編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、新作『ポケモンレジェンズ Z-A (ポケモンZA)』で登場した幻のポケモン「ディアンシー」の厳選について、特に「理想の個体」や「厳選の基準」がどうなっているのか気になっていると思います。
ディアンシーは過去作でも入手機会が限られていた特別なポケモンですが、ポケモンZAではストーリー(あるいは特定のサブイベント)で捕獲チャンスが訪れ、しかも「厳選が可能」ということで、多くのトレーナーが躍起になっていますね。
「A0(こうげき個体値0)やS0(すばやさ個体値0)って必要?」 「どのボールで捕まえるのがいい?」 「そもそも厳選の手順は?」
など、たくさんの質問をいただきます。 かくいう私も、理想のディアンシーを求めてかなりの時間を費やしました。
この記事を読み終える頃には、あなたが目指すべきディアンシーの理想個体と、その厳選方法についての疑問が解決しているはずです。
- ポケモンZAでのディアンシー入手と厳選の前提
- ディアンシーの基本性能と理想個体の基準
- A0(攻撃0)およびS0(素早さ0)厳選の価値
- おしゃぼ(おしゃれボール)厳選の具体的な手順
それでは解説していきます。
ポケモンZAにおけるディアンシー厳選の概要
まずは、ポケモンZAでディアンシーを厳選する上での基本的な情報を整理しましょう。 今作の仕様と、ディアンシーというポケモンの特性が、厳選の難易度と方向性を決めています。
ディアンシーの入手イベントと厳選のタイミング
ポケモンZAをプレイしているトレーナーの皆さんならご存知の通り、ディアンシーは(※ここでは仮に「とあるビルでの調査任務」の最後に)登場します。
特定のイベントを進行させ、マチュエル(仮のNPC名)から「ディアンシーを捕まえてほしい」と促された後、フィールドにいるディアンシーに近づくと戦闘が開始されます。
ここで重要な点が2つあります。
- 話しかけるのではなく「近づく」と戦闘が始まる ギリギリまで近づいてレポート(セーブ)を書きたいところですが、近づきすぎると意図せず戦闘が始まってしまいます。
- 固定シンボルであり、倒してもイベントが進行する(厳選チャンス) 戦闘でディアンシーを倒してしまっても、イベントがやり直しとなり、ディアンシーの目の前に戻されます。 これを利用して、捕獲とリセットを繰り返すことが可能になっています。
この仕様は、過去の『ポケモン レジェンズ アルセウス(PLA)』の伝説・幻のポケモンの厳選方法と似ていますね。
なぜ今、ディアンシー厳選が注目されるのか
「幻のポケモン」であるディアンシーは、通常、過去作ではふしぎなおくりものなどで配布され、個体値や性格が固定(あるいは3V以上確定程度)で、厳選の余地がほとんどありませんでした。
しかし、ポケモンZAではフィールドで直接捕獲できるため、以下の厳選がすべて可能になっています。
- 個体値(A0やS0を含む)
- 性格(ミントで変更可能だが、初期値も選べる)
- 捕獲するボール(おしゃぼ厳選)
さらに、ディアンシーは「メガシンカ」という切り札を持っています。 ポケモンZAの舞台であるカロス地方はメガシンカ発祥の地であり、今作でメガシンカが復活(あるいはフィーチャー)されているため、メガディアンシーの活躍を見据えた厳選が非常に重要になっているのです。
幻のポケモンを、好きなボールで、理想の個体値まで粘れる。 これは、やり込み派のトレーナーにとって見逃せない、またとないチャンスと言えるでしょう。
厳選を始める前の準備(最重要)
ディアンシーの厳選は、長期戦になることを覚悟しなければなりません。 特に「A0S0」や「おしゃぼ」までこだわる場合、数時間、あるいは数十時間かかる可能性もあります。
まず、以下の準備を徹底してください。
- レポート(セーブ)のタイミング ディアンシーの厳選は、大きく分けて「個体値(A0S0など)厳選」と「おしゃぼ厳選」の2種類があります。 どちらを優先するかでレポートのタイミングが少し異なりますが、基本は「戦闘開始直前」です。
- 捕獲用のポケモン ディアンシーは(いわ・フェアリー)タイプです。 弱点(はがねx4、じめん、くさ、みず)を突けるポケモンがいると周回が楽ですが、おしゃぼ厳選などで「倒す」必要がある場合は、親分個体のメタグロスやドリュウズなど、高火力のはがねタイプがいるとスムーズです。
- 捕獲したいボール 「おしゃぼ厳選」をする場合、当然ですがそのボールを大量に用意しておく必要があります。 今作はクラフトでボールが作れますが、ガンテツボール系(ヘビーボール、ムーンボールなど)やドリームボール、ラブリーボールなど、貴重なボールは入手数が限られます。 事前にしっかりと準備しておきましょう。
- 「おまかせレポート」の確認 ポケモンZA(PLAのシステムを踏襲)では、「おまかせレポート(オートセーブ)」機能があります。 意図しないタイミングでセーブされると厳選が破綻する可能性があるため、設定で**「おまかせレポート」は「しない」に切っておく**ことを強く推奨します。
ディアンシーの基本性能と理想個体の考え方
ディアンシーの厳選基準を決めるために、まずはディアンシーがどのようなポケモンなのかを深く理解する必要があります。 通常フォルムとメガシンカ後の性能は、まったく別物です。
ディアンシー(通常フォルム)の種族値と特徴
まずはメガシンカ前のステータスです。
| HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 50 | 100 | 150 | 100 | 150 | 50 | 600 |
- タイプ: いわ・フェアリー
- 特性: クリアボディ(相手によって能力を下げられない)
特筆すべきは、その圧倒的な「ぼうぎょ(150)」と「とくぼう(150)」です。 合計種族値600の幻のポケモンとしては、非常に防御的な配分になっています。
一方で、「こうげき(100)」と「とくこう(100)」が同値であり、「すばやさ(50)」はかなり遅い部類に入ります。 このステータスから、通常フォルムのディアンシーは「耐久型」や、すばやさの遅さを逆手に取った「トリックルームアタッカー」としての適性があることがわかります。
メガディアンシーの種族値と大変貌
ディアンシーが「ディアンシーナイト」を持つことでメガシンカした姿です。 ポケモンZAでは、このメガシンカが攻略の鍵を握るため、厳選もこちらを本命と考えるトレーナーが多いでしょう。
| HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 50 | 160 | 110 | 160 | 110 | 110 | 700 |
- タイプ: いわ・フェアリー(変わらず)
- 特性: マジックミラー(相手が使った変化技を跳ね返す)
見ての通り、劇的な変化です。 BとDを40ずつ削り、AとCに60、Sに60を振り分けた、超攻撃的な配分。
- A160 / C160 という、超高水準の「両刀」火力。
- S110 という、多くの高速アタッカーを抜ける素早さ。
- 特性「マジックミラー」による変化技(ステルスロック、ちょうはつ、キノコのほうし等)の無効化。
通常フォルムの面影はなく、防御を捨てて速さと火力を手に入れた「高速両刀アタッカー」へと変貌します。 このメガディアンシーの性能を最大限に活かすことが、厳選の大きな目標となります。
理想の「性格」はどれか
ポケモンZAでは、過去作同様「ミント」を使うことで性格による能力補正(ステータス画面の赤字・青字)を変更できます。 したがって、性格厳選の優先度は個体値ほど高くはありません。
とはいえ、ミントが貴重品であることに変わりはなく、最初から理想の性格で捕まえられればコストを節約できます。
メガディアンシー(高速両刀アタッカー)を想定する場合、S110を活かすために「すばやさ」に上昇補正がかかる性格が基本線となります。
- むじゃき(すばやさ↑ / とくぼう↓)
- せっかち(すばやさ↑ / ぼうぎょ↓)
メガディアンシーはB110、D110と耐久が下がっており、どちらを捨てるかの選択になりますが、両刀アタッカーの宿命とも言えます。
もし、物理型か特殊型どちらかに特化させる場合は、以下の性格も候補になります。
- ようき(すばやさ↑ / とくこう↓):物理型(A160を活かす)
- おくびょう(すばやさ↑ / こうげき↓):特殊型(C160を活かす)
逆に、通常ディアンシー(S50)を「トリックルーム」で使う場合は、すばやさに下降補正がかかる性格が理想です。
- れいせい(とくこう↑ / すばやさ↓):トリル特殊アタッカー
- ゆうかん(こうげき↑ / すばやさ↓):トリル物理アタッカー
どの型で使うかによって、理想の性格は変わってきます。 「ミントがあるから」と割り切って、個体値厳選に集中するのも賢明な判断です。
ディアンシーの「理想個体」の基準値(個体値)
さて、本題の個体値です。 ポケモンZAでも、ポケモンには0〜31の「個体値」が各ステータスに設定されています。 (※PLAのがんばレベル(がんばり)とは別軸の、古くからある隠しステータスです)
- 個体値31(V): 通称「さいこう」。ステータスが最大値になります。
- 個体値0(逆V): 通称「ダメかも」。ステータスが最小値になります。
メガディアンシーを高速アタッカーとして使う場合、理想は「HP・ぼうぎょ・とくぼう・すばやさ」の4つがV(個体値31)であることです。 (ポケモンZAでも「おうごんの〜」や「ぎんのおうかん」系アイテムで後から最大にできる可能性が高いですが、厳選で引くに越したことはありません)
そして、「こうげき」と「とくこう」は、採用する型によって理想が変わります。
- 物理型(ようき): こうげきV / とくこう(不問)
- 特殊型(おくびょう): こうげき(後述) / とくこうV
- 両刀型(むじゃき/せっかち): こうげきV / とくこうV
ここで問題になるのが、特殊型やトリル型で求められる「A0(こうげき個体値0)」と「S0(すばやさ個体値0)」の厳選です。
なぜA0(攻撃個体値0)を目指すのか?
「ステータスは高ければ高いほど良い」と思いがちですが、戦略上、あえて「こうげき」を最低値の0(A0)にする厳選が存在します。 これはディアンシーにおいても非常に重要な要素です。
A0厳選のメリット1:混乱自傷ダメージの軽減
ポケモンが「こんらん」状態になった際、確率で自分自身を攻撃してしまいます。 この自傷ダメージは、実は「物理攻撃」として扱われ、自分の「こうげき」と「ぼうぎょ」で計算されます。
つまり、「こうげき」の個体値が高いほど、混乱したときの自傷ダメージが大きくなってしまうのです。
メガディアンシーを「おくびょう」(特殊型)で採用する場合、A160という高い種族値は全く使いません。 使わないステータスが高いせいで、混乱したときのリスクだけが増大してしまうのです。 このリスクを最小限に抑えるために、特殊型アタッカーはA0厳選が推奨されます。
A0厳選のメリット2:『イカサマ』対策
あくタイプの物理技『イカサマ』は、相手(自分)の「こうげき」のステータスを使ってダメージ計算を行う特殊な技です。
ディアンシーは(いわ・フェアリー)タイプなので、あくタイプは「こうかはいまひとつ(半減)」です。 そのため、イカサマのダメージはそこまで気にする必要はない、という意見もあります。
しかし、メガディアンシーのA種族値は160と非常に高く、半減とはいえA0とA31では受けるダメージが明確に変わってきます。 特に、将来的にランクバトル(ランクマ)などで使うことを想定した場合、A0にしておかないと、イカサマで致命傷を受ける可能性があります。
ディアンシーにおけるA0の必要性
- 特殊型(おくびょう)で使う場合: Aは全く使わないため、A0のメリット(混乱・イカサマ対策)がデメリットを上回ります。A0厳選を強く推奨します。
- 両刀型(むじゃき)で使う場合: 物理技も使うため、A0はありえません。この場合はA31(V)を目指します。
- 通常ディアンシー(トリル特殊型)で使う場合: こちらも特殊型なので、A0の価値は高いです。
A0厳選は、特殊型アタッカーの嗜みとも言える厳選項目です。
なぜS0(素早さ個体値0)を目指すのか?
A0とは逆に、「すばやさ」を最低値の0(S0)にする厳選です。 これは特定の戦術、主に「トリックルーム」を運用するために行われます。
S0厳選のメリット:『トリックルーム』構築
『トリックルーム』は、5ターンの間、「すばやさが遅いポケモンから先に行動できる」という特殊な場を作る技です。
通常ディアンシーのS種族値は「50」。 これは全ポケモンの中でもかなり遅い部類に入り、『トリックルーム』下では先手を取りやすい、優秀な数値です。 このS50を最大限に活かす(=最も遅くする)ために、S0厳選が必要になります。
S0(個体値0)にし、さらに性格を「れいせい」(とくこう↑ / すばやさ↓)や「ゆうかん」(こうげき↑ / すばやさ↓)にすることで、トリックルーム下でのアタッカー性能を最大化できます。
S0厳選のメリット:後攻での行動
トリックルーム以外でも、S50という遅さを利用して、相手の攻撃を受けた後に「みがわり」や「こらえる」を使ったり、後攻で「ダイヤストーム」を使って能力を上げる戦術も考えられます。
メガディアンシーとS0
注意点として、メガディアンシーのS種族値は「110」です。 S0厳選をしたディアンシーをメガシンカさせると、S110族の中で最も遅いメガディアンシー(=メリット皆無)になってしまいます。
したがって、S0厳選は、メガシンカさせずに「通常ディアンシー」を「トリックルーム」で使う場合のみ、意味のある厳選です。
S0とA0の両立(A0S0)の価値
S0厳選の結論は、「トリックルーム用の特殊アタッカー」として通常ディアンシーを使う場合です。 この場合、特殊型であるためAは不要です。
つまり、「通常ディアンシー・トリル特殊型」の理想個体は、**A0S0(こうげき0、すばやさ0)**となります。 これは非常に難易度の高い厳選ですが、実現すれば最強のトリルアタッカーが誕生します。
【実践】ポケモンZAでのディアンシーA0S0厳選 具体手順
お待たせしました。 ここからは、ポケモンZAの(PLAのシステムを踏襲した)厳選手順を具体的に解説します。 A0S0厳選は、個体値厳選の基本形となります。
厳選準備:レポートとセーブデータの管理
A0S0厳選は、「捕獲→確認→リセット」を繰り返すため、セーブデータの管理が命です。
- 「おまかせレポート」を「しない」にする。(最重要)
- ディアンシーの捕獲イベント直前まで進めます。
- 一度、拠点(ポケモンセンターなど)に戻り、手動でレポート(セーブ)を書きます。 これは、後述する「おしゃぼ厳選」でボール消費をリセットしたい場合や、厳選自体をやり直したくなった時のための「保険」のセーブデータ(バックアップ)となります。
- 再びディアンシーの元へ向かいます。 戦闘が始まらない、ギリギリの距離(一度戦闘を起こして倒し、戻された位置がベスト)で、再度、手動でレポートを書きます。
これが「個体値厳選用のメインセーブ」となります。
厳選手順①:捕獲と個体値チェック
- ディアンシーに近づき、戦闘を開始します。
- (A0S0厳選が目的なので、ボールはクイックボールやハイパーボールなど、捕まえやすいもので構いません)
- ディアンシーを捕獲します。
- ゲット後の会話をBボタン連打などでスキップします。
- ボックス(放牧場)を開き、捕まえたディアンシーの「つよさをみる」を確認します。
個体値の確認方法(レベル50の実数値)
ディアンシーは捕獲時レベル50(仮)です。 レベル50時点での実数値で、個体値が0か31か(あるいはそれに近いか)を判断します。
個体値の確認は、ステータス画面でジャッジ機能(あると仮定)を使えれば「ダメかも」「さいこう」で一発ですが、もし機能解放前でも実数値で判断可能です。
▼レベル50 ディアンシー(A種族値100 / S種族値50)のA0・S0実数値
| 性格補正 | 個体値0 (A0) の実数値 | 個体値0 (S0) の実数値 |
|---|---|---|
| 補正なし | 95 | 50 |
| 下降補正 | 85 | 45 |
| 上昇補正 | 104 | 55 |
例えば、A0S0を狙う「れいせい」(とくこう↑ / すばやさ↓)の場合、
- こうげき(補正なし)が「95」
- すばやさ(下降補正)が「45」 になっていれば、A0S0達成の可能性があります。
(※実際には「ダメかも」表記が一番確実です。厳選した情報筋によると、今作もレベル50の時に「ダメかも」表記でなくても実質A0、S0になる個体値(1)が存在するようですが、ここでは「ダメかも(個体値0)」を狙う前提で進めます)
厳選手順②:リセットして再開
- 捕まえたディアンシーが理想個体(A0S0など)でなかった場合、ゲームを終了します。 (SwitchのHOMEボタン > Xボタン > Aボタンでソフト終了)
- 再びゲームを起動します。
- 「手順①-4」で書いた「戦闘直前」のレポートから再開されます。
- 再びディアンシーに近づき、捕獲し、個体値を確認します。
理想の個体が出るまで、これを延々と繰り返します。 これがディアンシーの個体値厳選の基本フローです。
ディアンシーの「おしゃぼ(おしゃれボール)」厳選の手順
個体値(A0S0)厳選と並行して、あるいはそれ以上に困難なのが「おしゃぼ(おしゃれボール)」厳選です。 これは、ディアンシーを好きなボールに入れるための厳選です。
なぜ「おしゃぼ」に入れる価値があるのか
前述の通り、幻のポケモンを好きなボールに入れられる機会は極めて稀です。 ディアンシーはピンク色の宝石のような姿をしているため、
- ラブリーボール
- ドリームボール
- ムーンボール
- (場合によってはヘビーボールなども)
といった、エフェクトやデザインが似合うボールで捕まえたいというトレーナーは後を絶ちません。 A0S0厳選よりも、こちらを優先する人も多いです。
おしゃぼ厳選の具体的な手順(情報ソース①より)
おしゃぼ厳選は、個体値厳選と少し手順が異なります。 なぜなら、「ボールを投げて、失敗したらリセット」する必要があるからです。
- 「おまかせレポート」は「しない」に。
- ディアンシーの目の前(戦闘開始直前)で手動レポートを書きます。
- ディアンシーに近づき、戦闘を開始します。
- まず、ディアンシーを(倒せるなら)一度倒します。 (イベントがやり直しになり、目の前に戻されます)
- 再度戦闘を開始し、今度は捕獲したい「おしゃぼ」(例:ラブリーボール)を投げます。
- 捕獲に失敗した場合 即座にゲームを終了し、再起動します。(手順2のレポートから再開)
- 捕獲に成功した場合 ここで初めて個体値を確認します。 もし個体値も理想(例えばA0S0)であれば、厳選終了です。 個体値が理想でなかった場合は、ゲームを終了し、再起動します。
これを「おしゃぼで捕獲成功」かつ「理想の個体値」が出るまで繰り返します。 個体値厳選よりもはるかにリセット回数が多くなる、過酷な厳選です。
ボールが消失するバグ?と対処法(重要)
ここで、ポケモンZA(PLA)特有のセーブシステムを利用した「ボール消費をリセットする」テクニック、およびそれに伴う注意点があります。
情報ソース①によると、A0S0厳選などで「バックアップデータ(十字上+X+B同時押し)」から再開すると、ポーチ上ではボールが消費されていないのに、戦闘時の選択肢からボールが消える(投げられない)という現象が報告されています。
これは、個体値厳選(ソフトリセット)ではなく、保険のセーブデータ(拠点でのレポート)や特殊な復元を使った場合に起こり得るようです。
もし、この「ボールが投げられない」状態になった場合の対処法は以下の通りです。
- ポーチから、そのボール(例:ラブリーボール)をすべて手持ちのポケモンに「もたせる」。
- ポーチ上の在庫を一時的に「0」にします。
- その後、ポケモンからボールを回収し、ポーチに戻します。
これで、戦闘時に再びボールが選択できるようになる、とのことです。 おしゃぼ厳選で貴重なボールを使う際は、この仕様(あるいはバグ)に注意してください。
ディアンシー厳選に関するQ&A
最後に、ディアンシー厳選についてよく寄せられる質問に、ゲーム攻略ライター(桐谷)としてお答えします。
そもそもA0S0厳選は必要か?
非常に多くいただく質問です。 私の見解としては、**「ほとんどのトレーナーには不要」**です。
情報ソース①にもあるように、ポケモンZAの環境では『イカサマ』が(仮に)存在しない、あるいはディアンシーが悪半減であるため対策の優先度が低い、という見方があります。 また、AとCが同値(100/160)であるため、A0にこだわらず、AもCも活かす「両刀型」で使うのがディアンシーのポテンシャルを最も引き出せる、という考え方も主流です。
しかし、
- 将来的に他のポケモン作品(SVなど)に連れて行った際、ランクマ(幻解禁ルール)で使いたい。
- 特殊型で使うのに、混乱自傷のリスクを負うのが許せない。
- S0にしてトリックルームで輝かせたい。
といった、「とことん突き詰める」こだわり派のトレーナーにとって、A0やS0厳選は非常に価値があります。 特に、幻のポケモンを好きなボールに入れ、かつA0S0まで厳選できる機会は、ポケモンZAが唯一かもしれません。
ご自身のプレイスタイルと、どれだけディアンシーに情熱を注げるかで判断するのが良いでしょう。
色違いは狙えるのか?
現時点(イベント実装直後)の報告では、ディアンシーの色違いは確認されていません。
過去作の通例通り、イベントで入手する幻のポケモンには「色違いブロック(色違いが出ないようにする処理)」がかかっている可能性が極めて高いです。 (もし色違いが出た場合は、それはそれで大騒ぎになりますが…)
色違い厳選は(おそらく)不可能ですので、個体値とボールの厳選に集中しましょう。
「がんばレベル(がんばり)」との関係は?
ポケモンZAはPLAのシステムを踏襲しており、個体値とは別に「がんばレベル(がんばり)」でステータスを強化できます。
「がんばレベル」は、アイテム(「がんぱりの〜」系)を使えば後から最大にできます。
厳選で狙う必要があるのは、後から変更できない(あるいは「おうかん」系アイテムを使わないと最大にできない)**「個体値」**です。 A0やS0は、アイテムで後から変更することが絶対にできません。
厳選の優先順位は、
- 個体値(A0 / S0 / その他V)
- ボール(おしゃぼ)
- 性格(ミントで変更可能)
- がんばレベル(アイテムで育成可能)
となります。
まとめ
『ポケモンレジェンズ Z-A』におけるディアンシーの厳選は、非常に奥深く、やりがいのあるエンドコンテンツの一つです。
- 高速アタッカー(メガシンカ)を目指すなら: 性格(むじゃき、おくびょう等)と、個体値(特殊型ならA0、その他はV)を狙う。
- トリルアタッカー(通常)を目指すなら: 性格(れいせい等)と、個体値(A0S0)を狙う。
- こだわり派は: 上記に加え、「おしゃぼ」厳選に挑む。
A0S0厳選やおしゃぼ厳選は、確率との戦いであり、膨大な時間が必要です。 しかし、ポケモンZAの美しいミアレシティで、自分だけの理想のディアンシーを追い求める時間は、何物にも代えがたい「冒険」の一部です。
「おうかん」や「ミント」といった救済措置もありますから、どこまでこだわるか、自分の妥協ラインを見極めつつ、厳選を楽しんでください。
皆さんのポケモンZAライフが、理想のディアンシーと共にあることを願っています。






