ゲームジャーナリストの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、PS5で話題のアクションゲーム「Stellar Blade(ステラーブレード)」について、購入すべきか悩んでいるのではないでしょうか。

美しいキャラクターや派手なアクションが魅力的に見える一方で、「実際のところ面白いのか?」「アクションが難しすぎないか?」「買って損はしないか?」といった不安を感じている方も多いと思います。 特に、ゲームに使える予算が限られている場合、絶対に失敗したくないですよね。
この記事では、実際に「ステラーブレード」をクリアまで徹底的にやり込んだ私が、忖度なしで良い点・悪い点を詳しく解説し、あなたが購入後に後悔しないための判断材料を余すところなく提供します。
この記事を読み終える頃には、「ステラーブレード」が自分に合ったゲームかどうかの疑問が解決しているはずです。
- 圧倒的な作り込みのキャラクターの魅力
- 爽快感と緊張感を両立したアクション
- 没入感を高めるポストアポカリプスな世界観
- 購入後に後悔しないための総合的な評価
それでは解説していきます。

ステラーブレードの基本情報と魅力
まずは、「ステラーブレード」がどのようなゲームなのか、基本的な情報と世界観の魅力からご紹介します。 このゲームの核となる部分を理解することで、この後の良い点・悪い点のレビューがより深く理解できるはずです。

ステラーブレードとは?|韓国発の超大作アクションRPG
「ステラーブレード」は、スマートフォン向けゲーム「勝利の女神:NIKKE」で世界的に知られる韓国の開発会社「SHIFT UP」が、初めて家庭用ゲーム機向けに開発したアクションRPGです。 開発発表当初は「Project EVE」というコードネームで呼ばれており、その頃から主人公「イヴ」の類稀なる美しさと、スタイリッシュなアクションが大きな注目を集めていました。
項目 | 詳細 |
---|---|
タイトル | Stellar Blade (ステラーブレード) |
発売日 | 2024年4月26日 |
プラットフォーム | PlayStation 5 |
ジャンル | アクションRPG |
CERO | D (17才以上対象) |
開発 | SHIFT UP |
販売 | ソニー・インタラクティブエンタテインメント |
本作はPlayStation 5専用タイトルとして発売されており、その性能を最大限に活かした美麗なグラフィックと、高速なロード時間が特徴です。 開発を手掛けたSHIFT UPのCEOであるキム・ヒョンテ氏は、イラストレーターとしても著名で、その独特のデザインセンスがゲームの隅々にまで反映されています。
荒廃した地球を巡るポストアポカリプスSFストーリー
物語の舞台は、未知のクリーチャー「ネイティブ」によって滅ぼされ、人類が宇宙のコロニーへと追いやられた遠い未来の地球です。 主人公のイヴは、地球を奪還するためにコロニーから降下した第7空挺部隊の隊員。 しかし、降下作戦はネイティブの奇襲により失敗し、イヴは仲間を失いながらも、地球の生存者であるアダムやリリーと出会い、共に人類最後の都市「ザイオン」を目指すことになります。

なぜ地球は滅びたのか、ネイティブとは何なのか、そして人類を導くマザースフィアの真の目的とは。 イヴは戦いを通じて、地球と人類に隠された真実に迫っていきます。
このポストアポカリプス(文明崩壊後)の世界観は、多くのプレイヤーを引き込む大きな魅力の一つです。 植物に覆われた廃墟、水没した都市、広大な砂漠など、美しくも物悲しい風景が広がり、探索するだけでも楽しめます。 特に、日本の大人気作「NieR:Automata(ニーア オートマタ)」から影響を受けたことを公言しており、美少女アンドロイドが荒廃した世界で戦うという点に共通の魅力を感じるプレイヤーも多いでしょう。
ステラーブレードのココが良い!8つの評価ポイント
ここからは、私が実際にプレイして感じた「ステラーブレード」の素晴らしい点を8つに絞って詳しく解説します。 購入を後押しするであろう、本作ならではの魅力が満載です。
良い点1:圧倒的な主人公「イヴ」のキャラクター造形
このゲームを語る上で、主人公「イヴ」の存在は絶対に外せません。 はっきり言って、本作の魅力の8割はこのイヴに詰まっていると言っても過言ではないでしょう。

息を呑むほどのビジュアルとプロポーション
まず、そのビジュアル。 昨今のゲーム業界のトレンドとは一線を画す、誰もが美しいと感じるであろう理想的な造形をしています。 韓国の有名モデルをベースにした顔立ちはもちろん、しなやかで力強いプロポーションは、戦闘中でも思わず見とれてしまうほどです。 開発スタジオが「出すところは出し、揺れるところは揺れる」と公言している通り、そのこだわりは徹底しています。
物理演算への狂気的なこだわり
特筆すべきは、物理演算への並々ならぬこだわりです。 特にイヴの腰まで届く長いポニーテールは、開発者が「ポニーテールがなければ開発期間が1年短縮できた」と語るほど、膨大なコストと情熱が注がれています。 走る、跳ぶ、戦うといったあらゆるアクションに合わせて、髪の一本一本がリアルかつ美しくなびく様子は圧巻の一言。 この髪の動きだけでも、PS5の性能を存分に感じられます。
ムービーシーンだけでなく、実際のプレイ中もこのクオリティが維持されているため、プレイヤーは常に最高のビジュアルでイヴを操作できるのです。 はしごを登る、水中を泳ぐといった何気ない動作ですら、一つのアートのように感じられます。 このキャラクターへの作り込みが、プレイヤーのモチベーションを最後まで高く維持させてくれる最大の要因と言えるでしょう。
良い点2:爽快感と緊張感が融合したアクションシステム
ビジュアルだけでなく、アクションゲームとしての完成度も非常に高いです。 「ソウルライク」と「スタイリッシュアクション」という、一見すると相反する要素を見事に融合させています。

SEKIROライクなパリィと回避の駆け引き
戦闘の基本は、敵の攻撃を見切って「パリィ(ジャストガード)」や「ジャスト回避」を狙っていく、いわゆる「ソウルライク」に近いシステムです。 特にパリィは重要で、連続で成功させると敵のバランスを崩し、強力な一撃を叩き込むチャンスが生まれます。 敵の攻撃モーションは多彩で、ガード不能攻撃(赤く光る)や、回避方向が指定される攻撃(青や紫に光る)などがあり、状況に応じた的確な判断が求められます。 この敵との真剣な駆け引きは、「SEKIRO」を彷彿とさせる緊張感があり、強敵を打ち破った時の達成感は格別です。
多彩なコンボとスキルで攻める楽しさ
一方で、プレイヤー側の攻撃手段も豊富に用意されています。 弱攻撃と強攻撃の組み合わせで様々なコンボが派生し、ダメージ重視、スピード重視、敵を浮かせる、背後に回り込むなど、戦略に応じた使い分けが可能です。 さらに、攻撃を当てることで溜まる「ベータエネルギー」を消費して放つ必殺技「ベータスキル」や、パリィや回避で溜まる「バーストエネルギー」を使う超必殺技「バーストスキル」など、派手で強力なスキルが戦闘を盛り上げます。 これらのスキルはどれも強力で、積極的に攻めていくことで戦闘を有利に進められるため、守り一辺倒にならないのが本作の素晴らしい点です。
スキルツリーで新しいコンボやスキルを習得していく育成要素もあり、ゲームが進むにつれてイヴのアクションがどんどん多彩で強力になっていく成長実感も楽しめます。
良い点3:探索が楽しいポストアポカリプスの世界
イヴが冒険する荒廃した地球は、ただ移動するだけのフィールドではありません。 探索すること自体が楽しくなるような工夫が随所に凝らされています。
美しくも物悲しいフィールドデザイン
文明が崩壊し、自然に還りつつある都市の風景は、独特の哀愁と美しさを湛えています。 水没した商業施設、緑に覆われた高速道路、風が吹き抜ける広大な砂漠など、ロケーションは多岐にわたります。 これらのフィールドは、単に広いだけでなく、高低差や入り組んだ地形が特徴で、思わぬ場所にアイテムや隠し通路があったりと、隅々まで探索したくなる魅力に満ちています。
パルクールとギミックを駆使したアドベンチャー要素
フィールドの移動には、壁走りや二段ジャンプ、ポールスイングといったパルクールアクションを多用します。 アスレチックのように立体的なマップを軽快に踏破していくのは、それだけで爽快感があります。 また、パスワードを探してロックを解除したり、クレーンを操作して道を切り開いたり、水位を調整して進路を確保したりと、様々なギミックがプレイヤーを待ち受けています。 これらが単調になりがちな移動のアクセントとなり、バトル以外の部分でもプレイヤーを飽きさせません。
良い点4:収集欲を刺激する豊富なカスタマイズ要素
本作には、プレイヤーの収集欲を大いに刺激する要素が豊富に用意されています。 特にイヴの外見を変更できる「ナノスーツ」の収集は、多くのプレイヤーが夢中になることでしょう。
40種類以上のナノスーツ(衣装)
フィールドの宝箱やサブクエストの報酬として、イヴの衣装である「ナノスーツ」の設計図を手に入れることができます。 集めた素材を使ってナノスーツを作成すると、いつでも自由に着せ替えが可能です。 その種類は40種類以上にも及び、ボディラインが強調されるセクシーなものから、カジュアルな服装、SFチックな戦闘服まで、バリエーションは非常に豊かです。 これらの衣装に性能差はないため、完全に見た目の好みだけで選べるのも嬉しいポイントです。 「次はこの服で戦おう」「あの強敵にはこの衣装が映えそうだ」と考える時間は、高難度アクションの合間の最高の癒やしになります。
序盤で入手できるおすすめナノスーツ
参考までに、比較的序盤で手に入るナノスーツの一部をご紹介します。 これらを集めるだけでも、プレイのモチベーションが大きく上がるはずです。
ナノスーツ名 | 入手場所・方法 |
---|---|
プラネットダイブスーツ(第7)v2 | エイドス7:モノレールを降りた先の個室 |
ホリデーラビット | 荒野:廃棄場の南東 |
レーサーズハイ | 荒野:ソーラータワーの北 |
デイリーバイカー | ザイオン:ライルの雑貨屋で購入 |
サイバネティックドレス | ザイオン:ロクサーヌのショップで購入 |
良い点5:引き込まれるSFストーリーとマルチエンディング
キャラクターやアクションだけでなく、ストーリーも本作の大きな魅力です。 王道でありながらも、先が気になる展開と、プレイヤーの選択が結末を左右するマルチエンディングシステムが採用されています。

シンプルながらも考察しがいのある物語
物語の導入は「人類の敵を倒し、地球を取り戻す」という非常にシンプルなもの。 そのため、複雑な設定が苦手な人でもすんなりと世界に入り込めます。 しかし、物語を進めるうちに、仲間だと思っていた存在の正体や、敵であるネイティブの真実、そしてイヴ自身の秘密など、多くの謎が明らかになっていきます。 フィールドに落ちているメモやデータバンクを収集することで、世界観をより深く知ることができ、考察好きなプレイヤーも満足できる作りになっています。
プレイヤーの選択が未来を決める
ゲームの終盤、プレイヤーは大きな決断を迫られます。 そして、それまでの特定の行動や選択によって、物語は3つの異なるエンディングに分岐します。 仲間との絆が試される展開もあり、どの結末が正史なのか、プレイヤーによって解釈が分かれることでしょう。 クリア後も「別のエンディングを見てみたい」と思わせてくれるため、周回プレイのモチベーションにも繋がります。
良い点6:アクションが苦手でも安心の難易度設定
「ソウルライクな高難度アクション」と聞くと、アクションゲームが苦手な方は敬遠してしまうかもしれません。 しかし、本作はその点もしっかりと配慮されています。

ゲーム開始時に「ストーリーモード」と「ノーマルモード」を選択できます。 「ストーリーモード」はいわゆるイージーモードで、敵の攻撃力が下がり、パリィや回避のタイミングが緩やかになります。 さらに、ゲームの途中でも難易度変更が可能です。 どうしても勝てないボスがいたら一時的にストーリーモードに変更する、といった遊び方もできます。 これにより、純粋にストーリーやキャラクター、探索を楽しみたいプレイヤーも、最後まで挫折することなくプレイできるようになっています。
良い点7:PS5の性能を活かした快適なプレイ環境
本作はPS5専用タイトルということもあり、技術的なクオリティも非常に高いです。
爆速のロード時間
ファストトラベルやリトライ時のロード時間はほぼ一瞬です。 高難度アクションゲームでは何度もリトライすることが前提となるため、ロード時間が短いことは快適なプレイに直結します。 ストレスなく戦闘に再挑戦できるため、集中力を切らさずに強敵に挑み続けることができます。
DualSenseコントローラーによる没入感
PS5のDualSenseコントローラーの機能もフルに活用されています。 ハプティックフィードバックによる繊細な振動は、剣がぶつかり合う衝撃や、雨が地面を叩く感覚、イヴの足音などをリアルに伝えてくれます。 アダプティブトリガーは、遠距離武器を構える際の抵抗感などを再現し、よりゲームへの没入感を高めてくれます。
良い点8:クリア後も楽しめる豊富なやり込み要素
メインストーリーをクリアした後も、まだまだ楽しめる要素が満載です。
ニューゲーム+
クリアデータを引き継いで、より高難易度でゲームを2周目からプレイできる「ニューゲーム+」が実装されています。 ニューゲーム+では、新たなスキルが解放されたり、さらに強力な装備が手に入ったりと、周回プレイならではの楽しみがあります。 また、1周目では見られなかったエンディングを目指すのにも最適です。
ボスラッシュモード
アップデートで追加された「ボスラッシュモード」では、ゲーム中に登場したボスと連続で戦うことができます。 自分の腕前を試したいプレイヤーにとっては、非常にやりごたえのあるコンテンツです。
ステラーブレードのココが悪い…4つの注意ポイント
素晴らしい点が数多くある一方で、もちろん完璧なゲームではありません。 ここからは、購入前に知っておくべき悪い点や、人によっては好みが分かれるであろう注意点を4つご紹介します。

悪い点1:既視感を覚えるゲームシステムや演出
本作の最大の長所は、様々な名作ゲームの「良いとこ取り」をしている点ですが、これは裏を返せば「オリジナリティに欠ける」という短所にもなり得ます。
様々なゲームからの影響
プレイしていると、「あ、これはあのゲームだ」と感じる瞬間が多々あります。
- NieR:Automata: 荒廃した世界、美少女アンドロイドとサポートドローンの冒険、ボーカル曲が印象的なBGM。
- SEKIRO: パリィを主体とした剣戟アクション、バランスを崩してからの致命の一撃。
- DEATH STRANDING: ワンボタンで周囲の情報をスキャンするシステム。
- ベヨネッタ: 多彩なコンボを叩き込むスタイリッシュアクションの要素。
これらの要素はうまく融合しており、ゲームとしての完成度は高いです。 しかし、数々のゲームをプレイしてきたベテランゲーマーほど、「どこかで見たことあるな」という感覚を抱きやすいかもしれません。 全く新しい、革新的なゲーム体験を求めている方には、少し物足りなく感じる可能性があります。
悪い点2:一部ストレスを感じる探索要素とギミック
探索は基本的に楽しいのですが、一部の要素がストレスに感じられる場面もありました。
面倒なパスワード入力ギミック
フィールドの各所には、パスワードを入力して開けるコンテナが設置されています。 このパスワードは、周辺に落ちているメモなどから見つけ出すのですが、数字ではなくギリシャ文字のような特殊な記号の羅列です。 しかも、入力アシスト機能はあるものの、数秒で表示が消えてしまうため、何度もメモと入力画面を見比べる必要があり、これが地味に面倒でした。 せめて4桁の数字など、もう少しシンプルなものでも良かったのではないかと感じます。
視認性の悪い場所がある
ポストアポカリプスの世界観を表現するためか、全体的に画面が暗めの場所や、瓦礫が多くてごちゃごちゃした場所がいくつかあります。 このような場所では、収集アイテムや進むべき道が見つけにくく、少しプレイしづらさを感じました。 スキャン機能を使えばアイテムの位置は分かりますが、それでも地形に隠れていて見つけにくい、ということが何度かありました。
悪い点3:好みが分かれる鬱々としたサブクエスト
拠点となる街「ザイオン」では、生存者たちから様々な依頼(サブクエスト)を受けることができます。 これらは世界観を深める上で重要な要素ですが、その内容は後味が悪いものが少なくありません。
行方不明になった家族を探しに行ったら、既に亡骸になっていた。 仲間を助けに行ったはずが、実は見捨てられていて、恨み言を残して絶命していた。 そういった、救いのない結末を迎えるクエストが結構な割合を占めます。 これは、滅びゆく過酷な世界を表現するための演出であり、物語に深みを与えている側面もあります。 しかし、ゲームには明るく楽しい物語を求めるプレイヤーにとっては、気分が落ち込んでしまうかもしれません。
悪い点4:ソウルライク特有のシビアな戦闘バランス
難易度選択ができるとはいえ、ノーマルモードの戦闘は決して簡単ではありません。 特にボス戦は、初見で突破するのはかなり難しいでしょう。
敵の攻撃は苛烈で、一瞬の油断が死に繋がります。 回復アイテムの数には限りがあり、チェックポイントで休むと倒したザコ敵が復活するなど、ソウルライクの基本はおさえています。 パリィやジャスト回避のタイミングも比較的シビアで、習得するまでにはある程度の練習が必要です。 アクションゲームが得意な方にとっては歯ごたえのある楽しい挑戦となりますが、このジャンルに慣れていない方がノーマルモードでプレイすると、いわゆる「死にゲー」の洗礼を受けることになるでしょう。 「ストーリーモード」があるため致命的な欠点ではありませんが、標準の難易度でサクサク進めたいと考えている方は注意が必要です。
結論:ステラーブレードは買うべき?後悔しないための最終判断
ここまで良い点・悪い点を詳しく解説してきましたが、最終的に「ステラーブレード」は買うべきなのでしょうか。 私の結論と、どんな人におすすめで、どんな人には合わないかをまとめます。

こんな人には絶対おすすめ!
- 美しいキャラクターを操作したい人: 主人公イヴの魅力は唯一無二です。最高のグラフィックで理想のキャラクターを動かしたいなら、これ以上のゲームはなかなかありません。
- 歯ごたえのあるアクションが好きな人: SEKIROのような緊張感のある剣戟と、派手なスキルを叩き込む爽快感を両立したバトルは、多くのアクションゲーマーを満足させるでしょう。
- ポストアポカリプスな世界観が好きな人: NieR:Automataのような、美しくも物悲しい退廃的な世界を探索するのが好きなら、間違いなくハマります。
- キャラクターの着せ替えを楽しみたい人: 豊富なナノスーツを集めて、自分好みのイヴで冒険したいという方には最高のゲームです。
こんな人は注意が必要かも…
- 革新的なオリジナリティを求める人: 様々なゲームの面白い部分を組み合わせた作風なので、全く新しいゲーム体験を期待すると肩透かしを食うかもしれません。
- 明るくハッピーな物語が好きな人: 全体的にシリアスで物悲しいトーンの物語です。救いのない展開が苦手な方は、少し辛く感じる可能性があります。
- 簡単な操作で無双したい人: 難易度を下げれば誰でもクリアできますが、基本的には敵の動きを見て対処する、丁寧な立ち回りが求められるゲームです。
総合評価:買って後悔するか?
私の最終的な評価としては、**「キャラクターやアクションに少しでも魅力を感じたなら、買って後悔する可能性は極めて低い」**です。
確かに既視感を覚える部分はありますが、それは数々の名作の面白さを丁寧に研究し、高いレベルで再構築している証拠でもあります。 何よりも、主人公イヴの圧倒的なキャラクター性と、それを表現するための狂気的なまでの作り込みは、他のゲームでは味わえない強烈な魅力となっています。 この一点だけでも、本作をプレイする価値は十分にあります。
アクションの難易度やストーリーの雰囲気など、好みが分かれる点もありますが、それらを補って余りある満足感が得られるはずです。 もしあなたが購入を迷っているなら、ぜひその一歩を踏み出して、イヴと共に荒廃した地球を巡る旅に出てみてください。 きっと、忘れられないゲーム体験があなたを待っています。
まとめ
今回は、PS5用アクションRPG「ステラーブレード」について、ゲームジャーナリストの視点から徹底的にレビューしました。
- 良い点: 圧倒的な魅力を持つ主人公イヴ、爽快感と緊張感が両立したアクション、探索の楽しい世界観、豊富なカスタマイズ要素など、多くの魅力が詰まっている。
- 悪い点: オリジナリティの面での既視感や、一部のギミック、後味の悪いサブクエストなど、好みが分かれる部分も存在する。
- 結論: キャラクターやアクションに魅力を感じるなら「買い」。多くのプレイヤーを満足させるポテンシャルを秘めた傑作。
ゲーム選びで失敗したくないというあなたの不安が、このレビューで少しでも解消されれば幸いです。 それでは、また次のゲームの世界でお会いしましょう。