ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、発表されたばかりのHD-2D版『ドラゴンクエストI&II』、特に「リメイク版のDQ1で何か取り返しのつかない要素はあるのか?」が気になっていると思います。 『ドラゴンクエストIII』のHD-2Dリメイク発表から待つこと数年、ついにロト三部作の原点である『I』と『II』の発売も決定し、私自身も興奮を隠せません。
 
『DQ1』は、ファミコン版の登場から約40年、RPGの金字塔として何度もリメイクされてきました。 しかし、そのシンプルなゲーム性ゆえに、一度決めたら後戻りできない要素や、見落とすと後悔するポイントも存在します。 HD-2D版がどのような仕様になるか、過去のリメイク作品(SFC版、スマホ版など)の傾向を徹底的に分析し、ゲーム評論家として「ほぼ確実に引き継がれるであろう」取り返しのつかない要素を予測・解説します。
この記事を読み終える頃には、HD-2D版『ドラゴンクエストI』で後悔しないための必須知識が身についているはずです。
- 主人公の名前は開始時に決定し後から変更不可
- ローラ姫の救出はエンディングの分岐に直結
- 竜王の「世界の半分」の問いはゲームオーバー直結の罠
- セーブデータ管理は過去作以上に慎重さが求められる
- 『DQ2』には『DQ1』以上にシビアな取り返しのつかない要素が存在
それでは解説していきます。

なぜ今『ドラゴンクエストI』なのか? HD-2Dリメイク版への期待
まず本題に入る前に、なぜ今、HD-2Dで『ドラゴンクエストI』をリメイクする意味があるのか、その期待について少し語らせてください。 『DQ1』は、広大なフィールドを「たった一人」で冒険する物語です。 『III』のような仲間との連携や転職システムは存在しません。 あるのは、自分自身のレベルと装備、そして目の前に広がる世界だけ。 この「孤独」と「世界の広大さ」のコントラストこそが、『DQ1』の冒険の根幹です。
 
HD-2Dという名の「体験の再構築」
HD-2D技術は、単なるグラフィックの刷新ではありません。 ドット絵の温かみを残しつつ、光、影、水、霧などの表現を現代の技術で描くことで、私たちがかつて想像力で補っていた「空気感」や「世界の息遣い」を視覚化する技術です。
想像してみてください。 ラダトームの城下町を照らす朝日、ガライの町を包む夕暮れ、そして竜王の城に漂う禍々しい瘴気。 これらがHD-2Dで描かれることで、『DQ1』の「一人旅の没入感」は、オリジナル版や過去のリメイク版とは比較にならないレベルに達するはずです。 フィールドを歩くだけで、その世界の広さと美しさに息を呑む。 これこそが、HD-2D版『DQ1』に私たちが期待する最大のポイントでしょう。
 
原点回帰と現代的UIの融合
『DQ1』のオリジナル版は、コマンド一つとっても「はなす」「しらべる」「かいだん」と細分化されていました。 これがSFC版、スマホ版とリメイクされるたびに洗練され、「話しかければ自動で振り向く」「扉はAボタンで開く」といった快適なUI(ユーザーインターフェース)に進化してきました。
HD-2D版では、この快適な操作系は間違いなく引き継がれるでしょう。 ストレスのない操作感で、純粋に『DQ1』の物語と世界観に集中できる。 これはリメイク作品として非常に重要な要素です。 HD-2Dという最新の「見た目」と、現代的に最適化された「遊びやすさ」が融合することで、『DQ1』は「古典」ではなく「現代のRPG」として再び輝くのです。
この期待感を胸に、本題である「取り返しのつかない要素」の予測を見ていきましょう。 素晴らしい体験になるはずだからこそ、小さな見落としで後悔してほしくないのです。
HD-2D版『DQ1』取り返しのつかない要素5選【過去作ベース徹底予測】
『DQ1』はシステムがシンプルなため、「取り返しのつかない要素」もまた、非常に根本的かつ重大なものが揃っています。 過去作の仕様に基づき、HD-2D版で最も警戒すべき5つのポイントを解説します。
 
① 主人公の名前:あなたの分身、変更は一切不可
これは『ドラゴンクエスト』シリーズの伝統であり、最も基本的かつ絶対的な「取り返しのつかない要素」です。
なぜ取り返しがつかないのか?
ゲーム開始時に入力する主人公の名前。 これはあなたの分身であり、アレフガルドの世界で呼ばれるあなたの名前そのものです。 そして、一度決定したら、ゲームクリア後に至るまで、二度と変更することはできません。
「そんなの当たり前だ」と思うかもしれません。 しかし、最近のゲームではアバター名やニックネームを後から自由に変更できるものも多いため、軽い気持ちで決めてしまうと、数十時間の冒険をその名前で過ごすことになります。
後悔しないための名前の付け方
ふざけた名前をつけてしまい、ローラ姫を救出する感動的なシーンで台無しになったり、エンディングで王様に呼ばれる名前を見て我に返ったり、という経験は多くの先輩勇者が通った道です。
HD-2D版という美しいグラフィックで体験するからこそ、物語に没入できる名前を選ぶことを強く推奨します。 伝説の勇者「ロト」の血を引く者として、ふさわしい名前をじっくり考えてから冒険を始めてください。 ちなみに、ファミコン版では4文字まででしたが、リメイク版では文字数が増えている可能性が高いです。 それでも、変更不可という原則は変わらないでしょう。
② ローラ姫の救出:エンディング分岐に直結する最重要フラグ
『DQ1』の目的は「竜王を倒すこと」ですが、それと並行して「竜王にさらわれたローラ姫を救出すること」も大きな目的の一つです。 実は、このローラ姫の救出、驚くべきことに必須イベントではありません。
 
救出しないままクリアするとどうなる?
過去のリメイク版(SFC版、スマホ版など)の仕様では、ローラ姫を助け出さなくても、竜王を倒すことさえできればエンディングを迎えることが可能です。
しかし、その場合のエンディングは、通常とは異なるものになります。 王様からは「そなたがローラをすくってくれなかったのは残念じゃ」といった旨のセリフを言われ、祝福のムードは半減。 ローラ姫の「わたくしを およめに もらってください」という有名なセリフも当然聞けません。 これは俗に「バッドエンド」や「ノーマルエンド」と呼ばれるもので、真のエンディングとは言えません。
HD-2D版での演出は?
HD-2Dの美しいグラフィックで描かれるエンディング。 その感動を最大限に味わうためにも、ローラ姫の救出は絶対に忘れてはなりません。 彼女を救出し、ラダトーム城に連れ帰ることで、エンディングの最後に「ローラ姫を連れて旅立つ」という、真のエンディング(いわゆる「姫抱っこエンディング」)を迎えることができます。
HD-2D版でこのシーンがどれほど美しく描かれるか、今から楽しみでなりません。 この感動を逃す手はありませんので、「取り返しのつかない分岐要素」として強く認識しておきましょう。
③ 竜王の問いかけ:「はい/いいえ」が運命を分ける
ゲームも終盤、ついに竜王の城の最深部にたどり着いた主人公。 玉座に座る竜王に話しかけると、あのあまりにも有名な問いかけが待っています。
「もし わしの みかたになれば せかいの はんぶんを おまえに やろう」
この問いに対し、「はい」と答えてしまうこと。 これが『DQ1』における最大のトラップであり、取り返しのつかない選択です。
「はい」を選んだ場合の末路
もし、この誘惑に負けて「はい」と答えると、画面は暗転。 「おきのどくですが ぼうけんのしょは きえてしまいました」 というメッセージと共に、セーブデータが強制的に削除されます(※FC版の「ふっかつのじゅもん」時代は、パスワードが機能しなくなる呪いがかけられました)。
リメイク版ではセーブデータが本当に消去される仕様になっていることが多く、HD-2D版でもこの恐怖の仕様は引き継がれる可能性が濃厚です。 数十時間かけて育てた勇者が、文字通り「無」に帰す瞬間です。 好奇心で「はい」を選んだが最後、あなたの冒険はそこで終わります。
唯一の救いと対策
もしこの選択を見てみたい場合は、必ず竜王に話しかける直前でセーブデータを別途バックアップしておく(※セーブスロットが複数あれば)か、スマホ版のように「中断セーブ」機能があればそれを利用するしかありません。 しかし、基本的には「絶対に『はい』を選んではいけない」と肝に銘じてください。 これはゲームオーバーではなく、「セーブデータ(冒険の書)の死」を意味します。
④ 一点物の重要アイテム:売却・廃棄で詰む可能性
『DQ1』はアイテム所持数が非常に少なく(FC版ではわずか8個)、アイテム管理がシビアなゲームでした。 リメイク版では「ふくろ」システムが導入され、アイテム所持数に悩まされることはなくなりました。
しかし、「ふくろ」がなかった時代の名残で、「捨てたり売ったりできるが、捨てると二度と手に入らない」という重要アイテムが存在する可能性があります。
警戒すべきアイテム
- おうじょのあい(王女の愛): ローラ姫を救出するともらえるアイテム。 使うと、次のレベルアップまでに必要な経験値と、ラダトーム城からの方角・距離を教えてくれる重要アイテムです。 特に「王女の愛」が示す座標は、とある重要アイテム(ロトのしるし)の場所を特定するために必須です。 過去作ではこれを捨ててしまうと「ロトのしるし」の場所がわからなくなり、クリアが困難(ほぼ不可能)になりました。 HD-2D版では重要アイテムは捨てられない仕様になっていると思われますが、万が一「捨てる」「売る」が選択できた場合は絶対に手放してはいけません。
- たいまつ / かぎ: これらは消耗品、あるいは店で買えるアイテムです。 しかし、FC版の感覚で「どうせまた買える」と油断していると、特定のダンジョン(特に序盤の岩山の洞窟)で「たいまつ」がないと真っ暗で何も見えなかったり、「かぎ」がないと扉が開けられなかったりします。 「取り返しがつかない」わけではありませんが、冒険のテンポを著しく損なうため、常にストックを確認する癖をつけましょう。
HD-2D版では、こうした「詰み」要素はシステム的に保護(重要アイテムは捨てられない、売れないなど)されている可能性が99%です。 しかし、ゲーム評論家としては「万が一」を警告しておく必要があります。
⑤ セーブデータの上書き:冒険の記録は慎重に
ファミコン版『DQ1』は、「ふっかつのじゅもん」というパスワードコンティニュー方式でした。 一文字でも書き間違えれば、冒険の続きはできません。 これもある意味、究極の「取り返しのつかない要素」でした。
SFC版以降は、快適な「冒険の書(セーブデータ)」方式に変わりました。 HD-2D版も当然、セーブ方式を採用しているでしょう。 ここで注意すべきは、セーブスロットの数です。
もしセーブスロットが1つだったら?
『DQ1』はシンプルなゲームゆえ、セーブスロットが1つしかない、という仕様も考えられます(スマホ版がそれに近い)。 もしスロットが1つ、あるいはオートセーブのみだった場合、前述の「竜王の問いかけ」で「はい」を選んでセーブデータが消えたら、文字通り全てが終わりです。
また、「ローラ姫を救出する前」のデータに戻って真のエンディングを見直す、といったこともできなくなります。 HD-2D版『DQ3』ではセーブスロットが複数あることが確認されていますが、『DQ1&2』がどうなるかはまだ不明です。 もしセーブスロットが複数あるなら、竜王の城突入前など、重要な分岐点では必ず別のスロットにセーブデータを残しておくことを強く推奨します。
『DQ1』は短いながらも濃密な体験ができる作品です。 その体験を完璧なものにするためにも、セーブデータの管理は慎重すぎるほど慎重に行いましょう。
取り返しはつくが注意すべき『DQ1』のポイント(加筆・深掘り)
ここまでは「一度やってしまったら取り戻せない」要素を解説しました。 ここからは、取り返しはつくものの、知らずに進めると効率が悪かったり、後で面倒になったりするポイントを評論家目線で補足します。
ステータス吟味は必要か? レベルアップ時の成長
『DQ1』は主人公一人のため、レベルアップ時のステータス上昇値が非常に重要です。 過去のリメイク版では、レベルアップ時にステータスの上昇値に「ランダムな幅」が持たせてあることがありました。 (例:ちからが +2〜4 の間でランダムに上がる)
もしHD-2D版にもこの仕様が採用されていた場合、いわゆる「ステータス吟味」が可能になります。 レベルが上がる直前にセーブし、納得のいく成長(なるべく上昇値が高い)をするまでロードし直す作業です。
評論家としての見解
結論から言うと、『DQ1』においてステータス吟味は不要です。 『DQ1』はレベル30でカンスト(最大)となり、最終的には吟味しようがしまいが、竜王を倒すには十分な強さになります。 吟味に時間を費やすよりも、サクサクとレベルを上げてストーリーを進めた方が、冒険のテンポを損なわず楽しめます。 HD-2D版の美しい世界を、ロードの繰り返しで寸断するのはもったいない。 自然な成長を楽しむのが『DQ1』の醍醐味だと私は考えます。
序盤のゴールド稼ぎと装備の優先順位
『DQ1』はとにかくゴールドが貯まりにくいゲームです。 特に序盤は「たけざお(10G)」一本買うのにも苦労します。 効率よく進めるための装備の優先順位は、過去作の経験から以下のようになります。
- 武器(こんぼう → どうのつるぎ): まずは攻撃力。 敵を早く倒せることが、結果的に受けるダメージを減らし、宿屋代(ゴールド)の節約に繋がります。
- 盾(かわのたて): 次に防具ですが、鎧よりも盾を優先します。 盾は敵の攻撃を確率で防ぐ(ダメージを0にする)効果があり、序盤の生存率に大きく貢献します。
- 鎧(かわのふく → くさりかたびら): 最後に鎧です。 受けるダメージを確実に減らします。
序盤はラダトーム周辺のスライムやスライムベスを地道に倒し、まずは「こんぼう」と「かわのたて」の購入を目指すのが定石となるでしょう。 HD-2D版でも、このバランスは大きく変わらないと予測します。
「かぎ」の購入タイミングと探索順路
ラダトームの城下町やガライの町には、鍵のかかった扉があります。 この「かぎ」は道具屋で1本ずつ購入する消耗品です(リメイク版では複数持てる)。 この「かぎ」をいつ、何本買うかが序盤の探索効率を左右します。
私の推奨は、「どうのつるぎ」と「かわのたて」を装備して、少しレベルを上げた後(レベル4〜5目安)、ゴールドを貯めて「かぎ」を最低でも6本まとめて購入することです。 なぜなら、ラダトームの城や町、ガライの町にある鍵付き扉の総数がそれくらいだからです。 中には強力な装備(SFC版などでは「てつのおの」)が入っていることもあり、一気に戦力を強化できます。 一本ずつ買って往復するのは非効率の極みです。 ある程度まとまったゴールドを稼ぎ、一気にかぎを購入して探索する。 これが『DQ1』中盤をスムーズに進めるコツです。
【続編情報】HD-2D版『DQ2』で警戒すべき「取り返しのつかない要素」
今回のリメイクは『ドラゴンクエストI&II』。 当然、『DQ1』をクリアすれば『DQ2』の冒険が待っています。 そして、ゲーム評論家として断言しますが、『DQ2』は『DQ1』よりも遥かにシビアで、取り返しのつかない要素が多い作品です。 『DQ1』で油断したまま『DQ2』に突入すると、必ず後悔します。 『DQ2』で特に警戒すべきポイントも併せて解説します。
『DQ1』からの引き継ぎ要素は存在する?
SFC版やゲームボーイ版では、『DQ1』のエンディング時の主人公の名前が、『DQ2』のオープニングで「ロトの血を引く者」として名前だけ登場するという、ささやかな引き継ぎ要素がありました。 また、『DQ1』のセーブデータがあると、『DQ2』の主人公(ローレシアの王子)の名前を『DQ1』の主人公と同じ名前にできる、といった連動もありました。
HD-2D版でも、この程度の「名前の引き継ぎ」や「ファンサービス」は搭載されている可能性が高いです。 『DQ1』で決めた主人公の名前が、『DQ2』の世界に伝説として語り継がれる。 これだけでも、『DQ1』の名前決めを真剣に行う理由になるでしょう。
『DQ2』最恐のトラップ:「ふくびきけん」と「みずのはごろも」
『DQ2』の取り返しのつかない要素として、全シリーズ中でもトップクラスに有名なのが「みずのはごろも(水の羽衣)」問題です。
絶望的な二者択一
「みずのはごろも」は、ムーンブルクの王女が装備できる最強クラスの鎧であり、呪文ダメージを軽減する特殊効果を持つ、ゲームクリアに不可欠な防具です。 この材料となる「あまつゆのいと」と「せいなるおりき」を集め、職人に渡すことで作ってもらえます。
問題は、この職人が「みずのはごろも」と引き換えに、**「ふくびきけん(福引券)」**を要求してくることです(※リメイク版の仕様)。 もし、この時点で「ふくびきけん」を持っていない、あるいは欲張って福引で全部使ってしまっていた場合、二度と「みずのはごろも」を入手できなくなります。
福引券は、店で買い物をするとたまにもらえるアイテムです。 まさかこれが最強装備の交換キーになるとは誰も思わないでしょう。 『DQ2』をプレイする際は、「ふくびきけん」は最低1枚、使わずに必ず残しておくこと。 これを忘れると、ムーンブルクの王女は貧弱な防具のまま、あのロンダルキアの過酷な道のりや、ハーゴン・シドーとの決戦に挑む羽目になります。 これはまさに悪夢です。
仲間キャラクターの名前(サマル・ムーン)は変更可能か?
『DQ1』は主人公の名前だけでしたが、『DQ2』ではサマルトリアの王子、ムーンブルクの王女という2人の仲間が加わります。 過去作では、この2人の名前はゲーム開始時にランダムで決まるか、あるいは複数の候補から選ばれる仕様でした。
HD-2D版でおそらく採用されるであろう仕様は、**「名前は自動で決まるが、特定の裏技(SFC版では主人公の名前入力時にコマンド入力)で名前を変更(入力)できる」**というものです。 もし、仲間の名前にもこだわりたい場合は、ゲーム開始前に「仲間 名前変更」などで情報を調べておく必要があります。 一度仲間になってしまうと、後から名前を変更することはできません。
悪名高き「ロンダルキアへの洞窟」とアイテム管理
『DQ2』の難易度を象徴するのが、「ロンダルキアへの洞窟」です。 無限ループ、落とし穴、そして凶悪なモンスターの群れ。 このダンジョンに挑む際、アイテム管理が非常に重要になります。
特に「ろうごくのかぎ」や、重要アイテム(各種紋章など)を「ふくろ」ではなくキャラクターに持たせていた場合、もしダンジョン内で力尽きて(全滅して)しまうと、所持ゴールド半減と共に、そのキャラクターが持っていたアイテムの一部を失う可能性があります(※過去作の仕様)。
もし「ろうごくのかぎ」を失ったら? もし「みずのもんしょう」を失ったら? 冒険の進行が不可能、あるいは極めて困難になります。 『DQ2』では、重要なアイテムは必ず「ふくろ」に預け、キャラクター個人の持ち物欄には消耗品(やくそう、どくけしそう)だけを入れておく、という鉄則を守る必要があります。 HD-2D版でこのペナルティが緩和されていることを願いますが、警戒するに越したことはありません。
「はかぶさのけん」問題(最強武器の合成)
『DQ2』には「はやぶさのけん(2回攻撃できる)」と「はかいのつるぎ(高い攻撃力だが呪われている)」という武器が登場します。 リメイク版では、この2つを同時に所持した状態で特定の条件を満たすと、最強の武器「はかぶさのけん(はかいのつるぎの攻撃力で2回攻撃できる)」が手に入る、という裏技的な救済措置が存在しました。
しかし、「はかいのつるぎ」は呪われているため、一度装備すると外せません(教会で呪いを解く必要がある)。 また、「はやぶさのけん」も「はかいのつるぎ」も、どちらも一点物です。 売ってしまったり、合成の存在を知らずに進めてしまうと、この最強武器を入手するチャンスを永久に失います。
『DQ1』とは比べ物にならないほど、『DQ2』は複雑なフラグと取り返しのつかない要素に満ちています。 ぜひ『DQ1』で基本を学び、『DQ2』では細心の注意を払って冒険を進めてください。
まとめ
今回は、HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』、特に『DQ1』における「取り返しのつかない要素」を、過去作の仕様から徹底的に予測・解説しました。
『DQ1』で注意すべきは、
- 主人公の名前(変更不可)
- ローラ姫の救出(エンディング分岐)
- 竜王の問いかけ(データ消去)
- 重要アイテムの管理(詰み防止)
- セーブデータの上書き(分岐管理) という、冒険の根幹に関わる部分です。
そして、『DQ2』では「みずのはごろも」問題をはじめ、さらにシビアなトラップが待ち構えています。
HD-2Dという最高の技術で蘇るロト伝説の原点。 これほど楽しみなリメイクはありません。 だからこそ、今回解説したポイントをしっかりと押さえ、後悔のない完璧な冒険を楽しんでほしいと、一人のゲームファンとして、そして評論家として切に願っています。
素晴らしいアレフガルドの旅になることを祈っています。
 
											








 
							
							
							
															 
							
							
							
															 
							
							
							
															 
							
							
							
															 
							
							
							
															 
							
							
							
															 
										
					 
									 
										
										
										
																	 
										
										
										
																	 
										
										
										
																	 
										
										
										
																	 
										
										
										
																	 
										
										
										
																	 
										
										
										
																	 
										
										
										
																	