編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方はCall of Duty: Black Ops 7(以下BO7)の難易度が高すぎてついていけない、 またはこれから始めようと思っているけれど「難しすぎて引退者が続出している」という噂を聞いて不安になっていることと思います。 特に今作は、 シリーズ経験者ですら苦戦する要素が多く含まれており、 初心者の方にとっては高い壁を感じる場面も少なくありません。
この記事を読み終える頃にはBO7がなぜ難しいと言われているのかの根本的な理由と、 初心者が今日から実践できる具体的な対策が明確になり、 引退を考える前に試すべき解決策が見つかっているはずです。
- 近距離エイムアシストの弱体化による撃ち合い難易度の上昇
- SMGがARやスナイパーに撃ち負ける武器バランスの歪み
- ミニマップの視認性と索敵の難しさによる立ち回りの限界
- ドローンポッドなどの強力なストリークによる一方的な展開
それでは解説していきます。
BO7が「難しすぎて引退者続出」と噂される背景
現在、 SNSやコミュニティを中心に「BO7は難しすぎる」「初心者が定着せずに引退してしまうのではないか」という議論が活発に行われています。 長年FPSをプレイしてきた私自身も、 今作には確かに「初心者殺し」とも言える要素がいくつか存在すると感じています。 ここでは、 なぜそこまで難易度が高いと言われているのか、 その背景にある具体的なシステムや環境の変化について深掘りしていきます。
初心者を苦しめる「エイムアシスト」の調整問題
BO7において最も議論を呼んでいるのが、 コントローラープレイヤーの生命線とも言える「エイムアシスト」の仕様変更です。 直近の運営からの発表やプレイヤー間の検証によると、 今作では「遠距離のエイムアシストを強化し、近距離を弱くする」という調整が施されている傾向にあります。
これは一見するとバランスが取れているように見えますが、 実際のゲームプレイ、 特に近距離での激しい撃ち合いにおいては初心者にとって致命的な痛手となります。 CODシリーズの醍醐味は、 スピーディーな近距離戦闘にありますが、 敵が左右に高速で移動(レレレ撃ちなど)した際、 従来の作品であればエイムアシストが吸い付くように追従してくれていたものが、 今作ではそのアシスト量が減少しています。
その結果、 以下のような現象が多発しています。
- 近距離で敵と遭遇した際に、弾が当たらず撃ち負ける。
- 敵のキャラコン(キャラクターコントロール)に視点移動が追いつかない。
- エイムが安定しないため、キルタイムが遅くなり反撃される。
海外のコミュニティでもこの問題は「コントローラーの限界を超えている」と話題になっており、 多くのプレイヤーが設定の最適解を求めて試行錯誤を繰り返しています。 特に、 右スティックと左スティックの入力が交差するような瞬間、 照準が敵から外れてしまう感覚は、 FPSに慣れていないプレイヤーにとって「自分の腕が悪いのか、システムが悪いのか分からない」というストレスを与え、 結果として「自分には無理だ」という引退の引き金になりかねません。
理不尽なキル体験を生む「武器バランス」の歪み
次に挙げられるのが、 武器カテゴリーごとのバランス調整における歪みです。 本来であれば、 近距離はサブマシンガン(SMG)、 中距離はアサルトライフル(AR)、 遠距離はスナイパーライフル(SR)といった具合に、 交戦距離に応じた有利不利(レンジの住み分け)が存在するべきです。
しかし、 現状のBO7ではこのバランスが崩れかけています。 特に問題視されているのが、 「SMGの立ち位置の曖昧さ」と「ショットガン(SG)の理不尽な強さ」です。
本来、 機動力を活かして懐に飛び込み、 近距離戦を制するはずのSMGが、 近距離においてもARの火力に押し負けたり、 一撃必殺のスナイパーに瞬殺されたりするケースが散見されます。 「インファイトでSMGを持っているのに、ARに撃ち負ける」という体験は、 初心者が「どの武器を使えば勝てるのか」という学習プロセスを阻害し、 理不尽さを感じさせる大きな要因です。
さらに、 一部のショットガン(具体的には「Akita」や「Warden」といったモデル)の性能が突出している点も問題です。 これらは、 本来のショットガンの適正距離を超えたレンジからでも敵を一撃で葬り去る威力や、 圧倒的な連射速度を持っています。 初心者が頑張ってエイムを合わせようとしている間に、 出会い頭で一方的にキルされる展開が続けば、 心が折れてしまうのも無理はありません。
複雑化するマップ構造とミニマップ情報の不足
FPSにおいて「情報」は命です。 敵がどこにいるのか、 味方がどこを見ているのかを把握することで、 初めて戦術的な立ち回りが可能になります。 しかし、 BO7ではこの情報収集の難易度が上がっています。
具体的には、 「ミニマップの表示範囲」の問題です。 今作のデフォルトのミニマップ表示範囲はやや狭く設定されているように感じられ、 近くにいる敵の赤点が表示されても、 実際の距離感や位置関係を瞬時に把握するのが難しくなっています。 UAV(無人偵察機)が出ていたとしても、 敵がミニマップの表示範囲外を素早く移動して逃げていたり、 逆に範囲外から急襲してきたりすることが多々あります。
また、 マップの構造自体も複雑化しており、 射線が通る箇所(クリアリングしなければならない場所)が非常に多いのも特徴です。 初心者は「どこから撃たれたのか分からないまま死ぬ」という経験を繰り返しがちであり、 これが「クリアリング不足」というスキルの問題なのか、 「マップ構造上の理不尽さ」なのかの判別がつかず、 学習性無力感に陥りやすい環境と言えます。 サノスのような強力な武器を使ってキルを量産しているプレイヤーですら、 ミニマップからの情報だけでは敵の逃走ルートを完全に追いきれない場面があるほどです。
猛者が集う「SBMM」によるマッチング環境
Call of Dutyシリーズ恒例の課題として、 スキルベースマッチメイキング(SBMM)の存在も無視できません。 これは、 プレイヤーの実力に近い者同士をマッチングさせるシステムですが、 これが厳しすぎると、 少し上達した初心者がいきなり猛者だらけのロビー(通称:修羅の国)に放り込まれることになります。
BO7においてもこの傾向は健在であり、 特にパーティーを組んで連携を取ってくる敵チームに対し、 野良(ソロ)で参加している初心者が対抗するのは至難の業です。 前述したエイムアシストの弱体化や武器バランスの歪みも相まって、 「実力が拮抗した熱い試合」ではなく、 「一方的にリスキルされ続ける試合」になりがちです。 キルが取れない、 スコアが伸びない、 ストリークが出せないという三重苦は、 ゲームの楽しさを奪い、 早期引退を促す最大の要因となり得ます。
初心者が特に躓きやすい「3つの壁」と対処法
ここまでBO7が難しいと言われる背景を見てきましたが、 では具体的に初心者はどこで躓き、 どう対処すれば良いのでしょうか。 ここでは、 多くのプレイヤーが直面する「3つの壁」と、 明日から使える具体的な改善策を解説します。
撃ち合いで勝てない!武器バランスとメタの理解
最初の壁は「撃ち合いで勝てない」ことです。 これには、 自分のエイム力だけでなく、 使用している武器の性能(メタ)が大きく関わっています。 現状の環境において、 「好きな武器を使う」ことは大切ですが、 「勝てる武器を使う」こともまた、 ゲームを楽しむための重要な要素です。
現環境で意識すべき武器選び
初心者がまず意識すべきは、 「キルタイム(TTK)が速く、かつ扱いやすい武器」を選ぶことです。 前述の通り、 現在はSMGがやや不遇な立ち位置にあるため、 汎用性の高いアサルトライフル(AR)を中心にカスタムを組むことをお勧めします。 また、 理不尽な強さを誇るショットガン「Akita」や「Warden」に対抗するためには、 こちらも距離を取って戦うか、 あるいは自分もメタ武器を使って対抗するという柔軟な思考が必要です。
以下に、 現状の武器環境における簡単な比較表を作成しました。
| カテゴリ | 現状の評価 | 初心者への推奨度 | 特徴と注意点 |
|---|---|---|---|
| AR | 非常に高い | ★★★★★ | 汎用性が高く、近~中距離でSMGにも撃ち勝てる場面が多い。まずはこれ。 |
| SMG | 低め | ★★☆☆☆ | インファイトでARやSRに負けることがあり、立ち回りがシビア。強化待ち。 |
| SG | 一部突出 | ★★★★☆ | AkitaやWardenは強力だが、射程管理が必要。嫌われる覚悟も必要。 |
| SR | 高い | ★★★☆☆ | エイム力があれば最強だが、初心者にはハードルが高い。 |
エイムアシスト設定の見直し
また、 撃ち合いに勝つためには設定の見直しも不可欠です。 海外プロや配信者の間では、 エイムアシストの種類を「ダイナミック」にする、 あるいは3人称視点の設定を調整することで、 吸い付きを改善できるという情報が出回っています。 デフォルト設定のままプレイしている方は、 一度オプション画面を開き、 エイムレスポンス曲線の種類やデッドゾーンの数値を微調整してみてください。 特に「近距離のアシストが弱い」と感じる場合は、 感度を少し下げて、 丁寧なトラッキング(追いエイム)を意識する練習が必要です。
敵が見えない・裏取りされる!ミニマップと索敵の重要性
2つ目の壁は「索敵」です。 「いつの間にか後ろに敵がいた」「横から撃たれた」という死に方が多い場合、 それはミニマップを見る頻度と、 パーク構成に問題がある可能性が高いです。
ミニマップ表示範囲の拡大
今作のミニマップはデフォルトでは狭いため、 パーク「ビジランス(Vigilance)」などを装備して、 ミニマップの表示範囲を拡大することを強く推奨します。 これにより、 より遠くの敵の発砲音(赤点)を拾うことができ、 敵のリスポーン位置や進行ルートを予測しやすくなります。 「敵が見えない」のではなく、 「見えている情報を拾えていない」ケースが大半ですので、 画面左上のマップをチラ見する癖をつけるだけでも生存率は大幅に上がります。
音を聞くことの重要性
視覚情報だけでなく、 聴覚情報も重要です。 足音を聞くためのヘッドセット設定や、 オーディオプリセットの調整(例:低音ブーストなど)を行うことで、 壁の向こうにいる敵の気配を察知できます。 ただし、 今作は足音を消すパーク(ニンジャなど)も存在するため、 音だけに頼りすぎず、 味方の位置情報と合わせて敵の位置を推測する「ライン管理」の意識を持つことが、 脱初心者への第一歩です。
スコアストリーク無双!ドローンポッド等の対策
3つ目の壁は、 敵のスコアストリークによる一方的な展開です。 特に話題になっているのが「ドローンポッド」などの自動攻撃系ストリークの強さです。 これらは設置されると自動的に敵を攻撃するため、 初心者は為す術なくキルされ続け、 リスポーンした瞬間にまた死ぬというループに陥ります。
必須級パークによる対策
これに対抗するためには、 「自分の実力で倒す」のではなく、 「システム的に無効化する」アプローチが必要です。 具体的には、 以下のパーク構成をロードアウトに組み込むことを推奨します。
- ゴースト(Ghost): UAVに映らなくなる。裏取りや隠密行動に必須。
- エンジニア(Engineer): 敵のストリークや装備品が壁越しに見えるようになる。
- 冷血(Cold Blooded)等: AI操作のストリーク(ドローンなど)に検知されなくなる。
特に、 ドローンポッドやセントリーガンに苦しめられている場合は、 これらを無視できるパークを装備した「対空・対ストリーク専用カスタム」を一つ用意しておきましょう。 自分がキルできなくても、 敵のストリークを破壊したり無効化したりすることは、 チームの勝利に大きく貢献します。 情報ソースにもあった通り、 「ゴースト」や「ビジランス」といったパークを組み合わせることで、 どれだけボコボコにされていても、 ストリークによる理不尽な死を防ぎ、 ストレスフリーに戦うことが可能になります。
アップデートで改善される?今後の展望と期待
現状の難易度やバランスに対して、 運営も決して沈黙しているわけではありません。 直近のニュースや開発者からの発信を見る限り、 今後のアップデートで環境が改善される兆しが見えています。 ここでは、 これから期待できる調整内容と、 それが初心者にどう影響するかを解説します。
運営が示唆する「エイムアシスト」の再調整
最も注目すべきは、 運営がエイムアシストの再調整を示唆している点です。 公式のツイートやコミュニティへのレスポンスによると、 現在の「近距離弱体化・遠距離強化」というバランスに対し、 プレイヤーからのフィードバックを受けて何らかの変更を加える方針のようです。
具体的には、 ウォーゾーン(バトルロイヤルモード)に近い挙動になるのではないか、 あるいは近距離での追従性が多少改善されるのではないか、 といった予想がされています。 もし近距離のアシストが強化されれば、 SMGを持って前線に出るプレイスタイルが復権し、 初心者でも近距離戦で撃ち勝てるチャンスが増えるでしょう。 コントローラープレイヤーが大多数を占めるCODにおいて、 パッド操作の不快感を取り除くことは最優先事項であるため、 この調整には大きな期待が寄せられています。
SMG強化と武器バランスの是正
また、 不遇とされているSMGの強化(バフ)も予定されているようです。 「アサルトライフルに食われがち」な現状を打破し、 インファイトならSMGが最強、 という本来の役割分担を取り戻す方向で調整が進んでいます。 これにより、 機動力を活かして走り回りたいプレイヤーや、 エイム力よりも立ち回りで勝負したいプレイヤーにとって、 より遊びやすい環境になることが予想されます。
同時に、 猛威を振るっているショットガン(Akita、Wardenなど)に対する弱体化(ナーフ)も検討されています。 例えば、 「Akita」であれば射程距離による威力減衰を厳しくする、 「Warden」であれば撃ち出しまでの時間を増加させる(スプリントアウトの悪化)といった調整が入れば、 理不尽なワンショットキルが減り、 健全な撃ち合いが楽しめるようになるはずです。
プレイヤーの声が届くスピード感
今作の運営は、 コミュニティの反応に対するレスポンスが比較的早いという評価もあります。 「ドローンポッドが強すぎる」「リスポーンが酷い」といった声に対し、 修正パッチを当てる頻度が高いため、 現在の理不尽な環境がずっと続くわけではないという希望が持てます。 日本国内だけでなく、 海外のプロプレイヤーやストリーマーも積極的に改善案を発信しており、 それらが開発に届いている実感があります。
重要なのは、 「今の環境が全てではない」と理解することです。 アップデートが入れば、 強武器が弱武器になり、 使いにくかった武器が化けることも珍しくありません。 引退を考える前に、 次の大型アップデートまで少し様子を見てみる、 あるいはカスタムマッチでボット撃ちをしてエイムを調整しておくといった、 気長な構えでいることも、 長くCODを楽しむコツと言えるでしょう。
まとめ
今回はBO7が「難しすぎて引退者が出そう」と言われる理由と、 初心者が直面する課題への対策について詳しく解説してきました。
現状のBO7は、 確かにエイムアシストの仕様変更や武器バランスの偏りにより、 初心者にとって厳しい環境であることは否めません。 しかし、 それらは決して「攻略不可能」なものではなく、 知識と設定、 そしてロードアウトの工夫で大幅に改善できるものでもあります。
- 近距離エイムアシストの弱体化は、設定見直しと立ち回りでカバーする。
- SMGが弱い現状ではARを使いつつ、今後の強化アプデを待つ。
- ミニマップが見づらいなら、パーク「ビジランス」等で表示範囲を広げる。
- ドローンポッド等のストリークは、対空パーク構成で無効化してストレスを防ぐ。
また、 運営もこれらの問題を認識しており、 今後のアップデートでエイムアシストの再調整や武器バランスの是正が行われる可能性が高いです。 今は苦しい時期かもしれませんが、 この環境で揉まれて立ち回りを覚えておけば、 環境が改善された時に飛躍的に強くなれるチャンスでもあります。 まずは無理にキルを取ろうとせず、 生き残ることを優先したカスタムで、 戦場を駆け回ってみてください。 それでは、 戦場でお会いしましょう。







