ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、満を持して発売される「ファイナルファンタジータクティクス イヴァリース クロニクルズ」で、後から後悔しないために「取り返しのつかない要素」は何か、気になっているのではないでしょうか。 壮大なイヴァリースの歴史を巡る冒険で、後から「あの時こうしておけば…」と悔やむのは避けたいものです。

この記事を読み終える頃には、FFTリメイクを最大限に楽しむための知識が身につき、後悔しないプレイへの疑問が解決しているはずです。
- 一度決めると変更不可能なキャラクター設定
- 特定のタイミングでしか習得できない限定魔法
- 一回しか入手チャンスがない埋もれたアイテム
- 計画的な育成に不可欠なジョブとアビリティの知識
それでは解説していきます。

取り返しのつかない最重要要素|これだけは押さえておきたい知識
FFTリメイクの世界に足を踏み入れる前に、まず知っておくべきことがあります。 それは、一度決定したり、特定のタイミングを逃したりすると、二度と元に戻せない、あるいは入手できなくなる要素の存在です。 これらを事前に把握しているかどうかで、ゲーム体験の質は大きく変わります。 ここでは、特に重要度の高い「取り返しのつかない要素」を厳選して解説します。

主人公の名前と誕生日の設定|物語の根幹に関わる最初の選択
ゲームを開始して最初にプレイヤーを待ち受けるのが、主人公ラムザの名前と誕生日の設定です。 名前は好みで決めて問題ありませんが、誕生日は慎重に選ぶ必要があります。 なぜなら、ここで設定した星座が、他のキャラクターとの「相性」を決定づけるからです。
星座と相性システムを理解する
FFTにおける相性システムは、戦闘のあらゆる局面に影響を及ぼす非常に重要な要素です。 相性は「最高」「良い」「悪い」「最悪」の4段階に分類され、キャラクター同士の星座と性別の組み合わせで決まります。

相性の影響
- 物理・魔法攻撃のダメージ量: 相性が良いと増加、悪いと減少します。
- 回復魔法の回復量: ダメージ量と同様に、相性によって効果が変わります。
- 一部アビリティの成功率: 「盗む」やステータス異常を引き起こすアビリティの命中率に影響します。
相性が「最高」の場合、与えるダメージや成功率が約1.5倍に、「良い」場合は約1.25倍になります。 逆に「悪い」場合は約0.75倍、「最悪」の場合は約0.5倍にまで減少してしまいます。 この補正は、特に強敵との一騎打ちなど、シビアな戦況で勝敗を分ける要因となり得ます。
おすすめの星座は?
どの星座を選ぶべきかは、プレイスタイルや重視するキャラクターによって異なりますが、ここではいくつかの有力な選択肢を提示します。
相性関係の凡例 | 説明 |
---|---|
? | 異性なら相性「最高」、同性なら「最悪」 |
○ | 性別に関わらず相性「良い」 |
× | 性別に関わらず相性「悪い」 |
主要キャラクターの星座一覧
キャラクター | 星座 |
---|---|
ラムザ | プレイヤーが設定 |
アグリアス | 巨蟹宮 |
ガフガリオン | 処女宮 |
ムスタディオ | 人馬宮 |
オルランドゥ | 双魚宮 |
メリアドール | 巨蟹宮 |
エルムドア | 双子宮 |
ウィーグラフ | 獅子宮 |
ディリータ | 処女宮 |
ラヴィアン | 白羊宮 |
ボコ | 白羊宮 |
おすすめ星座1:魔羯宮(まかつきゅう) ストーリー中盤の強敵であり、後に頼れる仲間となる聖騎士「アグリアス」(巨蟹宮)と異性で相性「最高」になります。 また、序盤の壁となる「ガフガリオン」(処女宮)とも相性が「良い」ため、一騎打ちで有利に戦えます。 デメリットとして、同じく強敵である「ウィーグラフ」(獅子宮)とは相性が「悪い」点には注意が必要です。
おすすめ星座2:天秤宮(てんびんきゅう)または宝瓶宮(ほうへいきゅう) この選択は、やり込みプレイヤー向けのものです。 最強クラスの装備「源氏シリーズ」を盗むために、敵将「エルムドア」(双子宮)との相性を考慮します。 エルムドアは強力なアビリティ「白刃取り」を持つため、物理攻撃がほぼ通用しません。 そのため、彼の装備を「盗む」ことが有効な戦術となります。 天秤宮か宝瓶宮を選んでおけば、ラムザとエルムドアの相性が「良い」状態になり、「盗む」の成功率が25%アップします。 これにより、貴重な装備の入手難易度を大幅に下げることが可能です。
一度設定した誕生日は後から一切変更できません。 自分のプレイスタイルを想像しながら、後悔のない選択をしましょう。
限定魔法のラーニング|アルテマの習得チャンス
FFTには、特定の敵が使用した際に、特定条件を満たした味方ユニットがその魔法を習得できる「ラーニング」というシステムがあります。 中でも最強クラスの魔法「アルテマ」は、習得できるチャンスが極めて限られており、まさに取り返しのつかない要素の代表格と言えるでしょう。
アルテマを覚える唯一のチャンス
アルテマを習得できる最も確実なタイミングは、チャプター4の「ランベリー城城門前」でのバトルです。 この戦闘に出現する敵の「セリア」と「レディ」がアルテマを使用します。
ラーニングの条件
- 使用者: 敵のセリアまたはレディ
- 対象者: 主人公ラムザ
- ラムザのジョブ: 見習い戦士
- 状況: ラムザがアルテマの攻撃範囲内にいること
- 結果: ラムザが戦闘不能や石化などの行動不能状態にならずにダメージを受ける
これらの条件をすべて満たした時、ラムザはアルテマを習得します。 重要なのは、ラムザのジョブが見習い戦士でなければならないという点です。 他のジョブで受けても絶対に覚えられません。 この戦闘に挑む際は、必ずラムザを初期ジョブの見習い戦士に戻しておくのを忘れないようにしましょう。
なぜこのタイミングがベストなのか?
実は、アルテマをラーニングできる機会はもう一箇所だけ存在します。 それは、同じくチャプター4の「ランベリー城城内」でのエルムドアとの戦闘です。 しかし、この戦闘は前述の「源氏シリーズ」を盗むための正念場であり、敵の猛攻も激しいため、ラーニングを狙う余裕はほとんどありません。 エルムドアを無力化しつつ、セリアとレディのアルテマをラムザで受ける、という非常に高度な立ち回りが要求されます。
そのため、比較的戦況をコントロールしやすい「城門前」のバトルで確実に習得しておくのが最善の策と言えます。 一度この機会を逃すと、その周回プレイでアルテマを習得するのは絶望的になるため、細心の注意を払いましょう。
限定魔法のラーニング|最強の召喚魔法ゾディアーク
アルテマと並び、FFTにおける最強魔法の双璧をなすのが、召喚魔法「ゾディアーク」です。 この魔法もラーニングによってのみ習得可能であり、入手難易度はアルテマ以上に高いと言えるでしょう。
ゾディアークのラーニング方法
ゾディアークは、ゲームクリア後のやり込みダンジョンである「ディープダンジョン」の最下層「END」に出現する「サーペンタリウス」という敵ユニットが使用します。
ラーニングの条件
- 使用者: 敵のサーペンタリウス
- 対象者: 味方ユニットのいずれか
- 対象者のジョブ: 召喚士
- 状況: 対象者がゾディアークの攻撃範囲内にいること
- 結果: 対象者が戦闘不能や石化などの行動不能状態にならずにダメージを受ける
アルテマと違い、ラムザ以外のユニットでも習得可能ですが、ジョブが召喚士でなければならないという厳しい制約があります。 ディープダンジョンの最下層にたどり着くだけでも大変ですが、そこからさらにラーニングを狙う必要があるのです。 サーペンタリウスがゾディアークをいつ使ってくるかは運次第なので、根気よく待つしかありません。 また、ゾディアークは威力も絶大なので、HPが低い召喚士では耐えきれずに戦闘不能になってしまう可能性も高いです。 事前にHPを高める装備やアビリティで対策しておくことが不可欠です。
ラーニング後の裏技「ラーニング返し」
一度誰か一人がゾディアークを習得すれば、そこから他のユニットに覚えさせるのは比較的容易になります。 「ラーニング返し」と呼ばれるテクニックを使いましょう。
- ディープダンジョンに再度潜り、敵として出現する「召喚士」を探します。
- 習得済みの味方が、その敵の召喚士に対してゾディアークを使用します。
- すると、敵の召喚士がゾディアークをラーニングします。
- 次に、ラーニングした敵の召喚士が、味方に対してゾディアークを使ってくるのを待ちます。
- その攻撃を、ゾディアークを覚えさせたい味方(ジョブは召喚士)で受ければ、習得完了です。
この方法を使えば、根気のいるサーペンタリウス戦を何度も繰り返す必要がなくなります。 とはいえ、最初のラーニングが最も高いハードルであることに変わりはありません。 ディープダンジョンに挑む際は、最低一人は召喚士を育てておくことを強く推奨します。
一度しか入手できない埋もれたアイテム|ネルベスカ神殿の秘宝
FFTには、特定のマップの特定のパネルにアイテム士のアビリティ「アイテム発見移動」をセットしたユニットを待機させることで発見できる「埋もれたアイテム」が存在します。 これらのアイテムは一度しか入手できず、中には最強クラスの性能を誇る装備も含まれています。
特に注意すべき「ネルベスカ神殿」
埋もれたアイテムが存在する場所は複数ありますが、最も重要なのがチャプター4で訪れる「ネルベスカ神殿」です。 このマップはストーリー上で一度しか訪れることができず、クリアすると二度と入れなくなります。 ここでしか手に入らない超強力な装備が存在するため、絶対に取り逃すわけにはいきません。
ネルベスカ神殿の重要アイテム
- エスカッション(2): 物理回避率と魔法回避率を大幅に上げる最強の盾。
- ジャベリン(2): 聖属性を吸収する最強の槍。
- セーブザクイーン: 強力な騎士剣。オートプロテス効果付き。
特に「エスカッション(2)」と「ジャベリン(2)」は、通常の店売り品や密猟品とは一線を画す性能を持っています。 名前に付いている(2)は、ゲーム内では表示されませんが、通常の同名アイテムとはアイコンが異なり、性能も格段に上です。
アイテム発見の確率とBrave
埋もれたアイテムには「通常アイテム」と「レアアイテム」の2種類があり、どちらが入手できるかは確率で決まります。 この確率は、発見者のBrave(ブレイブ)値に依存します。
Brave値とアイテム発見確率
- レアアイテム発見確率 = (100 – Brave) %
つまり、Brave値が低ければ低いほど、レアアイテムを発見しやすくなるのです。 理想はBraveを可能な限り下げたユニットで発見に臨むことです。 最も効率的なのはBraveを10にすることです。 Braveが9以下になると「チキン」状態になり、操作不能になってしまうため、10が実質的な最低値となります。
話術士のアビリティ「脅す」を使えば、味方のBraveを永続的に下げることができます。 ラムザはストーリーの進行でBraveを自在に上げられるようになるため、彼をアイテム発見役にするのが最も安全かつ効率的です。
ネルベスカ神殿の高台への登り方
ネルベスカ神殿の最強装備が埋まっている場所は、マップの高台にあります。 通常のジャンプ力では到達できないため、工夫が必要です。
- 労働八号を足場にする: この戦闘に登場する機械ユニット「労働八号」を目的の場所の隣に誘導し、足場にして登ります。それでも高いジャンプ力(JUMP4以上)が要求されます。
- テレポを習得する: 時魔道士のアビリティ「テレポ」があれば、高低差を無視して移動できます。
- モンスターを足場にする: 飛行能力のあるモンスターを仲間にしていれば、それを足場にすることも可能です。
準備を怠ると、アイテムの場所が分かっていても手に入れることができません。 ネルベスカ神殿に挑む前には、アイテム発見役のBrave調整と、高台へ登るための手段を必ず用意しておきましょう。
隠しキャラ「クラウド」の加入条件|リメイク版での変更点
オリジナル版では、特定の条件を満たすことで「ファイナルファンタジーVII」の主人公であるクラウドを仲間にすることができました。 非常に手間のかかる条件でしたが、リメイク版では加入タイミングが早まっているとの情報があり、条件も変化している可能性があります。
オリジナル版の加入条件
参考までに、オリジナル版での一連の流れを記載します。
- チャプター4まで進める。
- 工機都市ゴーグでイベントを見る。
- 貿易都市ザルゴラスでならず者からクラウドについての話を聞く。
- ネルベスカ神殿をクリアする。
- ランベリー城でイベントを見る。
- 炭鉱都市ゴルランドで「エアリスの花」を買う。
- 再び工機都市ゴーグへ行くとイベントが発生し、クラウドが仲間になる。
この一連のイベントには、固有キャラクターである「ムスタディオ」がパーティにいることが必須条件でした。 もし彼を戦闘で永久離脱させてしまっていた場合、クラウドを仲間にすることはできませんでした。
リメイク版での変更点と考察
リメイク版では、この加入タイミングがチャプター3あたりに前倒しされるのではないかと噂されています。 また、クラウドの専用武器「マテリアブレイド」は、オリジナル版では別途「ベルベニア火山」で埋もれたアイテムとして発見する必要がありましたが、リメイク版では最初から所持しているようです。 これはプレイヤーにとって嬉しい変更点と言えるでしょう。
条件がどのように変更されるかはまだ不明ですが、ムスタディオの重要性は変わらない可能性が高いです。 彼が仲間になった際は、絶対に戦闘不能にしてクリスタル化させないよう、大切に育てていきましょう。 また、ストーリーの各都市で発生するイベントは見逃さないように、こまめに立ち寄る癖をつけておくと良いかもしれません。
知っておくと得する育成関連の要素|周回プレイでも役立つ知識
一度クリアしただけでは遊び尽くせないのがFFTの魅力です。 より深くゲームを理解し、キャラクターを極限まで育てたいと考えるプレイヤーのために、知っておくと有利に進められる育成関連の知識を紹介します。 これらは厳密には「取り返しのつかない」要素ではありませんが、知らずに進めると大きな遠回りになる可能性があります。
ジョブの成長率とレベルアップの極意
FFTでは、ユニットのステータスはレベルアップ時に、その時就いているジョブに応じて上昇します。 これが非常に重要で、どのジョブでレベルを上げるかによって、最終的なステータスに大きな差が生まれるのです。

ステータス成長率の仕組み
各ジョブには、HP、MP、Speed、物理攻撃力(AT)、魔法攻撃力(MA)といった各ステータスに「成長率」が設定されています。 この成長率は数値で表され、**数値が低いほど成長しやすい(伸びが良い)**という仕様になっています。
ジョブ別成長率(一部抜粋)
ジョブ | HP | MP | Speed | AT | MA |
---|---|---|---|---|---|
見習い戦士 | 11 | 11 | 100 | 50 | 50 |
ナイト | 10 | 15 | 100 | 40 | 50 |
忍者 | 12 | 16 | 80 | 43 | 50 |
召喚士 | 13 | 8 | 110 | 60 | 40 |
ものまね士 | 6 | 20 | 100 | 35 | 35 |
例えば、Speedを重点的に伸ばしたい場合、成長率の数値が最も低い「忍者」でレベルを上げるのが最も効率的です。 逆に、物理攻撃力が全く伸びない召喚士でレベルを上げ続けてしまうと、後で物理系のジョブに就かせた時に火力不足に悩むことになります。
効率的な育成プラン
理想的な育成を行うには、以下のような計画を立てると良いでしょう。
- 最終的に就かせたいジョブを決める: まず、そのキャラクターの最終的な役割を決めます。物理アタッカーなのか、魔法使いなのか、あるいは素早いサポーターなのか。
- レベルアップ用のジョブを選ぶ: 最終目標に合わせて、最も成長率の良いジョブでレベルを上げます。
- Speedを上げたい: 忍者
- HP、物理AT、魔法MAをバランス良く上げたい: ものまね士
- MPを上げたい: 召喚士
- アビリティ習得は別で行う: レベル上げは成長率の良いジョブで行い、必要なアビリティの習得は、レベルが上がりにくい低レベルの敵と戦うなどして別途行います。
やり込みの極致「レベルダウン吟味」
さらに上の育成を目指すプレイヤーは、「レベルダウン」を利用したステータス吟味を行います。 マップ上には、レベルを1下げる効果を持つトラップが存在します。
- 成長率の良いジョブ(例:忍者)でレベルを99まで上げる。
- 成長率の悪いジョブ(例:吟遊詩人)にチェンジする。
- レベルダウントラップを踏み、レベルを1まで下げる。ステータスは成長率の悪いジョブの基準で減少するため、下がりにくい。
- 再び成長率の良いジョブ(忍者)に戻し、レベルを99まで上げる。
これを繰り返すことで、通常のレベルアップでは到達できない領域までステータスを高めることが可能です。 非常に手間のかかる作業ですが、最強のユニットを育成したいのであれば、挑戦する価値はあるでしょう。
密猟でしか手に入らない貴重なアイテム
シーフのアビリティ「密猟」は、モンスターを倒した際にそのモンスターの種類に応じたアイテムを入手できるというものです。 この密猟でしか手に入らないアイテムが数多く存在し、中にはゲームバランスを覆すほどの強力な装備も含まれています。
密猟の基本
- ユニットにサポートアビリティ「密猟」をセットする。
- そのユニットが物理攻撃でモンスターを倒す(魔法や間接攻撃では不可)。
- 倒されたモンスターは消滅し、アイテムに変わる。
- 入手したアイテムは、各都市の「毛皮骨肉商」で購入できるようになる。
モンスター1体につき「通常アイテム」と「レアアイテム」の2種類が設定されており、どちらが手に入るかはランダムです。 目的のアイテムが店に並ぶまで、根気よく密猟を繰り返しましょう。
最速で最強装備を入手する方法
密猟をうまく利用すれば、ストーリーの早い段階で強力な装備を揃えることが可能です。 ここでは、その代表例として「リボン」と「シャンタージュ」の最速入手方法を紹介します。
手順
- チャプター2のイベントバトルで「ウリボウ」を勧誘する: ランダムで出現するウリボウを、話術士の「勧誘」で仲間にします。出現しなかった場合はリセットしてやり直します。ここを逃すと、次にウリボウに会えるのはチャプター4になってしまいます。
- 繁殖させる: 仲間にしたウリボウをパーティに入れたままワールドマップを移動していると、一定確率で卵を産みます。この卵から、上位種の「ポーキー」、さらにその上位種の「ワイルドボー」が生まれるのを待ちます。
- 生まれたモンスターを密猟する: 繁殖させたこれらのモンスターを戦闘に出し、味方の手で密猟します。
入手できるアイテム
- ウリボウ: カチューシャ(レア)
- ポーキー: シャンタージュ(通常)
- ワイルドボー: リボン(通常)
「リボン」は全てのステータス異常を防ぐ最強の頭装備、「シャンタージュ」は女性専用ですが、永続リレイズ(戦闘不能になっても一度だけ復活)効果を持つ非常に強力な香水です。 これらがチャプター2の時点で手に入るインパクトは計り知れません。 少し心が痛むかもしれませんが、強力なアイテムのためと割り切って実行しましょう。
その他、狙うべき密猟アイテム
モンスター | 主な生息地 | 狙うべきアイテム | 性能・特徴 |
---|---|---|---|
ヒュドラ系統 | バリアスの丘など | 蠍のしっぽ | 最強の斧 |
ラバーコンシャス | 最強の服(女性専用) | ||
ダークベヒーモス | ヴォルマルフとの決戦 | 塵地螺鈿飾剣 | 最強の忍者刀 |
石化銃 | 銃、追加効果:石化 | ||
レッドドラゴン | ゼクラス砂漠など | 竜の髭 | 最強の槍(ジャベリン(2)を除く) |
ドラゴンメイル | 竜騎士が装備すると強化 | ||
トレント | アラグアイの森 | ディフェンダー | 物理回避率が高い騎士剣 |
密猟リストを埋めていくのも、FFTの楽しみ方の一つです。 様々なモンスターを相手に、アイテムコンプリートを目指してみてください。
BraveとFaithの永久変動|ユニットの個性を決める数値
キャラクターのステータスには、Brave(ブレイブ)とFaith(フェイス)という特殊なパラメータがあります。 これらは戦闘中に一時的に変動するだけでなく、特定のアビリティによって永続的に変化させることが可能です。 この数値をどう管理するかが、ユニット育成の鍵を握ります。
Braveの効果とリスク
Braveは「勇気」を表す数値で、高ければ高いほどリアクションアビリティ(白刃取り、カウンターなど)の発動率が上がり、一部の物理系アビリティの威力も上昇します。 通常は高い方が有利ですが、リスクも存在します。
- Brave 97以上: 最大値。
- Brave 10未満: 「チキン」状態になり、操作不能の逃亡モードに。
- 戦闘終了時にBrave 5以下: そのユニットはパーティから永久に離脱してしまいます。
話術士の「説法」で永続的にBraveを上げ、「脅す」で下げることができます。 物理アタッカーはBraveを97まで上げておくと良いでしょう。 ただし、ラムザ以外のキャラクターは、下げすぎによる離脱に注意が必要です。
Faithの効果とリスク
Faithは「信仰心」を表す数値で、高ければ高いほど魔法の効果(ダメージ、回復量、成功率)が上がります。 魔法使いにとっては生命線とも言えるステータスです。
- Faith 97以上: 最大値。
- Faith 95以上: ユニットが「無神論者」を名乗り警告を発する。
- 戦闘終了時にFaith 85以上: そのユニットはパーティから永久に離脱してしまいます。
- Faith 3以下: 「無神論者」となり、魔法の対象にならなくなる(回復も受け付けない)。
こちらも話術士の「説法」で上げ、「解法」で下げることができます。 魔法使いは離脱しないギリギリのFaith 84を維持するのが理想です。 逆に、魔法攻撃を受けたくない物理アタッカーは、Faithを極限まで下げて「魔法に強い壁役」として運用することも可能です。
このように、BraveとFaithを意図的にコントロールすることで、各ユニットの役割をより専門特化させることができます。 画一的な育成ではなく、自分だけの個性的な騎士団を作り上げる上で非常に重要な要素となるでしょう。
まとめ
今回は、来るべき「ファイナルファンタジータクティクス イヴァリース クロニクルズ」の発売に備え、後悔しないために知っておくべき「取り返しのつかない要素」と、より深く楽しむための育成知識について解説しました。
- 最初の名前・誕生日設定: 特に星座と相性が後々の戦闘に大きく影響します。
- 限定魔法のラーニング: アルテマとゾディアークは、特定の限られた機会を逃すと二度と習得できません。
- 埋もれたアイテム: ネルベスカ神殿など、一度しか訪れない場所でのアイテム回収は必須です。
- 育成計画: ジョブの成長率や密猟、Brave/Faithの管理を意識することで、育成の幅が大きく広がります。
もちろん、こうした情報を知らずに、手探りで自分だけの物語を紡いでいくのもRPGの醍醐味の一つです。 しかし、ほんの少しの知識があるだけで、避けられたはずの後悔を防ぎ、この不朽の名作を何倍も深く味わうことができます。
リメイク版では、新たな発見や変更点が我々を待っていることでしょう。 この記事で得た知識を土台としつつ、新鮮な気持ちでイヴァリースの世界を冒険してください。 それでは、戦場でまたお会いしましょう。