ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、先日オープンベータが開始された「Call of Duty: Black Ops 7(BO7)」のゾンビモードがどのようなものか、そしてどうすれば高ラウンドまで生き残れるのか、その具体的な攻略法が気になっていることでしょう。

SNSでは連日プレイ動画や感想で盛り上がりを見せていますが、その熱狂の渦中で「何が新しくなったのか?」「どう立ち回るのが正解なのか?」といった疑問も多く見受けられます。
この記事を読み終える頃には、BO7ゾンビモードの全貌と、あなたが戦場で生き残るための具体的な戦略についての疑問が解決しているはずです。
- BO7ゾンビモードで追加された新要素の徹底分析
- 序盤から終盤まで役立つ具体的な立ち回りと戦略
- 新たな脅威となる特殊ゾンビたちの詳細な攻略法
- 高ラウンドを目指すための武器・パーク・トラップ活用術
それでは解説していきます。

Call of Duty: Black Ops 7 ゾンビモードの概要と新要素
待望の「Call of Duty: Black Ops 7」が2025年11月14日に発売されるのに先駆け、10月3日からオープンベータが開催され、世界中のファンが新たな戦場に熱狂しています。 特に注目を集めているのが、シリーズの伝統であり、多くのプレイヤーに愛され続ける「ゾンビモード」です。

今作のゾンビモードは、原点回帰を思わせる骨太なサバイバル体験と、これまでにない革新的な新要素が融合し、まさに正統進化と呼ぶにふさわしい仕上がりとなっています。 ここでは、まずBO7ゾンビモードの根幹をなす世界観やシステム、そして我々を待ち受ける新たな脅威について詳しく解説していきましょう。
BO7 ゾンビモードの基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
正式名称 | Call of Duty: Black Ops 7 |
発売予定日 | 2025年11月14日 |
オープンベータ | 2025年10月3日~ |
開発 | Treyarch |
モード | ゾンビモード(ラウンドベースサバイバル) |
今作も開発はTreyarchが担当しており、これまでのBlack Opsシリーズで培われてきたゾンビモードのノウハウが凝縮されています。 オープンワールド形式だった前作「Modern Warfare III」のゾンビモードとは一線を画し、ファンが待ち望んだクラシックなラウンドベースのサバイバル形式が復活しました。 閉鎖された空間で、ラウンドごとに強化されていくゾンビの猛攻を凌ぎ、マップの謎を解き明かしながら、ひたすら高ラウンドを目指すという、シンプルながら奥深いゲーム性が特徴です。
世界観とストーリーの考察:BO4からの繋がり
BO7のゾンビモードは、単なるサバイバルゲームに留まりません。 Black Opsシリーズを通して描かれてきた、壮大な「エーテルの物語」に連なる新たな一章が展開されると推測されます。 オープンベータで聞けるキャラクターのセリフやマップ内の断片的な情報から、前作「Black Ops Cold War」のダークエーテルの物語、さらには「Black Ops 4」で一つの結末を迎えたはずの旧エーテルストーリーとの関連性も示唆されています。

特に、BO4で時空をリセットし、すべての世界線を収束させたとされるリヒトーフェンたちの物語が、何らかの形で影響を及ぼしている可能性があります。 新たな主人公たちは、この歪んでしまった時空の謎に挑むことになるのかもしれません。 今後のアップデートで、どのような物語が紡がれていくのか、シリーズファンにとっては考察のしがいがある、非常に楽しみなポイントです。
新マップ「(仮称)隔離研究所」の特徴と構造
オープンベータでプレイ可能なマップは、不気味な雰囲気が漂う廃墟と化した研究所です。 地上施設だけでなく、広大な地下エリアが存在し、非常に立体的で複雑な構造をしています。 これまでのシリーズ作品と比較してもマップはかなり広く、探索と立ち回りの両方でプレイヤーの戦略性が問われます。

視認性の課題と対策
特筆すべき点として、今作のマップはリアリティを追求した結果、全体的に色彩が抑えられており、壁や障害物が背景に溶け込んで見えづらい場面があります。 特に薄暗いエリアでは、ゾンビだけでなく、進行を妨げる瓦礫などのオブジェクトの位置を把握しづらく、トレイン(ゾンビの集団を引き連れて走ること)中に引っかかってダウンするケースが頻発します。
プレイに慣れるまでは、設定で「明るさ」を少し上げるか、グラフィック設定の「シャープネス」を調整して、オブジェクトの輪郭を強調することをおすすめします。 まずはマップ構造をしっかりと頭に叩き込むことが、生存への第一歩となります。
復活・変更されたシステム
BO7ゾンビモードでは、シリーズおなじみのシステムが復活・調整されています。
- ポイントシステム: ゾンビにダメージを与えた際のポイント加算は控えめですが、クリティカルキル(ヘッドショット)や近接キルで得られるポイントが大幅に増加しています。 特に近接攻撃によるクリティカルキルは150ポイントと非常に高く、序盤の資金稼ぎにおいて極めて重要な要素となっています。
- パックアパンチ: 武器を大幅に強化する「パックアパンチ」は健在です。 電源を復旧させ、特定の場所にあるマシンを起動することで利用可能になります。
- パーク(ワンダーフィズ): ジャガーノグやスピードコーラといったおなじみのパークも「ワンダーフィズ」という自動販売機で購入できます。 パークの所持上限はなく、ポイントさえあれば全てのパークを取得することも可能です。
- ミステリーボックス: 何が出てくるか分からない、運試しの武器ボックスです。 強力なワンダーウェポンやレイガンを入手できる可能性があるため、中盤以降は積極的に利用することになります。
新たな脅威!特殊ゾンビの種類と特徴
今作では、プレイヤーを恐怖のどん底に突き落とす、新たな特殊ゾンビ(エリートゾンビ)が登場します。 いずれも一筋縄ではいかない強敵であり、彼らの特徴を理解し、適切に対処することが高ラウンド攻略の鍵となります。
ラベンジャー
紫色のオーラを放ち、四足歩行で素早く駆け回る犬型の特殊ゾンビです。 頭頂部が硬い装甲で覆われており、正面からのヘッドショットが効きにくいのが特徴です。 しかし、最も厄介なのはその特殊能力。 ラベンジャーはマップ上に落ちているアイテム(パワーアップ、サルベージ、さらにはレイガンなどの武器まで)を食べてしまうのです。 アイテムを食べたラベンジャーはオーラの色が変わり、一定時間後に逃走してしまいます。 逃げられる前に倒せば、食べたアイテムを取り返せるだけでなく、追加でサルベージをドロップすることがあります。 出現したら最優先で処理すべきターゲットと言えるでしょう。
ズーサ(通称:クマ)
ラウンドの合間に突如として出現する、巨大なクマのぬいぐるみのような不気味なエリートゾンビです。 非常に高い体力を誇り、強力な突進攻撃や、地面に持続ダメージゾーンを生成する特殊攻撃を仕掛けてきます。 弱点は頭部と、攻撃後に赤く光る腹部のコアですが、耐久力が高く、倒すにはかなりの火力を必要とします。 高ラウンドになると複数体が同時に出現することもあり、プレイヤーにとって大きな壁となります。
ドッペルガースト
アッシュ・オブ・ザ・ダムド(高難易度コンテンツ)限定かと思われていましたが、通常プレイでも出現が確認された人型の特殊ゾンビです。 瞬間移動を繰り返し、プレイヤーを翻弄しながら高速で接近してきます。 現時点では明確な弱点が見つかっておらず、前作のヒールライトのような特効装備もないため、純粋な火力で押し切るしかありません。 特に狭い場所で出現すると対処が非常に困難で、最も危険な敵の一体です。
攻略の鍵を握る新要素
厳しい戦いを生き抜くため、プレイヤー側にも新たな力が与えられています。
新パーク「ウィスプティ」
購入すると、プレイヤーの周囲を亡霊(ウィスプ)が飛び回り、自動的にゾンビを攻撃してくれる新パークです。 攻撃力はそれなりにありますが、注意点が2つあります。 まず、ウィスプが倒したゾンビから得られるポイントはわずか10ポイントです。 そのため、資金が重要な序盤に購入すると、かえってポイント稼ぎの効率を下げてしまう可能性があります。 次に、ウィスプの攻撃は任意でON/OFFできず、ラウンドの最後に残しておきたいゾンビまで倒してしまうことがあります。 購入するタイミングは、ポイントに余裕が出てくる中盤以降が良いでしょう。
歴代最強?「丸ノコトラップ」
マップの特定箇所に設置されている「丸ノコトラップ」は、起動すると周囲のゾンビを吸い込み、一瞬で切り刻むという、驚異的な性能を誇ります。 その殲滅力は歴代シリーズのトラップの中でも群を抜いており、ズーサのようなエリートゾンビにさえ大ダメージを与えます。 クールダウンも比較的短く、高ラウンドの危機的状況を打開する切り札となり得ます。 このトラップの場所を把握し、いかに有効活用するかが、今作のゾンビモード攻略において最も重要な戦略と言っても過言ではありません。
【実践】BO7 ゾンビモード 攻略の立ち回りを徹底解説
BO7ゾンビモードの概要を理解したところで、次はいよいよ実践的な攻略法です。 私がオープンベータをやり込み、数多のダウンを乗り越えて見出した、高ラウンドまで安定して生き残るための立ち回りを、序盤・中盤・終盤に分けて徹底的に解説します。 初心者の方はもちろん、シリーズ経験者の方も、今作ならではのセオリーをぜひ参考にしてください。

序盤の立ち回り:効率的なポイントの稼ぎ方(1~10ラウンド)
序盤の目標は、①マップの電源を入れ、②パックアパンチを解放し、③ジャガーノグを取得することです。 これらを達成するために、とにかく効率よくポイントを稼ぐ必要があります。
ナイフと近接攻撃を使いこなせ
初期装備のハンドガンは威力が低く、弾薬もすぐに尽きてしまいます。 そこで重要になるのが、近接攻撃です。 今作では、ゾンビの頭部を狙って近接攻撃を繰り出すとクリティカルヒットとなり、150ポイントという破格のポイントを獲得できます。 これは5~6ラウンドあたりまで有効な戦術です。
具体的な手順:
- ゾンビにハンドガンを数発当てて体力を削る(胴体撃ちでOK)。
- ゾンビが怯んだ隙に接近し、頭を狙って近接攻撃を繰り出す。
この「射撃+近接」のコンボを徹底することで、序盤のドア開けやパーク購入に必要なポイントを最速で貯めることができます。
無駄な買い物は厳禁
序盤はポイントの使い方が非常に重要です。 壁武器(壁に掛けられている武器)の購入や、ミステリーボックスの使用は、目標を達成するまで極力控えましょう。 特にミステリーボックスは運の要素が強く、序盤にポイントを浪費すると、その後の展開が非常に苦しくなります。 稼いだポイントは、目標達成に必要なドアの開放に最優先で使いましょう。
中盤の立ち回り:武器の強化とパーク取得の優先順位(11~25ラウンド)
パックアパンチが解放され、ジャガーノグで体力が増強されたら、いよいよ本格的な装備の強化に入ります。 この時間帯の目標は、①メイン武器のパックアパンチ、②必須パークの取得、③アーマーレベルの向上です。
武器選びとパックアパンチ
中盤以降を戦い抜くには、パックアパンチによる武器強化が不可欠です。 おすすめは、弾薬が多く、ゾンビの群れを処理しやすいアサルトライフルや**ライトマシンガン(LMG)**です。 ミステリーボックスでこれらの武器種が出たら、優先的に強化していきましょう。 もし運悪く良い武器が手に入らない場合は、壁武器の中から比較的性能の良いものを購入し、それをパックアパンチするのも一つの手です。
パーク取得の優先順位
ジャガーノグの次に取得すべきパークは、プレイヤーの立ち回りや武器によって異なりますが、基本的には以下の順番がおすすめです。
- スピードコーラ: リロード速度とフィールドアップグレードのチャージ速度が向上。 あらゆる状況で役立つ最重要パークの一つです。
- スタミンアップ: 移動速度とダッシュ持続時間が向上。 トレインの安定性が格段に増します。
- デッドショットダイキリ: エイムアシストが頭部に吸い付きやすくなり、クリティカルダメージが増加。 火力を底上げする上で非常に重要です。
- PhDスライダー: 落下ダメージを無効化し、スライディング時に爆発を起こします。 今作はオグメント(追加能力)がないため爆発の威力は控えめですが、緊急回避の手段として役立ちます。
アーマーを忘れずに
アーマーはゾンビからの攻撃を数回肩代わりしてくれる、非常に重要な装備です。 作業台でサルベージを消費して購入・強化できます。 アーマーがない状態は非常に危険なので、常に最大レベルを維持するよう心がけましょう。
高ラウンドを目指すための立ち回り(26ラウンド以降)
26ラウンドを超えると、ゾンビの体力と攻撃力が飛躍的に上昇し、特殊ゾンビも頻繁に出現するようになります。 ここからは、個人の戦闘スキルだけでなく、マップ全体を使った戦略的な立ち回りが求められます。
最強のトレインルートを確立する
高ラウンドを生き残るためには、ゾンビの集団を引き連れて安全に処理できる「トレインルート」の確立が必須です。 今作のマップでおすすめなのは、地上エリアの中庭です。 ここは比較的開けており、障害物も少なく、ゾンビの集団をコントロールしやすいのが特徴です。 さらに、すぐ近くに**最強の「丸ノコトラップ」**があるため、ゾンビの集団が大きくなったらトラップに誘導して一網打尽にすることができます。
危険なのは、視界が悪く狭い通路が多い地下エリアです。 よほどのことがない限り、地下での長時間の戦闘は避けるべきでしょう。
「丸ノコトラップ」を最大限に活用する
前述の通り、「丸ノコトラップ」は今作の攻略において最強の武器です。 ラウンド開始と同時に起動し、湧いてくるゾンビを処理させるだけでも非常に強力です。 特殊ゾンビ(ズーサやドッペルガースト)が出現した際も、このトラップに誘導すれば安全かつ効率的にダメージを与えることができます。 クールダウンが終了したら即座に起動する、というサイクルを徹底しましょう。
おすすめの武器と弾薬MODの組み合わせ
高ラウンドでは、武器の性能だけでなく、弾薬MOD(武器に属性を付与する強化)の選択も重要になります。
武器 | おすすめ弾薬MOD | 理由 |
---|---|---|
レイガンマーク2 | デッドワイヤー | 元々の火力が非常に高いため、複数の敵を感電させて足止めできるデッドワイヤーとの相性が良い。緊急時の保険として最適。 |
アサルトライフル/LMG | ファイヤーワークス | 弾薬が多く継戦能力が高いため、確率で周囲の敵を巻き込む爆発を起こすファイヤーワークスが有効。集団殲滅能力がさらに向上する。 |
ワンダーウェポン | (MOD不可) | 多くの場合、ワンダーウェポンには弾薬MODを装着できませんが、その分、固有の強力な能力を持っています。 |
特殊ゾンビ(エリート)別攻略法
VS ズーサ
ズーサは火属性が弱点です。 弾薬MOD**「ナパームバースト」**を付けた武器で攻撃すると、継続ダメージを与えられ、効率的に体力を削ることができます。 非常にタフなので、丸ノコトラップに誘導したり、フィールドアップグレードを惜しまず使ったりして、総力戦で挑みましょう。 複数体出現した場合は、猿爆弾などで一体の注意を引きつけている間にもう一体を集中攻撃するのが有効です。
VS ドッペルガースト
現時点では明確な弱点が存在しない、最も厄介な敵です。 瞬間移動で背後に回り込んでくるため、常に動き回り、壁を背にしないように立ち回ることが重要です。 レイガンマーク2のような瞬間火力の高い武器で、出現したら即座に集中砲火を浴びせて短期決戦を狙いましょう。 カジミールグレネード(ブラックホールグレネード)を投げて動きを拘束するのも非常に有効な手段です。
初心者が陥りがちな注意点と対策
- ダウン後の立て直し: ダウンすると、取得していたパークのほとんどを失ってしまいます。 慌ててパークを買い直そうとすると、資金不足やゾンビの囲い込みで再びダウンする悪循環に陥ります。 まずは安全な場所でトレインを再開し、落ち着いてポイントを稼ぎ直すことから始めましょう。 自己蘇生キットは必ず作業台で作成し、常に所持しておくことが重要です。
- 弾薬の管理: 夢中で戦っていると、いつの間にか弾薬が尽きていることがあります。 マックスアモ(弾薬全回復)の出現は運に左右されるため、定期的に武器の弾薬を確認し、少なくなってきたらマップ内の購入ポイントで補充する癖をつけましょう。
ソロプレイと協力プレイでの役割と立ち回りの違い
- ソロプレイ: すべての役割を一人でこなす必要があります。 特にトレインの技術と、危険を察知して即座に退避する判断力が重要になります。 自己蘇生キットが生命線となるため、最優先で確保しましょう。
- 協力プレイ: 仲間との連携が鍵となります。 一人がトレインでゾンビのヘイトを集め、他のメンバーが安全な位置から攻撃する、といった役割分担が有効です。 一人がダウンしても、他の仲間がカバーすることで立て直しが容易になります。 フィールドアップグレードは、回復系の「ヒーリングオーラ」や、ゾンビのヘイトを集める「フレンジーガード」など、サポート系のものを用意しておくと、チーム全体の生存率が大きく向上します。
まとめ
「Call of Duty: Black Ops 7」のゾンビモードは、シリーズの伝統を受け継ぎながらも、新たな敵や戦略性の高いマップ、そして強力なトラップといった新要素によって、かつてないほどスリリングで中毒性の高いサバイバル体験を提供してくれます。
今回解説した立ち回りや攻略法は、あくまでオープンベータ時点でのセオリーです。 2025年11月14日の製品版リリースや、その後のアップデートで、新たな武器、パーク、そして更なる謎が追加され、戦略はさらに進化していくことでしょう。
このレビューが、あなたがアンデッドの蔓延る恐怖の研究所で一日でも、一ラウンドでも長く生き延びるための一助となれば幸いです。 さあ、武器を手に取り、仲間と共に新たな悪夢に立ち向かいましょう。 戦場でお会いできることを楽しみにしています。