ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年10月16日に発売された「ポケモン レジェンズ Z-A(以下、レジェンズZA)」の通信交換、特に「通信交換コード」について詳しく知りたいと思っているのではないでしょうか。 「周りにポケモンをプレイしている友達がいない」「一人でも通信進化させる方法はないか」「交換時のトラブルが怖い」といった悩みを抱えているかもしれません。

この記事を読み終える頃には、レジェンズZAの通信交換コードに関するあらゆる疑問が解決しているはずです。
- 通信交換コードの仕組みと安全性の解説
- 画像付きで分かる具体的な交換手順
- 起こりうるトラブルとその予防策を網羅
- 図鑑完成を加速させる効率的な戦略
それでは解説していきます。



レジェンズZAにおける通信交換の基礎知識
レジェンズZAでポケモン図鑑の完成を目指す上で、避けては通れないのが「通信交換」です。 特に、特定のポケモンは通信交換をすることでしか進化しないため、このシステムを理解することがコンプリートへの第一歩となります。 ここでは、その通信交換を飛躍的に便利にする「通信交換コード」の基本について、過去作の仕様を基に徹底解説していきます。
通信交換コードとは?その仕組みを解説
通信交換コードとは、特定の8桁の数字(パスワード)をインターネット通信時に入力することで、同じコードを入力した不特定のプレイヤーと自動的にマッチングする仕組みのことです。 これは、任天堂や株式会社ポケモンが公式に設定したものではなく、世界中のプレイヤーたちの間で自然発生的に生まれた、いわば「暗黙のルール」に基づいた文化です。

例えば、あなたが「ゴースト」を「ゲンガー」に進化させたいとします。 その場合、ゴーストの交換用に定められた特定のコード(例:0001-0001など)を入力します。 すると、同じように「ゴーストをゲンガーに進化させたい」と考えている世界中の誰かが、同じコードを入力して待機しています。 システムがその両者を自動で結びつけ、お互いのゴーストを交換することで、双方の望むゲンガーが手に入る、という非常に合理的な仕組みです。
このシステムの利点は、面倒な事前交渉が一切不要である点です。 SNSや掲示板で交換相手を探し、フレンドコードを交換し、時間を合わせる…といった手間をすべて省略し、コードを入力するだけで目的を達成できます。
非公式コードは安全?BANのリスクはないのか
「非公式」と聞くと、不正なツールやチート行為を想像し、アカウント停止(BAN)のリスクを心配する方もいるかもしれません。 しかし、結論から言うと通信交換コードの使用に危険性はなく、BANされるリスクはゼロです。
理由は以下の通りです。
- ゲーム内の正規機能を使用している:通信交換コードは、ゲームに元々搭載されている「パスワードを設定して通信交換する」という公式の機能を利用しているだけです。
- 改造やチートではない:外部ツールを使ったり、ゲームデータを不正に改ざんしたりする行為とは全く異なります。
- 長年の実績がある文化:「ポケットモンスター ソード・シールド」の時代から確立され、「スカーレット・バイオレット」でも広く使われており、これまで一度も問題視されたことはありません。
これは、プレイヤーたちが自主的に作り上げた、ゲームを円滑に進めるための共有財産のようなものです。 攻略サイトや多くのインフルエンサーも推奨している方法であり、安心して利用できます。 ただし、非公式である以上、「100%希望通りのポケモンが交換される保証はない」という点は念頭に置いておく必要があります。
なぜ「つながりのヒモ」は廃止されたのか?
前作「Pokémon LEGENDS アルセウス」では、通信環境がないプレイヤーへの救済措置として、特定のポケモンを進化させられる「つながりのヒモ」というアイテムが存在しました。 これを使えば、一人でも通信進化ポケモンを入手できたため、非常に便利なアイテムでした。

しかし、レジェンズZAでは、過去作の仕様を踏襲し、オンライン通信機能が全面的に復活・強化されることが予測されます。 アルセウスはヒスイ地方という過去の時代が舞台であり、「他者との交流が未発達な世界」という設定もあって、ソロプレイを重視したゲームデザインでした。 一方、レジェンズZAの舞台となるミアレシティは「都市の再開発」がテーマであり、人々が密接に関わり合うモダンな世界観です。 そのため、ゲームデザインの観点から「プレイヤー同士の交流を促進する」という本来のポケモンの魅力に回帰し、救済措置であった「つながりのヒモ」は不要と判断された可能性が高いでしょう。 この仕様変更こそが、レジェンズZAで通信交換コードの重要性がさらに増す理由と言えます。
レジェンズZAで通信交換が必要なポケモン一覧
過去のシリーズ作品を参考に、レジェンズZAで通信交換による進化が予測されるポケモンをまとめました。 交換するだけで進化するポケモンと、特定のアイテムを持たせて交換する必要があるポケモンの2種類が存在します。
交換のみで進化するポケモン
交換前のポケモン | 進化後のポケモン | 備考 |
---|---|---|
ゴースト | ゲンガー | シリーズ定番の通信進化 |
ゴーリキー | カイリキー | シリーズ定番の通信進化 |
ユンゲラー | フーディン | シリーズ定番の通信進化 |
ゴローン | ゴローニャ | シリーズ定番の通信進化 |
ボクレー | オーロット | カロス地方のポケモン |
バケッチャ | パンプジン | カロス地方のポケモン |
ギギアル | ギギギアル | イッシュ地方のポケモン |
グレイシア | オーベム | イッシュ地方のポケモン |
特定のアイテムを持たせて進化するポケモン
交換前のポケモン | 必要なアイテム | 進化後のポケモン |
---|---|---|
ニョロゾ | おうじゃのしるし | ニョロトノ |
ヤドン | おうじゃのしるし | ヤドキング |
ストライク | メタルコート | ハッサム |
イワーク | メタルコート | ハガネール |
ペロッパフ | においぶくろ | ペロリーム |
シュシュプ | ホイップポップ | フレフワン |
これらのポケモンを図鑑に登録するためには、通信交換が必須となります。 次の章では、いよいよ具体的な交換手順と、交換コードの一覧を解説していきます。
【実践編】通信交換コードの使い方と起こりうるトラブルへの対処法
ここからは、実際に通信交換コードを利用する手順と、その際に起こりうるトラブルへの具体的な対処法を解説します。 手順自体は非常に簡単ですが、いくつか注意すべきポイントがあります。 この章を読めば、誰でも安心してスムーズに通信交換ができるようになります。

【コピペ推奨】通信交換コード完全一覧表
これらのコードは過去作で広く使われていたもので、レジェンズZAでも同様のコードが使われる可能性が非常に高いです。 スマートフォンでこのレビューを開きながら、ゲーム画面で入力することをおすすめします。
交換のみで進化するポケモンのコード
交換するポケモン | 推奨コード |
---|---|
ゴースト ⇄ ゴースト | 0093-0093 |
ゴーリキー ⇄ ゴーリキー | 0067-0067 |
ユンゲラー ⇄ ユンゲラー | 0064-0064 |
ゴローン ⇄ ゴローン | 0075-0075 |
ボクレー ⇄ ボクレー | 0708-0708 |
バケッチャ ⇄ バケッチャ | 0710-0710 |
過去作では図鑑番号を2回繰り返すのが主流でした。
アイテムを持たせて進化するポケモンのコード
交換するポケモン(持ち物) | 推奨コード |
---|---|
ニョロゾ(おうじゃのしるし) | 0061-0186 |
ヤドン(おうじゃのしるし) | 0079-0199 |
ストライク(メタルコート) | 0123-0212 |
イワーク(メタルコート) | 0095-0208 |
ペロッパフ(においぶくろ) | 0684-0685 |
シュシュプ(ホイップポップ) | 0682-0683 |
アイテム進化の場合は、「交換前ポケモンの図鑑番号」と「進化後ポケモンの図鑑番号」を組み合わせるのが一般的です。
【画像付き】通信交換コードの使い方5ステップ
事前準備:Nintendo Switch Onlineへの加入
大前提として、インターネットを介した通信交換には「Nintendo Switch Online」への加入が必須です。 未加入の場合は、ニンテンドーeショップから加入手続きを済ませておきましょう。 図鑑完成を目指すのであれば、加入は必須投資と言えます。
プラン | 料金(税込) | 特徴 |
---|---|---|
個人プラン(1か月) | 306円 | 短期集中でプレイする方向け |
個人プラン(3か月) | 815円 | バランスの取れたプラン |
個人プラン(12か月) | 2,400円 | 最もお得。長期的に遊ぶならこれ |
ファミリープラン(12か月) | 4,500円 | 2人以上で利用するなら断然お得(最大8アカウント) |
ステップ1: メニューから「ポケポータル」を選択
ゲーム内で「Xボタン」を押してメニューを開き、「ポケポータル」(または同様の通信機能メニュー)を選択します。
ステップ2: 「通信交換」を選びインターネットに接続
メニューの中から「通信交換」を選択します。 その後、「インターネットで はじめる」を選択し、オンライン状態にします。
ステップ3: 「あいことば」でコードを入力
交換方法の選択画面で「あいことばで 交換」を選びます。 ここで、先ほどの一覧表にある8桁のコードを正確に入力し、「さがしはじめる」を選択します。
ステップ4: 交換相手と提示されたポケモンを必ず確認
マッチングが成功すると、相手のトレーナー名と、交換に出しているポケモンが表示されます。 ここが最も重要な確認ポイントです。
- 相手のポケモンは自分のポケモンと同じか?(ゴーストの交換で相手がイワークを出してきたらNG)
- アイテム進化の場合、相手のポケモンは正しくアイテムを持っているか?(ステータス画面で確認可能)
もし条件と異なるポケモンが提示された場合は、ためらわずに「Bボタン」で交換をキャンセルしましょう。
ステップ5: 交換を実行し進化を見届ける
お互いの提示したポケモンに問題がなければ、「交換する」を選択します。 交換が完了すると、あなたの手元にやってきたポケモンが進化を始めます。 この進化演出は通信交換の醍醐味の一つなので、ぜひ楽しんでください。 進化が完了すれば、無事に図鑑に登録されます。
【トラブルシューティング】よくある問題とその解決策
ケース1:全くマッチングしない
「コードを入力して5分以上待っても、誰ともマッチングしない…」というケースです。
考えられる原因と対策
- インターネット接続の問題:Switch本体の接続テストを行い、正常に接続できているか確認しましょう。Wi-Fiルーターの再起動も有効です。
- Nintendo Switch Onlineの期限切れ:eショップで加入状況を再確認してください。
- 時間帯:プレイヤーが少ない平日の日中や深夜帯はマッチングしにくい傾向があります。ゴールデンタイムである夜20時〜24時頃に試すのがおすすめです。
- コードの入力ミス:単純な入力ミスの可能性があります。一度キャンセルし、再度慎重に入力し直してみてください。
- マイナーなポケモンの交換:人気の低いポケモンの場合、そもそも交換したいプレイヤーが少ない可能性があります。時間を変えて何度か試すか、後述する交換掲示板の利用を検討しましょう。
ケース2:意図しないポケモンが提示された
「ゴーストを交換したいのに、相手がコイキングを出してきた」というようなケースです。
対処法 これは相手がコードを間違えたか、あるいは意図的に異なるポケモンを出している可能性があります。 いかなる理由であれ、ためらわずに交換をキャンセルしてください。 「断るのは申し訳ない」と思う必要は全くありません。 このコード交換は、お互いが同じ目的を持っているという信頼の基に成り立っています。 その前提が崩れている以上、取引を中止するのは当然の権利です。
ケース3:色違い・オヤブン個体を交換したいが…
「ようやく手に入れた色違いのゴーストを、色違いのゲンガーにしたい!」これは当然の欲求です。 しかし、色違いやオヤブンといった貴重な個体を、不特定多数とマッチングする通信交換コードで交換するのは絶対にやめてください。
リスク 相手が通常色の個体を出してきた場合、あなたの貴重な色違いポケモンは相手に渡ってしまい、二度と戻ってきません。 通信交換コードは一期一会のシステムであり、相手と再交渉する手段はないため、泣き寝入りするしかなくなります。
安全な進化方法
- 信頼できる友人・家族と交換する:最も安全な方法です。
- 交換掲示板で「返却前提」の交渉をする:詳細は次章で解説しますが、事前に交渉し、信頼できる相手と交換するのが定石です。
- Switch本体とソフトを2つ用意し、自己完結する:コストはかかりますが、最も確実な方法です。
貴重なポケモンは、手軽さよりも安全性を最優先で考えるべきです。
通信交換コードと交換掲示板の効果的な使い分け
通信交換コードは非常に便利ですが、万能ではありません。 状況によっては、昔ながらの「交換掲示板」を利用する方が安全かつ確実な場合があります。 それぞれのメリット・デメリットを理解し、賢く使い分けることが、快適なポケモンライフの鍵となります。
通信交換コードと交換掲示板のメリット・デメリット比較
比較項目 | 通信交換コード | 交換掲示板 |
---|---|---|
スピード | ◎(非常に速い) | △(相手探しに時間がかかる) |
手軽さ | ◎(コード入力のみ) | ×(事前交渉が必須) |
確実性 | △(意図しないポケモンが来る可能性) | ○(交渉次第で100%確実) |
返却交渉 | ×(不可能) | ◎(可能) |
レア個体交換 | ×(リスク大) | ◎(安全性が高い) |
通信交換コードが適しているケース
- 図鑑埋め目的の通常個体の交換:とにかく数をこなしたい場合、スピードと手軽さは何物にも代えがたい利点です。
- 個体値やボールの種類を気にしない場合:送られてくるポケモンの質にこだわらないなら、最も効率的な手段です。
交換掲示板が適しているケース
- 色違い、オヤブン、配布ポケモンなどの貴重な個体の進化
- 特定のボール(オシャボ)に入った個体が欲しい場合
- 「自分が育てた個体を、進化後に返してほしい」場合
- 特定の性別や特性のポケモンが欲しいなど、細かい条件がある場合
安全な交換掲示板の選び方と利用マナー
掲示板を利用する際は、トラブルを避けるためにいくつかのマナーを守る必要があります。
おすすめの掲示板 大手ゲーム攻略サイト(Game8、GameWithなど)に併設されている交換掲示板は、利用者数が多く、管理もしっかりしているためおすすめです。
スレッドを立てる際のポイント
- タイトルで目的を明確にする:「(求)色違いゴースト返却交換 (出)色違いゴースト」のように、誰が見ても内容が分かるように書きましょう。
- 交換条件を詳細に記載する:ポケモン名、レベル、ボールの種類、返却の有無などを本文に明記します。
- 丁寧な言葉遣いを心がける:顔が見えない相手だからこそ、礼儀正しいコミュニケーションが重要です。
交換時の注意点
- 個人情報は教えない:フレンドコード以外の個人情報(本名、SNSアカウントなど)を安易に教えるのは避けましょう。
- 約束の再確認:交換直前に、チャットなどで「色違いゴースト同士、返却ありでお願いします」と最終確認を行うことで、認識の齟齬を防げます。
- 万が一のトラブル:約束を破られた場合は、証拠(スクリーンショットなど)を保管し、掲示板の管理者に通報しましょう。
基本的には「図鑑埋めはコード、こだわりの1匹は掲示板」と覚えておけば間違いありません。
まとめ
今回のレビューでは、「ポケモン レジェンズ Z-A」における通信交換コードの仕組みから具体的な使い方、トラブルシューティング、そして交換掲示板との使い分けまでを網羅的に解説しました。
重要なポイントを改めて振り返ります。
- 通信交換コードはプレイヤー主導の文化であり、安全に利用できる便利なシステムである。
- 利用にはNintendo Switch Onlineへの加入が必須。
- 交換時は相手の提示するポケモンを必ず確認し、条件と違えば即キャンセルする勇気を持つこと。
- 色違いやオヤブンなどの貴重な個体は、コードを使わず掲示板で安全に交換すること。
- 「図鑑埋めはコード、こだわりの1匹は掲示板」という使い分けが最も効率的である。
レジェンズZAの世界には、まだ見ぬ多くのポケモンたちがあなたを待っています。 通信交換は、一人では決して見ることのできない景色を見せてくれる、ポケモンというゲームの核となる素晴らしいシステムです。 かつては友達と顔を合わせて行っていた交換が、今では世界中の見知らぬ誰かと、一瞬で繋がれるようになりました。
この記事を参考に、通信交換コードを最大限に活用し、ぜひポケモン図鑑の完成を目指してください。 あなたのミアレシティでの冒険が、より豊かで楽しいものになることを心から願っています。