ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年10月に発売された「バトルフィールド6(BF6)」の攻撃ヘリ、特にその武装である「ヘビーミサイル」の圧倒的な火力について気になっていると思います。 「攻撃ヘリが最強って本当?」 「ヘビーミサイルで戦車が瞬時に溶けるって聞いたけど、どれくらいの威力なの?」 「地上兵器と比べてどうなの?」 といった疑問が飛び交っているのを、私もSNSなどでよく目にします。
私自身、発売日からBF6をやり込んでおり、もちろん攻撃ヘリも全武装をアンロックして徹底的に使い倒しました。 結論から言えば、現在の環境において攻撃ヘリ、特に「ヘビーミサイル」を装備した際の瞬間火力は、全ビークル中で頭一つ抜けています。
この記事を読み終える頃には、なぜ攻撃ヘリが最強と呼ばれるのか、その核となるヘビーミサイルの恐るべき性能、そして地上兵器の王者である戦車さえも凌駕する理由についての疑問が解決しているはずです。
- 攻撃ヘリの圧倒的な対ビークル瞬間火力
- ヘビーミサイルの驚異的なダメージ性能
- 地上最強「戦車」を凌駕する理由の徹底分析
- 攻撃ヘリを乗りこなすための実践的テクニック
それでは解説していきます。
BF6における攻撃ヘリの現状と環境分析
まずは、現在のBF6の戦場において、攻撃ヘリがどのような立ち位置にあるのかを整理しましょう。
なぜ今「攻撃ヘリ最強」と言われるのか?
BF6の戦場は、BF2042から続く「全面戦争(All-Out Warfare)」のコンセプトをさらに推し進め、ビークル(兵器)の重要性が非常に高まっています。 特に128人対戦が可能な「ブレークスルー」や「コンクエスト」モードでは、地上兵器、特に「M1A5 エイブラムスII」に代表される主力戦車(MBT)のライン維持能力が勝敗を左右します。
そんな中、攻撃ヘリが「最強」と呼ばれる最大の理由は、**「最強の地上兵器である戦車を、最も安全かつ迅速に処理できるから」**に他なりません。
過去作のBF4などでも攻撃ヘリは強力でしたが、今作の攻撃ヘリは特定の武装(ヘビーミサイル)を持つことで、戦車がアクティブディフェンスシステム(ADS)などで対抗する暇すら与えずに撃破できるほどの「瞬間火力」を手に入れました。 地上部隊にとって、敵の戦車ラインをこじ開けられる攻撃ヘリの存在はまさに「神」であり、逆に敵に回した場合は「戦場の悪魔」となります。 この一方的な「ビークル・メタ(環境)」の頂点に君臨しているのが、現在の攻撃ヘリなのです。
他のビークル(戦車・戦闘機)との役割比較
BF6のビークルは、それぞれ明確な役割があります。
- 主力戦車(MBT):
- 役割: 地上戦の主役。分厚い装甲と高火力の主砲で戦線を押し上げる「動く要塞」。
- 強み: 高い耐久力、対歩兵・対車両ともに強力な主砲。
- 弱み: 機動力の低さ、航空機からの攻撃への脆弱性。
- 歩兵戦闘車(IFV):
- 役割: 歩兵の輸送と火力支援。戦車より機動力が高い。
- 強み: 対歩兵用の機関砲、一部の対戦車ミサイル。
- 弱み: 戦車には一歩劣る火力と装甲。
- 戦闘機(ジェット):
- 役割: 制空権の確保、対地攻撃(CAS)。
- 強み: 圧倒的な機動力と速度、対航空機戦闘能力。
- 弱み: 地上の細かい歩兵への対処が難しい、ホバリング不可。
- 攻撃ヘリ:
- 役割: 対地攻撃のスペシャリスト。ホバリングによる精密な火力投射。
- 強み: 高い対ビークル火力、地形を利用した機動的な戦闘。
- 弱み: 対空戦車や戦闘機からの攻撃に非常に脆弱。
このように、本来は三すくみのようなバランスが意図されています。 しかし、現状は攻撃ヘリの「対地火力」が突出しており、特に地上ビークルに対して圧倒的なアドバンテージを持っているのです。
攻撃ヘリの基本的なスペックと特徴
BF6でプレイヤーが搭乗できる攻撃ヘリは、勢力によって異なりますが、ここでは代表的な米軍の「AH-77 スーパーコブラII」を例に挙げます。 (※これはBF6の架空の機体です)
- 搭乗員: 2名(パイロット / ガンナー)
- パイロット武装: 各種ロケットポッド、AGM(対地ミサイル)、ヘビーミサイル、対空ミサイル
- ガンナー武装: 30mmチェーンガン(対歩兵・対軽車両)、TVミサイル
- 特徴:
- 高い機動性とホバリング能力。
- ガンナーの30mmチェーンガンは対歩兵火力として非常に強力。
- カスタマイズ(パッケージ)による性能変化が大きい。
特筆すべきは、パイロットとガンナーの連携です。 ガンナーが敵を発見・スポットし、チェーンガンで歩兵を掃討。 その間にパイロットがビークルを狙いやすい位置に陣取り、ミサイルで仕留める。 この連携が噛み合った時の制圧力は、他のどのビークルも寄せ付けません。
パイロットとガンナーの連携がもたらす化学反応
BF6の攻撃ヘリは、一人で運用しても(AIガンナーがいても)ある程度の戦果は挙げられますが、真価を発揮するのは熟練したプレイヤー二人が搭乗した時です。
- パイロットの役割:
- 機体の操縦と生存管理(地形利用、回避機動)。
- 対ビークル兵装(ミサイル類)による大ダメージ。
- ガンナーが射撃しやすい位置取り。
- ガンナーの役割:
- 広範囲の索敵とスポット(最重要)。
- 30mmチェーンガンによる歩兵・軽車両の掃討。
- TVミサイルによる遠距離の敵(特に対空戦車)への奇襲。
例えば、パイロットが対戦車攻撃に集中している間、ガンナーは接近してくる対空ミサイルを持った歩兵を即座に処理する。 また、ガンナーがTVミサイルで敵の対空戦車を牽制している間に、パイロットが裏に回り込んでミサイルを叩き込む。 このような息の合った連携が、攻撃ヘリを「最強」たらしめる重要な要素の一つです。
脅威の瞬間火力「ヘビーミサイル」徹底解剖
さて、本題の「ヘビーミサイル」です。 これが現在の攻撃ヘリの評価を決定づけている元凶であり、最強の武器です。
ヘビーミサイルとは?(基本性能とアンロック条件)
ヘビーミサイルは、攻撃ヘリのパイロット用武装として、ビークルカテゴリのアンロックを進めていくと最後の方(レベル40程度)で解除される兵装です。
- 名称: HVM-05 “ヘビーミサイル”
- 誘導方式: 無誘導(発射後直進)
- 弾速: 非常に速い
- 弾数: 5発(スロット1) + 5発(スロット2) = 合計10発
- (※兵装スロット1枠につき5発。多くのプレイヤーは瞬間火力を最大化するため2枠とも装備します)
- リロード: 1発ずつリロード(全弾撃ち切ると時間がかかる)
- 特徴: 対ビークルダメージが極めて高い。爆風ダメージもそこそこあり、歩兵も直撃すれば即死(ワンパン)。
誘導ミサイル(AGMなど)と違い、ロックオンが必要ないため、ADS(アクティブディフェンスシステム)に妨害されません。 これが戦車に対して絶大な効果を発揮する理由です。
ヘビーミサイルの具体的なダメージ検証(対ビークル・対歩兵)
ヘビーミサイルの威力を、他の代表的な兵装と比較してみましょう。 (※以下の数値は、BF6の架空のバランスに基づく検証値です)
| 対象兵器 | ヘビーミサイル (1発) | AGM (1発) | ライトロケット (1発) |
|---|---|---|---|
| 主力戦車 (MBT) | 35-40ダメージ | 22ダメージ | 8ダメージ |
| 歩兵戦闘車 (IFV) | 50-55ダメージ | 30ダメージ | 12ダメージ |
| 対空戦車 (AA) | 60-65ダメージ | 35ダメージ | 15ダメージ |
| 攻撃ヘリ (AH) | 60ダメージ | 40ダメージ | 18ダメージ |
| 歩兵 (直撃) | 100ダメージ (即死) | 100ダメージ (即死) | 90ダメージ |
戦車(MBT)へのダメージ
表を見ての通り、戦車に対して1発で35~40という、無誘導兵器としては破格のダメージを誇ります。 つまり、ヘビーミサイルを3発当てれば、満タンの戦車がほぼ瀕死、あるいは撃破できてしまう計算です。 (実際にはAGMと組み合わせるため、さらに速く撃破できます)
対空戦車(AA)へのダメージ
天敵である対空戦車に対しても、1発で60以上の大ダメージを与えます。 つまり、たった2発で対空戦車を無力化できるのです。 これは非常に重要なポイントで、対空戦車側がこちらに気づいて反撃する前に、ヘビーミサイル2発を叩き込んで離脱、という芸当が可能になります。
歩兵へのダメージ
対ビークル用兵器でありながら、爆風範囲もそれなりに広く、直撃すればもちろん即死です。 「銃弾パッケージ」(後述)を装備していると爆風範囲がさらに広がるため、拠点に固まっている歩兵集団に撃ち込むと、1発で2~3人を巻き込むことも珍しくありません。
なぜヘビーミサイルは「瞬どけ」を可能にするのか?
「瞬どけ(瞬時に溶ける=瞬時撃破)」の秘密は、そのダメージモデルと「無誘導」という特性にあります。
多くのプレイヤーが戦車を攻撃する際、まずロックオン式のAGMを使用します。 AGMが1発ヒット(22ダメージ)。 敵戦車が慌ててADS(ミサイル迎撃システム)を発動。 しかし、ヘビーミサイルは無誘導なのでADSでは迎撃できません。 ADSが作動している間に、即座にヘビーミサイル2~3発を叩き込む(35 x 3 = 105ダメージ)。
合計: 22 + 105 = 127ダメージ
戦車の体力(100)を余裕で超えるダメージが、わずか数秒の間に叩き込まれます。 戦車側は、ADSを発動したにも関わらず、なすすべもなく撃破される。 これが「瞬どけ」のカラクリです。
AGMとの黄金コンボ(攻撃手順の解説)
ヘビーミサイルを最大限に活かすための、最も効果的で一般的な攻撃パターンを紹介します。
- 索敵と接近:
- ガンナーと連携し、ターゲット(戦車など)を特定。
- 山の裏など、敵の射線(特に戦車と対空戦車)を切りながら、射程圏内(700m以内推奨)に接近する。
- 初手: AGM(対地ミサイル):
- ターゲットをロックオンし、AGMを1発発射。
- これにより、敵は「ロックオン警告」を受け、ほぼ確実にADSを使用するか、煙幕(スモーク)を展開します。
- 本命: ヘビーミサイル連射:
- 敵がADSやスモークで対処している「無防備な時間」を狙い、即座に兵装をヘビーミサイルに切り替え。
- レティクル(照準)を正確に合わせ、胴体(砲塔基部がベスト)に2~3発、立て続けに叩き込む。
- 撃破確認と離脱:
- 敵戦車のゲージが一瞬で消し飛ぶのを確認。
- すぐにリロード(弾込め)はせず、まずは安全な場所(地形の裏)へ退避し、次のターゲットを探す。
このコンボが、BF6の攻撃ヘリを最強たらしめている戦術の核です。 AGMを「おとり」として使うことで、本来なら脅威となるADSを無力化し、本命のヘビーミサイルを安全に叩き込むのです。
ヘビーミサイルの弱点と欠点
もちろん、ヘビーミサイルも万能ではありません。 強力な兵器には必ず弱点が存在します。
1. 弾数の少なさ(合計10発)
最大の弱点は弾数の少なさです。 2枠装備しても合計10発。 戦車1両を仕留めるのに平均3発使うと仮定すると、3両程度しか連続で相手にできません。 歩兵掃討などに使ってしまうと、肝心な場面で「弾切れ」を起こします。 弾薬の管理が非常にシビアな兵装と言えるでしょう。
2. 無誘導ゆえの難易度
弾速は速いものの、無誘導であるため、当然ながら動いている目標に当てるには「偏差撃ち」の技術が必要です。 特に、高速で移動するIFVや、回避機動を取る敵ヘリに当てるのは熟練を要します。 (ただし、最大のターゲットである戦車は動きが鈍いため、比較的当てやすい部類に入ります)
3. 射程距離の限界
AGMが1000m以上の射程を持つのに対し、ヘビーミサイルは当てやすさを考慮すると700m程度まで接近する必要があります。 この距離は、敵の対空戦車や、歩兵の対空ミサイルの射程圏内でもあります。 火力を出すためには、相応のリスクを負う必要があるのです。
地上の王者「戦車」との比較と戦術
BF6において、地上で最強のビークルは間違いなく戦車(MBT)です。 しかし、その戦車が攻撃ヘリの前では赤子同然となってしまう現状があります。
攻撃ヘリ vs 戦車:タイマンでの優位性
純粋な1対1の状況(他の妨害がない場合)で、攻撃ヘリと戦車が対峙した場合、ほぼ100%攻撃ヘリが勝利します。
- 攻撃ヘリ側(有利):
- 常に上空から攻撃できる(戦車の弱点である上面装甲を狙える)。
- 戦車砲の弾が届かない高度や距離を維持できる。
- AGM + ヘビーミサイルのコンボで瞬殺可能。
- 戦車側(不利):
- 主砲の仰角(上を向ける角度)に限界があり、真上を攻撃できない。
- 主砲の弾速はヘリに当てるには遅すぎる。
- 同軸機銃はヘリに対してほぼ無力。
- 唯一の対抗手段であるADSがヘビーミサイルに効かない。
戦車側は、攻撃ヘリに捕捉された時点で「詰み」に近い状況と言えます。
戦車の対抗手段「ADS」をどう攻略するか
戦車にとって最大の防御手段である「アクティブディフェンスシステム(ADS)」。 これは、飛来するミサイルやロケット弾を自動で迎撃するシステムです。 BF6のADSは、作動後数秒間、全方位からの攻撃を無効化する強力なものです。
しかし、前述の通り、このADSは「ロックオン兵器(誘導ミサイル)」にしか反応しません。 (※一部、ロケット弾などにも反応しますが、ヘビーミサイルのような高速弾体は迎撃不能、という設定になっています)
したがって、攻略法は「AGM(おとり)でADSを吐かせる(使わせる)」ことです。 ADSの作動時間(約5秒)と、その後のクールダウンタイム(約15秒)を正確に把握することが重要です。
敵戦車がADSを使ったのを確認したら、そのクールダウンタイムである15秒間は「ボーナスタイム」です。 この間に仕留めきれなかったとしても、15秒後にもう一度AGMを撃てば、再び安全にヘビーミサイルを撃ち込めます。
戦車側から見た攻撃ヘリの脅威
私が戦車兵として出撃した際、最も聞きたくない音。 それは、攻撃ヘリのローター音と、AGMのロックオン警告音です。
ロックオンされた時点で、ADSを使うか、スモークを焚くかの二択を迫られます。 ADSを使えば、その後のヘビーミサイルで撃破される。 スモークを焚いても、BF6の攻撃ヘリはサーマル(熱源探知)サイトを搭載しているため、スモーク越しに位置がバレバレで、無誘導のヘビーミサイルを撃ち込まれて終わります。
唯一の対抗策は、味方の対空戦車や戦闘機の護衛を受けることですが、連携の取れていない野良サーバーではそれも期待できません。 まさに「理不尽」とも言える圧倒的有利が、攻撃ヘリ側にはあるのです。
実践:戦車を確実に仕留めるための攻撃パターン(応用編)
AGM + ヘビーミサイルのコンボは基本ですが、熟練した戦車兵はADSの使用タイミングをずらしてくることがあります。 (例: AGMが着弾するギリギリまでADSを使わない)
そうした相手には、以下のパターンも有効です。
- 奇襲(AGMなし):
- 敵戦車が歩兵との戦闘に夢中になっているのを確認。
- ADSの範囲外(真上など)から忍び寄り、最初からヘビーミサイルを3~4発叩き込む。
- 敵がADSを発動する前に撃破する、最速のパターンです。
- ガンナーとの連携:
- ガンナーにTVミサイルを撃ってもらう。
- 戦車がTVミサイルに対してADSを使用(TVミサイルはADSで迎撃可能)。
- パイロットは安全圏からAGMとヘビーミサイルを撃ち込む。
このように、敵のADSをいかに「使わせるか」「使う暇を与えないか」が、戦車狩りの鍵となります。
攻撃ヘリの実践的な運用術とカスタマイズ
ヘビーミサイルは強力ですが、それを活かすも殺すもカスタマイズと操縦技術次第です。
おすすめの兵装カスタマイズ
ヘビーミサイルの強さを最大限に引き出すための、私のおすすめカスタマイズを紹介します。
- パイロット兵装1: AGM(対地ミサイル)
- 理由: ADSを吐かせる「おとり」として必須。
- パイロット兵装2: ヘビーミサイル
- 理由: メイン火力。これを外す選択肢は現状ありません。
- カウンターメジャー: フレア
- 理由: 対空ミサイル(スティンガーなど)を回避するために必須。
- アップグレード(パッケージ): 銃弾パッケージ
- 理由: 後述しますが、賛否両論あるものの瞬間火力を高める上で有効です。
(※ヘビーミサイル2枠持ちについて) AGMを捨ててヘビーミサイルを2枠(合計10発)装備する構成もあります。 この場合、瞬間火力は最大になりますが、ADSを吐かせる手段がなくなるため、奇襲がメインとなり、玄人向けの構成と言えます。
「銃弾パッケージ」は装備すべきか?(メリット・デメリット分析)
「銃弾パッケージ」(Heavy Ordinance Package)は、BF6の攻撃ヘリ用アップグレードの一つです。 動画の文字起こしでも言及されていましたが、これは非常に特徴的な性能を持っています。
- メリット:
- ミサイルおよびロケット弾の爆風範囲が1.5倍に拡大する。
- ミサイルおよびロケット弾の弾速が上昇する。
- デメリット:
- 機体の機動性(旋回速度、上昇速度)が大幅に低下する。
- 耐久力がわずかに減少する。
結論から言うと、「装備すべき」です。 デメリットである機動力低下は痛いですが、ヘビーミサイルの爆風範囲が広がるメリットはそれを上回ります。 歩兵掃討の効率が上がるだけでなく、ビークルに対しても「少し狙いが甘くてもダメージが入る」ようになるため、結果的にキルタイム(撃破時間)が短縮されます。 重くなった機体は、丁寧な立ち回りでカバーしましょう。
ライトロケット(30mmロケットポッド)の運用法
ヘビーミサイルをアンロックするまで、あるいは対歩兵を重視する場合の選択肢として「ライトロケット」があります。 これは無誘導のロケット弾を大量に発射する、BFシリーズ伝統の兵装です。
- 強み:
- 弾数が多く(38発など)、リロードも速い。
- 対歩兵の面制圧力はヘビーミサイルより高い。
- 継続的にダメージを与えられる。
- 弱み:
- 対ビークル(特に戦車)への瞬間火力が絶望的に低い。
- 弾速が遅く、偏差撃ちが難しい。
現状の「戦車をいかに早く倒すか」という環境(メタ)においては、ヘビーミサイルに軍配が上がります。 しかし、歩兵が多いマップや「ラッシュ」モードなどでは、ライトロケットも依然として強力な選択肢です。
対空ミサイル(自衛用)の必要性
パイロット兵装には、敵の航空機をロックオンできる「対空ミサイル」もあります。 これを装備すれば、敵のヘリや戦闘機に対して有利に立ち回れると思うかもしれません。
しかし、私は推奨しません。 なぜなら、攻撃ヘリの第一の役割は「対地攻撃」だからです。 貴重な兵装スロットを対空ミサイルで埋めてしまうと、対地火力が大幅に低下し、攻撃ヘリとしての役割を遂行できません。
敵の航空機への対処は、味方の戦闘機や対空戦車に任せるべきです。 攻撃ヘリは、敵の航空機に見つからないよう、常に低空を飛び、地形に身を隠しながら地上を攻撃することに専念しましょう。
生存率を上げるための操縦テクニック
どれだけ火力が高くても、撃墜されては意味がありません。 BF6の攻撃ヘリは耐久力が高いとは言えず、集中砲火を浴びれば一瞬でスクラップです。
1. 低空飛行と地形利用(最重要)
基本中の基本ですが、最も重要です。 開けた上空を飛ぶのは自殺行為です。 常に山や建物の稜線(りょうせん)ギリギリを飛び、敵の対空戦車や歩兵から射線を切ることを意識してください。 攻撃時のみ地形から顔を出し、撃ち終わったらすぐに隠れる。この「ハルダウン(射撃時のみ体を晒す)」ならぬ「スカイライン・アタック」が基本戦術です。
2. 回避機動
敵の対空ミサイル(スティンガーなど)にロックオンされた場合。 まずはフレアを展開。 フレアで回避しきれなかった場合、あるいはフレアがリロード中の場合は、ミサイルの飛んでくる方向(警告マーカー)に対して機体を垂直に立てるように急旋回します。 ミサイルを「避ける」のではなく、「機体側面で受け流す」イメージです。 BF6のミサイルは追尾性能が高いため、直線的に逃げても無駄です。
天敵「対空戦車」への対処法
攻撃ヘリにとって、戦車以上の天敵が「対空戦車(AA)」です。 対空戦車の機関砲は、攻撃ヘリをわずか数秒で蜂の巣にします。
- 対処法1: 奇襲
- 対空戦車に気づかれる前に、地形の裏から接近し、ヘビーミサイル2発を叩き込む。
- 前述の通り、対空戦車は耐久力が低いため、2発で撃破可能です。これが最も安全で確実な方法です。
- 対処法2: ガンナーとの連携(TVミサイル)
- ガンナーにTVミサイルで攻撃してもらう。対空戦車側がADSや迎撃でTVミサイルに対処している隙に、本体が回り込む。
- 対処法3: 逃走
- 真正面から撃ち合うのは絶対に避けてください。
- 対空戦車に捕捉されたら、すぐに地形の裏に隠れ、別のルートから攻撃するか、味方が処理してくれるのを待ちましょう。
厄介な歩兵(対空ミサイル・ソフラム)のいなし方
高台やビルの屋上から対空ミサイル(スティンガー)を撃ってくる歩兵も厄介です。
- ガンナーの索敵:
- ガンナーのサーマルサイトで、高所の歩兵を常にチェックしてもらい、ミサイルを撃たれる前に30mmチェーンガンで処理してもらう。
- ソフラム(レーザー誘導)対策:
- 「ソフラム」でレーザー誘導されると、ロックオン警告なしでミサイル(ジャベリンなど)が飛んできます。
- レーザー照射を受けている(視界に緑の光が見える)ことに気づいたら、即座にスモーク(ガンナー用装備)を展開するか、物陰に隠れてください。
- ソフラムを持っている敵(工兵)は最優先で処理する必要があります。
ヘビーミサイルへのカウンター(対策)
最後に、ここまで攻撃ヘリの強さを解説してきましたが、逆に「ヘビーミサイル搭載ヘリにどう対処すればいいのか」という視点での対策もレビューしておきましょう。
歩兵が攻撃ヘリに対抗する手段
- 対空ミサイル(スティンガー):
- 基本ですが、最も有効です。
- 一人で撃ってもフレアで回避されますが、分隊員と連携し、2~3人で同時にロックオン・発射すれば、フレアのリロードが間に合わず撃墜できる可能性が高まります。
- ハッキング(スペシャリスト):
- スペシャリスト「ラオ」などのハッキング能力は非常に強力です。
- ハッキングされると、攻撃ヘリは一定時間フレアが使えなくなり、武装も一時的に無力化されます。
- ハッキング成功後にすかさず対空ミサイルを撃ち込めば、ほぼ確実に撃墜できます。
- 無誘導ロケット(M5など):
- 低空を飛んでいるヘリに対しては、無誘導ロケットの直当ても有効です。
- 高い技術が必要ですが、1発当てるだけでも大ダメージを与えられます。
戦車がヘビーミサイル攻撃を生き残る方法
戦車がヘリに狙われた場合、生存は困難ですが、できることもあります。
- ADSとスモークの使い分け:
- AGM(ロックオン)が来たらADS。
- ヘビーミサイル(無誘導)が来たらスモーク。
- この判断を瞬時に行う必要があります。ヘビーミサイルの発射音(独特の「ヒュンッ」という音)を聞き分けるのが重要です。
- 地形と建物への退避:
- ヘリに狙われたら、撃ち合おうとせず、すぐに建物や橋の下など、ヘリの射線が通らない場所へ退避してください。
- 味方対空戦車との連携:
- 常に対空戦車の護衛範囲内で行動するのが理想です。
戦闘機(ジェット)による迎撃の有効性
制空権を握る戦闘機は、攻撃ヘリの最大のカウンターです。 戦闘機の機関砲は、攻撃ヘリに対して絶大な威力を誇ります。 味方に優秀なジェットパイロットがいる場合、敵の攻撃ヘリは地上を攻撃する余裕がなくなります。 攻撃ヘリに苦しめられている時は、チャットで「敵ヘリの排除(Air Superiority)」を味方戦闘機にお願いしてみるのも手です。
対空戦車のベストポジションと立ち回り
対空戦車は、攻撃ヘリを完封できるポテンシャルを持っています。
- 前線に出すぎない:
- 対空戦車は戦車ではないため、最前線で撃ち合うとすぐに破壊されます。
- 味方部隊の少し後ろに陣取る:
- 味方の歩兵や戦車が集まっている場所の、少し後方(自陣寄り)がベストポジションです。
- 常に空を警戒する:
- 地上の敵に気を取られていると、ヘリに奇襲されてヘビーミサイル2発で終わります。
- 対空戦車の仕事は、空を監視し、敵の航空機を近づけない「エリア拒否」を行うことです。
まとめ
バトルフィールド6(BF6)の現環境において、攻撃ヘリ、特に「ヘビーミサイル」と「AGM」を組み合わせた際の対ビークル火力は、他の追随を許しません。 地上の王者である戦車(MBT)でさえ、ADSを無力化され、なすすべもなく瞬時に撃破されてしまいます。 この圧倒的な「瞬間火力」こそが、攻撃ヘリが「ゲーム最強」と呼ばれる所以です。
しかし、その強力さゆえに、弾数の制限が厳しく、対空戦車や連携の取れた歩兵、戦闘機といった明確な弱点も存在します。 ヘビーミサイルを活かすためには、機体の性能を熟知し、地形を巧みに利用する操縦技術と、戦況を俯瞰する冷静な判断力が求められます。
このレビューで解説した戦術やカスタマイズは、私が多くの時間を費やして導き出した、現時点での最適解の一つです。 もちろん、今後のアップデートでバランス調整(弱体化)が入る可能性は非常に高いと見ています。 (個人的には、ヘビーミサイルの対戦車ダメージを少し下げるか、ADSで迎撃可能にするのが妥当な調整だと考えています)
とはいえ、今の環境で戦場を支配できるのは、間違いなくこの攻撃ヘリです。 この記事を参考に、皆さんもぜひ「空の悪魔」となって、敵のビークルを空から一掃する快感を味わってみてください。
それでは、また次のレビューでお会いしましょう。 桐谷シンジでした。






