ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、スクウェア・エニックス(以下、スクエニ)の新作スマホゲーム「ドラゴンクエストスマッシュグロー」に期待と同時に、一抹の不安を感じているのではないでしょうか。 「面白そうだけど、またすぐにサービス終了(サ終)するのでは?」「過去作で悲しい思いをしたから、課金するのが怖い」といった声が、私の元にも数多く届いています。

この記事を読み終える頃には、なぜ「課金するのはやめておけ」という声が上がるのか、そして万が一のサービス終了時に課金したお金はどうなるのか、その法的な仕組みまで、あなたの疑問がすべて解決しているはずです。
- スクエニのスマホゲームを巡る近年の状況
- なぜ「課金は危険」と言われるのかその背景
- サービス終了時の返金に関する法的な仕組み
- リスクを理解した上での賢いゲームとの付き合い方
それでは解説していきます。

ドラクエスマッシュグローに「課金やめとけ」の声が噴出する理由
2025年9月16日、国民的RPG「ドラゴンクエスト」シリーズの完全新作スマートフォン向けゲームとして「ドラゴンクエストスマッシュグロー」が発表されました。 しかし、本シリーズの新作発表としては異例なほど、ファンの反応は冷ややかで、SNS上では期待よりも不安や批判の声が目立つ事態となっています。 多くのファンが抱く「どうせまたすぐ終わる」という不信感。 なぜ、これほどまでにプレイヤーは警戒しているのでしょうか。 その根深い原因は、近年のスクエニの運営姿勢にありました。
スクエニのスマホゲーム「サービス終了」の歴史
最大の理由は、過去にリリースされたスクエニのスマートフォン向けゲーム、特にドラクエ関連タイトルが、短期間でサービスを終了するケースが相次いでいるという事実です。 一度や二度ではありません。 プレイヤーが時間とお金を投じて育てたキャラクターやコミュニティが、運営の都合で一方的に失われてしまう経験を、多くのファンが繰り返してきました。 近年サービスが終了した主なスクエニのスマホゲームを見てみましょう。
タイトル | サービス開始日 | サービス終了日 | 運営期間 |
---|---|---|---|
星のドラゴンクエスト | 2015年10月15日 | 2025年1月31日 | 約9年3ヶ月 |
ドラゴンクエストライバルズ エース | 2017年11月2日 | 2021年7月5日 | 約3年8ヶ月 |
ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト | 2014年1月23日 | 2024年1月31日 | 約10年 |
ドラゴンクエスト チャンピオンズ | 2023年6月13日 | 2024年7月30日 | 約1年1ヶ月 |
ドラゴンクエストけしケシ! | 2021年12月1日 | 2024年5月12日 | 約2年5ヶ月 |
ドラゴンクエスト ダイの大冒険 -魂の絆- | 2021年9月28日 | 2023年4月27日 | 約1年7ヶ月 |
ファイナルファンタジーVII ザ ファーストソルジャー | 2021年11月17日 | 2023年1月11日 | 約1年2ヶ月 |
エンゲージ・キル | 2023年3月1日 | 2024年3月21日 | 約1年 |
トワツガイ | 2023年2月16日 | 2024年1月31日 | 約11ヶ月 |
鋼の錬金術師 MOBILE | 2022年8月4日 | 2024年3月29日 | 約1年7ヶ月 |
シノアリス | 2017年6月6日 | 2024年1月15日 | 約6年7ヶ月 |
もちろん、「星のドラゴンクエスト」や「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」のように、10年近く続いた長寿タイトルも存在します。 しかし、近年リリースされたタイトルに目を向けると、「ドラゴンクエスト チャンピオンズ」が約1年、「ダイの大冒険 -魂の絆-」が約1年半、「エンゲージ・キル」に至っては約1年という驚異的な短さでサービスを終了しています。 これでは、プレイヤーが「新しいゲームに手を出しても、どうせ1年で終わるのではないか」と考えるのも無理はありません。 特に「星のドラゴンクエスト」の終了は、長年のファンに大きな衝撃を与えました。 多くのプレイヤーが多額の課金を行い、生活の一部として楽しんでいたゲームが終了することへの悲しみと、運営への不信感が渦巻いています。 こうした過去の経験が、新作「スマッシュグロー」への期待よりも先に、深い疑念を抱かせる大きな要因となっているのです。
ファン心理を逆なでする「強力IP頼り」の開発スタイル
ファンの不信感を増幅させているもう一つの要因が、スクエニの開発・運営スタイルそのものへの批判です。 「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」といった、世界的に見ても非常に強力なIP(知的財産)を保有しているにもかかわらず、そのブランド力に安住しているのではないか、という厳しい意見が後を絶ちません。
短期的な収益を優先した「量産型ゲーム」への懸念
SNS上では、「また使い古されたゲームシステムのガワだけ変えて出すんだろう」「強力なIPがあれば、とりあえずファンが食いついて短期的に儲けられると思っている」といった声が散見されます。 これは、ゲームの内容そのものよりも、人気キャラクターやシリーズ名を前面に押し出し、初期の集客と収益を最大化しようとする戦略への反発です。 プレイヤーが求めているのは、単なるキャラクターグッズのようなゲームではありません。 腰を据えて長く遊び続けられる、骨太で独創的なゲーム体験です。 しかし、近年リリースされるスマホゲームの多くが、どこかで見たような周回プレイやガチャシステムを搭載しており、オリジナリティに欠けるという印象は否めません。 結果として、「ドラクエの名前がついているから」という理由だけで始めたプレイヤーも、単調なゲーム性に飽きて離れてしまい、アクティブユーザーが減少。 収益が見込めなくなった運営が早々に見切りをつけ、サービス終了に至る、という負のスパイラルに陥っているのではないかと多くのファンは分析しています。
プレイヤーとの信頼関係の欠如
新作が発表されても素直に喜べないのは、企業とファンの間に築かれるべき信頼関係が、著しく損なわれている証拠と言えます。 本来、ゲーム開発はファンとの共同作業であるべきです。 ファンはゲームをプレイし、フィードバックを送り、時には厳しい意見も述べながら、一緒により良い作品へと育てていきます。 しかし、短期間でのサービス終了を繰り返すことは、その信頼関係を根底から覆す行為です。 ファンからすれば、「どうせ私たちの声は届かない」「運営はプレイヤーを金づるとしか見ていない」と感じてしまうのも当然でしょう。 「スマッシュグロー」の発表に対する冷ややかな反応は、単なる一作品への批判ではなく、長年にわたって蓄積されたスクエニへの不満と、「もう裏切られたくない」というファンの悲痛な叫びの表れなのです。
新作「スマッシュグロー」から透ける不安要素
現時点で「ドラゴンクエストスマッシュグロー」に関して公開されている情報は、約1分30秒のティザーPVのみと非常に限定的です。 しかし、その短い映像の中からも、経験豊富なゲーマーたちがいくつかの不安要素を読み取っています。 まず、タイトルにある「スマッシュ」という単語。 これは、キャラクターをぶつけ合って戦うような、直感的でアクション性の高いゲームシステムを連想させます。 スマホゲームとしては定番のジャンルであり、手軽に遊べる反面、ゲーム性が単調になりやすく、長期的にプレイヤーを惹きつけるには工夫が必要です。 PVに登場するキャラクターたちがデフォルメされた3Dモデルである点も、いわゆる「量産型スマホRPG」でよく見られるビジュアルスタイルです。 もちろん、ゲームの面白さは見た目だけでは決まりませんが、「また同じような感じか」という既視感を覚えたプレイヤーは少なくないでしょう。 最も懸念されるのは、マネタイズ、つまり課金システムです。 こうしたアクションRPGでは、「強力なキャラクターや装備をガチャで手に入れないと先に進めない」という、いわゆる「Pay to Win(課金すれば勝てる)」の仕組みが採用されがちです。 もし「スマッシュグロー」が過度な課金を要求するバランスであれば、無課金・微課金のプレイヤーは早々に脱落し、一部の重課金者(いわゆる廃課金)だけが残る構図になります。 そして、その重課金者たちも、新たなインフレキャラクターの登場に疲れ果て、ゲームが過疎化し、サービス終了…というお決まりのパターンに陥る危険性を孕んでいます。 もちろん、これらはすべて憶測に過ぎません。 「スマッシュグロー」が、これまでの不安をすべて払拭するような、革新的で長く愛される名作になる可能性もゼロではありません。 しかし、これまでのスクエニの行いを見てきたファンが、手放しで期待できない状況にあることだけは確かなのです。
ゲームの「サ終」と「返金」の仕組みを法律の観点から徹底解説
「もし課金したゲームがサービス終了したら、お金は返ってくるの?」 これは、すべてのスマホゲーマーが一度は抱く疑問であり、特に「スマッシュグロー」への課金を躊躇している方にとっては、最も知りたい情報でしょう。 結論から言うと、条件付きで返金されます。 しかし、課金した全額が戻ってくるわけではありません。 ここには「資金決済に関する法律(通称:資金決済法)」という法律が大きく関わってきます。 専門的で難しく聞こえるかもしれませんが、自分の大切なお金を守るために非常に重要な知識です。 ここでは、誰にでも分かるように、その仕組みを詳しく解説していきます。
返金の根拠となる「資金決済法」とは?
資金決済法は、商品券やプリペイドカード、そして私たちが利用する電子マネーなど、「前払式支払手段」に関するルールを定めた法律です。 スマホゲームにおける「ジェム」や「クリスタル」「魔法石」といったゲーム内通貨も、これに該当します。 プレイヤーは、日本円を支払って、あらかじめゲーム内で使える通貨を購入します。 これが「前払い」にあたるわけです。 この法律の重要なポイントは、サービス提供者が事業を廃止する場合(ゲームのサービス終了など)、利用できなくなった前払式支払手段の残高を、利用者に払い戻す義務があると定めている点です。 つまり、ゲーム会社はサービスを終了する際、プレイヤーが購入したものの、まだ使っていないゲーム内通貨(有償分)については、法律に基づいて返金しなければならないのです。 これは、プレイヤーを保護するための非常に大切なルールです。 ゲーム会社が「サービスを終了するので、残っている通貨はすべて無効です」と一方的に宣言することは、この法律によって禁じられています。
返金の対象は「未使用の有償通貨」のみ
ここで最も注意すべき点は、返金の対象となるのが**「未使用」かつ「有償で購入した」**ゲーム内通貨に限られるという事実です。 これを理解することが、返金トラブルを避ける上で非常に重要になります。
なぜアイテムやキャラクターは返金されないのか?
「苦労してガチャで手に入れた最強キャラクターは?」「たくさん買いだめした便利アイテムは?」 残念ながら、これらは一切返金の対象にはなりません。 法律上の解釈では、プレイヤーがゲーム内通貨を消費してガチャを引いたり、アイテムを購入したりした時点で、「サービスの提供を受けた」と見なされるからです。 有償通貨を支払ってキャラクターを手に入れる行為は、言ってみれば「映画館でお金を払ってチケットを買い、映画を観る」のと同じです。 映画を観終わった後に「やっぱりお金を返してください」とは言えませんよね。 それと同じで、一度ゲーム内通貨をアイテムやキャラクターに交換してしまったら、その時点で取引は完了しており、後から返金を求めることはできないのです。 これは、たとえそのキャラクターを一度も戦闘で使っていなかったとしても同じです。
「無償通貨」と「有償通貨」の壁
もう一つのポイントは、「無償通貨」は返金の対象外であるという点です。 ゲーム内通貨には、実際にお金を払って購入した「有償通貨」と、ログインボーナスやクエストの報酬などで手に入れた「無償通貨」の2種類が存在することがほとんどです。 返金義務が発生するのは、あくまで前者の「有償通貨」のみです。 多くのゲームでは、アイテム購入時に無償通貨から優先的に消費される仕様になっています。 これは、ゲーム会社側からすれば、返金義務のある有償通貨をプレイヤーにできるだけ長く保持させるための措置とも言えます。 自分の持っている通貨のうち、どれが有償でどれが無償なのかは、ゲーム内の所持アイテム一覧などで確認できる場合がほとんどですので、一度チェックしてみることをお勧めします。
【完全ガイド】サービス終了から返金までの具体的な流れ
では、実際にサービスが終了した場合、どのような手順で返金が行われるのでしょうか。 慌てず、正しく手続きを進めるために、一般的な流れを把握しておきましょう。
- サービス終了の公式告知 通常、サービス終了日の2〜3ヶ月前には、ゲーム内のお知らせや公式サイト、公式SNSなどで告知が行われます。 この告知には、サービス終了日、有償通貨の販売停止日、そして最も重要な返金申出期間が記載されています。
- 有償通貨の販売停止 告知と同時か、その数日後には、新たな有償通貨の購入ができなくなります。 ただし、サービス終了日までは、すでに所持している通貨を使ってゲームをプレイすることは可能です。
- サービス終了・ゲームプレイ不可に 定められた日時をもって、サーバーが停止され、ゲームにログインできなくなります。 この時点で、すべてのゲームデータへのアクセスが不可能になります。
- 返金手続きの開始 サービス終了後、公式サイトなどに返金手続きのための専用フォームが開設されます。 ここに、自分のプレイヤーIDや引き継ぎコード、返金先の銀行口座情報などを入力して申請します。 【重要】 プレイヤーIDや引き継ぎコードは、本人確認のために必須となるケースがほとんどです。 サービス終了の告知を見たら、必ずスクリーンショットを撮るなどして、自分のアカウント情報を保存しておきましょう。 これを忘れると、返金が受けられなくなる可能性があります。
- 本人確認と払い戻し処理 ゲーム会社側で申請内容とゲームデータが照合され、本人確認と未使用の有償通貨残高が確定します。
- 指定口座への入金 申請から数週間〜数ヶ月後、指定した銀行口座に、未使用の有償通貨残高相当額の日本円が振り込まれて、手続きは完了です。
返金に関する注意点とトラブル回避策
基本的な流れは上記の通りですが、いくつか注意すべき点があります。 これを知らないと、本来受けられるはずの返金が受けられなくなる可能性もありますので、しっかり確認してください。
申出期間は絶対に厳守!
資金決済法では、返金の申出期間を最低60日間設けることが定められています。 しかし、この期間を1日でも過ぎてしまうと、法律上、返金を請求する権利を失ってしまいます。 「仕事が忙しくて忘れていた」「しばらくゲームを見ていなかった」という理由は通用しません。 サービス終了の告知を見たら、カレンダーやリマインダーに登録するなどして、絶対に期間内に手続きを済ませるようにしましょう。
ユーザーIDや引き継ぎコードは命綱
前述の通り、返金申請には本人確認が不可欠です。 アプリをアンインストールしてしまったり、機種変更でデータを失ってしまったりすると、自分がそのアカウントの持ち主であることを証明できなくなります。 サービス終了が決まったゲームでも、返金手続きが完了するまでは、アプリは消さずに残しておくのが賢明です。 必ず、自分のID情報がわかる画面のスクリーンショットを複数枚、クラウドストレージなどに保存しておきましょう。
プラットフォーム(Apple/Google)は関係ない
時々、「AppleやGoogleに問い合わせれば返金してもらえる」と考える方がいますが、これは基本的に間違いです。 サービス終了に伴う返金は、あくまでゲームの運営会社が資金決済法に基づいて行うものです。 プラットフォームの管轄ではないため、問い合わせても対応してもらえません。 必ず、ゲーム運営会社の公式発表に従って手続きを進めてください。
スクエニは、これまでサービスを終了した多数のゲームで、この法律に基づいた返金対応を適切に行ってきています。 その点においては、信頼できる企業と言えるでしょう。 しかし、返ってくるのはあくまで「使わなかった有償通貨」だけ、という事実は変わりません。 あなたがキャラクターやアイテムに注ぎ込んだ情熱や時間は、お金に換算されて戻ってくることはないのです。 この事実を深く理解した上で、課金とどう向き合うかを考える必要があります。
それでも「ドラクエ」が好き!スマッシュグローとの賢い付き合い方
スクエニの近年の動向や、サービス終了時の返金の現実を知った上で、それでも「やっぱりドラクエの新作が気になる」「少しでもいいから遊んでみたい」と感じる方も多いでしょう。 私自身もゲーム評論家であると同時に、一人のドラクエファンです。 その気持ちは痛いほどよくわかります。 リスクを完全にゼロにすることはできませんが、それを理解した上で、被害を最小限に抑え、賢くゲームを楽しむ方法は存在します。 ここでは、サ終リスクと向き合いながら「スマッシュグロー」を楽しむための、具体的な心構えとテクニックをいくつか提案します。
課金リスクを最小限に抑えるプレイスタイル
サービス終了の最大のリスクは、投じたお金が無駄になってしまうことです。 であれば、最初からお金をかけない、あるいは最小限に抑えるという選択が最も合理的です。
まずは「完全無課金」で様子を見る
ゲームがリリースされたら、まずは一切課金せずにプレイしてみることを強く推奨します。 本当にこのゲームが面白いのか、長く続けられそうか、自分のプレイスタイルに合っているのかをじっくり見極めましょう。 無課金でもストーリーの主要部分を楽しめたり、イベントをある程度こなせたりするゲームは、良心的なバランスである可能性が高いです。 逆に、序盤から課金しないと全く先に進めないようなゲームは、先行きが短い可能性が高いと判断できます。 少なくとも1ヶ月、できれば2〜3ヶ月は無課金でプレイし、ゲームの将来性や運営の姿勢を冷静に判断する期間を設けましょう。
「月々の予算」を厳格に決める
もし課金すると決めた場合でも、「月に〇〇円まで」という上限を自分の中で厳格に設定することが極めて重要です。 そして、その予算は「サービスが明日終了しても後悔しない金額」に設定してください。 ソシャゲへの課金は、ゲームをプレイするための「利用料」や、楽しませてくれる開発者への「お布施」や「応援」と捉えるのが精神衛生上、最も健全です。 見返りを求めず、その瞬間の楽しみに対して支払う対価だと割り切るのです。 「〇〇円課金したんだから、最低でも2年は続いてくれないと困る」と考えてしまうと、サービス終了時に精神的なダメージが大きくなります。 月5,000円なら後悔しない、いや1,000円でも惜しい、それは人それぞれです。 自分のお財布と相談し、無理のない範囲で楽しむ。 これが鉄則です。
お得なパックやパスだけを狙う
多くのスマホゲームには、「初心者応援パック」や、月額制の「バトルパス」のような、通常の課金よりもコストパフォーマンスが高い商品が用意されています。 闇雲にガチャを回すのではなく、こうした計画的に購入できるお得な商品だけを利用するのも一つの手です。 特に月額パスは、毎日ログインするモチベーションにも繋がり、コツコツプレイするスタイルの人には適しています。 突発的な感情で高額なガチャに手を出す前に、まずはこれらの商品を検討してみましょう。
サービス終了の「兆候」を見極める
悲しいことですが、サービスが終了に向かうゲームには、いくつかの共通した兆候が見られることがあります。 これらのサインにいち早く気づくことで、深追いするのをやめたり、課金をストップしたりと、リスクを回避する行動が取れます。
- イベントの更新頻度の低下・使い回し: 以前は毎週新しいイベントが開催されていたのに、間隔が空くようになったり、過去のイベントが全く同じ内容で復刻されるだけになったりしたら要注意です。開発リソースが削減されている可能性があります。
- ガチャの過度なインフレ: 次から次へと、以前のキャラクターを完全に過去のものにするような強力なキャラクターが実装されるようになったら危険信号です。短期的に売上を搾り取ろうとしている可能性があります。
- 公式SNS(Xなど)の活動低下: 以前は頻繁に更新されていた公式アカウントが、ゲームの更新情報しか投稿しなくなったり、ユーザーとの交流がなくなったりした場合、コミュニティ運営に力を入れられなくなっているサインかもしれません。
- 不具合やバグへの対応遅延: 明らかな不具合が長期間放置されたり、ユーザーからの問い合わせへの返信が極端に遅くなったりするのも、サポート体制が縮小されている兆候と考えられます。
これらのサインが複数見られるようになったら、それはゲームの「終わり」が近いのかもしれません。 その時点からは、新たな課金は控え、静かにその時を見守るのが賢明な判断と言えるでしょう。 「スマッシュグロー」をプレイする際は、ゲーム内容だけでなく、こうした運営の動向にも注意を払ってみてください。
まとめ
今回は、スクエニの新作「ドラゴンクエストスマッシュグロー」に寄せられる「課金するのはやめておけ」という声の背景と、万が一のサービス終了時における返金の法的仕組みについて、ゲーム評論家の視点から詳しく解説してきました。
- 「課金やめとけ」の声の根源は、近年のスクエニによるスマホゲームの短命なサービス終了が相次いでいることへの、ファンの根深い不信感にある。
- サービスが終了した場合、「資金決済法」に基づき、「未使用の有償ゲーム内通貨」のみが返金の対象となる。ガチャで手に入れたキャラクターやアイテムは返金されない。
- 返金手続きにはユーザーIDなどの情報が必須であり、定められた申出期間内に申請する必要がある。
- リスクを完全に避けることはできないが、「無課金で様子見」「月々の予算設定」「サ終の兆候の察知」など、賢く付き合うことでダメージは最小限に抑えられる。
国民的RPGの冠を背負う「スマッシュグロー」が、ファンの不安を払拭し、長く愛されるタイトルになることを、私も心から願っています。 しかし、同時に、これまでの経緯から慎重にならざるを得ないのも事実です。 最終的に課金するかどうかの判断は、あなた自身に委ねられています。 本レビューで得た知識を元に、ご自身のプレイスタイルや価値観と照らし合わせ、後悔のない選択をしてください。 ゲームは、私たちの人生を豊かにするためのエンターテイメントです。 過度なストレスや金銭的な負担を抱えてしまっては本末転倒です。 健全な距離感を保ちながら、新しい冒険の世界を楽しみましょう。