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【リトルナイトメア3】真のエンディングは存在する?収集品の影響で分岐するか徹底解説

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ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、2025年10月10日に待望のリリースを迎えた「リトルナイトメア3」をプレイし、その悪夢のような世界の結末にたどり着いた方々でしょう。 そして、エンディングに関して「もしかして、これ以外の結末があるのでは?」「収集品を全部集めたら、何か変化が起きるのだろうか?」といった疑問が気になっていると思います。

このレビューでは、リトルナイトメア3のエンディング分岐の有無、収集品が物語に与える影響、そして多くのプレイヤーが追い求める「真のエンディング」の存在について、私自身のやりこみプレイ経験と深い考察を交えながら、徹底的に解説していきます。

この記事を読み終える頃には、リトルナイトメメア3のエンディングに関するあなたの疑問が解決しているはずです。

この記事の要約
  • リトルナイトメア3のエンディングの基本仕様
  • 真のエンディングの存在についての結論
  • 収集品がエンディング分岐に与える影響
  • エンディングのストーリーと深い考察

 

それでは解説していきます。

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リトルナイトメア3のエンディングに関する基本情報

まずは、リトルナイトメア3のエンディングの基本的な仕様について解説します。 過去作との比較も交えながら、エンディングがどのような構造になっているのかを明らかにしていきましょう。

エンディングは基本的に1種類のみ

結論から先に述べると、リトルナイトメア3のメインストーリーにおけるエンディングは、基本的に1種類のみです。 プレイヤーの選択や行動によって、物語の結末が大きく変わる、いわゆるマルチエンディング方式は採用されていません。

これは、リトルナイトメアシリーズの伝統とも言える手法です。 開発陣は、プレイヤーに多様な結末を提示するのではなく、一貫した物語体験を通して、強烈なメッセージと深い余韻を残すことを意図していると考えられます。

物語の一貫性へのこだわり

リトルナイトメアシリーズは、直接的な言葉や説明を極力排し、環境やキャラクターの動き、そして象徴的なイベントを通じて物語を語ります。 この手法において、物語の結末が複数に分岐してしまうと、開発陣が伝えたかった核心的なテーマが曖昧になってしまう可能性があります。

一本道のエンディングだからこそ、プレイヤーは開発陣が用意した唯一の結末と向き合い、そこに込められた意味を深く考察することができるのです。 リトルナイトメア3もその例に漏れず、主人公であるロウとアローンの旅路の果てに待つ結末は、全てのプレイヤーが等しく体験するものとなっています。 そのため、特定の行動を取らなかったからバッドエンドになった、ということはありませんので安心してください。

収集品のコンプリートによる変化は?

では、ゲーム内に散りばめられた収集品をすべて集めると、エンディングに何か変化は起きるのでしょうか。 これも多くのプレイヤーが気にするポイントですが、結論としては「エンディングの映像自体が直接的に変化することはない」と言えます。

しかし、これは収集品集めに意味がないということでは決してありません。 むしろ、収集品をコンプリートすることで、エンディング、ひいては物語全体の解釈が大きく深まる仕掛けになっています。

エンディング後の追加シーンの存在

厳密に言えば、収集品を100%コンプリートしてクリアした場合、スタッフロールの後にごく短い追加シーンが挿入されます。 このシーンは数秒程度の非常に短いものですが、ロウとアローンの関係性や、彼らが迷い込んだ「ノーウェア」という世界の謎に迫る、極めて重要なヒントが隠されています。

この追加シーンの存在が、「収集品を集めるとエンディングが分岐する」「真のエンディングが見られる」という噂の根源になっていると考えられます。 しかし、これはあくまで物語の理解を補完するためのエピローグ的なものであり、メインのエンディングストーリーを覆すものではありません。 収集品は、物語の「if」を見せるものではなく、物語の「真相」に近づくための鍵なのです。

過去作(1・2)のエンディング形式との比較

リトルナイトメア3のエンディング形式を理解するために、過去作のエンディングと比較してみましょう。

作品名 エンディング形式 収集品による変化 特徴
リトルナイトメア 1種類 特になし 主人公シックスの衝撃的な変貌を描き、続編への謎を残した。
リトルナイトメア2 1種類 シークレットエンディング(追加シーン)あり 収集品コンプリートで、主人公モノのその後の姿が描かれ、1との時間軸の繋がりが強く示唆された。
リトルナイトメア3 1種類 追加シーンあり 収集品コンプリートで、ロウとアローンの関係性の本質に迫るシーンが追加される。

このように、前作リトルナイトメア2でも、収集品(壊れた子供の幻影)を全て集めることで、エンディング後に主人公モノの行く末を描いた追加シーン(通称:シークレットエンディング)を見ることができました。 このシーンによって、「モノ=歪んだ男」という考察が決定的なものとなり、シリーズの物語にループ構造という新たな視点をもたらしました。

リトルナイトメア3もこの形式を踏襲しており、収集品集めは、物語の表面をなぞるだけでは見えてこない、深層心理や世界の真実を解き明かすための重要なプロセスとして設計されているのです。

シークレットエンディングやDLCの可能性

現状、収集品コンプリートによる追加シーン以外に「シークレットエンディング」と呼べるものは確認されていません。 しかし、今後のダウンロードコンテンツ(DLC)で、本編のエンディング後を描く新たなストーリーや、別のキャラクターの視点から物語を補完するエピソードが追加される可能性は十分に考えられます。

過去作でも、リトルナイトメアのDLC「Secrets of The Maw」では、本編の裏で行動していた別の子供「ランナウェイ・キッド」の物語が描かれ、本編の謎を別角度から解き明かしてくれました。

リトルナイトメア3の世界も、まだまだ多くの謎に満ちています。 特に、主人公たちが対峙した巨大な赤ん坊「モンスターベイビー」や、鏡の世界を支配する「カウンセラー」など、多くのキャラクターの背景は謎に包まれたままです。 これらの謎が、今後のDLCで語られることに期待したいところです。

「真のエンディング」は存在するのか?徹底考察

さて、本題である「真のエンディング」の存在について、さらに深く考察していきましょう。 多くのプレイヤーがこの言葉に惹かれるのはなぜなのか、そしてこのゲームにおける「真」とは何を意味するのかを解き明かしていきます。

結論:明確な「真のエンディング」は存在しない

繰り返しになりますが、ゲームシステムとして明確に用意された「真のエンディング」というものは存在しません。 特定のアイテムを手に入れたり、特殊なルートを通過したりすることで到達できる、正規ルートとは異なる特別な結末は用意されていないのです。

しかし、それで終わらせては、ゲーム評論家としての役目を果たせません。 私が考えるに、リトルナイトメア3における「真のエンディング」とは、ゲーム内にデータとして存在するものではなく、プレイヤーが物語を深く理解し、自分なりの解釈を導き出した時に、その心の中に生まれるものなのではないでしょうか。

なぜ「真のエンディング」が噂されるのか?

では、なぜこれほどまでに「真のエンディング」の存在が噂されるのでしょうか。 その理由は、本作のエンディングが非常に象徴的で、多くの解釈の余地を残しているからに他なりません。

1. 物語の核心に触れる追加シーン

前述の通り、収集品をコンプリートすることで見られる追加シーンは、物語の核心に迫る重要なものです。 このシーンを見たプレイヤーと見ていないプレイヤーとでは、エンディングの解釈が大きく変わってきます。 この情報格差が、「特別なエンディングを見た」という認識を生み、「真のエンディング」という言葉に繋がったと考えられます。

2. 主人公たちの曖昧な結末

エンディングでは、ロウとアローンは悲しい別れを経験し、ロウは悪夢の世界から抜け出したかのような描写で物語は幕を閉じます。 しかし、彼が本当に現実世界に戻れたのか、アローンはどうなってしまったのか、明確な答えは示されません。 この「語られなさ」が、プレイヤーの想像力を掻き立て、「何か見落としているのではないか」「本当の結末があるのではないか」という探求心に火をつけるのです。

3. シリーズ特有の考察文化

リトルナイトメアシリーズは、その難解で考察のしがいのあるストーリーから、ファンによる活発な考察文化が形成されています。 プレイヤーたちは、ゲーム内のわずかなヒントから物語の全体像を組み立てようとします。 この文化の中で、「真のエンディング」という言葉は、最も深く、最も説得力のある考察や解釈を指す一種のキーワードとして機能している側面があるのです。

収集品コンプリートで得られる「物語の深層」

「真のエンディング」がプレイヤーの解釈に委ねられているのだとすれば、その解釈を深めるために最も重要なのが収集品のコンプリートです。 収集品をすべて集めることで見えてくる「物語の深層」こそが、いわば「真のエンディング」への道筋と言えるでしょう。

追加シーンでは、悪夢から目覚めたロウが、クレヨンで壁に絵を描いている様子が映し出されます。 そしてその絵には、彼が冒険を共にしたはずの、鉄仮面をつけたアローンの姿が描かれています。 これは、アローンがロウの「イマジナリーフレンド(空想の友達)」であった可能性を強く示唆しています。

つまり、孤独な少年ロウが、厳しい現実から逃れるために創り出した架空の友達がアローンであり、リトルナイトメア3の冒険そのものが、彼の心の中で繰り広げられた、成長のための試練だったのではないか、という解釈が成り立つのです。 この視点を持つことで、エンディングの別れのシーンは、単なる友達との別れではなく、ロウが空想の世界に別れを告げ、現実と向き合うことを決意した「成長の証」として、まったく異なる意味合いを帯びてきます。

エンディングの解釈:ロウとアローンの結末

この「アローン=イマジナリーフレンド説」を基に、エンディングを改めて解釈してみましょう。

 

物語の終盤、二人は世界の出口である鏡にたどり着きます。 しかし、アローンは鏡を通り抜けることができません。 なぜなら、彼は現実世界の存在ではないからです。 ロウが現実に戻るということは、空想の存在であるアローンとの別れを意味します。

ラスボスであるカウンセラーとの戦いは、現実に戻ることを恐れるロウの心の葛藤の象徴だったのかもしれません。 仲間と協力して困難を乗り越えるという冒険は、ロウに自信と勇気を与えました。 そして彼は、ついに一人で現実と向き合う決心をし、アローンに別れを告げて鏡の向こう側、つまり現実世界へと帰還するのです。

ラストシーンでロウがお腹を押さえているのは、リトルナイトメア1のシックスのように飢えに苦しんでいるのではなく、孤独な現実に戻ってきたことによる「心の痛み」の表現なのかもしれません。 しかし、彼の部屋の壁にはアローンとの冒険の絵が描かれている。 これは、彼が冒険を忘れず、アローンという存在を胸に、これから現実を生きていくという希望の表れとも受け取れます。

協力プレイとソロプレイでのエンディングの印象の違い

リトルナイトメア3は、シリーズで初めてオンライン協力プレイに対応しました。 この協力プレイでクリアするか、AIパートナーとのソロプレイでクリアするかによって、エンディングの印象が大きく変わる点も非常に興味深いポイントです。

ソロプレイの場合

AIが操作するアローンと共に冒険すると、彼は頼もしい相棒でありながら、どこか機械的で、プレイヤーの指示を待つ存在として感じられます。 この体験は、「アローンはロウの想像の産物である」という解釈をより補強するかもしれません。 エンディングの別れも、自分自身の内面との決別という、個人的な物語として強く印象に残ります。

協力プレイの場合

一方で、友人や他のプレイヤーと共にアローンとして冒険を乗り越えた場合、エンディングの別れは全く違う意味を持ちます。 画面の向こうにいる「生身の人間」と共に築き上げた絆があるからこそ、ロウとアローンの別れは、システム的な別離ではなく、感情的な喪失感を伴う、非常に切ない体験となります。 「イマジナリーフレンド説」を知っていてもなお、共に戦ったパートナーとの別れは胸に迫るものがあるでしょう。

開発陣は、このプレイ体験の違いまで計算に入れて、エンディングを設計したのかもしれません。 どちらの体験も、リトルナイトメア3という物語を構成する重要な要素なのです。

エンディングに影響は無い?収集品の役割を深掘り

エンディングの分岐には直接関わらないものの、物語の解釈を深める上で欠かせない収集品。 ここでは、その種類と役割について、さらに詳しく見ていきましょう。

リトルナイトメア3の収集品の種類

本作に登場する主な収集品は以下の通りです。

  • 壊れた人形: 各地に落ちている、どこか不気味な人形のパーツ。集めることで一つの人形が完成していく。これは、主人公ロウのバラバラになった心や失われた記憶を象徴しているのかもしれません。
  • 子供の幻影: 過去作にも登場した、半透明の子供たちの姿。彼らはノーウェアの世界に囚われた魂であり、彼らと触れ合うことは、この世界の悲しい歴史に触れることを意味します。
  • オルゴール: 特定の場所に隠されている小さなオルゴール。その音色は、悪夢の世界における、わずかな安らぎや過去の幸せな記憶を思い起こさせます。

これらの収集品は、巧妙に隠されており、すべてを見つけ出すには徹底的な探索と、時には危険を冒す必要さえあります。

各収集品が示唆する物語の背景

それぞれの収集品は、ただのコレクションアイテムではありません。 ロウとアローンが冒険する世界の背景を雄弁に物語っています。

例えば、本作の舞台の一つである「ネクロポリス」という廃墟の都市では、多くの「子供の幻影」を見つけることができます。 そして、その周辺には、彼らが遊んでいたであろう遊具や、生活の痕跡が残されています。 これは、ネクロポリスがかつては子供たちが暮らす場所であったものの、何らかの悲劇によって滅び、子供たちの魂だけが囚われ続けている、という悲しい歴史を推測させます。

また、「壊れた人形」を集めていくと、それがロウ自身の姿に似ていることに気づくでしょう。 これは、ロウが自分自身の失われた何かを取り戻すために、この悪夢の旅をしていることを暗示しているのかもしれません。 収集品を集める行為は、世界の謎を解き明かすと同時に、主人公自身のアイデンティティを取り戻す旅でもあるのです。

収集状況が実績・トロフィーに与える影響

エンディング分岐には影響しませんが、収集品のコンプリートは、PlayStationのトロフィーやSteamの実績を解除するための必須条件となっています。 すべての収集品を見つけ出すことで得られる実績・トロフィーは、まさにこの悪夢の世界を隅々まで踏破した証と言えるでしょう。

コンプリートを目指すプレイヤーにとって、収集品集めは大きなモチベーションとなります。 実績リストは、ある意味で探索のヒントにもなっています。 「〇〇で全ての人形を見つける」といった実績名から、まだ探索していないエリアを推測することも可能です。 完全クリアを目指す方は、ぜひ実績・トロフィーリストも参考にしてみてください。

収集品から読み解く世界の謎

収集品は、最終的に「ノーウェア」という世界そのものの謎にも繋がっていきます。 なぜ子供たちの魂が囚われているのか。 なぜ現実に似ていながらも歪んだ世界が広がっているのか。

すべての収集品を集め、それらが配置された場所や状況を注意深く観察することで、断片的な情報が線で結ばれていきます。 例えば、特定の幻影が特定の敵の近くにのみ出現することから、その敵とその子供たちの間に何らかの因縁があったのではないかと推測できます。

リトルナイトメア3は、プレイヤーに明確な答えを与えません。 しかし、収集品という形で無数のヒントをばら撒いています。 それらを拾い集め、自分だけの物語を構築していくことこそ、このゲームの最も奥深い楽しみ方であり、開発者がプレイヤーに託した「真のエンディング」への挑戦状なのかもしれません。

ネタバレあり!リトルナイトメア3のエンディングストーリーを徹底解説

ここからは、エンディングの具体的な内容に踏み込んで解説していきます。 まだクリアしていない方は、ご注意ください。

最終盤の展開:ラスボスとの対決

物語の終盤、ロウとアローンは、巨大な鏡が安置された部屋にたどり着きます。 そこが「ノーウェア」からの出口であることを直感した二人。 しかし、その行く手を阻むのが、本作のラスボスである「カウンセラー」です。

カウンセラーは、サングラスをかけた異様に痩せこけた老人のような姿をしていますが、その本性は巨大な一つ目の怪物です。 彼は鏡の世界を自在に操り、ロウの心の弱さや恐怖を映し出すことで二人を追い詰めます。

この戦闘は、ロウとアローンの協力が不可欠です。 ロウが弓矢でカウンセラーの注意を引き、その隙にアローンがレンチでギミックを作動させるなど、二人の絆が試される総力戦となります。 特に、カウンセラーが鏡の中から無数の腕を伸ばしてくる攻撃は圧巻で、息つく暇もありません。 ドラを鳴らして怯ませたり、鏡の破片を利用したりと、ステージのギミックを最大限に活用することが攻略の鍵となります。

鏡の向こうへ:ロウとアローンの別れ

激闘の末、カウンセラーを打ち破った二人。 ついに巨大な鏡が安定し、出口が開かれます。 ロウはアローンに手を差し伸べ、共に脱出しようとしますが、アローンは鏡を通り抜けることができません。 まるで、そこに透明な壁があるかのように弾かれてしまいます。

アローンは、自分がこの世界の存在であり、ロウとは共にいけないことを悟ったかのように、静かに首を振ります。 そして、ロウの背中を押し、一人で行くように促すのです。 ここで描かれる二人の無言のやり取りは、本作で最も悲しく、そして美しいシーンと言えるでしょう。 協力プレイで感情移入していればいるほど、この別れは胸に突き刺さります。

現実への帰還?主人公のその後

アローンに別れを告げ、一人で鏡をくぐり抜けたロウ。 彼がたどり着いたのは、これまでの薄暗く不気味な世界とは打って変わって、柔らかな光が差し込む、ごく普通の子供部屋でした。

しかし、ロウの表情は晴れません。 彼はベッドの上で膝を抱え、何かを失ったかのように深くうなだれています。 そして、お腹のあたりをそっと押さえるのです。 この一連のシーンで、リトルナイトメア3の物語は幕を閉じ、スタッフロールが流れ始めます。

彼が本当に現実に戻れたのか、それともこれもまた別の悪夢の始まりなのか。 解釈はプレイヤーに委ねられます。 しかし、あの孤独な表情は、空想の親友を失い、一人で現実と向き合わなければならなくなった少年の、心の痛みを表現しているようにも見えます。

過去作との繋がりを示唆する演出

エンディングには、過去作との繋がりを考察させる演出も散りばめられています。 例えば、ロウが帰還した部屋には、リトルナイトメア1の舞台となった「モウ(巨大な胃袋)」や、リトルナイトメア2の「ペイルシティ」の絵が飾られています。

これは、シックスやモノの物語が、ロウの世界では絵本や物語として存在していることを示唆しているのかもしれません。 あるいは、これらすべての悪夢が、同じ根源から生まれていることを暗示している可能性もあります。

そして、前述の通り、収集品をコンプリートしていると、スタッフロール後にロウが壁にアローンの絵を描くシーンが追加されます。 これは、彼がアローンとの思い出を胸に刻み、これからの現実を生きていくという決意の表れでしょう。 この追加シーンによって、一見すると悲しいだけのバッドエンドが、少年の成長を描いた、ほろ苦くも希望のある「グッドエンド」へと昇華されるのです。 これこそが、多くのプレイヤーが「真のエンディング」と呼びたくなる、物語の核心なのではないでしょうか。

まとめ

今回は、「リトルナイトメア3」のエンディングについて、分岐の有無から真のエンディングの存在まで、深く掘り下げて解説しました。

本レビューの要点をまとめます。

  • エンディングは基本的に1種類で、プレイヤーの選択による分岐はありません。
  • 収集品をコンプリートしてもエンディングのメインストーリーは変化しませんが、物語の核心に迫る短い追加シーンが解放されます。
  • ゲーム内に明確な**「真のエンディング」は存在しません**。しかし、収集品を集めて物語を深く考察し、プレイヤー自身が導き出した解釈こそが、このゲームにおける「真のエンディング」と言えるでしょう。
  • エンディングは、主人公ロウが**イマジナリーフレンドであるアローンと別れ、現実と向き合うことを決意する「成長の物語」**と解釈することができます。

リトルナイトメア3は、ただ怖いだけのホラーゲームではありません。 孤独な子供の心象風景を、美しくも残酷な悪夢の世界として描き出した、一つの芸術作品です。 エンディングを見た後、ぜひもう一度、収集品を集めながら世界を探索してみてください。 一度目のプレイでは気づかなかった、様々な発見があなたを待っているはずです。 そして、あなただけの「真のエンディング」を見つけ出してください。

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