ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、HD-2Dリメイク版「ドラゴンクエスト2」の終盤、特にロンダルキアへの過酷な道のりや、その先に待つハーゴン・シドーとの決戦を前に、「効率的にレベルを上げたい」「あの、はぐれメタルをどうにかして倒したい」と強く感じていると思います。
ご存知の通り、ドラクエ2の終盤はシリーズ屈指の難易度を誇ります。 一筋縄ではいかない強敵たちを相手にするには、やはりレベル上げが欠かせません。
この記事を読み終える頃には、ドラクエ2リメイクにおける「はぐれメタル狩り」の最適な場所、具体的な倒し方、そして安全にレベル上げを行うための準備と立ち回りに関する疑問が解決しているはずです。
- はぐれメタルの基本情報と出現場所
- レベル上げに最適な狩り場を徹底比較
- HD-2D版で有効なはぐれメタルの倒し方
- レベル上げを効率化する準備と装備
それでは解説していきます。
ドラクエ2リメイク(HD-2D版)におけるレベル上げの重要性
HD-2Dという美しいグラフィックで蘇った『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』ですが、その見た目の美麗さとは裏腹に、ゲームバランスの根幹にある「シビアさ」は健在です。 特にゲーム終盤、ロンダルキア台地へ足を踏み入れてからの難易度の上昇は、多くのプレイヤーを驚かせます。
なぜゲーム終盤にレベル上げが必要なのか
ドラクエ2の終盤が難しいとされる理由は、主に3つのポイントに集約されます。
1. ロンダルキアへの洞窟の過酷さ
まず、最終決戦の地へ向かうために突破必須の「ロンダルキアへの洞窟」。 このダンジョンは長く複雑であるだけでなく、出現するモンスターがそれまでとは比較にならないほど強力です。
「ギガンテス」の痛恨の一撃、「ブリザード」や「シルバーデビル」の即死呪文(ザラキ、メガンテ)、「アークデーモン」のイオナズンなど、パーティーを一瞬で壊滅させる火力を持った敵がひしめいています。 これらの脅威に対抗するには、単純にHPや守備力といったステータスを高める、つまりレベルを上げることが最も直接的で有効な対策となります。
2. 最終ボス(ハーゴン・シドー)の圧倒的な強さ
洞窟を抜けた先に待つ「ハーゴンの神殿」。 その最奥で待ち受ける大神官ハーゴン、そして真のラスボスである破壊神シドー。 特にシドーの強さは圧倒的です。
高い攻撃力に加え、激しく燃え盛る炎による全体攻撃、そしてパーティーの守備力を下げる「ルカナン」まで使用します。 中途半端なレベルで挑めば、回復が追いつかず、あっという間に全滅させられてしまうでしょう。 シドーとの消耗戦を制するためには、十分なHPとMP、そして攻撃力が必要不可欠です。
3. リメイク版でのバランス調整
オリジナルであるファミコン(FC)版のドラクエ2は、その理不尽とも言える難易度で伝説となっています。 スーパーファミコン(SFC)版やスマートフォン版といった過去のリメイク作品では、そのバランスはいくぶん遊びやすく調整されてきました。
今回のHD-2D版も、中断セーブやオートセーブ機能の搭載により、精神的な負担は大幅に軽減されています。 しかし、敵の強さそのものや、レベルアップに必要な経験値テーブルの厳しさは、オリジナル版のテイストを色濃く残していると私は分析しています。 「セーブがあるから大丈夫」と油断せず、しっかりとキャラクターを育て上げる「RPGの王道」が求められるのです。
はぐれメタルを狩るメリット:圧倒的な経験値
そこで注目されるのが「はぐれメタル」です。 ドラクエシリーズおなじみのボーナスモンスターですが、ドラクエ2におけるその価値は計り知れません。
はぐれメタル1体を倒すことで得られる経験値は、約「10,050」(作品によって若干の誤差あり)。 これは、ロンダルキア周辺で出現する他の強敵、例えばアークデーモン(約550)やギガンテス(約430)と比較しても、文字通り桁違いの数値です。
仮にレベル30から31に上げるために経験値が20,000必要だとすれば、はぐれメタルならわずか2体。 他の敵でこれを稼ごうとすれば、数十回の戦闘をこなさなければなりません。 ゲーム終盤のレベル上げにおいて、はぐれメタルを狩ることこそが「唯一の近道」と言っても過言ではないのです。
リメイク版(HD-2D版)でのレベル上げ環境の変化
HD-2D版では、レベル上げの環境も過去作とは少し異なっています。 最大の恩恵は「中断セーブ」です。
FC版では、レベル上げ中に全滅すれば、最後にセーブした復活の呪文の場所(多くはベラヌールの町)まで戻され、稼いだ経験値もゴールドも失いました。 しかしHD-2D版では、こまめに中断セーブを行うことで、不慮の事故によるリセットのリスクを最小限に抑えられます。
ただし、注意点もあります。 情報ソースにもある通り、SFC版などで確認されていた「あくましんかんのザオリクで蘇生させた敵を再び倒して経験値を稼ぐ」というテクニックは、リメイク版では修正されています。 蘇生された敵を倒しても経験値は入らないため、純粋に出現した敵を倒すしかありません。
この「中断セーブ」という保険を最大限に活かしつつ、いかにして「はぐれメタル」というハイリターンな敵を効率よく仕留めるか。 それがHD-2D版ドラクエ2終盤の攻略鍵となります。
はぐれメタルの基本情報と出現場所
はぐれメタル狩りを始める前に、まずは敵の正確な情報を把握することが不可欠です。 「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」です。
はぐれメタルのステータスと行動パターン
はぐれメタルのステータスは非常に極端です。
| ステータス | 特徴 |
|---|---|
| HP | 非常に低い(約4〜6程度と推測) |
| 守備力 | 異常に高い(1024など、カンスト値) |
| 素早さ | 非常に高い(ほぼ確実にパーティーの誰よりも先に行動) |
| 経験値 | 10,050(前後) |
| ゴールド | 5(前後) |
見ての通り、HPは驚くほど低い。 しかし、異常な守備力と素早さ、そして高い回避率が、そのHPの低さを完璧にカバーしています。 こちらの攻撃はまず当たりませんし、当たっても0か1のダメージです。
行動パターン
- にげる:最も多用する行動。1ターン目にいきなり逃走されることが大半です。
- こうげき:通常攻撃。威力は低いので脅威ではありません。
- ベギラマ:全体に約15〜25のダメージ。はぐれメタル自体より、他の敵と同時に使われると厄介です。
呪文・攻撃耐性
はぐれメタルは、その名の通り「メタルボディ」です。 ほとんどの攻撃呪文が無効です。
- 無効:ギラ、ベギラマ、イオナズン、ヒャド、バギ、デイン
- 無効:ラリホー(眠り)、マヌーサ(幻)、ザキ(即死)、メガンテ
- 有効(?):マホトーン(呪文封じ)は効く可能性がありますが、逃走は防げません。ベギラマを封じる程度の意味です。
つまり、呪文でHPを削り取ることは不可能。 物理攻撃で1ダメージをコツコツ与えるか、守備力無視の特殊な攻撃を当てるしかないのです。
主な出現場所①:ロンダルキアへの洞窟
はぐれメタルが初めてプレイヤーの前に姿を現すのが、この「ロンダルキアへの洞窟」です。
出現フロア
SFC版などの情報に基づけば、地下4階、特に地下5階(落とし穴があるフロア)での出現率が高いとされていました。 HD-2D版でもこの傾向は踏襲されている可能性が高いです。
ここでの狩りのメリット
- ダンジョン攻略とレベル上げを並行して行える。
- 初めて遭遇する場所であり、到達直後のレベル上げには適している。
ここでの狩りのデメリット
- 他の敵が強すぎる:前述の通り、ギガンテス、アークデーモン、ブリザードなど、はぐれメタルどころではない強敵が同時に出現します。
- 狩りに集中しにくい:ダンジョンの構造が複雑で、回復ポイント(ベラヌール)からも遠いため、消耗戦になりがちです。はぐれメタルに集中するあまり、パーティーが壊滅しては元も子もありません。
- エンカウントが面倒:特定のフロアで狩るにしても、中断セーブを挟みながらの探索はテンポが悪くなります。
主な出現場所②:ハーゴンの神殿
ロンダルキアへの洞窟を抜け、ロンダルキア台地に出た後。 その奥にある最終ダンジョン「ハーゴンの神殿」も、はぐれメタルの主要な出現場所です。
出現フロア
神殿の1階、2階(バリア床のフロア)、3階(十字架のフロア)など、広範囲で出現が確認されています。
ここでの狩りのメリット
- アクセスが良い:一度到達すれば、ルーラ(または「たびのとびら」)でベラヌールなどと行き来が容易。消耗してもすぐに立て直せます。
- 狩りに集中できる:洞窟と違い、構造が比較的単純(特に1階・2階)なため、同じ場所を行き来してエンカウントを稼ぎやすいです。
- お供の敵が洞窟よりマシ(な場合がある):もちろん強敵は出ますが、洞窟ほどの絶望的な組み合わせは体感的に少ない印象です。
ここでの狩りのデメリット
- 神殿内部の敵(あくましんかん、シルバーデビルなど)も十分に強力。油断はできません。
- バリア床によるダメージ(2階)。
主な出現場所③:ロンダルキア台地(フィールド)
洞窟を抜けた先の、雪に覆われたフィールドマップです。 ここでも、はぐれメタルは出現します。
メリット・デメリット
- 出現率はそれなりにありますが、フィールドは広大であり、エンカウント率がダンジョンに比べて安定しない可能性があります。
- ここも強敵(デビルロード、ブリザードなど)の巣窟です。
- 狩りの場所としてあえてここを選ぶ積極的な理由は薄い、と私は判断します。
- ただし、神殿に入る直前の最後のレベル調整や、神殿の敵が強すぎると感じた場合の「ならし運転」には使えるかもしれません。
結論:はぐれメタル狩りの最適解は「ハーゴンの神殿」
ロンダルキアへの洞窟、ハーゴンの神殿、ロンダルキア台地。 これら3つの候補地を比較検討した結果、私がHD-2D版ドラクエ2におけるはぐれメタル狩りの最適解として推奨するのは、**「ハーゴンの神殿」**です。
なぜハーゴンの神殿がおすすめなのか
理由は3つあります。
1. 圧倒的なアクセス性(=継続のしやすさ)
レベル上げは、結局のところ「継続」が全てです。 ハーゴンの神殿は、一度ロンダルキアのほこらに到達しセーブしてしまえば、そこが拠点となります。 (HD-2D版の仕様によりますが、SFC版などではロンダルキアのほこらでセーブが可能でした。もし不可でも、中断セーブとルーラ(ベラヌール)の組み合わせで対応可能です)
MPが尽きたり、アイテムが消耗したりしても、すぐに町に戻って体制を立て直し、再び狩りに戻ることができます。 ロンダルキアへの洞窟の奥深くで狩りをする場合、帰還するだけでも一苦労です。 この「気軽さ」の違いが、長時間のレベル上げにおける精神的疲労度を大きく左右します。
2. エンカウントのバランス
ハーゴンの神殿内部は、もちろん危険な敵ばかりです。 しかし、洞窟の「ブリザード(ザラキ) + ギガンテス(痛恨)」のような、対策が間に合わなければ即全滅、という理不尽な組み合わせは比較的少ない印象です。 (もちろん、シルバーデビルのメガンテなど危険はあります)
はぐれメタルと同時に出現する敵が、アークデーモンやバズズなど、まだ対処しやすい(ラリホーが効きやすい)構成であることが多く、狩りに集中しやすい環境と言えます。
3. 中断セーブとの相性
「神殿の入口で中断セーブ」→「1階(または2階)をぐるぐる回る」→「はぐれメタルが出たら狩る」→「消耗したら中断セーブして終了、または帰還」 このループが非常にスムーズに行えます。 洞窟のように「帰りの道のり」を心配する必要がないのは、HD-2D版のセーブシステムと最も相性が良いと言えるでしょう。
ハーゴンの神殿での具体的な狩り場(フロア)
神殿内でも、特におすすめのフロアがあります。
推奨フロア①:1階(入り口フロア)
神殿に入ってすぐの広いフロアです。 ここが最も手軽かつ効率的でしょう。 出現する敵のパターンも比較的安定しており、はぐれメタルの出現率も良好です。 何より、入口(出口)がすぐそこにある安心感が大きいです。
推奨フロア②:2階(バリア床フロア)
SFC版などでは、はぐれメタルの出現率が非常に高いフロアとして知られていました。 HD-2D版でもこの仕様が踏襲されているなら、最有力候補となります。 ただし、移動するたびにバリア床でHPが削られるため、ローレシアの王子(ロトのよろい装備)以外はダメージを受けます。 こまめなHP管理(ベホマ)が必要になるため、MP消費は1階より激しくなる点に注意が必要です。
はぐれメタルを確実に仕留める!キャラクター別・攻略法徹底解説
場所を決めたら、次は「どう倒すか」です。 素早く、守備力が異常に高いはぐれメタルを仕留めるには、運と戦略の両方が必要です。
【最重要】HD-2D版でも有効な「ドラゴラム」戦法
はぐれメタル対策として、過去のリメイク作品で最も有効とされてきたのが、サマルトリアの王子が習得する呪文**「ドラゴラム」**です。
なぜ有効か
ドラゴラムは、唱えた次のターンに術者が竜に変身し、強力な炎ブレスを吐く呪文です。 この「炎ブレス」は、敵の守備力や耐性を無視して固定ダメージ(約80〜90程度)を与える効果があります。
はぐれメタルのHPはせいぜい4〜6。 守備力カンスト、呪文ほぼ無効の相手に、唯一「確実」に大ダメージを与えられる手段が、このドラゴラムなのです。 HD-2D版でもこの仕様は変更されていない可能性が極めて高く、最も信頼できる攻撃手段となります。
デメリットと注意点
- 2ターンかかる:呪文を唱えるターンと、炎を吐くターンで合計2ターン必要です。1ターン目にはぐれメタルが逃げたら、MP(と1ターン)の無駄になります。
- 消費MPが多い:貴重なMPを消費します。連発はできません。
- 変身中は他の行動不可:サマルトリアの王子が竜になっている間は、当然ながら回復やザオリクは使えません。
ローレシアの王子の役割:物理アタッカー
ローレシアの王子は、呪文が使えない純粋な戦士です。 彼にできることは、ひたすら攻撃することだけです。
装備:「はやぶさのけん」による2回攻撃
はぐれメタル狩りにおいて、ローレシアの王子の最強武器は「ロトのつるぎ」ではありません。 **「はやぶさのけん」**です。
「はやぶさのけん」は、攻撃力こそ見劣りしますが、「2回攻撃」という唯一無二の特性を持っています。 はぐれメタルに対しては、どうせ1ダメージしか与えられません(会心の一撃を除く)。 ならば、攻撃力は低くても、攻撃の「手数」を2倍にした方が、1ダメージでも与えられる確率が単純に2倍になります。
「まじんのオノ」は非推奨
サマルトリアの王子が装備できる(作品による)「まじんのオノ」は、会心の一撃が出やすい代わりにミスも多くなる武器です。 しかし、ドラクエ2のはぐれメタル狩りにおいて、サマルトリアの王子の役割は前述の「ドラゴラム」です。 不確定な会心の一撃を狙うよりも、確実にドラゴラムを唱えさせるべきです。 よって、この武器の優先度は低いでしょう。 ローレシアの王子は装備できません。
ムーンブルクの王女の役割:サポートと呪文
ムーンブルクの王女は、はぐれメタルに直接ダメージを与える手段を持ちません。 彼女の役割は、「狩りの環境を整える」サポートです。
1. ラリホー(最優先)
はぐれメタルと同時に出現するお供の敵(アークデーモン、ブリザード、シルバーデビルなど)は、どれも致命的な攻撃を持っています。 戦闘が始まったら、ムーンブルクの王女は真っ先にはぐれメタル「以外」の危険な敵にラリホーを唱え、眠らせることに全力を注ぎます。 これにより、パーティーは安全にはぐれメタル(とドラゴラムの詠唱)に集中できます。
2. スクルト
ギガンテスなど、打撃が痛い敵がいる場合に有効です。 パーティー全体の守備力を上げ、事故を減らします。 ただし、優先度はラリホーの後です。
3. マホトーン
はぐれメタル自身や、アークデーモン、あくましんかんの呪文を封じます。 はぐれメタルのベギラマを防ぐ程度の意味ですが、MPに余裕があれば。
4. ザオリク・ベホマ
言わずもがな、パーティーの生命線です。 特にドラゴラム詠唱中のサマルトリアの王子が倒されると目も当てられないため、HP管理は徹底しましょう。
アイテムの活用:「せいすい」は有効か?
ドラクエ3などでは、メタル系の敵に「せいすい」を投げつけると1ダメージを与えられる、という小ネタがありました。 しかし、ドラクエ2(SFC版など)では、このテクニックは「メタルスライム」には有効ですが、「はぐれメタル」には効かないとされています。
HD-2D版で仕様が変更されている可能性もゼロではありませんが、期待しない方が良いでしょう。 アイテムで倒そうとするのは非効率です。
はぐれメタル狩りのための万全な準備
効率的な狩りは、万全な準備から始まります。 ハーゴンの神殿に籠もる前に、以下のチェックリストを確認してください。
レベル上げ開始の推奨レベル
「ハーゴンの神殿」にたどり着けるレベルが最低ラインです。 目安としては、
- ローレシアの王子:レベル30〜33
- サマルトリアの王子:レベル28〜30(ドラゴラム習得済みが望ましい)
- ムーンブルクの王女:レベル25〜28(ザオリク、ラリホー習得済み) このあたりが、神殿のザコ敵とも(はぐれメタル抜きで)ある程度戦えるラインになるでしょう。
必須・推奨装備アイテム(キャラクター別)
この時点で入手可能な最強クラスの装備を揃えておきましょう。
- ローレシアの王子
- ぶき:はやぶさのけん(最優先)
- よろい:ロトのよろい(バリア床ダメージ無効)
- かぶと:ロトのかぶと
- たて:ロトのたて
- サマルトリアの王子
- ぶき:ひかりのつるぎ(または、まどうしのつえ)
- よろい:みずのはごろも(呪文・ブレスダメージ軽減)
- かぶと:てつかぶと(または、ふしぎなぼうし)
- たて:ちからのたて(道具使用でベホイミ)
- ムーンブルクの王女
- ぶき:いかづちのつえ(道具使用でベギラマ)
- よろい:みずのはごろも(呪文・ブレスダメージ軽減)
- かぶと:ふしぎなぼうし(MP消費軽減)
- たて:せいなるたて
必須・推奨呪文
レベル上げの過程で、以下の呪文は必須となります。
- サマルトリアの王子
- ドラゴラム(対はぐれメタル切り札)
- ザオリク(ムーンブルクが倒れた際の保険)
- ベホマ(ローレシアが未習得の場合)
- ムーンブルクの王女
- ラリホー(お供の無力化)
- ザオリク(蘇生)
- ベホマ(回復)
- スクルト(物理防御)
- ローレシアの王子
- ベホマ(習得していれば、回復の安定感が増す)
持ち物リストと消耗品の管理
アイテム所持枠には限りがあります。 狩りに特化した持ち物を選定しましょう。
- いのりのゆびわ(2〜3個)
- MP回復の生命線です。
- HD-2D版の「中断セーブ」機能を使えば、実質無限に使用可能です。
- 【無限使用テクニック】
- MPが減ったら、移動中に「いのりのゆびわ」を使う。
- 使った直後に「ちゅうだん」でセーブ。
- ゲームを再開する。
- もし指輪が「こわれてしまった」と表示されたら、セーブデータをロードしてやり直す。
- 壊れなければ、そのまま続行。
- このテクニックにより、MP切れを気にせずドラゴラムやベホマを連発できます。
- せかいじゅのは(1枚)
- ザオリク役の2人(サマル、ムーン)が同時に倒れる、といった最悪の事態への保険です。
- ペルポイの南東の島で入手可能。使ったら再度拾いに行きましょう。
- やくそう・どくけしそう
- ベホマを使うまでもないHP調整や、バズズの毒対策に少量。
はぐれメタル狩りの実践的な立ち回りと注意点
準備が整ったら、いよいよ実践です。 戦闘は1ターン、1ターンが勝負です。
戦闘開始時の優先順位
戦闘が始まった瞬間に、以下の2点を瞬時に確認します。
- はぐれメタルが何体いるか?(1体か、2体か)
- お供の敵は何か?(アークデーモンか、ブリザードか、など)
この2点によって、1ターン目の行動が全て決まります。
パターン別・1ターン目の行動例
ここでは、最も危険かつ遭遇しやすいパターンを例に、理想的な1ターン目の行動を解説します。
パターンA:はぐれメタル + アークデーモン × 2
非常に危険な組み合わせです。アークデーモンのイオナズンが2回来ると壊滅します。
- ローレシアの王子:はぐれメタルに「こうげき」
- サマルトリアの王子:「ドラゴラム」
- ムーンブルクの王女:アークデーモンAに「ラリホー」
解説: まず脅威であるアークデーモンを1体でも眠らせます。 サマルトリアの王子は、パーティーを信じてドラゴラムを詠唱します。 ローレシアの王子は、1ターン目からダメージを狙います。
パターンB:はぐれメタル + ブリザード × 2
即死呪文ザラキの恐怖。最悪のパターンの一つです。
- ローレシアの王子:ブリザードAに「こうげき」(※)
- サマルトリアの王子:ブリザードBに「こうげき」(※)
- ムーンブルクの王女:ブリザードAまたはBに「ラリホー」
解説: (※)このパターンに限り、はぐれメタルを無視します。 ザラキを唱えられる前に、ブリザードの数を減らす(または眠らせる)ことを最優先とします。 HD-2D版でブリザードのHPがどれくらいかによりますが、ラリホーが効くことを祈りつつ、物理で集中攻撃します。 はぐれメタルは「逃げてくれたらラッキー」くらいに考えましょう。
パターンC:はぐれメタルのみ
ボーナスタイムです。
- ローレシアの王子:はぐれメタルに「こうげき」
- サマルトリアの王子:「ドラゴラム」
- ムーンブルクの王女:「マホトーン」(または防御)
解説: 全力ではぐれメタルを仕留めにかかります。 ムーンブルクの王女は、ベギラマを封じるためにマホトーンを唱えるか、あるいは防御して2ターン目に備えます。
2ターン目以降の行動
1ターン目を生き延び、はぐれメタルが逃げなかった場合、勝利は目前です。
- サマルトリアの王子:(竜に変身)→ 自動で「炎ブレス」。
- ローレシアの王子:引き続き、はぐれメタルに「こうげき」。
- ムーンブルクの王女:
- 眠っている敵がいれば、ラリホーで眠りを維持。
- HPが減っている仲間がいれば「ベホマ」。
- やることがなければ、はぐれメタルに「こうげき」(ほぼ当たらないが)。
ドラゴラムの炎が発動すれば、ほぼ確実に仕留められるはずです。
危険な敵(お供)への対策まとめ
- アークデーモン:イオナズン、ベホマが厄介。ラリホーが比較的効きやすいので、最優先で眠らせる。
- ブリザード、シルバーデビル:ザラキ、メガンテ。最優先でラリホー。効かなければ物理で集中攻撃してでも倒す。はぐれメタルは諦める覚悟も必要。
- ギガンテス:痛恨の一撃。スクルトで防御を固めつつ、ラリホー。
- あくましんかん:イオナズン、ザオリク。ラリホーが効きにくい強敵。
- 【注意】 前述の通り、ザオリクで蘇生されたはぐれメタルを倒しても経験値は入りません。
- あくましんかんがはぐれメタルを蘇生させる前に、あくましんかんを倒すか、はぐれメタルを倒しきる必要があります。
(ペルソナの関心・深掘り)レベル上げ後の目標とやり込み要素
順調にはぐれメタルを狩り続け、レベルが上がってきたら、次はいよいよ最終決戦です。
最終的な目標レベルはどれくらいか
どのレベルまで上げればクリアできるのか、というのはよくある質問です。 私の経験上の目安は以下の通りです。
- クリア最低ライン:ローレシアLv35、サマルLv33、ムーンLv30
- かなりギリギリの戦いになります。運の要素も絡み、試行回数が必要になるでしょう。
- 安定クリア推奨ライン:ローレシアLv40、サマルLv38、ムーンLv35
- ここまで上げれば、シドーの攻撃にも十分耐えられ、回復も間に合うようになります。
- はぐれメタル狩りをしていれば、十分に到達可能なレベルです。
- カンストを目指す道
- ローレシアの王子はレベル50、サマルトリアの王子はレベル45、ムーンブルクの王女はレベル35でカンスト(最大レベル)となります。
- ムーンブルクの王女は早々にカンストしてしまいますが、ローレシアの王子を50まで育てるのは、HD-2D版のやり込み要素の一つと言えるでしょう。
レベル以外の強化要素:最強装備の収集
レベル上げと並行して、装備も見直しましょう。 ハーゴンの神殿では、最強クラスの武器「はかいのつるぎ」が手に入ります。
「はかいのつるぎ」の是非
「はかいのつるぎ」は、ロトのつるぎをも凌ぐ最強の攻撃力を誇ります。 しかし、装備すると呪われてしまい、行動不能になることがあります。 ただし、ドラクエ2の仕様では、「装備している本人」が「道具」として使うと、シドーの「ルカナン」と同じ効果(敵全体の守備力低下)を発揮できます。
シドー戦において、ローレシアの王子が攻撃を捨てて「はかいのつるぎ(道具使用)」で守備力を下げ、サマルトリアの王子の「ひかりのつるぎ」で攻撃する、という戦法も存在します。 呪いのリスクを負ってでも火力を取るか、安定の「はやぶさのけん(シドー戦ではロトのつるぎ推奨)」で行くか、プレイスタイルが問われるところです。
HD-2D版の追加要素や小ネタ
最後に、情報ソース①にあったような小ネタも、冒険の息抜きになります。 レベル上げに疲れたら、福引に興じてみるのも良いでしょう。
特に「福引券を道具屋で大量入手できる」テクニックや、「いのりのゆびわを中断セーブで無限に使える」テクニックは、はぐれメタル狩りによる消耗戦を強力にバックアップしてくれます。 これらは単なる小ネタではなく、HD-2D版を効率的に進めるための「必須テクニック」として、ぜひ活用してください。
まとめ
HD-2D版として蘇った「ドラゴンクエスト2」は、美しいグラフィックと快適なシステム(中断セーブ)を手に入れましたが、その核心にある「ロンダルキアの悪夢」とも呼ばれる高難易度は健在です。
この難所を乗り越える鍵は、間違いなく「はぐれメタル狩り」によるレベル上げです。
- 場所:アクセスと効率の良い**「ハーゴンの神殿(1階または2階)」**一択。
- 準備:ローレシアに**「はやぶさのけん」、サマルトリアに「ドラゴラム」、ムーンブルクに「ラリホー」**を。
- 戦術:お供を**「ラリホー」で眠らせ、サマルトリアが「ドラゴラム」を詠唱、ローレシアが「はやぶさのけん」**で殴る。
- 効率化:**「いのりのゆびわ」**を中断セーブで無限使用し、MPを気にせず戦い続ける。
このレビューが、ハーゴンとシドーの打倒を目指すあなたの助けとなれば幸いです。 健闘を祈ります。






