ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、先日発表されたばかりの「Forza Horizon 6」について、待望の日本を舞台にしたマップで、一体どんな場所を走れるのか、その具体的なロケーションが気になっていると思います。 ティーザーPVに映し出された美しい湖畔や、開発者から示唆された首都高速道路など、断片的な情報から期待は膨らむばかりですよね。

この記事を読み終える頃には、現在判明している情報から推測できる「Forza Horizon 6」の舞台の全体像と、各ロケーションの魅力についての疑問が解決しているはずです。
- 待望の日本舞台が正式決定
- 首都高や峠道など多彩なロケーション
- 過去最大規模の広大なマップ
- リアルに再現された日本の四季と風景
それでは解説していきます。

Forza Horizon 6 遂に日本が舞台に!発表内容の総まとめ
長年の沈黙を破り、ついにそのベールを脱いだ「Forza Horizon 6」。 世界中のレースゲームファン、そして何より日本のファンが待ち望んだ「日本」を舞台にすることが確定し、ゲーム業界に衝撃が走りました。 まずは、東京ゲームショウ2025で発表された内容を振り返りながら、本作への期待を整理していきましょう。

東京ゲームショウ2025での電撃発表
2025年9月25日、東京ゲームショウ(TGS)2025で開催されたXboxショーケース。 そのラストで、世界中のファンが固唾を飲んで見守る中、サプライズとして「Forza Horizon 6」のティーザートレーラーが公開されました。

引用 : 東京ゲームショー
トレーラーは、過去作の舞台となったコロラド、南ヨーロッパ、オーストラリア、イギリス、メキシコのナンバープレートが飾られたガレージから始まります。 そして、カメラは日本のナンバープレートと招き猫、カップ麺といったアイテムを映し出し、窓の外に広がる雄大な富士山と桜並木の風景を捉えます。 最後に「Forza Horizon 6」のロゴが映し出された瞬間、SNSやライブ配信のコメント欄は歓喜の声で埋め尽くされました。

引用 : 東京ゲームショー
これまで、新作の噂が立つたびに「次こそは日本」と期待されながらも、なかなか実現しなかっただけに、今回の正式発表はファンにとってまさに悲願達成と言えるでしょう。 特に、海外のファンからも日本舞台を歓迎する声が多数上がっており、本作が世界的にどれだけ注目されているかがうかがえます。
発売日と対応プラットフォーム
ファンが最も気になる発売時期とプラットフォームについても情報が公開されています。
発売日:2026年予定 対応プラットフォーム:Xbox Series X|S, PC
発売初日からXbox Game Passに対応することも明言されており、加入者は追加費用なしでプレイ可能です。 また、多くのファンが気にかけているPlayStation 5版についてですが、Xbox/PC版の発売から少し遅れてリリースされることが示唆されています。 前作「Forza Horizon 5」も後からPS5版が発売された経緯があるため、PS5ユーザーも希望を持って続報を待つことができるでしょう。 具体的な時間差についてはまだ不明ですが、今後の公式発表に注目が集まります。
プラットフォーム | 発売時期 | Game Pass対応 |
---|---|---|
Xbox Series X|S | 2026年 | 対応 |
PC | 2026年 | 対応 |
PlayStation 5 | 後日発売予定 | 非対応 |
開発者が語る「なぜ今、日本なのか」
長年、候補地に挙がりながらも選ばれることのなかった日本。 なぜこのタイミングで舞台として選ばれたのでしょうか。 開発チームのアートディレクターは、その理由を3つ挙げています。
- ファンからの圧倒的な要望 開発チームには、シリーズごとに「次は日本で」というリクエストが世界中から殺到していたそうです。 その熱意に応えたいという思いが、今回の決定における最大の推進力となりました。
- 文化的な魅力を表現する絶好の機会 シリーズを重ねる中で、舞台となる国の文化をゲーム内に落とし込むノウハウが蓄積されてきました。 伝統とモダンが共存する多彩な文化を持つ日本を、最高の形で表現できる技術と経験が整ったと判断したのです。
- 開発力の向上 開発チームが理想とする「日本」をゲーム内で忠実に再現するには、極めて高い技術力が必要でした。 これまでのシリーズ開発を通じて向上したグラフィック技術や物理演算、マップ制作能力が、ついに日本の複雑で美しい景観を創造するレベルに達したことが、3つ目の理由です。
開発チームは実際に何度も日本へ足を運び、綿密なリサーチを行ったと語ります。 東京の喧騒と静寂のコントラスト、四季折々の風景や音、お祭りの活気まで、五感で感じた日本の魅力をゲームに詰め込んでいるとのことで、そのこだわりには期待しかありません。
過去最大規模となるマップへの期待
そして、日本の広大で多様な地形を表現するため、「Forza Horizon 6」のマップはシリーズ史上、過去最大規模になることが明言されています。 前作メキシコのマップも相当な広さでしたが、それを超えるスケールとなると、一体どれほどのドライビング体験が待っているのか、想像するだけで胸が高鳴ります。 この広大なマップの中に、日本の象徴的なロケーションがどのように配置され、結びついていくのかが、本作最大の注目点と言えるでしょう。
Forza Horizon 6で走行できるロケーション徹底考察
それでは、本題である「Forza Horizon 6」で走行できる具体的なロケーションについて、現在判明している確定情報と、PVや開発者の発言から推測される有力な候補地を徹底的に考察していきます。

【確定情報】大都市・東京と首都高速道路
まず、最も確実視され、そして公式に存在が認められたのが日本の首都・東京と、その象徴である首都高速道路です。
Xbox公式サイトに掲載されたブログ記事によると、「Forza Horizon 6」では東京シティがフィーチャーされることが明記されています。 これは日本のファンだけでなく、海外の「JDM(Japanese Domestic Market)」カルチャーを愛するファンにとっても最高のニュースでしょう。
ホットウィール拡張の技術が生かされた立体構造
開発チームは、東京の複雑な道路網、特に首都高の立体的な構造を再現するために、「Forza Horizon 5」のDLC「Hot Wheels」で培った技術を応用していると述べています。 あのジェットコースターのようなコースを作り上げた技術が、今度はリアルな都市高速の再現に生かされるのです。 ジャンクションの複雑な合流や分岐、高低差のあるアップダウン、トンネルや橋などが、これまでにないスケールと密度で描かれることは間違いありません。 夜になれば、高層ビルの明かりと車のテールランプが織りなす、幻想的な夜景の中を駆け抜けることができるでしょう。
首都高で繰り広げられるハイスピードバトル
「湾岸ミッドナイト」に代表されるように、首都高は日本のストリートレースカルチャーの中心地です。 ゲーム内でも、この首都高を舞台にしたハイスピードなレースイベントが多数用意されることが予想されます。 道幅が狭く、テクニカルなコーナーが連続するC1(都心環状線)や、長いストレートを持つ湾岸線など、それぞれの路線が持つ特徴を活かしたバトルが楽しめるはずです。 オンラインで仲間と集まり、深夜の首都高をツーリングするだけでも、最高の体験になることは確実です。
【PV・情報から予測】日本の象徴・富士山周辺
ティーザートレーラーで最も印象的に描かれたのが、日本の象徴である富士山です。 このことから、富士山とその周辺エリアが主要なロケーションの一つになることは、ほぼ間違いないでしょう。
絶景のワインディングロードと峠道
富士山の麓には、芦ノ湖スカイラインや箱根ターンパイク、富士スバルラインといった、日本屈指のドライビングコースが点在しています。 PVで描かれた湖畔の道も、これらのロケーションを彷彿とさせます。 美しい景色を眺めながら走る爽快なワインディングロードは、Horizonフェスティバルの雰囲気にぴったりです。 アップダウンと大小さまざまなコーナーが連続するこれらの道は、車の性能を試すには絶好の舞台となるでしょう。 特に、ヒルクライムやダウンヒルのイベントが設定される可能性は非常に高いと考えられます。
四季折々の表情を見せる富士の自然
開発者が「日本の四季の再現」にこだわっていると語っている点も、富士山周辺エリアへの期待を高めます。 春には満開の桜並木の中を、夏には緑深い森を駆け抜け、秋には燃えるような紅葉のトンネルを、そして冬には雪化粧をした幻想的な景色の中をドライブできるのです。 時間や天候だけでなく、季節によって路面のコンディションも変化するでしょう。 例えば、秋には落ち葉で滑りやすくなったり、冬には路面が凍結したりと、よりリアルで挑戦的なドライビングが求められるかもしれません。
【ファンの期待】走り屋の聖地・峠道
日本が舞台と聞いて、多くのファンが真っ先に思い浮かべるのが「峠道」でしょう。 首都高と並び、日本のレースカルチャーを語る上で欠かせない存在です。
榛名山(秋名山)は登場するのか?
「頭文字D」の舞台として、世界中の走り屋にその名を知られる群馬県の榛名山(作中では秋名山)。 この伝説的な峠がゲーム内に登場するかどうかは、ファンにとって最大の関心事の一つです。 連続するヘアピンカーブや、名物の側溝など、原作を忠実に再現したコースが登場すれば、世界中のファンが熱狂することは間違いありません。 AE86トレノを駆って、ダウンヒル最速を目指す…そんな夢のような体験が、ついに実現するかもしれません。
その他の有名峠への期待(箱根、伊呂波坂など)
日本には榛名山以外にも、数多くの有名な峠が存在します。 過去最大規模のマップとなる本作では、複数の有名峠が収録される可能性も十分に考えられます。
- 箱根(神奈川県): 多くの漫画やゲームの舞台となり、大小さまざまなコーナーが続くテクニカルコース。
- 伊呂波坂(栃木県): 上りと下りで一方通行の、連続ヘアピンカーブが特徴的な難所。
- 大垂水峠(東京/神奈川): 首都圏からのアクセスも良い、古くからの走り屋の聖地。
- 筑波山(茨城県): 表筑波スカイライン(パープルライン)など、複数のルートを持つ人気の峠。
これらの峠が、それぞれの特徴を活かした形で再現されれば、日本の峠カルチャーを心ゆくまで満喫できるでしょう。
日本の原風景・田園とローカルロード
ハイスピードなコースだけでなく、心を落ち着かせる日本の原風景も「Forza Horizon」の魅力の一つです。 広大なマップの中には、のどかな田園地帯や、昔ながらの集落を結ぶローカルロードも含まれると予想されます。 黄金色に輝く稲穂の間を駆け抜けたり、小川のせせらぎを聞きながらドライブしたりと、これまでのシリーズにはなかった、穏やかで美しい日本の風景がプレイヤーを癒してくれるはずです。 軽トラやクラシックカーで、のんびりと景色を楽しむのも一興でしょう。
歴史と文化を感じる古都の街並み(京都・奈良など)
開発者が日本の「文化」の再現に言及していることから、京都や奈良、あるいは城下町のような歴史的な街並みが登場する可能性も考えられます。 石畳の道や伝統的な木造建築が並ぶ中をドライブするのは、非常にユニークな体験となるでしょう。 もちろん、ハイスピードで駆け抜けるのではなく、その美しい景観を損なわないような、特別なイベントや写真撮影スポットとして登場する形が現実的かもしれません。 東京の近代的な摩天楼との対比も、マップの魅力を一層引き立てる要素となりそうです。
美しい海岸線を走るシーサイドコース
四方を海に囲まれた日本には、美しいシーサイドコースも無数に存在します。 湘南の国道134号線や、千葉の九十九里浜、伊豆の海岸線などが候補として挙げられます。 夕日を浴びながら海岸線をクルージングするのは、オープンカーに最適なシチュエーションです。 時には砂浜に降りて、オフロード走行を楽しむこともできるかもしれません。 過去作でも人気の高かったシーサイドエリアは、本作でも間違いなく魅力的なロケーションとなるでしょう。
サーキットは登場する?(鈴鹿、富士スピードウェイなど)
Horizonシリーズは公道レースがメインですが、時にはクローズドサーキットが登場することもあります。 日本には、F1も開催される鈴鹿サーキットや、富士山の麓にある富士スピードウェイなど、世界的に有名なサーキットが存在します。 マップの一部としてこれらのサーキットが完全再現され、自由に走行したり、レースイベントが開催されたりすれば、レースゲームファンにとってはたまらない要素となるでしょう。 特に、富士スピードウェイは富士山周辺エリアとの親和性も高く、登場の可能性は十分にあると考えられます。
オフロード・ダートコースの可能性
広大なマップには、もちろんオフロードエリアも欠かせません。 日本の山間部には、未舗装の林道やダートトライアルコースが数多く存在します。 森林の中を駆け抜けるテクニカルなダートコースや、広大な河川敷を使ったクロスカントリーイベントなど、日本の自然を活かした多彩なオフロード体験が期待できます。 ラリーカーやバギーで泥しぶきを上げながら走る爽快感は、アスファルトの上とはまた違った魅力があります。
ロケーション以外も進化!Forza Horizon 6の注目ポイント
舞台となるロケーションはもちろんですが、「Forza Horizon 6」はそれ以外の部分でも大きな進化を遂げているようです。 最後に、ロケーション以外で注目すべきポイントをいくつかご紹介します。

待望の軽自動車や国産名車が多数登場か
オーストラリアの自動車輸入販売メーカーが、開発チームに車両データを提供したというリーク情報がありました。 その中には、これまでシリーズであまりフィーチャーされてこなかった軽自動車が含まれていたようです。 ホンダ・ビートやスズキ・カプチーノ、マツダ・AZ-1といった「ABCトリオ」をはじめ、最新のコペンやS660などが登場すれば、日本の自動車文化の多様性をより深く楽しむことができるでしょう。 もちろん、GT-Rやスープラ、NSX、RX-7といった歴代の国産スポーツカーも、最新技術でモデリングされ、新たな魅力を見せてくれるはずです。
新サウンドエンジンによるリアルなエンジン音
ティーザートレーラーで流れたエンジンサウンドは、これまでのシリーズとは一線を画す、非常にレイヤーの多い複雑な音に聞こえました。 このことから、本作ではサウンドエンジンが一新され、よりリアルなエンジンサウンドが収録されるのではないかと噂されています。 エンジンの始動音からターボの吸気音、ブローオフバルブの音、エキゾーストノートまで、細部にわたって作り込まれたサウンドは、ドライビングの没入感を飛躍的に向上させるでしょう。
四季の表現がさらに進化
前述の通り、開発チームは日本の「四季」の再現に並々ならぬ情熱を注いでいます。 単に景色が変わるだけでなく、季節ごとの光の当たり方、空気感、そして音に至るまで、徹底的に作り込まれるようです。 春のうららかな陽気、夏の蝉時雨、秋の澄んだ空気、冬の静寂。 これらがグラフィックとサウンドの両面から表現されることで、プレイヤーはバーチャルな日本を旅しているかのような感覚を味わえるでしょう。
ファッションやBGMも日本仕様に?
Horizonフェスティバルは、車だけでなく音楽やファッションの祭典でもあります。 アートディレクターが「ファッションや音楽も体験いただけるように開発している」と語っていることから、日本のカルチャーを反映したコンテンツが登場することが期待されます。 J-POPやアニメソングが流れるラジオ局、あるいはドリフトキング土屋圭市氏を模したレーシングスーツや、日本のストリートファッションなどがアバターアイテムとして登場するかもしれません。 ユーロビートを流しながら峠を攻める、なんていう夢のシチュエーションも実現可能になるでしょう。
期待される新機能(エンジン始動、ウォークアラウンドなど)
開発期間が過去最長の5年に及ぶことから、これまでのシリーズにはなかった新機能の搭載も期待されています。 ファンの間で特に要望が多いのが、任意でのエンジンON/OFF機能や、ガレージ内などを自由に歩き回れるウォークアラウンド機能です。 ティーザートレーラーがガレージから始まることや、エンジン始動音が印象的に使われていることから、これらの機能が実装されるのではないかという憶測が飛び交っています。 愛車を様々な角度から眺めたり、仲間とガレージに集まって車談義に花を咲かせたりと、カーライフシミュレーターとしての側面がさらに強化されるかもしれません。
まとめ
2026年の発売が予定されている「Forza Horizon 6」。 長年の夢だった日本を舞台に、シリーズ史上最大規模のマップ、そしてグラフィック、サウンド、システム全てにおいて大きな進化を遂げて登場することは間違いありません。
確定している東京・首都高速道路から、PVで示唆された富士山周辺のワインディングロード、そしてファンが熱望する榛名山などの峠道まで、考えられるロケーションは多岐にわたります。 日本の持つ多様な自然、都市、文化が、オープンワールドの広大なマップに凝縮され、プレイヤーに最高のドライビング体験を提供してくれるでしょう。
まだ多くの謎に包まれてはいますが、これから少しずつ明らかになっていく新情報から目が離せません。 私も一人のゲームファンとして、このお祭りに参加できる日を心から楽しみにしています。 続報が入り次第、また新たなレビューをお届けしますので、ご期待ください。