『ポケモンカードポケット(ポケポケ)』にて新たにリリースされた拡張パック「双天の守護者」により、環境が大きく動き始めています。
その中でも注目を集めているのが《ルナアーラex》と《ギラティナ》を組み合わせた新型デッキ。
引用 : ポケポケ公式HP (https://www.pokemontcgpocket.com/ja/)
サイココネクトによるエネルギー移動と高打点攻撃を両立し、盤面を制圧する動きが非常に強力です。本レビューでは、環境最強候補のひとつである「ルナアーラex・ギラティナデッキ」の構築と使い方を徹底的に解説していきます。
- ルナアーラexとギラティナの組み合わせの強み
- キーカード《不思議なアメ》による高速進化ルート
- 対応力の高い立ち回りと盤面制圧力
- 新環境における最適なカード選択とデッキ構築
それでは解説していきます。
以下関連記事をまとめています。参考にご覧ください。
ルナアーラexデッキ|カード選定・それぞれの役割
進化加速|《不思議なアメ》とのシナジーが鍵

引用 : ポケポケ公式HP (https://www.pokemontcgpocket.com/ja/)
《ルナアーラex》の最大の魅力は、1進化ポケモンでありながら《不思議なアメ》を活用することで即座にバトルに投入できる点です。これは通常の進化ルートを飛ばして一気に《ルナアーラex》へと到達できるため、スピード感のある盤面構築が可能になります。
《不思議なアメ》で2ターン目にルナブラスト
2ターン目には《不思議なアメ》で《コスモック》から一気に進化させ、《ルナブラスト》(100ダメージ)を安定して発動可能。この速攻性能により、相手がまだ進化ポケモンを揃える前に大ダメージを与えられます。
進化ラインのサポートカードと組み合わせよう
進化を安定させるためには《博士の研究》《モンスターボール》《ポケモン通信》などで、《コスモック》《ルナアーラex》《不思議なアメ》を素早く手札に揃える構成が重要です。これにより、2ターン目にほぼ確実に《ルナアーラex》を場に出せる状態を作りやすくなります。
特性|サイココネクトの圧倒的汎用性
《ルナアーラex》の特性「サイココネクト」は、場の自分のポケモンから別のポケモンへエネルギーを付け替えることができる、非常に柔軟かつ強力な効果です。この能力を活かすことで、盤面全体のリソース管理をコントロールし、勝利への道筋を明確に描くことが可能になります。
エネルギー再分配による柔軟な戦術
サイココネクトは、ただのエネ移動ではありません。たとえば、前のターンにギラティナでエネルギーを溜めた状態から、ルナアーラexにエネルギーを移すことで、アタッカーを即時切り替えることができます。これにより相手の弱点を突いたり、被ダメージを回避したりと戦術の幅が大きく広がります。
トラッシュリスク軽減とエネの再活用
戦闘不能になったポケモンにエネルギーが残っていると、それがトラッシュされるリスクになりますが、サイココネクトを使えば前もってエネルギーを別のポケモンへ退避させることが可能です。これによりエネ損失を防ぎ、戦力の持続性が大きく向上します。
次のアタッカー準備がしやすくなる
ルナアーラの後続を控えるギラティナや他のベンチアタッカーにエネルギーを先に分配しておくことで、次のターンの準備がスムーズに。ターンまたぎでのアクション効率が極めて高く、テンポの良い試合運びができます。
このように、サイココネクトは盤面をダイナミックに動かす中心軸となる特性であり、ルナアーラexデッキにおける勝利の鍵と言えるでしょう。
高耐久化|《大きなマント》で生存力UP

引用 : ポケポケ公式HP (https://www.pokemontcgpocket.com/ja/)
HPが270と高水準である《ルナアーラex》ですが、さらに《大きなマント》を装備することで最大HPが+30され、実質300になります。これにより環境で多く見られる中打点アタッカーの攻撃を1回耐えきる場面が増え、特性《サイココネクト》を用いた戦略や《ルナブラスト》の安定使用に大きく貢献します。
《大きなマント》採用のメリット
《大きなマント》を付けたルナアーラexは、300という高耐久ラインを確保することで、120〜150ダメージ帯の技では一撃で倒されにくくなります。これにより相手のペースを崩し、ルナアーラ側が主導権を握りやすくなります。
HP300によるターン跨ぎの安定性
高耐久によってサイココネクトを2ターン連続で使える展開も増えます。これにより、バトル中盤以降にベンチのアタッカーへエネルギーを効率よく付け替えられるため、ターンを跨いだ構築戦略が安定しやすくなります。
ルナアーラを盾にする戦術
前線でルナアーラにダメージを受けさせつつ、エネルギーを別のポケモンに分配→ルナアーラが倒されても次のアタッカーが即座に動けるという“捨て駒ではない盾役”としての活用も可能です。
複数回の攻撃運用|ギラティナとの連携

引用 : ポケポケ公式HP (https://www.pokemontcgpocket.com/ja/)
ルナアーラex単体でも強力ですが、ギラティナとの併用により《白雲の叫び》での盤面構築→サイココネクトによるエネ移動→ルナブラストの連続展開が可能になります。この連携により、柔軟かつ高出力な攻撃展開が可能となり、環境上位に食い込む実力を発揮します。
ギラティナの《白雲の叫び》で序盤から加速
ギラティナの《白雲の叫び》は、1エネでダメージを与えつつ、山札からエネルギーを2枚まで直接ベンチポケモンに付けられる強力な技です。これにより、2ターン目までにルナアーラexを場に出すだけでなく、攻撃準備まで一気に整えることが可能になります。
サイココネクトでギラティナ→ルナアーラへのシームレスな移行
《白雲の叫び》で蓄積したエネルギーは、次ターンに《ルナアーラex》のサイココネクトを活用することで前線に集中可能。これにより、ギラティナで盤面を整えた後すぐに、ルナアーラによる高打点フィニッシュにつなげる流れが非常に安定します。
両者の役割分担で対応範囲を広げる
ギラティナはサブアタッカー兼エネ供給役として、ルナアーラはフィニッシャーとして明確な役割分担がなされており、両者の連携がデッキ全体の動きをスムーズにしています。この役割の明確さが、事故率の低下やプレイ選択の明快さに直結します。
このように《ギラティナ》とのタッグにより、ルナアーラexは真価を発揮し、爆発的な攻撃展開とリソース管理の両立を可能にします。
耐久→反撃|被弾からの制圧に強い
ギラティナで被弾した後にルナアーラへエネルギーを移動させ、高打点の《ルナブラスト》で一気に仕留めるという、いわば“耐えてから反撃”のパターンが成立します。これにより、相手がテンポ良く攻めてきたとしても、その勢いを一瞬で断ち切る逆転の展開が可能となります。
被弾をあえて受ける戦術的選択
ルナアーラexデッキでは、ギラティナにあえて前線を任せて被弾させ、その間にエネルギーを蓄積。相手の攻撃を引き受けたギラティナが倒される前に、エネルギーを《サイココネクト》でルナアーラに移動させておくことで、ルナアーラを即座にアクティブポケモンとして起用できます。
一撃必殺のカウンターが可能に
特に《ルナブラスト》は100ダメージと十分な打点を持っており、相手のHPが削れていれば、反撃で即座にサイドを奪える可能性も高いです。ギラティナでエネルギー供給+被弾という2つの仕事をこなし、ルナアーラで仕留めるという流れは、テンポとリターンの両面で非常に優れています。
このように「耐久からの反撃」という動きは、ルナアーラex・ギラティナデッキならではの強みであり、相手の攻撃に対応しつつ逆転勝利へと繋げる鍵となるでしょう。
高速構築|《博士の研究》《モンスターボール》との連携
2ターン目までに《不思議なアメ》《ルナアーラ》《コスモック》が手札にそろうかどうかが、このデッキにおける初動成功のカギとなります。そのため、初期手札の安定性を高める工夫が極めて重要です。
初動安定のためのカード選択
《博士の研究》は手札を一度リセットしながら大量に引き直せるため、キーカードを素早く引き込むうえで欠かせません。また、《モンスターボール》《ポケモン通信》も進化ラインのサーチを支える重要なサポートカードです。
採用枚数の目安と構築バランス
《博士の研究》は3〜4枚、《モンスターボール》《ポケモン通信》はそれぞれ3枚程度の採用が安定性を高めます。加えて、《コスモック》は2枚以上採用しておくことで、《不思議なアメ》による2ターン目進化が狙いやすくなります。
このようなドロー・サーチ体制を整えることで、ルナアーラexの2ターン目着地→サイココネクト→ルナブラストという高速展開を高確率で実現でき、デッキ全体の爆発力を最大限に引き出すことが可能になります。
ルナアーラexデッキ|ギラティナとのシナジーとデッキ構成
主力技|白雲の叫びのエネ供給力
ギラティナの主力技《白雲の叫び》は、1エネルギーで攻撃しつつ、山札から基本エネルギーを最大2枚まで選び、ベンチポケモンに好きなように付けられる極めて強力な技です。この特性が、ルナアーラの早期起動や後続準備をサポートするうえで非常に優れたシナジーを発揮します。
1エネで盤面を整える驚異的な効率
《白雲の叫び》は、たった1エネでアタックしながらエネ加速まで同時にこなせるため、序盤からテンポよく展開を進められます。特に後攻1ターン目からでも動ける点は、ルナアーラデッキの初動において非常に心強い存在です。
ルナアーラの準備をサポート
この技によってルナアーラexがベンチにいる状態でも、次ターンの《サイココネクト》→《ルナブラスト》の動きを意識して、あらかじめエネルギーを配布しておくことが可能になります。
中盤以降も腐らない技性能
《白雲の叫び》は序盤の加速だけでなく、中盤以降でもベンチのエネ再配分やエネ不足の補填にも活用できるため、腐る場面がほとんどありません。その万能性が、ルナアーラデッキにおけるギラティナの価値をより一層高めています。
サブアタッカー|2枚採用で柔軟性を確保
ギラティナはサブアタッカー兼エネルギー供給役として、2枚程度の採用が主流となっています。あくまで《ルナアーラex》をデッキの主軸としながらも、ギラティナの柔軟な役割が盤面の安定化と継続戦力の確保に貢献します。
採用枚数の理由とバランス
2枚採用は、引き込みやすさとデッキ枠の圧迫を両立したバランスの良い枚数です。1枚では引けなかった場合に展開が遅れ、3枚では《ルナアーラex》の進化ラインとのバランスを崩してしまうため、2枚が最適とされています。
サブアタッカーとしての強み
《白雲の叫び》でのエネ供給に加え、ギラティナ自身もアタッカーとして場持ちが良く、先にダメージを受ける“壁役”としての運用にも優れています。これにより、ルナアーラへのバトンタッチがスムーズに行える構成が可能です。
盤面のつなぎ役として機能
序盤から中盤にかけて、《ルナアーラex》を準備している間の時間稼ぎや、ベンチポケモンへのエネルギー配布など、ギラティナは展開の「つなぎ役」として非常に優秀です。その働きによって、ルナアーラの爆発的な攻撃展開が可能になります。
序盤展開|先攻1ターン目の動き
《コスモック》を場に出し、《不思議なアメ》《博士の研究》で手札を整え、可能であれば2ターン目に《ルナアーラex》を進化着地させて《サイココネクト》を発動するという流れが、このデッキにおける理想的な展開です。先行・後攻を問わず、初手の内容次第で柔軟に対応できる構築が可能です。
先攻時の理想パターン
先攻では《コスモック》を1ターン目に出し、2ターン目に《博士の研究》や《モンスターボール》《ポケモン通信》を活用して《ルナアーラex》+《不思議なアメ》を揃えることで、進化とともに準備完了。アタッカーとしてもベンチ支援役としても次のターンから活躍可能になります。
後攻時の強みと展開力
後攻であれば1ターン目から《白雲の叫び》を撃つ選択肢も生まれるため、ギラティナを初動に採用した展開も有効です。その後、2ターン目に《サイココネクト》からの《ルナブラスト》に繋げることで一気に盤面を取ることができます。
このように、初動の展開スピードを最大化するためには、《不思議なアメ》《ルナアーラex》《博士の研究》《コスモック》の組み合わせがカギを握ると言えるでしょう。
グッズ|不思議なアメの枚数は?
このデッキの生命線ともいえる《不思議なアメ》は、最低でも2枚、できれば3枚採用が理想です。《コスモック》を序盤に進化させられないとデッキの動きが鈍化するため、アメを引けるかどうかが勝敗に直結するシーンも多く見られます。
アメの採用枚数と確率論
2枚採用では確率的にやや不安定になりやすく、博士の研究やナツメなどでドロー枚数を増やしても手札に来ないリスクがあります。3枚採用にすることで、2ターン目までに手札に来る確率が格段に上がり、ルナアーラの早期着地を支援します。
補助グッズで安定感アップ
《ポケモン通信》《モンスターボール》は、それぞれ進化ラインを揃えるために必須のサポートグッズです。3〜4枚の採用が推奨され、特に《ポケモン通信》は《ギラティナ》《ルナアーラ》《コスモモウム》などのピンポイントサーチが可能になる点で評価が高いです。
このように、デッキの根幹を支える《不思議なアメ》を軸に、それを引きやすくするためのサポートカード群を充実させることで、事故率を最小限に抑えた安定した展開が実現します。
サポート|博士&クズマの両採用
安定した手札回復の《博士の研究》と、盤面操作が可能な《クズマ》を併用するのがこのデッキにおける最強のサポート構成です。両者の役割が明確に異なるため、相互補完的な働きで盤面と手札を支えます。
《博士の研究》のドロー安定性
《博士の研究》は手札を全てトラッシュし、新たに7枚引き直せる効果を持つため、デッキの初動や中盤の展開加速に非常に有効です。特に《不思議なアメ》や進化ラインが手札に揃っていない場面で有効活用でき、毎ターン安定した選択肢を持てるようになります。
《クズマ》による盤面支配と逆転力
《クズマ》は相手のベンチポケモンを引き出して攻撃対象を操作できるため、サイドを取りやすい相手を狙い撃ちすることで試合を有利に進められます。また、耐久ポケモンや準備中のポケモンを潰すタイミングでも極めて有効です。
イマーシブレアによる視覚的インパクト
特に《クズマ》はイマーシブレアで採用することで、プレイ中のデッキ見栄えにも華やかさが加わり、気分的なモチベーション向上にも貢献します。見た目と実力を兼ね備えた最適なサポート枠として、採用を強く推奨します。
対応範囲|格闘や悪タイプに有利
ルナアーラは超タイプであり、環境で特に多く見られる格闘・悪タイプに対して弱点を突けるという明確な強みを持っています。これにより、相手に圧力をかけながら有利に展開を進められる状況が多く生まれます。
格闘・悪タイプへのメタ性能
環境上位に多い《マーシャドー》《ルカリオ》《ズガイドス》《ヘルガー》《ブラッキー》といったポケモンに対して、ルナアーラの《ルナブラスト》は弱点を突くことで一撃で倒しやすく、テンポを奪いやすいです。特にHPの低いサブアタッカーを狙うことで、序盤からサイドを取りに行く動きが可能になります。
相手の展開を抑制するプレッシャー
相手が格闘・悪タイプを主力にしている場合、ルナアーラが場にいるだけで攻撃対象を変えたり、進化をためらうといった心理的な影響を与えることができます。このように盤面外の圧力を与える存在としても優秀です。
このように、環境メタとしての強さも兼ね備えていることが、ルナアーラexの評価をさらに高めています。
まとめ
「ルナアーラex・ギラティナ」デッキは、現環境において最強クラスのポテンシャルを秘めた構築です。《不思議なアメ》による高速進化、《サイココネクト》による盤面エネルギーの自在な操作、高打点アタックによる制圧力と、まさに“全部乗せ”といえる完成度を誇ります。特に新弾「双天の守護者」の登場でルナアーラが手に入りやすくなった今こそ、このデッキを構築する絶好のタイミングといえるでしょう。ランクマッチに挑むすべてのプレイヤーに、自信を持っておすすめできる最強デッキです。