ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、長年ドラクエファンの間で囁かれてきた「キーファ=オルゴ・デミーラ説」について、ついに生みの親である堀井雄二氏が言及した件が気になっていると思います。 あまりにも有名になったこの都市伝説の真相、そして2026年に発売が予定されているリメイク作「ドラゴンクエストVII リイマジンド」でこの辺りの物語がどう描かれるのか、気になっている方も多いでしょう。

この記事を読み終える頃には、キーファとオルゴ・デミーラを巡る長年の謎と、公式の見解についての疑問が解決しているはずです。
- キーファ=オルゴ・デミーラ説を堀井雄二氏が完全否定
- 長年囁かれてきた都市伝説の根拠と背景の徹底解説
- リメイク作「リイマジンド」で期待される新要素の考察
- ドラクエシリーズに存在する他の魅力的な都市伝説の紹介
それでは解説していきます。

キーファ=オルゴ・デミーラ説、ついに公式が言及
長きにわたり、ファンの間で熱く議論されてきた「ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち」最大の都市伝説。 それは、主人公の仲間であるキーファが、物語のラスボスであるオルゴ・デミーラと同一人物ではないかという衝撃的な説です。 この説について、ついにシリーズの生みの親である堀井雄二氏が公式の場で言及し、大きな話題を呼びました。

結論:堀井雄二氏が「1mmも考えていない」と完全否定
多くのファンが固唾を飲んで見守る中、堀井雄二氏から発せられた言葉は、この都市伝説に対する明確な「NO」でした。 とある生放送の場で、この説について問われた堀井氏は、「1mmも考えていない」「ファンが作った都市伝説」とコメントし、キーファとオルゴ・デミーラが同一人物であるという説を完全に否定したのです。
この発言は、長年の議論に終止符を打つ決定的なものでした。 もちろん、「真実だからこそ隠すために否定している」といった、さらなる深読みをする声も一部にはありますが、制作者本人がここまでハッキリと否定した以上、少なくとも「開発段階で意図された設定」ではなかったことは間違いありません。
ファンが作り上げた壮大な物語が、公式によって否定される。 少し寂しい気もしますが、それだけ多くのプレイヤーがドラクエ7の世界に没頭し、キャラクターを愛し、物語の行間を読み解こうとした証拠と言えるでしょう。
発言の経緯とファンの反応
この公式コメントが飛び出したのは、近年のゲーム関連の生放送でのことでした。 視聴者からの質問に答える形で、この都市伝説に触れられたのです。 この発言に対するファンの反応は様々でした。
- 「やっぱりそうか」という納得の声 「どう考えてもこじつけが過ぎる」「キーファに魔王になるほどの器量はない」など、もともとこの説に懐疑的だった層からは、やはりそうだったか、という安堵にも似た声が多く上がりました。
- 「夢が壊れた」という落胆の声 一方で、この都市伝説のドラマ性に魅力を感じていたファンからは、「ロマンがあったのに残念」「ボツ設定だと思っていた」といった声も聞かれました。 キーファの不可解な離脱に、何か特別な意味を見出したいというプレイヤーの願いが、この説を支持する大きな要因だったことが伺えます。
- 「ネタとして楽しむ」という声 「公式に否定されたことで、逆に伝説になった」「これからもネタとして語り継いでいく」というように、公式の見解はそれとして受け入れつつ、一つの面白い「二次創作」として楽しもうという動きも見られます。
このように、ファンの反応は三者三様ですが、共通しているのは「ドラクエ7」という作品への深い愛情です。 一つの都市伝説が、これほどまでにプレイヤーの心を揺さぶり、議論を巻き起こしたという事実こそが、このゲームの持つ物語の力の証明と言えるでしょう。
なぜ今、公式が言及したのか?リイマジンドとの関連は
ここで一つ疑問が浮かびます。 なぜ、発売から20年以上が経過した今になって、堀井氏はこの都市伝説に言及したのでしょうか。 その背景には、2026年2月5日に発売が予定されているリメイク作「ドラゴンクエストVII リイマジンド」の存在が大きいと考えられます。

リメイクの発表に伴い、再びドラクエ7に注目が集まり、キーファ=オルゴ・デミーラ説が再燃することを見越して、あらかじめ公式の見解を示しておきたかったのかもしれません。 あるいは、リイマジンドでは、この都市伝説を知っているファンがニヤリとするような、何らかの「アンサー」が用意されている可能性も否定できません。
例えば、キーファ本人がオルゴ・デミーラになることはなくても、彼の血筋や、彼が残ったユバール族の未来が、間接的に魔王の誕生に関わってくる、といった新たなシナリオが追加されることも考えられます。 公式が否定したからこそ、逆にリメイクで何が描かれるのか、ファンの期待はますます高まっています。
そもそも「キーファ=オルゴ・デミーラ説」とは?
公式に否定されたとはいえ、なぜこれほどまでに多くのファンがこの説に引き付けられたのでしょうか。 ここでは、この都市伝説が生まれた背景と、その根拠とされた点を詳しく解説していきます。 この説を知らない方、あるいは噂でしか聞いたことがないという方も、その巧みな「こじつけ」の魅力に驚くかもしれません。

多くのプレイヤーを悩ませた都市伝説の概要
「キーファ=オルゴ・デミーラ説」とは、その名の通り、物語の序盤でパーティから離脱する仲間キャラクター「キーファ」が、数百年、数千年の時を経て、世界の全てを封印した元凶である魔王「オルゴ・デミーラ」に変貌してしまった、という説です。

一見すると荒唐無稽な話ですが、ドラクエ7の物語には、プレイヤーに「もしかして?」と思わせるような、不可解な点や謎が散りばめられていました。 特に、キーファの離脱は多くのプレイヤーに衝撃と喪失感を与え、「あれだけ重要なキャラクターが、こんなにあっさりといなくなるはずがない」「彼の離脱には、もっと深い意味があるに違いない」という思いを抱かせました。 その思いが、物語の最大の謎である魔王の正体と結びついたのが、この都市伝説の始まりです。
説の根拠とされたポイント
この説を補強するために、ファンによって様々な「根拠」が提示されました。 その多くはこじつけや深読みの類ですが、中には思わず唸ってしまうような鋭い指摘も含まれています。
ラーの鏡の不自然な配置
この説の最大の根拠とされるのが、「ラーの鏡」の存在です。 ラーの鏡は、モンスターの変身を見破ることができる重要アイテム。 ドラクエ7の世界では、魔王の力によって人間に化けているモンスターが引き起こす事件が多発します。 しかし、このラーの鏡が、なぜか魔王オルゴ・デミーラの居城の、しかもかなり分かりやすい場所にポツンと置かれているのです。
もしオルゴ・デミーラが正体を隠す必要のある存在(=元人間)だったとしたら、自分の正体を見破るアイテムを、わざわざ自分の城に保管しておくのは自然な行動です。 「自分の正体を知られたくないからこそ、誰にも見つけられないように手元に隠していた」と解釈されたのです。 これが、「オルゴ・デミーラは元々人間だったのではないか?」という推測を生み、キーファと結びつく最大の要因となりました。
名前の類似性・アナグラム
「キーファ (KeeFah)」と「オルゴ・デミーラ (Orgo Demeera)」という名前には、直接的な関連性はありません。 しかし、一部のファンは「キーファ」という名前の響きや、魔王の名前に含まれる「デミーラ」という部分に、何らかの関連性を見出そうとしました。 さらに、オルゴ・デミーラの英語表記を並べ替えたり、一部を抜き出したりすることで、キーファに関連する言葉が作れる、といったアナグラム的な解釈も試みられました。 これはかなり強引なこじつけですが、ミステリーを解き明かしたいというファンの熱意が感じられます。
容姿の共通点
これもかなり主観的なものですが、キーファの髪型や顔の輪郭、特に顎のラインが、オルゴ・デミーラの最終形態(人型)と似ている、という指摘がありました。 「魔王化してパワーアップしたら、顎も伸びるだろう」といったユーモラスな解釈も飛び交い、ファン同士の議論を盛り上げる一因となりました。
キーファの血筋と魔王の力
キーファはグランエスタード王国の王子であり、特別な血筋を引いています。 彼の離脱後、子孫がその血を受け継いでいくわけですが、この「特別な血」が、長い年月を経て魔王の力に転化、あるいは利用されたのではないか、という考察です。 ユバール族の伝承や、神の存在など、物語の根幹に関わる設定と絡めて語られることが多く、非常に説得力のある考察として広まりました。
なぜこの説はこれほどまでに広まったのか?
これらの根拠とされる点は、一つ一つ見れば偶然やこじつけで説明できるものばかりです。 しかし、それでもなお、この説が多くのプレイヤーの心を掴んだのはなぜでしょうか。
物語の「余白」を埋めたいという欲求
ドラクエ7は、石板を使って封印された世界を一つずつ解放していくという壮大な物語です。 しかし、その一方で、キーファの離脱の動機や、魔王オルゴ・デミーラの出自については、多くが語られません。 プレイヤーは、この物語の「余白」の部分を、自らの想像力で埋めたいという強い欲求に駆られます。 キーファ=オルゴ・デミーラ説は、この「キーファのその後」と「魔王の正体」という二大ミステリーを、一本の線で見事に結びつけた、非常に魅力的な「解釈」だったのです。
キーファというキャラクターへの愛憎
キーファは、頼りになる兄貴分として序盤の冒険を引っ張ってくれる、非常に魅力的なキャラクターです。 しかし、彼は恋愛を理由に、王子としての責任も、仲間との旅も、全てを放棄してしまいます。 この身勝手とも取れる行動に、多くのプレイヤーは「許せない」という気持ちと、「彼の選んだ道を尊重したい」という気持ちの板挟みになりました。 この複雑な感情が、「彼が後に魔王になるほどの業を背負ったとすれば、あの離脱も納得できる」という、ある種の贖罪的な物語を求める心理に繋がったのかもしれません。
説に対する賛否両論まとめ
この説に対するファンの意見は、提供された情報ソースからも分かる通り、まさに賛否両論でした。
- 賛成・肯定的な意見
- 「キーファの離脱に意味を持たせたい」
- 「ボツになったシナリオだったのでは?」
- 「ラーの鏡の配置が不自然すぎる」
- 「人間の魔物化というテーマと合致する」
- 反対・否定的な意見
- 「こじつけがひどい、根拠が弱すぎる」
- 「キーファが女のケツを追って魔王になるわけがない」
- 「オルゴ・デミーラに失礼」
- 「時系列がめちゃくちゃになる」
このように、プレイヤーそれぞれが自分の解釈を持ち、熱く語り合える。 それこそが、この都市伝説の最大の魅力であり、ドラクエ7が名作であることの証左と言えるでしょう。
キャラクターを再考察する
公式に都市伝説が否定された今だからこそ、改めてキーファとオルゴ・デミーラという二人のキャラクターを、先入観なく見つめ直してみたいと思います。 彼らは一体、どのような人物だったのでしょうか。

キーファ・グラン:彼は本当に「種泥棒」なのか?
キーファは、その離脱の経緯から、一部のファンから「種泥棒」という不名誉なあだ名で呼ばれることがあります。 しかし、彼の行動を本当にそう一言で片付けてしまって良いのでしょうか。
王子としての葛藤と自由への憧れ
キーファは、グランエスタードの王子として生まれ、将来は国を継ぐことを期待されていました。 しかし、彼の心は常に城の外の世界、まだ見ぬ冒険へと向いていました。 彼にとって、主人公たちとの旅は、生まれて初めて手に入れた「自由」そのものだったのです。
そんな彼が、過去の世界でユバール族の踊り子ライラと出会い、恋に落ちます。 ライラと共に生きる道を選ぶことは、彼にとって「王子」というしがらみを捨て、一人の人間として「自由」を掴むための、究極の選択だったのかもしれません。 それは、国や仲間に対する裏切りと見られても仕方のない行動です。 しかし、彼自身の人生を考えた時、それは唯一の、そして最も人間らしい決断だったのではないでしょうか。
彼の離脱が物語に与えた影響
キーファの離脱は、プレイヤーに大きな衝撃を与えますが、物語上も非常に重要な意味を持っています。 彼の選択によって、グランエスタードの血筋は過去の世界でユバール族と交わり、未来へと受け継がれていきます。 そして、その血筋は巡り巡って、後に仲間となるアイラへと繋がるのです。
もしキーファが離脱していなければ、アイラが仲間になることもなく、世界の運命はまた違ったものになっていたかもしれません。 彼の決断は、決して単なる身勝手な行動ではなく、壮大な歴史の流れを形作る、重要な一つのピースだったのです。 リメイク版である「リイマジンド」では、彼が離脱を決意するまでの葛藤が、より丁寧に描かれることを期待したいところです。
オルゴ・デミーラ:全ての元凶たる魔王の正体
世界の時間を止め、島々を封印した全ての元凶、オルゴ・デミーラ。 彼は、歴代ドラクエシリーズの魔王の中でも、特に謎の多い存在です。
形態変化とキャラクター性の謎
オルゴ・デミーラは、戦闘中に何度も形態を変化させるのが特徴です。 巨大な魔物のような姿から、人型、そして天界を模したような形態まで、その姿は多岐にわたります。 この形態変化は、彼が神をも超えようとする傲慢さの現れとも、あるいは彼の出自の複雑さを示唆しているとも考えられます。
特に最終形態で見せる人型は、どこか中性的な雰囲気を漂わせています。 これが「キーファに似ている」と言われる所以でもありますが、同時に彼のキャラクター性の核となる部分でもあります。
なぜオカマ口調なのか?
オルゴ・デミーラを語る上で欠かせないのが、その独特な「オカマ口調」です。 「アタシ」「~かしら?」といった女性的な言葉遣いは、他の魔王にはない強烈な個性となっています。 なぜ彼がこのような口調なのか、作中では一切語られません。
考えられる可能性としては、
- 神へのコンプレックス: 天上の存在である神に対して、自らを貶める、あるいは皮肉るような意味合いで、あえて異質なキャラクターを演じている。
- 多様な存在の統合: 世界中のありとあらゆるものを吸収し、支配する過程で、男性性や女性性といった概念を超越した存在になった。
- 純粋なキャラクター付け: 開発者が、プレイヤーに強いインパクトを与えるためのキャラクターとして設定した。
真相は謎のままですが、このミステリアスな部分こそが、オルゴ・デミーラというキャラクターの魅力であり、プレイヤーの想像力を掻き立てる要因となっているのです。
2026年発売「ドラゴンクエストVII リイマジンド」への期待
さて、ここまでキーファとオルゴ・デミーラ、そして彼らを巡る都市伝説について深く考察してきました。 これらの議論の先に待っているのが、HD-2Dで生まれ変わる「ドラゴンクエストVII リイマジンド」です。 このリメイク作で、私たちの知る物語はどのように変化するのでしょうか。
「リイマジンド」とは?現在判明している情報まとめ
「ドラゴンクエストVII リイマジンド」は、オリジナル版のストーリーを忠実に再現しつつ、新たな要素を加えて再構築されるリメイク作品です。
項目 | 内容 |
---|---|
発売日 | 2026年2月5日(予定) |
対応機種 | Nintendo Switch, PlayStation 5, PlayStation 4, Xbox Series X|S, PC(Steam) |
グラフィック | HD-2D(ドット絵と3DCGが融合した美しい映像表現) |
ボイス | キャラクターボイスを新たに収録 |
その他 | システムの快適性向上、新シナリオや要素の追加の可能性 |
特に注目すべきは、HD-2Dによるグラフィックの進化と、キャラクターボイスの追加です。 これにより、オリジナル版ではドット絵とテキストで表現されていたキャラクターたちの感情が、より鮮やかに、より深くプレイヤーに伝わることになるでしょう。
キーファの離脱はどう描かれるのか?
リイマジンドで最も注目されるシーンの一つが、やはりキーファの離脱でしょう。 オリジナル版では、比較的あっさりと描かれていたこの場面。 ボイスが付き、キャラクターの表情が豊かになることで、彼の葛藤、ライラへの想い、そして主人公たちへの別れの言葉が、どれほど重く、切なく響くのか。 想像するだけで胸が熱くなります。
もしかしたら、彼が離脱を決意するに至るまでのオリジナルエピソードが追加され、彼の選択に更なる説得力が与えられるかもしれません。 プレイヤーが彼の決断を心から納得できた時、「種泥棒」という汚名は、完全に過去のものになるはずです。
都市伝説を逆手に取った新シナリオの可能性は?
堀井雄二氏がキーファ=オルゴ・デミーラ説を否定したことは、前述の通りです。 しかし、クリエイターというものは、時にファンの想像の斜め上を行くものです。 「キーファ本人が魔王になることはない。だが…」という形で、この都市伝説をオマージュしたような新シナリオが展開される可能性は、ゼロではないと私は考えています。
例えば、
- クリア後の隠しシナリオで、オルゴ・デミーラの力の源流に、ユバール族やキーファの子孫が関わっていたことが示唆される。
- オルゴ・デミーラが、キーファの「自由への憧れ」という強い感情を利用して、魔王としての力を得た、という裏設定が明かされる。
- キーファのそっくりさんが敵として登場し、プレイヤーを混乱させる。
など、考え始めればキリがありません。 公式が否定したからこそ、安心して「if」の物語を遊べる。 そんな粋な計らいが、リイマジンドにはあるのではないかと、一人のファンとして密かに期待しています。
ドラクエシリーズに渦巻く他の都市伝説
「キーファ=オルゴ・デミーラ説」のように、ドラゴンクエストシリーズには、ファンの間で語り継がれる魅力的な都市伝説が数多く存在します。 最後に、その中でも特に有名なものをいくつかご紹介しましょう。
テリーのその後?「デュラン=エスターク説」
「ドラゴンクエストVI 幻の大地」に登場する人気キャラクター、テリー。 彼が、裏ボスであるダークドレアムとの戦闘で「キングス」という仲間モンスターを連れていたことから、後のシリーズに登場する地獄の帝王「エスターク」と同一人物、あるいは何らかの関係があるのではないか、という説です。 これもファンの想像力が生んだロマンあふれる説ですが、作品の垣根を超えた繋がりを感じさせ、多くのファンを魅了しました。
天空シリーズの壮大な物語の謎
「ドラゴンクエストIV、V、VI」は「天空シリーズ」と呼ばれ、壮大な時間軸で繋がっているとされています。 しかし、その時系列や各作品の関連性については、公式から明確な言及はなく、ファンの間で様々な考察がなされています。 「VIが最も古い時代で、IV、Vと続く」「いや、ループしているのではないか」など、議論は尽きることがありません。 この謎多き物語こそが、天空シリーズの最大の魅力と言えるでしょう。
意外な人物が黒幕?「チャモロ=エビルプリースト説」
これもドラクエVIにまつわる説です。 仲間キャラクターの一人である僧侶のチャモロが、実はデスタムーアの側近である「エビルプリースト」の変身した姿ではないか、というもの。 根拠としては、チャモロの加入タイミングの良さや、ゲントの村の立ち位置の特殊性などが挙げられます。 仲間だと思っていた人物が実は…という展開は、非常にスリリングで、多くのプレイヤーを惹きつけました。
まとめ
今回は、長年ドラクエファンの間で語り継がれてきた「キーファ=オルゴ・デミーラ説」と、それに対する堀井雄二氏の公式コメントについて、深く掘り下げてきました。
結論として、この説は公式に「ファンが作った都市伝説」と否定されました。
しかし、一つの都市伝説が、制作者本人の耳に届き、公式の場で言及されるほどに広まったという事実は、驚くべきことです。 それは、ドラクエ7の物語がいかに奥深く、プレイヤーの心を捉えて離さない魅力を持っていたかの証明に他なりません。
公式に否定されたことで、この都市伝説は「真実かもしれない」というミステリーから、「最高の二次創作」へとその姿を変えました。 私たちはこれからも、キーファの選択に思いを馳せ、オルゴ・デミーラの謎に頭を悩ませながら、この壮大な物語を楽しんでいくことでしょう。
そして、2026年2月5日。 「ドラゴンクエストVII リイマジンド」の発売によって、私たちは再びあの世界へと旅立ちます。 HD-2Dで美しく生まれ変わったエデン、ボイスによって命を吹き込まれたキャラクターたち。 そして、キーファの離脱のシーンは、私たちの目にどう映るのでしょうか。
もしかしたら、制作陣は私たちの議論を知った上で、この都市伝説に対する何らかの答えを用意してくれているかもしれません。 その答えがどのようなものであれ、私たちのドラクエ7を巡る冒険は、まだ始まったばかりなのです。