ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年9月10日にリリースされた待望の新作「ドラゴンボール ゲキシンスクアドラ(通称:ゲキスク)」について、「つまらない」というネガティブな評判が気になっていることと思います。 SNSやレビューサイトを覗けば、「期待外れだった」「何が面白いのかわからない」といった声が散見され、プレイを躊躇している方も少なくないでしょう。

しかし、一方で熱中しているプレイヤーがいるのも事実です。 私自身、リリース初日から徹底的にやり込み、全てのキャラクターを解放してランクマッチにも挑んできました。 その上で断言できるのは、このゲームは単純な「クソゲー」では片付けられない、複雑な魅力と多くの課題を抱えた作品だということです。
この記事では、なぜゲキスクが「つまらない」と言われてしまうのか、その理由を8つの視点から徹底的に解剖します。 さらに、批判される点だけでなく、このゲームが持つ独自の魅力や評価できるポイント、そして購入を迷っているあなたへ、最終的に「プレイすべきかどうか」の判断基準を提示します。
この記事を読み終える頃には、ゲキスクに対する漠然とした不安や疑問が解決しているはずです。
- ゲキスクがつまらないと言われる根本的な理由の解明
- 原作ファンが落胆する世界観と演出の問題点
- 逆境の中から見出す評価できるポイントと独自の楽しみ方
- 最終的にどんなプレイヤーにおすすめできるかの結論
それでは解説していきます。

まず結論:ゲキスクは人を選ぶが、決してクソゲーではない
レビューの核心に迫る前に、まずは私の総括からお伝えします。 ゲキスクは、**「ドラゴンボール初の本格MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)」**という看板を掲げて登場しましたが、その実態は多くの課題を抱えた意欲作です。 MOBAというジャンルに精通したコアなゲーマーや、ドラゴンボール原作の壮大な物語や爽快なバトルを期待するファンにとっては、肩透かしを食らう部分が多いかもしれません。

しかし、全てのプレイヤーにとって「つまらない」ゲームかと言われれば、答えは「ノー」です。 友人たちと気軽にチーム対戦を楽しみたいカジュアル層や、これまでのドラゴンボールゲームにはなかった新しい遊び方を求めているプレイヤーにとっては、十分に楽しめるポテンシャルを秘めています。
なぜ「つまらない」という評価が先行してしまったのか
ゲキスクに対するネガティブな評価が広まった背景には、主に3つの要因が考えられます。
- 高すぎた期待値への反動:これまで数多くのゲームを世に送り出してきた「ドラゴンボール」という巨大IP。その最新作が、世界的に人気のeスポーツジャンルであるMOBAで登場するとあって、ファンの期待は最高潮に達していました。しかし、その期待があまりにも大きすぎたため、製品版の粗が目立ち、失望の声に繋がったのです。
- 既存MOBAプレイヤーからの厳しい視線:「リーグ・オブ・レジェンド」や「ポケモンユナイト」といった完成度の高い既存MOBAに慣れ親しんだプレイヤーから見ると、ゲキスクのゲームシステムはあまりにもカジュアルで、戦略性に乏しいと感じられます。ジャンル特有の奥深さが足りない点が、厳しい評価の一因となっています。
- 原作ファンの「思ってたのと違う」感:ドラゴンボールといえば、天地を揺るがすド派手なバトルと、個々のキャラクターが持つ圧倒的な戦闘力です。しかし、MOBAというジャンルはチームでの連携と戦略が重視されるため、悟空が一人で全てを解決するような展開にはなりません。この「原作のイメージとのギャップ」が、多くのファンを戸惑わせています。
私自身、プレイ開始直後はこれらの違和感に戸惑いましたが、数十時間プレイし、ゲームの核となる部分を理解するにつれて、その評価は徐々に変化していきました。 序盤の印象だけでこのゲームを判断してしまうのは、非常にもったいないと言えるでしょう。
ゲキスクがつまらないと言われる8つの致命的な理由
それでは、具体的にゲキスクの何が「つまらない」と評価されているのか。 SNSやレビューサイトで指摘されている問題点を、私自身のプレイ経験と分析を交えながら、8つの項目に分けて深く掘り下げていきます。

理由①:MOBAとしての中途半端さ
ゲキスクが最も批判されている点は、MOBAというジャンルとしての完成度の低さです。 ゲームのルールは、4対4の2チームに分かれ、マップに存在する「破壊心」と呼ばれるオブジェクトを破壊し、最終的に相手の本拠地にあるドラゴンボールを奪うというもの。 しかし、その過程における戦略性が著しく欠けています。
戦略性の欠如(中央レーン・ジャングルの不在)
一般的なMOBAには、主に3つのルート(レーン)が存在し、レーン間を移動して奇襲を仕掛ける「ジャングラー」という役割が存在します。 このジャングラーの動きが戦況を大きく左右し、ゲームに深みを与えています。 しかし、ゲキスクには中央レーンやジャングルという概念がありません。 マップは上下2つのレーンに分かれているだけで、序盤はレーン間の移動が壁によって制限されています。 これにより、ゲームの展開が「上レーンでの2vs2」と「下レーンでの2vs2」に完全に分断され、非常に単調なものになっています。
単調な2vs2のレーン戦
ゲームの序盤から中盤にかけては、ひたすら同じ相手と顔を合わせる2vs2が続きます。 相手との相性やプレイヤースキルの差が顕著に出てしまい、一度不利になると逆転が非常に困難です。 チーム全体で協力して不利なレーンを助けるといったMOBAならではの駆け引きが生まれにくく、単なるアクションゲームの殴り合いに終始しがちです。
バックドアなどの奇襲戦法が不可能
相手の隙をついて本拠地を直接攻撃する「バックドア」は、MOBAにおける逆転戦術の華です。 しかし、ゲキスクでは「全王様」というキャラクターが攻撃の号令をかけている間しかオブジェクトにダメージを与えられないシステムになっています。 これにより、プレイヤーの判断で奇襲を仕掛けるといった戦略的なプレイが完全に封じられています。 攻めと守りのターンがシステムによって強制されるため、プレイヤーの自由な発想が活かされる場面はほとんどありません。
理由②:爽快感のないバトルシステム
ドラゴンボールのゲームにプレイヤーが求めるもの、それは紛れもなく「爽快感」です。 しかし、ゲキスクのバトルシステムは、その期待を裏切るものとなっています。
強すぎる防御性能と逃げスキル
本作では、ほぼ全てのキャラクターがクールタイムの短い瞬間移動スキル(他のMOBAでいう「フラッシュ」や「脱出ボタン」に相当)を所持しています。 クールタイムは約80秒と非常に短く、危機的な状況になっても容易に離脱できてしまいます。 これにより、相手を追い詰めて倒し切るという爽快感が著しく損なわれています。 せっかく大技を叩き込んでも、一瞬で逃げられてしまうため、徒労感だけが残ります。
一方的にボコられる理不尽さ
防御が強い一方で、一度捕まってしまうと連続でスキルを叩き込まれ、何もできずに倒されてしまう場面も少なくありません。 特に、キャラクター同士の連携(コンボ)が強力なため、初心者プレイヤーは熟練プレイヤーのコンボの前に手も足も出ない状況に陥りがちです。 「倒し切る爽快感」がないのに、「一方的に倒される理不尽さ」だけが際立っているのが現状です。
理由③:テンポを削ぐ不要な演出の数々
ゲキスクは、対戦ゲームであるにもかかわらず、ゲームのテンポを阻害する不要な演出が非常に多いです。 試合開始時のキャラクターが一体ずつ登場するシーン、敵を倒した際のキル演出、変身や必殺技の発動時に挿入されるカットインなど、一つ一つは些細なものですが、これらが積み重なることでプレイ中の没入感を削いでいます。 特に1秒の判断が勝敗を分けるMOBAにおいて、これらの強制的な演出はプレイヤーにとって大きなストレスとなります。 まるで1対1の対戦ゲームを作っているかのような演出方針は、4対4のチームバトルである本作のゲーム性と全く噛み合っていません。
理由④:原作の魅力を殺すゲームデザイン
MOBAというジャンルの特性上、キャラクターは俯瞰視点で見下ろす形となり、どうしても小さく表示されます。 身振り手振りを含めたダイナミックなアクションが魅力のドラゴンボールにとって、この仕様は致命的です。 キャラクターの細かな動きや表情が見えず、誰が何をしているのか分かりづらい場面が多々あります。 この視認性の悪さをカバーするために派手なエフェクトやカットイン演出を入れているのでしょうが、前述の通り、それがかえってゲームのテンпоを悪くするという悪循環に陥っています。
理由⑤:意味不明で統一感のない世界観
本作の世界観設定は、多くの原作ファンを困惑させています。
なぜ主役が「全王様」と「破壊神」なのか
原作「ドラゴンボール超」において、最強の存在として描かれる「全王様」と、各宇宙の秩序を司る「破壊神」。 彼らは絶大な力を持つ一方で、ファンの間では好き嫌いが分かれるキャラクターでもあります。 その彼らが、本作ではゲームの進行を司る中心的な役割を担っています。 なぜ悟空やベジータではなく、彼らがゲームの主役級の扱いを受けているのか、その意図は全くの不明です。
敵キャラクターのちぐはぐさ
プレイヤーがレベルアップのために倒すことになるフィールド上の雑魚敵も、統一感がありません。 フリーザ軍の兵士、セルジュニア、さらには界王や界王神までが入り乱れており、世界観は破綻していると言わざるを得ません。 まるで、後々プレイアブルキャラクターとして実装したいキャラクター以外を、適当に配置したかのような雑な作りです。
理由⑥:キャラクター解放までの道のりが長い
新しいキャラクターを解放するためには、「スターコレクション」のレベルを上げる必要があります。 このレベルは、各キャラクターに設定された「グレード」を上げることで進行します。 問題は、このグレードアップの仕組みです。 一つのキャラクターを使い続けてもグレードは上がりにくく、効率的にスターコレクションを進めるためには、様々なキャラクターを順番に使い、それぞれで勝利を重ねる必要があります。 この仕様を知らないと、お気に入りのキャラクターを使い続けているにもかかわらず、いつまで経っても新しいキャラクターが解放されず、モチベーションの低下に繋がります。
理由⑦:マッチングシステムの問題点
快適なオンライン対戦環境が不可欠なMOBAにおいて、ゲキスクのマッチングシステムはいくつかの問題を抱えています。 特にβテスト段階から指摘されていたのが、マッチングが成立した後の承諾フェーズでキャンセルしても、プレイヤーに一切ペナルティがないという点です。 これにより、悪質なプレイヤーが意図的にキャンセルを繰り返すことが可能となり、なかなかゲームが始まらないという事態が頻発しています。
理由⑧:UI/UXの不親切さ
ゲーム全体のユーザーインターフェース(UI)やユーザーエクスペリエンス(UX)にも改善の余地が多く見られます。 スキルの説明文が分かりにくかったり、戦闘中に必要な情報が一目で把握しづらかったりと、プレイヤーが直感的に操作・理解することを妨げる要素が散見されます。 これらの細かいストレスの積み重ねが、ゲーム全体の評価を下げている一因であることは間違いないでしょう。
それでもゲキスクをプレイする価値はある?評価できる3つのポイント
ここまで厳しい意見を並べてきましたが、冒頭で述べた通り、ゲキスクは単純なクソゲーではありません。 多くの課題を抱える一方で、他のゲームにはない独自の魅力や、評価できるポイントも確かに存在します。

ポイント①:キャラクターバランスとロールの概念
本作には「ダメージ」「タンク」「テクニカル」という3つのロール(役割)が存在し、チーム編成において非常に重要な要素となります。
- ダメージ:攻撃の要。高い火力を誇るが、耐久力は低い。
- タンク:チームの盾。高い体力と防御力で味方を守る。
- テクニカル:戦場の指揮官。味方の強化(バフ)や敵の妨害(デバフ)を得意とする。
この三すくみの関係が絶妙で、各キャラクターの個性が際立っています。 例えば、クーラは無敵スキルを持つ最強クラスのタンクであり、孫悟飯は味方を強化し敵を弱体化させる最高のテクニカルキャラクターです。 たとえプレイヤースキルに自信がなくても、自分のロールを理解し、チームのために行動することで勝利に貢献できる点は、本作の大きな魅力です。 ボイスチャットなどを繋いで友人たちと連携が決まった時の喜びは、何物にも代えがたいものがあります。
ポイント②:無課金・微課金でも十分に戦えるゲーム性
近年のスマートフォンゲームにありがちな「Pay to Win(課金した者が勝つ)」の要素が、ゲキスクにはほとんどありません。 課金は主にキャラクターの早期解放や、見た目を変更する着せ替えアイテムに限られています。 ゲームの勝敗を左右するのは、あくまでプレイヤーのスキルとチームの連携です。 時間をかけてじっくりとキャラクターを解放し、腕を磨けば、無課金でも十分にトッププレイヤーと渡り合えるゲームバランスは、高く評価できます。
ポイント③:着せ替えなど独自の魅力
ドラゴンボールのゲームとしては珍しく、本作には豊富な着せ替え要素が用意されています。 原作にはないオリジナルの衣装やカラーリングで、自分だけのキャラクターをカスタマイズすることが可能です。 性能には一切影響しない、純粋なオシャレ要素ですが、お気に入りのキャラクターを自分好みに飾って戦場に立てるのは、モチベーションを維持する上で重要なポイントとなるでしょう。
【初心者必見】ゲキスクを最大限楽しむための攻略ガイド
もし、あなたがこれまでのレビューを読んだ上で「それでもゲキスクをプレイしてみたい」と思ったのなら、ここからの攻略ガイドがきっと役に立つはずです。 いくつかのポイントを押さえるだけで、ゲームの楽しさは格段にアップします。

まずは最強ロール「タンク」を使え!
初心者に最もおすすめしたいロールは、間違いなく「タンク」です。 理由は単純明快で、「硬くて死なない」からです。 他のロールは耐久力が低く、ゲームに慣れないうちはすぐに倒されてしまい、楽しさを感じる前に試合が終わってしまうことも少なくありません。 しかしタンクであれば、敵の攻撃をある程度受け止めることができるため、落ち着いて戦況を把握し、味方と連携する余裕が生まれます。 特におすすめのキャラクターは、圧倒的な耐久力と無敵スキルを持つ「クーラ」や、追い込み性能に優れた「カリフラ」です。
勝利の鍵を握る序盤の立ち回り
ゲームの勝敗は、序盤の立ち回りで8割が決まると言っても過言ではありません。 以下の3つのポイントを意識してください。
- レーンを維持する:まずは自分の担当するレーンから離れず、敵を倒して経験値を稼ぎ、レベルアップを目指しましょう。
- 敵陣の雑魚を狩る:可能であれば、相手側の陣地に出現する雑魚敵を倒しに行きましょう。相手が獲得するはずだった経験値を奪うことで、有利な状況を作り出せます。
- 中央の界王神を確保する:試合開始から一定時間が経過すると、マップ中央に多くの経験値を持つ「界王神」が出現します。味方と協力して、必ず確保するようにしましょう。
最短で全キャラを解放する裏技
前述の通り、本作は1体のキャラクターを使い続けるよりも、複数のキャラクターを万遍なく使った方が効率的にキャラクターを解放できます。 具体的には、**「使ったことのないキャラクターで1勝する」**ことを繰り返してください。 最初のグレードアップは、わずか1勝で得られるヒーローメモリーで達成できるため、1試合ごとにスターコレクションのレベルが1つ上がっていきます。 これを繰り返すことで、驚くほどの速さで全キャラクターを揃えることが可能です。
現環境の最強キャラランキングTOP10
やり込んだプレイヤーたちの評価を基にした、現環境の最強キャラクターランキングを紹介します。 どのキャラクターを使うか迷った際の参考にしてください。
順位 | キャラクター | ロール | 特徴 |
---|---|---|---|
1 | 孫悟空 | ダメージ | 高い追撃性能と確殺能力。瞬間移動と組み合わせたコンボは驚異的で、初心者から上級者まで幅広くおすすめできる。 |
2 | クーラ | タンク | スキル発動中の無敵が強力無比。高い耐久力と火力を兼ね備え、1対2の状況でも覆せるポテンシャルを持つ現環境最強タンク。 |
3 | 孫悟飯(青年期) | テクニカル | 味方への攻撃力バフ、敵への防御力デバフが極めて強力。味方と共に行動することで真価を発揮する最強のサポーター。 |
4 | ケール(超サイヤ人) | ダメージ | 暴走状態での瞬間火力は全キャラNo.1。味方のサポートがあれば、一瞬で敵を壊滅させることができる。 |
5 | カリフラ | タンク | 挑発によるダメージ軽減と、敵を追いかけるスキルが優秀。生存能力が高く、粘り強く戦えるタンク。 |
6 | 人造人間17号 | テクニカル | 味方を守るバリアと追加HP付与が非常に強力。チーム全体の生存率を大きく引き上げる、縁の下の力持ち。 |
7 | ガンマ1号&2号 | ダメージ | 実質2体分の体力を持つ特殊なキャラクター。倒されにくく、継続して火力を出し続けることができる。 |
8 | ベジータ | タンク | 攻撃範囲が広く、アーマーも固い。攻守のバランスが良く、初心者でも扱いやすい安定感のあるキャラクター。 |
9 | ヒット | テクニカル | 姿を消して奇襲を仕掛け、視界を狭めるデバフを付与する。敵を翻弄するトリッキーな戦い方が得意。 |
10 | ダーブラ | ダメージ | 敵を石化させて行動不能にし、その間に高火力を叩き込む。KO性能はトップクラスだが、機動力に難あり。 |
よくある質問(Q&A)
最後に、ゲキスクに関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。

Q. 無課金でも楽しめますか?
A. はい、十分に楽しめます。 本作の課金要素は、キャラクターの早期解放や着せ替えアイテムが中心です。 ゲームの勝敗はプレイヤースキルと連携に大きく依存するため、無課金であることが不利になる場面はほとんどありません。
Q. どのプラットフォームでプレイするのがおすすめ?
A. 友人と同じプラットフォームを選ぶのが一番です。 本作は様々なプラットフォームに対応していますが、現時点ではクロスプレイ(異なるプラットフォーム間での対戦)には対応していません。 一緒にプレイしたい友人がいる場合は、必ずプラットフォームを合わせるようにしましょう。 一人でプレイする場合は、操作性や画面の大きさの好みで選んで問題ありません。
Q. リセマラは必要ですか?
A. 必要ありません。 本作には、いわゆる「ガチャ」の要素が存在しません。 キャラクターはゲームをプレイすることで解放していくシステムなので、リセマラは不要です。
Q. 今後のアップデートで面白くなる可能性は?
A. 可能性は十分にあります。 リリース直後のゲームには、問題点がつきものです。 運営チームがプレイヤーのフィードバックに真摯に耳を傾け、ゲームバランスの調整、新キャラクターや新モードの追加といったアップデートを継続的に行えば、本作が「神ゲー」へと化ける可能性は十分に秘められています。
まとめ
今回のレビューをまとめます。
「ドラゴンボール ゲキシンスクアドラ」は、多くの欠点を抱えた、荒削りなMOBAです。 戦略性の浅さ、爽快感の欠如、原作とかけ離れた世界観など、つまらないと言われる理由は明確に存在します。 本格的な競技性を求めるMOBAプレイヤーや、ドラゴンボール原作の追体験をしたいファンには、残念ながらおすすめできません。
しかし、**「ドラゴンボールのキャラクターで、友達とワイワイ気軽にチーム対戦がしたい」**というニーズには、完璧に応えてくれるポテンシャルを持っています。 ロールごとの役割分担や、連携が決まった時の楽しさは本物です。 プレイヤースキルが重視されるゲームバランスも、やり込み派のプレイヤーにとっては魅力的に映るでしょう。
最終的な判断は、あなたがこのゲームに何を求めるかによります。 もし、あなたがこれまでのドラゴンボールゲームにはなかった新しい刺激を求めているのであれば、そして、数々の欠点を受け入れた上で、その先にある光る原石を見つけ出す覚悟があるのならば、一度手に取ってみる価値は十分にあります。
このレビューが、あなたの判断の一助となれば幸いです。