2022年4月、阿武町の振込ミスに端を発した電子計算機使用詐欺事件で、1審で有罪判決を受けた田口翔被告(26)。
1審に対する控訴審の判決公判が、きょう(11日)広島高等裁判所で開かれ、田口被告に対し控訴棄却の判決を言い渡しました。
一審から間が開いたため、
田口被告って誰だっけ?
田口被告って何をしたんだっけ?
と疑問を持たれ方か向けに、田口被告のこれまでをまとめました。
阿武町4630万円誤振り込み 田口被告|そもそも誰?
地方自治体のコロナ助成金をたまたま受け取った人
山口県阿武町が誤って、新型コロナウイルス関連の助成金約4600万円を間違えて個人の口座に入金。
その助成金を受け取ったのが田口被告。
以前より携わりのあった方々、阿武町にて関わりのあった方々、良くしてくれた方々、ご迷惑をおかけした方々、本当に申し訳ありませんでした。
多くの方のご協力や助けをいただき、まず仕事をし、身の回りをきちんとしていく場をいただけました。
反省し、ちゃんと働き、お金を返済していきます。
— 田口 翔 (@taguchi_sho) August 1, 2022
振り込まれた助成金をオンラインカジノで溶かす
田口被告は2022年4月8~18日の間、町が4630万円を誤って振り込んだことを銀行側に告知せず、ネットバンキングなどを利用して銀行側のシステムに虚偽の情報を入力。
ほぼ全額をネットカジノの決済代行業者の口座に振り替えるなどして、ほぼ全額溶かしてしまいます。
阿武町4630万円誤振り込み 田口被告|一審の結果
一審では有罪判決
2023年2月に開かれた一審で裁判官を務めたのは小松本卓裁判官。
「オンラインカジノで遊ぶためで、経緯に酌むべき点は一切ない」と述べ、懲役3年、執行猶予5年(求刑・懲役4年6月)を言い渡してします。
釈放の身元引き取りはYouTuberのヒカル
YouTuberのヒカルは、山口県阿武町が誤って振り込んだ4630万円をめぐり電子計算機使用詐欺の罪に問われた田口被告の未返済分およそ340万円を立て替え、自身が出資する会社で雇用したことで話題になりました。
阿武町4630万円誤振り込み 田口被告|控訴棄却の判決
田口被告の控訴を除却
きょう午後3時に開かれた控訴審判決で広島高等裁判所は、田口被告に控訴棄却の判決を言い渡しています。
田口被告が「虚偽の情報」が争点に
今回、田口被告が問われた「電子計算機使用詐欺罪」とは、
(刑法246条の2)
『コンピュータなどの電子計算機に「虚偽の情報」や「不正な指令」を与え、財産上不法の利益を得た』という要件を満たすことで成立する犯罪です。
今回の控訴審では、田口被告の行為が、「電子計算機使用詐欺罪」にあたるかどうか、つまり、田口被告が「虚偽の情報」を与えていたかどうかが最大の争点となりました。
阿武町4630万円誤振り込み 田口被告|まとめ
田口被告の会社での働きぶりを認めているというヒカルは「田口君自身もうまく人生を更生させていってるんで本当にWin―Winの関係を築けたのかなと思ってます、と述べられているとおり、田口被告は環境に恵まれれば良い方向に進むタイプの人柄だと思われます。
今後の更生に期待したいと思います。
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