編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、発売から約1ヶ月が経過した『ポケモンレジェンズ Z-A』の隠された要素や、もっと効率的にプレイするための小ネタが気になっていると思います。 ストーリーをクリアして一息ついたものの、「まだ回収しきれていない要素があるのではないか?」「あのイベントの真意は何だったのか?」とモヤモヤしている方も多いのではないでしょうか。
今作はミアレシティという一つの都市に特化したゲーム性だからこそ、気づきにくい細かな仕様や、開発陣の遊び心が大量に隠されています。
この記事を読み終える頃には、見逃していた小ネタを回収したくなり、もう一度ミアレシティの街を歩き回りたくなる疑問が解決しているはずです。
- 御三家選びや駅のイベントなど取り返しのつかない要素の回避方法
- なつき度上げや経験アメの意外な活用術など攻略効率化テクニック
- 色違い厳選や種族値変更など廃人向けのディープな仕様解説
- AZの最後やメガシンカにまつわるサブクエの感動的な裏設定
それでは解説していきます。
最初の御三家選びに隠された「ヤンチャム」の秘密
まずはゲームを開始してすぐに直面する「御三家選び」に関する小ネタから解説していきましょう。 今作の冒険のパートナーとなる3匹ですが、意外な選択肢が用意されていることをご存知でしょうか。 通常プレイでは気づきにくい、開発陣の遊び心が詰まったポイントです。
意外な選出?金銀世代とポカブの組み合わせ
今作『ポケモンレジェンズ Z-A』で最初に選べるパートナーポケモン(御三家)は、チコリータ、ワニノコ、ポカブの3匹となっています。 発売前の先行映像の段階から、多くのトレーナーの間で「なぜこの組み合わせなのか?」と議論が巻き起こっていました。 チコリータとワニノコというジョウト地方(金銀世代)の2匹に対し、炎タイプ枠だけイッシュ地方のポカブが選出されています。
これは前作『レジェンズ アルセウス』において、ヒノアラシがすでに炎枠の御三家として登場していたことが大きな理由でしょう。 2作連続でヒノアラシを採用するわけにはいかないという、開発側のメタ的な事情が垣間見えます。 しかし、あえてくさタイプやみずタイプを別世代から選出せず、金銀の2匹を残した点には、何かしらの意図やリスペクトを感じざるを得ません。 不遇と言われがちな金銀御三家にスポットライトを当てたいという、開発者の親心のようなものを感じます。
「ドロボウ」から取り返す?4匹目の選択肢
ここからが本題の隠し要素です。 ストーリーの導入部分を思い出してください。 主人公はミアレシティに到着早々、とあるトレーナーのヤンチャムに旅行カバンを盗まれてしまいます。 その後、そのトレーナーとのバトルになるわけですが、ここで「御三家を選ぶ」というチュートリアルが発生します。
通常であれば、提示された3匹(チコリータ、ワニノコ、ポカブ)の中から1匹を選ぶことになります。 しかし、ここでなんと「ヤンチャム」を選ぶことができるのです。 このヤンチャムは、元々は相手トレーナーのポケモンです。 「リベンジの機会を作るためにカバンを盗んだ」という、少々理不尽な理由で主人公を巻き込んだ相手のポケモンを選ぶことができるという、なんとも皮肉な展開です。
ヤンチャムを選んだ場合の専用会話
もちろん、システム的に相手のポケモンを奪って冒険を始めることはできません。 興味本意でカーソルを合わせてヤンチャムを選択しようとすると、専用の会話イベントが発生します。 相手トレーナーから「それは自分のポケモンだ!」とツッコミが入るのです。
「ボールから出ているから選べるのでは?」というプレイヤーの悪ノリを想定し、しっかりとした返しを用意しているあたり、今作のテキストの作り込みの深さが伺えます。 御三家選びは一度きりのイベントであり、この会話を見るためにはデータをリセットして最初からやり直すしかありません。 こういった細かい部分に遊び心を仕込んでくるのが、レジェンズシリーズの魅力と言えるでしょう。
ミアレシティ駅と「脱出」バッドエンドの罠
次に紹介するのは、舞台となるミアレシティの「駅」に関する小ネタです。 今作は都市開発がテーマであり、主人公は外部から観光客としてやってきます。 その入り口となるのが「ミアレ駅」ですが、ここには初見殺しとも言えるトラップが仕掛けられています。
二度と入れない?駅のホームの秘密
ゲーム冒頭のムービーで、主人公が電車に乗って到着し、駅のホームを歩くシーンがあります。 実は、この「駅のホーム」内を自由に探索できるのは、オープニングのこの一瞬だけなのです。 改札を出てミアレシティの街中に入ってしまうと、二度とホームの中には戻れません。
ホーム内には数人のNPCが配置されており、彼らとの会話はこのタイミングでしか聞くことができません。 「ミアレに着いたら何をしようか」といった、これからの冒険を期待させるような会話が聞けるのですが、多くのプレイヤーは先を急ぐあまりスルーしてしまいがちです。 2周目をプレイする際は、ぜひ改札を出る前に周囲を探索してみてください。
電車に乗って「帰る」という選択
ストーリーが進み、チュートリアルを終えて自由行動が可能になると、再びミアレ駅に入ることができるようになります(ホームには行けませんが、改札前までは行けます)。 ここで、駅に止まっている電車に対してアクションを起こすと、驚きの選択肢が表示されます。
「ミアレシティから離れますか?」
通常、RPGにおいて冒険の舞台から立ち去るという選択肢はあり得ません。 しかし、今作ではこの選択肢を選ぶことが可能です。 「ミアレシティに残る」か「離れる」かの選択を迫られ、離れるを選ぶと、さらに確認のメッセージが入ります。 「ソトやタウニーたちとお別れすることになりますが、それでも良いですか?」と。
本当に帰ってしまう主人公
ここで迷わず「離れる」を選び続けると、どうなるのでしょうか。 なんと、主人公はミアレシティに来た時の「旅行カバン」を持ち、到着時着ていた「私服」に着替え、本当に電車に乗って去ってしまいます。 画面は暗転し、あたかもゲームオーバー、あるいはバッドエンドのような演出が入ります。
「まさかこれでセーブデータが消えるのか?」「強制終了か?」と焦る瞬間ですが、安心してください。 これは「夢オチ」のような演出となっており、気づけば駅のベンチでうたた寝をしていた主人公が目を覚ます、という形で元の場所に戻されます。 「謎の力によってミアレシティから逃れられない」とも取れる少しホラーな演出ですが、ゲーム進行に影響はありません。 ストーリーの進行度に関わらず発生するイベントなので、息抜きに試してみるのも面白いでしょう。
なつき度上げの最高効率は「カフェ」巡り
ポケモンの進化条件に関わる重要なステータス、「なつき度」。 ピチュウやリオル、イーブイ(ニンフィアなど)を進化させるためには必須の要素です。 従来作品では「手持ちに入れて歩き回る」「マッサージを受ける」などが主流でしたが、今作『ポケモンレジェンズ Z-A』では、もっと優雅で効率的な方法が存在します。
戦闘よりも「お茶」が効く
ミアレシティの至る所にある「カフェ」。 ここが今作におけるなつき度上げの最適解です。 カフェでは、ボールから出したポケモンと一緒にお茶を楽しむことができ、写真撮影などのコミュニケーションも可能です。 実はこの「カフェでの飲食」が、なつき度を爆発的に上昇させる効果を持っています。
通常の連れ歩きや戦闘でのレベルアップでもなつき度は上がりますが、時間がかかります。 一方、カフェを利用すれば、なつき度進化が必要なポケモンでも、約6回から8回程度お茶をするだけで進化ラインまで到達します。 メニューによる上昇値の差はないため、一番安いドリンクを注文し続けるだけで十分です。 「金欠だから高いケーキは頼めない…」というトレーナーでも安心の仕様となっています。
「やすらぎのすず」とのコンボ
さらに効率を上げたい場合は、アイテム「やすらぎのすず」を活用しましょう。 サブミッションの報酬などで入手できるこのアイテムを持たせた状態でカフェに行くと、必要な回数が3回から4回程度に激減します。 所要時間はわずか3分ほど。 広いフィールドを意味もなく走り回る必要はもうありません。 カフェ巡りは、図鑑埋めを急ぐプレイヤーにとって必須のテクニックと言えるでしょう。
フィールドの障害物は「秘伝技」不要
フィールドを探索していると、道を塞ぐ「岩」や、路地裏の「ヘドロ」、アイテムを隠している「蔦(ツタ)」などの障害物に遭遇します。 これらを見て、「また『いわくだき』や『いあいぎり』を覚えた専用ポケモン(秘伝要員)を連れ歩かないといけないのか…」とげんなりした方も多いはずです。 しかし、それは大きな誤解です。
技の「タイプ」や「イメージ」で破壊可能
チュートリアルでは、道を塞ぐ岩を壊すために「いわくだき」を使うよう指示されます。 このせいで「特定の技でないと壊せない」と思い込んでしまいがちですが、実際はもっと柔軟な仕様になっています。 「いわくだき」そのものが必須なわけではなく、「岩を壊せそうな技」であれば代用が可能なのです。
| 障害物の種類 | 破壊可能な技の例 | 備考 |
|---|---|---|
| ひび割れた岩 | いわくだき、かわらわり、ドリルライナー | 格闘技や地面技の多くが対応 |
| ヘドロ | みずでっぽう、バブルこうせん、ねんりき、サイコキネシス | 水技で洗い流すか、エスパー技で除去 |
| 絡まる蔦 | かえんほうしゃ、はっぱカッター、つばめ返し | 炎で燃やすか、刃物系の技で切断 |
このように、手持ちの主力ポケモンが覚えている攻撃技で十分に対応可能です。 特に「ヘドロ」をエスパー技で除去できる点は意外と知られておらず、水タイプが手持ちにいない場合でも突破できる救済措置となっています。 「秘伝要員で手持ちの枠が埋まる」という過去作のストレスから解放された、非常に快適なシステムと言えます。
「けいけんアメ」は回復アイテムの代わりになる
『ポケモンソード・シールド』から本格導入され、育成の常識を変えた「けいけんアメ」。 今作でも入手機会は多く、道端で拾ったり、サブミッションの報酬で手に入ったりと、カバンの中に余りがちなアイテムです。 このけいけんアメに、意外な使い道があることをご存知でしょうか。
瀕死からの復活手段として活用
『ポケモンレジェンズ Z-A』のバトルは難易度が高めです。 特に「オヤブンポケモン」との戦闘では、強力な攻撃を受けて頻繁にポケモンが瀕死(ひんし)状態になります。 序盤は金策も厳しく、復活アイテムである「げんきのかけら」を買う余裕がないこともしばしば。 そんな時に役立つのが「けいけんアメ」です。
実は、瀕死状態のポケモンに「けいけんアメ」を使ってレベルアップさせると、HPが少量回復し、瀕死状態から復活するという仕様があります。 レベルが上がった際のステータス上昇分がHPに反映される際、現在HPが0からプラスに転じるため、結果として蘇生されるのです。 「げんきのかけら」が尽きてしまい、ポケモンセンターに戻るのも面倒な状況で、このテクニックは非常に役立ちます。 余っているXSやSサイズの飴を「簡易蘇生薬」としてストックしておくのが、上級者の冒険術です。
素早さは「移動速度」ではなく「CT」に影響
今作のバトルシステムは、従来のターン制とは異なる「リアルタイムバトル」の要素を含んでいます。 そこで疑問になるのがステータスの一つである「すばやさ」の役割です。 「すばやさが高ければフィールドでの移動速度が上がるのか?」と期待しがちですが、残念ながら移動速度はポケモンごとに固定されており、ステータスは影響しません。 では、何のために素早さを上げる必要があるのでしょうか。
クールタイム(CT)短縮のメカニズム
今作のバトルには、技ごとに「クールタイム(再使用までの待機時間)」が設定されています。 例えば、「でんこうせっか」のような先制技はクールタイムが短く(例:3秒)、大技である「はかいこうせん」などは長く設定されています。 従来のポケモンのように、同じ技を連打することはできません。
ここで「すばやさ」が関わってきます。 素早さの実数値が高いほど、技を使用した後のクールタイムが短縮されるという仕様になっているのです。 例えば、素早さが低いポケモンと高いポケモンが同じ「つじぎり」を使った場合、素早さが高いポケモンの方が早く次の行動に移れます。
これは、手数で圧倒するアタッカーにとって死活問題です。 「いじっぱり(攻撃↑特攻↓)」よりも「ようき(素早さ↑特攻↓)」の性格が推奨されるケースが多いのは、このシステムにより行動回数そのものが増えるためです。 移動速度が変わらなくても、バトルの快適性と勝率に直結する重要なステータスであることを覚えておきましょう。
色違い厳選の革命的仕様
ポケモン廃人にとっての至上命題、「色違い厳選」。 今作『ポケモンレジェンズ Z-A』では、この色違いにまつわる仕様が大幅に緩和され、過去作と比べても非常に狙いやすくなっています。 特に注目すべきは「色違い個体の永続性」と「捕獲ボーナス」です。
マップ切り替えでも消えない色違い
従来のシリーズでは、色違いポケモンが出現しても、マップを切り替えたりロードを挟んだりすると消滅してしまうのが常でした。 しかし今作では、色違いが出現した場所にその情報が残り続けるという神仕様が採用されています。
例えば、探索中に色違いを見つけたものの、手持ちのボールがない、あるいは回復が必要といった状況になったとします。 一度その場を離れ、準備を整えてから戻ってきても、その色違いポケモンはそこにい続けるのです。 ただし、注意点もあります。 「10種類以上の色違い情報がストックされると、古いものから消えていく」という仕様があるため、あまりにも多くの色違いを放置しすぎるのは危険です。 とはいえ、焦って捕獲に失敗するリスクを減らせるこの仕様は、厳選勢にとって朗報以外の何物でもありません。
背面取りと確定捕獲
さらに、捕獲率に関する小ネタもあります。 『レジェンズ アルセウス』同様、ポケモンの背後からボールを当てる「背面取り」は捕獲率が大幅にアップします。 そして何より重要なのが、「色違いポケモンは通常個体よりも捕獲率が高く設定されている」という点です。 さらに、バトルに持ち込んで「捕獲チャンス(相手が弱ったり、隙を見せたりした状態)」にすると、どんなボールでも確定で捕獲できるという仕様が存在します。
「色違いが出たけど、自爆技で倒れてしまったらどうしよう」という恐怖とはおさらばです。 バトルに持ち込みさえすれば、確実にゲットできる安心設計。 ただし、今作は「おまかせレポート(オートセーブ)」をオフにできない場面もあるため、色違いを見つけたらまずは手動でレポートを書く癖をつけておくことは変わらず重要です。
ミアレ美術館の「コフーライ」と13匹目の謎
サブミッションの中に、ミアレ美術館で発生する「コフーライ」に関するクエストがあります。 館内に散らばったコフーライを探し出し、元の持ち主(カップル)の元へ連れ戻すという内容です。 一見すると単なる「かくれんぼ」クエストですが、クリア後に奇妙な現象が起こります。
強制的に譲渡される貴重な個体
クエストでは合計12匹のコフーライを探すことになります。 しかし、依頼主の元に集まったコフーライを数えてみると、なぜか「13匹」いるのです。 増えた1匹がどこから来たのかは謎のままですが、依頼主は「手持ちがいっぱいで連れて行けないから」という理由で、余った1匹を主人公に譲ってきます。
「ただのコフーライなら、もう持ってるし逃がそうかな」と思った方、ちょっと待ってください。 このコフーライは、非常に貴重な個体です。 進化させると、「マリンのもよう」のビビヨンになります。 今作で通常出現するビビヨンは「ピンクのもよう」に統一されているため、このサブミッションで入手できる個体以外で「マリンのもよう」を入手する方法は、現状確認されていません。
この情報を知らずに、「ボックスを圧迫するから」と逃がしてしまったプレイヤーが後を絶ちません。 取り返しがつかない要素の一つなので、このコフーライだけは大切にロックして保管しておきましょう。
「ちからもち」等の種族値変更とバランス調整
対戦勢にとって衝撃的だったのが、一部ポケモンの種族値(ステータス)変更です。 今作には「とくせい(特性)」というシステムが存在しません。 これにより、特性によって強さを発揮していたポケモンたちが弱体化するのではないかと懸念されていました。 特に影響が大きいのが、「ちからもち(攻撃力が2倍になる)」や「ヨガパワー」を持つポケモンです。
クチートやチャーレムの救済措置
メガクチートやメガチャーレムは、特性の恩恵ありきのステータスをしていました。 特性がない今作では火力が激減してしまう…と思いきや、開発陣はしっかりと調整を行っていました。 これらのポケモンは、攻撃種族値そのものが大幅に上方修正されています。
通常のメガシンカポケモンは、合計種族値が元の姿から+100されるのが通例です。 しかし、特性「ちからもち」「ヨガパワー」持ちだったポケモンに関しては、この上昇幅が**+140**などに設定されています。 これにより、特性がなくてもある程度の火力が担保されるようになっています。 とはいえ、全盛期の「攻撃力2倍」に比べれば弱体化は否めませんが、全く使い物にならないという事態は避けられています。
また、新登場の「メガスターミー」も上昇幅が+140であることから、もし本編シリーズに逆輸入された場合は「ヨガパワー」のような強力な特性が与えられるのではないかと考察されています。
「ビッグカナリーぬい」とネジ集め
ミアレシティの探索要素として、「カラフルなネジ」集めがあります。 街の至る所に隠されたこのネジを集めると、人気インフルエンサー「カナリー」を模したぬいぐるみ「カナリーぬい」と交換できます。 このぬいぐるみが、ただのコレクションアイテムではなく、冒険を有利にする強力な効果を持っています。
コンプリート報酬の特大ぬいぐるみ
「カナリーぬい」には5種類あり、それぞれ効果が異なります。
- 被ダメージ軽減: ポケモンが気絶しにくくなる
- 捕獲率アップ: ボールでの捕獲成功率が上がる
- かけら入手量アップ: メガかけら回収時のドロップ数が増える
- 経験値アップ: 獲得経験値が増える …など
これらを交換するためには、合計100個ある「カラフルなネジ」を集める必要があります。 アスレチックの上や建物の隙間など、見つけにくい場所に配置されているため、攻略サイトや動画を参考にしながら「どこを取ったか」をメモしておくことを強く推奨します。
全てのネジを集め、全ての「カナリーぬい」を交換すると、最後に**「ビッグカナリーぬい」**というアイテムが入手できます。 これを持ってホテルZの自室に戻ると、ベッドの横に人間大の巨大なぬいぐるみが配置されます。 これ自体に特殊な効果はありませんが、殺風景な部屋が華やかになる、究極のやり込みトロフィーと言えるでしょう。
暴走メガシンカにまつわるサブミッションの真実
ストーリー本編では、謎の暴走現象によってメガシンカしたポケモンたちを鎮める任務に追われます。 クリア後に解放されるサブミッションには、この暴走したポケモンたちの「その後」を描いた物語が用意されています。 説明不足でスルーされがちですが、非常にエモーショナルな内容が含まれています。
クチート、ルチャブル、ユキメノコの後日談
- クチート: かつて暴走していたメガクチートと同じ場所に現れるクチート。 「絶対に捕まらない」と言われていた個体ですが、主人公がボールを投げるとあっさり捕まります。 これは、暴走を止めてくれた主人公の実力を認め、感謝の意を示していると解釈できます。
- ルチャブル: 暴走していたルチャブルが、リベンジマッチを挑んでくるミッション。 以前ルチャブルに餌をあげていた女性が登場し、彼女がルチャブルを理解するためにトレーナーへの道を志すという結末を迎えます。 人とポケモンの共存というテーマを象徴するエピソードです。
- ユキメノコ: ただひたすらにユキメノコの後をついていくだけのミッション。 たどり着いた先は、かつて暴走ユキメノコと戦った場所です。 言葉は交わしませんが、最後に進化アイテムである「めざめいし」を置いて去っていきます。 無言の感謝と別れを描いた、少し切なくも美しいサブミッションです。
これらのミッションは、単なるアイテム回収イベントではなく、本編のストーリーを補完する重要なエピローグとなっています。
AZの死とルカリオに託された想い
最後に紹介するのは、物語の核心に触れる最大のネタバレ要素です。 『ポケモンXY』でも重要人物だった「AZ(エーゼット)」についてです。 今作のストーリー終盤、3000年の時を生きた王、AZはその長い生涯に幕を閉じます。
コルニの先祖からの手紙
エンディング後、主人公の拠点であるホテルZの自室に戻ると、机の上にポツンとモンスターボールが置かれています。 中に入っているのは「ルカリオ」。 ストーリー序盤で、暴走アブソルに対抗するためにAZから一時的に託され、共にメガシンカを行ったあのルカリオです。
ボールの横には、AZが主人公に宛てた最後の手紙が添えられています。 そこには、このルカリオがAZ自身のポケモンではなく、「ある人物」から護衛として送られたものであることが記されています。 そして、「もし彼女の子孫に会うことがあれば、よろしく伝えてほしい」という旨のメッセージが。
この「ある人物」こそ、『ポケモンXY』に登場するジムリーダー「コルニ」の先祖であることは間違いありません。 コルニは「メガシンカの継承者」と呼ばれる一族の末裔です。 このルカリオは、カロス地方におけるメガシンカの歴史そのものを背負った存在であり、それをAZを経て主人公が受け継ぐという、壮大な歴史のバトンタッチが描かれているのです。
まとめ
今回は『ポケモンレジェンズ Z-A』の小ネタや隠し要素について、システム面からストーリーの裏設定まで幅広く解説しました。
- 取り返しのつかない要素: 御三家の選択やコフーライの確保など、知識がないと損をするポイントがある。
- 攻略効率化: カフェでのなつき度上げや、けいけんアメによる蘇生術は冒険を劇的に楽にする。
- システムの理解: 素早さのCT短縮効果や、障害物破壊の仕様を知ることで、より戦略的なプレイが可能になる。
- 世界観の深掘り: サブミッションやクリア後の手紙を通じて、カロス地方の歴史やキャラクターの想いに触れることができる。
ただクリアするだけでは味わえない、噛めば噛むほど味が出るのが本作の魅力です。 まだ回収していない要素があれば、ぜひ今夜にでもミアレシティへ戻り、確かめてみてください。 新たな発見が、あなたのポケモンライフをより豊かにしてくれるはずです。






