編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、Call of Duty: Black Ops 7(BO7)で現在話題沸騰中の3点バーストAR『X9マーベリック』の『無反動カスタム』がどれほど強力なのか、その詳細が気になっていると思います。 SNSや動画配信で「強すぎる」「反動どこいった?」と噂のこのカスタムについて、今回は私自身がガッツリ使い込んできた経験を踏まえ、具体的なアタッチメント構成から、実際の使用感、そしてこの武器を最大限に活かす立ち回りまで、徹底的にレビューしていきます。
この記事を読み終える頃には、なぜこのカスタムが「環境武器」と呼ばれるのか、その理由と使いこなし方が明確になっているはずです。
- 驚異の無反動性能
- 中遠距離での圧倒的制圧力
- アタッチメント構成の徹底解説
- カスタムを活かす立ち回りのコツ
それでは解説していきます。
BO7環境を席巻!3点バーストAR『X9マーベリック』無反動カスタムとは?
BO7が発売されてから数週間が経ち、マルチプレイヤーのメタ(流行)も徐々に固まってきました。
その中でも今、最も注目を集めているのが、今回ご紹介する3点バーストアサルトライフル『X9マーベリック』の、ある特定のカスタムです。
なぜ今『X9マーベリック』の無反動カスタムが注目されているのか
BO7のマルチプレイヤーは、過去作に比べてマップが全体的に広く、中〜遠距離での撃ち合いが発生しやすい傾向にあります。 また、体力(TTK:キルタイム)が比較的標準的であるため、一瞬の火力よりも「いかに正確に弾を当て続けられるか」が重要になる場面が多々あります。
そんな環境下で、3点バーストという「瞬間火力」と「精度」を両立しやすい武器種が注目されるのは必然でした。 『X9マーベリック』自体は、素の状態(アタッチメントなし)では、バースト射撃の反動がやや扱いにくく、特に2トリガー目以降のエイムのズレが課題となる武器でした。
しかし、特定のガンスミス(アタッチメント構成)を施すことで、その反動が「ほぼゼロ」になることが発見されたのです。 これがSNSや有名ストリーマーの配信を通じて一気に拡散。 「リコイル制御なしで敵が溶ける」「エイムさえ合えば負けない」という、その圧倒的な性能から、瞬く間に「環境武器」としてプレイヤーに認知されることとなりました。
驚愕の集弾性!無反動カスタムの真価
このカスタムの最大の特徴は、その「無反動」という言葉に偽りがないことです。 実際に射撃場でテストしてみると、その異常さがよくわかります。
まず、50m先のターゲット。 これは当然のように、エイムした箇所に3発全てが吸い込まれていきます。 次に、マップの最も奥、推定100m先のターゲット。 驚くべきことに、リコイル制御を一切行わなくても、トリガーを引くだけでターゲットに弾が命中し、数回のバーストで難なく破壊できてしまいます。
壁に向かって射撃してみても、その集弾率は驚異的です。 まるでPC版のプレイヤーがマウスで完璧にリコイル制御をしたかのように、着弾点がほぼ1点に集中します。 (もちろん、これはパッドでもマウスでも関係なく、武器の性能として実現されています)
これが何を意味するか。 BO7、ひいてはFPSというジャンルにおいて最も難しい技術の一つである「リコイル制御(反動の制御)」が、このカスタムに限っては一切不要になる、ということです。 プレイヤーは、純粋に「敵にエイムを合わせる」ことだけに集中すれば良いのです。 これは、特に中〜遠距離での撃ち合いにおいて、他のフルオート武器に対して圧倒的なアドバンテージとなります。
『X9マーベリック』の基本性能と特徴
ここで一度、『X9マーベリック』という武器の基本的な性能をおさらいしておきましょう。
| 項目 | 基本性能 |
|---|---|
| 武器カテゴリ | アサルトライフル (AR) |
| 射撃モード | 3点バースト |
| ダメージ | 30-25 (距離減衰あり) |
| 射程距離 | 中〜長距離 |
| 連射速度 | 900 RPM (バースト中) |
| バーストディレイ | 200ms (標準) |
| マガジンサイズ | 30発 (標準) |
『X9マーベリック』は、BO7に登場する3点バーストARの一つです。 同じカテゴリの『Type-Z』(高威力だがバーストディレイが長い)や『FRS-Burst』(低反動だが威力が低く4発キルが必要)と比較すると、 『X9マーベリック』は「3発キル(近〜中距離)が可能」な威力を持ちつつ、バーストディレイ(次弾発射までの間隔)が比較的短く、素の反動も「制御可能」な範囲に収まっている、バランス型の武器と言えます。
しかし、前述の通り、素の状態では中途半端な性能とも言えました。 反動は制御可能とはいえ、完璧に抑え込むのは難しく、遠距離ではフルオートARのほうが安定する場合もありました。 この武器の真価は、ガンスミスによる「反動制御」の一点突破カスタムによって、初めて100%引き出されるのです。
徹底解剖!『X9マーベリック』無反動カスタムの具体的なアタッチメント構成
お待たせしました。 それでは、BO7の環境を激変させた「無反動カスタム」の具体的なアタッチメント構成をご紹介します。
この構成は、武器の持つ反動(垂直反動、水平反動、初弾の反動)を、それぞれのアタッチメント効果で相殺し、極限までゼロに近づけることを目的としています。
カスタムの核となる5つのアタッチメント
このカスタムは、以下の5つのアタッチメントで構成されています。
1. サイト:お好みのものでOK 動画の元プレイヤーはサイトを装着していました。 このカスタムは中〜遠距離での運用がメインとなるため、等倍のドットサイト(例:「Mk.3リフレックスサイト」)や、やや倍率のある(例:「2x オプティック」)など、自身の見やすいサイトを選ぶのが良いでしょう。 反動がほぼないため、高倍率サイトでもブレが気にならず、非常に強力です。
2. マズル:ノバ バーストブレーキ
- 効果(長所): 垂直反動制御(大幅UP)、水平反動制御(大幅UP)
- 解説: このカスタムの「核」となるアタッチメントです。 名前の通り、バースト射撃の反動を劇的に抑え込む効果があります。 特に垂直方向への跳ね上がりを強力に抑制するため、3発が縦にブレることがほぼなくなります。 デメリットとしてエイム速度(ADS速度)がわずかに低下しますが、それを補って余りあるメリットがあります。
3. バレル:16 OS デンシティバレル
- 効果(長所): 射程距離(UP)、弾速(UP)、反動制御(UP)
- 解説: 中〜遠距離での性能を総合的に底上げするバレルです。 射程距離が伸びることで、3発キル(1トリガーキル)が可能な距離が延長され、遠距離での威力減衰を抑えられます。 また、弾速アップも重要で、遠距離を移動する敵に対しても偏差撃ちが容易になります。 さらに、このバレル自体にも反動制御効果が付与されており、「ノバ バーストブレーキ」との相乗効果で、さらなる安定性を生み出します。
4. アンダーバレル:レイトラル 精密グリップ
- 効果(長所): 水平反動制御(UP)、エイム安定性(UP)
- 解説: マズルとバレルで垂直反動はほぼ消えましたが、3点バーストの厄介な点として「横ブレ」があります。 この「レイトラル 精密グリップ」は、その水平反動を徹底的に抑え込むためのアタッチメントです。 これにより、3発の着弾点が左右に散らばることを防ぎ、まさに「点」で狙う射撃が可能になります。
5. リアグリップ:流場 OM1グリップ
- 効果(長所): 1発目の反動制御(大幅UP)、垂直反動制御(UP)
- 解説: これが最後の仕上げです。 バースト射撃において重要なのが、「トリガーを引いた瞬間の初弾の反動」です。 この反動が大きいと、2トリガー目、3トリガー目と連射する際にエイムがズレてしまいます。 「流場 OM1グリップ」は、その「1発目の反動」を強力に抑制します。 これにより、どれだけ高速で連射(指切り)しても、エイムが常にセンターに張り付くような、異次元の操作感を実現します。
なぜこの組み合わせが「無反動」を実現するのか?
このカスタムの核心は、「垂直反動」「水平反動」「初弾の反動」という、バースト射撃における3つの反動要素すべてを、それぞれ専門性の高いアタッチメントで徹底的に打ち消し合っている点にあります。
- ノバ バーストブレーキ + 流場 OM1グリップ = ほぼゼロの垂直反動
- レイトラル 精密グリップ = ほぼゼロの水平反動
- 流場 OM1グリップ = 完璧な初弾安定性
これに16 OS デンシティバレルの射程と弾速が加わることで、「遠距離でも」「反動がなく」「弾が瞬時に届く」という、まさに「最強」と呼ぶにふさわしいARが完成するのです。
カスタムのステータス変化(比較表)
このカスタムがいかに「反動制御」に振り切っているか、素の状態(アタッチメントなし)と性能パラメータ(推定)を比較してみましょう。
| パラメータ | カスタム前 (X9マーベリック素体) | 無反動カスタム後 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 命中率 | 65 | 95 (+30) | 大幅UP |
| 反動制御 | 50 | 98 (+48) | 驚異的UP |
| 射程距離 | 70 | 85 (+15) | UP |
| 機動性 | 80 | 60 (-20) | 低下 |
| エイム速度 | 75 | 55 (-20) | 大幅低下 |
この表から明らかなように、このカスタムは「反動制御」と「射程」を最大化する代わりに、「機動性(移動速度など)」と「エイム速度」を大きく犠牲にしています。
この「弱点」こそが、この武器を使いこなす上で最も重要なポイントとなります。
他の強力なカスタム候補(読者向け考察)
この「無反動カスタム」は確かに強力ですが、弱点である「エイム速度の遅さ」は、突撃的な(アグレッシブな)立ち回りを好むプレイヤーにとってはストレスになるかもしれません。
その場合、いくつかの選択肢が考えられます。
1. 機動性重視カスタム
- マズルを「ブリーチ(反動抑制は中程度だがエイム速度低下なし)」に変更する。
- リアグリップを「ステッピング(エイム速度UP)」に変更する。
これにより反動は多少増えますが、近〜中距離での対応力が格段に上がります。 SMGのようにはいきませんが、ARとしての最低限の機動性は確保できるでしょう。
2. レベル40開放「ラピッドファイア」型 『X9マーベリック』は、武器レベル40でアタッチメント「ラピッドファイア」が開放されます。 これはバーストディレイ(連射間隔)を短縮し、キルタイム(TTK)を大幅に向上させる強力なアタッチメントです。 動画の元プレイヤーも「これつけれたらやばそうやな」と期待を寄せていました。
ただし、ラピッドファイアを装着すると、連射速度が上がる代償として、ほぼ確実に反動が増加します。 その場合、現在の「無反動カスタム」のアタッチメント(特にマズルやグリップ)では反動を抑えきれなくなる可能性があります。 「ラピッドファイア」を軸にする場合は、反動制御とエイム速度のバランスを再度調整した、新しいカスタムを模索する必要があるでしょう。 これは非常に奥深く、やりがいのある研究テーマです。
実戦で輝く!『X9マーベリック』無反動カスタムの運用術と立ち回り
さて、最強の武器を手に入れたところで、それを実戦でどう活かすか。 前述の通り、このカスタムには「エイム速度が遅い」という明確な弱点があります。 この弱点を理解し、立ち回りでカバーすることが、この武器で無双するための絶対条件です。
このカスタムの「強み」を最大限に活かす
まずは、この武器が持つ圧倒的な強みを再確認しましょう。
1. 中〜遠距離での圧倒的な制圧力 この武器の主戦場は、言うまでもなく「中〜遠距離」です。 マップのロング(長い直線)や、開けた場所を見渡せる高所など、敵との距離を確保できる場所で真価を発揮します。
100m先でもリコイル制御なしで敵を狙えるため、他のARやLMGが反動と格闘している間に、こちらは一方的に弾丸を叩き込めます。 SMGはもちろん、並のアサルトライフルでは、この距離での撃ち合いはまず勝負になりません。
2. 頭出しポジション(ヘッドグリッチ)の強さ 動画内でも「頭1個出し」の強さに触れられていましたが、反動がないため、遮蔽物から頭だけを出している(通称:頭出し)敵に対しても、非常に有効です。 通常、反動があると頭のような小さな的(まと)に全弾当てるのは至難の業ですが、このカスタムならエイムさえ合えば3発全てを吸い込ませることができます。 逆に、自分が頭出しポジションに陣取れば、被弾面積を最小限に抑えつつ、一方的に敵を排除する「要塞」と化すことができます。
3. 先手必勝のキルタイム 3発キルが可能な距離(中距離以内)であれば、1トリガー(0秒)で敵を倒すことが可能です。 敵がこちらを認識して撃ち返してくる前に倒し切れるため、先手を取ればフルオート武器に対して圧倒的に有利です。
意識すべき「弱点」とその克服法
次に、この武器の致命的な弱点と、それをどう克服するかを解説します。
弱点1:近距離戦の脆さ アタッチメント構成上、エイム速度(ADS速度)が極端に遅くなっています。 そのため、角を曲がった瞬間や、建物内での遭遇戦など、近距離での突発的な戦闘は最も避けなければなりません。 敵がSMGやショットガンを持って突撃してきた場合、こちらがエイムを構え終わる前に倒されてしまうでしょう。 腰撃ち(エイムしないで撃つ)精度も期待できません。
弱点2:リロードの遅さ 動画内でも「リロードがね、この武器ね、ちょっとかかるんよ、時間が」と明確に言及されていました。 30発のマガジンは3点バーストとしては標準的ですが、キルを量産しているとすぐに弾切れになります。 リロード速度が遅いため、敵の目の前でリロードを始めると、大きな隙を晒すことになります。
克服法1:立ち回りでのカバー
これらの弱点は、すべて「立ち回り」でカバーします。
- 近距離戦を徹底的に避ける: これが最重要です。 入り組んだ建物や、狭い通路には、味方が先行していない限り、絶対に一人で入らないこと。 常にマップの中〜長距離射線(ロング)を維持し、敵を自分の得意な距離(中〜遠距離)に引き込む意識を持ちましょう。
- 味方との連携: SMGや突撃型のARを使っている味方の「一歩後ろ」を付いていくイメージです。 味方が近距離のクリアリング(索敵)を行い、自分はその味方を中距離からカバー(援護)します。
- 安全なリロード: リロードは必ず遮蔽物に隠れてから行うこと。 「リロードキャンセル」(リロードモーションの途中で武器を切り替えるか、スプリント(ダッシュ)することで隙を減らすテクニック)を習得しておくのも有効です。
克服法2:ロードアウト(Perk、サブ武器)での補完
立ち回りだけでなく、ロードアウト全体で弱点を補完することも重要です。 動画のプレイヤーは以下の構成でした。
- ワイルドカード: パークグリード(Perkを通常より多く装備可能)
- サブ武器: ピストル(動画では詳細不明)
- Perk 1: ゴースト(敵のUAV(偵察機)に映らなくなる) → 中距離での「待ち」の動きと非常に相性が良いです。
- Perk 2: ビジ(詳細不明。おそらく索敵系か、エイムアシスト強化系)
- Perk 3: デクスタリティ(武器切り替え速度UP、登り速度UPなど) → これが「武器切り替え速度UP」であれば、近距離でSMGやハンドガンに瞬時に切り替える戦法が取れ、弱点を大きくカバーできます。
- Perk(グリード枠): フラッグジャケット(爆発物耐性) → 中距離の強ポジションに陣取ると、敵はグレネードやランチャーで対抗してきます。 これに対する耐性を持つことで、より長くその場に留まることができます。
- フィールドアップグレード: トロフィーシステム → 投げ物を無効化する装備。ハードポイント防衛や、強ポジションでの定点防衛において最強の組み合わせです。
このロードアウトは、弱点である「近距離」をサブ武器(とデクスタリティ)でカバーしつつ、強みである「中距離での定点射撃」をゴースト、フラッグジャケット、トロフィーシステムで徹底的に強化する、非常に理にかなった構成と言えます。
マップ・ルール別の推奨立ち回り(ハードポイント:レイド)
動画の舞台は、BO2からのリメイクマップ「レイド」の「ハードポイント」でした。 この武器の運用術を学ぶ上で、これ以上ないお手本と言えます。
- 攻撃時(ポイント奪取): ハードポイントのルールでは、ポイント(エリア)を確保することが目的ですが、この武器で真っ先にポイントに突入するのは愚策です。 エイム速度の遅さから、ポイント内で待ち構えているSMGに狩られてしまいます。
やるべきことは、ポイントに直接入るのではなく、**「ポイントの周囲にある中〜長距離射線」**を確保することです。 例えば、レイドの「中央の像」周辺や、「プールサイド」から「ガレージ」方向へのロングなどです。 そこから、ポイントに侵入しようとする敵や、リスポーン(復活)してくる敵を一方的にカット(排除)します。
- 防衛時(ポイント維持): 味方がポイントを確保したら、今度はそれを「防衛」します。 この時も、ポイントのど真ん中に立つ必要はありません。 ポイント内や、そのすぐ側にある「頭出しポジション」に陣取ります。 (例:「プールサイド」のポイントなら、プールの縁や階段) そこに「トロフィーシステム」を設置し、投げ物を警戒しながら、侵入してくる敵を中距離から狙い撃ちます。 反動がないため、複数の敵が来ても冷静に対処しやすいのが強みです。
- ローテーション(次ポイントへの移動): ハードポイントで最も重要なのが、次のポイント(ネクスト)への「ローテーション」です。 この武器は機動性が低いため、現在のポイントが閉鎖されるギリギリまで戦うのではなく、早めに次のポイントの強ポジションに移動を開始する必要があります。 動画のプレイヤーも、次のポイントへのローテーションを非常に意識していました。 この武器の射程なら、次のポイントを直接確保できなくても、その周辺のロングから、先に確保しようとする敵を排除するという、強力な「エリア拒否」が可能です。
エイムのコツ:「置く」エイムと「追う」エイム
このカスタムは「リコイル制御」が不要なため、プレイヤーに求められるのは純粋な「エイム力」です。
- 置くエイム(プリエイム): 敵が通過しそうな通路や角に、あらかじめエイム(照準)を置いておく技術です。 エイム速度が遅いこの武器では、これが生命線となります。 敵が姿を現した瞬間にトリガーを引くだけでキルが取れるため、反応速度の勝負に持ち込ませません。 「ゴースト」Perkと組み合わせ、UAVに映らない状態で強ポジションにエイムを置いておく動きは、まさに「必勝パターン」です。
- 追うエイム(トラッキング): 横に移動(レレレ撃ち)する敵や、走っている敵を追いかけるエイムです。 反動がないため、敵の動きだけに集中してスムーズに照準を合わせ続けることができます。 重要なのは、バースト射撃の「指切り」(トリガーを連打する)タイミングです。 焦って連打しすぎると、バーストディレイ(連射間隔)のせいで弾が出ません。 『X9マーベリック』の最短の連射間隔を、射撃場や実戦で指に覚えさせ、常に最速のTTK(キルタイム)で撃ち続けられるよう練習しましょう。
『X9マーベリック』無反動カスタムに関するQ&A
最後に、このカスタムに関してよく寄せられる質問について、ゲーム攻略ライターとしての見解をお答えします。
Q1. 初心者でも使えますか?
A. むしろ、初心者〜中級者のプレイヤーにこそ強くおすすめします。 FPSで上達する上で、最初の、そして最大の壁となるのが「リコイル制御」です。 多くのプレイヤーが、反動を抑え込む練習に膨大な時間を費やします。 このカスタムは、その「リコイル制御」というプロセスを武器側がすべて肩代わりしてくれます。 そのため、プレイヤーは「マップの理解」「敵の位置の予測」「エイムを合わせる」といった、FPSのより本質的な立ち回りの学習に集中することができます。 「エイム速度が遅い」という弱点さえ理解し、中距離を意識した立ち回りを徹底すれば、あなたのキルレ(Kill/Death Ratio)は飛躍的に向上するはずです。
Q2. このカスタム、ナーフ(弱体化)されませんか?
A. 正直なところ、「いつナーフされてもおかしくない」と考えています。 過去のCall of Dutyシリーズの歴史を見ても、これほど反動がなく、中〜遠距離を一方的に支配できる武器は、ゲームバランスに大きな影響を与えるため、ほぼ例外なく調整(ナーフ)の対象となってきました。
もしナーフされるとすれば、
- 「ノバ バーストブレーキ」の反動制御効果の大幅な低下
- 「流場 OM1グリップ」の初弾反動抑制効果の低下
- 上記アタッチメントのデメリット(エイム速度低下など)が今より大きくなる といった調整が予想されます。
もちろん、これはあくまで私の推測ですが、この「無反動」という性能が永続的に許されるとは考えにくいです。 もしこの異次元の性能を体験したいのであれば、「今のうち」に使い込んでおくことをおすすめします。
Q3. レベル40で開放される「ラピッドファイア」は付けるべき?
A. 非常に強力な選択肢ですが、「無反動」ではなくなります。 前述の通り、「ラピッドファイア」はバーストディレイを短縮し、キルタイムを劇的に向上させます。 もしあなたが「中距離での撃ち合い」をさらに強化したいのであれば、付ける価値は十二分にあります。
ただし、「ラピッドファイア」を装着すると、ほぼ確実に反動が増加します。 その場合、現在レビューしている「無反動カスタム」は成立しなくなります。 「ラピッドファイア」の反動を、他のアタッチメント(例:マズルを「コンペンセイター」に、アンダーバレルを「コマンドフォアグリップ」に)で制御しつつ、エイム速度とのバランスを取る、まったく新しいカスタムビルドが必要になります。
これは「無反動」とは別の、「高火力・高速連射型バーストカスタム」という新しい道です。 レベル40に到達したプレイヤーは、ぜひこの新しいカスタムの研究にも挑戦してみてください。 (反響があれば、私の方でも「ラピッドファイア型」のレビューを別途行う予定です)
Q4. 他におすすめのARはありますか?
A. もしあなたが、この「無反動」という安定性に魅力を感じているなら、フルオートARの**「KRONOS-7」**もおすすめです。 この武器は素の反動が非常にマイルドで、『X9マーベリック』の無反動カスタムと同様に、反動抑制系のアタッチメント(マズル、バレル、グリップ)で固めることで、中距離でもレーザービームのような精度を出すことが可能です。 『X9マーベリック』ほどの超長距離での精度はありませんが、フルオートであるため近距離での柔軟な対応力(とっさの腰撃ちや、複数人相手の戦闘)に優れています。
逆に、一撃の「ロマン」を求めるなら、高威力のバトルライフル**「EBR-80」**も強力です。 こちらは反動が非常に大きく、精密な射撃には高度な技術が要求されますが、使いこなせればARを遥かに凌ぐキルタイムを叩き出します。
まとめ
今回は、BO7の現環境で最強と名高い3点バーストAR『X9マーベリック』の「無反動カスタム」について、徹底的に解説しました。
- **「ノバ バーストブレーキ」**を始めとする5つのアタッチメントで、反動をほぼゼロに。
- 中〜遠距離では、リコイル制御不要の圧倒的な制圧力を発揮。
- 弱点は「エイム速度の遅さ」と「リロードの遅さ」。
- 近距離戦を徹底的に避け、「中距離の強ポジション」を維持する立ち回りが鍵。
- トロフィーシステムやPerk「ゴースト」など、ロードアウト全体での補完が重要。
FPSの醍醐味である「撃ち合い」において、「リコイル制御」という枷(かせ)から解放される体験は、一度味わうと病みつきになります。 しかし、その一方で、機動力を犠牲にするという大きな代償も伴います。
このレビューを参考に、このカスタムの「強み」と「弱み」を正確に理解し、ぜひBO7の戦場で「無反動」の異次元の精度を体感してみてください。 そして、今後のアップデート(ナーフ)情報や、「ラピッドファイア型」のような新しいカスタムについても、引き続き情報を発信していきますので、お見逃しなく。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。 また次の戦場でお会いしましょう。







