です。 一筋縄ではいきません。
まず、リメイク版の「盗む」コマンドの仕様を理解する必要があります。 情報提供者の検証によれば、メタル系に特効のある武器(「メタルウィング」など)を装備しても、「盗む」の成功率や命中率には一切影響がないようです。 「盗む」は純粋な確率判定であり、武器性能とは独立しているのです。
そして、はぐれメタルを「盗む」際には、以下の三重苦がプレイヤーを襲います。
- 逃げられる: コマンド入力前に逃げられる。
- ミスする: 「盗む」コマンド自体がミスし、当たらない。
- 盗めない: 「盗む」はヒットしたが、「しかし なにも盗めなかった」。
この全ての関門を突破し、なおかつ仲間が倒してしまう前に成功させなければなりません。
数時間越えは覚悟!入手までのプレイレポート
情報提供者は、この「はぐれメタルから盗む」方法で、最終的に「はかぶさの剣」の入手に成功しています。 しかし、シドードロップの挑戦(約2時間強)から切り替え、この「はぐメタ泥棒」に費やした時間は、なんと6時間。 合計9時間近くを費やし、ようやく1本の「はかぶさの剣」を手にしたのです。
これは、生半可な覚悟で手を出せるものではありません。 まさに「幻の剣」と呼ぶにふさわしい入手難易度です。
苦労に見合う価値あり!「はかぶさの剣」の驚愕の性能
9時間もの死闘の末に手に入れた「はかぶさの剣」。 その性能は、我々の想像を絶するものでした。 旧作の「はやぶさの剣」とは、もはや別次元の武器です。
攻撃力は「135」!「はかいのつるぎ」と同一
まず、最も驚くべきはその「攻撃力」です。 情報提供者がインパスで確認した「はかぶさの剣」の攻撃力は、なんと**「135」**。
旧作(SFC版)の攻撃力「+7」とは何だったのか。 攻撃力135という数値は、『ドラクE2』における最強武器「はかいのつるぎ」と全く同じ数値です。
攻撃力135の武器で、2回攻撃ができる。 これがどれほど恐ろしいことか、お分かりいただけるでしょう。 旧作の弱点であった「守備力が高い敵にはダメージが通りにくい」という点は完全に克服され、文字通り「最強の剣」として君臨します。
装備可能者はやはり「サマルトリアの王子」のみ
これだけ強力な武器ですから、ローレシアの王子も装備できるのでは?と期待しましたが、装備可能者は従来通り「サマルトリアの王子」(動画内では「クッキー」と呼ばれていました)のみ、とのこと。
これは、リメイク版でやや不遇だったサマルトリアの王子を、名実ともに最強のアタッカーにするための、開発陣からの熱いメッセージでしょう。 「いやー さがしましたよ」と世界中を(プレイヤーを)振り回した彼が、最終的にはパーティで最も頼りになるアタッカーへと覚醒するのです。
見た目は「金色のブレイブソード」風
武器の見た目(グラフィック)についても言及がありました。 従来の「はやぶさの剣」のデザインを踏襲しつつ、刀身が「金色」に輝いているとのこと。 (情報提供者は「破壊の剣の見た目かと思っていた」と語っており、旧作の「はかいのつるぎ」=「もろはのつるぎ」のデザインとは異なるようです)
金色の2回攻撃剣。 まさに幻の武器にふさわしい、豪華な見た目と言えそうです。
恐るべき特技とのシナジー
HD-2Dリメイク版では、『ドラクエ6』以降のように「特技」が豊富に実装されているようです。 情報提供者の検証によれば、この「攻撃力135の2回攻撃」特性は、いくつかの特技と恐るべきシナジー(相乗効果)を生み出すようです。
「はやぶさ切り」が驚異の「4回」ヒット
まず、「はかぶさの剣」を装備した状態で「はやぶさ切り」を使った場合。 「はやぶさ切り」は元々2回攻撃の特技ですが、これが「はかぶさの剣」の2回攻撃特性と重複し、合計**「4回」**ヒットするとのこと。
攻撃力135の4回攻撃…。 これはもはや「とくぎ」ではなく「ひっさつわざ」の領域です。 終盤のボスすら瞬時に溶かしてしまう火力が期待できます。
「ミラクルソード」も2回ヒットで回復量2倍
さらに、「ミラクルソード」(攻撃しつつHPを回復する特技)にも、この2回攻撃特性が乗るようです。 つまり、1度のコマンドで2回攻撃し、2回分のダメージに応じたHPを回復できるのです。 攻撃と回復を同時に、しかも高効率で行えるため、サマルトリアの王子の生存率が劇的に向上します。 「ベホイミ」も使える彼が、自分で殴って回復までできるとなると、パーティの安定感は抜群に高まるでしょう。
注意:「超はやぶさ切り」や「ギガスラッシュ」には乗らない?
ただし、全ての特技に乗るわけではないようです。 「超はやぶさ切り」(元から4回攻撃の特技?)や、「ギガスラッシュ」「剣の舞」といった強力な特技には、2回攻撃の特性は乗らない(元のヒット数のまま)とのこと。
このあたりは、ゲームバランスが崩壊しすぎないよう、絶妙な調整が施されているようです。 それでも、「はやぶさ切り」の4回ヒットと「ミラクルソード」の2回ヒットだけでも、その価値は計り知れません。
サマルトリアの王子の最終装備は「はかぶさの剣」一択
この「はかぶさの剣」の登場により、サマルトリアの王子の最終装備は、議論の余地なく決定しました。
「はかいのつるぎ」をも凌駕するダメージ期待値
ローレシアの王子が装備する「はかいのつるぎ」(攻撃力135)。 サマルトリアの王子が装備する「はかぶさの剣」(攻撃力135、2回攻撃)。
この2人が並び立つ姿は、まさに最強の布陣と言えます。 しかし、単純なダメージ期待値で言えば、「はかぶさの剣」が「はかいのつるぎ」を圧倒します。 同じ攻撃力135なのですから、それが2回攻撃になる「はかぶさの剣」のダメージ期待値は、単純計算で「はかいのつるぎ」の2倍です。
他の武器(いなずまの剣、ひかりの剣)の立場は?
従来は、「いなずまの剣」(道具として使うとイオナズンの効果)や「ひかりの剣」(攻撃力は高い)など、最終装備の候補がいくつかありました。 しかし、攻撃力135の2回攻撃という性能が事実であれば、他の武器が選択肢に入る余地はほぼ無くなります。 「いなずまの剣」は、ムーンブルクの王女に持たせるか、道具としてのみの運用になるでしょう。
HD-2Dリメイク版のサマルトリアの王子は、この「はかぶさの剣」を手に入れることで、パーティ最強のアタッカーとして覚醒する。 「器用貧乏」と揶揄された日々は終わり、彼こそがハーゴンとシドーを打ち破る切り札となるのです。
HD-2D版『ドラゴンクエストI & II』いよいよ登場!
まずは、今回我々を再び冒険の世界へといざなう、HD-2D版『ドラゴンクエストI & II』についておさらいしておきましょう。 ドラクEファン、そしてRPGファンにとって、これはまさに「事件」です。
「HD-2D」グラフィックがもたらす新たなドラクエ体験
そもそも「HD-2D」とは何なのか。 これはスクウェア・エニックスが『オクトパストラベラー』で初めて世に示し、『トライアングルストラテジー』や、発売が待ち望まれる『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』リメイクでも採用されている、革新的なグラフィック表現技術です。
ドット絵の持つ「温かみ」や「様式美」をリスペクトしつつ、現代の3DCG技術による背景、光や影、水の表現、エフェクトを融合させています。 懐かしいのに、圧倒的に新しい。 あのロト三部作の世界が、このHD-2Dで蘇るのです。
私自身、HD-2D版『ドラクエ3』のPVを見たときの衝撃は忘れられません。 アリアハンの城下町を歩くだけで、子供の頃にファミコンの画面にかじりついていた記憶が鮮やかに蘇りました。 『ドラクエ1』そして『ドラクエ2』も、このクオリティで再構築されるのです。 ローレシアの城、サマルトリアの城、ムーンブルクの城。 そして、あの絶望的なロンダルキアへの洞窟が、どれほど美しく、そして恐ろしく描かれるのか。 想像するだけで今から武者震いが止まりません。
ドラクエ2リメイクで期待されるシステム面の変更点
『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』は、ファミコン版発売当時、その難易度の高さで多くのプレイヤーに(良い意味でも悪い意味でも)トラウマを植え付けた作品です。 「復活の呪文」の入力ミス、サマルトリアの王子とのすれ違い(「いやー さがしましたよ」)、そして凶悪なロンダルキアへの道と、そこに巣食うブリザードやデビルロードたち。
SFC、ガラケー、スマホとリメイクされるたびに、バランス調整やシステムの改善(「ふくろ」の導入、仲間との「さくせん」指示など)が行われ、格段に遊びやすくなってきました。
今回のHD-2D版では、グラフィックの進化だけでなく、さらなる快適性や新要素が期待されます。 例えば、オートセーブ機能や、戦闘スピードの調整、さらには『ドラクエ3』リメイクで示唆されているような、原作にはなかった新たな解釈や追加シナリオなどです。
そして、この記事の核心でもある「アイテムの入手方法」や「キャラクターの性能」に、最も大胆なメスが入っていました。 その最たる例が、今回取り上げる「幻の最強武器」なのです。
まとめ
HD-2D版『ドラゴンクエストII』における最強の剣、それは「はやぶさの剣」ではなく「はかぶさの剣」でした。
従来の「ラゴスの店」での交換ルートは廃止され、その入手法は「シドーからの超低確率ドロップ」または「はぐれメタルから盗む」という、超高難易度のやりこみコンテンツへと変貌しました。
そして、その苦労の末に手に入る「はかぶさの剣」は、攻撃力135、2回攻撃、特技との強力なシナジーを持つ、まさに「幻」と呼ぶにふさわしい性能を秘めています。
この記事で紹介した「新ルート」や「新性能」は、HD-2Dリメイク版が、我々の想像を遥かに超える「やりこみ甲斐のある」作品として準備されていることを期待させてくれます。
発売日には、私(桐谷)も真っ先にロンダルキアに駆け出し、6時間と言わず10時間かけてでも、この「はかぶさの剣」を盗み出して見せます。 皆さんも、このレビューを参考に、HD-2D版『ドラクエ2』の世界を存分に楽しんでください。






