ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、待望のHD-2D版『ドラゴンクエストI』が発売され、「最速で攻略したい」「序盤で少しでも有利に進めたい」と考えているのではないでしょうか。 特に、冒険の拠点となるラダトームの城や城下町には、見落としがちな貴重なアイテムが隠されています。
 
スタートダッシュを決めるためにも、どのアイテムをどこで入手できるのか、その場所と手順は確実に押さえておきたいところです。 この記事を読み終える頃には、ラダトーム出発前に入手すべきレアアイテムとその具体的な回収方法についての疑問が解決しているはずです。
- HD-2D版DQ1 序盤のレアアイテム
- ラダトーム城と城下町の探索場所
- アイテムの具体的な入手手順
- 特典アイテムの強力な効果
それでは解説していきます。

HD-2D版DQ1 序盤に入手すべきアイテムとその戦略
HD-2D版として、まさに「新生」とも呼べるグラフィックで蘇った『ドラゴンクエストI』。 1986年にファミリーコンピュータで登場して以来、幾度となくリメイクされてきましたが、今回のHD-2D版は、ドット絵の温かみと3DCGの立体感が融合した、全く新しいビジュアル体験を提供してくれます。
 
しかし、グラフィックがいかに進化しようとも、『ドラゴンクエストI』の根幹にある「勇者ロトの子孫、ただ一人の冒険」というストイックなゲーム性は変わりません。 プレイヤーは広大なアレフガルドをたった一人で探索し、竜王の打倒を目指します。 仲間がいないということは、戦闘の全責任、リソース管理の全てをプレイヤー一人が担うということです。
だからこそ、冒険の第一歩を踏み出すラダトームの城、そして城下町での準備が、その後の旅の難易度を大きく左右します。 ここでは、まずHD-2D版の序盤探索に臨む心構えと、アイテム収集がなぜ重要なのか、その基本的な戦略について、私なりの分析を交えて解説していきます。
HD-2D版DQ1 序盤探索の心構え
HD-2D版の美しいグラフィックは、探索そのものを楽しいものにしてくれます。 光の反射、水の表現、陰影の深さ。 SFC版やスマホ版をやり込んだプレイヤーであっても、その全てが新鮮に映るでしょう。
しかし、この美しさに目を奪われて、探索の基本を疎かにしてはいけません。 RPGの鉄則、「人の話をよく聞く」「怪しい場所は全て調べる」。 特に『ドラゴンクエスト』シリーズにおいて、「ツボ」「タンス」「宝箱」は、アイテムの宝庫であると相場が決まっています。
ラダトーム城や城下町に配置されているこれらのオブジェクトは、必ず、一つ残らず調べる癖をつけましょう。
HD-2Dならではの「見落とし」に注意
HD-2Dになったことで、オブジェクトの配置がより巧妙になっている可能性があります。 例えば、柱の陰、建物の影、あるいは豪華な装飾と一体化するようにタンスが置かれているかもしれません。 原作のSFC版などでは平面的なマップだったため、オブジェクトの視認は容易でしたが、HD-2Dでは立体感と陰影が加わったことで、「見えているのに認識できない」という事態も起こり得ます。
 
油断は禁物です。 むしろ、「こんなところに隠されていたか」という、HD-2D版ならではの探索の楽しみを見出すくらいの気持ちで、隅々まで歩き回り、キャラクターが少しでも引っかかる場所は調べてみることをお勧めします。
特典アイテムの確認は最優先
また、本作は『ドラゴンクエストIII』のHD-2D版との関連も深く、早期購入特典や連動特典の存在も確認されています。 これらの特典アイテムは、序盤のゲームバランスを意図的に緩和する強力なものが多いです。
冒険を始める前に、自分が購入したエディション(パッケージ版、ダウンロード版、特定のストア限定版など)の特典内容を必ず確認してください。 受け取れる特典は、ラダトーム到着直後に、最優先で確保しにいきましょう。 本レビューでも後述しますが、これらの有無で序盤の快適度は天と地ほどの差が出ます。
なぜ序盤のアイテム収集が重要なのか
『ドラゴンクエストI』は、RPGの原点とも言える作品です。 それは同時に、近年のRPGのように親切なチュートリアルや、序盤から強力な仲間がいるわけではない、という意味でもあります。
勇者一人の力はあまりにも非力です。 ラダトーム周辺の「スライム」はまだしも、「スライムベス」や「ドラキー」が複数出現すると、あっという間にHPを削られます。 戦闘で受けるダメージを減らし、与えるダメージを増やすこと。 この基本的なサイクルをいかに早く確立するかが、攻略の鍵です。
① ステータスアップの永続的な恩恵
ラダトームの城や町には、使用するとステータス(最大HP、すばやさ、まもりなど)を永続的に上昇させる「種」や「木の実」が隠されています。 これらは非売品であり、ゲーム全体を通しても入手できる数は限られています。
序盤のわずかなステータスアップ、例えば最大HPが5増える、守備力が3上がるだけでも、戦闘の安定性は劇的に向上します。 薬草の消費が減り、宿屋に泊まる回数が減れば、それはそのままゴールドの節約に繋がります。 戦闘が楽になれば、レベル上げやゴールド稼ぎ(金策)の効率も上がり、結果としてその後の冒険全体がスムーズに進むのです。 この「塵も積もれば山となる」的な恩恵こそ、序盤のアイテム収集が重要である最大の理由です。
② 序盤の金策としての価値
『ドラゴンクエストI』の序盤は、とにかくお金(ゴールド)が足りません。 王様から初期資金(原作SFC版では120G)をもらえますが、ラダトーム城下町で最低限の装備を揃えるには、全く足りません。
情報ソース①でも言及されている通り、まともな装備、具体的には「どうのつるぎ」「かわのふく」「かわのたて」の3点を揃えようと思うと、合計で340G(※原作SFC版の価格)が必要です。 これに加えて、回復用の「やくそう」や、万が一の毒に備える「どくけしそう」も買っておきたいところ。 500G近くはあった方が安心、というのは的を射た指摘です。
この不足分を補うのが、城や町で拾える「ゴールド」そのものや、売却可能なアイテム(後述する「こんぼう」など)です。 戦闘をせずとも、探索だけで初期装備を充実させられるかどうか。 これが、ラダトーム周辺での最初のレベル上げ効率に直結します。
特典アイテムの有無による影響
今回のHD-2D版『ドラゴンクエストI』では、情報ソース①で言及されている「幸せの靴」と「いぬのぬいぐるみ」(※「いのるぬいぐるみ」から推測)が特典として登場するようです。 これらの効果は絶大です。
- 幸せの靴: 装備して歩くだけで経験値が入手できます。レベルアップの速度が飛躍的に向上し、面倒な「レベル上げ」作業のストレスを大幅に軽減します。
- いぬのぬいぐるみ: 序盤の防具として破格の守備力を誇ると予想されます。被ダメージが激減し、戦闘の安全性が極めて高くなります。
これらの特典がある場合、序盤の難易度は「イージーモード」と言っても過言ではないほど快適になるでしょう。
しかし、ここで重要なのは、特典を持っていないプレイヤーも悲観する必要は全くない、ということです。 『ドラゴンクエストI』は、本来そういった特典なしでクリアできるように、緻密なゲームバランスで設計されています。 特典がないということは、それだけ「地道なレベル上げ」や「アイテム収集によるステータス強化」の重要性が増すということであり、それこそがクラシックなRPGの醍醐味、試行錯誤の楽しみでもあります。
本レビューでは、特典アイテムの入手方法ももちろん解説しますが、それ以外の城内で入手できる「種」や「木の実」の価値は、特典がないプレイヤーにとってこそ、より一層大きなものとなることを強調しておきます。
アイテム収集の基本的な流れ(手順)
ラダトームに降り立ってから、城の外のフィールドへ出るまでの効率的なアイテム収集の流れを、手順としてまとめておきます。 この流れに沿って動けば、見落としを最小限にできるはずです。
- 王様との謁見と初期アイテムの受け取り
- ゲームが始まったら、まずは玉座の間にいる王様に話しかけます。
- 冒険の目的(竜王打倒)を確認し、初期装備と初期資金(原作SFC版では「こんぼう」「ぬののふく」「120G」「たいまつ」)を受け取ります。
- HD-2D版でもこの流れは踏襲されるでしょう。
 
- 城下町「宿屋」での特典アイテム回収(最優先)
- 王様との話が終わったら、すぐに城の外には出ず、まずは城下町へ向かいます。
- 特典アイテム(幸せの靴、いぬのぬいぐるみ)を受け取れる対象者は、情報ソース①によれば城下町の「宿屋」にある宝箱から入手できるようです。
- これが最優先事項です。まずは宿屋へ直行しましょう。
 
- ラダトーム城内の探索(宝箱・ツボ・タンス)
- 特典の回収が終わったら、ラダトーム城に戻り、城内を徹底的に探索します。
- 王様のいる2F(※原作SFC版)だけでなく、1F、B1F(地下階)の全てを巡ります。
- 特にB1Fは台所や兵士の詰め所などがあり、アイテムの宝庫となっていることが多いです。
- 宝箱、タンス、ツボ、怪しい場所は全て調べます。
 
- ラダトーム城下町の探索(ツボ・タンス)
- 城内の探索が終わったら、再び城下町へ。
- 宿屋以外にも、武器屋、防具屋、道具屋、そして一般の民家を全て訪問します。
- 民家の中にあるタンスや、屋外に置かれているツボなども見逃さないようにしましょう。
 
- 装備の購入と売却(金策の仕上げ)
- 収集したアイテム(特に売却用の「こんぼう」など)と、探索で拾ったゴールド、初期資金を全て合わせます。
- この資金を元手に、武器屋・防具屋で装備を整えます。
- 装備購入の優先順位は、個人のプレイスタイルにもよりますが、私は「どうのつるぎ」(攻撃力UP)を最優先に推奨します。次点で「かわのふく」(守備力UP)、「かわのたて」(守備力UP)の順が良いでしょう。
- 残ったお金で、道具屋で「やくそう」を5~6個、「どくけしそう」を1~2個購入しておけば万全です。
 
この手順でアイテムをコンプリートし、装備を整えれば、万全の体制でラダトーム周辺のフィールドへ旅立つことができます。
レアアイテム6選の選定基準
今回、数ある序盤アイテムの中から「レアアイテム6選」として紹介するにあたり、以下の基準で選定しました。
- ラダトーム出発前(戦闘なし)に入手可能であること
- 城の外のフィールドに出てモンスターと戦う前に、城と城下町の探索だけで入手できるアイテムに限定します。
 
- 永続的な恩恵がある、または序盤の難易度を劇的に下げること
- 「種」や「木の実」といった、使用すると永続的にステータスが上昇するドーピングアイテム。
- または、「幸せの靴」や「いぬのぬいぐるみ」のように、序盤のゲームバランスを大きく変えるほどの強力な効果を持つ特典装備。
 
- 見落としやすい、または特典であること
- 普通にストーリーを進めているだけでは見逃してしまう可能性のある場所(タンスやツボの中)に隠されているアイテム。
- あるいは、そもそも特典として別途入手手続きが必要なアイテム。
 
この基準に基づき、薬草やゴールド、売却用のこんぼうなども序盤には非常に重要ですが、これらは「レアアイテム」というより「探索の基本報酬」として、後ほど別途まとめて解説します。
【HD2D DQ1リメイク】序盤で入手可能なレアアイテム6選
お待たせしました。 ここからは、ゲーム評論家である私が厳選した、ラダトーム出発前に入手すべき「レアアイテム6選」の場所と手順を、予想されるHD-2D版の仕様も踏まえて徹底解説します。
(※注意:以下のアイテム配置は、主に原作のSFC版やスマホ版、および提供された情報ソース①をベースに解説しています。HD-2Dリメイク版で配置が変更されている可能性もありますので、あくまで参考として探索してください。)
① 幸せの靴(早期購入特典)
【アイテム概要】 まず紹介するのは、今回のHD-2D版『ドラゴンクエストI』における最大の目玉アイテムの一つ、「幸せの靴」です。 これは早期購入特典や、特定のパッケージ(「幸せの旅セット」など)に含まれる特典アイテムと推測されます。
【効果と重要性】 このアイテムの特筆すべき効果は、情報ソース①でも強調されている通り、「装備して歩くだけで経験値が自動的に入る」という点にあります。
『ドラゴンクエストI』は、レベルアップに必要な経験値が比較的多く、特に中盤以降はレベル上げ(レベリング)が攻略の鍵を握ります。 この靴を装備していれば、町や城、ダンジョンを探索している間(つまり戦闘をしていない間)も、着実に経験値が蓄積されていきます。 戦闘による経験値と合わせて、レベルアップの速度が飛躍的に向上します。 これは、序盤からラストダンジョンまで、常に恩恵を受け続けられる、まさに「レアアイテム」と呼ぶにふさわしい最強クラスの装飾品です。
【入手場所と手順】 情報ソース①によれば、この特典アイテムはラダトーム城下町の「宿屋」にある宝箱から入手できるとのことです。
- ラダトーム城で王様との謁見を済ませます。
- 城を出て、城下町へ向かいます。
- 城下町にある「宿屋」(通常、ベッドのマークが目印)に入ります。
- 宿屋のカウンターの近く、あるいは部屋の隅に、特典用の宝箱が設置されているはずです。
- その宝箱を調べると、「幸せの旅セット」などの名称でアイテム一式が入手でき、その中に「幸せの靴」が含まれています。
【HD-2D版での注意点】 特典アイテムの受け取り方は、ゲーム機本体(Nintendo Switch, PlayStation, Steamなど)のシステムや、購入したエディションによって異なる場合があります。 もし宿屋の宝箱にない場合は、ゲーム内のメニュー画面(「さくせん」など)から「特典受け取り」や「プレゼント」といった項目がないか確認してみてください。 いずれにせよ、特典の対象者であれば、ラダトーム到着直後から入手できるはずです。
② いぬのぬいぐるみ(DQ3連動特典)
【アイテム概要】 次に紹介するのも特典アイテムですが、こちらは『ドラゴンクエストIII』HD-2D版との連動特典として入手できる可能性が高い「いぬのぬいぐるみ」です。 (※情報ソース①では「いのるぬいぐるみ」と聞こえますが、文脈や過去作のオマージュアイテムから「いぬのぬいぐるみ」またはそれに類する防具(盾または装飾品)と推測されます。)
【効果と重要性】 情報ソース①によれば、このアイテムは「防御力が序盤でガツンと上がる」とされています。 『ドラゴンクエストI』の序盤は、勇者の守備力が非常に低く、スライムベスやドラキーの攻撃でもHPをごっそりと削られがちです。 初期防具「ぬののふく」の守備力が+2(原作SFC版)であるのに対し、この特典防具はそれを大幅に上回る守備力(例えば+10~15程度)を持つと予想されます。
これを装備するだけで、序盤の戦闘が極めて安全になります。 薬草の消費を大幅に抑えることができ、ゴールドの節約にも直結します。 「幸せの靴」が「攻め」(レベルアップ効率)のアイテムなら、こちらは「守り」の最重要アイテムと言えるでしょう。
【入手場所と手順】 この「いぬのぬいぐるみ」も、「幸せの靴」と同様に、ラダトーム城下町の「宿屋」にある宝箱から「幸せの旅セット」の一部として入手できるようです。
- ラダトーム城で王様との謁見を済ませます。
- 城下町の「宿屋」へ向かいます。
- 「幸せの靴」が入っている(または入っていた)宝箱を調べると、一緒に入手できます。
【HD-2D版での注意点】 これは『ドラゴンクエストIII』HD-2D版のセーブデータが、ゲーム機本体のストレージに存在すること」が受け取りの条件になるなど、連動特典特有のフラグ管理がある可能性が高いです。 『I』と『III』を両方購入・プレイする予定の方は、『III』を少しでもプレイしてセーブデータを作成してから『I』を開始すると、確実に入手できるかもしれません。
③ 命の木の実(ステータスアップ)
【アイテム概要】 ここからは、ゲーム内で直接探索して入手するアイテムです。 「命の木の実」は、使用したキャラクター(今作では勇者のみ)の最大HPを永続的に上昇させる(+4~6程度 ※原作基準)非常に貴重なドーピングアイテムです。
【効果と重要性】 序盤の勇者のHPは非常に低く、レベルアップで上昇する量もわずかです。 レベル1から2に上がっても、HPが数ポイントしか増えないこともザラです。 この「命の木の実」を使用することで、擬似的にレベルが0.5~1上がったのと同等か、それ以上の恩恵を得られます。
最大HPが少しでも増えれば、それだけ戦闘で耐えられる回数が増えます。 不意の痛恨の一撃(序盤では稀ですが)や、ドラキー3匹に集中攻撃されるといった不運なケースでの生存率が格段に上がります。 特に特典防具「いぬのぬいぐるみ」がない場合、このアイテムによるHPの底上げは、序盤の安定攻略に必須と言えるでしょう。
【入手場所と手順】 原作(SFC版やスマホ版)において、「命の木の実」はラダトーム城下町の民家で入手できるケースが多いです。
- ラダトーム城下町に入ります。
- 町の中(例えば、武器屋の近くや町の隅など)にある一般の民家に入ります。
- 民家の中には、ベッドやテーブルと共に「タンス」が置かれているはずです。
- その「タンス」を調べます。(Aボタンなどで決定)
- タンスの中から「いのちのきのみ」が発見できるはずです。
【HD-2D版での探索ポイント】 HD-2D版では、民家の内部も立体的に、そして生活感豊かに描画されます。 タンスがベッドの影や部屋の隅など、一見して見えにくい位置に配置されているかもしれません。 民家に入ったら、隅々まで歩き回り、調べられるオブジェクトがないか確認しましょう。 情報ソース①でも城・城下町で取れると明言されており、HD-2D版でもラダトーム国内で入手できることは間違いないでしょう。
④ すばやさの種(ステータスアップ)
【アイテム概要】 「すばやさの種」は、使用すると勇者の「すばやさ」を永続的に上昇させる(+1~3程度 ※原作基準)ドーピングアイテムです。
【効果と重要性】 「すばやさ」は、RPGにおいて非常に重要なステータスの一つです。 この数値が、戦闘における「行動順」と、敵の物理攻撃の「回避率」に影響します。
すばやさが敵より高ければ、ターン開始時に必ず先制攻撃を仕掛けることができます。 HPが低い序盤において、敵に行動される前に「どうのつるぎ」で一撃を与えて倒せるかどうかは、被ダメージを0にできるかどうかの分かれ目であり、極めて重要です。 また、回避率がわずかでも上がることで、戦闘の安定性がさらに増します。 『ドラゴンクエストI』はターン制コマンドバトルですが、その根底には「すばやさ」による駆け引きが存在するのです。
【入手場所と手順】 原作(SFC版やスマホ版)では、「すばやさの種」はラダトーム城のB1F(地下階)で入手できました。
- ラダトーム城1Fの、玉座の間などからB1Fへ続く階段を探します。(通常、目立たない場所にあります)
- B1Fは台所や兵士の詰め所、牢屋(最初は入れない)といったエリアになっていることが多いです。
- B1Fにある「タンス」を片っ端から調べます。
- 情報ソース①でも城内で言及されている通り、そのうちの一つのタンスから「すばやさの種」が入手できるでしょう。
【HD-2D版での探索ポイント】 城のB1Fは、1Fの豪華な広間とは対照的に、薄暗く、物が雑然と置かれている可能性があります。 HD-2Dの光と影の美しい表現によって、タンスが背景の物陰に溶け込み、見落としやすくなっているかもしれません。 壁際や樽の裏、階段の踊り場など、丹念に調べることが肝心です。
⑤ ラックの種(ステータスアップ)
【アイテム概要】 「ラックの種」は、使用すると勇者の「うんのよさ(ラック)」を永続的に上昇させる(+1~3程度 ※原作基準)ドーピングアイテムです。
【効果と重要性】 「うんのよさ」は、他のステータス(ちから、すばやさ、まもり)に比べて、その効果が非常に実感しにくいステータスです。 しかし、決して無意味なものではありません。 一般的に、この数値は「状態異常(毒、眠り、呪いなど)へのかかりにくさ」や、「特定のイベントの成功率」などに影響するとされています。
『ドラゴンクエストI』の序盤で脅威となる状態異常は、フィールドの少し先に進むと出現する「ゴースト」が使う「ラリホー(眠り)」です。 一人旅である本作において、眠らされて一方的に攻撃される状況は、死に直結します。 「ラックの種」で「うんのよさ」を上げておくことは、この最悪の事態を避けるためのお守りとなります。 また、後の作品では会心の一撃率に関わることもあり、上げておいて損はないステータスです。
【入手場所と手順】 原作(SFC版やスマホ版)では、「ラックの種」もラダトーム城下町の民家で入手できることが多かったです。
- ラダトーム城下町に入ります。
- 「命の木の実」を探す際と同様に、町の中にある一般の民家を巡回します。
- 道具屋の2Fや、広場に面した民家など、様々な場所が考えられます。
- 民家の中にある「タンス」を丹念に調べると、「ラックのたね」が発見できるはずです。
【HD-2D版での探索ポイント】 城下町には複数の民家があります。 HD-2D版では、原作では入れなかったような小さな家や、2階建ての家の内部構造がより複雑になっている可能性もあります。 全ての建物、全てのフロアを探索し、タンスやツボを見逃さないようにしましょう。
⑥ 守りの種(ステータスアップ)
【アイテム概要】 最後に紹介するのは、「守りの種」です。 これは使用すると勇者の「まもり(守備力)」を永続的に上昇させる(+2~4程度 ※原作基準)ドーピングアイテムです。
【効果と重要性】 効果は非常にシンプル、かつ強力です。 守備力が上がる=敵から受けるダメージが減少します。
特典防具「いぬのぬいぐるみ」がないプレイヤーにとって、この「守りの種」の価値は、「命の木の実」と同等か、それ以上に重要です。 「かわのふく」や「かわのたて」を購入するまでの繋ぎとしても、そして購入後の上乗せとしても、戦闘の安定性に大きく寄与します。 敵の攻撃が「1」ダメージ減るだけでも、序盤の戦闘では大きな差となります。 薬草の消費を抑え、より長くフィールドで戦い(レベル上げや金策を行い)、宿屋代を節約することに繋がります。
【入手場所と手順】 原作(SFC版やスマホ版)では、「守りの種」もラダトーム城下町の民家や、特定のツボから入手できることがありました。
- ラダトーム城下町を探索します。
- 民家の「タンス」や、屋外に置かれている「ツボ」などを調べます。
- (例:宿屋の裏手にあるツボ、特定の民家のタンスなど)
- その中から「まもりのたね」が入手できる可能性があります。
【HD-2D版での探索ポイント】 情報ソース①ではレア6選の一つとして挙げられていましたが、具体的な場所の言及はありませんでした。 これは、原作でも配置場所がリメイクごとに微妙に異なっていたり、複数パターンあったりするためかもしれません。 HD-2D版でも城下町のどこかに配置されている可能性は極めて高いです。 「命の木の実」「ラックの種」と合わせて、城下町のタンスとツボは全て調べる、という意識で探索しましょう。
ラダトーム探索で役立つその他のアイテム
レアアイテム6選の他にも、ラダトーム城と城下町では、序盤の冒険に直接役立つアイテムやゴールドが多数入手できます。 これらも残さず回収することで、序盤の金策や戦闘が格段に楽になります。 「レア」ではありませんが、確実に「役立つ」アイテム群です。
① ゴールド(所持金)
【概要と重要性】 冒険に不可欠な「ゴールド(G)」です。 王様からもらう初期資金(120G程度 ※原作SFC版)に加え、城や町で直接ゴールドを拾うことができます。 前述の通り、装備を整えるためには1Gでも多くのお金が必要であり、これらの探索で見つかるゴールドは非常に重要です。
【入手場所と手順】 原作(SFC版やスマホ版)では、主に以下の場所でゴールドが入手できました。
- ラダトーム城 1F(宝箱): 50G
- ラダトーム城 B1F(タンス): 131G
情報ソース①でも「131ゴールド」が言及されており、これはB1Fのタンスから入手できる可能性が高いです。 城の1Fにある宝箱も見逃しやすい位置(玉座の間の裏手や、鍵のかかった扉の近くなど)にあることが多いため、注意深く探しましょう。 合計で181G(原作基準)もの大金を、戦闘なしで入手できるのは非常に大きいです。 これだけで「どうのつるぎ」の購入資金の大半が賄えます。
【HD-2D版での探索ポイント】 宝箱はHD-2Dの立体的なマップでは、柱の陰や階段の下、あるいは豪華な絨毯の上など、巧妙に隠されているかもしれません。 B1Fのタンスも、他のアイテム(すばやさの種など)と同様に、物陰にないか確認しましょう。
② こんぼう(武器)
【概要と重要性】 初期装備としてもお馴染みの「こんぼう」です。 攻撃力は+2(原作SFC版)と、武器としては最低ランクです。 しかし、これがもう一本、城内で拾える可能性があります。
【入手場所と手順】 原作(SFC版やスマホ版)では、ラダトーム城B1Fのタンスから入手できました。 「すばやさの種」や「131G」が隠されているのと同じエリア(兵士の詰め所など)にあるタンスの一つに入っていることが多いです。
【HD-2D版での活用法】 この「こんぼう」の価値は、武器として使うことよりも「売却」することにあります。 王様から初期装備として既に「こんぼう」をもらっているため、拾った2本目の「こんぼう」は完全に不要です。 すぐに城下町の武器屋に持ち込み、売却しましょう。 買値が30G(原作SFC版)なら、売値は22G程度にはなるはずです。 この22Gが、序盤の「どうのつるぎ」購入への大きな一歩となります。
③ 薬草(回復アイテム)
【概要と重要性】 HPを約30回復する、シリーズお馴染みの「やくそう」です。 序盤の貴重な、そして唯一の回復手段であり、ラダトーム周辺でのレベル上げには必須です。 道具屋で1個10G(原作基準)で購入できますが、無料で拾える分は全て回収しておきたいところです。
【入手場所と手順】 原作(SFC版やスマホ版)では、城や城下町の複数の場所で入手できました。
- ラダトーム城 1F(タンス): 玉座の間の近くの小部屋など。
- ラダトーム城 B1F(タンス): 台所エリアなど。
- ラダトーム城下町(タンス): 民家の中。
情報ソース①でも言及されている通り、複数の薬草を探索だけで入手可能です。 タンスを重点的に探すことで、2~3個は集まる可能性があります。 これは20G~30Gの節約に直結します。
④ 聖水(せいすい)(消費アイテム)
【概要と重要性】 「せいすい」は、使用すると一定時間(歩数)、自分よりレベルの低いモンスターが出現しなくなるアイテムです。 また、戦闘中に使用すると、アンデッド系モンスター(ゴースト、メーダなど)に少量のダメージ(約10~15)を与えられます。
【入手場所と手順】 原作(SFC版やスマホ版)では、城や城下町の「ツボ」から入手できることが多かったです。
- ラダトーム城 1F(ツボ): 廊下の隅や中庭など。
- ラダトーム城下町(ツボ): 屋外や民家の裏手など。
【HD-2D版での活用法】 序盤はレベル上げが重要なので、敵を避けるために使うことは少ないかもしれません。 しかし、HPが減って城に戻る際に使うと、安全に帰還できるため便利です。 また、序盤に出現する「ゴースト」はアンデッド系であり、戦闘中に使うと「どうのつるぎ」の一撃に匹敵するダメージソースにもなります。 情報ソース①でも言及されており、HD-2D版でも入手できるでしょう。ツボの調査も忘れずに行いましょう。
⑤ 毒消し草(どくけしそう)(消費アイテム)
【概要と重要性】 毒状態を回復する「どくけしそう」です。 『ドラゴンクエストI』の毒は、ターン経過でダメージを受けるタイプではなく、「1歩歩くごとに1ダメージ」受けるという、非常に厄介なものです。 ラダトーム周辺には毒を持つモンスター(「おおさそり」など)は出現しませんが、少し進んだ先のフィールド(ガライの町周辺)や、沼地の洞窟で必要になります。
【入手場所と手順】 原作(SFC版やスマホ版)では、ラダトーム城下町の民家のタンスから入手できました。 「ラックの種」や「命の木の実」を探すついでに見つかることが多いです。
【HD-2D版での活用法】 すぐには使いませんが、道具屋で買うとゴールドがかかります(1個8G程度 ※原作SFC版)。 無料で入手できる分は確保しておき、後の冒険に備えましょう。 『I』ではアイテムを持てる数が限られているため、所持アイテム欄を圧迫するようであれば無理に持つ必要はありませんが、どうせなら回収しておきたいアイテムです。
⑥ たいまつ(消費アイテム)
【概要と重要性】 暗い洞窟を照らすための「たいまつ」です。 『ドラゴンクエストI』では、洞窟内は「たいまつ」か、後に覚える呪文「レミーラ」がないと、本当に真っ暗で何も見えず、探索が不可能です。
【入手場所と手順】 原作(SFC版やスマホ版)では、王様からの初期アイテムに含まれているか、あるいはラダトーム城1Fの宝箱から入手できました。 「50G」が入っている宝箱とは別の宝箱(王様のいるフロアの隅など)に配置されていることが多いです。
【HD-2D版での活用法】 最初のダンジョン(沼地の洞窟など)へ向かう際には必須となります。 道具屋でも購入できますが(1個8G ※原作SFC版)、無料で手に入る1本目は確実に回収しておきましょう。 HD-2D版の美しいグラフィックで描かれる暗い洞窟を、この「たいまつ」の揺らめく灯りがどのように照らすのか、その演出は、私個人としても非常に楽しみなポイントの一つです。
まとめ
今回は、ゲーム評論家の桐谷シンジとして、HD-2D版『ドラゴンクエストI』の序盤、ラダトーム出発前に入手すべきレアアイテム6選と、その他の役立つアイテムについて、その場所と手順を徹底的にレビューしました。
『ドラゴンクエストI』は、勇者一人旅というストイックなゲーム性が魅力であり、それゆえに序盤のアイテム収集とステータス管理が、その後の冒険の快適度を大きく左右します。 HD-2Dという美しいビジュアルに生まれ変わったからこそ、探索の楽しさも倍増しているはずです。
特に「幸せの靴」や「いぬのぬいぐるみ」といった特典アイテムは、序盤の難易度を劇的に変える力を持っています。 これらの特典を受け取れる対象の方は、ラダトーム城下町の宿屋で、何よりも先に、忘れずに受け取ってください。
また、特典がないプレイヤーにとっても、「命の木の実」「すばやさの種」「ラックの種」「守りの種」といったステータスアップアイテムは、冒険を安定させるための、そしてクラシックなDQ1の攻略を味わうための鍵となります。 これらは城や城下町のタンス、ツボといった、見落としがちな場所に隠されています。 HD-2Dの美しいグラフィックに隠されたオブジェクトを見逃さないよう、隅々まで丹念に探索しましょう。
さらに、探索で得られるゴールドや、売却用の「こんぼう」、無料の「薬草」なども残さず回収することで、序盤最大の壁である「装備購入(金策)」が非常にスムーズになります。
HD-2D版として蘇った伝説の冒険の始まり。 万全の準備を整えて、アレフガルドの大地へ、あなたの第一歩を踏み出してください。 このレビューが、あなたの冒険の一助となれば幸いです。
これからも、このチャンネルでは皆さんがゲームをより深く、楽しく攻略できるような情報やレビューを発信していきます。 また次回のレビューでお会いしましょう。
 
											






 
							
							
							
															 
							
							
							
															 
							
							
							
															 
							
							
							
															 
							
							
							
															 
							
							
							
															 
										
					 
									 
										
										
										
																	 
										
										
										
																	 
										
										
										
																	 
										
										
										
																	 
										
										
										
																	 
										
										
										
																	 
										
										
										
																	 
										
										
										
																	