編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年11月6日に公開された『ポケモンレジェンズ Z-A』の追加DLC「M次元ラッシュ」2ndトレーラーを見て、10年ぶりに登場が判明した幻のポケモン「ディアンシー」の入手に燃えている頃ではないでしょうか。
しかし、幻のポケモンゆえに入手は1体のみ。 捕獲する前に知っておかないと「後悔」先に立たず、な重要なポイントがいくつもあります。
この記事を読み終える頃には、メガディアンシー入手の流れと、厳選に関する疑問がすべて解決しているはずです。
- DLC未購入でもディアンシー入手可能
- オシャボ個体がついに初解禁
- 捕獲前に知るべきS0厳選の重要性
- 最速厳選(リセット)の裏ワザ手順
それでは解説していきます。
ポケモンZA「M次元ラッシュ」最新情報とディアンシーの価値
まずは今回の「ディアンシー」登場の経緯と、そのポケモン自体の価値についておさらいしておきましょう。 既にご存知の方は、次の「入手方法とイベント攻略チャート」まで読み飛ばしていただいて構いません。
DLC「M次元ラッシュ」2ndトレーラー公開
2025年11月6日の夜、多くのトレーナーが待ち望んでいた『ポケモンレジェンズ Z-A』の追加DLC「M次元ラッシュ」の2ndトレーラーが公開されました。 内容は予想を遥かに超えるもので、新たなメガシンカポケモンの登場や、ミアレシティのさらなる変貌、そして謎に満ちた「M次元」の存在が示唆されました。
『ポケモンレジェンズ Z-A』は、これまでの「レジェンズ」シリーズとは一線を画し、過去のカロス地方ではなく、「都市再開発」が進む未来のミアレシティを舞台にしています。 アクションと従来のコマンドバトルが融合したシステムはそのままに、よりスピーディで戦略的なバトルが楽しめると、発売以来、世界中で大きな反響を呼んでいます。
今回のDLCは、その本編ストーリークリア後の世界を描くもので、多くの謎が残されていた「メガシンカ」の根源に迫る内容となると予想されています。
ふしぎなおくりもの「サイドミッションEX」配信開始
そして、この2ndトレーラー公開と同時に、なんと「ふしぎなおくりもの」にて「サイドミッションEX」が配信開始となりました。 驚くべきことに、このミッションこそが、今回解説する「ディアンシー」の入手ミッションなのです。
さらに特筆すべきは、この「ふしぎなおくりもの」は、追加DLC「M次元ラッシュ」を購入していなくても受け取り可能であるという点です。 つまり、『ポケモンレジェンズ Z-A』の本編ソフトさえ持っていれば、すべてのプレイヤーがディアンシー入手のチャンスを手にできるということです。 これは非常に太っ腹な施策と言えるでしょう。
10年ぶりの邂逅!ディアンシーとは?
「ディアンシー」というポケモンを、本作で初めて知った方もいるかもしれません。 それもそのはず、ディアンシーは2014年に公開された「劇場版ポケットモンスター XY 破壊の繭とディアンシー」で初登場した、幻のポケモン(図鑑No.719)です。
タイプは「いわ・フェアリー」という非常に珍しい複合タイプ。 特性は「クリアボディ」で、相手によって能力を下げられない優秀な特性を持っています。 種族値は以下の通りです。
| HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 50 | 100 | 150 | 100 | 150 | 50 | 600 |
最大の特徴は、合計種族値600という幻のポケモンにふさわしいステータスと、その極めて高い「ぼうぎょ(150)」と「とくぼう(150)」です。 「いわ・フェアリー」タイプは、耐性こそ多くないものの、弱点も「はがね(4倍)」「じめん」「みず」「くさ」と比較的メジャーなタイプに偏っており、耐久数値と合わせて多くのポケモンと撃ち合えるポテンシャルを秘めています。
過去の作品では、基本的に映画館での配布など、ごく限られた期間でしか入手できず、実に10年近く、新規プレイヤーが入手する手段がほぼない状態が続いていました。 その希少性から、多くのベテラントレーナーにとっても待望の復刻と言えます。
ZAの目玉!「メガディアンシー」の圧倒的性能
ディアンシーの真価は、カロス地方の目玉システム「メガシンカ」によって発揮されます。 『ポケモンレジェンズ Z-A』でついに復活したメガシンカ。 ディアンシーは「ディアンシーナイト」を持つことで、「メガディアンシー」へとメガシンカを遂げます。
メガシンカすると、その姿はさらに美しくなり、性能は劇的に変化します。
| HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 50 | 160 | 110 | 160 | 110 | 110 | 700 |
まず注目すべきは、特性が「マジックミラー」に変化すること。 これは、「ステルスロック」や「キノコのほうし」、「でんじは」といった厄介な変化技を、なんと相手にそのまま跳ね返すというとんでもない特性です。 ランクマッチ(対人戦)において、この特性がいかに強力かは、想像に難くないでしょう。
そして種族値。 合計値は700に達し、耐久(ぼうぎょ・とくぼう)が110に低下するものの、その分が「こうげき(+60)」「とくこう(+60)」「すばやさ(+60)」に割り振られ、超攻撃的なアタッカーへと変貌します。
すばやさ50の耐久型から、すばやさ110の高速両刀アタッカーへ。 「こうげき」「とくこう」ともに160という数値は、並の伝説のポケモンを遥かに凌駕する火力です。 ZAのランクマッチ環境に、メガディアンシーが旋風を巻き起こすことは間違いないでしょう。
幻のポケモン「ディアンシー」入手方法とイベント攻略チャート
お待たせしました。 ここからは、実際にディアンシーを入手するための「サイドミッションEX」の攻略チャートを、ステップバイステップで徹底解説していきます。
ステップ1:ふしぎなおくりもの「ディアンシーナイト」を受け取る
まずは、ディアンシーの入手およびメガシンカに必須となるアイテムを受け取ります。
- メニュー(Xボタン)を開く。
- 「コミュニケーション」から「ふしぎなおくりもの」を選択。
- 「インターネットで うけとる」を選択。
- 「サイドミッションEX ほうせきの かがやき」を受け取ります。
この時、ミッションと同時にメガストーンである「ディアンシーナイト」も入手できます。 前述の通り、この受け取りにDLC「M次元ラッシュ」の購入は不要です。 また、現在のところ受け取り期限は設定されていません。 焦ってストーリーをクリアする必要はないので、ご自身のペースで進めてください。
ステップ2:受注条件(メインストーリークリア後)
ふしぎなおくりものを受け取っただけでは、ミッションは開始されません。 ミッションを受注するには、メインストーリーをクリアしている必要があります。
具体的には、スタッフロール(エンドロール)を見た後、クリア後の世界が始まった状態であればOKです。 まだクリアしていない方は、まずメインストーリーの攻略を優先しましょう。
ステップ3:ハンサムハウスで「モコ」からミッション受注
メインストーリークリア後、ふしぎなおくりものを受け取っていると、サイドミッションが受注可能になります。 マップを開いてもミッションマークが出ていないため、最初は少し分かりにくいかもしれません。
受注場所は、ミアレシティの「プランタン・アベニュー」にある「ハンサムハウス」です。 メインストーリーでも訪れた、あの探偵事務所ですね。
中に入ると、マチエルのパートナーポケモンである「モコ(ニャスパー)」がいます。 なんと、今回はマチエルからではなく、このモコから直接ミッションを受注する形になります。 モコに話しかけると、ミッション「サイドミッションEX ほうせきの かがやき」が開始されます。
ステップ4:ミアレシティ探索(ルージュ1番地~クエサー社テラス)
ミッションが始まったら、モコとマチエルの痕跡を追ってミアレシティを探索します。 基本的にはモコが案内してくれますが、目的地を記載しておきます。
1. ルージュ1番地
まずはハンサムハウスから近い「ルージュ1番地」へ向かいます。 (ワールドゾーン3にファストトラベルしても良いですが、走った方が早いです)
ここでマチエルが誰かと通話しているイベントが発生します。 通話相手は「エンマ」という人物で、会話の中には「エブル」「モル」という名前も出てきます。 これは、『ポケットモンスター X・Y』のクリア後に発生した「ハンサムイベント」で登場した、ミアレギャングの3人組の名前です。 XYをプレイした方ならニヤリとする、非常に熱い小ネタが仕込まれています。
2. クエサー社の横にあるテラス
次に、クエサー社の横にあるテラスへ向かいます。 ここでモコがテレパシーを使い、マチエルがお腹を空かせていることをプレイヤーに伝えてきます。 どうやらモコは、誰かの考えをテレパシーで別の人に伝える能力があるようです。
ステップ5:ポケモンセンター・ローズ屋上への行き方(難所)
次が最後の目的地であり、少し迷いやすいポイントです。
1. ポケモンセンター・ローズ横のホロベーター前
まずは「ポケモンセンター・ローズ」にファストトラベルしましょう。 その横にある「ホロベーター」の前にモコがいます。 話しかけると、屋上に向かう必要があることが分かります。
2. 屋上へのルート解説
ここの屋上は、初見だと行き方が少し複雑です。 以下の手順で進んでください。
- モコがいた場所のホロベーターに乗り、上へ登ります。
- 登ったら、まっすぐ進み、隣の建物にかかっている「はしご」を渡ります。
- 渡った先から、正面に見える建物に向かって「ロトムグライド」で飛び移ります。
- 飛び移った先に、さらに上へ登る「はしご」が見えるので、これを登ります。 (この場所は、ミニミッションの色違い厳選放置場所として知っている方も多いかもしれません)
- はしごを登りきると、行く手を阻むように「雲のはしご(正式名称不明)」があります。 これは、ポケモンの技(タイプ問わず、何でもOK)を当てることで、はしごが架かるギミックになっています。 Rボタンでボールを構え、ZRボタンでポケモンを投げて攻撃し、道を開きましょう。
- 雲のはしごを渡った先。その屋上の中心に、マチエルがいます。
ステップ6:ディアンシーとの遭遇と捕獲イベント
屋上でマチエルに話しかけると、イベントが進行。 ついに、幻のポケモン「ディアンシー」が姿を現し、捕獲イベントに突入します。
ここからが本番です。 捕獲イベントには、これまでの伝説ポケモン(ゼルネアス、イベルタルなど)と同様の仕様があります。
- 捕獲するまで再出現する 間違って倒してしまったり、逃げたりしても、再度屋上に来ればディアンシーは復活しています。 HPを削りすぎて倒してしまってもペナルティはないので、安心してHP調整に臨めます。
- どのボールでも捕獲可能 イベント固定のボールではなく、プレイヤーが所持している好きなボールで捕獲できます。 これが何を意味するか。 そう、ディアンシーの「オシャボ(おしゃれボール)個体」が、ついに本作で初解禁となったのです。
後悔する前に!ディアンシー捕獲の注意点5選
ディアンシーは10年ぶりの登場であり、その価値は計り知れません。 しかし、幻のポケモンであるため、セーブデータにつき1体しか入手できません。 捕獲した後に「ああすれば良かった」と後悔しないよう、捕獲前に必ず知っておくべき「5つの注意点」を徹底的に解説します。
注意点①:捕獲は1体限定!やり直し不可
最も重要な大前提です。 ディアンシーは、あなたのセーブデータに1体しか存在しません。 一度捕獲を完了し、レポート(セーブ)を書いてしまったら、その個体で確定です。 性格、個体値、ボール……すべてがやり直し不可となります。
だからこそ、捕獲前の準備と厳選が非常に重要になるのです。 ディアンシーと戦闘が始まる直前(マチエルとの会話後、ディアンシーが目の前に現れたタイミング)で、必ず手動でレポート(セーブ)を書いてください。
注意点②:オシャボ厳選が初解禁!捕獲率の低さに注意
前述の通り、本作ではディアンシーを好きなボールで捕獲できます。 過去の配布個体はすべて「プレシャスボール」という特別なボールに入っていたため、モンスターボール系統(ショップで買えるボールや、ガンテツボール、ドリームボールなどのいわゆる「オシャボ」)に入ったディアンシーは、今回が史上初となります。
オシャボとは?
「おしゃれボール」の略で、主にボールのエフェクトやデザインにこだわるプレイヤーが使用するボールのことです。 特に「ラブラブボール」や「ドリームボール」、「ムーンボール」といった、ぼんぐりから作られる(または報酬でしか手に入らない)希少なボールを指すことが多いです。
ディアンシーは「ほうせきポケモン」であり、その美しい見た目から、
- ピンクのエフェクトが似合う「ラブラブボール」
- 夢のようなエフェクトの「ドリームボール」
- 月のエフェクトと宝石の相性が良い「ムーンボール」
- ゴージャスな「ゴージャスボール」 などが、オシャボ厳選の候補として非常に人気が高いです。
捕獲率の低さに要注意!
オシャボ厳選をする上で最大の壁となるのが、ディアンシーの「捕獲率の低さ」です。 情報ソース①の動画投稿者の方も言及していますが、体感として、メインストーリーで捕獲したゼルネアスやイベルタルよりも捕まりにくい、と感じるプレイヤーが多いようです。
捕獲に失敗した場合、投げたボールは消費され、戻ってきません。 (一度ポケモンに当たったボールは、ボール回収屋でも回収不可能です)
ラブラブボールやドリームボールといった「オシャボ」は、『ポケモンレジェンズ Z-A』においても、DLCの早期購入特典や、高難易度レイド(★5以上)の低確率報酬、ランクマッチのシーズン報酬などでしか入手できない、非常に貴重なアイテムです。
失敗=即リセット、となるため、オシャボ厳選は想像以上に根気と時間が必要になります。
捕獲のコツ(オシャボ厳選のために)
貴重なオシャボを無駄にしないためにも、捕獲率を最大まで上げる準備を怠ってはいけません。
- 捕獲要員の準備
- みねうち:相手のHPを必ず1残す技。捕獲の必須技です。
- 状態異常技:特に「ねむり」状態(ねむけ)が最も捕獲率を上げます。「まひ」でも構いません。
- 情報ソース①でも推奨されていますが、ワイルドゾーン20番地で捕獲できる「ターナイト」は「さいみんじゅつ(ねむり状態にする)」を覚えるため、ねむり要員として優秀です。
- みねうちと状態異常を両立できるポケモン(キノガッサ、エルレイドなど)がいれば最適です。
- 捕獲手順
- ディアンシーの前で必ずセーブ。
- 戦闘開始。
- 「みねうち」でディアンシーのHPを「1」まで削る。
- 「さいみんじゅつ」や「キノコのほうし」で「ねむり」状態にする。
- HPが1、かつ「ねむり」状態になったら、目的のオシャボを投げる。
- 捕獲に失敗したら、ホームボタンを押し、ゲームを終了。再起動してセーブ地点からやり直します。(いわゆるリセット厳選)
情報ソース①によると、HPが1/3以下+ねむり状態で捕獲率が7%程度とのこと。 HPを1まで削れば、もう少し確率は上がると予想されますが、それでも数十回のリセットは覚悟する必要があるでしょう。
注意点③:S0厳選は必須?最速厳選(リセット)方法
オシャボの次に(あるいはそれ以上に)重要なのが「個体値」の厳選です。 特に、対戦を視野に入れているプレイヤーにとって、「S0厳選」は非常に大きな悩みどころとなります。
S0厳選とは?
S0(エスゼロ)とは、**「すばやさ」の個体値が「0」(ダメかも)**であることを指します。 通常、ポケモンは個体値が高い(さいこう)方が強いですが、なぜわざわざ最低値の「0」を狙うのでしょうか。
理由は主に2つあります。
1. 「トリックルーム」パーティでのエース運用 「トリックルーム」は、5ターンの間、「すばやさが遅いポケモンから先に行動できる」という特殊な場を作り出す技です。 メガディアンシーは、メガシンカ前はすばやさ種族値が50と遅めです。 この「遅さ」を利用し、あえてS0個体にして「トリックルーム」下で最速の超火力アタッカーとして運用する型が存在します。
2. サイクル戦での後攻行動 ディアンシーは「ボルトチェンジ」や「とんぼがえり」を覚えませんが、もし覚える場合(あるいは将来的に覚える可能性がある場合)、S0にして相手より遅く行動することで、交代技を後攻で繰り出し、後続のポケモンを無傷で場に出す(有利対面を作る)という戦術があります。 (※ディアンシーの場合は、主に1の理由がメインです)
S0厳選はするべきか?
メガディアンシーは、すばやさ種族値が110の高速アタッカーとして運用するのが基本です。 そのため、S0厳選は「トリックルーム」パーティという特殊な構築を使うプレイヤー向けの、かなりマニアックな厳選と言えます。
「よく分からない」「普通にアタッカーとして使いたい」という方は、S0厳選は不要です。 むしろ、すばやさの個体値は「さいこう(V)」である方が望ましいです。
しかし、もしあなたが「対戦でトリルエースのメガディアンシーを使いたい!」と考えるなら、この1体限定の機会を逃すわけにはいきません。
S0厳選の最速周回(バックアップ)方法
S0厳選は、オシャボ厳選以上に過酷な戦いです。 「すばやさ」の個体値が「0」になる確率は1/32。 さらに、本作では3V以上(3つの個体値が「さいこう」)が確定しているため、その3Vが「すばやさ」以外に付く必要があります。 (もし「すばやさ」がVになってしまったら、その時点でS0は不可能です)
捕獲して、個体値ジャッジ(メインストーリークリア後に解放)で確認し、ダメならリセット…という作業は非常に時間がかかります。
そこで、情報ソース①で紹介されている「バックアップ機能」を利用した最速厳選方法が有効です。
- 【重要】初回はわざと倒す 最初の遭遇時、ディアンシーを捕獲せず、わざと倒します。 (倒してもディアンシーは屋上に再出現します) これを一度行うことで、2回目以降の戦闘突入時ムービーをスキップできるようになります。これが時間短縮に繋がります。
- バックアップを作成 ディアンシーを一度倒したら、ポケモンセンターにいる「ジョーイさん(上位さん?)」に話しかけ、「バックアップ」を作成してもらいます。 (※『ポケモンレジェンズ Z-A』では、従来のレポート(セーブ)とは別に、任意のタイミングでバックアップデータを作成できる機能があります)
- 捕獲と個体確認 バックアップを作成したら、再び屋上へ行き、ディアンシーを捕獲します。 (この時、S0厳選狙いなら捕獲率の高いハイパーボールやダークボールなど、捕まえやすいボールで構いません。オシャボとS0の両立は修羅の道です)
- ジャッジでS0を確認 捕獲したら、手持ちやボックスで個体値ジャッジ機能を使って「すばやさ」が「ダメかも(0)」になっているか確認します。
- バックアップからロード(リセット) もしS0でなかった場合、ゲームをリセット(終了)します。 そして、タイトル画面で「上ボタン + Xボタン + Bボタン」を同時に押します。 すると、「バックアップデータから始めますか?」という特殊な選択肢が表示されます。 ここで「はい」を選ぶと、手順2で作成した「バックアップ地点(=ディアンシーを倒した後、ポケモンセンターにいる状態)」から再開できます。
この方法を使えば、セーブ地点からやり直すよりも早く周回が可能です。 ただし、S0厳選は本当に過酷なため、強い意志を持って臨んでください。
注意点④:性格厳選はするべき?おすすめの性格
個体値と並んで重要なのが「性格」です。 性格によって、ポケモンのステータスには1.1倍(上昇)と0.9倍(下降)の補正がかかります。
『ポケモンレジェンズ Z-A』では、クリア後に入手できる「ミント」系のアイテムを使えば、後から性格補正を変更することが可能です。 そのため、個体値(特にS0)厳選に比べれば、優先度は下がります。
しかし、ミントも貴重なアイテムであることに変わりはなく、どうせ厳選するなら性格も粘りたい、というのが人情でしょう。 目指す型によって、おすすめの性格は異なります。
高速アタッカー型(S0厳選しない場合)
メガディアンシー(すばやさ110)を高速アタッカーとして使う場合の性格です。 すばやさに補正をかけるのが基本です。
- おくびょう(すばやさ↑, こうげき↓) 特殊アタッカーとして使う場合の最有力候補。こうげき160も魅力ですが、ランクマッチでは「ムーンフォース」「だいちのちから」など特殊技がメインになりやすいため。
- ようき(すばやさ↑, とくこう↓) 物理アタッカーとして使う場合。専用技「ダイヤストーム」は物理技です。
- むじゃき(すばやさ↑, とくぼう↓)
- せっかち(すばやさ↑, ぼうぎょ↓) こうげき・とくこう両方を使う「両刀型」の場合。耐久が下がりますが、元々の種族値(メガ後110)が高いため、採用の価値はあります。
トリックルーム型(S0厳選する場合)
S0厳選とセットで狙う性格です。 すばやさに下降補正をかけ、火力を上げます。
- れいせい(とくこう↑, すばやさ↓) 特殊アタッカー型トリルエースの場合。
- ゆうかん(こうげき↑, すばやさ↓) 物理アタッカー型トリルエースの場合。
オシャボ厳選と同時に行う場合は、捕獲後に性格を確認し、目当ての性格でなければリセット、となります。
注意点⑤:個体値は3V以上確定
最後に、厳選における少し嬉しい情報です。 ディアンシーは幻のポケモン(伝説のポケモン扱い)であるため、個体値の6項目のうち、ランダムな3項目が「さいこう(V)」で確定しています。
これにより、高速アタッカー型を目指す場合、すばやさ(S)がVになる確率は、S0を狙うより遥かに高いです。 「おくびょう」な性格で、「すばやさ」がVの個体を狙う、というのが最も現実的で強力な厳選ラインかもしれません。
メガディアンシーの強さとランクマッチでの活躍
ディアンシーを無事に捕獲したら、いよいよその力(メガディアンシーナイト)を解放する時です。 本作では、ディアンシーはランクマッチ(ランクバトル)のシーズン2から即使用可能となっています。(公式ホームページで告知済み)
情報ソース①の投稿者の方も早速ランクマッチに潜っていましたが、メガディアンシーのポテンシャルは計り知れません。
特性「マジックミラー」の制圧力
メガディアンシーの最大の強みは、やはり特性「マジックミラー」です。 現在のランクマッチ環境では、「ステルスロック」や「ねばねばネット」といった設置技、「でんじは」「おにび」といった状態異常技が非常に多く使われています。
これらをすべて跳ね返せるメガディアンシーは、相手の戦術を根本から崩壊させる力を持っています。 相手はメガディアンシーを前にすると、安易な変化技が一切使えなくなるのです。
専用技「ダイヤストーム」の性能
ディアンシー(メガディアンシー)は、専用技「ダイヤストーム」を覚えます。 (今回の捕獲個体も、最初から覚えています)
- タイプ:いわ
- 分類:ぶつり
- 威力:100
- 命中:95
- 追加効果:50%の確率で、自分の「ぼうぎょ」を2段階上げる。
メガディアンシーの高い「こうげき(160)」から放たれる威力100の物理技でありながら、50%という高確率で「ぼうぎょ」が2段階(実質2倍)も上昇するという、破格の性能を持っています。 メガシンカで下がった防御(110)を補って余りある効果であり、撃ち合いの性能を飛躍的に高めます。
ランクマッチ育成論(サンプル)
メガディアンシーの育成論は多岐にわたりますが、代表的な型を2つ紹介します。
1. 高速特殊アタッカー型(基本形)
- 性格:おくびょう(すばやさ↑, こうげき↓)
- 努力値:とくこう(C) 252 / すばやさ(S) 252 / HP(H) 4
- 技構成:
- ムーンフォース(タイプ一致のメインウェポン)
- だいちのちから(弱点のはがねタイプへの有効打)
- サイコキネシス(どくタイプへの打点) or マジカルシャイン(全体技)
- まもる(メガシンカターンを安全に過ごすため)
最もスタンダードな型です。 すばやさ110族(ラティオス、ゲンガーなどと同速)から、高火力の特殊技を撃ち分けます。 「ダイヤストーム」を採用せず、特殊一本に絞ることで、性格(おくびょう)の恩恵を最大化します。
2. トリックルーム・両刀型(S0厳選)
- 性格:れいせい(とくこう↑, すばやさ↓) ※S0個体前提
- 努力値:HP(H) 252 / とくこう(C) 252 / こうげき(A) 4
- 技構成:
- トリックルーム(自分で展開する)
- ダイヤストーム(物理メインウェポン 兼 防御UP)
- ムーンフォース(特殊メインウェポン)
- だいちのちから or まもる
S0厳選を乗り越えた者のみが使えるロマン型。 メガシンカ前の耐久(H50, B150, D150)と特性「クリアボディ」を活かして安全に「トリックルーム」を展開。 次のターンから、メガシンカして超火力の「ダイヤストーム」と「ムーンフォース」を相手より先に叩き込みます。 決まった時の制圧力は凄まじいものがあります。
XYオマージュと「M次元ラッシュ」の今後の展望
最後に、今回のサイドミッションEXで見られた小ネタと、今後のDLCへの期待について少し考察します。
ハンサムイベントとマチエルの物語
前述の通り、今回のミッションで名前が出た「エンマ」「エブル」「モル」は、『ポケモン X・Y』でミアレシティの路地裏に住んでいた子供たち(ミアレギャング)です。 彼らは、国際警察の「ハンサム」と、記憶喪失の少女「マチエル(当時はエックス)」と出会い、一連の事件を通じて成長していく、という非常に感動的なサブストーリーの主要人物でした。
『ポケモンレジェンズ Z-A』は、『X・Y』の未来、あるいはパラレルワールドとされていますが、マチエルとモコ(彼女のニャスパー)が引き続き登場し、かつての仲間たちの名前を口にしたことは、XYプレイヤーにとって最大のファンサービスと言えます。 ディアンシーのイベントが、このハンサムイベントの続編的な立ち位置になっているのが、非常に「エモい」ですね。
M次元と他の幻のポケモン
DLCのタイトル「M次元ラッシュ」。 この「M」は、メガシンカ(Mega)、ミアレ(Miare)、マチエル(Matiere)など、多くの憶測を呼んでいます。 今回のディアンシーのように、カロス地方に関連する他の幻のポケモン、すなわち「フーパ」や「ボルケニオン」なども、このM次元ラッシュのストーリーで登場する可能性が非常に高まったと言えるのではないでしょうか。
ディアンシーの入手は、壮大な追加ストーリーの序章に過ぎないのかもしれません。
まとめ
今回は、『ポケモンレジェンズ Z-A』における幻のポケモン「ディアンシー」の入手方法と、捕獲時に後悔しないための「5つの注意点」について、徹底的に解説しました。
- ディアンシーはDLC未購入でも入手可能。
- メインストーリークリア後、ハンサムハウスの「モコ」からミッション受注。
- ポケモンセンター・ローズの屋上で捕獲イベントが発生。
- 捕獲は1体限定。必ずセーブを。
- オシャボ厳選が初解禁だが、捕獲率が低いためリセット覚悟で。
- 対戦勢は「S0厳選」も視野に。バックアップ機能を使ったリセットが最速。
- メガディアンシーは特性「マジックミラー」と超火力を持つ強力なポケモン。
10年ぶりの機会です。 特にオシャボ厳選、S0厳選、性格厳選を同時にやろうとすると、冗談抜きで数日かかる可能性もあります。 どこまで妥協し、何を最優先にするか、この記事を参考にご自身のプレイスタイルと相談して決めてみてください。
皆さんの元に、最高のディアンシーが訪れることを祈っています。 それでは、また次回のレビューでお会いしましょう。






