ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、リリースされたばかりの「ジョジョの奇妙な冒険 オラオラオーバードライブ」(オラドラ)で、早くもメインストーリーをクリアしてしまい、「次は何をすればいいんだ?」と感じているのではないでしょうか。 APは溢れ、高難易度クエストには歯が立たない…そんな手詰まり感を覚えているかもしれませんね。

ご安心ください。 その状態は、オラドラの膨大なやり込み要素への入り口に立ったに過ぎません。 この記事を読み終える頃には、あなたの「やることがない」という疑問が解決し、APを無駄にしない具体的な育成プランが見えているはずです。
- AP消費の最優先事項
- キャラクター育成の具体的なフローチャート
- イベント周回による限定報酬の確保
- 将来を見据えた効率的な素材集め
それでは解説していきます。

オラドラで「やることがない」と感じてしまう主な原因
リリースから猛烈な勢いでプレイし、ストーリーを駆け抜けた熱心なプレイヤーほど陥りやすいこの「やることがない」状態。 まずは、なぜそう感じてしまうのか、その原因を紐解いていきましょう。 原因を理解することで、次に取るべき行動が明確になります。
メインストーリーのボリュームと更新頻度
現在のオラドラに実装されているメインストーリーは、原作ファンなら誰もが夢中になる素晴らしいクオリティですが、ボリュームとしては「序盤」と言える範囲です。 多くのプレイヤーが数日でクリアできるボリュームであり、次のストーリーが追加されるまでには、どうしても待ち時間が発生してしまいます。

この「待ち時間」が、「やることがない」と感じる直接的な原因の一つです。 しかし、運営側はこの期間を「次の戦いに備えるための準備期間」として想定していると考えられます。 ストーリー更新のハイペースな展開は期待しつつも、現状はじっくりと戦力を蓄える時期だと捉えるのが賢明でしょう。
育成要素の複雑さと目標設定の難しさ
オラドラは、他の追随を許さないほど奥深い育成システムが特徴です。 ざっと挙げるだけでも、
- レベルアップ
- 覚醒(レベル上限解放)
- 限界突破(かけらによる凸)
- ランクアップ
- アビリティボード解放
- アビリティ強化
- アシストカードの育成
- サポーターの育成
これだけの要素が複雑に絡み合っています。 ストーリーをクリアした直後だと、「次にどの育成要素に手をつければいいのか」「何を目標にすればいいのか」が分からなくなりがちです。 この目標の喪失感が、「やることがない」という感覚につながってしまうのです。
難易度ハードの絶望的な壁と根本的な戦力不足
ストーリーのノーマルモードをクリアした方が次に挑むであろう、ハードモード。 しかし、多くのプレイヤーがここで絶望的な戦力差を痛感しているはずです。 「ノーマルは楽勝だったのに、ハードの敵は一撃が重すぎる…」と感じるのも無理はありません。
これは、単純なレベルアップだけでは越えられない壁が設定されている証拠です。 前述した「覚醒」や「ランクアップ」、「アビリティボード」といった多角的な育成をしっかり行わない限り、ハードモードの攻略は困難です。 つまり、「やることがない」のではなく、「ハードをクリアするためにやるべき育成が山積みになっている」のが現状なのです。
AP(スタミナ)の自然回復と消費先の模索
時間と共に回復するAP(スタミナ)は、プレイヤーにとって貴重なリソースです。 しかし、やるべきことが明確でないと、このAPをどこで消費すればいいか分からなくなります。 結果として、APが上限に達してしまい、「貴重なリソースを無駄にしている」という焦りだけが募っていく…という悪循環に陥ります。
この記事では、その溢れそうなAPを最も効率的に戦力へと転換する方法を徹底的に解説していきます。
【最優先】APを無駄にしない!今すぐやるべきこと7選
ストーリークリア後、APを持て余しているなら、今すぐ以下の7つの項目に着手してください。 これらを毎日コツコツとこなすことが、高難易度クエスト攻略への一番の近道です。
1. イベント「激闘バトル 悪の帝王」を周回する
現在開催されているディオがボスのイベント「激闘バトル 悪の帝王」。 もし「何から手をつければいいか分からない」と迷っているなら、全てのAPをこのイベントに注ぎ込むことを強く推奨します。

なぜイベント周回が最優先なのか?
理由は2つあります。 一つは、期間限定の報酬であること。 イベントメダル交換所には、育成素材やガチャチケットなど、貴重なアイテムが多数ラインナップされています。 これらはイベント期間を逃すと入手できなくなる可能性が高いため、優先的に確保すべきです。
そして、もう一つの、そして最大の理由が、イベント限定アシストカード「モンキーが人間に追いつけるか」の存在です。
破格の性能を持つアシストカードを完凸させよう
このイベントでは、交換報酬としてURアシストカード「モンキーが人間に追いつけるか」を入手できます。 このカードの性能が、まさに破格です。
項目 | 効果 |
---|---|
パーティー効果 | 技タイプの攻撃耐性+16 |
限定パーティー効果 | 物理攻撃+40% |
特筆すべきは「物理攻撃+40%」という効果です。 これは、空条承太郎のような物理アタッカーの火力を劇的に向上させます。 さらに重要なのは、イベントを周回すれば、誰でも限界突破を最大(完凸)まで進められるという点です。 無凸と完凸では、カードのステータスに雲泥の差が生まれます。 ガチャ産のURカードを完凸させるのは非常に困難ですが、このイベントカードは努力次第で最強の状態にできます。 これを逃す手はありません。
まずは、自分がクリアできる難易度をスキップチケットも活用しながら周回し、このカードの完凸を目指しましょう。
2. 育成クエストでキャラクターの基盤を固める
イベントと並行して、あるいはAPに余裕ができたら、育成クエストに本格的に取り組みましょう。 ハードモードがクリアできない根本的な原因は、キャラクターの育成不足です。 以下のクエストを周回し、戦力の土台を築き上げてください。
覚醒鉱石クエスト:レベルの壁を突破する
キャラクターのレベルは、初期状態では30で上限に達します。 この上限を解放するのが「覚醒」です。 覚醒鉱石クエストでは、その覚醒に必要な宝石が手に入ります。 まずは主力キャラクターのレベル上限を49、できれば69まで解放することを目標にしましょう。 レベル上限が解放されれば、キャラクターのポテンシャルが一気に引き上がります。
ランクアップ素材クエスト:ステータスを底上げする
「ランク」は、キャラクターのステータスを直接的に強化する重要な要素です。 ランクが上がることで、新たなアビリティボードが解放されることもあります。 ランク4〜5あたりまでは比較的素材も軽いため、まずはそこを目標に素材を集めましょう。
アビリティボード素材クエスト:新たな力を解放する
アビリティボードを解放していくことで、ステータスが上昇するだけでなく、強力なパッシブアビリティや、バトル中に使用できる新たなコマンドアビリティを習得できます。 特に、攻撃力アップなどのパッシブアビリティは戦力に直結するため、積極的に解放していきましょう。
3. メインクエストのハードモードに挑戦する
「勝てないから後回し」ではなく、「勝てなくてもやる意味がある」のがハードモードです。 ハードモードの主な目的は、各ステージでドロップする「ユニットのかけら」を集めることです。
この「かけら」は、キャラクターの「限界突破(凸)」に使用します。 限界突破を進めることで、キャラクターのステータスが大幅に上昇し、アビリティが強化されるなど、育成の根幹をなす要素です。 各ステージ、1日に挑戦できる回数は3回までと決まっているため、毎日コツコツとクリアできるステージだけでも挑戦し、目当てのキャラクターのかけらを集めておくことが、将来的に大きな差となって現れます。
4. 全てのキャラクターをまんべんなく育成する
リセマラで手に入れた強力なURキャラクターだけを育成していませんか? それは非常にもったいない選択です。 オラドラでは、SRやRのキャラクター、使っていないURキャラクターも育成するメリットが多数存在します。
- 今後の高難易度コンテンツへの備え: 今後、特定の属性やシリーズのキャラクターでないと挑戦できないクエスト(情報によれば「血の運命」というコンテンツがそれに該当する可能性があります)が実装される可能性が高いです。その時に備え、様々なキャラクターを育成しておくことが重要です。
- 図鑑報酬の獲得: キャラクターを育成(レベルアップ、覚醒など)すると、図鑑ミッションが達成され、「ミッションメダル」が手に入ります。このメダルは、UR確定ガチャチケットなどと交換できる非常に貴重なアイテムです。
まずは全てのキャラクターのレベルを30にし、覚醒を1段階進めるだけでも、多くの報酬を獲得できます。
5. フレンドを作ってフレンドメダルを集める
フレンド機能も積極的に活用しましょう。 フレンドに挨拶を送ることで「フレンドメダル」が手に入ります。 このメダルは、ショップの交換所で、これまた強力なURアシストカードと交換できます。 無料で強力な戦力を手に入れるチャンスなので、毎日忘れずに挨拶回りを行いましょう。
6. ハーベスト(派遣)を常に稼働させる
ホーム画面にある「ハーベスト」は、いわゆる派遣機能です。 キャラクターを派遣に出すことで、時間経過と共に経験値や育成素材、限界突破用のかけらなどを自動で集めてくれます。 特に、ここで手に入る「亀のブルースタンプ」は、ショップでスター(ガチャ石)と交換できるため、貴重なスター供給源にもなります。 派遣に出している間もキャラクターは通常通りクエストで使用できるので、常に誰かを派遣に出しておく習慣をつけましょう。
7. デイリー・ウィークリーミッションを確実にこなす
基本中の基本ですが、非常に重要です。 デイリーミッションとウィークリーミッションを全てクリアすることで、大量のスターやAP回復アイテム、各種育成素材が手に入ります。 特に毎日もらえるスターは、無課金・微課金プレイヤーにとっては生命線です。 ゲームにログインしたら、まずはデイリーミッションの内容を確認し、全てクリアすることを目標にプレイしましょう。
育成の優先順位と効率的なフローチャート
「やるべきことは分かったけど、何から手をつければいいの?」という方のために、具体的な育成のフローチャートを提案します。 闇雲に素材を使うのではなく、優先順位を決めて育成することで、効率的に戦力を強化できます。
おすすめ育成フローチャート(序盤編)
- 【STEP 1】 主力アタッカー1体を徹底強化 まずは、リセマラで入手した空条承太郎など、チームの核となるURアタッカーを1体に絞って育成リソースを集中させます。
- 目標: 覚醒を進め、レベル上限を69まで解放する。
- 【STEP 2】 アビリティボードを解放する レベル上限を解放したキャラクターのランクを4〜5まで上げ、アビリティボードを解放します。
- 目標: ボードを進め、「セットアビリティ」を習得する。これにより、パッシブスキルが装備できるようになり、火力が大幅にアップします。
- 【STEP 3】 イベント産アシストカードを完凸させる STEP 1、2と並行して、APのほとんどをイベント周回に使います。
- 目標: イベント交換所のアシストカード「モンキーが人間に追いつけるか」を完凸させる。STEP 1で育てた物理アタッカーに装備させましょう。
- 【STEP 4】 2体目以降の育成に着手する 主力アタッカー1体が育ち、イベント周回が楽になったら、ヒーラーやタンク役、別のアタッカーなど、2体目、3体目の育成にリソースを振り分けていきます。
- 目標: チーム全体のバランスを整え、攻略できるクエストの幅を広げる。
- 【STEP 5】 全キャラクターのベースアップ 主力パーティの育成がある程度進んだら、使っていないキャラクターのレベルを30まで上げ、覚醒を1段階進めて図鑑報酬を回収します。
素材の無駄遣いを防ぐ3つのコツ
貴重な育成素材を無駄にしないためのポイントです。
1. レベルは上限ギリギリまで上げない
覚醒してレベル上限が69になったからといって、経験値素材を全て注ぎ込み、レベル69ぴったりにするのは避けましょう。 クエストクリア時やハーベストで得られる経験値が溢れてしまい、非常にもったいないです。 上限より5〜10レベル低いところで止めておき、自然に得られる経験値でじっくり上げていくのが効率的です。
2. アビリティ「強化」は後回しでOK
アビリティボードの「解放」は優先度が高いですが、アビリティ自体のレベルを上げる「強化」は、消費する素材が非常に多く、費用対効果が低いのが現状です。 まずはキャラクターのレベル、ランク、覚醒といった基本的なステータス強化を優先し、アビリティ強化は素材に余裕ができてからで問題ありません。
3. サポーターの育成はレベル上げのみで十分
サポーターにも覚醒や育成ボードが存在しますが、ユニットに比べてステータスの上昇幅が緩やかです。 序盤は、装備させるサポーターのレベルを30まで上げておくだけで十分な戦力になります。 覚醒素材などは、まずユニットの育成に使い切りましょう。
今後のオラドラはどうなる?将来を見据えた立ち回り
最後に、今後のアップデートでオラドラがどのように進化していくかを予測し、長期的に楽しむための心構えについて触れておきます。
新キャラクターの追加と環境の変化
今後、続々と新しいキャラクターが追加されていくことは間違いありません。 第4部、第5部、第6部の人気キャラクターはもちろん、敵キャラクターもプレイアブルになるでしょう。 新キャラクターの実装によって、現在の最強キャラクターの評価が変動し、ゲーム環境は常に変化していきます。 特定のキャラクターに固執しすぎず、スターを計画的に貯めて、本当に欲しいキャラクターが登場した時に備えるのが得策です。
さらなる高難易度コンテンツの実装
メインストーリーの追加はもちろん、腕試しとなる高難易度コンテンツも実装されるでしょう。 例えば、以下のようなコンテンツが予想されます。
- タワー型コンテンツ: 階層が上がるごとに敵が強くなっていくコンテンツ。到達階層に応じて報酬がもらえる。
- 超高難易度ボスバトル: ギルドメンバーやフレンドと協力して挑むレイドボスのような存在。
- セレクションクエスト: 特定のレアリティや属性のキャラクターしか出撃できない、編成力が試されるクエスト。
これらのコンテンツに備え、今のうちから幅広いキャラクターを育成しておくことが重要になります。
対人戦(アリーナ)の本格化
現在は非同期型の対人戦(アリーナ)が実装されていますが、今後はリアルタイムで他のプレイヤーと戦うモードや、ギルド同士で戦う大規模なバトルが実装される可能性があります。 対人戦を見据えるのであれば、キャラクターの素早さや、相手の行動を阻害するデバフ系のスキルが重要になってくるでしょう。
まとめ
「オラドラでやることがない」と感じた瞬間、それは単調なレベル上げから脱却し、真の育成、すなわち**「キャラクターのポテンシャルを最大限に引き出す戦略的な強化」**を始める合図です。
APが溢れるほどの時間は、運営がプレイヤーに与えてくれた貴重な準備期間。 本記事で紹介した7つのやるべきことを日課とし、効率的な育成フローチャートを実践すれば、あなたの部隊は次なる強敵に立ち向かうための力を着実に蓄えていけるはずです。
イベントを周回し、育成クエストをこなし、全てキャラクターに愛情を注ぎましょう。 次にメインストーリーが更新される時、あなたはきっと、以前とは比べ物にならないほど強力になった自分のチームに驚くことになるでしょう。 さあ、ジョースター家の血統のように、長く、奇妙で、そして最高に面白い冒険を、これからも続けていきましょう。