ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、ポケモンレジェンズ Z-Aの新バトルシステム「ワザプラス」について、その効果や使い方、いつから使えるようになるのかといった点が気になっていると思います。 前作レジェンズ アルセウスの「早業」「力業」とはまた一味違うこの新要素、バトルを有利に進めるためには絶対にマスターしておきたいですよね。

この記事を読み終える頃には、ワザプラスの基本から応用まで、あなたの疑問がすべて解決しているはずです。
- ワザプラスの基本的な効果と使い方
- ストーリーにおける解放条件とタイミング
- 効率的な強化アイテム「かいでんのタネ」の集め方
- バトルで勝利を掴むための応用戦術とコツ
それでは解説していきます。

ワザプラスの基本|新バトルシステムの要を理解する
まずは「ワザプラス」がどのようなシステムなのか、基本的な部分から解説していきましょう。 今作の舞台であるミアレシティでの戦いを生き抜く上で、このシステムへの理解度は勝敗に直結します。 前作『Pokémon LEGENDS アルセウス』をプレイした方なら、「早業」「力業」を思い浮かべるかもしれませんが、ワザプラスはそれらとは全く異なる概念を持つ、奥深いシステムです。
ワザプラスとは?レジェンズアルセウスの「力業」との違い
ワザプラスは、一言で表すならば**「メガシンカエネルギーを瞬間的に解放し、技を極限まで強化する切り札」**です。 バトル中に特定の操作を行うことで、ポケモンの技が特別なエフェクトと共に強化され、通常時を遥かに上回る性能を発揮します。

前作の「力業」は、行動順を犠牲にする代わりに技の威力を高めるシステムでした。 しかし、今作のワザプラスは行動順に直接的なデメリットはなく、代わりに**「メガシンカゲージ」**という新たなリソースを消費します。 このリソース管理が、ワザプラスを使いこなす上での最大の鍵となります。
力業が純粋なパワーアップだったのに対し、ワザプラスは「メガシンカ」という強力な切り札とリソースを共有する、より戦略的な選択をプレイヤーに求めるシステムと言えるでしょう。 この駆け引きこそが、レジェンズ Z-Aのバトルを熱くする最大の要因なのです。
ワザプラスの重要性|ミアレシティの戦い方を変える一手
今作のバトルは、従来のポケモンシリーズと比較しても、敵ポケモンの強さが際立っています。 特に、強力な個体である「オヤブン」や、物語の要所で立ちはだかるトレーナーたちは、生半可な戦術ではまず勝てません。
そうした格上の相手と対峙した際、戦況を覆す一手となり得るのがワザプラスです。 単に威力が上がるだけでなく、後述する特殊な効果も併せ持つため、絶体絶命のピンチをチャンスに変える起爆剤としての役割を担います。
また、ワザプラスを前提としたバトルデザインになっているため、このシステムを全く使わずにストーリーを進めるのは非常に困難です。 早い段階で仕様を理解し、積極的に活用していくことが、ミアレシティでの冒険をスムーズに進めるための秘訣と言えるでしょう。
メガシンカゲージを消費する戦略性
ワザプラスを使用するには、画面に表示される「メガシンカゲージ」を1本消費します。 このゲージは、バトル中の行動によって少しずつ溜まっていき、最大まで溜めることでポケモンを「メガシンカ」させることが可能です。
ここが非常に重要なポイントです。 強力なワザプラスを連発すれば、当然メガシンカするためのゲージが溜まらず、切り札であるメガシンカを発動できなくなります。
- 目の前の敵をワザプラスで確実に仕留めるか?
- 今は耐えて、ゲージを温存しメガシンカで一気に勝負を決めるか?
プレイヤーは常にこの二択を迫られることになります。 相手のポケモンの残り体力、次のターンに相手が繰り出してきそうなポケモン、自分の手持ちの状況などを総合的に判断し、リソースをどう配分するかを決める。 この高度な戦略性が、レジェンズ Z-Aのバトルを唯一無二のものにしています。
ワザプラスの具体的な効果|バトルを有利に進める2大メリット
ワザプラスが戦略的に重要であることはお分かりいただけたでしょう。 では、具体的にどのような効果があるのか。 ここでは、バトルを有利に進めるための2つの大きなメリットを詳しく解説します。

効果①:絶大なダメージ量の上昇
ワザプラスの最も分かりやすく、そして強力な効果が**「ダメージ量の飛躍的な上昇」**です。 通常時と同じ技とは思えないほどの高火力となり、相手のHPを一気に削り取ることができます。
特に、もともとの威力が高い「だいもんじ」や「かみなり」、「インファイト」といった技をワザプラスで繰り出した際の破壊力は圧巻の一言。 相性が有利な相手であればもちろん、等倍相性であっても並の耐久力のポケモンなら一撃で倒し切ることが可能です。
ダメージ倍率の考察|過去作との比較
公式から明確なダメージ倍率のアナウンスはありませんが、私がプレイした感覚やダメージ計算の検証結果から推測すると、ワザプラスによる威力上昇倍率はおよそ1.5倍前後ではないかと考えられます。
これは、過去作の類似システムと比較すると非常に興味深い数値です。
システム | 登場作品 | 威力上昇(目安) | 特徴 |
---|---|---|---|
ワザプラス | レジェンズ Z-A | 約1.5倍 | メガシンカゲージ消費、「まもる」貫通 |
力業 | レジェンズ アルセウス | 約1.2倍 | 次の行動順が遅くなる |
ダイマックスわざ | ソード・シールド | 技威力に依存 | 3ターン継続、追加効果あり |
Zワザ | サン・ムーン | 技威力に依存(大) | 1バトルに1回のみ |
このように、Zワザやダイマックスわざのような一撃必殺級の超火力とまではいかないものの、「力業」よりは遥かに高い上昇率を誇ります。 1バトル中に複数回使用できる可能性を考えると、この「1.5倍」という数値は非常にバランスの取れた、絶妙な設定と言えるでしょう。
ワザプラスに適した高火力技リスト
どの技をワザプラスで使うか迷った際の参考として、特におすすめの技をいくつかリストアップしておきます。 ここに挙げるのはあくまで一例であり、ポケモンのタイプやとくせいによって最適解は変わることを念頭に置いてください。
- インファイト(かくとう): 高威力だが使用後に防御・特防が下がるデメリットを、一撃で倒すことでカバーできる。
- フレアドライブ(ほのお): 反動ダメージを受けるデメリットがあるが、それに見合う超火力を叩き出す。
- ハイドロポンプ(みず): 命中不安がネックだが、ワザプラスで使う価値のある最高クラスの特殊技。
- かみなり(でんき): こちらも命中不安だが、当たれば絶大な効果を発揮する。
- りゅうせいぐん(ドラゴン): 使用後に特攻が大幅に下がるため、まさに一撃必殺の覚悟で放つ技。
- ギガインパクト(ノーマル): 次のターン動けなくなる反動があるため、使い所は非常に重要。
効果②:「まもる」「みきり」の貫通
ワザプラスのもう一つの強力な効果が、相手の「まもる」や「みきり」といった防御技を貫通してダメージを与えられる点です。
従来のシリーズでは、これらの防御技を使われると攻撃が完全にシャットアウトされ、一方的に不利な状況に陥ることが多々ありました。 しかし、ワザプラスはこの定石を覆します。
貫通の仕様とダメージ軽減について
ここで注意すべきなのは、**「無効化」ではなく「貫通」**であるという点です。 相手が「まもる」を成功させている場合、ワザプラスで攻撃してもダメージは大幅に軽減されます。 体感では、通常の4分の1程度のダメージになる印象です。
つまり、相手のHPが満タンに近い状態で「まもる」を読んでワザプラスを使っても、倒しきるのは難しいでしょう。 しかし、相手のHPが残りわずかな場面で、確実に「まもる」でターンを稼ごうとしてくる相手に対しては、この貫通効果がとどめの一撃として非常に有効に働きます。
この仕様は、『ソード・シールド』のダイマックスわざが「まもる」を貫通しつつダメージが軽減される仕様と非常によく似ています。 相手の行動を読み、ダメージレースを制するための重要な要素となるでしょう。
高難易度バトルでの貫通効果の価値
ストーリー終盤の強敵や、やりこみコンテンツに登場するトレーナーは、「まもる」や「みきり」を非常に巧みに使ってきます。 こちらの攻撃を一度防ぎ、その隙に能力を上げたり、回復したりする戦術は常套手段です。
こうしたAIの思考の裏をかき、相手の計算を狂わせる一手として、ワザプラスの貫通効果は計り知れない価値を持ちます。 「相手はここでまもってくるはずだ」という読みが的中し、ワザプラスで相手の戦略を打ち破った時の爽快感は格別です。
その他の隠された効果はあるか?|命中率や追加効果の可能性を考察
現時点では、「ダメージ上昇」と「まもる貫通」の2つが主な効果として確認されています。 しかし、今後の研究次第では、さらなる隠された効果が発見されるかもしれません。
例えば、「かみなり」や「だいもんじ」といった命中率が100ではない技の命中率が上昇する、あるいは技の追加効果(やけど、まひ等)の発動率が上昇するといった可能性は十分に考えられます。
もしこうした隠れた恩恵があるのであれば、ワザプラスの戦略はさらに多様化し、どの技を強化するかの選択がより一層重要になってくるでしょう。 私自身も引き続き検証を続け、新たな発見があれば追って報告したいと思います。
ワザプラスの使い方と解放条件|最速でマスターする方法
これほど強力なワザプラスですが、ゲーム開始直後から使えるわけではありません。 ここでは、ワザプラスがいつ、どのようにして使えるようになるのか、その解放条件と具体的な操作方法を解説します。
ワザプラスの解放タイミングと条件
ワザプラスは、メインストーリー019「ランクDをめざして」の道中で解放されます。 冒険がある程度進み、プレイヤーがミアレシティの地理や基本的なゲームシステムに慣れてきた頃合いで、満を持して登場する形です。

具体的な解放イベントは、ミアレシティに存在する施設**「ジャスティス道場」で、コタネというトレーナーとバトルした後**になります。 このバトルに勝利することで、ワザプラスのシステムが正式にアンロックされ、以降のバトルで使用できるようになります。
メインストーリー019「ランクDをめざして」攻略のポイント
この任務に挑む目安としては、手持ちのポケモンのレベルが平均して30程度あれば、問題なく進められるでしょう。 ミアレシティ内の様々なエリアを探索し、指定された条件をクリアしていく任務となります。 道中では野生のポケモンだけでなく、他のトレーナーとのバトルも発生するため、回復アイテムは多めに準備しておくことをおすすめします。
解放イベント:ジャスティス道場のコタネ戦を勝ち抜くコツ
解放の鍵となるコタネとのバトルは、ワザプラスの使い方をプレイヤーに教える、いわばチュートリアルのような位置づけのバトルです。 相手はそれほど強力なポケモンを使ってくるわけではありませんが、油断は禁物です。
相手のポケモンのタイプをしっかり確認し、相性上有利なポケモンをぶつけていけば、苦戦することはないでしょう。 このバトルに勝利すると、コタネから「かいでんのタネ」を受け取り、ワザプラスの使い方のレクチャーを受けられます。
バトル中の詳しい操作方法
ワザプラスの操作方法は非常にシンプルで、一度覚えれば直感的に使えるようになります。
- ZLボタンを長押しして、相手のポケモンに照準を合わせる。
- 技を選択する画面で、ワザプラスにしたい技の横に表示される**「+ボタン」のアイコンを押す。**
- 技がワザプラス仕様に切り替わったのを確認し、Aボタンで攻撃を決定する。
たったこれだけです。 重要なのは、ZLボタンで相手をロックオンするという点。 これを忘れると+ボタンを押しても反応しないため、注意が必要です。
UIの見方とコマンド入力のフロー
バトル画面では、右下の技一覧に注目してください。 ワザプラスが可能な技には、キラキラとした特殊なマーク、**「皆伝の印」**がついています。 この印がついている技のみ、+ボタンでワザプラスに強化することが可能です。
また、メガシンカゲージは画面左上の自分のポケモンのHPバーの下に表示されています。 ワザプラスを使うと、このゲージが1本分、オレンジ色から灰色に変わるのが確認できるはずです。 常にゲージの残量を意識しながら戦う癖をつけましょう。
誤操作を防ぐための注意点
焦っていると、+ボタンを押し忘れて通常の技を出してしまう、といった誤操作が起こりがちです。 特に、勝負を決めに行く重要な場面では、一度深呼吸をして、確実にコマンドが入力されているかを確認してからAボタンを押すようにしましょう。 ワザプラスを選択すると、技名の表示が変化したり、エフェクトがかかったりするので、視覚的に確認するのも有効です。
皆伝の印とかいでんのタネ|ワザプラスを極めるための必須知識
ワザプラスを使うためには、技に「皆伝の印」がついている必要があります。 そして、この印がついていない技にも後から印をつけることができるアイテム、それが「かいでんのタネ」です。 この2つの要素を理解することが、ワザプラスを真にマスターするための鍵となります。
「皆伝の印」がつく技とつかない技
まず基本的な仕様として、ポケモンがレベルアップによって覚える技には、最初から「皆伝の印」がついています。 つまり、レベルアップで覚えた技は、ワザプラスが解放されればいつでも強化して使用することが可能です。
一方で、「わざマシン」を使って覚えさせた技には、基本的には「皆伝の印」はついていません。 そのため、わざマシンで覚えさせた強力な技をワザプラスで使いたい場合は、後述する「かいでんのタネ」を使って、後天的に皆伝の印をつけてあげる必要があります。
レベルアップ技とマシン技の戦略的な違い
この仕様により、ポケモンの育成方針に新たな戦略が生まれます。 レベルアップで強力な技を覚えるポケモンは、育成の手間が少なく、即戦力として活躍させやすいと言えます。 逆に、わざマシンでしか覚えない有用な技を持つポケモンは、「かいでんのタネ」という貴重なアイテムを投資する価値があるかどうかを慎重に見極める必要があります。
育成方針への影響とおすすめのポケモン
例えば、レベルアップで「インファイト」や「げきりん」といった高火力技を自力で習得するポケモンは、ワザプラスのアタッカーとして非常に優秀です。 一方で、わざマシンを使わなければ攻撃範囲が狭まってしまうポケモンなどは、どの技を皆伝にするか、プレイヤーの戦術眼が問われることになります。
「かいでんのタネ」の入手方法
わざマシンで覚えさせた技をワザプラス対応にするための貴重なアイテム「かいでんのタネ」。 その主な入手方法は、フィールドにいる強力な個体「オヤブンポケモン」を倒すか、捕獲することです。
オヤブンポケモンは、通常の個体よりもレベルが高く、能力も強化されている手強い相手ですが、倒したり捕獲したりすることで、経験値や貴重なアイテムを落とします。 そのドロップアイテムの一つが「かいでんのタネ」なのです。
物語を進めていくと様々な場所でオヤブンと遭遇しますが、効率的に集めるためには、特定の場所で周回するのがおすすめです。
「かいでんのタネ」の効率的な集め方【周回方法】
私が特におすすめする「かいでんのタネ」の稼ぎ場所は、「ワイルドゾーン3」です。 ここには、比較的捕獲しやすいオヤブンシシコとオヤブンヤヤコマが出現します。
おすすめ周回場所:ワイルドゾーン3
このエリアの利点は、エリアの出入り口である階段を上り下りするだけでマップがリロードされ、倒したり捕獲したりしたオヤブンがすぐに再出現(リポップ)する点です。 これにより、何度もフィールドを往復することなく、短時間で連続してオヤブンと戦うことができます。
オヤブンポケモンの高速捕獲テクニック
オヤブンとの戦闘は時間がかかるため、周回効率を上げるなら戦闘を避けて捕獲するのが最も効率的です。 以下の手順を試してみてください。
- オヤブンの背後からゆっくりと近づく。
- 気づかれていない状態で、モンスターボールを投げる。
- 一度捕獲したことがあるポケモンなら、捕獲率が上がる**「リピートボール」**を使うのが非常におすすめ。
リピートボールは街の「たまや」で1000円で購入可能です。 少し値は張りますが、周回効率を考えれば十分に元が取れる投資と言えるでしょう。
周回用おすすめポケモンと持ち物
周回をさらに効率化するために、手持ちのポケモンや持ち物にもこだわりましょう。 例えば、「けむりだま」を持たせておけば、万が一オヤブンに見つかっても戦闘にならずに確実に逃げることができます。 また、移動速度が速いライドポケモンを解放しているなら、それを活用して素早くオヤブンの元へ向かいましょう。
【応用編】ワザプラスを120%使いこなすための戦略とコツ
基本をマスターしたら、次はいよいよ実践的な応用編です。 どのような場面でワザプラスを使い、どの技を優先的に強化すべきか。 ライバルに差をつけるための戦略とコツを伝授します。
ワザプラスを使うべき最適な場面
ワザプラスは強力ですが、無闇に使っていてはすぐにゲージが枯渇してしまいます。 効果を最大化するためには、使うべき場面を見極めることが重要です。
- 格上の相手(オヤブン、ボストレーナー)のHPを大きく削りたい時: 長期戦になりがちな強敵とのバトルでは、序盤にワザプラスで大ダメージを与え、主導権を握ることが勝利への近道です。
- 相手の厄介な行動を許す前に一撃で倒したい時: 「さいみんじゅつ」で眠らせてきたり、「つるぎのまい」で攻撃力を上げてきたりする相手には、行動される前にワザプラスで速攻を仕掛けるのが有効です。
- 相手が「まもる」「みきり」を使いそうな時: 前述の通り、相手の防御戦術を打ち破るための切り札として機能します。相手のHPが少なくなり、ターン稼ぎをしてきそうな場面が絶好の狙い目です。
- 不利な状況を打開したい時: 相性不利な相手と対面してしまった場合でも、ワザプラスのゴリ押しで突破できる可能性があります。交代するよりもリスクが低いと判断した場合の最終手段として考えましょう。
どの技を「皆伝」にすべき?優先度ランキング
「かいでんのタネ」は貴重なアイテム。 どの技に使うかは慎重に選びたいところです。 ここでは、私が考える皆伝化の優先度をランク別に紹介します。
Sランク:最優先で皆伝にしたい技
- タイプ一致のメインウェポン: ポケモン自身のタイプと同じタイプの技は、威力が1.5倍になる「タイプ一致ボーナス」が乗ります。ワザプラスの威力上昇と合わせることで、凄まじい火力を生み出します。旅のエースが使うメインウェポンは、最優先で皆伝にしましょう。
- 命中不安な高火力技: 「ハイドロポンプ」「かみなり」「きあいだま」など、威力は高いが命中率に難がある技。ここぞという場面で外すリスクを減らすためにも、ワザプラスの切り札として強化しておく価値は非常に高いです(命中率アップ効果の検証が待たれますが、そうでなくとも高火力は魅力です)。
Aランク:汎用性が高くおすすめの技
- 広範囲の敵に有効なサブウェポン: メインウェポンが効きにくい相手への交代策として持たせる、異なるタイプの攻撃技。これにより、一匹で対応できるポケモンの範囲が格段に広がります。
- 先制攻撃技: 「でんこうせっか」や「アクアジェット」など。威力は低いですが、ワザプラスで強化することで、あと一歩で倒しきれない相手へのとどめとして非常に役立ちます。
Bランク:特定の戦術で輝く技
- 連続攻撃技: 「ロックブラスト」や「つっぱり」など。ワザプラスで威力が上がれば、相手の「きあいのタスキ」や「みがわり」を貫通しつつ大ダメージを狙える可能性があります。
- 補助技: 現状では攻撃技のみがワザプラスの対象ですが、今後のアップデートやDLCで補助技にも対応した場合、「つるぎのまい」や「めいそう」の効果が倍増するようなことがあれば、戦術が根底から覆るでしょう。
メガシンカとのコンボ戦術
ワザプラスの真価は、メガシンカと組み合わせることで発揮されます。 特に重要なのが、メガシンカ中はすべての技が自動的に「皆伝の印」がついた状態になり、ワザプラスが使い放題になるという点です。 (※ただし、使用するたびにゲージは消費します)
メガシンカのタイミングとゲージ管理術
メガシンカ中はわざマシンで覚えさせた技もワザプラスになるため、普段は使えないサブウェポンを切り札として温存しておく戦術が非常に強力です。
例えば、通常時はゲージを節約し、レベルアップで覚えた技のワザプラスで戦う。 そして、相手のエースポケモンが出てきたタイミングでメガシンカを発動。 そこからは、相手の弱点をつけるわざマシン技をワザプラスで連発し、一気に勝負を決める、といった流れが理想的です。
メガシンカ時限定の強力な立ち回り
メガシンカで能力が大幅に上昇した状態で、さらにワザプラスによる威力向上と「まもる」貫通効果を得られるのは、まさに反則級の強さです。 相手の交代先を読み、効果抜群のワザプラスを叩き込む。 あるいは、相手が「まもる」でメガシンカターンをやり過ごそうとしてくるのを読んで、貫通ダメージで粉砕する。 メガシンカを発動した後の数ターンは、まさに自分だけのボーナスタイム。 このチャンスを最大限に活かせるかどうかが、一流のトレーナーへの試金石となるでしょう。
ワザプラスと相性の良いポケモン考察
ワザプラスというシステムを最大限に活かせるのはどのようなポケモンか。 ここでは、私が考える「ワザプラス向き」のポケモンの特徴を3つのタイプに分けて考察します。
高い攻撃・特攻を持つアタッカー
これは最も分かりやすい基準でしょう。 もともとの攻撃や特攻の数値が高いポケモンがワザプラスを使えば、その効果は乗算的に高まります。 リザードン、ルカリオ、ボーマンダといった、歴代シリーズでもエースとして活躍してきた速攻高火力アタッカーは、今作でもその強さを遺憾なく発揮してくれるはずです。 メガシンカを獲得するポケモンであれば、なおさら相性が良いと言えます。
命中不安な高火力技を覚えるポケモン
前述の通り、「かみなり」「ぼうふう」「きあいだま」といったハイリスク・ハイリターンな技を持つポケモンもワザプラスと好相性です。 ワザプラスが必中になる、あるいは命中率が大幅に上がる仕様であれば、これらのポケモンは一気に評価を上げることになるでしょう。 シャンデラやサザンドラなどが、その代表格と言えます。
メガシンカで能力が大幅に上昇するポケモン
メガシンカすることで攻撃性能が劇的に向上するポケモンは、ワザプラス戦術の核となります。 例えばメガクチートは、とくせい「ちからもち」によって物理攻撃の威力が2倍になります。 この状態でタイプ一致のワザプラスを使った際の火力は、想像を絶するレベルに達するはずです。 他にもメガガルーラやメガバシャーモなど、メガシンカによって戦術が一変するポケモンは、ワザプラスとのシナジーを深く考察する価値があります。
過去作の類似システムとの比較
レジェンズ Z-Aの「ワザプラス」は、これまでのポケモンシリーズに登場した様々なバトルシステムの流れを汲んでいます。 改めて、過去作のシステムと比較し、その独自性を考えてみましょう。
Zワザ、ダイマックス、力業との比較表
システム | 威力 | 使用回数 | 持続ターン | 特徴 | 戦略性 |
---|---|---|---|---|---|
ワザプラス | 大 | ゲージ依存 | 1ターン | メガシンカとリソース共有、「まもる」貫通 | リソース管理と読み |
力業 | 中 | 技ごと | 1ターン | 行動順が遅延 | 行動順のコントロール |
ダイマックス | 技依存 | 1回 | 3ターン | 全ての技が変化、HP増加 | 使うタイミングの見極め |
Zワザ | 特大 | 1回 | 1ターン | 必中(一部除く)、防御技貫通 | 一撃必殺の切り札 |
この表からわかるように、ワザプラスは「1バトルに1回」という縛りがない代わりに、Zワザほどの超火力ではないという、柔軟性と継続戦闘能力に重きを置いたシステムです。 また、ダイマックスのように3ターン無敵状態になるわけでもなく、常にメガシンカというもう一つの選択肢を天秤にかける必要があります。
レジェンズZAならではの独自性と面白さ
ワザプラスの最もユニークな点は、やはり**「メガシンカとのリソース共有」**に尽きるでしょう。 過去のどのシステムにもなかったこの概念が、バトルに深い奥行きを与えています。 単なる技の強化に留まらず、プレイヤーの試合運びそのものが問われる。 この戦略性の高さこそが、レジェンズ Z-Aのバトルを最高に面白くしている核心部分なのです。
まとめ
今回は、ポケモンレジェンズ Z-Aの新たなバトルシステム「ワザプラス」について、その使い方から応用戦術まで、徹底的に解説しました。
- ワザプラスはメガシンカゲージを1本消費して技を大幅に強化するシステム
- 主な効果は「ダメージ量約1.5倍上昇」と「まもる・みきり貫通」
- ストーリー019「ランクDをめざして」で解放される
- わざマシン技を強化するには「かいでんのタネ」が必要
- かいでんのタネはオヤブンを倒すか捕獲して集める
- メガシンカとの使い分け、リソース管理が勝利の鍵
ワザプラスを制する者は、ミアレシティでのバトルを制します。 この記事で得た知識を活かし、自分だけの最強の戦術を編み出してみてください。 あなたの冒険が、よりエキサイティングなものになることを願っています。