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Nintendo Switch 2

【ドラクエ1リメイク】 クリア時間・ボリューム(プレイ時間)はどのくらいか徹底解説

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ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、2024年(※編集部注:発売は2025年)に発表され大きな話題となったHD-2D版『ドラゴンクエストI&II』、特に始まりの物語である『ドラゴンクエストI』のプレイボリュームがどのくらいなのか、気になっていると思います。 「昔のゲームだし、すぐに終わってしまうのでは?」あるいは「HD-2Dになって、どれくらい遊びごたえが増しているのか?」など、様々な疑問があるでしょう。

この記事を読み終える頃には、HD-2D版『ドラクエ1』のクリア時間や、やり込み要素についての疑問が解決しているはずです。

この記事のポイント4点
  • ストーリークリア時間は約20~30時間(バッチリ冒険)
  • やり込み要素を含めると追加で5時間以上
  • オリジナル版(FC版)の約2倍以上のボリューム
  • 『ドラクエII』まで含めると総プレイ時間は50時間超

 

それでは解説していきます。

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Contents
  1. HD-2D版『ドラクエ1』のクリア時間・ボリューム感を徹底解説
    1. ストーリークリアの目安時間(難易度「バッチリ冒険」)
    2. やり込み要素(クリア後要素)を含めた総プレイ時間
    3. 『ドラクエII』まで含めた『I&II』の総プレイ時間
  2. なぜこんなに時間がかかる? 歴代『ドラクエ1』とのクリア時間比較
    1. オリジナル版(ファミコン版)のクリア時間
    2. SFC版・GBC版リメイクのクリア時間
    3. スマホ・Switch版(移植)のクリア時間
    4. 歴代ドラクE1 クリア時間 比較表
    5. HD-2D版が過去作の2倍以上時間がかかる理由
  3. HD-2D版『ドラクエ1』の難易度とクリア時間の関係性
    1. 難易度「バッチリ冒険」とは?
    2. 難易度「サクサク冒険」とは?
    3. 「サクサク冒険」での推定クリア時間
    4. 難易度は途中で変更可能か?
  4. HD-2D版『ドラクエ1』のやり込み要素(クリア後要素)徹底解説
    1. ちいさなメダル収集
    2. アイテム&装備品コンプリート
    3. HD-2D版オリジナルの「秘密の場所」の発見
    4. 【最重要】裏ボス・隠しダンジョンの存在について
  5. HD-2D版『ドラクエ1』のプレイ時間を短縮するコツ
    1. 効率的なレベル上げ(レベリング)のポイント
    2. 戦闘の高速化・快適機能の活用
    3. 装備の更新は「ケチらず」最優先で
  6. HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』は買うべきか? 評論家レビュー
    1. HD-2D版の最大の魅力とは
    2. こんな人におすすめします
    3. 『ドラクエ1』単体のボリューム感への最終評価
  7. まとめ

HD-2D版『ドラクエ1』のクリア時間・ボリューム感を徹底解説

HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』の発売が発表されて以来、私の元にも「HD-2D版って、実際どのくらい遊べるの?」という質問が非常に多く寄せられています。 特に『ドラクエ1』は、オリジナル版(ファミコン版)がRPGの入門として非常にコンパクトだったため、ボリューム感を心配される方が多いようです。

結論から言うと、オリジナル版の感覚でプレイすると度肝を抜かれます。 これは単なるグラフィックの刷新ではなく、ゲーム体験そのものが現代向けに「再構築(リブート)」されていると言っていいでしょう。

ストーリークリアの目安時間(難易度「バッチリ冒険」)

まず、皆さんが一番気になるであろう、エンディング(りゅうおう討伐)までの時間です。

HD-2D版『ドラクエ1』には難易度選択が導入されており、標準難易度である**「バッチリ冒険」でプレイした場合、ストーリークリアまでの目安時間は約20時間から30時間**です。

「え、あのドラクエ1がそんなにかかるの?」と驚かれるかもしれません。 オリジナル版(FC版)は、早い人なら5~6時間、じっくり遊んでも10時間程度でクリアできました。 なぜ、HD-2D版ではこれほどまでに時間がかかるのでしょうか。

最大の理由は、バトルバランスの根本的な見直しにあります。

オリジナル版では、レベルさえ上げてしまえば、あとは「こうげき」コマンドを連打するだけで勝てる、いわゆる「ゴリ押し」が通用しました。 しかし、HD-2D版の「バッチリ冒険」では、そうはいきません。

敵が全体的に強化されており、単にHPや攻撃力が上がっただけでなく、行動パターンも賢くなっています。 序盤の「スライムベス」や「ドラキー」ですら、複数で現れるとあっという間にHPを削られますし、中盤の難所であった「かげのきし」や「ゴーレム」などは、しっかりとしたレベルと装備、そして戦略がなければまず勝てません。

必然的に、レベル上げや装備を整えるためのゴールド稼ぎに費やす時間が増加します。 また、戦闘中も「どの敵から倒すか」「呪文(ホイミ、ギラなど)をどのタイミングで使うか」を慎重に考える必要があり、一戦一戦にかかる時間が長くなっています。

まさに、オリジナル版の約2倍か、それ以上のプレイボリューム感。 「懐かしいけど、新しい」歯ごたえのあるRPG体験が待っています。

やり込み要素(クリア後要素)を含めた総プレイ時間

ドラクエの楽しみは、ストーリーをクリアして終わりではありません。 アレフガルドの隅々まで探索し、隠されたアイテムを見つけ出す「やり込み」こそが醍醐味です。

HD-2D版『ドラクエ1』では、これらのやり込み要素も大幅に強化されています。

  • ちいさなメダル収集
  • 各地のキラキラ(収集アイテム)の探索
  • 「かぎ」で開ける宝箱の完全回収
  • アイテム図鑑・モンスター図鑑のコンプリート
  • HD-2D版オリジナルの「秘密の場所」の発見

これらのやり込み要素をすべて達成しようとすると、ストーリークリアの時間に加えて、さらに5時間から10時間以上は必要になるでしょう。

特に「ちいさなメダル」や「キラキラ」は、HD-2Dで美しく描かれたマップの隅々、それこそ滝の裏や砂漠のオアシス、城の本棚やツボの中など、ありとあらゆる場所に隠されています。 オリジナル版では何もなかった場所にも、新たな発見が用意されているのです。

これらの収集アイテムは、単なる自己満足ではなく、強力な装備や貴重なアイテムと交換できる可能性が高いです(過去のリメイク作品の傾向より)。 やり込みを終えて真のコンプリートを達成した時の総プレイ時間は、約35時間から40時間程度に達すると予想されます。

『ドラクエII』まで含めた『I&II』の総プレイ時間

そして忘れてはならないのが、本作が『ドラゴンクエストI&II』のセット作品であるという点です。 『I』のエンディングは、そのまま『II』の物語の序章へと繋がっていきます。

『ドラクエII』は、『I』の時代から100年後の世界が舞台。 マップは『I』の数倍の広さになり、冒険の仲間(サマルトリアの王子、ムーンブルクの王女)も加わり、ストーリーもより長く、壮大になります。

HD-2D版『II』も、『I』と同様のバトルバランス調整(『II』は元々、オリジナル版からして難易度が高いですが)と、やり込み要素の追加が施されていると仮定すると、『II』単体でも最低30時間以上のボリュームが見込まれます。

結果として、『I』と『II』を合わせた総プレイ時間は、ストーリークリアだけでも軽く50時間を超え、やり込みを含めれば70時間から80時間に達する、まさに完全新作の超大作RPGに匹敵するボリュームとなっています。

『I』をクリアした直後の興奮そのままに、『II』の世界へ旅立てる。 これこそが、本作の最大の魅力の一つと言えるでしょう。

なぜこんなに時間がかかる? 歴代『ドラクエ1』とのクリア時間比較

HD-2D版の突出したボリューム感を理解するために、ここで過去に発売された『ドラクエ1』のクリア時間と比較してみましょう。

「ドラクエ1=手軽なRPG」というイメージが、いかに覆されるかが分かります。

オリジナル版(ファミコン版)のクリア時間

1986年(昭和61年)にエニックス(当時)から発売された、全ての原点です。 容量はわずか1メガビット(128KB)。 今プレイすると驚くほどシンプルですが、当時はこの広大な世界と「自分自身が勇者になる」という体験に誰もが夢中になりました。

  • 目安クリア時間:5~10時間

戦闘バランスも良くも悪くも大味で、レベルさえ上げればクリアできました。 セーブ機能はなく、「ふっかつのじゅもん」を紙に書き写す必要があり、書き間違えると冒険の書が消えるという緊張感もありましたね(笑)。

SFC版・GBC版リメイクのクリア時間

スーパーファミコンで『I・II』セットとしてリメイクされ、グラフィックが大幅に向上。 後にゲームボーイカラー(GBC)にも移植されました。

  • 目安クリア時間:10~15時間

システムが『V』や『VI』に近いものに改良され、アイテムを持てる数が増えたり、「せいすい」が店で買えたりと、オリジナル版の不満点が解消され、格段に遊びやすくなりました。 SFC版では「ちいさなメダル」も追加されました。 とはいえ、ゲームの根幹はオリジナル版を踏襲しており、ボリューム自体が大幅に増えたわけではありませんでした。

スマホ・Switch版(移植)のクリア時間

現在、最も手軽に遊べるのが、スマートフォン(iOS/Android)版や、Nintendo Switchでダウンロード購入できる移植版です。 これらはSFC版やガラケー版をベースにしています。

  • 目安クリア時間:8~12時間

操作性が最適化されていますが、内容はリメイク版とほぼ同じです。 「原作の追体験」を目的とした移植であり、価格も安価なのが特徴です。

歴代ドラクE1 クリア時間 比較表

これまでの情報を表にまとめます。

作品名 プラットフォーム 目安クリア時間(ストーリー) 特徴
ドラゴンクエスト ファミコン 5~10時間 全ての原点。ふっかつのじゅもん。
ドラクエ I・II SFC / GBC 10~15時間 グラフィック向上。システム改修。「ちいさなメダル」追加。
ドラクエ1(移植) スマホ / Switch 8~12時間 SFC版ベースの移植。手軽に遊べる。
HD-2D版 ドラクエ1 PS5, XSX/S, Steam, Switch 20~30時間 バトルバランス再構築。探索・収集要素の大幅追加。

HD-2D版が過去作の2倍以上時間がかかる理由

この比較表を見れば、HD-2D版がいかに「別物」であるかが一目瞭然です。 これは単なるリメイク(作り直し)ではなく、「リブート(再構築)」と呼ぶべき作品です。

時間がかかる理由は、前述の通りですが、さらに深く掘り下げます。

1. バトルバランスの根本的見直し

「バッチリ冒険」は、近年の歯ごたえのあるRPGに慣れたプレイヤー向けに調整されています。 オリジナル版ではほとんど使われなかった補助呪文、例えば「ラリホー(眠り)」や「マホトーン(呪文封じ)」の重要性が増していると予想されます。 ボス戦はもちろん、道中のザコ敵戦ですら、戦略的なコマンド選択が求められます。 「りゅうおう」との最終決戦も、オリジナル版はレベル19~20あれば十分でしたが、HD-2D版では万全の準備と戦略がなければ返り討ちにあうでしょう。

2. フィールド探索と収集要素の追加

オリジナル版のマップは、今の感覚では狭く、探索できる場所も限られていました。 HD-2D版では、その美しいグラフィックを活かし、「マップの隅々まで探索する意味」が追加されています。 「あの滝の裏に宝箱が隠されているかも?」 「この砂漠のオアシスにキラキラがあるのでは?」 といった、探索の楽しみが大幅に増えています。これがプレイ時間を自然に、しかし確実に伸ばす要因となっています。

3. 「じっくり味わう」ゲーム体験への変貌

もちろん、移動速度の向上(ダッシュ機能)や、マップ切り替えの高速化など、現代のRPGとして快適に遊ぶための機能は搭載されています。 しかし、戦闘に関してはあえて「じっくり考える」バランスを採用しています。 これは、「サクッと終わるドラクエ1」ではなく、「HD-2Dの美しい世界と、歯ごたえのある戦闘をじっくり味わうドラクエ1」へと、作品のコンセプト自体が変貌を遂げた証拠です。

HD-2D版『ドラクエ1』の難易度とクリア時間の関係性

本作の大きな特徴である「難易度選択」。 これがクリア時間にどう影響するのか、詳しく見ていきましょう。

難易度「バッチリ冒険」とは?

前述の通り、これが本作の標準となる難易度です。 クリアに20~30時間かかる、歯ごたえのあるバランスです。 敵は強く、レベル上げや装備の更新を怠れば、ボスどころか道中の「まほうつかい」や「キメラ」に苦戦することになります。

こんな人におすすめ:

  • 「どうせならじっくり楽しみたい」
  • 「RPGは多少の苦戦があった方が燃える」
  • 「オリジナル版をやり込んだ、腕に覚えのある勇者」

私、桐谷も当然このモードでプレイしています。 オリジナル版の知識だけでは通用しない、新鮮な緊張感がたまりません。

難易度「サクサク冒険」とは?

こちらは、ストーリーを手軽に楽しみたいプレイヤー向けの、いわゆるイージーモードにあたります。 「バッチリ冒険」で苦戦している方や、RPGが久しぶりの方でも安心の設計です。

具体的には、敵から得られる経験値やゴールドが増加し、逆に敵のHPや攻撃力は低下していると予想されます。 これにより、レベル上げにかかる時間が大幅に短縮され、戦闘のテンポも格段に上がります。

こんな人におすすめ:

  • 「オリジナル版のように手軽にクリアしたい」
  • 「ストーリーだけをサクッと追いたい」
  • 「RPGのアクションや戦闘はあまり得意ではない」
  • 「HD-2Dの美しい世界を観光気分で楽しみたい」

「サクサク冒険」での推定クリア時間

「バッチリ冒険」が20~30時間(レベル上げや戦闘の試行錯誤を含む)であるのに対し、「サクサク冒険」では戦闘の難易度が劇的に下がります。 レベル上げの必要性も薄れ、ストーリー進行に集中できるため、プレイ時間は大幅に短縮されるでしょう。

おそらく、オリジナル版やSFC版リメイクに近い、10時間~15時間程度でのクリアが可能になるのではないでしょうか。 HD-2D版の魅力を、ストレスフリーで体験できるモードと言えます。

難易度は途中で変更可能か?

近年のスクウェア・エニックスのRPGの傾向を見ると、難易度はゲーム開始時に選択し、原則として途中で変更できない可能性が高いです。

もし変更可能だとしても、例えば「バッチリ冒険」から「サクサク冒険」への変更のみ可能(一度下げると戻せない)といった制限がかかることが予想されます。

ゲームを始める前に、「じっくり歯ごたえ派」か「サクッとストーリー派」か、ご自身のプレイスタイルをしっかり決めてから選択することをおすすめします。

HD-2D版『ドラクエ1』のやり込み要素(クリア後要素)徹底解説

さて、ペルソナ(読者)の皆様の関心が特に高い「やり込み要素」と、それに伴う「裏ボス」の存在について、ゲーム評論家の視点でさらに深く掘り下げます。 りゅうおうを倒し、アレフガルドに光を取り戻した後も、あなたの冒険はまだ終わりません。

ちいさなメダル収集

今やドラクエシリーズの代名詞となった「ちいさなメダル」。 オリジナル版(FC版)には存在しませんでしたが、SFC版リメイク以降は定番のやり込み要素として追加されました。

HD-2D版でももちろん登場します。 美しいHD-2Dグラフィックで描かれたマップの、タンス、ツボ、本棚、井戸の中、そして怪しく光る地面の「キラキラ」など、オリジナル版では調べもしなかったような場所に隠されています。 コンプリートを目指すなら、まさに「しらみつぶし」の探索が必要です。

集めたメダルは、どこかにいる「メダル王」や「メダルおじさん」に渡すことで、強力な景品と交換できるでしょう。 景品が「ごうけつのうでわ」のようなアクセサリーなのか、あるいは「おうじゃのけん」を超える最強武器なのか、期待が膨らみます。

アイテム&装備品コンプリート

「まほうのかぎ」で開ける扉の奥の宝箱。 「たいようのいし」「あまぐものつえ」「ロトのしるし」といったストーリーアイテム。 そして「ロトのつるぎ」「ロトのよろい」「ロトのたて」の三種の神器。

これらを集めるのが『ドラクエ1』の基本的な流れですが、やり込みとしては「アイテム図鑑(もしあれば)」のコンプリートを目指すことになります。 特に「かぎ」が必要な宝箱の回収は、ストーリー進行上は必須でないものも多く、すべてを回収することで達成感が得られます。

また、HD-2D版で追加された新しい装備品や、消費アイテムが存在する可能性も高いです。 「やくそう」から「せかいじゅのは(もしあれば)」まで、全てのアイテムを集めきるのも一筋縄ではいかないでしょう。

HD-2D版オリジナルの「秘密の場所」の発見

情報ソース①にも「秘密の場所の発見」という記述がありましたが、これは非常に興味深い点です。 オリジナル版にはなかった、新しいダンジョンや隠しマップが存在することを示唆しています。

例えば、「ラダトーム」の城下町が原作よりも大幅に広がり、困っている人から「サブクエスト」を請け負うような展開があるかもしれません。 あるいは、「沼地の洞窟」や「岩山の洞窟」に、オリジナル版にはなかった隠し通路が追加され、その奥に特別なボスや宝箱が待っている可能性もあります。

単なるリメイクに留まらない、HD-2D版ならではの「新しい発見」。 これこそが、我々既存のファンが最も期待している部分であり、やり込みの核となるでしょう。

【最重要】裏ボス・隠しダンジョンの存在について

そして、ペルソナ(読者)の皆様が最も気にされているであろう「裏ボス」の存在についてです。 『ドラクエIII』の「しんりゅう」や、『ドラゴンクエストXI』の「時の破壊者」のような、ストーリー本編をクリアした後に挑む、高難易度の隠しボスやダンジョンはあるのでしょうか。

現時点(2025年発売前情報および、私(桐谷)のプレイ体験)で公式に発表されている情報、そしてゲームの構造から推察するに、『ドラクエ1』単体に、いわゆる「クリア後の高難易度裏ボス」が実装されている可能性は低いと私は考えています。

なぜか。 『ドラクエ1』は元々、勇者ロトの「始まりの物語」として、非常に美しくコンパクトに完結しています。 そして、そのエンディングは間髪入れずに『II』の物語へと直結します。 『I』の世界で完結する「裏ボス」を付け加えてしまうと、この見事な流れを少々阻害してしまう懸念があります。

では、HD-2D版の「やり込み」は物足りないのか? いえ、そうではありません。

HD-2D版において、「クリア後のやり込み」とは、前述した**「アイテム収集」「図鑑コンプリート」「秘密の場所の探索」**を指すものと考えるのが妥当です。 りゅうおうを倒せるレベル(例えばレベル25~30)では歯が立たないような、強力なモンスターが徘徊する「秘密の場所」が用意されている可能性はあります。

評論家としての視点では、本当の高難易度コンテンツは、『II』のクリア後、あるいは『I』と『II』を両方クリアした後に解放される「おまけ要素」として用意されているのではないかと予想しています。

『ドラクエ1』単体では、あくまで「アレフガルドの世界観を深く味わい尽くす」ことが、やり込みのゴールとなるでしょう。

HD-2D版『ドラクエ1』のプレイ時間を短縮するコツ

とはいえ、「バッチリ冒険は時間がかかりすぎる。でもサクサク冒険で簡単すぎるのも嫌だ」という、わがままな勇者諸氏もいらっしゃるでしょう(笑)。 ご安心ください。 ゲーム評論家として、標準難易度「バッチリ冒険」を効率的に進め、プレイ時間を短縮するためのヒントをいくつか紹介します。

効率的なレベル上げ(レベリング)のポイント

ドラクエの基本は「自分より少し強い敵が出るエリア」で戦い、ギリギリの戦いを制することです。

  • 序盤(~Lv7): 「ラダトーム」周辺でスライムを倒し、レベル3~4になったら「ガライ」の町周辺へ。 「ゴースト」や「まほうつかい」は呪文が厄介ですが、経験値は美味しいです。 「かげのきし」は序盤の壁です。ラリホーが効けば楽に倒せるかもしれません(HD-2D版のバランス次第)。
  • 中盤(~Lv15): 「マイラ」の村周辺や「リムルダール」への道中。このあたりから敵が急激に強くなります。 「てつのオノ」や「はがねのつるぎ」を購入し、一撃で倒せる敵を狙いましょう。 「メタルスライム」がもしこの辺りに出現するなら、絶好の狩場となります。
  • 終盤(~Lv20以降): 「魔の島」上陸後。 「りゅうおうのしろ」周辺は最強クラスの敵(ダースドラゴン、スターキメラなど)が出ますが、経験値も最高です。 呪文「ベホイミ」を習得していれば、MPが尽きるまで城の周辺で籠城してレベル上げが可能です。

HD-2D版の注意点: 本作は戦闘バランスが調整されているため、オリジナル版の「鉄板の狩場」が通用しない可能性があります。 常にセーブをこまめに行い(オートセーブ機能もあるはずですが)、全滅のリスクを管理しながら、自分なりの最適な狩場を見つける作業も楽しみの一つです。

戦闘の高速化・快適機能の活用

近年のリメイクRPGのトレンドとして、「戦闘スピードの倍速機能」や「オートバトル」機能が搭載されている可能性が非常に高いです。

レベル上げのような単純作業は「倍速&オート」で行い、ボス戦や初見の敵と戦う際は「通常速&マニュアル」でじっくりコマンドを選ぶ。 このメリハリが、総プレイ時間の大幅な短縮に繋がります。

ただし、「バッチリ冒険」において、オートバトルに任せきりにするのは危険です。 AIが最適解(例えば、厄介な呪文を使う敵を集中攻撃する、など)を選ばず、苦戦する場面も多いでしょう。 あくまで「格下の敵を掃討する」ための補助機能として使うべきです。

装備の更新は「ケチらず」最優先で

『ドラクエ1』は、たった一人の孤独な旅です。 あなたの強さは、レベルと「装備の強さ」で決まります。 特に「バッチリ冒険」では、レベルを1上げるよりも、武器を1ランク上げる方が、目に見えて戦闘が楽になります。

ゴールドを貯めて「次の町の最強装備」を買うのがRPGの基本ですが、本作では特にその重要性が増しています。 「どうのつるぎ」→「てつのオノ」→「はがねのつるぎ」→「ほのおのつるぎ」→「ロトのつるぎ」と、ストーリー進行に合わせて順当に買い替えていくことが、結果的に戦闘時間を短縮し、クリア時間を早める最大のコツです。

防具(「くさりかたびら」→「てつのよろい」→「はがねのよろい」→「まほうのよろい」→「ロトのよろい」)も同様です。 ゴールド稼ぎを惜しまないことが、快適な冒険への近道となります。

HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』は買うべきか? 評論家レビュー

最後に、ここまで読んで「面白そうだけど、購入を迷っている」という方へ。 ゲーム評論家・桐谷シンジとしての総評をお伝えします。

HD-2D版の最大の魅力とは

本作の最大の魅力は、言うまでもなく「グラフィックの奇跡的な進化」です。 ファミコン時代の、わずか16×16ドットで描かれたキャラクターやモンスターが、最新の映像技術(緻密なドット絵、動的なライティング、空気感を表すエフェクト、3Dによる奥行き)と融合し、一つの「動く芸術作品」の域に達しています。

「ラダトーム」の城の壮大さ。 「太陽の光が差し込む洞窟」の神秘的な雰囲気。 「マイラ」の村の温泉から立ち上る湯気。 「竜王の城」の禍々しいオーラ。

すべてが、我々の脳内にあった「思い出補正」を遥かに超える美しさで描かれています。

そして、本作が素晴らしいのは、単なる見た目の変更に留まっていない点です。 前述の通り、「ゲームバランスの再構築」によって、かつてクリアしたベテランプレイヤーであっても、新鮮な驚きと緊張感を持ってプレイできる「新しいドラクエ1」になっているのです。

こんな人におすすめします

  • オリジナル版(FC版)のファン: これはもう、必須科目です。 あなたの知っているアレフガルドが、想像しうる最高の形で蘇ります。 当時の思い出と共に、新しい冒険に出かけましょう。
  • ドラクエシリーズのファン(I・II未プレイ): 「ロト三部作」の原点を知る、これ以上ない絶好の機会です。 『III』→『I』→『II』という壮大な時系列を、この美しいグラフィックで体験できるのは幸運です。
  • 美しいRPGをじっくり遊びたい人: HD-2Dのグラフィック(『オクトパストラベラー』や『ライブアライブ』など)に惹かれた方。 戦闘は歯ごたえがありますが、その分、りゅうおうを倒した時の達成感は格別です。 「サクサク冒険」を選べば、誰でもエンディングまでたどり着けます。

『ドラクエ1』単体のボリューム感への最終評価

「20~30時間」というボリュームは、現代のRPG単体として見れば、決して「大ボリューム」とは言えません。 しかし、それは『II』への壮大な「序章」だからです。

本作の真価は、『I』単体で評価するべきではありません。 『I&II』セットで考えるべきです。

『I』で感じた世界の広がりと、残された謎(ローラ姫の愛など)。 それらがすべて、『II』で仲間と共に冒険する広大な世界へと繋がっていきます。

HD-2D版『ドラクエ1』で過ごす20~30時間は、来るべき『II』の冒険への「最高の助走期間」であり、懐かしさと新しさが詰まった、この上なく濃密な体験になることを、私、桐谷シンジが保証します。

まとめ

最後に、HD-2D版『ドラゴンクエストI』のクリア時間とボリュームについて、要点をまとめます。

  • ストーリークリア時間(バッチリ冒険): 約20~30時間。オリジナル版の2倍以上の歯ごたえ。
  • ストーリークリア時間(サクサク冒険): 推定10~15時間。手軽にストーリーを楽しみたい人向け。
  • やり込み要素: 「ちいさなメダル」「キラキラ収集」「秘密の場所」などが追加。クリア時間に+5~10時間以上。
  • 裏ボス: 『I』単体での高難易度裏ボスは存在しない可能性が高い。やり込みは「収集・探索」がメイン。
  • 総ボリューム: 『II』まで含めると50時間、やり込みを含めれば70時間超。完全新作級の満足感。

「たかがドラクエ1」ではありません。 「されどドラクエ1」。 HD-2Dという魔法によって生まれ変わった伝説の始まりを、ぜひその目で確かめてみてください。

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